JP2001213600A - 高所作業車のブーム絶縁監視方法 - Google Patents

高所作業車のブーム絶縁監視方法

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JP2001213600A
JP2001213600A JP2000024627A JP2000024627A JP2001213600A JP 2001213600 A JP2001213600 A JP 2001213600A JP 2000024627 A JP2000024627 A JP 2000024627A JP 2000024627 A JP2000024627 A JP 2000024627A JP 2001213600 A JP2001213600 A JP 2001213600A
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JP
Japan
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boom
coil
insulation
bucket
current
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JP2000024627A
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Hirokuni Ishikawa
博邦 石川
Hiroyuki Fujinobe
博幸 藤延
Yoshifusa Tsubone
嘉房 坪根
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブームの絶縁低下を高精度で予測でき、かつ安
価にブームの絶縁監視ができる方法を得る。 【解決手段】本発明は、高電圧配電線工事用の車体に取
り付けられた複数段のブームと、ブーム21の先端に固
定され作業者または作業機械が搭載されるバケットと、
先端のブームのバケット側に取り付けられた防水カバー
とを備え、バケットとブーム間の絶縁を監視する高所作
業車のブーム絶縁監視方法において、防水カバーに囲ま
れたブームの表面に少なくとも1個のコイル5を設け、
コイルに交流電圧を印加してその電流を測定し、一定値
を超えた場合にアラーム信号を発生し、雨水付着領域を
検知する構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧配電線工事
用の高所作業車のブームの絶縁監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧配電線の工事のために高所作業車
が使用されている。図4に高所作業車の基本構成を示
す。1は車体、2はブーム、3はバケット、4は作業者
である。ブーム2は、金属からなる第1ブーム23及び
第2ブーム22、絶縁物からなる第3ブーム21、防水
カバー211で構成されている。高所作業車は高電圧配
電線が活線状態で作業するため、バケット3で作業する
作業者及び車体に接触した人の安全確保のために、感電
事故対策が必要である。感電事故のケースは、次の2つ
がある。1つは作業者4が高電圧配電線に接触し、電流
が作業者4→バケット3→ブーム2→車体1→地面と流
れ感電するケースである。もう1つは、通常、車体1は
図に示していない接地線で接地されているが、これがは
ずれ、車体に接触した人が感電する事故であり、高圧配
電線がバケット3に接触し、電流がバケット3→ブーム
2→車体1→人→地面と流れるケースである。これらの
感電車故を防止するため、高所作業車では第3ブーム2
1を絶縁物で構成している。また、高所作業車は降雨時
でも作業を行うため、ブーム5に雨水が付着しないよう
に防水カバー211を装着している。ブームの感電事故
に対する絶縁性能は、労働安全衛生法(労働省告示第33
号)に規定されており、電路電圧の2倍の交流電圧で漏
えい電流実効値が0.5 mAを越えないこととしている。高
所作業装置では、乾燥状態及び注水状態でこの性能を満
足するように第3ブーム21及び防水カバー211の設
計や性能検証試験を行っている。しかしながら、現場で
の実作業においては、予期出来ない突風などにより防水
カバー211の内部に水滴が入り、漏洩電流が増加する
ことも予想される。この対策として、第3ブーム表面に
1対の電極を配置し、この間の抵抗値を測定する方法や
防水カバー内部にカメラを取り付け、第3ブーム表面状
態を監視することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第3ブーム
表面に1対の電極を配置し、この間の抵抗値を測定する
方法では、ブーム伸縮時や伸長時に第2ブームのローラ
が接触し移動するので電極がとれるという問題がある。
また、防水カバー内部にカメラを取り付け、第3ブーム
表面状態を監視する方法は、高価であり、ブームの表面
状態を人が常時監視する必要があるので実用的でない。
そこで、本発明は先端ブームに付着する雨水付着領域を
検出することにより、ブームの絶縁低下を高精度で予測
でき、かつ安価にブームの絶縁監視ができる方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は高電圧配電線工事用の車体に取り付けられ
た複数段のブームと、前記ブームの先端に固定され作業
者または作業機械が搭載されるバケットと、前記先端の
ブームの前記バケット側に取り付けられた防水カバーと
を備え、前記バケットと前記ブーム間の絶縁を監視する
高所作業車のブーム絶縁監視方法において、前記防水カ
バーに囲まれた前記ブームの表面に少なくとも1個のコ
イルを設け、前記コイルに交流電圧を印加してその電流
を測定し、一定値を超えた場合にアラーム信号を発生
し、雨水付着領域を検知する構成にしている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、ブーム表面の雨水の付
着領域を検出して絶縁監視をするので、雨水の付着領域
と漏えい電流の関係について説明する。図1は22kV仕様
の高所作業車の注水試験に用いたブームの側断面図であ
る。図において、21は第3ブーム、211は防水カバ
ー、212は雨水付着領域、213は乾燥領域である。
第3ブーム21に雨水を注水し、雨水が付着しない乾燥
領域213の乾燥領域長さLと漏えい電流との関係を調
べた。乾燥領域長さLは、防水カバー211が第3ブー
ム21に取り付けられた位置から雨水付着領域212ま
での長さである。試験電圧は、労働安全衛生法により規
定された46kVであり、電圧印加部位は、バケット3の金
属部と車体1との間である。なお、第1ブーム23と第
2ブーム22は車体1と電気的に繋がっており同電位で
ある。漏えい電流を調べた結果を図2に示す。図2から
分かるように、第3ブーム21の雨水付着領域212が
増加し、乾燥領域長さLが短くなると漏えい電流は増
え、0.5mになると規定値(0.5mA) を越えるようになる。
この結果から雨水の付着領域が判れば、漏えい電流が予
測でき、高所作業車の降雨時での作業における絶縁監視
が可能となる。22kV仕様の高所作業車の通常の注水試験
では、乾燥領域長さは最短で0.7m程度であり、漏えい電
流は0.4 mA以下である。
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図3は本発明の漏えい電流を測定するコイルをブー
ム表面に取り付けた状況を示す模式図である。図におい
て、5はコイルであり、第1コイル51と第2コイル5
2からなる。6は交流定電圧電源、7は電流検出器であ
り第1電流検出器71と第2電流検出器72からなる。
8はアラーム信号発生手段である。コイル5は、直径が
0.2mmの導線を80回巻いたもので、交流定電圧電
源6に接続されている。第1コイル51は、第3ブーム
21の防水カバー211の固定部から乾燥領域長さLが
60cmの位置に、第2コイル52は50cmの位置に
それぞれ取り付けられている。次に動作を説明する。第
3ブーム21の表面が乾燥状態でコイル5に交流電圧を
加えるとつぎのような電流が流れる。 I0 =E/2πfL00 は第3ブーム乾燥時のコイル電流、Eは電圧値、f
は周波数、L0 はコイルのイングクタンスである。コイ
ル5が付けられている第3ブーム21の表面に雨水が付
着すると、付着した雨水にはコイル5の磁界が貫通し、
渦電流が生じる。その結果、コイル5のイングクタンス
は減少し、コイル電流はI0 より大きいI1 となる。し
たがって、取り付け位置が異なる第1コイル51と第2
コイル52の2個のコイルに流れる電流を電流検出器7
1、72で検出すると、第3ブーム21に付着した雨水
の領域が検知できる。アラーム信号発生手段8では、電
流検出器71、72で得られた電流値I0 とI1 の間の
電流値を演算し、一定の値を超えれば、そのコイル位置
ではブーム表面が雨水で濡れていると判断し、リレー等
を動作させ、作業者にランプ表示やブザーで知らせる。
例えば、乾燥領域の長さLが60cmの第1コイル51
の電流検出手段が動作すれば注意信号とし、乾燥領域長
さ50cmの第2コイル52の電流検出手段が動作すれ
ば危険信号とすることができる。このようにして、乾燥
領域213、すなわち、雨水付着領域212を検出する
ことによりブームの絶縁監視ができる。なお、本実施例
で用いたコイルは、直径が0.2mmの導線を80回巻
いたものであったが、これに限られるものではなく、導
線の直径、巻回数を変えたものでもよい。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、防
水カバーに囲まれた先端ブームの表面に少なくとも1個
のコイルを設け雨水付着領域を検知するようにしたの
で、ブームの絶縁低下を高精度で予測でき、かつ安価に
ブームの絶縁監視ができる効果がある。その結果、雨中
作業時の感電事故を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す注水試験に用いた第3ブ
ームの側断面図である。
【図2】第3ブームの乾燥領域の長さと漏えい電流の関
係を示すグラフである。
【図3】本発明のコイルの取り付け状況と漏えい電流の
測定回路を示す模式図である。
【図4】高所作業車の側面図である。
【符号の説明】
1:車体 5:コイル 2:ブーム 51:第1コイ
ル 21:第3ブーム(絶縁物) 52:第2コイ
ル 211:防水カバー 6:交流定電圧
電源 212:雨水付着領域 7:電流検出器 213:乾燥領域 71:第1電流
検出器 22:第2ブーム 72:第2電流
検出器 23:第1ブーム 8:アラーム信
号発生手段 3:バケット 4:作業者

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧配電線工事用の車体に取り付けられ
    た複数段のブームと、前記ブームの先端に固定され作業
    者または作業機械が搭載されるバケットと、前記先端の
    ブームの前記バケット側に取り付けられた防水カバーと
    を備え、前記バケットと前記ブーム間の絶縁を監視する
    高所作業車のブーム絶縁監視方法において、 前記防水カバーに囲まれた前記ブームの表面に少なくと
    も1個のコイルを設け、前記コイルに交流電圧を印加し
    てその電流を測定し、一定値を超えた場合にアラーム信
    号を発生し、雨水付着領域を検知することを特徴とする
    高所作業車のブーム絶縁監視方法。
JP2000024627A 2000-02-02 2000-02-02 高所作業車のブーム絶縁監視方法 Pending JP2001213600A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104283148A (zh) * 2014-09-17 2015-01-14 国家电网公司 一种用于66kV输电线路带电作业的绝缘斗臂车

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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