JP2001212647A - 鉄系鋳物の鋳造方法 - Google Patents

鉄系鋳物の鋳造方法

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JP2001212647A
JP2001212647A JP2000022501A JP2000022501A JP2001212647A JP 2001212647 A JP2001212647 A JP 2001212647A JP 2000022501 A JP2000022501 A JP 2000022501A JP 2000022501 A JP2000022501 A JP 2000022501A JP 2001212647 A JP2001212647 A JP 2001212647A
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Tsujihiko Yasuda
辻彦 安田
Akiyoshi Hannou
章祥 阪納
Masahiro Nakamura
正広 中村
Kensaku Matsuo
賢作 松尾
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Chubu Sukegawa Kogyo Kk
Toyota Motor Corp
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Chubu Sukegawa Kogyo Kk
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空軸の内部に奇麗な鋳物肌を得ることがで
き、さらには、細孔孔部や薄肉孔部を備えた精密鋳造品
を鋳抜き製造することができる鉄系鋳物の製造方法を提
供すること。 【解決手段】 中子を備えた鋳型を用いて鉄系鋳物を製
造する方法。中子として、Tiを含有するチタン含有砂
粒物を骨材の全部または主体とするものから成るコーテ
ッドサンドで形成したものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シェル中子を備え
た鋳型を用いて鉄系鋳物を製造する方法に関する。特
に、自動車等のエンジンカムシャフトを中抜き(中空シ
ャフト状)に鋳造したり、幅狭いスリットや細径穴を備
えた精密鋳造するのに好適な鉄系鋳物の製造方法に関す
る。
【0002】ここで、鉄系鋳物とは、鋳鉄及び鋳鋼で鋳
造したものを含む概念である。
【0003】ここでは、カムシャフトを中抜きに鉄系鋳
物材料で鋳造する場合を主として例にとり説明するがこ
れに限られるものでない。
【0004】
【背景技術】自動車等のエンジンカムシャフト(以下
「カムシャフト」と略す。)は鋳鉄(通常、球状黒鉛鋳
鉄)で鋳造し、通常、中実軸(無垢)であった。しか
し、昨今、主として自動車の軽量化の要請から、カムシ
ャフトを中抜き(中空軸)とすることが要求されるよう
になってきて、上市もされている。
【0005】そして、中抜きのための中子は、通常、レ
ジン(粘結剤)を砂粒表面に被膜として被覆したレジン
コーテッドサンド(以下「コーテッドサンド」)を基材
としたシェル中子を使用している。コーテッドサンド
は、砂の移動・吹込みによって砂とレジンの分離がな
く、少量のレジンで強度の強い中子(鋳型)をつくるこ
とができるためである。(日本鋳物協会編「改訂3版鋳
物便覧」昭和48年丸善刊参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコーテ
ッドサンド(中子砂)から造型したシェル中子で鋳造し
た鋳鉄鋳造品は、奇麗な鋳物肌を安定して得ることは困
難視されていた。このため、例えば、図1に示すような
カムシャフト12を軽量化の見地から中空部14を備え
た仕様とする場合、カムシャフト12が、従来品の要求
される以上の、高度及び長期の耐久性が要求される場合
においては、適用が困難視されていた。
【0007】すなわち、カムシャフト12の中空部14
は、実質的に仕上げ加工できず、耐久性の見地からは、
鋳物肌が可及的に奇麗(密)で安定していることが望ま
しい。
【0008】また、昨今の生産工数削減の要求から、細
孔部(3mmφ以下)や薄肉孔部(3mmt以下)を、切削
加工でなく、鋳造時に同時に(鋳抜きにより)形成し
て、後切削加工を不要とする要請が強まっている。例え
ば、図1に示すカムシャフト12の中空部14と導通す
るジャーナル部におけるオイル孔14a、14bや(図
2・3参照、例えば1.75mmφ)、タービンハウジン
グにおける冷却孔(平面かたつむり状、断面薄肉状で先
端が先細りになっている。)を鋳抜きにより形成する要
請がある。ここで、細孔部及び薄肉状とは、通常、3mm
φ以下ないし3mmt以下のものを意味する。
【0009】しかし、上記同様、鋳鉄鋳造品(鉄系鋳造
品)にそのような細孔部や薄肉孔部を安定して形成する
ことは困難視されていた。すなわち、そのような細孔部
や薄肉孔部を附形するに十分な強度を有するシェル中子
を造型できるコーテッドサンドが上市されていなかっ
た。
【0010】本発明は、上記にかんがみて、シェル中子
を備えた鋳型を用いて鉄系鋳物を製造する方法におい
て、中空軸の内部に奇麗な鋳物肌を得ることができ、さ
らには、細孔孔部や薄肉孔部を備えた精密鋳造品を鋳抜
き製造することができる鉄系鋳物の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意開発に努力をする過程で、Tiを
含有するチタン含有砂粒物を骨材の全部または主体とし
たものでシェル中子を形成すれば、上記課題を解決でき
ることを知見して下記構成の鉄系鋳物の製造方法に想到
した。
【0012】シェル中子を備えた鋳型を用いて鋳鉄鋳物
を製造する方法において、前記シェル中子として、Ti
を含有するチタン含有砂粒物を骨材の全部または主体と
するコーテッドサンドで形成されたものを使用すること
を特徴とする。
【0013】本発明に使用する上記チタン含有砂粒物と
しては、TiO2 換算値で50wt%以上、更には、同7
0wt%以上のTiを含有するものが望ましい。
【0014】また、チタン含有砂粒物の粒径は、50〜
500μmが、更には、50〜250μmのものが望ま
しい。
【0015】更には、骨材は、チタン含有砂粒物ととも
にさらに高純度ケイ砂をSiO2 分として、10〜20
%含有することが望ましい。
【0016】
【手段の詳細な説明】以下、本発明の構成について、詳
細に説明をする。以下、含有率や配合部数を示す「%」
及び「部」は、特にことわらない限り、「wt%」及び
「重量部」をそれぞれ意味する。また、「メッシュ」
は、タイラー標準ふるいに基づく。
【0017】(1) 本発明は、シェル中子(以下、単に
「中子」と称することがある。)を備えた鋳型を用いて
鉄系鋳物を製造する方法を上位概念的構成とする。
【0018】ここで、シェル中子以外の鋳型部分(鋳型
本体:外型)は、金型であってもよいが、シェルモール
ド鋳型であってもよい。
【0019】そして、本発明は、シェル中子として、T
iを含有するチタン含有砂粒物を骨材の全部または主体
とするコーテッドサンドで形成されたものを使用するこ
とを特徴的構成とする。
【0020】ここで、Tiのチタン含有砂粒物における
含有形態は、通常、チタニア(TiO2 )やチタン酸塩
(M2 TiO3 )等のTi(IV)の形態で含まれている
が、還元されたTi(III)、Ti(II) 更には単体Ti
(0)の形態で含まれていてもよい。
【0021】チタン含有砂粒物の骨材中の比率は、チタ
ン含有砂粒物のチタン含有率により異なるが、少なくと
も骨材の50%、望ましくは70%以上、更に望ましく
は85%以上とする。チタン含有砂粒物の比率が低過ぎ
る場合は、極薄ないし極細の中子において、成形性及び
耐熱強度の一方及び双方を担保することが困難となる。
【0022】本発明で使用するチタン含有砂粒物には、
天然品(イルメナイト鉱、ルチル鉱等)、合成品(市販
酸化チタン、アップグレードイルメナイト、チタンスラ
グ等)を使用できる。
【0023】ここで、チタン含有砂粒物としては、チタ
ン含有率が、TiO2 換算値で少なくとも30%含有す
るものがあれば使用可能である。望ましくは、TiO2
換算値50%以上含有するものが望ましい。チタン含有
率が低過ぎると、本発明の効果である耐熱性等を担保す
ることが困難となる。
【0024】上記チタン含有砂粒物は、例えば、イルメ
ナイト鉱(別名「チタン鉄鉱」)から、溶融・冷却して
チタニア(TiO2 )を非晶化(無定形化)するととも
にチタニア含有率を増大させたものを好適に使用でき
る。図4に当該チタン含有砂粒物の製造工程図を示す。
【0025】チタン含有砂粒物の粒径は、通常、粒径5
0〜500μm(270〜32メッシュ)、望ましく
は、60〜250μm(250〜60メッシュ)、さら
に望ましくは、75〜150μm(200〜65メッシ
ュ)とする。上記粒径の範囲外では、成形性・強度、及
び鋳込み後の崩壊性のいずれか、若しくは全てに問題が
発生し易くなる。
【0026】本コーテッドサンドに使用する合成樹脂粘
結剤(被覆レジン)としては、例えば、ヘキサメチレン
テトラミンを添加した液状ノボラック樹脂、その他の合
成樹脂粘結剤等を使用できる。合成樹脂粘結剤の、骨材
100部に対する配合量は0.5〜10部、望ましく
は、1〜5部とする。
【0027】本コーテッドサンドの製造は、まず、チタ
ン含有砂粒物に液状ノボラック樹脂を添加して140℃
前後に加熱して行う、いわゆる慣用の溶剤を使用しない
ホット法により行なう。なお、溶剤を使用するコールド
法やセミホット法で本コーテッドサンドを製造してもよ
い。
【0028】(2) 上記のようにして調製した本コーテッ
ドサンドを用いての中子12の造型方法は、特に、限定
されないが、例えば、下記のようなジョルト類似造型法
にて行なう。ここでは、前記図1に示す中空部14を備
えたカムシャフト12を鋳造する場合の図5に示すよう
なシェル中子18を例にとり説明するが、これに限られ
るものではない。
【0029】左右前後で割られて筒体を形成する4個
の割型要素20a、20a、20a、20aで一組の割
型(組み型)20を用意する(図6参照)。
【0030】該割型20を、上下を周方向から緊締可
能な下部保持型22及び上部保持型24で緊締して中子
成形(中子造型用)型26とする。ここで、下部保持型
22は有底で、割型20の底部を形成可能となってい
る。また、上部保持型24は有孔で、サンド注入可能と
なっている。なお、必要により、図示しないが、中間位
置もクランプで緊締することがある。そして、上部保持
型24にサンド注入漏斗ブロック28をセットした後、
コーテッドサンド30を中子成形型26の中子附形キャ
ビティ32(図6(B)参照)に上方から略一杯になる
様に充填する(図7)。
【0031】次に、上部保持型24を図示しないがプ
ラグ等で閉じて中子成形型26の周囲をハンマー34で
叩き(図7)、更には、上下に振動を与えて(図7
)、中子成形型26内の砂(コーテッドサンド)を固
め(締め付け)るとともに及び中央フランジ部キャビテ
ィ32a(図6(B)参照)に十分に充満するまで行
う。これらの砂固め工程中において、プラグを時々はず
し、上部に空間が発生した場合は、コーテッドサンドを
補充する。
【0032】続いて、加熱炉36内で加熱(例えば1
80℃×1h)して、コーテッドサンド30を加熱硬化
させる(図8)。このとき、コーテッドサンド30の加
熱硬化を均一に行うため、初期1/3は、図8に示す
如く、中子成形型26を立てて、中期1/3は、図8
に示す如く、中子成形型26を横置きして、更には、終
期1/3は、図8に示す如く、上下を逆にして行うこ
とが望ましい。
【0033】次に、炉内から中子成形型26を取り出
して、上・下保持型22、24を外し(図9)、割型
20を分離して、型ばらしを行い、中子18の離型を行
う(図9)。
【0034】(3) そして、上記シェル中子18を、鋳型
本体にセット(中子納め)して、鉄系溶湯を注湯して、
鉄系鋳造品を製造する。図10に、鋳鉄鋳造の一般的な
全体工程図を示す。すなわち、造型鋳型(外型)に中子
納めを行ない、注湯を行なう。
【0035】この際、中子は、鋳鉄溶湯の圧及び温度に
対して十分な強度・耐熱性を有し、鋳鉄溶湯から発生す
るガスに対しても耐浸食性を有し、鋳肌の奇麗な鉄系鋳
物を得ることができる。また、鉄系鋳造品の細孔部や薄
肉孔部を鋳抜きにより形成できる。
【0036】なお、溶湯が冷却固化した後、型バラシを
行ない、湯口・押し湯を除去工程→研掃工程→ばりとり
工程を経て、鋳造製品とする。
【0037】
【発明の効果】本発明は、シェル中子を備えた鋳型を用
いて鉄系鋳物を製造する方法において、前記中子とし
て、Tiを含有するチタン含有砂粒物を骨材の全部また
は主体とするコーテッドサンドで形成されたものを使用
する構成とすることにより、中空軸の内部に奇麗な鋳物
肌をうることができ、さらには、細孔孔部や薄肉孔部を
備えた精密鋳造品を鋳抜き製造することができる。
【0038】即ち、本発明の鉄系鋳物の鋳造方法に使用
するシェル中子は、鋳鉄溶湯の圧及び温度に対して十分
な強度・耐熱性を有し、鋳鉄溶湯から発生するガスに対
しても耐浸食性を有し、鋳肌の奇麗な鉄系鋳物を得るこ
とができる。
【0039】なお、酸化チタンを骨材として使用する関
連技術を開示する先行刊行物として、特開平5−163
112・6−577・7−314078号等がある。し
かし、これらの先行刊行物は、いずれも「自硬性鋳型」
に係るものであり、本発明の如く「シェルモールド(シ
ェル中子)」に係るものではなく、本発明の発明性に影
響を与えるものではない。
【0040】
【試験例】以下、本発明の効果を確認するために行った
試験例について、詳細に説明をする。
【0041】実施例・比較例に使用した各骨材は下記の
通りのものである。なお、各骨材における組成を表1に
示す。
【0042】実施例1…非晶性チタニア:RIT社(カ
ナダ)製のチタンスラグ(イルメナイト鉱を1650℃
に溶融し、鉄分を除去して、ふるいにより粒度調整(7
5〜150μm)したもの(T−80と称する)。
【0043】実施例2…実施例1の非晶性チタニア系骨
材に対して高純度シリカ(SiO 2 分99.8%、平均
ふるい径120μm)を前者/後者=9/1の比率で混
合したもの。
【0044】実施例3…天然ルチル:CONSOLIDATED RUT
ILE 社(オーストラリア)が販売する天然ルチル鉱石を
ふるいにより粒度調整(75〜150μm)したもの。
【0045】実施例4…イルメナイト:RGC社(オー
ストラリア)が販売するイルメナイト鉱石をふるいによ
り粒度調整(75〜150μm)したもの。
【0046】比較例…高純度ムライト(3Al23
2SiO2 ):市販品、粒径100〜120μm
【0047】
【表1】
【0048】上記各骨材100部に対してフェノール樹
脂(液状ノボラック樹脂)5部を添加して、140℃×
1hの条件で加熱後、ヘキサ水2部、ステアリン酸カル
シウム1部を添加して混合して、各実施例・比較例のコ
ーテッドサンドを調製した。
【0049】そして、各コーテッドサンドを用いて、図
7〜8に示す前述の方法に準じて、φ=1.5、2.
0、3.0mmの各細丸棒造型した。
【0050】このときの各テストピース(細丸棒中子)
の造型性を表2に示すが、各実施例はいずれも比較例に
比して造型性が良好であることが分かる。
【0051】なお、表2において、「◎」は造型性良好
(造型時の離型性及び焼成後の中子肌が奇麗で欠損が発
生しない。)、「○」は造型可(造型はできるけれど離
型時や焼成後の中子に欠損が発生する。)を意味する。
【0052】さらに、上記コーテッドサンドを用いて上
記と同様にして造型した角柱状の各中子(10mm□×6
0mm)について、三点曲げ強度をJIS Z 2604-1976 に準
拠して常温及び1000℃雰囲気(実施例1及び比較例
のみ)で測定した。測定条件は、スパン:50mm、荷重
速度:0.5mm/min とした。
【0053】それらの結果を表2に示すが、骨材が高純
度ムライトである比較例に比して、各実施例は、常温に
おいてはもちろん、曲げ強度が格段に高いとともに、高
温における曲げ強度の低下率も小さいことが分かる。
【0054】また、実施例2の細丸棒中子(φ=1.
5、2.0、3.0mm)についても、三点曲げ強度をJI
S Z 2604-1976 に準拠して常温で測定した。測定条件
は、スパン:30mm、荷重速度:0.5mm/min とし
た。
【0055】それらの結果は、曲げ強度(5点平均値)
は、φ1.5mm:4.12MPa、φ2.0mm:4.5
7MPa、φ3.0mm:5.91MPaであり、注湯時
の湯圧に十分耐える強度を有することが分かる。
【0056】また、図5に示す中子を用いて、図1に示
すようなカムシャフト(全長:500mm、一般部内径:
12mm、一般部肉厚:5mm)を、球状黒鉛鋳鉄×注湯温
度1400±20℃で注湯して鋳造した。該鋳造カムシ
ャフトを軸方向で切断して、中子の上面・下面附形面の
鋳肌の状態を目視観察した。
【0057】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄系鋳物の鋳造方法を適用する鋳物製
品の一例であるカムシャフトの縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明の鋳造方法におけるシェル中子を形成す
るコーテッドサンドに使用するチタン含有砂粒物を製造
するための一例を示す製造工程図。
【図5】図1のカムシャフトを鋳造するときに中空部を
附形するのに使用する中子を示す正面図。
【図6】図5の中子の造型に使用する造型用型における
割型の側面図と型開時の一方の平面図
【図7】図5に示すシェル中子の造型に際してコーテッ
ドサンド充填工程を示す説明図
【図8】同じく造型用型を型ばらし工程を示す説明図
【図9】同じくコーテッドサンドの加熱硬化工程を示す
説明図
【図10】本発明の鉄系鋳物の鋳造方法の一例を示す概
略工程図
【符号の説明】
12 カムシャフト(鉄系鋳物製品) 14 カムシャフトの中空部 16 オイル孔(鋳抜き孔) 18 カムシャフト中空部附形用(シェル)中子 20 割型 30 コーテッドサンド 36 加熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松尾 賢作 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4E092 AA02 AA03 AA46 AA47 BA04 BA20 CA01 CA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル中子を備えたシェルモールド法鋳
    型を用いて鉄系鋳物を製造する方法において、前記シェ
    ル中子として、Tiを含有するチタン含有砂粒物を骨材
    の全部または主体とするものから成るコーテッドサンド
    で形成されたものを使用することを特徴とする鉄系鋳物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記チタン含有砂粒物が、TiO2 換算
    値で50wt%以上のTiを含有するものであることを特
    徴とする請求項1記載の鉄系鋳物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記チタン含有砂粒物が、TiO2 換算
    値で70wt%以上のTiを含有するものであることを特
    徴とする請求項2記載の鉄系鋳物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記チタン含有砂粒物が、イルメナイト
    鉱を溶融させて鉄分を除去して得られたものであること
    を特徴とする請求項3記載の鉄系鋳物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記チタン含有砂粒物の粒径が50〜5
    00μmのものであることを特徴とする請求項1記載の
    鉄系鋳物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記チタン含有砂粒物の粒径が60〜2
    50μmのものであることを特徴とする請求項5記載の
    鉄系鋳物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記骨材が、前記チタン含有砂粒物とと
    もにさらに高純度ケイ砂を含有するものであることを特
    徴とする請求項1記載の鉄系鋳物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記骨材が、前記チタン含有砂粒物と高
    純度ケイ砂との混合重量比が前者/後者=9.5/0.
    5〜8/2であることを特徴とする請求項7記載の鉄系
    鋳物の製造方法。
  9. 【請求項9】 コーテッドサンドの成分をなすレジン成
    分がレゾルシンフェノール樹脂であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の鉄系
    鋳物の製造方法。
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