JP2001214486A - 流し台シンク - Google Patents

流し台シンク

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JP2001214486A JP2000026933A JP2000026933A JP2001214486A JP 2001214486 A JP2001214486 A JP 2001214486A JP 2000026933 A JP2000026933 A JP 2000026933A JP 2000026933 A JP2000026933 A JP 2000026933A JP 2001214486 A JP2001214486 A JP 2001214486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の流し台シンクは、小物入れ用にポケット
を設けていたので構成が複雑で製造コストが高く、また
その内部の排水用の接続管を接続する作業も必要で、組
立作業性も悪いという問題点があった。本発明は、これ
らの問題点の解決を課題とする。 【解決手段】シンク本体2の後壁面2aに、後方に湾曲
した膨出部2bを設け、この膨出部2bの上端に連続し
たシンクの後側段縁部2cに、細径の首部3bを有する
一対のピン3,3を、所定の間隔を有して上向きに突設
した。そして、この一対のピン3,3に、金属杆を屈曲
して形成された小物入れ5や、まな板立て4を取り付け
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し台に設けられ
るシンクの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、流し台シンクの従来例を示した
斜視図である。図示したように従来の流し台シンクは、
排水口12が設けられたシンク10の後側上部に形成さ
れる段部11を大きくとり、ここに水栓13を取り付け
ると共に、小物入れ用のポケット14を設けていた。
【0003】このポケット14は、内部の清掃が可能な
ように水切り容器14aが取外し可能に収納されたもの
であり、その底面には、水抜き用の水抜き孔(図示せ
ず)が設けられていた。そして、この水抜き孔は、シン
ク10の裏側において図示しない連結管を介してシンク
10の排水口12に取り付けられた排水管(図示せず)
と連結され、ポケット14に流れ込んだ水をこの排水管
に流すようになっていた。
【0004】なお、水切り容器14aの代わりに、水抜
き孔を有するプレート(図示せず)をポケット14内に
収納したものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の流し台
シンクでは、小物を収納するポケットは、常時水が流下
する場所ではないので、汚れが溜まり易く、不潔になり
がちで定期的に水切り容器やプレートなどを取り外して
清掃しなくてはならないという問題点があった。
【0006】また、このポケットの水抜き孔は、シンク
の排水口に設けられるようなごみ取り容器が設けられて
いないので、詰まり易く、このため清掃が困難で、一層
不潔になりがちであった。
【0007】さらに、その製造、組立てにおいては、シ
ンクをポケットのある複雑な形状に、かつ水漏れしない
ように組立加工する必要があると共に、シンクの裏側に
おいて、接続管を排水管に接続する作業も必要とし、組
立作業能率が悪く、かつ製造コストも高いという問題点
があった。
【0008】本発明は、上記従来の流し台シンクが有し
ていた問題点の解決を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項1記載の発明は、シンク本
体の後壁面に、後方に湾曲した膨出部を設けると共に、
この膨出部の上端に連続したシンクの後側段縁部に、細
径の首部を有する一対のピンを、所定の間隔を有して上
向きに突設した。そして、このピンに、金属杆を屈曲し
て形成された小物入れや、まな板立てが係脱可能に係止
されるようにした。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成における膨出部と、この膨出部に対応して設け
られる一対のピンを、シンク本体の左右両側に、それぞ
れ等しい間隔で設けたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成における小物入れを、上端が四角い枠
状の掛支部とされ、この掛支部下側の背面部分が、シン
クの膨出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものと限定した
ことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成におけるまな板立てを、下向き略コ字
形の一対の垂直保持部が、所定の間隙を有するように連
結され、下端に係止部が外向きに設けられ、下端拡開方
向に作用する弾性復元力により、係止部がピンの首部に
嵌まり込むものと限定したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の流し台シンクの実施形態
による使用状態斜視図、図2は、同じ流し台シンクの他
の使用状態の斜視図である。また、図3、図4は、それ
ぞれ図2の異なる個所の拡大図である。
【0015】ここにおいて、本発明の流し台シンク1に
用いられるシンク本体2は、図5に示すように、後壁面
2aの所定位置を後方に湾曲させて、膨出部2bを設け
た形状に一枚のステンレス板をプレス成形することによ
り形成したものであり、膨出部2bの上端に連続したシ
ンクの後側段縁部2cには、この膨出部2bの最奥部を
挟むようにその両側に、一対のピン孔2f,2fを設け
ている。また、シンクの底部2gには、排水口2eを設
け、後側段縁部2cの中央には、水栓取付用の開口2d
を設けている。
【0016】上記の形状に形成されたシンク本体2に
は、図3並びに図4に示すように、後側段縁部2cに形
成されたピン孔2f,2fに、大径の頭部3aの下方に
細径の首部3bが設けられたピン3が、側面視、略T字
形に突出するように取り付けられ、このピン3で、金属
杆を屈曲して形成した小物入れ4や、まな板立て5を着
脱可能に係止するようにしている。なお、この金属杆
は、その太さが、シンクの段縁部2cから突出したピン
3の首部3bの長さを上回らない寸法であることとす
る。
【0017】まな板立て4は、図3に示すように、金属
杆を下向き略コ字形に屈曲して形成した一対の垂直保持
部4a,4aを、所定の間隙を有するように、その下端
寄りで水平保持部4b,4bを介して連結し、さらにそ
の下端の両側に略U字形の係止部4c,4cを、互いに
外向きに連設したものであり、垂直保持部4aの下端が
内方(互いに接近する方向)に押動された際に、外方
(互いに隔離する方向)へと開く方向に作用する弾性復
元力により、両側の係止部4c,4cがそれぞれピン3
の首部3bに嵌まり込み、シンクの膨出部2b近傍の後
側段縁部2cに起立状態で保持されるようになってい
る。
【0018】なお、上記垂直保持部4a,4a同士の間
隙は、保持するまな板(図示せず)の厚さよりも大きく
設定されている。よって、一対の垂直保持部4a,4a
の間にまな板を差し込めば、このまな板は、その表裏両
面が垂直保持部4a,4aで倒れないように保持され、
かつその下端が水平保持部4b,4bに当接することに
より、立った状態で保持されるものである。
【0019】小物入れ5は、図4に示すように、上面が
開放された籠状に金属杆で組み立てられたものである。
この小物入れ5は、上端が四角い枠状の掛支部5aとさ
れ、この掛支部5a下側の背面部分5bは、シンクの膨
出部2bとほぼ同じ形状に湾曲して形成されている。よ
って、この掛支部5aがピン3の後方(図4において左
奥側)に位置するように、小物入れ5をシンクの膨出部
2bの上方から落し込めば、この小物入れ5はその自重
で、掛支部5aがピン3の首部3bに嵌まり込み、図1
に示したようにシンクの膨出部2bの前側に吊り下げ保
持されることとなる。よって、この状態で内部に図示し
ないスポンジや洗剤などの小物を収納し、保持すること
ができる。この時、この小物入れ5は金属杆で隙間の大
きい籠状に形成され、かつシンクの内側に吊り下げられ
ているので、濡れたスポンジなどを収納しても水滴がシ
ンク内に落ちるので、何ら問題を生じることはない。
【0020】また、この小物入れ5は、図2に示すよう
に、シンクの前側の段縁部2c’との間で、作業用の水
きり板6をシンク上に水平に保持するための支持具とし
ての機能も兼ね備えている。
【0021】なお、上記まな板立て4を取り外すには、
下向き略コ字形の垂直支持部4aの下端を、その弾性復
元力に抗して互いに接近する方向に押動し、ピン3の首
部3bに嵌まり込んだ係止部4cを、首部3bから抜き
出せば良い。
【0022】また、小物入れ5を取り外すには、小物入
れ5の前側下端を持ち上げ、傾いた状態で上端の掛支部
5aを後方に移動させ、この掛支部5aをピン3の首部
3bから抜き出せば良い。
【0023】本発明の台所用シンク1は、上記の構成を
有しており、まな板立て4や小物入れ5が、容易に着脱
することができるので、清掃時などの際にこれらが邪魔
になることがない。また、このまな板立て4や小物入れ
5は、所定の間隔で突設された一対のピン3,3で保持
されるようになっているので、その取付位置を入れ換え
ることもでき、右利きや左利きの者、あるいはその周囲
の状況などに応じて、使用者が作業し易い状態に、これ
らを配置することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の発明は、シンクの後側段縁部に取り付けら
れた一対のピンに、まな板立てや小物入れを着脱可能に
取り付けるようにしたので、従来のようにシンクに小物
入れ用のポケットを形成する必要がなく、シンクの構成
が簡単となり、製造が容易になる。また、ポケットから
の排水用の連通管を接続する作業も不要になり、その組
立作業性が向上する。さらに清掃が困難で、不潔になり
勝ちなポケットをなくしたので、衛生面での向上もはか
られるという効果がある。
【0025】請求項2記載の発明は、まな板立てや小物
入れが取り付けられるピンをシンクの左右両側に設け、
まな板立てと小物入れの取付位置を入れ換えられるよう
にしたので、上記請求項1記載の発明の効果に加え、使
用者が右利きであるか左利きであるかを問わず、これら
のものを各自が使用し易い状態に配置できるという効果
がある。
【0026】請求項3記載の発明は、小物入れを、上端
が四角い枠状の掛支部とし、その下側の背面部分が、シ
ンクの膨出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものとするこ
とにより、上記請求項1または2記載の発明の効果に加
え、この小物入れを水切り板をシンク上に保持するため
の支持部材の一部として利用できるという効果がある。
【0027】請求項4記載の発明は、まな板立てを、垂
直保持部の下端に作用する弾性復元力を利用してピンに
係合させるようにしたので、上記請求項1または2記載
の発明の効果に加え、簡単な構成で、このまな板立てを
シンクの端縁部に起立保持されるように取り付けること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流し台シンクの実施形態による使用状
態斜視図である。
【図2】図1に示した流し台シンクの他の使用状態の斜
視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図2の他の要部の拡大図である。
【図5】本発明の流し台シンクに用いられるシンク本体
の斜視図である。
【図6】流し台シンクの従来例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 流し台シンク 2 シンク本体 2a 後壁面 2b 膨出部 2c 後側段縁部 2c’ 前側段縁部 2d 水栓取付用の開口 2e 排水口 2f ピン孔 2g 底部 3 ピン 3a 頭部 3b 首部 4 まな板立て 4a 垂直保持部 4b 水平保持部 4c 係止部 5 小物入れ 5a 掛支部 5b 小物入れの背面部分 6 水切り板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンク本体の後壁面に、後方に湾曲した
    膨出部が設けられると共に、該膨出部の上端に連続した
    シンクの後側段縁部に、細径の首部を有する一対のピン
    が、所定の間隔を有して上方突設され、該ピンに、金属
    杆を屈曲して形成された小物入れ、あるいはまな板立て
    が係脱可能に係止されるようになされたことを特徴とす
    る流し台シンク。
  2. 【請求項2】 膨出部が、シンク本体の後壁面の左右両
    側に設けられると共に、各膨出部に対応するように、一
    対のピンが、シンクの後側段縁部の左右両側にそれぞ
    れ、等しい間隔で設けられたことを特徴とする請求項1
    記載の流し台シンク。
  3. 【請求項3】 上記小物入れは、上端が四角い枠状の掛
    支部とされ、この掛支部下側の背面部分が、シンクの膨
    出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものであることを特徴
    とする請求項1または2記載の流し台シンク。
  4. 【請求項4】 上記まな板立ては、下向き略コ字形の一
    対の垂直保持部が、所定の間隙を有するように連結さ
    れ、下端に係止部が外向きに設けられたものであり、下
    端拡開方向に作用する弾性復元力により、係止部がピン
    の首部に嵌まり込むものであることを特徴とする請求項
    1または2記載の流し台シンク。
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