JP2001212986A - インク−被記録媒体一体型のパック、および記録装置 - Google Patents

インク−被記録媒体一体型のパック、および記録装置

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JP2001212986A
JP2001212986A JP2000026115A JP2000026115A JP2001212986A JP 2001212986 A JP2001212986 A JP 2001212986A JP 2000026115 A JP2000026115 A JP 2000026115A JP 2000026115 A JP2000026115 A JP 2000026115A JP 2001212986 A JP2001212986 A JP 2001212986A
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Yoshiaki Kamuragi
義明 冠木
Tadaki Inamoto
忠喜 稲本
Akira Kuribayashi
明 栗林
Mariko Suzuki
真理子 鈴木
Hiroyuki Saito
広行 斉藤
Hiroshi Yoshino
浩史 吉野
Tsugiko Takemura
亜子 竹村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて、記録装置等のために有効な種
々の情報を保有することができるインク−被記録媒体一
体型のパック、および、そのパックを用いての記録が可
能な記録装置を提供すること。 【解決手段】 インク−被記録媒体一体型のパック20
に、そのパック20に関する情報の書き換えが可能なE
EPROM402を備えることにより、そのパック20
に種々の情報を必要に応じて保有させて、その情報をパ
ック自体や記録装置などのために有効利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクと被記録媒
体を最適な組み合わせで収納したインク−被記録媒体一
体型のパック、および、そのパックを用いての記録が可
能な記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録方式の1つとしてのインクジェット
記録方式は、インクの微小液滴を種々の作動原理により
飛翔させて紙等の被記録媒体に付着させ、画像、文字等
の記録を行うものであり、高速、低騒音の記録が可能で
ある。また、多色化が容易である等の利点を有し、さら
に記録できるパターンの自由度が大きく、現像、定着が
不要である等の特徴を有している。このような点から、
この記録方式の記録装置は、各種の画像あるいは被記録
媒体に対応できるものとして、情報処理をはじめとする
種々の分野において急速に普及している。
【0003】また、多色インクジェット記録方式により
形成される画像は、製版方式による多色印刷や、カラー
写真方式による印画と比較しても遜色のないものを得る
ことができる。特に、作製部数が少ない場合には、通常
の多色印刷や写真印画よりも安価に作製できることか
ら、フルカラー画像記録の分野でも広く用いられてい
る。
【0004】このようなインクジェット記録方式のさら
に広い応用に対応し、また、近年の記録の高速化、高精
細化、フルカラー化等の記録特性の向上を可能とするた
めに、記録装置もしくは記録方法が改良されつつある。
その改良に伴ない、被記録媒体およびインクに対しても
高度かつ多様な特性が要求されている。記録特性の向上
に対応するために要求される被記録媒体およびインクの
特性としては、例えば、記録されるインクドットの濃度
が高く、色調が明るく鮮やかであること、インクの吸収
が速く、インクドットが重なった場合においてもインク
が流れ出したり惨んだりしないこと、インクドットが適
度な惨み率をもって拡散することなどが挙げられる。
【0005】ところで、これらの特性は、記録装置もし
くは記録方法のみならず、記録に用いられるインクや被
記録媒体そのものの改良によっても実現できることは知
られるところである。
【0006】例えば、インクの吸収性もしくは定着性の
観点から、被記録媒体として塗工紙を用いることが知ら
れている。これは、例えば、シリカ等の珪素顔料、また
はコロイダルシリカ、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレンオキサイドーイソシアネー
ト架橋物、カルボキシル基を有するアクリル系ポリマー
等の樹脂等の吸収性ポリマー、或いはアルミナ水和物や
酸化アルミニウム等のアルミナ系顔料が、水系バインダ
ー等とともに紙やフィルム、布等に塗工されたものであ
る。一方、インクについても、例えば含有する界面活性
剤等によって、そのインクの浸透性を調整することなど
が行われている。
【0007】しかしながら、記録特性の向上に対応する
ためには、それぞれの特性に応じた被記録媒体またはイ
ンクを個々に選択するより、被記録媒体とインクの最適
な組み合わせにおいて、上記特性を実現することがより
好ましい。インクと被記録媒体は、相互の関係におい
て、それぞれの特性が発揮されるからである。
【0008】この場合、被記録媒体とインクの最適な組
合せを、具体的にインクジェット記録装置において実現
するには、被記録媒体およびインクの組合せに応じて、
被記録媒体やインクを交換もしくは装着するため構成お
よび作業を要する。また、これらの組合せに応じた記録
モードの設定等、例えばホストコンピュータ上での記録
条件の設定操作も必要となる。すなわち、これらの作業
や設定操作を、被記録媒体とインクの組合せの切替ごと
に行うのは煩雑であり、また、ユーザーが最適な組合せ
を得るの容易でないという問題がある。
【0009】この点において、特開平11−25470
0号公報には、記録媒体を積載するカセット部に対し
て、インクタンク、またはインクの廃インクを収容する
廃インクタンクのいずれかの組合わせて、それらを一体
としたメディアカートリッジを成し、それを記録装置に
着脱自在に搭載することが開示されている。そして、記
録装置に対して着脱自在とするメディアカートリッジを
記録装置側で認識することにより、被記録媒体とインク
に応じた記録モードを自動設定して、簡易な操作で被記
録媒体とインクの組合せに応じた適切な記録制御を行う
ことを可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されているメディアカートリッジにおいて、そ
れが有する情報は、それ自体が記録装置側から認識され
るために必要なIDだけである。そのため、例えば、記
録装置の発売以後に開発された新しいインクと被記録媒
体の組み合わせが開発された場合には、記録装置内のプ
ログラムの変更なしには、その組み合わせに最適な記録
制御用パラメータによる記録制御ができず、そのような
新しいインクと被記録媒体を組み合わせた新規なメディ
アカートリッジを発売することができなかった。
【0011】また、記録装置側において、メディアカー
トリッジ内における被記録媒体の残枚数を知ることがで
きず、その残枚数がユーザーには分からず、ユーザーイ
ンターフェース上、問題を生じることがある。
【0012】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
必要に応じて、記録装置等のために有効な種々の情報を
保有することができるインク−被記録媒体一体型のパッ
ク、および、そのパックを用いての記録が可能な記録装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のインク−被記録
媒体一体型のパックは、記録装置において用いられるイ
ンクと被記録媒体を収容可能なインク−被記録媒体一体
型のパックであって、そのパックに関する情報の書き換
えが可能な記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の記録装置は、インクと被記録媒体
を収容したインク−被記録媒体一体型のパックを用い、
前記インク−被記録媒体一体型のパックから供給される
インクと被記録媒体によって画像を記録可能な記録装置
において、前記インク−被記録媒体一体型のパックとし
て、前記本発明のインク−被記録媒体一体型のパックを
用いることが可能であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の記録装置の一実施形態で
あるインクジェットプリンタを示す概略斜視図である。
また、図2は、図1に示すプリンタの主に紙送り機構を
プリンタ側方から示す要部断面図である。
【0017】図1に示すように、本実施形態のインクジ
ェットプリンタは、インク収納部と、紙等の被記録媒体
の収納部と、を一体としたパック20(以下「インクメ
ディアパック」ともいう)を着脱自在に装着して用いる
ことができるものである。すなわち、インクメディアパ
ック20は、プリンタ本体に装着された自動給紙装置
(以下、単に「ASF」ともいう)1に対して、着脱自在に
装着されるものである。インクメディアパック20が装
着された状態において、その被記録媒体収納部210は
ASF1の姿勢に沿い、またインク収納部211は、後
述のように装着動作に伴って被記録媒体収納部210か
ら離れて略水平の姿勢を保つ。インクメディアパック2
0に収納される被記録媒体は、例えば、写真調記録を行
う場合に用いる光沢紙や、捺染で用いる布帛などであ
り、比較的特殊な用途のものである。これに応じて、イ
ンクメディアパック20に収納されるインクについて
も、写真調記録に必要な種類のインクで光沢紙について
適したインクや、布帛を構成する繊維の材料に適切に染
色できるインクである。このように、インクメディアパ
ック20は、被記録媒体およびインクの組合せを最適に
組み合わせるために用いられるものであり、通常の普通
紙に記録を行う場合は、ASFに装着された普通紙にプ
リンタ本体に収納された普通紙用インクで記録を行う。
【0018】図2は、ASF1に対する普通紙の装着状
態を示し、インクメディアパック20は取外され、普通
紙4が直接ASF1に装着される。また、インクは、図
1に示されるように、プリンタ本体に予め装着された普
通紙インク補充ユニット30に収納されており、これか
ら普通使用のインクが供給される。普通紙インク補充ユ
ニット30は、インクメディアパック20が装着される
ときには、それと並んで配置される。
【0019】キャリッジ2は、プリンタ本体を略横断す
るように設けられるガイドシャフト3(図2参照)に沿っ
て移動可能に設けられる。そして、キャリッジ2の下部
には、インクを吐出する記録ヘッド(不図示)が設けら
れており、インク種類の下図に応じたサブタンク(不図
示;本実施例では4つ)と連通している。これにより、
記録領域8(図2参照)において搬送される被記録媒体の
紙幅方向に移動しつつ、記録情報に応じてインクを吐出
する走査を行うことができる。
【0020】本実施形態のキャリッジ2には、その上部
にインク導入部2Aが設けられる。すなわち、インク導
入部2Aは、4つのサブタンクに対応して4つ設けられ
ており、それぞれのインク導入部2Aは、対応するサブ
タンク(不図示)に対して、後述のインク・空気導入口を
介して連通している。そして、キャリッジ2は、後述さ
れるように所定のタイミングで移動して、インクメディ
アパック20の供給部21aまたは普通紙インク補充ユ
ニット30の供給部30aに対応する位置に、上述のイ
ンク導入部2Aを移動させる。また、この対応する位置
は、記録ヘッドのインク吐出口がキャップ41に対応す
る位置、または記録ヘッドのインク吐出口が普通紙イン
ク用のキャップ40に対応する位置でもある。これによ
り、後述されるように、各記録ヘッドのサブタンクに対
するインク供給、インク交換、および吐出回復動作をそ
れぞれ行うことが可能となる。
【0021】詳細には、上記インク供給およびインク交
換の際には、キャリッジ2の移動により、そのインク導
入部2Aが供給部21aまたは供給部30aに対応する
位置に到達し、カムを有した不図示のキャリッジ昇降機
構によって、キャリッジ2全体がガイド軸3(図2参照)
を回動軸として回動する。そして、そのインク導入部2
Aのインク漏れ防止部材を、それぞれインクメディアパ
ック20のインク収納部のジョイント部、または普通紙
インク補充ユニット30のジョイント部に密着させる。
その後、キャップ41またはキャップ40は、その上昇
動作によって、キャリッジ2の下部に搭載された記録ヘ
ッド等に当接し、インク供給やインク交換の動作が可能
となる。
【0022】なお、吐出回復処理を行う場合は、上記キ
ャリッジ昇降機構は動作せず、キャップ41または40
の上昇による当接のみが行われることは勿論である。ま
た、インク導入部2Aと上記それぞれのジョイント部と
の密着を解除する動作は、キャリッジ昇降機構の上述し
た動作と逆の動作によって可能となる。さらに、この昇
降機構におけるカムの動作は、モータの駆動力によって
行われるものであり、上述したキャリッジ昇降のための
駆動制御が行われるとともに、キャリッジ2の移動の際
は、そのカムを、それがキャリッジと係合しないような
位置に退避させる駆動制御が行われる。
【0023】また、上記インク供給およびインク交換の
際には、プリンタ本体に設けられたカムや押し込みピン
等からなる押圧機構(不図示)が所定の動作を行う。そし
て、その押し込みピンが、インクメディアパック20の
押圧部221aまたは普通紙インク補充ユニット30の
押圧部301aの所定部材に係合することよって、イン
ク供給やインク交換のための動作を行うことができる。
【0024】また、キャップ40およびキャップ41の
略下方には、回復機構42が設けられる。この回復機構
42は、上述のインク供給、インク交換および吐出回復
動作の際に用いられる吸引用のポンプ等を有して構成さ
れるものである。
【0025】以上の構成において、記録時には、まず、
ASF1に設けられる給紙ローラ5(図2参照)によっ
て、インクメディアパック20から、またはASF1か
ら直接、被記録媒体が記録領域8に対して供給される。
そして、図2に示すように、キャリッジ2に装着された
記録ヘッドの走査ごとに、紙送りローラ7および押圧ロ
ーラ6との協働によって、被記録媒体は図中矢印A方向
に所定量ずつ紙送りされ、被記録媒体上に順次記録がな
されていく。
【0026】図3は、ASF1の詳細な構成を示す斜視
図である。
【0027】同図に示すように、ASF1は、ベース1
02、圧板103、給紙ローラユニット5、可動サイド
ガイド105、圧板ばね(不図示)、分離パッド10
6、その他不図示の駆動力伝達のためのギア列等を備え
ている。
【0028】ベース102は、プリンタ本体に対して3
0°〜60°傾斜した姿勢で設けられ、普通紙を用いる
ときには直接それを支持し、一方、インクメディアパッ
ク20に収納された被記録媒体を用いるときは、装着さ
れるそのパック自体を支持する。このベース102の下
方には、分離面107が設けられる。この分離面107
は、基本的な機能として、ASF1に普通紙が直接搭載
される際に、給紙ローラ5によって送り出される普通紙
の先端に所定の抵抗を与え、これにより、普通紙の先端
を規制して一枚ずつ分離する機能を有するものである。
また、分離面107は、積層して搭載される複数の普通
紙の下端部を支持する機能も兼ねるものでもある。
【0029】さらに、分離面107は、回転軸107a
により回転可能に軸支されるとともに、不図示のばねで
図中上方に付勢されており、これにより、上述の普通紙
を支持するための所定の姿勢を保つことができる。一
方、インクメディアパック20がASF1に装着される
ときは、その装着動作に伴って、インクメディアパック
20の下端部が分離面107を上記ばねの付勢力に逆ら
って図中下方に回転させて、分離面107を退避させ
る。
【0030】べース102上において、上述の分離面1
07の上方に隣接して圧板103が設けられている。圧
板103は、ベース102に対して、それに垂直な方向
に全体としてスライド可能に設けられており、圧板10
3の裏側に設けられる圧板ばね(不図示)によって給紙ロ
ーラユニット5に対して付勢されている。すなわち、圧
板ばねは、圧板103の裏側において、給紙ローラユニ
ット5のローラ部104に略対応する位置に設けられて
おり、この圧板ばねの付勢力によって、普通紙またはイ
ンクメディアパック20に収納された被記録媒体を給紙
ローラユニット5に対して付勢することができる。
【0031】サイドガイド105は、ベース102上に
装着される普通紙の紙幅方向、すなわち図中横方向にス
ライド可能に設けられており、これにより、普通紙をA
SF1にセットしたとき、そのサイズに応じて普通紙の
紙幅方向の位置を規制することができる。すなわち、A
SF1に普通紙をセットする際の基準面としてのべース
右側板102aに、普通紙の一方の側端を当接させると
共に、その普通紙の他方の側端にサイドガイド105を
当接させることにより、普通紙を紙幅方向の位置を規制
してセットすることができる。
【0032】給紙ローラユニット5は、べース102の
両端に一体に設けられる右側板102aおよび左側板1
02bによって回転自在に支持され、その回転支持され
る軸部と、この軸部において所定の間隔を置いて設けら
れる2つのローラ部104と、からなるプラスチック等
の一体成型品である。また、それぞれのローラ部104
の円周部をなす外周面には、普通紙を含む被記録媒体の
送給に際して、より大きな搬送力を生じさせるための給
紙ローラユニットゴムが取り付けられている。ローラ部
104は、詳細には、その外周面が略D形の断面形状
(あるいは半月形の断面形状)を有するものであり、こ
れにより、積層された被記録媒体を適切に一枚づつ給送
することを可能としている。また、2つ設けられるロー
ラ部104は、軸部において、例えば右側板102aの
普通紙基準位置から約40mmと170mmの位置に夫
々配置されている。従って、被記録媒体のうち、A4サ
イズ等の比較的紙幅の大きいものを用いる場合は、2つ
のローラ部104によって給送を行い、例えば葉書等の
サイズの紙幅のものを用いる場合は、べース右側板10
2aに近い側の一個のローラ部104によって給送動作
を行う。
【0033】普通紙のセット時またはインクメディアパ
ック20のセット時には、圧板103は、不図示のカム
の作用により、圧板ばねの付勢力に逆らって給紙ローラ
ユニット5から離れる方向にスライドする。すなわち、
このカムは、給紙ローラユニット5に不図示の駆動伝達
系を介して連結されており、そのカム作用によって圧板
103が上述のように給紙ローラユニット5からスライ
ド退避した時(圧板103のリリース状態)、給紙ローラ
ユニット5のローラ部104は、そのD形外周の直線状
部分(半月状の弦部)が圧板103に対向するように、
その回転の位相が制御される。これにより、給紙ローラ
ユニット5と圧板103との間に一定の空間が形成さ
れ、普通紙あるいはインクメディアパック20のセット
が可能となる。また、給紙ローラユニット5には、ロー
ラセンサ(不図示)が設けられており、給紙ローラユニ
ット5におけるローラ部104の回転位相、および給紙
ローラユニット5に位相を合わせて連動する圧板103
のスライド位置を検出することができ、普通紙またはイ
ンクメディアパック20内の被記録媒体の給送シーケン
スにおける制御タイミングを知ることができる。
【0034】普通紙の給紙時には、上述のカムが所定の
回転を行うことにより、圧板ばねの付勢力によって圧板
103が給紙ローラユニット5に対して近接する動作を
行い、これにより、給紙ローラユニット5のローラ部1
04と最上位の普通紙の上面とが接触する。そして、ロ
ーラ部104の回転に伴い、普通紙には、給紙方向(図
中下方向)ヘの摩擦力が作用する。このとき、最上位か
ら2枚目以降の普通紙には、普通紙間で発生する比較的
弱い摩擦力しか作用しないため、これらの普通紙は、ベ
ース102の下方に設けられた分離面107による抵抗
によって給紙方向への移動が阻止され、これにより、最
上位の普通紙一枚だけが分離されて給送される。
【0035】分離、給紙された普通紙は、被記録媒体送
り部ヘ給送される。給紙ローラユニット5は、普通紙を
被記録媒体送り部へ送り込むまで回転し、圧板103
は、給紙ローラユニット5に対して上述のリリースした
状態となり、普通紙に対する給紙ローラユニット5のロ
ーラ部104の回転駆動力が遮断され、この状態が保持
される。
【0036】このようにして、ASF1の圧板103上
に載置された紙や合成樹脂等で構成される普通紙は、給
紙ローラユニット5により給送された後、紙送りローラ
7(図2参照)によって、記録ヘッドに対向する記録位置
にての記録のための搬送が行われる。
【0037】なお、給紙ローラユニット5のそれぞれの
ローラ部104に対向する圧板103上には、人工皮革
等の摩擦係数の比較的大きい材質からなる分離パッド1
06が設けられており、これにより、普通紙の載置枚数
が少なくなった時の重送等を防止している。
【0038】次に、以上説明したASF1に着脱自在に
装着されて用いられるインクメディアパック20の構成
について説明する。
【0039】図4〜図6は、インクメディアパック20
の構成を示す図であり、図4はこのインクメディアパッ
クを前面側から見た斜視図、図5は裏面側から見た斜視
図、図6は、そのインク収納部を構成するインクケース
を開いた状態で示す斜視図である。
【0040】インクメディアパックは、前述したよう
に、種々の記録特性に対応して、その記録特性に最適な
被記録媒体とインクの組合せを収納するとともに、その
パックの装着によって自動的な記録モードの設定を可能
とするものである。すなわち、本実施形態では、基本的
に、ユーザーにとって一見して同じ被記録媒体であって
も、その材料もしくは組成が異なれば記録特性の上で最
適なインクの種類も異なる場合に、その被記録媒体とイ
ンクの組合せを誤ることがないようにし、しかもユーザ
ーがその選択したインクメディアパックをプリンタに装
着して用いるときに、装着された被記録媒体とインクの
組合せに適した記録モードが自動的に実行されるもので
ある。
【0041】例えば、記録特性として、濃度の高い画像
を記録するという特性の場合、被記録媒体がインクの浸
透性について異なれば、最適なインクの種類も異なり、
この点において、一般的には、ユーザーが被記録媒体に
対する最適なインクの組み合わせを選ぶことは困難であ
る。また、被記録媒体として、布帛を用いる場合、一見
同じ布帛であっても、それを構成する繊維の種類に応じ
て、染色性に関して最適なインクは異なる。例えば、イ
ンクメディアパックにおいて組み合わされる被記録媒体
とインクの組み合わせとしては、反応染料を含有したイ
ンクに対しては、この反応染料と共有結合によって染色
される布帛が組み合わされる。また、酸性染料または直
接染料を含有したインクに対しては、水素結合またはイ
オン結合によって染色される布帛が組み合わされる。
【0042】図4、図5および図6において、インクメ
ディアパック20は、概略、被記録媒体収納部210と
インク収納部211とによって構成され、これらの被記
録媒体収納部210およびインク収納部211には、上
述したような最適な組合せに係る被記録媒体とインクが
それぞれ収納される。そして、このようなインクメディ
アパック20は被記録媒体とインクの組み合わせ毎に複
数用意され、ユーザーの選択に応じて、プリンタのAS
F1に装着されて用いられる。
【0043】インク収納部211は、その全体がインク
ケース218によって密閉された構造を有する。その内
部は、図7にて後述されるように、収納する複数のイン
クごとのインク室が形成され、それらの各室に、インク
を貯留したインク袋が収納されている。また、インク収
納部211は、被記録媒体収納部210に対して開閉で
きるように設けられる(図6参照)。すなわち、そのイン
クケース218は、被記録媒体収納部210の両側部に
それぞれ設けられた回動軸212eによって回動自在に
軸支され、これにより、インクメディアパック20がプ
リンタに装着される際、その装着動作に伴って回動して
所定の位置(図1参照)を占めることができる。インクケ
ース218には、その矩形状の上面におけるコーナー部
に押圧部221a(図4参照)が設けられ、これに対向す
る下面側にはジョイント部220(図6参照)が設けられ
る。これらは、後述のようにインク交換およびインク供
給の際に用いられる。
【0044】一方、被記録媒体収納部210は、その前
面側を形成するメディアケース212と裏面側の背面カ
バー213とにより、それが収納する被記録媒体の大部
分を覆うとともに、その下方の一部に開口部が設けられ
るものである。すなわち、被記録媒体収納部210に
は、図6に示すように、その前面側の下方に前面開口部
215が設けられる。これは、主に、インクメディアパ
ック20がASF1に装着されたときに、その給紙ロー
ラユニット5のローラ部104(図3参照)に対して、収
納されている被記録媒体217を接触させて、その給送
を可能とするためである。一方、被記録媒体210の裏
面側には、図5に示されるように、背面開口部216が
設けられる。これは、主に、インクメディアパック20
がASF1に装着されたときに、ASF1の圧板103
との係合を可能とするためのものである。
【0045】被記録媒体収納部210に収納される被記
録媒体は、上記背面側において保護シート214を介し
て収納される。また、背面開口部214には抜け止め2
12bが設けられる。これらの保護シート214および
抜け止め212bとによって、収納される被記録媒体が
裏面側ヘ抜け出すことを防止できるとともに、収納部2
10内に、この背面開口部214を介して埃などが入り
込むことを防止できる。また、保護シート214は、収
納される被記録媒体と同じ材料で形成するなど、その摩
擦係数を被記録媒体との関係で適切なものとし、これに
より、積層されて収納される最下部の被記録媒体、すな
わち保護シート214と直接接する被記録媒体が、良好
に送れない現象、あるいはその上に積層される被記録媒
体の給送につられて給送される現象(重送)の発生を抑
えることができる。
【0046】さらに、被記録媒体収納部210の下端面
の一部には、図6に示すように、ASF1に設けられた
コネクタ310(図8参照)と電気的に接続するためのコ
ネクタ400が設けられ、これによって、後述されるよ
うに、プリンタ本体側から、インクメディアパック20
の所定のメモリに記憶されている種々の情報の読出しが
可能となる。
【0047】また、被記録媒体収納部210の前面開口
部215を区画する一つの辺には、パック分離面212
a(図8参照)が形成される。パック分離面212aは、
インクメディアパック20に収納される被記録媒体を給
送する際に、図3にて前述した普通紙の場合と同様に、
1枚づつ被記録媒体を分離して給送するためのものであ
る。具体的には、パック分離面212aは、被記録媒体
収納部210において、それに収納される被記録媒体の
下流端が給送動作によって突き当たる面として形成さ
れ、その被記録媒体を分離するのに最適の突き当て角度
を有している。
【0048】なお、本実施形態では、図3に示した分離
面107および上記の分離面212aを分離手段として
いるが、分離爪等を分離手段とするASFにおいては、
パックの装着時に、ASFの分離爪を退避させる方法が
必要である。その場合、被記録媒体収納部側に別の分離
爪が設けられていても良く、また、全く別の分離手段が
設けられていても良い。ASFおよびパックにおける分
離手段は、上述の分離面に限定されず、最適な分離手段
の組み合わせとすることができる。
【0049】図7は、インク収納部211の内部構造を
示す図であり、同図は、インク収納部を構成するインク
ケース218のインクケースカバー219を取外した状
態で示す図である。
【0050】インクケース218の内部には、記録に用
いるインクの色等に応じて4つのインク室218aが形
成される。4つのインク室218aには、例えば、イエ
ロー、シアン、マゼンタ、ブラックのインクが貯留され
ている。もちろん、記録の事情に応じて適切なインクが
貯留されればよく、上記のインクに限られるものではな
い。本例の場合は、各インク室218aにインク袋21
8dが配置され、各インク袋218d内にインクが貯留
される。インク袋218dは、可とう性の材料で形成さ
れるものであり、その一部がインク室218aの底面に
接着されることにより、インク室218aに固定され
る。各インク袋218dからのインク供給は、インク袋
218dの一端に取り付けられたインク供給管218c
が、それぞれ対応するジョイントバルブ221に接続さ
れることによって可能となる。そして、このジョイント
バルブ221は、図6に示したジョイント部220に連
通するものであり、これにより、図1にて前述したよう
に、キャリッジの移動によってインク導入部2Aがジョ
イント部220に対向することにより、記録ヘッドへの
インク供給が可能となる。
【0051】以上、図4〜図7に示した構成のインクメ
ディアパック20において、そのプリンタに対する非装
着状態では、インクメディアパック20は、そのインク
収納部211が被記録媒体収納部210に対して閉じて
おり、これにより、インク収納部211は、被記録媒体
収納部210に対して蓋として機能する。すなわち、被
記録媒体収納部210の前面開口部215を介して収納
される被記録媒体200Pが、外気にさらされることを
防止している。
【0052】さらに、被記録媒体収納部210の上記前
面開口部215に隣接し、かつインク収納部211のジ
ョイント部220に対応する位置には、ゴムキャップ2
22が設けられる。これにより、インク収納部211が
被記録媒体収納部210に対して閉じた状態にあると
き、ゴムキャップ222は、上記ジョイント部220を
密閉して、各インク室218aのインク袋218dから
のインクの漏れ防止している。
【0053】一方、インクメディアパック20がプリン
タのASF1に装着された状態では、インク収納部21
1は、被記録媒体収納部210に対して開いた状態とな
る(図1参照)。すなわち、インク収納部211が回動軸
212eによって回動可能に支持されることにより、イ
ンク収納部211は、その装着動作に伴って被記録媒体
収納部210に対して開き、これにより、上述の記録ヘ
ッドに対するインク供給が可能となる。
【0054】なお、本実施形態では、インク収納部に、
被記録媒体に最適な組合せのインクを収納するものとし
たが、これ以外にも、インクを交換する際に記録ヘッド
および記録へッドに対するインク供給路内を洗浄するた
めの洗浄インクを収納しても良い。また、記録ヘッドの
吐出エネルギー発生素子が電気熱変換体である場合にお
いて、被記録媒体に最適なインクとして電気熱変換体上
にコゲを発生することがあるインクを用いる場合には、
電気熱変換体上のコゲを除去するコゲ取り用液体を収納
していても良い。
【0055】次に、図3〜図6を参照して、インクメデ
ィアパック20をASF1に装着する動作について説明
する。
【0056】インクメディアパック20は、インクジェ
ットプリンタのASF1に対して着脱可能に構成されて
おり、この着脱の際に必要な構成がASF1とインクメ
ディアパック20に設けられている。
【0057】図3に示すASF1において、ベース右側
板102aおよびベース左側板102bには、それぞれ
導入ガイド102eが設けられる。この導入ガイド10
2eは、インクメディアパック20が装着される際、イ
ンクメディアパック20における被記録媒体収納部21
0の両側部に設けられたガイドリブ212cと係合し、
これにより、インクメディアパック20の装着動作をガ
イドすることができる。すなわち、ガイドリブ212c
は、主に被記録媒体収納部210のASF1への挿入を
ガイドするものであり、ガイドリブ212cが導入ガイ
ド102eに沿って摺動することにより、被記録媒体収
納部の装着をガイドすることができる。そして、このガ
イドリブ212cの摺動は、被記録媒体収納部210の
両側部に形成された突き当てリブ212d(図6参照)
が、ベース右側板102aおよびベース左側板102b
にそれぞれ設けられたストッパ102f(図6参照)に突
当たるまで行われ、これによって被記録媒体収納部21
0の挿入位置を定めることができる。
【0058】以上のような被記録媒体収納部210の装
着の際、ASF1に設けられたプリンタ側のコネクタ3
10(図8参照)と被記録媒体収納部210の下部端面に
設けられたコネクタ400とが相互に接続し、これによ
って、インクメディアパック20が装着されたことをプ
リンタ側が認識することができる。また、この装着の
後、図8に示すように、ASF1の左側板102bに設
けられレバー軸150aによって回動自在に支持される
ロックレバー150を回転させ、レバー150の突起部
150bを、インクメディアパック210に形成された
ロック穴210aに挿入することにより、インクメディ
アパック20のASF1に対する固定を行うことができ
る。そして、この固定により、上述のコネクタ同士の接
続を確実なものとすることができる。
【0059】なお、この導入ガイド102eは、普通紙
を直接ASF1に搭載して用いる際、その積載および給
送する動作を阻害しないよう、普通紙の最大積載時にお
ける最上位の普通紙と隙間が空く構成となっている。ま
た、サイドガイド105を図3において最も左側に移動
したとき、このサイドガイド105は、ベース左側板1
02bに設けられたサイドガイド収納部(付図示)に収納
される。
【0060】一方、インクメディアパック20における
インク収納部211の装着動作は、ASF1のベース両
側板102a、102bのそれぞれに設けられたガイド
溝102dと、インク収納部211のインクケース21
8の両側部に設けられたガイドボス218bとの係合に
よって、ガイドされる。すなわち、上述した被記録媒体
収納部210の挿入動作の際、併せて、インク収納部2
11の2つのガイドボス218bをASF1の対応する
2つのガイド溝102dに係合させる。これにより、上
述の被記録媒体収納部210の挿入動作に従い、インク
収納部211は、その回転軸212eを中心に回転し、
上記挿入動作の終了時には、図1にて示した略水平な所
定位置となって装着が完了する。
【0061】図8は、上述の装着動作によってインクメ
ディアパック20がASF1に装着された状態を示す図
である。
【0062】同図に示すように、装着状態では、インク
収納部211は被記録媒体収納部210に対し開いた状
態となり、被記録媒体収納部210の前面開口部215
が給紙ローラユニット5のローラ部104に対向する。
また、このとき、背面開口部216は圧板103に対向
する。すなわち、背面開口部216の開口面積は圧板1
03のそれよりも大きく、圧板103が押圧状態になる
と、被記録媒体収納部210内の保護シート214を介
して被記録媒体の背面を押圧し、これにより、インクメ
ディアパック20が変位することなく、それが収納する
被記録媒体を給紙ローラユニット5のローラ部104に
圧接させることができる。
【0063】インク収納部211は、前述のようにガイ
ドされて略水平に保持され、そのジョイント部220お
よび押圧部221aを含むインク収納部の先端部は、イ
ンクジェットプリンタ本体内に入り込む位置をとること
ができる。すなわち、この先端部は、キャリッジの移動
範囲の上部に位置することができる。さらに、後述され
るように、プリンタ本体に設けられた不図示のカム機構
によって押圧部221aが押圧されることにより、ジョ
イント部220が作動し、キャリッジ上のインク導入部
2Aを介したインク供給などを行うことが可能となる。
【0064】なお、インクメディアパック20をASF
1から外す場合には、上記の動作が逆の順序で行われ
る。
【0065】図9は、本実施形態のインクジェットプリ
ンタおよびインクメディアパックから構成されるシステ
ムの主に制御構成を示すブロック図である。
【0066】インクジェットプリンタにおいて、マイク
ロプロセッサ(MPU301)は、ROM302に格納さ
れた制御プログラムに従って、インクジェットプリンタ
全体の制御を行う。RAM303は、ホスト装置300
から転送される記録データを保存する受信バッファなど
を含み、また上記MPU301の処理実行におけるワー
クエリアとして使用される。また、RAM303には、
直前の記録動作で使用したインクの種類を示すインク情
報と、次の記録動作で使用されるインクの種類を示すイ
ンク情報も、記憶できるエリアが確保されている。次の
記録動作で使用されるインク情報は、パックが装着され
た場合には、そのパックのメモリから読み出したインク
情報となり、またパックが外された場合には、プリンタ
のメモリに格納されたインク情報となる。このインク情
報は、インクを収容するタンク部毎に区別して記憶す
る。この情報により、パックの着脱前後での、同一イン
クの無駄な置換を防ぐことができる。
【0067】MPU301は、ROM302に記憶され
ているプログラムの手順に従って、ホストコンピュータ
(ホスト装置)300から公知のセントロニクスインタ
ーフェース等で構成された送受信手段304を介して転
送されてくる指令データおよび記録データに基づいて、
機能する。すなわち、入出力ポート305およびモータ
駆動回路306を介してキャリッジモータや搬送モータ
の回転を制御するとともに、ヘッド制御部307および
ヘッド駆動部308を介して記録ヘッドに記録データを
出力して、その記録動作を制御する。また、上記記録ヘ
ッドの駆動パルス幅の作成、及びモータの回転数制御の
ために、タイマ309が設けられている。
【0068】一方、上述のインクジェットプリンタに接
続されて機能するインクメディアパック20のシステム
において、プリンタ本体と電気的に接続するたのコネク
タ400は、プリント基板4O1(図5参照)上に実装さ
れている。さらに、プリント基板401上には、電気的
に読み書き可能であって、電圧を印可していないときで
もデータの保持が可能なEEPROM402が実装され
ている。本実施形態のEEPROM402は、一般的な
シリアル式のものであり、CS信号311が“H”のと
き動作可能となる。すなわち、CS信号が“H”の時
に、CLK信号312の立ち上がりで、DI入力信号3
13上のコマンド(書き込み、読み出し、消去等)また
は書き込みデータがEEPROM402に書き込まれ
る。また、DO出力信号314上に読み出しデータが出
力されることにより、EEPROM402からのデータ
の読みとり可能となる。各信号線311〜314は、プ
リンタ側のコネクタ310を介して入出力ポート305
に接続され、MPU301の制御によってデータの読み
書きを実現する。シリアル式のEEPROMの容量は数
Kビット程度、その書き換え可能回数は10の5乗から
7乗程度であり、本実施形態のプリンタに関する情報を
記憶する書き換え可能な記憶素子として適したものであ
る。
【0069】さらに、インクジェットプリンタ側には、
インクメディアパック20の装着を検出するための装着
検出用スイッチ315が設けられており、そのスイッチ
315は、インクメディアパック20が装着されるとO
Nとなる構成になっている。スイッチ315の出力信号
316は、入出力ポート305に入力され、MPU30
5は、この信号をリードすることにより、インクメディ
アパック20の脱着を検出することができる。MPU3
01は、パック20の装着を検出すると、入出力ポート
305の出力信号317により、パック20内のEEP
ROM402に電源を供給し、EEPROM402をリ
ード・ライト可能状態とする。
【0070】インクメディアパック内のEEPROM4
02に記憶する情報としては、2つの情報に大別され
る。1つは、パック製造時に工場で書き込み、以後は、
インクジェットプリンタ側から読み出すだけの情報であ
り、他の1つは、インクジェットプリンタにインクメデ
ィアパックを装着した状態で、インクジェットプリンタ
側から書き換える情報である。前者の情報としては、パ
ック内にセットされている被記録媒体の種類およびイン
クの種類を代表的に挙げることができる。
【0071】図10は、本実施形態のインクジェットプ
リンタにおける制御手順を示すフローチャートである。
【0072】インクジェットプリンタの電源投入後、M
PU301は、装置の初期設定を行う(S301)。次
に、パック装着検出用スイッチ315の状態を、入力ポ
ート305を介して読み取る(S302)。スイッチ3
15がONの時は、パック20が装着されていると判断
して、EEPROM402に電源を供給し(S30
3)、そのEEPROM402に記憶されている各種デ
ータを読み取る(S304)。EEPROM402に
は、インクメディアパック20に収容されている被記録
媒体およびインクの種類のID、記録制御用パラメータ
等の各種データが、工場出荷時に記憶されている。この
EEPROM402からの読み取りデータは、セントエ
レクトロニクスインターフェース等の送受信手段304
を介して、ホスト機器300に転送する(S305)。
【0073】通常、インクジェットプリンタによる単位
面積当たりのインク打ち込み量の最大値は、被記録媒体
の種類毎に決まっており、色再現性を上げるために、各
被記録媒体が許容できる最大のインク打ち込み量によっ
て画像を記録する。例えば、600dpiの記録エリア
を埋めるインク量を1とした場合、普通紙では約2.
0、光沢紙では約2.3、コート紙では約2.7、OH
Pでは約1.8となる。理想的には、3色インクの重ね
打ちが可能な3.0であり、OHP,普通紙(コピー
紙),光沢紙,コート紙の順に多くのインクの打ち込みが
可能となる。また、このようなインクの打ち込み量は、
インクの組成によっても多少異なる。さらに、被記録媒
体の種類によって、その被記録媒体上へのインクの定着
性および浸透性が異なり、色ムラやスジ等の目立ち具合
も異なる。例えば、普通紙やOHPよりも、コート紙や
光沢紙の方が色ムラやスジ等が目立ちやすいため、高品
位の記録結果を得るためには、普通紙やOHPよりも、
コート紙や光沢紙における記録パス数を増やすのが一般
的である。記録パス数は、1ライン分の記録を完成する
ために記録ヘッドが走査する回数であり、1ライン分の
記録を復数回の走査によって完成させる方式は、マルチ
パス方式とも称されている。
【0074】このような事情を考慮し、ホスト機器30
0のプリンタドライバは、工場出荷時にEEPROM4
02に記憶されていたパック20内の被記録媒体の種類
およびインクの種類のID情報を元にして、ユーザの選
択なしに自動的に最適な記録データを作成して、インク
ジェットプリンタに転送する。すなわち、ホスト機器3
00は、インクジェットプリンタに装着されているパッ
ク20内の被記録媒体およびインクの組み合わせに最適
な画像処理、インク打ち込み量、プリントパス数(マル
チパスのパス数)を考慮し、最適な記録データを作成し
てインクジェットプリンタに転送する。また、ホスト機
器300に送る情報としては、上述した被記録媒体の種
類やインクの種類のIDに加えて、または代わりに、イ
ンクの打ち込み量やプリントパス数などの画像処理パラ
メータであってもよく、これらはEEPROM402に
記憶しておくことができる。
【0075】次に、EEPROM402から、インクジ
ェットプリンタ側の記録動作に関する各種パラメータを
読み取る(S310)。そのパラメータは、工場出荷時
にEEPROM402に記憶させたものであり、例え
ば、記録ヘッドの駆動パルス幅、記録ヘッドのインク不
吐出を防止するためにインクを予備吐出する時の予備吐
出ドット数、その予備吐出の時間間隔、記録ヘッドを正
常状態に保つための回復および吸引動作の時間間隔等で
ある。これらのパラメータは、インクジェットプリンタ
の記録制御回路307にセットする(S311)。これ
により、プリンタドライバにおける最適化と合わせて、
さらに最適な制御が可能となる。
【0076】その後、ホスト機器300からの記録デー
タの受信を待ち(S306)、その記録データを受信し
たときは、それに基づいて記録動作を行う(S30
7)。そして、1ページの記録が終了したら、EEPR
OM402の電源をOFFにする(S308)。その
後、ステップS302に戻り、再び、パック装着検出用
スイッチ315の状態を、入出力ポート305を介して
読み取る。
【0077】一方、ステップS302において、パック
装着検出用スイッチ315がOFFの時は、パック20
が装着されていないと判断して、通常の記録動作を行う
(S309)。すなわち、インクジェットプリンタは、
ユーザーがホスト機器300のプリンタドライバを介し
て指示したプリント品位およびプリントスピードによっ
て、記録データの記録ができるようにされてから、イン
クジェットプリンタ側の普通紙インク補充ユニット30
のインク、およびASF1にセットされた被記録媒体を
用いて、記録を行う。
【0078】以上の制御を行うことにより,ユーザの指
示無しに,インクジェットプリンタは、インクメディア
パックにセットされているインクと被記録媒体の組み合
わせに応じて最適化された記録データによって記録可能
となるため、高品位の画質で記録を行うことが可能とな
る。また、インクジェットプリンタ側の記録動作に関す
る各種パラメータをインクメディアパックのEEPRO
M402から読み取って、それをインクジェットプリン
タの記録制御回路307にセットするため、例えば、イ
ンクジェットプリンタ発売前に想定されていなかった被
記録媒体とインクの組み合わせのパックを追加発売して
も、その被記録媒体およびインクの組み合わせに最適な
記録制御により記録が可能となる。
【0079】(他の実施形態)パック20に書き込まれ
る情報は、上述したように工場出荷時に書き込まれる情
報の他、パック20のリサイクル時に書き込まれたり書
き換えられたりする情報(パックのリサイクル回数な
ど)、またはインクジェットプリンタによって書き込ま
れたり書き換えられる情報であってもよい。インクジェ
ットプリンタにパック20を装着した状態において、イ
ンクジェットプリンタ側から書き換える情報としては、
例えば、パック20内の被記録媒体の残枚数、およびパ
ック20内のインク残量がある。
【0080】図11に、このような情報の書き換えの対
応例として、MPU301による他の制御例のフローチ
ャートを示す。
【0081】図11において、インクジェットプリンタ
の電源投入後、MPU301は、ステップS401で装
置の初期設定を行う。次に、ステップS402で、イン
クメディアパックの装着検出用スイッチ315の状態を
入力出力ポート305を介して読み取る。スイッチ31
5がオンの時は、インクメディアパックが装着されてい
ると判断し、ステップS403でEEPROM402に
電源を供給し、EEPROM402に記憶してある被記
録媒体の残り枚数を読み取る(ステップS404)。こ
のリードデータは、ステップS405で、上述のセント
ロニクスインターフェース等の送受信手段304を介し
て、ホスト機器300に転送される。
【0082】ホスト機器のステータスモニタは、現在の
インクメディアパックに収納される被記録媒体の残り枚
数をモニタ上に表示する。次に、ステップS406で、
記録データをホスト機器から受信したと判断すると、ス
テップS407で、インクメディアパック内の被記録媒
体を給紙する。このとき、ステップS408で、現在の
被記録媒体の残り枚数から−1した値を、EEPROM
402に書き込むとともに、ホスト機器300に転送
し、モニタに表示している被記録媒体残枚数を変更し
(S409)、ステップS410で記録動作を行う。1
枚分の記録を終了すると、ステップS411で、EEP
ROM402から、各色毎のインク残量値を読みとり、
その値から、1枚の記録で吐出したインク量、予備吐出
量、また吸引動作を行ったときはその吸引量を引いて、
EEPROM402に書き込む。この後、ステップS4
12で、インクメディアパックが取り外されることを想
定し、処理をステップS402に移行して、上記処理を
繰り返す。
【0083】なお、インク収容部内のインク残量は、厳
密にはインク収容部からキャリッジ内のサブタンクに供
給された量に基づいて計算されるものである。しかし、
本例の場合は、サブタンクのインク収容量が小さくて、
比較的高い頻度でインク収容部からサブタンクに対して
インク供給が行われることから、上記記録で吐出したイ
ンク量や予備吐出量等をそのままインク収容部内のイン
ク残量の計算に用いることができる。
【0084】なお、EEPROM402には、工場出荷
時およびリサイクル時に、パック20内の被記録媒体の
残枚数およびインク残量などの初期値を記憶しておく。
また、ステップS410の記録動作中は、図示しないロ
ック機構によってパック20を定位置にロックすること
により、EEPROM402への書き込み中に、ユーザ
によってパック20が外されることを防止して、システ
ムの安全性を増すことができる。
【0085】以上の処理を行うことにより、現在のイン
クメディアパック内の被記録媒体の枚数を知ることがで
き、このデータをホスト機器300に送信することによ
り、ホスト機器300のCRT上に、それを表示するこ
とが可能であり、ユーザインターフェースが向上する効
果がある。また、常に最新のインクメディアパック内の
状態を知ることができ、この情報を読み出すことによ
り、リサイクル時のインク注入量の定める処理等に利用
することも可能である。
【0086】ところで、パックのインク収納部内のイン
ク残量は、厳密にはインク収納部からキャリッジ内のサ
ブタンクに供給された量に基づいて計算されるものであ
る。しかし、サブタンクのインク収納量が小さく、その
ため比較的高い頻度でインク収納部からサブタンクに対
しインク供給が行われる場合には、上述したように、記
録動作時に吐出したインク量や予備吐出量等をそのまま
インク収納部内のインク残量の計算に用いることもでき
る。すなわち、1枚分の記録し終了したときに、EEP
ROM402から、各色毎のインク残量値を読みとり、
その値から、1枚の記録で吐出したインク量及び予備吐
出量、また、吸引動作を行ったときはその吸引量を引
き、その結果を新たなインク残量としてEEPROM4
02に書き込むことができる。
【0087】また、パックに対して、インクジェットプ
リンタ側から書き換え可能な情報としては、パック内に
おける被記録媒体の残枚数やインク残量の他、パックの
着脱回数、給紙枚数、リサイクル回数、製造年月日等、
パックのリサイクルに関する情報であってもよい。それ
らのパックのリサイクルに関する情報は、インクジェッ
トプリンタから書き換えたり、またはパックのリサイク
ル時に書き換えることができる。それらの情報は、パッ
クのリサイクル時に、寿命に達した部品のみを交換する
ための判断材料として用いることができて、対環境性、
および対リサイクル性を向上させることができる。
【0088】(その他)インクを吐出可能な記録ヘッド
は、インクの吐出エネルギーとして熱エネルギーを発生
する電気熱変換体を備えたインクジェット記録ヘッド、
つまりインク中に気泡を発生させて、その発泡エネルギ
ーを用いてインクを吐出するインクジェット記録ヘッド
を用いることができる。また、本発明は、上述したよう
なシリアルタイプの記録装置の他、被記録媒体の幅方向
に長く延在する記録ヘッドを用いて記録を行う、いわゆ
るフルラインタイプの記録装置としても適用することが
できる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、インク
−被記録媒体一体型のパックに、そのパックに関する情
報の書き換えが可能な記憶手段を備えたことにより、そ
のパックに種々の情報を必要に応じて保有させて、その
情報をパック自体や記録装置などのために有効利用する
ことができる。
【0090】例えば、インク−被記録媒体一体型のパッ
クの記憶手段における記憶情報として、そのパック内の
インクおよび被記録媒体の種類に関する情報、あるい
は、それらのインクと被記録媒体を用いて記録装置が記
録をするときの制御パラメータを含むことにより、それ
らの情報を記録装置が有効利用して、パック内のインク
および被記録媒体の種類に応じた最適な記録を実施する
ことができる。
【0091】また、インク−被記録媒体一体型のパック
の記憶手段における記憶情報として、そのパック内のイ
ンクの残量や被記録媒体の残量を含むことにより、それ
ら情報を記録装置がユーザに提示して、ユーザインター
フェースを向上させることができる。また、その被記録
媒体の残量の情報は、パックのリサイクル時に利用する
ことにより、インクの消費分だけの注入によるパックの
再利用を可能として、対環境性やリサイクル性を向上さ
せることができる。また、それらの情報は、記録装置が
インクや被記録媒体の使用量に応じて書き換えることが
できる。
【0092】また、インク−被記録媒体一体型のパック
の記憶手段における記憶情報として、パックのリサイク
ルに関する情報を含むことにより、パックのリサイクル
時に、交換が必要な構成部品を知るための判断材料とし
て有効利用することができて、対環境性やリサイクル性
を向上させることができる。また、パックのリサイクル
に関する情報としては、少なくとも、記録装置に対する
パックの着脱回数、パックから記録装置への被記録媒体
の供給量、パックのリサイクル回数、またはパックの製
造年月日のいずれか1つを含むことができる。また、こ
れらの情報は、パックのリサイクル時、または記録装置
によって書き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの外観を示す斜視図である。
【図2】上記プリンタを側方から見た断面図であり、主
に被記録媒体の搬送機構を示す図である。
【図3】上記プリンタの自動給紙装置(ASF)を示す斜
視図である。
【図4】上記プリンタにおいて着脱自在に用いられるイ
ンクメディアパックの表側外観を示す斜視図である。
【図5】上記インクメディアパックの裏側の外観を示す
斜視図である。
【図6】上記インクメディアパックについてそのインク
収納部を開いた状態で示す斜視図である。
【図7】上記インク収納部の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図8】上記インクメディアパックがプリンタのASF
に装着された状態を示す図である。
【図9】上記プリンタとインクメディアパックにおけ
る、主に信号、データの授受のための構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】上記プリンタの制御手順を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の他の実施形態に係るインクジェット
プリンタの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 記録紙排出方向 1 自動給紙装置(ASF) 2 キャリッジ 2A インク導入部 4 普通紙 5 給紙ローラユニット 6 押圧ローラ 7 紙送りローラ 8 記録領域 20 インクメディアパック 21a、30a 供給部 30 普通紙インク補充ユニット 40 普通紙インク吸引キャップ 41 特殊紙インク吸引キャップ 42 回復系 102 ベース 102a ベース右側板 102b ベース左側板 102d ガイド溝 102e 導入ガイド 102f ストッパ 103 圧板 104 ローラ部 105 サイドガイド 106 分離パッド 107 分離面 150 ロックレバー 150b 突起部 210 被記録媒体収納部 210a ロック穴 211 インク収納部 212 被記録媒体ケース 212b 抜け止め部材 212c ガイドリブ 213 背面カバー 214 保護シート 215 前面開口部 217 被記録媒体 218 インクケース 218a インク室 218b ガイドボス 218d インク袋 219 インクケースカバー 220 ジョイント部 221 ジョイントバルブ 221a 押圧部 300 ホスト機器 301 MPU 302 ROM 304 送受信手段 305 入出力ポート 306 モータ駆動回路 310 コネクタ(プリンタ側) 315 スイッチ 400 コネクタ(インクメディアパック側) 401 プリント基板 402 EEPROM(記憶手段)
フロントページの続き (72)発明者 栗林 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉野 浩史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹村 亜子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB12 EB13 EB20 EB29 EB59 HA28 KB19 KC02 KC30

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置において用いられるインクと被
    記録媒体を収容可能なインク−被記録媒体一体型のパッ
    クであって、 そのパックに関する情報の書き換えが可能な記憶手段を
    備えたことを特徴とするインク−被記録媒体一体型のパ
    ック。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、記憶した情報を前記記
    録装置に出力可能であることを特徴とする請求項1に記
    載のインク−被記録媒体一体型のパック。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記記録装置からの情
    報を記憶可能であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のインク−被記録媒体一体型のパック。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記記録装置によって
    情報の書き換えが可能であることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のインク−被記録媒体一体型の
    パック。
  5. 【請求項5】 前記情報は、前記パックに収容されてい
    るインクおよび被記録媒体の種類に関する情報を含むこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のイン
    ク−被記録媒体一体型のパック。
  6. 【請求項6】 前記情報は、前記パック内に収容されて
    いるインクと被記録媒体を用いて前記記録装置が記録を
    するときの制御パラメータを含むことを特徴とする請求
    項1から5のいずれかに記載のインク−被記録媒体一体
    型のパック。
  7. 【請求項7】 前記情報は、前記パック内に収容されて
    いるインクの残量を含むことを特徴とする請求項1から
    6のいずれかに記載のインク−被記録媒体一体型のパッ
    ク。
  8. 【請求項8】 前記情報は、前記パック内に収容されて
    いる被記録媒体の残量を含むことを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載のインク−被記録媒体一体型の
    パック。
  9. 【請求項9】 前記情報は、前記パックのリサイクルに
    関する情報を含むことを特徴とする請求項1から8のい
    ずれかに記載のインク−被記録媒体一体型のパック。
  10. 【請求項10】 前記リサイクルに関する情報は、少な
    くとも、前記記録装置に対する前記パックの着脱回数、
    前記パックから前記記録装置への被記録媒体の供給量、
    前記パックのリサイクル回数、または前記パックの製造
    年月日のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項9
    に記載のインク−被記録媒体一体型のパック。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は、EEPROMである
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の
    インク−被記録媒体一体型のパック。
  12. 【請求項12】 インクと被記録媒体を収容したインク
    −被記録媒体一体型のパックを用い、前記インク−被記
    録媒体一体型のパックから供給されるインクと被記録媒
    体によって画像を記録可能な記録装置において、 前記インク−被記録媒体一体型のパックとして、請求項
    1から11のいずれかに記載のインク−被記録媒体一体
    型のパックを用いることが可能であることを特徴とする
    記録装置。
  13. 【請求項13】 前記インク−被記録媒体一体型のパッ
    クの記憶手段に記憶されている情報を入力可能であるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記インク−被記録媒体一体型のパッ
    クの記憶手段に対して情報の記憶が可能であることを特
    徴とする請求項12または13に記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記インク−被記録媒体一体型のパッ
    クの記憶手段に対して情報の書き換えが可能であること
    を特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の記
    録装置。
  16. 【請求項16】 インクを吐出可能な記録ヘッドを用い
    て、画像を記録することを特徴とする請求項12から1
    5のいずれかに記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、インクの吐出エネ
    ルギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えたことを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
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