JP2001213769A - 温冷湿布材 - Google Patents

温冷湿布材

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JP2001213769A
JP2001213769A JP2000022195A JP2000022195A JP2001213769A JP 2001213769 A JP2001213769 A JP 2001213769A JP 2000022195 A JP2000022195 A JP 2000022195A JP 2000022195 A JP2000022195 A JP 2000022195A JP 2001213769 A JP2001213769 A JP 2001213769A
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hot
water
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seaweed
funori
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JP2000022195A
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Yoshiki Takagi
良樹 高木
Satomitsu Kitamura
慧光 北村
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KANERYOU KAISO KK
Original Assignee
KANERYOU KAISO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フノリが人体に有益であることを長年の検討
結果から明らかにしてきたが、これを更に発展させて、
従来試みられることが少なかった冷湿布材や温熱湿布材
として使用する。 【解決手段】 海藻と吸水性高分子化合物と防腐剤とを
配合包装してなる温冷湿布材3であり、海藻がフノリ
で、防腐剤が果実酸又はその塩である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患部の症状に応じ
て、有効に冷湿布または温湿布が可能な温冷湿布材に関
する。
【0002】
【従来の技術】捻挫、うちみなどの患部は冷却治療が有
効であり、そのために冷湿布材が使用される。また、肩
こり、腰痛、神経痛などでは患部を温めて治療する温熱
湿布材が有効に用いられている。これらの湿布材には主
として合成高分子、特に保水性に富む水溶性高分子が用
いられてきた。水溶性高分子と薬剤、添加剤などからな
る湿布用剤が不織布などの支持体上に展延されたり(例
えば特開平7-33647号)、吸水性ポリマーを柔軟な容器中
に充填するとか(特表平8-508918号)、更には、通気性を
有する2枚の保形シート間に味噌をラミネートしたもの
(特開平9-183733号)、発熱する金属酸化物を充填したも
の(特開平9-154869号)、無機質の遠赤外線放射体をポリ
マー中に配合したもの(特開平11-239623号)等が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷湿布材の場合
でも温湿布材の場合でも、吸熱又は放熱効率の面から検
討された例が殆どであるから、従来より化成品が主剤と
ならざるを得なかった。したがって吸熱又は放熱機構や
それらの効率が主に検討され、冷湿布材又は温熱湿布材
に吸熱や放熱作用以外に薬効を期待するものは少なかっ
た。また、天然に得られるものを冷湿布材や温熱湿布材
の基材とするといった考えは近年では少なくなってい
る。
【0004】本発明者は海藻類、特にフノリが人体に有
益であることを長年にわたって検討してきた。フノリ原
藻の乾燥物は熱湯にも溶解しにくく、微粉末の形態にし
にくい欠点がある。フノリは熱が加わると軟化し、粉砕
が困難である。この点を凍結粉砕方式を開発することに
よって解決し、特許第2832014号を得ている。
【0005】フノリは海藻の一種で日本近海では紅藻マ
フノリ、フクロフノリ、ハナフノリなどが分布している
が、大部分はフクロフノリであって、一般のフノリはこ
れであるので、以下フノリで総称する。乾燥フノリを水
に浸すと独特のヌメリが出るので古くから布地、着物地
の洗張用糊料として利用されてきた。
【0006】最近になって、自然食の見なおしから、フ
ノリの食用あるいは治療薬への応用の研究も盛んになっ
てきた。既に、中国の明代末の編纂による「本草綱目」に
は薬効が記載され、以来、成人病の生薬として注目され
てきたが、今日、我が国でも家庭医学書や海藻学書およ
び各種の健康雑誌に記載されるようになった。
【0007】フノリは物理、化学的な手法を駆使した精
製品について化学成分も次第に解明され医薬部外品や化
粧品の素材として使われている。フノリ原料の熱水抽出
液のアルコール沈殿により得られるほぼ純粋な精製物の
フノランが循環器疾病や腫瘍治療に対して有効であるこ
とを提案している(特願平6-130615号)。
【0008】上述のように、フノリは健康食品として薬
理作用も種々提案されている。フノリの人体に対する東
洋医学でいう瞑眩、すなわち好転反応はあっても、副作
用は皆無である。瞑眩は服用を中止すると2〜10日で解
消し、服用を再開すると反応がないのが特徴である。瞑
眩例として肛門痛、宿便の排泄、口内炎、発疹、嘔吐、
目まい、発熱などのいずれも軽度の反応を伴うので、自
然食品にしては一般的な医薬品の副作用と誤解を避ける
ために、フノリに対してでんぷん質糊料、カゼイン類、
糖類、強化酵素類を希釈剤として混合することについて
特開平6−90718号で提案している。
【0009】また、特開平8-9935号では、薬用フノリを
所定濃度の水溶液とし、これを便秘症、花粉症、アレル
ギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、湿疹などの騒痒症、糖
尿病、各種痔、各種の腫瘍及び癌等の各症状に応じて湯
又は水にて希釈し、濃度、粘度、温度について各限界用
法を設定し、フノリの微毒作用を排除して服用すること
を特徴とする薬用フノリの用法についても提案してい
る。
【0010】本発明者は海藻類、特にフノリがこのよう
に人体に有益であることを長年の検討結果から明らかに
してきたが、これを更に発展させて、従来試みられるこ
とが少なかった冷湿布材や温熱湿布材の基材として検討
した。その結果、顕著な作用効果が得られることを確認
し、本発明の完成をみたのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の温冷湿布材は、
海藻と吸水性高分子化合物と防腐剤とを配合包装してな
るものである。ここで温冷湿布材と表記したのは、患部
の症状に応じて、温湿布に使用することができるし、ま
たは冷湿布として使用することも可能であるからであ
る。本発明の温冷湿布材は使用に先立って冷蔵庫等の冷
却手段を用いて冷却しておくこともできるが、通常での
使用は5〜20℃の冷水につけて膨らんできたのを使用し
てもよい。また、60〜80℃の熱水につけて膨潤させる。
あるいは乾燥状態のままでも使用することもできる。海
藻と吸水性高分子化合物とは蓄熱或いは吸熱容量を適度
に確保するために水が加わった状態で混合される。ま
た、長期の使用を可能とするために防腐剤も配合され
る。
【0012】海藻はアオサ、コンブ、モズク、ワカメ、
スギノリ、オゴノリ、イギスノリ、トサカノリ等各種ノ
リ、フノリ、ヒジキ、テングサ、キリンサイ等が一般的
である。中でも水に膨潤し易くしかも人体に有益な成分
の多いフノリが最適である。また、植物性の生薬の配合
で相乗効果が認められる。
【0013】吸水性高分子化合物としては、高吸水性樹
脂のデンプン・アクリル酸グラフト重合体部分ナトリウ
ム塩を用い、他のものとしては、架橋して網目構造を有
するポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセル
ロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、
エチレン−無水マレイン酸共重合体等、粉末で水膨潤性
のあるものを適宜用いる。そして、0℃以下でも水分が
固結(結氷)しないようにエチレングリコール、グリセリ
ンなどのグリコール類を若干加えておくとよい。
【0014】防腐剤としては、汎用されているソルビン
酸およびそのナトリウム塩、サリチル酸、安息香酸およ
びそのナトリウム塩、デヒドロ酢酸およびそのナトリウ
ム塩、パラオキシ安息香酸のエチル,イソブチル,イソプ
ロピル,セカンダリーブチル,ブチル,プロピルの各エス
テル等を用いることができるが、身体への安全性に配慮
すると、酒石酸、クエン酸、フマル酸、コハク酸、リン
ゴ酸等、特にリンゴ酸のような天然に得られる殺菌性を
有する果実酸又はその塩が好ましい。
【0015】海藻:吸水性高分子化合物:防腐剤の配合割
合は、海藻(特にフノリ)65〜85wt%:吸水性高分子化合
物10〜20wt%:防腐剤5〜15wt%が好ましい。温湿布用
と冷湿布用の共用タイプではこの組成でよいが、温湿布
用のみの場合は海藻(特にフノリ)65〜85wt%:吸水性高
分子化合物10〜20wt%:防腐剤5〜15wt%が好ましい。
また、冷湿布用のみの場合は海藻(特にフノリ)70〜85wt
%:吸水性高分子化合物10〜20wt%:防腐剤5〜15wt%が
好ましい。
【0016】海藻と吸水性高分子化合物と防腐剤とを配
合して得られた湿布用剤は包材として不織布を用い、不
織布を袋状に形成して内部に充填して使用する。袋状は
2〜3連に形成して使用時に必要な大きさで使用すると
か、或いはペースト状のものでは不織布間にラミネート
するとか、片面に非透水性のシートを添着した構造とす
ることもできる。少なくとも肌に接する面が不織布であ
るので海藻中の有効成分が直接皮膚から吸収されて著効
を発揮する。温湿布に使用する場合はカイロとの併用も
相乗効果がある。
【0017】本発明の温冷湿布材は、海藻成分、特にフ
ノリ成分は血管系、神経系、免疫系に有効で、これまで
確認されている具体例を列挙すれば、以下のようにな
る。すなわち、心筋梗塞、冠不全、不整脈、ノイロー
ゼ、糖尿病、高血圧、高脂血症、脳出血、クモ膜下出
血、静脈瘤、胃炎、胃潰瘍、便秘、食欲不振、各種悪
性、良性腫瘍、各種ポリープ、A型,B型,C型肝炎、アル
コール性肝炎、慢性、急性肝炎、胆石、腎臓結石、膵臓
結石、肝臓結石、胃結石、唾石、舌石、ノイローゼ、メ
ニエル氏病、躁鬱病、白血病、再生不良性貧血、骨髄
腫、血友病、肺炎、ぜんそく、甲状腺炎、バセドー氏
病、ヘルペス、虫さされ、紅皮症、床ずれ、尿道炎、帯
状包疹、腰痛、肩こり、リュウマチ、四股しびれ、冷え
症、五十肩、前立腺肥大、ネフローゼ、腎盂炎、頻尿、
失禁症、顔面麻痺、結核、百日咳、中耳炎、難聴、火
傷、ニキビ、リンパ腺炎、乳腺炎、各種痔症状、イボ、
魚の目、骨折、捻挫、打ち身、打撲、脊椎カリエス、脊
髄炎、アキレス腱損傷、化膿性疾患、眼精疲労、耳鳴
り、蓄膿症、カラオケ症候群、虫歯痛、自律神経失調症
等である。
【0018】
【発明の実施の形態】カルボキシメチルセルロース0.15
g、フノリ2gにリンゴ酸0.1gを加えて混合して湿布用
剤4を調整した。一方、図1、図2に示す表面に15μm
のナイロン不織布1と裏面の50μのポリエチレン不織布
2によって形成した温冷湿布材3(12×6cm)を3連に形
成したものの中に前記乾燥物の湿布用剤4を充填して本
発明品を作製した。この温冷湿布材3を5〜20℃の冷水
中で約5〜20分浸し打ち身の患部へ貼着して用いたとこ
ろ、打ち身が短期間に消炎した。
【0019】カルボキシメチルセルロース0.15g、フノ
リ2gにリンゴ酸0.1g、水10mlを加えて混練して湿布用
剤4を調整した。この湿布用剤4を前記同様に充填して
本発明品を作製した。この温冷湿布材3を5〜20℃の冷
水中で約5〜20分浸し捻挫の患部へ貼着して用いたとこ
ろ、患部が短期間に消炎した。
【0020】また、この温冷湿布材4を60〜80℃の熱湯
中に約3〜5分間入れて加温し、取り出して腰痛の著し
い患部へ貼着して使用したところ、腰痛が緩和された。
【0021】ポリアクリルアミド0.2g、スギノリ2g、
クエン酸0.2g、水10mlを加えて混練して粘稠な冷湿布用
剤4を調整した。これを前記包装材と同様な構造のもの
に充填し、打ち身の患部へ貼着して用いたところ、打ち
身が短期間に消炎した。
【0022】ポリアクリル酸ナトリウム0.2g、フノリ2
g、リンゴ酸0.2g、水10mlを加えて混練して粘稠な温湿
布用剤を調整した。これを前記包装材と同様な構造のも
のに充填し、腰痛の患部へ貼着して用いたところ、短時
間で腰痛が緩和された。
【0023】
【発明の効果】本発明によってフノリのような海藻を用
いて人体に有効な冷湿布材や温熱湿布材の基材が得られ
る結果となった。長期に亘って顕著な作用効果が得られ
る温冷湿布材を提供できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温冷湿布材の平面図である。
【図2】図1中A-A断面図である。
【符号の説明】
1 ナイロン不織布 2 ポリエチレン不織布 3 温冷湿布材 4 湿布用剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海藻と吸水性高分子化合物と防腐剤とを
    配合包装してなる温冷湿布材。
  2. 【請求項2】 海藻がフノリである請求項1記載の温冷
    湿布材。
  3. 【請求項3】 防腐剤が果実酸又はその塩である請求項
    1記載の温冷湿布材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007487A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Hiroshi Koike 外用薬

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