JP2001213316A - 自動列車制御システム - Google Patents

自動列車制御システム

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JP2001213316A
JP2001213316A JP2000022401A JP2000022401A JP2001213316A JP 2001213316 A JP2001213316 A JP 2001213316A JP 2000022401 A JP2000022401 A JP 2000022401A JP 2000022401 A JP2000022401 A JP 2000022401A JP 2001213316 A JP2001213316 A JP 2001213316A
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一紀 池本
Yosuke Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、機能設定の監視機能と、機
能の動作状態を常時監視して安全側に動作させるフェー
ルセーフ機能と、複数の軌道回路に対して機能をリモー
ト設定するリモート設定機能と、機能確認のための試験
を行う試験機能とを自動列車制御システムに付加するこ
とである。 【解決手段】 監理装置30は、軌道回路1T〜nT毎
に速度制御論理データとバージョンデータとをLAN用
のデータフレームに設定し、そのデータフレームをLA
N20を介して被監理装置1〜nに配信して機能を設定
する機能設定機能と、被監理装置1〜nから送信される
データフレームに設定されたバージョンデータを常時監
視して設定したテーブルデータで被監理装置1〜nが動
作していることを監視する監視機能と、監視機能により
異常を検知した被監理装置に対して安全側動作制御を行
うフェールセーフ機能と、LAN用通信機能と、被監理
装置1〜nに対して設定した機能の確認を行う試験機能
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道回路毎に設定
された機能に基づいて列車制御情報を作成し、その列車
制御情報を列車に伝達して列車速度を制御する自動列車
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動列車制御システムは、軌道回
路毎に設定された機能(速度制御論理)に基づいて列車
制御情報を作成し、その列車制御情報を列車に伝達して
列車速度を制御する。
【0003】また、従来、軌道回路毎に機能の設定及び
更新を行う場合は、軌道回路毎に設置されるリレー回路
の配線変更作業が必要になる。このリレー回路の配線変
更作業は、人手により行われており、以下のような作業
手順が必要である。
【0004】設計段階のリレー配線図の変更作業、製造
段階のリレー配線図に基づくリレー回路の配線変更作
業、検査段階のリレー配線チェック及び模擬的列車在線
状態の設定による意図した速度信号の選択確認作業、軌
道回路単位の各現場作業とがある。
【0005】さらに、軌道回路の管理は、軌道回路毎の
リレー回路配線図の保管、現状の機能設定状態の確認、
機能更新時の図面更新等の作業を人手により行ってい
た。
【0006】また、従来の自動列車制御装置は、軌道回
路毎に信号発生、信号選択(速度制御論理回路)及び信
号増幅の制御機能の要素を個別のハード構成として備
え、信号発生と信号増幅の各機能は各軌道回路共通のハ
ード構成であり、信号選択機能は軌道回路の条件(長
さ、分岐の有無、勾配等)により異なるため軌道回路毎
に個別のハード構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の自動列車
制御システムは、軌道回路の機能設定の更新作業及び管
理が人手により行われ、信号選択機能が軌道回路毎に個
別のハードで構成されていたため、以下に述べるような
問題があった。
【0008】軌道回路の機能設定と確認は、軌道回路
毎に現場の作業者が行うため、設定ミスなどの誤りが発
生する可能性があった。誤りは事前の試験により検出し
ているが、試験で誤りを見落とした場合、システムとし
て不安全側に動作する可能性があった。
【0009】無人稼働状態のときの侵入者による妨害
行為により不安全側の制御状態に陥った場合、システム
として不安全側に動作する可能性があった。
【0010】信号選択機能が軌道回路毎に個別のハー
ドで構成されていたため、機能の設定、更新時は、現場
での作業が不可欠であり、現場の作業負担が大きかっ
た。
【0011】軌道回路の機能設定の誤りを発見した場
合、その誤りを修正した後、修正個所の再試験を行う必
要があり、機能修正に手間と時間がかかっていた。ま
た、設定の誤りを検出するまでに時間がかかっていた。
【0012】本発明の課題は、機能設定の自己監視機能
と、機能の動作状態を常時監視して安全側に動作させる
フェールセーフ機能と、複数の軌道回路に対して機能を
リモート設定するリモート設定機能と、機能確認のため
の試験を行う試験機能とを自動列車制御システムに付加
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、軌道回路(例えば、図1の
軌道回路1T〜nT)毎に設置する複数の被監理装置
(例えば、図1の被監理装置1〜n)と、複数の被監理
装置を監理する監理装置(例えば、図1の監理装置3
0)とを通信回線(例えば、図1のLAN20)により
接続する自動列車制御システム(例えば、図1の自動列
車制御システム10)であって、前記監理装置は、前記
軌道回路毎に対応する列車制御情報と識別情報とを設定
した通信データを作成して前記通信回線を介して前記複
数の被監理装置に配信する制御情報配信手段(例えば、
図1の監理装置30が備える機能設定機能とLAN用通
信機能)と、前記各被監理装置から前記通信回線を介し
て受信する各識別情報に基づいて各被監理装置の動作状
態を常時監視する動作監視手段(例えば、図1の監理装
置30が備える監視機能)と、を備え、前記各被監理装
置は、前記監理装置から前記通信回線を介して受信する
前記通信データに設定された軌道回路毎の列車制御情報
に基づいて設置された軌道回路毎に列車速度を制御する
列車制御手段(例えば、図1の被監理装置1〜nが備え
る速度制御機能)と、前記通信データに設定された前記
軌道回路毎の識別情報を前記通信回線を介して一定時間
毎に前記監理装置に送信する通信手段(例えば、図1の
被監理装置1〜nが備えるLAN用通信機能)と、を備
えることを特徴としている。
【0014】請求項1記載の発明によれば、軌道回路毎
に設置する複数の被監理装置と、複数の被監理装置を監
理する監理装置とを通信回線により接続する自動列車制
御システムであって、前記監理装置は、前記軌道回路毎
に対応する列車制御情報と識別情報とを設定した通信デ
ータを作成して前記通信回線を介して前記複数の被監理
装置に配信する制御情報配信手段と、前記各被監理装置
から前記通信回線を介して受信する各識別情報に基づい
て各被監理装置の動作状態を常時監視する動作監視手段
と、を備え、前記各被監理装置は、前記監理装置から前
記通信回線を介して受信する前記通信データに設定され
た軌道回路毎の列車制御情報に基づいて設置された軌道
回路毎に列車速度を制御する列車制御手段と、前記通信
データに設定された前記軌道回路毎の識別情報を前記通
信回線を介して一定時間毎に前記監理装置に送信する通
信手段とを備える。したがって、各軌道回路に対応した
機能をリモート設定することができ、現場作業者による
設定ミスの発生を防止でき、人の機能設定ミスにより不
安全側に動作する可能性を排除でき、自動列車制御シス
テムの信頼性を向上できる。
【0015】請求項2に記載する発明のように、請求項
1記載の自動列車制御システムにおいて、前記監理装置
の前記動作監視手段は、前記各被監理装置から受信する
各識別情報に基づいて異常動作を検知した場合は、異常
動作を検知した被監理装置に対して安全側制御情報を設
定した通信データを作成して前記通信回線を介して送信
し(例えば、図1の監理装置30が備えるフェールセー
フ機能)、前記各被監理装置の前記列車制御手段は、前
記監理装置から受信する前記通信データに設定された安
全側制御情報に基づいて安全側制御動作に移行する(例
えば、図1の被監理装置1〜nが備えるフェールセーフ
機能)。
【0016】請求項2記載の発明によれば、前記監理装
置において、前記動作監視手段は、前記各被監理装置か
ら受信する各識別情報に基づいて異常動作を検知した場
合は、異常動作を検知した被監理装置に対して安全側制
御情報を設定した通信データを作成して前記通信回線を
介して送信し、前記各被監理装置において、前記列車制
御手段は、前記監理装置から受信する前記通信データに
設定された安全側制御情報に基づいて安全側制御動作に
移行する。
【0017】したがって、被監理装置が不安全側の動作
に陥った場合でも、その異常動作を直ちに検知して安全
側動作に移行させることができ、自動列車制御システム
のフェールセーフ機能を向上できる。
【0018】請求項3に記載する発明のように、請求項
1記載の自動列車制御システムにおいて、前記監理装置
において、前記軌道回路毎に対応する制御機能を確認す
る試験制御情報を設定した通信データを作成して前記通
信回線を介して前記複数の被監理装置に配信する機能試
験手段(例えば、図1の監理装置30が備える試験機
能)と、前記各被監理装置から前記通信回線を介して受
信する各動作結果情報に基づいて各被監理装置の設定機
能を確認する機能確認手段(例えば、図1の監理装置3
0が備える試験機能)と、を更に備え、前記各被監理装
置において、前記監理装置から前記通信回線を介して受
信する前記通信データに設定された軌道回路毎の試験制
御情報に基づいて設定された制御機能の試験動作を実行
する試験動作手段(例えば、図1の被監理装置1〜nが
備える試験動作機能)を更に備え、前記通信手段は、こ
の試験動作手段の動作結果を示す動作結果情報を前記通
信回線を介して前記監理装置に送信する。
【0019】請求項3記載の発明によれば、前記監理装
置において、前記軌道回路毎に対応する制御機能を確認
する試験制御情報を設定した通信データを作成して前記
通信回線を介して前記複数の被監理装置に配信する機能
試験手段と、前記各被監理装置から前記通信回線を介し
て受信する各動作結果情報に基づいて各被監理装置の設
定機能を確認する機能確認手段と、を更に備え、前記各
被監理装置において、前記監理装置から前記通信回線を
介して受信する前記通信データに設定された軌道回路毎
の試験制御情報に基づいて設定された制御機能の試験動
作を実行する試験動作手段を更に備え、前記通信手段
は、この試験動作手段の動作結果を示す動作結果情報を
前記通信回線を介して前記監理装置に送信する。
【0020】したがって、各軌道回路に対応した設定機
能を確認するための試験動作もリモート制御することが
できるため、現場での作業を大幅に削減でき、作業者の
負担を大幅に軽減でき、自動列車制御システムの管理コ
ストを低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図5は、本発明を適用
した自動列車制御システムの一実施の形態を示す図であ
る。まず、構成を説明する。図1は、本実施の形態にお
ける自動列車制御システム10の全体システム構成を示
す図である。この図1において、自動列車制御システム
10は、軌道回路1T,2T〜nT毎に設置された被監
理装置1〜nと、これらの被監理装置1〜nとともにL
AN(Local Area Network)20に接続された監理装置
30と、から構成されている。
【0022】被監理装置1〜nと監理装置30との間で
は、LAN20を介してLAN用のデータフレームによ
り自動列車制御に関するデータが送受信される。
【0023】被監理装置1〜nは、それぞれ設置された
軌道回路1T,2T〜nT毎に列車の在線(非在線)を
検知する列車検知機能と、その列車の速度を制御する速
度制御機能と、LAN用通信機能と、を備える。
【0024】被監理装置1〜nは、監理装置30から送
信されるバージョンデータと速度制御論理データが設定
されたテーブルデータを、LAN20を介してデータフ
レームにより受信し、そのテーブルデータを内蔵する記
憶装置(図示せず)に記憶し、テーブルデータに設定さ
れた速度制御論理データに基づいて、設置された軌道回
路1T,2T〜nT毎に列車速度を制御する。
【0025】また、被監理装置1〜nは、監理装置30
から送信されたバージョンデータと列車検知結果(在線
/非在線)をデータフレームに設定して一定時間毎にL
AN20を介して監理装置30に送信する。
【0026】さらに、被監理装置1〜nは、監理装置3
0から送信される安全側制御動作指示データが設定され
たデータフレームを受信した場合は、その安全側制御動
作指示データにより安全側制御動作に移行するフェール
セーフ機能を備える。
【0027】また、被監理装置1〜nは、監理装置30
から送信される軌道回路1T〜nTへの列車の模擬動作
により、列車を検知して設定された速度制御論理データ
に基づいて列車速度を制限し、その軌道回路毎に動作結
果としてバージョンデータ、列車検知結果、及び制限速
度を設定したデータフレームをLAN20を介して監理
装置30に送信する試験動作機能も有する。
【0028】監理装置30は、軌道回路1T,2T〜n
T毎に速度制御論理データとバージョンデータとをLA
N用のデータフレームに設定し、そのデータフレームを
LAN20を介して被監理装置1〜nに配信して機能を
設定する機能設定機能と、被監理装置1〜nから送信さ
れるデータフレームに設定されたバージョンデータを常
時監視して設定したテーブルデータで被監理装置1〜n
が動作していることを監視する監視機能と、監視機能に
より異常を検知した被監理装置に対して安全側動作制御
を行うフェールセーフ機能と、LAN用通信機能と、を
備える。
【0029】また、監理装置30は、被監理装置1〜n
に対して設定した機能の確認を行う試験機能も備える。
この機能確認試験を行う場合、監理装置30は、列車検
知結果を模擬的に「在線または非在線」にする指示をL
AN20を介して被監理装置1〜nに送信して、被監理
装置1〜nの在線検知結果を在線または非在線に制御
し、軌道回路1Tから順番に列車を模擬的に移動させ、
その移動時に被監理装置1〜nからLAN20に送信さ
れる各軌道の速度制限を照査し、配信した速度制御論理
に基づいた速度制限が決定されていることを確認する。
【0030】監理装置30において、LAN用のデータ
フレームに設定される速度制御論理データとバージョン
データの設定例を図2に示す。
【0031】図2(a)に示すデータ設定例は、軌道回
路単位にバージョンデータ「テーブルバージョン」と速
度制御論理データ「1T速度制御論理,2T速度制御論
理」を割り振る場合を示す。
【0032】また、図2(b)にデータ設定例は、複数
の軌道回路単位にバージョンデータ「テーブルバージョ
ン」と速度制御論理データ「1T速度制御論理,2T速
度制御論理・・・・nT速度制御論理」を割り振る場合
を示す。
【0033】さらに、監理装置30と被監理装置1〜n
との間で送受信されるLAN用のデータフレームの設定
例を図3に示す。
【0034】図3(a)に示すデータ設定例は、監理装
置30から被監理装置1〜nへのデータ配信時のデータ
フレーム構成であり、図2に示した軌道回路毎のバージ
ョンデータと速度制御論理データとを設定したテーブル
データ「1T用データ〜nT用データ」が、軌道回路毎
に区切って設定される。
【0035】図3(b)に示すデータ設定例は、被監理
装置1〜nから監理装置30へのバージョンデータ送信
時のデータフレーム構成であり、被監理装置1〜n毎に
設定されたバージョンデータ「1Tバージョン〜nTバ
ージョン」が区切って設定される。
【0036】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
1の自動列車制御システム10の動作について、図4に
示す監理装置30と被監理装置1、2との間の動作例を
参照して説明する。図4において監理装置30は、バー
ジョンデータと1T速度制御論理データを設定したテー
ブルデータ1と、バージョンデータと2T速度制御論理
データを設定したテーブルデータ2とをLAN用のデー
タフレーム(図3(a)参照)に設定し、LAN20を
介して被監理装置1、2に送信して、被監理装置1、2
にテーブルデータ1とテーブルデータ2を設定する。
【0037】被監理装置1と被監理装置2は、データフ
レームに設定されたテーブルデータ1とテーブルデータ
2をLAN通信機能により自己のデータフレームのみを
識別して受信し、そのテーブルデータ1とテーブルデー
タ2に設定された1T速度制御論理データとnT速度制
御論理データに基づいて、軌道回路1Tと軌道回路2T
に在線する列車の速度を制御する。
【0038】そして、被監理装置1と被監理装置2は、
テーブルデータ1とテーブルデータ2に設定されたバー
ジョンデータをLAN用のデータフレーム(図(b)参
照)に設定し、LAN20を介して監理装置30に一定
時間毎に送信する。
【0039】監理装置30は、被監理装置1と被監理装
置2から一定時間毎に送信されるバージョンデータを常
時監視し、現在設定されている速度制御論理データのバ
ージョンに基づいて被監理装置1と被監理装置2が動作
しているか否かを監視する。
【0040】そして、監理装置30は、被監理装置1あ
るいは被監理装置2から受信したバージョンデータが現
在設定されているものと異なる場合は、その異なるバー
ジョンデータを送信した被監理装置が異常動作をしてい
ると判断し、その異常動作を安全側制御動作に移行させ
るための安全側制御動作指示データをLAN用のデータ
フレーム(図示せず)に設定し、LAN20を介して異
常動作中の被監理装置に送信する。
【0041】異常動作中の被監理装置1あるいは被監理
装置2は、監理装置30から受信した安全側制御動作指
示データに従って安全側制御動作に移行する。
【0042】次いで、監理装置30により実行される被
監理装置1〜nの機能確認ための試験動作について説明
する。
【0043】監理装置30は、列車検知結果を模擬的に
「在線または非在線」にする指示をLAN用のデータフ
レーム(図示せず)に設定し、LAN20を介して被監
理装置1〜nに送信して、被監理装置1〜nの在線検知
結果を在線または非在線に制御する。
【0044】そして、監理装置30は、軌道回路1Tか
ら順番に列車を模擬的に移動させ、その移動時に被監理
装置1〜nからデータフレームに設定してLAN20に
送信される各軌道の速度制限内容を照査し、配信した速
度制御論理に基づいた速度制限が決定されていることを
確認する。
【0045】この試験動作において、被監理装置1〜n
によりLAN用のデータフレームに設定される内容の例
を図5に示す。図5に示すデータフレームの設定例で
は、軌道回路を示す値「1T,2T〜nT」と、バージ
ョンデータ「バージョン」と、列車検知結果「在線/非
在線」と、制限速度データ「制限速度」とが、軌道回路
毎に区別して設定される。
【0046】以上のように、本実施の形態の自動列車制
御システム10では、監理装置30と各軌道回路1T〜
nTの被監理装置1〜nとをLAN20により接続し、
監理装置30から速度制御論理データとバージョンデー
タを軌道回路毎に設定したデーフレームを被監理装置1
〜nに送信して、各軌道回路1T〜nTに対応した機能
をリモート設定可能にした。
【0047】このため、現場作業者による設定ミスの発
生を防止でき、人の機能設定ミスにより不安全側に動作
する可能性を排除でき、自動列車制御システムの信頼性
を向上できる。
【0048】また、本実施の形態の自動列車制御システ
ム10では、監理装置30は、被監理装置1〜nから送
信される速度制御論理のバージョンデータを常時監視し
て、被監理装置1〜nの異常動作を常時検知し、異常動
作を検知した被監理装置に対しては直ちに安全側動作に
移行する動作指示データを送信するようにした。
【0049】このため、被監理装置1〜nが無人稼働状
態のときの侵入者による妨害行為により不安全側の動作
に陥った場合でも、その異常動作を直ちに検知して安全
側動作に移行させることができ、自動列車制御システム
のフェールセーフ機能を向上できる。
【0050】さらに、本実施の形態の自動列車制御シス
テム10では、被監理装置1〜n毎に機能の変更や更新
もリモート設定を可能とし、その設定機能を確認するた
めの試験動作もリモート制御により可能とした。
【0051】このため、現場での作業を大幅に削減で
き、作業者の負担を大幅に軽減でき、自動列車制御シス
テムの管理コストを低減できる。
【0052】さらにまた、本実施の形態の自動列車制御
システム10では、被監理装置1〜n毎に機能設定に誤
りがあった場合でも、その誤りを監理装置30で検知し
て修正用のリモート設定により誤り箇所を修正可能であ
り、その修正個所の再試験もリモート制御により可能で
ある。
【0053】このため、従来のように設定が誤ったまま
試験作業を行うことがなくなり、機能修正に要する時間
を短縮することができる。
【0054】さらに、本実施の形態の自動列車制御シス
テム10では、監理装置30が被監理装置1〜nに設定
したテーブルデータを監理するため、従来は人が行って
いたシステム更新または変更時のテーブルデータに依存
する機能試験を監理装置30が自動で行うことが可能に
なり、試験作業効率を向上できる。
【0055】また、被監理装置はセキュリティ確保のた
め、極力集中配置し、監理を集中化させておく必要があ
ったが、監理装置を導入することによりデータ及び動作
の集中管理と異常時のリモートによる安全側制御が可能
になったため、被監理装置の設置場所の制約を縮小でき
る。
【0056】なお、上記実施の形態において、管理装置
30と被監理装置1〜nとの間で送受信されるデータフ
レームの構成やデータ設定内容については、特に限定す
るものではなく、その自動列車制御システム10の制御
上の仕様に従って任意に設定変更可能であることは勿論
である。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、各軌道回
路に対応した機能をリモート設定することができ、現場
作業者による設定ミスの発生を防止でき、人の機能設定
ミスにより不安全側に動作する可能性を排除でき、自動
列車制御システムの信頼性を向上できる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、被監理装置
が不安全側の動作に陥った場合でも、その異常動作を直
ちに検知して安全側動作に移行させることができ、自動
列車制御システムのフェールセーフ機能を向上できる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、各軌道回路
に対応した設定機能を確認するための試験動作もリモー
ト制御することができるため、現場での作業を大幅に削
減でき、作業者の負担を大幅に軽減でき、自動列車制御
システムの管理コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の自動列車制御
システム10の全体構成を示す図である。
【図2】図1の監理装置30により機能設定用データの
構成例を示す図である。
【図3】図1の監理装置30により設定されるデータフ
レームの構成例と、図1の被監理装置1〜nにより設定
されるデータフレームの構成例とを示す図である。
【図4】自動列車制御システム10の動作を説明するた
めの図である。
【図5】試験動作時に被監理装置1〜nにより設定され
るデータフレームの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1〜n 被監理装置 10 自動列車制御システム 20 LAN 30 監理装置 1T〜nT 軌道回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 清登 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 落合 英生 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 池本 一紀 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社内 (72)発明者 長谷川 洋介 神奈川県横浜市鶴見区平安町2丁目29番地 の1 株式会社京三製作所内 Fターム(参考) 5H161 BB03 BB06 CC04 CC13 DD02 EE07 5K033 AA04 AA06 BA06 BA08 BA13 CA13 DA01 DA14 EA03 EA04 EA07 EB03 5K035 AA03 AA07 BB02 CC10 DD01 EE01 JJ01 JJ04 LL11 MM03 MM07 MM08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道回路毎に設置する複数の被監理装置
    と、複数の被監理装置を監理する監理装置とを通信回線
    により接続する自動列車制御システムであって、 前記監理装置は、 前記軌道回路毎に対応する列車制御情報と識別情報とを
    設定した通信データを作成して前記通信回線を介して前
    記複数の被監理装置に配信する制御情報配信手段と、 前記各被監理装置から前記通信回線を介して受信する各
    識別情報に基づいて各被監理装置の動作状態を常時監視
    する動作監視手段と、を備え、 前記各被監理装置は、 前記監理装置から前記通信回線を介して受信する前記通
    信データに設定された軌道回路毎の列車制御情報に基づ
    いて設置された軌道回路毎に列車速度を制御する列車制
    御手段と、 前記通信データに設定された前記軌道回路毎の識別情報
    を前記通信回線を介して一定時間毎に前記監理装置に送
    信する通信手段と、 を備えることを特徴とする自動列車制御システム。
  2. 【請求項2】前記監理装置において、 前記動作監視手段は、前記各被監理装置から受信する各
    識別情報に基づいて異常動作を検知した場合は、異常動
    作を検知した被監理装置に対して安全側制御情報を設定
    した通信データを作成して前記通信回線を介して送信
    し、 前記各被監理装置において、 前記列車制御手段は、前記監理装置から受信する前記通
    信データに設定された安全側制御情報に基づいて安全側
    制御動作に移行することを特徴とする請求項1記載の自
    動列車制御システム。
  3. 【請求項3】前記監理装置において、 前記軌道回路毎に対応する制御機能を確認する試験制御
    情報を設定した通信データを作成して前記通信回線を介
    して前記複数の被監理装置に配信する機能試験手段と、 前記各被監理装置から前記通信回線を介して受信する各
    動作結果情報に基づいて各被監理装置の設定機能を確認
    する機能確認手段と、を更に備え、 前記各被監理装置において、 前記監理装置から前記通信回線を介して受信する前記通
    信データに設定された軌道回路毎の試験制御情報に基づ
    いて設定された制御機能の試験動作を実行する試験動作
    手段を更に備え、 前記通信手段は、この試験動作手段の動作結果を示す動
    作結果情報を前記通信回線を介して前記監理装置に送信
    することを特徴とする請求項1記載の自動列車制御シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001251303A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Central Japan Railway Co Lanシステム、及びそのデータ処理管理方法
KR100451368B1 (ko) * 2002-02-19 2004-10-06 엘지산전 주식회사 무선랜 방식을 이용한 열차간 정보교환 시스템
JP2011057051A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Hitachi Ltd ディジタルatc装置

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