JP2001213154A - 気体処理装置及びこれに用いるカートリッジ - Google Patents

気体処理装置及びこれに用いるカートリッジ

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JP2001213154A
JP2001213154A JP2000026638A JP2000026638A JP2001213154A JP 2001213154 A JP2001213154 A JP 2001213154A JP 2000026638 A JP2000026638 A JP 2000026638A JP 2000026638 A JP2000026638 A JP 2000026638A JP 2001213154 A JP2001213154 A JP 2001213154A
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space
piston
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air
opening
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JP2000026638A
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Takeshi Teragaki
武 寺垣
Meichu Osada
明柱 長田
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Dana Japan Ltd
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Dana Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータを用いずに気体を循環させて
気体処理効率を高め、小型化、軽量化を図るとともに、
信頼性、耐久性を高めることのできる空気処理装置、及
びこれに用いるカートリッジを提供する。 【解決手段】 気体処理装置10は、薬剤を封入したカ
ートリッジ81を収容する気体処理空間13と、気体処
理空間13と外部空間とを連通する吸気口12と、気体
処理空間13と連通し気流を生じさせる気流発生空間1
5と、気流発生空間15内を下部空間15aと上部空間
15bとに区画するとともに気流発生空間15内を励振
により振動可能に支持されたピストン16と、気流発生
空間15と外部空間とを連通する吐出口18と、を備え
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動系において用
いることが好適な気体処理装置、及びこれに用いるカー
トリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】閉じられた空間内、例えば自動車の車室
内等においては、空気がこもって臭気が充満しやすいた
め、脱臭剤や消臭剤を用いて空気を無臭化したり、ある
いは芳香剤を用いて空気に芳香を付与し臭気を隠蔽する
ことが、一般に行われている。こうした場合、空気を強
制的に循環させて、脱臭剤や芳香剤等と接触する空気量
を増加させれば、より効果的である。そのため、バッテ
リーで作動するモータ等を用いてファンを作動させ、吸
着剤や芳香剤等に空気を送り込むように構成した空気処
理装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうしたモ
ータ等のアクチュエータを用いた場合には、バッテリー
を取り付けなければならず、気体処理装置は必然的に大
型化、重量化してしまい、そのため、自動車の狭い車室
内においては設置場所に苦慮することとなっていた。ま
た、スイッチの切り忘れ等によって、モータの焼き付け
やバッテリー切れがおこることがあり、こうした場合に
は室内気は循環できない。そのため、信頼性、耐久性の
高い空気処理装置が望まれていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、アクチュエータを用いずに気体を循環させて気体処
理効率を高め、小型化、軽量化を図るとともに、信頼
性、耐久性を高めることのできる空気処理装置、及びこ
れに用いるカートリッジを提供すること、を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
気体処理装置であって、薬剤を収容する気体処理空間
と、該気体処理空間と外部空間とを連通する第1の開口
部と、前記気体処理空間と連通し気流を生じさせる気流
発生空間と、該気流発生空間内を第1の空間と第2の空
間とに区画するとともに該気流発生空間内を励振により
振動可能に支持されたピストンと、前記気流発生空間と
外部空間とを連通する第2の開口部と、を備えた構成し
ている。
【0006】このような構成としたことで、ピストンの
振動によって、外部空間に存する気体を吸入し、薬剤で
気体処理して外部空間へ吐出することができる。すなわ
ち、外部空間の気体を循環させることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の気
体処理装置であって、前記第1の開口部と前記第2の開
口部のうちのいずれか一方からいずれか他方への一方向
の気流のみを許容する、逆止手段を備えた構成としてい
る。
【0008】このような構成としたことで、一方の開口
部から吸入した気体を他方の開口部から吐出するとい
う、ポンプと同等の機能を、気体処理装置に持たせるこ
とができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の気体処理装置であって、前記ピストンを、
前記気流発生空間を形成する枠体と弾性部材を介して連
結し、該ピストンは前記気流発生空間内を上下方向に振
動するように構成している。
【0010】このような構成としたことで、ピストンに
上下方向の力が加わったときに励振させ、上下方向に弾
性振動させることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の気体処理装置であって、前記ピストンは、
前記気流発生空間を形成する枠体と弾性部材を介して連
結し、該ピストンは前記気流発生空間内を水平方向に振
動するように構成している。
【0012】このような構成としたことで、ピストンに
水平方向の力が加わったときに励振させ、水平方向に弾
性振動させることができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の気体処理装置であって、前記ピストンを、
前記気流発生空間の外部に形成された支点から線条で吊
り下げ、これらピストン及び線条が振り子を構成するよ
うにしている。
【0014】このような構成としたことで、ピストンに
水平方向の力が加わったときに励振させることができる
とともに、より安定した振動数で振動させることができ
る。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の空気処理装置であって、前記気体処理空
間と前記気流発生空間とを、撓曲可能な連結管を介して
連通する構成としている。
【0016】このような構成としたことで、気体処理空
間と気流発生空間、すなわち気体の吸入部と吐出部と
を、離間して配置することができる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項2〜6のい
ずれかに記載の気体処理装置であって、前記気体処理部
と前記気流発生空間とを、前記第1の空間と連通する第
1の連通孔と、前記第2の空間と連通する第2の連通孔
と、を介して連通し、前記第2の開口部を、前記第1の
空間と連通する第1の開孔と、前記第2の空間と連通す
る第2の開孔とで構成し、前記逆止手段を、前記第1の
連通孔、第1の開孔、第2の連通孔及び第2の開孔の各
々を独立して開閉する逆止弁で構成している。
【0018】このような構成としたことで、ピストンが
振動している限り、第1の空間及び第2の空間には、気
体の吸入又は吐出のうちのいずれかの動作を常時行わせ
ることができる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の気体処理装置に用いられるカートリッジ
であって、前記薬剤を内部に封入した構成としている。
【0020】このような構成としたことで、第1の空間
内のカートリッジを交換するだけで、気体処理装置内の
薬剤を交換することができる。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項8記載のカ
ートリッジであって、前記第1の開口部の前記第1の空
間側に密接配置されるように構成している。
【0022】このような構成としたことで、第1の開口
部を通過する気体のほぼ全量を、薬剤と接触させること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る気体処理装置
の実施の形態について、図1乃至図5を用いて説明す
る。
【0024】[第1の実施形態]本発明の第1の実施形
態について、図1を用いて説明する。この気体処理装置
10は、床1上に設置された筒体11内に、薬剤を封入
したカートリッジ81と、ピストン16と、このピスト
ン16を筒体11内に吊り下げるばね17と、を備えて
構成されている。床1は、その震動を気体処理装置10
に伝播させるものである。本実施形態では、その一例と
して、自動車室内のリヤシェルフ又はダッシュボード等
の床面とする。すなわち、気体処理装置10にとっての
外部空間とは、自動車の車室内である。
【0025】筒体11は、下側筒体11aと上側筒体1
1bとが連結部11cで連結されることにより、構成さ
れている。下側筒体11aは、有底筒状の部材であっ
て、脚部11dによって床1上に設置されており、その
内部にカートリッジ81を収容している。下側筒体11
aの底部側には、複数の吸気口(第1の開口部)12が
形成されており、下側筒体11a内に車室内の空気(室
内気)を吸入できるようになっている。この下側筒体1
1aと上側筒体11bとが連結されることにより、下側
筒体11aと連結部11cと仕切板14とで囲まれた気
体処理空間13が形成されている。
【0026】カートリッジ81は、内部に薬剤を封入し
ているもので、気体処理空間13内に収容されている。
このカートリッジ81は、全ての吸気口12の内側(気
体処理空間13側)に密接配置されており、吸気口12
から吸入される室内気のほぼ全量を捕捉できるようにな
っている。なお、ここでいう「薬剤」とは、気体と接触
することでこの気体に何らかの作用を及ぼし気体処理を
行うもの、を意味する。例えば、脱臭剤、消臭剤あるい
は芳香剤等が挙げられる。本実施形態においては、その
一例として、空気中の臭気成分や有害ガス成分を吸着さ
せる活性炭を、薬剤として用いるものとする。気体処理
空間13内に吸入された室内気が、このカートリッジ8
1により脱臭されることで、脱臭された空気(脱臭空
気)が生成される。なお、このカートリッジ81は、連
結部11cで連結されている上部筒体11bを取り外せ
ば、下部筒体11aの頂部側から交換できるようになっ
ている。
【0027】上側筒体11bは、頂部が閉鎖された筒状
部材であり、その底部側には仕切板14が備えられてい
る。この仕切板14よりも頂部側には、気流発生空間1
5が形成されている。また、上側筒体11bの頂部側に
は、複数の吐出口(第2の開口部)18が形成されてお
り、気流発生空間15内に存する空気を、車室内に吐出
できるようになっている。仕切板14には、連通孔14
aが形成されているとともに、この連通孔14aを開閉
する逆止弁14bが備えられている。これにより、気体
処理空間13と気流発生空間15とは連通可能となって
いるとともに、気体処理空間13から気流発生空間15
への一方向のみの気流が許容されている。これにより、
気体処理空間13内に存する脱臭空気が、気流発生空間
15内に流入できる。
【0028】ピストン16は、ばね17によって上体1
1bの頂部から吊り下げられており、気流発生空間15
内を上下方向に弾性振動可能とされている。このピスト
ン16は、気体処理空間15内を区画し、その下側に下
部空間(第1の空間)15aを、上側に上部空間(第2
の空間)15bを各々形成し、互いを離隔するものであ
る。また、このピストン16には、上下方向に貫通する
貫通孔16aが形成されているとともに、この貫通孔1
6aを開閉する逆止弁16bが備えられている。これに
より、互いに離隔された下部空間15aと上部空間15
bとは連通可能となっているとともに、下部空間15a
内から上部空間15b内への一方向のみの気流が許容さ
れている。これにより、下部空間15a内に存する脱臭
空気が、上部空間15b内に流入できる。なお、図中の
符号16は、ピストン16の基準位置、すなわちピスト
ン16が無振動の場合に静止している位置を示してい
る。ピストン16がある一定の振動数で振動した場合に
おける、下方向への最大移動位置(下死点位置)を符号
16A、上方向への最大移動位置(上死点位置)を符号
16Bとして、各々示している。これら符号16A、1
6Bに示した位置は、ピストン16に与えられる振動の
強弱変化や振動数の変化によって、上下方向に変位する
ものである。
【0029】自動車が走行して床1が振動すると、この
振動は気体処理装置10に伝播されて、ピストン16は
励振され、気流発生空間15内を上下に弾性振動する。
ピストン16が下死点位置16Aに向かって移動する
と、下部空間15a内に存する脱臭空気は、上方向から
押圧される。このとき、この脱臭空気は、仕切板14に
備えられた逆止弁14bによって気体処理空間13側へ
の流出を禁止されているので、押圧された反力によって
ピストン16の逆止弁16bを押し開けて、上部空間1
5b内へと流入する。こうして、上部空間15b内に脱
臭空気が送られる。
【0030】次に、ピストン16が上死点位置16Bに
向かって移動すると、上部空間15b内に存する、脱臭
空気を含んだ空気は、下方向から押圧される。このと
き、この空気は、ピストン16に備えられた逆止弁16
bによって下部空間15a側への流出を禁止されている
ので、押圧された反力によって、吐出口18から車室内
へと吐出される。こうして、車室内に脱臭空気が送られ
る。また、このとき同時に、下部空間15a内はピスト
ン16の上方向への移動によって減圧されるため、下部
空間15aと気体処理空間13との間には圧力差が生じ
る。この圧力差によって、気体処理空間13内に存する
脱臭空気は、仕切板14の逆止弁14bを押し開けて、
下部空間15a内へと流入する。更に、気体処理空間1
3内に存する脱臭空気のうちの少なくとも一部が下部空
間15aへと流出したため、気体処理空間13内も減圧
され、室内気との間に圧力差が生じる。この圧力差によ
って、室内気は吸気口12から気体処理空間13内へと
流入し、カートリッジ81によって脱臭されて、脱臭空
気が生成されることとなる。
【0031】こうして、ピストン16の上下方向への弾
性振動によって、気体処理装置10内には、吸気口12
から吸入された室内気が気体処理空間13、気流発生空
間15を経て吐出口18から吐出されるように、気流が
発生する。これにより、室内気は、ピストン16が振動
している限り強制的に循環され、脱臭される。このピス
トン16の振動の1行程、すなわちピストン16が基準
位置から下死点位置16A及び上死点位置16Bを経て
基準位置に戻るまでの間、において気体処理装置10か
ら吐出される脱臭空気の量は、(下死点位置16Aから
上死点位置16Bまでのピストン16の移動距離 ×
ピストン16の断面積)で表される容積中に存する空気
量と同一である。
【0032】なお、自動車が停止する等して気体処理装
置10が無振動の状態となっても、ピストン16は、暫
くの間は弾性振動を繰り返すので、この間に気体処理装
置10は室内気を循環させ続けて、室内気の脱臭が行わ
れる。
【0033】本実施形態に係る気体処理装置10におい
ては、ピストン16が励振されて弾性振動することによ
り、吸気口12から室内気を吸引し、カートリッジ81
を通過させて脱臭空気とし、この脱臭空気を吐出口18
から車室内に吐出することができる。このように、気流
発生空間15はポンプと同等に作用するため、モータ等
のアクチュエータを用いなくても、室内気を強制的に循
環させることができ、気体処理装置10の構成を簡易な
ものとして、小型化、軽量化を図ることができる。ま
た、バッテリー切れやモータの故障等によって室内気の
循環が停止される心配がなく、信頼性、耐久性の高いも
のとできる。また、ピストン16は、筒体11内にばね
17で吊り下げられているので、床1が上下方向に振動
したときに動作し易くでき、自動車内での設置場所を幅
広く選択できる。更に、気体処理空間13と気流発生空
間15とが上下に重なるように位置しているので、気体
処理装置10全体を細長い筒状体とできる。そのため、
床1上の設置面積を小さくすることができ、省スペース
化が図れる。更に、ピストン16は床1の振動により動
作する、すなわち床1の振動エネルギーを吸収するの
で、ダイナミックダンパとしても機能するものである。
そのため、例えば床1が不快なビビリ音を発する場合に
は、振動を減衰させて、こうした音を減少させることが
できる。
【0034】更に、活性炭をカートリッジ81内に封入
しているので、活性炭の吸着率が低下した場合には、こ
のカートリッジを交換するだけでよい。そのため、粉体
等が飛散する心配がなく、交換作業を容易に行うことが
できる。更に、カートリッジ81を、全ての吸気口12
の内側に密接するように配置しているので、吸気口12
から吸入される室内気のほぼ全量を捕捉でき、カートリ
ッジ81内の活性炭に接触させることができ、気体処理
効率を高めることができる。
【0035】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態について、図2を用いて説明する。なお、本実施形態
が上記第1実施形態と異なる点は、気体処理空間と気流
発生空間とを各々別個の部材内に形成し、これらを連結
管で連結している点である。そのため、第1実施形態の
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳しい説明は省略することとする。この気体処理装置
20は、ピストン16とばね17とを内部に備えた筒体
21aと、カートリッジ82を収容した函体21bと、
これら筒体21aと函体21bとを連結する連結管21
cと、を備えて構成されている。
【0036】筒体21aは、頂部が閉鎖された有底筒状
の部材であって、脚部21dによって床1上に設置され
ている。筒体21aの内部空間は、仕切板24によって
底部側と頂部側に区画されており、底部側には底部空間
23aが、頂部側には気流発生空間25が、各々形成さ
れている。また、筒体21aの頂部側には、複数の吐出
口(第2の開口部)28が形成されており、気流発生空
間25内に存する空気を、車室内に吐出できるようにな
っている。更に、筒体21a内の底部側には、連結部2
1eが形成されて、連結管21cの一端が連結されてい
る。これにより、底部空間23aと連結管21cとは連
通可能となっている。この連結管21cは、可撓性を有
するもので、例えばゴムや軟質プラスチックからなる。
仕切板24には、連通孔24aが形成されているととも
に、この連通孔24aを開閉する逆止弁24bが備えら
れている。これにより、底部空間23aと気流発生空間
25とは連通可能となっているとともに、底部空間23
aから気流発生空間25への一方向のみの気流が許容さ
れている。これにより、底部空間23a内に存する脱臭
空気が、気流発生空間25内に流入できる。
【0037】ピストン16は、ばね17によって筒体2
1aの頂部から吊り下げられており、気流発生空間25
内を上下方向に弾性振動可能とされている。このピスト
ン16は、気体処理空間25内を区画し、その下側に下
部空間(第1の空間)25aを、上側に上部空間(第2
の空間)25bを各々形成し、互いを離隔するものであ
る。このピストン16によって、下部空間25a内に存
する脱臭空気が、上部空間25b内に流入できる。
【0038】函体21bは、内部に気体処理空間23が
形成された略矩形状の部材であり、床1上に設置されて
いる。この函体21bの頂部側及び側部側には、複数の
吸気口(第1の開口部)22が形成されており、気体処
理空間23に室内気を吸入できるようになっている。ま
た、函体21b一側部には、連結部21fが形成され
て、連結管21cの他端が連結されている。これによ
り、気体処理空間23と底部空間23aとは、連結管2
1cを介して連通可能となっている。更に、この函体2
1bは開閉可能に構成されており、気体処理空間23内
のカートリッジ82を交換できるようになっている。
【0039】カートリッジ82は、内部に活性炭(薬
剤)を封入しているもので、気体処理空間23内にほぼ
隙間なく収容されている。このカートリッジ82は、全
ての吸気口22の内側(気体処理空間23側)に密接配
置されており、吸気口22から吸入される室内気のほぼ
全量を捕捉できるようになっている。気体処理空間23
内に吸入された室内気が、このカートリッジ82により
脱臭されることで、脱臭空気が生成される。
【0040】自動車が走行して床1が振動すると、この
振動は気体処理装置20に伝播されて、ピストン16は
励振され、気流発生空間25内を上下に弾性振動する。
ピストン16が下死点位置16Aに向かって移動する
と、下部空間25a内に存する脱臭空気は、上方向から
押圧される。このとき、この脱臭空気は、仕切板24に
備えられた逆止弁24bによって底部空間23a側への
流出を禁止されているので、押圧された反力によってピ
ストン16の逆止弁16bを押し開けて、上部空間25
b内へと流入する。こうして、上部空間25b内に脱臭
空気が送られる。
【0041】次に、ピストン16が上死点位置16Bに
向かって移動すると、上部空間25b内に存する、脱臭
空気を含んだ空気は、下方向から押圧される。このと
き、この空気は、ピストン16に備えられた逆止弁16
bによって下部空間25a側への流出を禁止されている
ので、押圧された反力によって、吐出口28から車室内
へと吐出される。こうして、車室内に脱臭空気が送られ
る。また、このとき同時に、下部空間25a内はピスト
ン16の上方向への移動によって減圧されるため、下部
空間25aと底部空間23aとの間には圧力差が生じ
る。この圧力差によって、底部空間23a内に存する脱
臭空気は、仕切板24の逆止弁24bを押し開けて、下
部空間25a内へと流入する。更に、底部空間23a内
に存する脱臭空気のうちの少なくとも一部が下部空間2
5aへと流出したため、底部空間23a内も減圧され、
連結管21cによって連通されている気体処理空間23
との間に圧力差が生じる。この圧力差によって、気体処
理空間23内に存する脱臭空気は、底部空間23a内へ
と流入する。更に、気体処理空間23内に存する脱臭空
気のうちの少なくとも一部が底部空間23aへと流出し
たため、気体処理空間23内も減圧され、室内気との間
に圧力差が生じる。この圧力差によって、室内気は吸気
口22から気体処理空間23内へと流入し、カートリッ
ジ82によって脱臭されて、脱臭空気が生成されること
となる。
【0042】こうして、ピストン16の上下方向への弾
性振動によって、気体処理装置20内には、吸気口22
から吸入された室内気が気体処理空間23、底部空間2
3a、気流発生空間25を経て吐出口28から吐出され
るように、気流が発生する。これにより、室内気は、ピ
ストン16が振動している限り強制的に循環され、脱臭
される。このピストン16の振動の1行程において、気
体処理装置20から吐出される脱臭空気の量は、(下死
点位置16Aから上死点位置16Bまでのピストン16
の移動距離 × ピストン16の断面積)で表される容
積中に存する空気量と同一である。
【0043】なお、自動車が停止する等して気体処理装
置20が無振動の状態となっても、ピストン16は、暫
くの間は弾性振動を繰り返すので、この間に気体処理装
置20は室内気を循環させ続けて、室内気の脱臭が行わ
れる。
【0044】本実施形態に係る気体処理装置20におい
ては、連結管21cを介して気体処理空間23と気流発
生空間25とを連通させるようにしているので、吸気口
22を有する函体21bと、吐出口28を有する筒体2
1aとを離間させて設置することができる。そのため、
室内気を効率よく循環させることができる。例えば、運
転席付近に函体21bを設置して、後部座席側に筒体2
1aを設置することも可能である。また、筒体21aを
小さくして高さも抑えることができるため、スペースの
制約を緩和でき、設置場所を幅広く選択できる。
【0045】[第3の実施形態]本発明の第3の実施形
態について、図3を用いて説明する。なお、上記第2実
施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付
して、その詳しい説明は省略することとする。この気体
処理装置30は、床1上に設置された筒体31内に、薬
剤を封入したカートリッジ83と、ピストン36と、こ
のピストン36を筒体31内に吊り下げるばね17と、
を備えて構成されている。
【0046】筒体31は、頂部側が閉鎖された有底筒状
の部材であって、脚部31dによって床1上に設置され
ている。この筒体31の内部空間は、第1の仕切板31
aと第2の仕切板31bとによって、図中左右方向に3
つに区画されている。筒体31の側壁と第1の仕切板3
1aとに挟まれた空間は気体処理空間33を、第1の仕
切板31aと第2の仕切板31bとに挟まれた空間は気
流発生空間35を、そして第2の仕切板31bと筒体3
の側壁で挟まれた空間は吐出空間39を、各々形成して
いる。
【0047】筒体31の気体処理空間33側の側壁に
は、複数の吸気口(第1の開口部)32が形成されてお
り、気体処理空間33内に室内気を吸入できるようにな
っている。カートリッジ83は、内部に活性炭(薬剤)
薬剤を封入しているもので、気体処理空間33内にほぼ
隙間なく収容されている。このカートリッジ83は、全
ての吸気口32の内側(気体処理空間33側)に密接配
置されており、吸気口32から吸入される室内気のほぼ
全量を捕捉できるようになっている。気体処理空間33
内に吸入された室内気が、このカートリッジ83により
脱臭されることで、脱臭空気が生成される。なお、筒体
33は開閉可能に構成されており、気体処理空間33内
のカートリッジ83を交換できるようになっている。
【0048】ピストン36は、ばね17によって筒体3
1の頂部から垂下されており、気流発生空間35内を上
下方向に弾性振動可能とされている。このピストン36
は、気体処理空間35内を区画し、その下側に下部空間
(第1の空間)35aを、上側に上部空間(第2の空
間)35bを各々形成し、互いを離隔するものである。
このピストン36によって、互いに離隔された下部空間
35aと上部空間35bとは連通不能となっている。な
お、図中の符号36は、ピストン36の基準位置を示し
ている。ピストン36がある一定の振動数で振動した場
合における、下死点位置を符号36A、上死点位置を符
号36Bとして、各々示している。これら符号36A、
36Bに示した位置は、ピストン36に与えられる振動
の強弱変化や振動数の変化によって、上下方向に変位す
るものである。
【0049】第1の仕切板31aの底部側には、第1の
連通孔34aが形成されているとともに、この第1の連
通孔34aを開閉する逆止弁34cが備えられている。
これにより、気体処理空間33と下部空間35aとは連
通可能となっているとともに、気体処理空間33から下
部空間35aへの一方向のみの気流が許容されている。
これにより、気体処理空間33内に存する脱臭空気が、
下部空間35a内に流入できる。また、第1の仕切板3
1aの頂部側には、第2の連通孔34bが形成されてい
るとともに、この第2の連通孔34bを開閉する逆止弁
34dが備えられている。これにより、気体処理空間3
3と上部空間35bとは連通可能となっているととも
に、気体処理空間33から上部空間35bへの一方向の
みの気流が許容されている。これにより、気体処理空間
33内に存する脱臭空気が、上部空間35b内に流入で
きる。
【0050】第2の仕切板31bの底部側には、第1の
吐出口(第2の開口部、第1の開孔)38aが形成され
ているとともに、この第1の吐出口38aを開閉する逆
止弁38cが備えられている。これにより、下部空間3
5aと吐出空間39とは連通可能となっているととも
に、下部空間35aから吐出空間39への一方向のみの
気流が許容されている。これにより、下部空間35a内
に存する脱臭空気が、吐出空間39内に流入できる。ま
た、第2の仕切板31bの頂部側には、第2の吐出口
(第2の開口部、第2の開孔)38bが形成されている
とともに、この第2の吐出口38bを開閉する逆止弁3
8dが備えられている。これにより、上部空間35bと
吐出空間39とは連通可能となっているとともに、上部
空間35bから吐出空間39への一方向のみの気流が許
容されている。これにより、上部空間35b内に存する
脱臭空気が、吐出空間39内に流入できる。
【0051】吐出空間39は、下部空間35a及び上部
空間35bから吐出された脱臭空気を、一時的に溜めて
おくためのものである。筒体31の吐出空間39側の側
壁には、複数の吐出グリル39aが形成されており、吐
出空間39内に存する空気を、車室内に吐出できるよう
になっている。
【0052】自動車が走行して床1が振動すると、この
振動は気体処理装置30に伝播されて、ピストン36は
励振され、気流発生空間35内を上下に弾性振動する。
ピストン36が下死点位置36Aに向かって移動する
と、下部空間35a内に存する脱臭空気は、上方向から
押圧される。このとき、この脱臭空気は、仕切板31a
に備えられた逆止弁34cによって気体処理空間33側
への流出を禁止されているので、押圧された反力によっ
て第1の吐出口38aの逆止弁38cを押し開けて、吐
出空間39内へと流入する。こうして、吐出空間39内
に脱臭空気が送られ、この脱臭空気は、吐出グリル39
aから車室内へと吐出され、車室内に脱臭空気が送られ
る。また、このとき同時に、上部空間35b内はピスト
ン36の下方向への移動によって減圧されるため、上部
空間35bと、気体処理空間33あるいは吐出空間39
との間には、圧力差が生じる。しかし、仕切板31bに
備えられた逆止弁38dによって、吐出空間39内の空
気の上部空間35bへの流入は禁止されている。そのた
め、この圧力差によって、気体処理空間33内に存する
脱臭空気は、仕切板31aの逆止弁34dを押し開け
て、上部空間35b内へと流入する。すなわち、脱臭空
気のみが上部空間35b内に流入する。更に、気体処理
空間33内に存する脱臭空気のうちの少なくとも一部が
上部空間35bへと流出したため、気体処理空間33内
も減圧され、室内気との間に圧力差が生じる。この圧力
差によって、室内気は吸気口32から気体処理空間33
内へと流入し、カートリッジ83によって脱臭されて、
脱臭空気が生成されることとなる。
【0053】次に、ピストン36が上死点位置36Bに
向かって移動すると、上部空間35b内に存する脱臭空
気は、下方向から押圧される。このとき、この脱臭空気
は、仕切板31aに備えられた逆止弁34dによって気
体処理空間33側への流出を禁止されているので、押圧
された反力によって第2の吐出口38bの逆止弁38d
を押し開けて、吐出空間39内へと流入する。こうし
て、吐出空間39内に脱臭空気が送られ、この脱臭空気
は、吐出グリル39aから車室内へと吐出され、車室内
に脱臭空気が送られる。また、このとき同時に、下部空
間35a内はピストン36の上方向への移動によって減
圧されるため、下部空間35aと、気体処理空間33あ
るいは吐出空間39との間には、圧力差が生じる。しか
し、仕切板31bに備えられた逆止弁38cによって、
吐出空間39内の空気の下部空間35aへの流入は禁止
されている。そのため、この圧力差によって、気体処理
空間33内に存する脱臭空気は、仕切板31aの逆止弁
34cを押し開けて、下部空間35a内へと流入する。
すなわち、脱臭空気のみが下部空間35a内に流入す
る。更に、気体処理空間33内に存する脱臭空気のうち
の少なくとも一部が下部空間35aへと流出したため、
気体処理空間33内も減圧され、室内気との間に圧力差
が生じる。この圧力差によって、室内気は吸気口32か
ら気体処理空間33内へと流入し、カートリッジ83に
よって脱臭されて、脱臭空気が生成されることとなる。
【0054】このように、ピストン36の上下方向への
弾性振動によって、下部空間35aと上部空間35bと
は、脱臭空気の吸入又は吐出のうちいずれかの動作を、
常時行っている。すなわち、この空気処理装置30は、
ピストン36が弾性振動している限り、常に脱臭空気を
吐出し続けるとともに、室内気を吸入して脱臭し続け
る。このピストン36の振動の1行程において、下部空
間35aから吐出される脱臭空気の量は、(下死点位置
36Aから上死点位置36Bまでのピストン36の移動
距離 × ピストン36の断面積)で表される容積中に
存する空気量と同一である。また、上部空間35bから
吐出される脱臭空気の量も、これと同一である。すなわ
ち、気体処理装置30としての吐出量は、(下死点位置
36Aから上死点位置36Bまでのピストン36の移動
距離 × ピストン36の断面積 ×2)となる。
【0055】なお、自動車が停止する等して気体処理装
置30が無振動の状態となっても、ピストン36は、暫
くの間は弾性振動を繰り返すので、この間に気体処理装
置30は室内気を循環させ続けて、室内気の脱臭が行わ
れる。
【0056】本実施形態に係る気体処理装置30におい
ては、ピストン36が弾性振動している限り、常に脱臭
空気を吐出し続けるとともに、室内気を吸入して脱臭し
続けるので、室内気を大量に循環させて脱臭することが
でき、気体処理効率を高めることができる。
【0057】[第4の実施形態]本発明の第4の実施形
態について、図4を用いて説明する。この気体処理装置
40は、床1上に設置された筒体41内に、薬剤を封入
したカートリッジ84と、ピストン46と、このピスト
ン46を右方向から付勢する第1のばね47aと、左方
向から付勢する第2のばね48bと、を備えて構成され
ている。
【0058】筒体41は、下体41Aと上側筒体41B
とが連結部41Cで連結されることにより、構成されて
いる。下体41Aは、頂部側が開口して水平方向に長尺
状をなす有底の部材であって、脚部41dによって床1
上に設置されており、その内部にカートリッジ84を収
容している。下側筒体41Aの底部側には、複数の吸気
口(第1の開口部)42が形成されており、下側筒体4
1A内に室内気を吸入できるようになっている。上側筒
体41Bは、水平方向に長尺状をなして、左右両端部側
は閉鎖された筒状部材である。この上側筒体41Bの内
部空間は、第1の仕切板41aと第2の仕切板41bと
によって、上下方向に2つに区画されている。第1の仕
切板41aと第2の仕切板41bとに挟まれた空間は気
流発生空間45を、第2の仕切板41bと上側筒体41
Bの頂部とに挟まれた空間は吐出空間49を、各々形成
している。また、これら下体41Aと上側筒体41Bと
が連結されることにより、下体41Aと連結部41Cと
第1の仕切板41aとで囲まれた気体処理空間43が形
成されている。
【0059】カートリッジ84は、内部に薬剤(活性
炭)を封入しているもので、気体処理空間43内に収容
されている。このカートリッジ84は、全ての吸気口4
2の内側(気体処理空間43側)に密接配置されてお
り、吸気口42から吸入される室内気のほぼ全量を捕捉
できるようになっている。気体処理空間43内に吸入さ
れた室内気が、このカートリッジ84により脱臭される
ことで、脱臭空気が生成される。なお、このカートリッ
ジ84は、連結部41Cで連結されている上部筒体41
Bを取り外せば、下体41Aの頂部側から交換できるよ
うになっている。
【0060】気流発生空間45内には、両端部を上側筒
体41Bの両側壁に各々固定された案内棒46aと、内
部にこの案内棒46aが挿通されたピストン46と、こ
のピストン46をこのピストン46を右方向から左方向
へ付勢する第1のばね47aと、左方向から右方向へ付
勢する第2のばね48bと、が備えられている。案内棒
46aは、ピストン46に形成された貫通孔(図示略)
に挿通されており、このピストン46を支持するととも
に水平方向(左右方向)への移動を案内するためのもの
である。ピストン46の貫通孔内部には、ベアリング
(図示略)等が設けられており、案内棒46上を円滑に
移動できるようになっている。第1のばね47aは、上
側筒体41B右側壁にその一端を取り付けられ、ピスト
ン46に設けられたばね受46eにその他端を取り付け
られて、ピストン46を左に付勢するものである。ま
た、第2のばね47bは、上側筒体41B左側壁にその
一端を取り付けられ、ピストン46に設けられたばね受
46fにその他端を取り付けられて、ピストン46を右
側に付勢するものである。これら第1のばね47aと第
2のばね47bとは、互いに同一のばね定数を有してい
る。そのため、ピストン46の基準位置、すなわちピス
トン46が無振動の場合に静止している位置は、気流発
生空間45内の中間部となっている。これら第1のばね
47a及び第2のばね47bによって、ピストン46
は、気流発生空間45内を左右方向に弾性振動可能とさ
れている。
【0061】ピストン46は、気体処理空間45内を区
画し、その右側に右側空間(第1の空間)45aを、左
側に左側空間(第2の空間)45bを各々形成し、互い
を離隔するものである。このピストン46によって、互
いに離隔された右側空間45aと左側空間45bとは連
通不能となっている。なお、図中の符号46は、ピスト
ン46の基準位置を示している。ピストン46がある一
定の振動数で振動した場合における、右方向への最大移
動位置(右死点位置)を符号46A、左方向への最大移
動位置(左死点位置)を符号46Bとして、各々示して
いる。これら符号46A、46Bに示した位置は、ピス
トン46に与えられる振動の強弱変化や振動数の変化に
よって、左右方向に変位するものである。
【0062】第1の仕切板41aの右端部側には、第1
の連通孔44aが形成されているとともに、この第1の
連通孔44aを開閉する逆止弁44cが備えられてい
る。これにより、気体処理空間43と右側空間45aと
は連通可能となっているとともに、気体処理空間43か
ら右側空間45aへの一方向のみの気流が許容されてい
る。これにより、気体処理空間43内に存する脱臭空気
が、右側空間45a内に流入できる。また、第1の仕切
板41aの左端部側には、第2の連通孔44bが形成さ
れているとともに、この第2の連通孔44bを開閉する
逆止弁44dが備えられている。これにより、気体処理
空間43と左側空間45bとは連通可能となっていると
ともに、気体処理空間43から左側空間45bへの一方
向のみの気流が許容されている。これにより、気体処理
空間43内に存する脱臭空気が、左側空間45b内に流
入できる。
【0063】第2の仕切板41bの右端部側には、第1
の吐出口(第2の開口部、第1の開孔)48aが形成さ
れているとともに、この第1の吐出口48aを開閉する
逆止弁48cが備えられている。これにより、右側空間
45aと吐出空間49とは連通可能となっているととも
に、右側空間45aから吐出空間49への一方向のみの
気流が許容されている。これにより、右側空間45a内
に存する脱臭空気が、吐出空間49内に流入できる。ま
た、第2の仕切板41bの左端部側には、第2の吐出口
(第2の開口部、第2の開孔)48bが形成されている
とともに、この第2の吐出口48bを開閉する逆止弁4
8dが備えられている。これにより、左側空間45bと
吐出空間49とは連通可能となっているとともに、左側
空間45bから吐出空間49への一方向のみの気流が許
容されている。これにより、左側空間45b内に存する
脱臭空気が、吐出空間49内に流入できる。
【0064】吐出空間49は、右側空間45a及び左側
空間45bから吐出された脱臭空気を、一時的に溜めて
おくためのものである。筒体41の頂部側には、複数の
吐出グリル49aが形成されており、吐出空間49内に
存する空気を、車室内に吐出できるようになっている。
【0065】自動車が走行して、床1が振動した場合、
あるいは自動車の加減速時や旋回時等に水平方向の力が
ピストン46に加わった場合には、ピストン46は励振
され、気流発生空間45内を左右に弾性振動する。ピス
トン46が右死点位置46Aに向かって移動すると、右
側空間45a内に存する脱臭空気は、左方向から押圧さ
れる。このとき、この脱臭空気は、仕切板41aに備え
られた逆止弁44cによって気体処理空間43側への流
出を禁止されているので、押圧された反力によって第1
の吐出口48aの逆止弁48cを押し開けて、吐出空間
49内へと流入する。こうして、吐出空間49内に脱臭
空気が送られ、この脱臭空気は、吐出グリル49aから
車室内へと吐出され、車室内に脱臭空気が送られる。ま
た、このとき同時に、左側空間45b内はピストン46
の右方向への移動によって減圧されるため、左側空間4
5bと、気体処理空間43あるいは吐出空間49との間
には、圧力差が生じる。しかし、仕切板41bに備えら
れた逆止弁48dによって、吐出空間49内の空気の左
側空間45bへの流入は禁止されている。そのため、こ
の圧力差によって、気体処理空間43内に存する脱臭空
気は、仕切板41aの逆止弁44dを押し開けて、左側
空間45b内へと流入する。すなわち、脱臭空気のみが
左側空間45b内に流入する。更に、気体処理空間43
内に存する脱臭空気のうちの少なくとも一部が左側空間
45bへと流出したため、気体処理空間43内も減圧さ
れ、室内気との間に圧力差が生じる。この圧力差によっ
て、室内気は吸気口42から気体処理空間43内へと流
入し、カートリッジ84によって脱臭されて、脱臭空気
が生成されることとなる。
【0066】次に、ピストン46が左死点位置46Bに
向かって移動すると、左側空間45b内に存する脱臭空
気は、右方向から押圧される。このとき、この脱臭空気
は、仕切板41aに備えられた逆止弁44dによって気
体処理空間43側への流出を禁止されているので、押圧
された反力によって第2の吐出口48bの逆止弁48d
を押し開けて、吐出空間49内へと流入する。こうし
て、吐出空間49内に脱臭空気が送られ、この脱臭空気
は、吐出グリル49aから車室内へと吐出される。こう
して、車室内に脱臭空気が送られる。また、このとき同
時に、右側空間45a内はピストン46の左方向への移
動によって減圧されるため、右側空間45aと、気体処
理空間43あるいは吐出空間49との間には、圧力差が
生じる。しかし、仕切板41bに備えられた逆止弁48
cによって、吐出空間49内の空気の右側空間45aへ
の流入は禁止されている。そのため、この圧力差によっ
て、気体処理空間43内に存する脱臭空気は、仕切板4
1aの逆止弁44cを押し開けて、右側空間45a内へ
と流入する。すなわち、脱臭空気のみが右側空間45a
内に流入する。更に、気体処理空間43内に存する脱臭
空気のうちの少なくとも一部が右側空間45aへと流出
したため、気体処理空間43内も減圧され、室内気との
間に圧力差が生じる。この圧力差によって、室内気は吸
気口42から気体処理空間43内へと流入し、カートリ
ッジ84によって脱臭されて、脱臭空気が生成されるこ
ととなる。
【0067】このように、ピストン46の左右方向への
弾性振動によって、右側空間45aと左側空間45bと
は、脱臭空気の吸入又は吐出のうちいずれかの動作を、
常時行っている。すなわち、この空気処理装置40は、
ピストン46が振動している限り、常に脱臭空気を吐出
し続けるとともに、室内気を吸入して脱臭し続ける。こ
のピストン46の振動の1行程において、右側空間45
aから吐出される脱臭空気の量は、(右死点位置46A
から左死点位置46Bまでのピストン46の移動距離
× ピストン46の断面積)で表される容積中に存する
空気量とほぼ同一である。また、左側空間45bから吐
出される脱臭空気の量も、これと同一である。すなわ
ち、気体処理装置40としての吐出量は、(右死点位置
46Aから左死点位置46Bまでのピストン46の移動
距離 × ピストン46の断面積× 2)となる。
【0068】なお、自動車が停止する等して気体処理装
置40が無振動の状態となっても、ピストン46は、暫
くの間は弾性振動を繰り返すので、この間に気体処理装
置40は室内気を循環させ続けて、室内気の脱臭が行わ
れる。
【0069】本実施形態に係る気体処理装置40におい
ては、ピストン46に水平方向に加わる力によって、ピ
ストン46を弾性振動させることができる。そのため、
床1の振動のみならず、自動車の加減速時や旋回時に加
わる力によっても弾性振動させて、室内気の循環を行う
ことができる。
【0070】[第5の実施形態]本発明の第5の実施形
態について、図5を用いて説明する。この気体処理装置
50は、床1上に設置された枠体51内に、薬剤を封入
したカートリッジ85と、ピストン56と、このピスト
ン56を吊り下げる線条57と、を備えて構成されてい
る。
【0071】枠体51は、略三角形状をなす部材であっ
て、脚部51dによって床1上に設置されている。この
枠体51の内部空間は、仕切板54によって上下に区画
されており、頂部側の空間は気体処理空間53を、底部
側の空間は気流発生空間55を、各々形成している。枠
体51の気体処理空間53側の周壁には、複数の、複数
の吸気口(第1の開口部)52が形成されており、気体
処理空間53内に室内気を吸入できるようになってい
る。
【0072】カートリッジ85は、内部に薬剤(活性
炭)を封入しているもので、気体処理空間53内に収容
されている。後述する線条57の振動範囲を挟むように
して、図中前後方向に1個づつ計2個設けられている。
これらカートリッジ85は、全ての吸気口52の内側
(気体処理空間53側)に密接配置されており、吸気口
52から吸入される室内気のほぼ全量を捕捉できるよう
になっている。気体処理空間53内に吸入された室内気
が、このカートリッジ85により脱臭されることで、脱
臭空気が生成される。なお、枠体51は開閉可能に構成
されており、気体処理空間53内のカートリッジ85を
交換できるようになっている。
【0073】線条57は、枠体51の頂部に形成された
フックFに、その上端側を係止されて吊り下げられてお
り、仕切板54に形成された挿通孔54fに挿通され
て、その下端側にはピストン46が連結されている。こ
の線条57は、針金、紐、長尺状のバー等からなるもの
で、線条57に連結されたピストン46は、気流発生空
間55内を図中左右方向に振動可能とされている。すな
わち、ピストン56と線条57とは符号Xを支点とする
振り子を構成するものであり、気流発生空間55は、そ
の軸線Oが支点Xから等距離となるように円弧状をなす
空間となっている。なお、挿通孔54fは、線条57の
振動を阻害しないように、長尺状の細孔をなしている。
ピストン56は、気体処理空間55内を区画し、その右
側に右側空間(第1の空間)55aを、左側に左側空間
(第2の空間)55bを各々形成し、互いを離隔するも
のである。このピストン56によって、互いに離隔され
た右側空間55aと左側空間55bとは連通不能となっ
ている。なお、図中の符号56は、ピストン56の基準
位置、すなわちピストン56の最下点位置を示してい
る。ピストン56がある一定の振動数で振動した場合に
おける、右側の最上点位置(右死点位置)を符号56
A、左側の最上点位置(左死点位置)を符号56Bとし
て、各々示している。これら符号56A、56Bに示し
た位置は、ピストン56に与えられる振動の強弱変化や
振動数の変化によって変位するものである。
【0074】仕切板54の右端部側には、第1の連通孔
54aが形成されているとともに、この第1の連通孔5
4aを開閉する逆止弁54cが備えられている。これに
より、気体処理空間53と右側空間55aとは連通可能
となっているとともに、気体処理空間53から右側空間
55aへの一方向のみの気流が許容されている。これに
より、気体処理空間53内に存する脱臭空気が、右側空
間55a内に流入できる。また、仕切板54の左端部側
には、第2の連通孔54bが形成されているとともに、
この第2の連通孔54bを開閉する逆止弁54dが備え
られている。これにより、気体処理空間53と左側空間
55bとは連通可能となっているとともに、気体処理空
間53から左側空間55bへの一方向のみの気流が許容
されている。これにより、気体処理空間53内に存する
脱臭空気が、左側空間55b内に流入できる。
【0075】枠体51の右側壁底部側には、第1の吐出
口(第2の開口部、第1の開孔)58aが形成されてい
るとともに、この第1の吐出口58aを開閉する逆止弁
58cが備えられている。これにより、右側空間55a
と車室内とは連通可能となっているとともに、右側空間
55aから車室内への一方向のみの気流が許容されてい
る。これにより、右側空間55a内に存する脱臭空気
を、車室内に吐出できる。また、枠体51の左側壁底部
側には、第2の吐出口(第2の開口部、第2の開孔)5
8bが形成されているとともに、この第2の吐出口58
bを開閉する逆止弁58dが備えられている。これによ
り、左側空間55bと車室内とは連通可能となっている
とともに、左側空間55bから車室内への一方向のみの
気流が許容されている。これにより、左側空間55b内
に存する脱臭空気を、車室内に吐出できる。
【0076】自動車が走行して、床1が振動した場合、
あるいは自動車の加減速時や旋回時等に水平方向の力が
ピストン56に加わった場合には、ピストン5は励振さ
れ、気流発生空間55内を左右に振動する。ピストン5
6が右死点56Aに向かって移動すると、右側空間55
a内に存する脱臭空気は、左方向から押圧される。この
とき、この脱臭空気は、仕切板54に備えられた逆止弁
54cによって気体処理空間53側への流出を禁止され
ているので、押圧された反力によって第1の吐出口58
aの逆止弁58cを押し開けて車室内へと吐出され、車
室内に脱臭空気が送られる。また、このとき同時に、左
側空間55b内はピストン56の右方向への移動によっ
て減圧されるため、左側空間55bと、気体処理空間5
3あるいは車室内との間には、圧力差が生じる。しか
し、逆止弁58dによって、室内気の左側空間55bへ
の流入は禁止されている。そのため、この圧力差によっ
て、気体処理空間53内に存する脱臭空気は、仕切板5
4の逆止弁54dを押し開けて、左側空間55b内へと
流入する。すなわち、脱臭空気のみが左側空間55b内
に流入する。更に、気体処理空間53内に存する脱臭空
気のうちの少なくとも一部が左側空間55bへと流出し
たため、気体処理空間53内も減圧され、室内気との間
に圧力差が生じる。この圧力差によって、室内気は吸気
口52から気体処理空間53内へと流入し、カートリッ
ジ85によって脱臭されて、脱臭空気が生成されること
となる。
【0077】次に、ピストン56が左死点56Bに向か
って移動すると、左側空間55b内に存する脱臭空気
は、右方向から押圧される。このとき、この脱臭空気
は、仕切板54に備えられた逆止弁54dによって気体
処理空間53側への流出を禁止されているので、押圧さ
れた反力によって第2の吐出口58bの逆止弁58dを
押し開けて車室内へと吐出され、車室内に脱臭空気が送
られる。また、このとき同時に、右側空間55a内はピ
ストン56の左方向への移動によって減圧されるため、
右側空間55aと、気体処理空間53あるいは車室内と
の間には、圧力差が生じる。しかし、逆止弁58bによ
って、室内気の右側空間55aへの流入は禁止されてい
る。そのため、この圧力差によって、気体処理空間53
内に存する脱臭空気は、仕切板54の逆止弁54bを押
し開けて、右側空間55a内へと流入する。すなわち、
脱臭空気のみが左側空間55a内に流入する。更に、気
体処理空間53内に存する脱臭空気のうちの少なくとも
一部が右側空間55aへと流出したため、気体処理空間
53内も減圧され、室内気との間に圧力差が生じる。こ
の圧力差によって、室内気は吸気口52から気体処理空
間53内へと流入し、カートリッジ85によって脱臭さ
れて、脱臭空気が生成されることとなる。
【0078】このように、ピストン56の左右方向への
振動によって、右側空間55aと左側空間55bとは、
脱臭空気の吸入又は吐出のうちいずれかの動作を、常時
行っている。すなわち、この空気処理装置50は、ピス
トン56が振動している限り、常に脱臭空気を吐出し続
けるとともに、室内気を吸入して脱臭し続ける。このピ
ストン56の振動の1行程において、右側空間55aか
ら吐出される脱臭空気の量は、(右死点位置56Aから
左死点位置56Bまでのピストン56の移動距離 ×
ピストン56の断面積)で表される容積中に存する空気
量とほぼ同一である。また、左側空間55bから吐出さ
れる脱臭空気の量も、これと同一である。すなわち、気
体処理装置50としての吐出量は、(右死点位置56A
から左死点位置56Bまでのピストン56の移動距離
× ピストン56の断面積× 2)となる。
【0079】なお、自動車が停止する等して気体処理装
置50が無振動の状態となっても、ピストン56は、暫
くの間は振動を繰り返すので、この間に気体処理装置5
0は室内気を循環させ続けて、室内気の脱臭が行われ
る。
【0080】本実施形態に係る気体処理装置50におい
ては、線状57とピストン56とで振り子を構成するよ
うにしている。そのため、床1の振動のみならず、自動
車の加減速時や旋回時に加わる力によっても振動させ
て、その振動を長時間持続させることができ、室内気の
循環を効率よく行うことができる。また、振り子である
ので、非常に安定した振動数で振動させることができ、
室内気の吸気及び吐出が安定して行われる。更に、弾性
部材を用いないため、繰り返し使用による疲労や破断の
心配がなく、信頼性、耐久性を高めることができる。
【0081】なお、上記各実施形態においては、自動車
の車室内に適用した例について記載したが、これに限定
されるものでなく、振動する床、壁、あるいは天井等に
対して、広く適用させることができる。例えば、第1乃
至第3実施形態において示した気体処理装置は、エレベ
ータ等の昇降装置にも適用可能であるし、また第4及び
第5実施形態において示した気体処理装置は、冷蔵庫の
扉等にも適用可能である。また、第1の開口部から気体
処理空間、気流発生空間を経て第2の開口部へと気流が
発生するようにしたが、逆方向としてもよい。すなわ
ち、各々の逆止弁を逆に取り付ければよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る気体
処理装置及びこれに用いるカートリッジにおいては、上
記の如く構成しているので、アクチュエータを用いずに
気体を循環させて気体処理効率を高め、小型化、軽量化
を図るとともに、信頼性、耐久性を高めることのできる
空気処理装置、及びこれに用いるカートリッジを提供す
ることができる。またこの気体処理装置は、振動エネル
ギーを吸収するダイナミックダンパとしても機能するの
で、振動系の振動を減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る気体処理装置の第1の実施形
態を示す部分断面図である。
【図2】 本発明に係る気体処理装置の第2の実施形
態を示す部分断面図である。
【図3】 本発明に係る気体処理装置の第3の実施形
態を示す部分断面図である。
【図4】 本発明に係る気体処理装置の第4の実施形
態を示す部分断面図である。
【図5】 本発明に係る気体処理装置の第5の実施形
態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50 気体処理装置 11、21a、31、41 筒体(枠体) 51 枠体 21c 連結管 12、22、32、42、52 吸気口(第1の開口
部) 13、23、33、43、53 気体処理空間 34a、44a、54a 第1の連通孔 34b、44b、54b 第2の連通孔 15、25、35、45、55 気流発生空間 15a、25a、35a 下部空間(第1の空間) 45a、55a 右側空間(第1の空間) 15b、25b、35b 上部空間(第2の空間) 45b、55b 左側空間(第2の空間) 16、36、46、56 ピストン 17、47a、47b ばね(弾性部材) 57 線条 18,28 吐出口(第2の開口部) 38a、48a、58a 第1の吐出口(第2の開口
部、第1の開孔) 38b、48b、58b 第2の吐出口(第2の開口
部、第2の開孔) 14b、16b、24b、34c、34d、38c、3
8d、44c、44d、48c、48d 逆止弁(逆止
手段) 81、82、83、84、85 カートリッジ F フック X 支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA03 AA05 BB02 BB03 CC12 HH05 JJ03 KK08 MM05 QQ11 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CA10 CB05 CG01 CJ10 CK10 4G068 AA01 AA07 AB04 AC07 AD24 AE10 AF07 AF40

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を収容する気体処理空間と、 該気体処理空間と外部空間とを連通する第1の開口部
    と、 前記気体処理空間と連通し気流を生じさせる気流発生空
    間と、 該気流発生空間内を第1の空間と第2の空間とに区画す
    るとともに該気流発生空間内を励振により振動可能に支
    持されたピストンと、 前記気流発生空間と外部空間とを連通する第2の開口部
    と、を備えた気体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の開口部と前記第2の開口部
    のうちのいずれか一方からいずれか他方への一方向の気
    流のみを許容する、逆止手段を備えた請求項1記載の気
    体処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンを、前記気流発生空間を
    形成する枠体と弾性部材を介して連結し、該ピストンは
    前記気流発生空間内を上下方向に振動する請求項1又は
    請求項2に記載の気体処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ピストンを、前記気流発生空間を
    形成する枠体と弾性部材を介して連結し、該ピストンは
    前記気流発生空間内を水平方向に振動する請求項1又は
    請求項2に記載の気体処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ピストンを、前記気流発生空間の
    外部に形成された支点から線条で吊り下げ、これらピス
    トン及び線条が振り子を構成する請求項1又は請求項2
    に記載の気体処理装置。
  6. 【請求項6】 前記気体処理空間と前記気流発生空間
    とを、撓曲可能な連結管を介して連通する請求項1〜5
    のいずれかに記載の空気処理装置。
  7. 【請求項7】 前記気体処理部と前記気流発生空間と
    を、前記第1の空間と連通する第1の連通孔と、前記第
    2の空間と連通する第2の連通孔と、を介して連通し、 前記第2の開口部を、前記第1の空間と連通する第1の
    開孔と、前記第2の空間と連通する第2の開孔とで構成
    し、 前記逆止手段を、前記第1の連通孔、第1の開孔、第2
    の連通孔及び第2の開孔の各々を独立して開閉する逆止
    弁で構成した請求項2〜6のいずれかに記載の気体処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記薬剤を内部に封入し、請求項1〜
    7のいずれかに記載の気体処理装置に用いられるカート
    リッジ。
  9. 【請求項9】 前記第1の開口部の前記第1の空間側
    に密接配置される請求項8記載のカートリッジ。
JP2000026638A 2000-02-03 2000-02-03 気体処理装置及びこれに用いるカートリッジ Withdrawn JP2001213154A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538846A (ja) * 2002-09-16 2005-12-22 アエロクライン・アクチボラゲット 浄化器

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