JP2001212534A - 洗浄用籠 - Google Patents

洗浄用籠

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JP2001212534A
JP2001212534A JP2000024312A JP2000024312A JP2001212534A JP 2001212534 A JP2001212534 A JP 2001212534A JP 2000024312 A JP2000024312 A JP 2000024312A JP 2000024312 A JP2000024312 A JP 2000024312A JP 2001212534 A JP2001212534 A JP 2001212534A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ボルト、ナット、機械部品等に付
着している汚れを落とすために使用する洗浄用籠に関す
る発明である。 【構成】 本発明は、把手が取り付けられ、収納枠内に
金網を張設した円筒状の収納部の中央部を収納部内方に
突出するように湾曲させて張設するとともに、底部に金
網を平坦に張設したことを特徴とする洗浄用籠、把手が
取り付けられ、収納枠内に金網を張設した直方体形状の
収納部の中央部を収納部内方に突出するように湾曲させ
て張設するとともに、底部に金網を平坦に張設したこと
を特徴とする洗浄用籠及び把手が取り付けられ、収納枠
内に金網を張設した直方体形状の収納部の中央部を外方
に膨張するように湾曲させて張設るとともに、底部に金
網を収納部内方に突出するように湾曲させて張設したこ
とを特徴とする洗浄用籠の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト、ナット、機械
部品等に付着している汚れを落とすために使用する洗浄
用籠の改良に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来より、側面が網状で円柱形状の籠や
実公昭57−161488号により洗浄用籠は存在して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、側面が網状で
円筒形状の籠は、ボルト、ナット、機械部品等を入れる
開口部が広いため便利であるが、ボルト、ナット、機械
部品等の洗浄中の振動、傾き等により、ボルト、ナッ
ト、機械部品等が籠の外部へ飛び出してしまう欠点があ
った。
【0004】また、側面が網状の籠及び実公昭57−1
61488号は、時間をかけて洗浄しても、ボルト、ナ
ット、機械部品等の部品同士が密着し合い塊となって洗
浄されるため、ボルト、ナット、機械部品等同士が重な
り合って密着している面に付着している汚れが完全に落
ちないとの欠点があった。
【0005】そこで、本発明は、籠の形状及び網の形状
を変えることにより、ボルト、ナット、機械部品等が洗
浄中に籠の外部に飛び出さずに、且つ、ボルト、ナッ
ト、機械部品等が重なり合い密着してしまった場合でも
分離させることができ、しかも短時間で確実にボルト、
ナット、機械部品等の部品同士が重なり合っている面に
付着している汚れを落とすことができる洗浄用籠を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
張設した円筒状の収納部の中央部を収納部内方に突出す
るように湾曲させて張設するとともに、底部に金網を平
坦に張設したことを特徴とする洗浄用籠、把手が取り付
けられ、収納枠内に金網を張設した直方体形状の収納部
の中央部を収納部内方に突出するように湾曲させて張設
するとともに、底部に金網を平坦に張設したことを特徴
とする洗浄用籠及び把手が取り付けられ、収納枠内に金
網を張設した直方体形状の収納部の中央部を外方に膨張
するように湾曲させて張設るとともに、底部に金網を収
納部内方に突出するように湾曲させて張設したことを特
徴とする洗浄用籠の構成とした。
【0007】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明を詳細に説明
する。図1から図5までは、本発明である洗浄用籠の実
施例を示し、図6から図9までは本発明である洗浄用籠
の各実施例の断面形状を示す。図10は本発明である洗
浄用籠の他の実施例を示し、図11から図14までは他
の実施例の断面形状をを示す。図15は本発明である洗
浄用籠の他の実施例7を示し、図16から図18までは
他の実施例の断面形状を示す。
【0008】図1は、本発明である洗浄用籠の第1実施
例を示した斜視図である。図1に示すように、本発明で
ある洗浄用籠1の第1実施例は、把手2と略円筒形状に
形成された収納枠3に金網4aを張設した円筒型の収納
部4とからなる。
【0009】前記収納部4の収納枠3の上枠3aに突起
部2b、2bを左右の対向する位置に突設し、前記突起
部2b、2bに孔2a、2aを形成し、前記左右突起部
2b、2bに形成されている各孔2a、2aにU字状に
形成された把手2の左右の先端を回動可能に取り付けて
ある。
【0010】収納部4を構成する収納枠3は、図1に示
すように、円形状に形成された上枠3aと中枠3bと下
枠3cと、前記上中下枠3a、3b、3cに直角に交差
するように、上下方向に設けられているとともに等間隔
に取り付けられる複数の縦枠3d、3d、3d、3dと
により形成される。
【0011】また、収納部4には、洗浄用籠1内に入れ
られ洗浄される被洗浄物が収納され、洗浄液は透過する
がボルト、ナット、機械部品等の被洗浄物は通過しない
ような大きさのメッシュの金網4aが用いられる。
【0012】図1に示す実施例1では、金網4aを用い
ている。前記金網4aは、勿論、針金のような細線が編
成され金網であり孔が多数形成されているものであり、
収納枠3の上枠3a、中枠3b、下枠3c及び複数の縦
枠3d、3d・・・からなる収納枠3内に張設されてい
る。
【0013】本例の洗浄用籠1の形状は、外観的には円
筒形状(円筒型)で、中枠3bの中央部分が内方に湾曲
した、即ち、中央部の径を狭くした構造である。即ち、
中枠3bのある中央部を内方に湾曲させた形状である。
筒部の側面の中央部が内方に湾曲している。即ち、上枠
3aと下枠3cの径は同じであり、中枠3bの径は小径
に形成されている。
【0014】このような構造とすることで、ボルト、ナ
ット、機械部品等を収納部該本体部に入れ、洗浄及び洗
浄の際の振動等において、ボルト、ナット、機械部品等
の部品同士が密着してしまうのを防止し分離させるとと
もに、収納部4内からボルト、ナット、機械部品等が収
納部4外に飛び出ない。
【0015】図2は、本発明である洗浄用籠の第2実施
例を示す斜視図である。図2に示すように、本例の洗浄
用籠1aは、図1に示した洗浄用籠1と異なる点は、収
納部4の収納枠3に取り付けられている金網4aの構造
である。
【0016】即ち、収納枠3に張設される金網4aの所
定位置に所定間隔を設けて、被洗浄物であるボルト、ナ
ット、機械部品等が流出しないような多数の円孔4bを
設けた点である。これらの円孔4b、4b、4b、4b
・・・・・は、金網4aを編成する細い針金を切断する
ようにして金網4aに直に形成したものである。
【0017】勿論、本例の洗浄用籠1aでは、中枠3b
のある中央部が内方に湾曲している。即ち、上枠3aと
下枠3cの径は同じであり、中枠3bの径は前記上枠3
aと下枠3cの径より小径に形成されているのである。
金網4aに形成されている多数の円孔4b、4b、4
b、4b・・・・・は、金網4aに散在的に形成しても
よい。
【0018】図3は本発明である洗浄用籠の第3実施例
を示した斜視図である。図3に示すように、本例の洗浄
用籠1aは、図1に示した洗浄用籠1と異なる点は、収
納部4の収納枠3に取り付けられている金網4aの構造
である。即ち、筒型に形成されている収納枠3内に張設
される金網4aの所定位置に所定間隔を設けて、被洗浄
物であるボルト、ナット、機械部品等が流出しないよう
な多数の円孔4bを設けた点である。
【0019】本例の洗浄用籠1bの金網4aに形成され
ている多数の円孔4c、4c、4c、4c・・・・・
は、図2に示した円孔4bのように金網4aを切断して
設けた円孔ではなく、金網4aを形成する針金の円孔4
cを形成する箇所を湾曲させて形成した円孔である。そ
の他の形状、構造等については、図1に示した洗浄用籠
1と同一である。
【0020】図4は、本発明である洗浄用籠の第4実施
例を示す斜視図である。図4に示した本例の洗浄用籠1
aは、図1に示した洗浄用籠1と異なる点は、収納部4
の収納枠3内に取り付けられているのは金網4aに代え
て多数の縦長の長孔4d、4d、4d・・・・・が形成
されている薄板4fを取り付けた構造とした。
【0021】前記薄板4fに多数形成されている縦長の
長孔4dと長孔4dは一定の間隔を設けて形成されてい
て、全ての長孔4dは同形同大である。この長孔4d
は、被洗浄物であるボルト、ナット、機械部品等が流出
しない程度の大きさに形成することが好ましい。
【0022】本例の洗浄用籠1cでも、収納部4の側面
の中央部が内方に湾曲している。即ち、上枠3aと下枠
3cの径は同じであるが、中枠3bの径は前記上枠3a
と下枠3cの径より小径に形成されているので、中央部
分の内径が開口部と底部より小さくいのである。
【0023】本例の洗浄用籠1cでは、薄板4fに同形
同大の縦長の長孔が整然と形成されているが、縦長の長
孔4dは大小の長孔としてもよいし、また、横長の長孔
としてもよい。
【0024】図5は、本発明である洗浄用籠の第5実施
例を示す斜視図である。図5に示すように、本例の洗浄
用籠1dは、図1に示した洗浄用籠1と異なる点は、収
納部4の収納枠3内に取り付けられているのは金網4a
に代えて多数の楕円形の楕円孔4e、4e、4e・・・
・・が形成されている薄板4fを取り付けた構造とし
た。前記楕円孔4eは、円孔としてもよい。勿論、縦長
の楕円孔又は横長の楕円孔としてもよい。
【0025】薄板4fに多数形成されている楕円孔4e
と楕円孔4eは一定の間隔を設けて形成されていて、全
ての楕円孔4eは同形同大である。この楕円孔4eは、
被洗浄物であるボルト、ナット、機械部品等が流出しな
い程度の大きさの楕円孔に形成することが好ましい。
【0026】本例の洗浄用籠1dでも、収納部4の側面
の中央部が内方に湾曲している。即ち、上枠3aと下枠
3cの径は同じであるが、中枠3bの径は前記上枠3a
と下枠3cの径より小径に形成されているので、中央部
分の内径が開口部の径と底部の径より小さいのである。
【0027】本例の洗浄用籠1cでは、薄板4fに同形
同大の楕円孔が等間隔に整然と形成されているが、楕円
孔4eは大小の楕円孔を形成してもよい。また、楕円孔
は、縦長の楕円孔を形成してもよいし、横長の楕円孔を
形成してもよい。
【0028】被洗浄物であるボルト、ナット、機械部品
等の種類により、図1から図5に示した洗浄用籠1〜1
dを使い分ける必要がある。このように、使い分けるこ
とにより被洗浄物に付着している汚れが簡単かつ容易に
落とすことができるのである。
【0029】図6は、本発明である洗浄用籠の第1実施
例から第5実施例の断面図である。図6に示すように、
本発明である洗浄用籠の第1実施例の洗浄用籠1、第2
実施例の洗浄用籠1a、第3実施例の洗浄用籠1b、第
4実施例の洗浄用籠1c及び第5実施例の洗浄用籠1d
ので収納部4の中枠3bがある側面の中央部部分が内方
に突出するように湾曲した構造である。
【0030】また、第1実施例から第5実施例に示した
洗浄用籠1〜1dの底部4gに取り付けられている金網
4a、薄板4f等は下方に突出するように湾曲した状態
に張設されている。
【0031】更に、第1実施例から第5実施例に示した
洗浄用籠1〜1dの底部4gの下枠3cの縦断面形状は
L字型である。
【0032】図7は、本発明である洗浄用籠の第7実施
例の収納部の縦断面図である。図7に示すように、本例
の洗浄用籠5は、収納枠3を構成する収納枠3の中枠3
bの径を上枠3aの径及び下枠3cの径は同一とし、前
記中枠3bの径を前記上下枠3a、3cの径よりもやや
大きい径とする。また、断面形状がL字型の下枠3cの
内角は鈍角に形成されている。
【0033】そして、収納枠3内に金網4a又は薄板4
fを取り付けると、中枠3bのある収納部4の側面の中
央部が外方に膨張した状態となるとともに、底部4gに
取り付けられた金網4a又は薄板4fは、中央部が下方
に突出するように湾曲した状態で張設する。
【0034】図8は本発明である洗浄用籠の第8実施例
の縦断面図である。図8に示すように、本例の洗浄用籠
6は、収納枠3を構成する収納枠3の中枠3bの径を上
枠3aの径及び下枠3cの径よりやや小径とする。ま
た、断面形状がL字型の下枠3cの内角を鋭角の形状と
する。
【0035】そして、収納枠3内に金網4a又は薄板4
fを取り付ける。すると、中枠3bのある中央部が内方
に湾曲した状態となるとともに、底部4gに取り付けら
れた金網4a又は薄板4fは、中央部が上方に湾曲した
状態、即ち、盛り上がった状態となる。
【0036】図9は、本発明である洗浄用籠の第9実施
例の縦断面図である。図9に示すように、本例の洗浄用
籠5は、収納枠3を構成する収納枠3の中枠3bの径を
上枠3aの径及び下枠3cの径は同一の径とし、中枠3
bの径を前記上下枠3a、3cの径よりもやや大きい径
とする。また、断面形状がL字型の下枠3cの内角を鋭
角形状とする。
【0037】そして、収納枠3内に金網4a又は薄板4
fを取り付ける。すると、中枠3bのある中央部が外方
に膨張した状態となるとともに、底部4gに取り付けら
れた金網4a又は薄板4fは、中央部が上方に湾曲した
状態、即ち、盛り上がった状態となる。
【0038】図6から〜図9に示すように、洗浄用籠1
〜1d、5〜7の形状を変えることにより、ボルト、ナ
ット、機械部品等を効率的に洗浄することができるとと
もに、ボルト、ナット、機械部品等の洗浄中又はボル
ト、ナット、機械部品等の洗浄中の振動等によっても被
洗浄物であるボルト、ナット、機械部品等が洗浄用籠の
外に飛び出してしまうことがなくなる。
【0039】また、図6〜図9に示したように、洗浄用
籠1〜1d、5〜7の形状を変えることにより、洗浄用
籠内での外部からの洗浄液の流入経路が変わり、被洗浄
物である部品同士が密着した部品の塊が個々の部品に分
離され、被洗浄物である各種部品の種類に合った形状の
収納枠3を選択することにより、簡単かつ確実に極めて
綺麗に洗浄することができる。
【0040】図10は、本発明である洗浄用籠の第10
実施例を示した斜視図である。図10に示すように、本
例の洗浄用籠8は、直方体形状である。本例の洗浄用籠
8は、把手9aと収納部11からなる。前記収納部8a
は、収納枠10と前記収納枠10内に張設されている金
網4aからなる。収納枠10の上枠10a、10aのに
コ字状の把手9a、9aが対向するように取り付けられ
ている。
【0041】収納枠10は、図10示すように、直方体
の形状に形成されていて、上枠10a、中枠10b及び
下枠10cと、前記上枠10a、中枠10b及び下枠1
0cに直角に設けられている縦枠10d、10d、10
d・・・とからなる。
【0042】本例の洗浄用籠8では、図10及び図11
に示すように、中枠10b、10b、10b、10b
が、上枠10a、10a、10a、10a及び下枠10
c、10c、10cの位置より内方に位置するような構
造である。即ち、収納枠9内に張設されている金網4a
が、4側面の中央部である中枠10b部分が収納部8a
の収納部内8bに突出するような構造である。但し、本
例の洗浄用籠8の底部11に張設されている金網4aは
平坦である。
【0043】本例の洗浄用籠8では、図10及び図11
に示すように、中枠10b、10b、10b、10b
が、上枠10a、10a、10a、10a及び下枠10
c、10c、10cの直線の位置より内方に位置するよ
うな構造である。
【0044】即ち、収納枠9内に張設されている金網4
aが、4側面の中央部である中枠10b部分が収納部8
aの収納部内8bに突出するような構造である。但し、
本例の洗浄用籠8の底部11に張設されている金網4a
は平坦である。
【0045】洗浄液及び油の粘度等の種類により、上記
に示すように、収納部8aの形状を変えることにより、
短時間かつ確実にボルト、ナット、機械部品等の被洗浄
物に付着した汚れ等を確実に落とすことができる。
【0046】図11は、本発明である洗浄用籠の第11
実施例の縦断面図である。図11に示すように、本例の
洗浄用籠8では、図10及び図11に示すように、中枠
10b、10b、10b、10bが、上枠10a、10
a、10a、10a及び下枠10c、10c、10cの
位置より内方に位置するような構造である。また、断面
形状がL字型の下枠10cの内角は直角又は鈍角に形成
する。
【0047】即ち、収納枠9内に張設されている金網4
aが、収納部8aの側面の中央部である中枠10b部分
が、収納部8aの収納部内8b方向に突出し湾曲してい
る構造である。但し、本例の洗浄用籠8の底部11に張
設されている金網4aは平坦に張設されている。
【0048】図12は、本発明である洗浄用籠の第12
実施例の縦断面図である。本例の洗浄用籠12は、図1
2に示すように、収納部8aを構成する収納枠3の中枠
10bの位置を上枠10aの位置及び下枠10cの位置
よりヤや外方の位置になるように設ける。また、断面形
状がL字型の下枠10cの内角は鈍角に形成する。
【0049】そして、収納枠9内に金網4aを張設する
と、中枠10bのある収納部8aの側面の中央部が外方
に湾曲し膨張した状態となるとともに、底部11に取り
付けられた金網4aは、その中央部が下方に湾曲し突出
した状態となる。
【0050】図13は、本発明である洗浄用籠の第13
実施例の縦断面図である。本例の洗浄用籠13では、図
13に示すように、中枠10b、10b、10b、10
bを、上枠10a、10a、10a、10a及び下枠1
0c、10c、10cの位置より内方に位置するように
設けた構造である。また、断面形状がL字型の下枠10
cの内角は鋭角に形成する。
【0051】即ち、収納枠9内に張設されている金網4
aが、4側面の中央部である中枠10b部分が収納部8
aの収納部内8b方向に湾曲し突出するような構造であ
る。そして、本例の洗浄用籠8の底部11に張設されて
いる金網4aの中央部は収納部内8bに突出するように
湾曲している。
【0052】図14は、本発明である洗浄用籠の第14
実施例の縦断面図である。本例の洗浄用籠14では、図
14に示すように、中枠10b、10b、10b、10
bを、上枠10a、10a、10a、10a及び下枠1
0c、10c、10cの位置より外方に位置するように
設けた構造である。また、断面形状がL字型の下枠10
cの内角は鋭角又は直角に形成する。
【0053】即ち、収納枠9内に張設されている金網4
aが、4側面の中央部である中枠10b部分が外方に湾
曲し突出するような構造である。そして、本例の洗浄用
籠14の底部11に張設されている金網4aの中央部は
収納部内8b方向に突出するように湾曲している。
【0054】上記図11〜図14に示すように、洗浄用
籠の形状及び構造を変えることにより、該洗浄用籠8、
12〜14内での外部からの洗浄液の流入経路が変わ
り、被洗浄物である部品同士の塊が分離され、洗浄され
る部品の種類に合った形状の収納枠10を選択すること
により、簡単かつ確実に洗浄することができる。
【0055】図10から図14までに示した洗浄用籠
8、12〜14の実施例においても、金網4aに代え
て、図2に示したような多数の円孔を形成した金網4a
を張設してもよい。また、図3に示したような金網4a
を形成する針金の円孔4cを形成する箇所を湾曲させて
形成した円孔のある金網4aであってもよい。を
【0056】更に、図10から図14までに示した洗浄
用籠8、12〜14の実施例においても、金網4aに代
えて、図4に示したような多数の縦長の長孔を多数形成
した薄板金網4aを張設してもよい。また、図5に示し
たような多数の円孔を形成した薄板を張設してもよい。
【0057】以上のように、従来では、洗浄中に部品が
重なり合って、振動・揺動・回転等の物理的力を加えて
も、部品が塊の状態で移動・回転・振動してしまうた
め、部品同士が重なり合う面の洗浄が困難であったのだ
が、図1〜図14に説明した通り、籠の形状及び網の形
状を変えることにより、解消され、洗浄効果を高めるこ
とができる。
【0058】図15は、本発明である洗浄用籠の第15
実施例を示した斜視図、図16は図15のA−Aに沿っ
た断面図である。
【0059】図15に示すように、本例の洗浄用籠15
は、ボルト、ナット、機械部品等の被洗浄物を収納する
六角形状で筒型の収納部15aと前記収納部15aの左
端及び右端に取り付けられている断面形状がコ字状の円
盤型の左右枠16、16aからなる。
【0060】前記収納部15aは、六角形状の筒型の収
納枠18と前記収納枠18内に張設される金網19から
なる。図15に示すように、収納枠18内に張設される
金網19には、収納部内15bの中心部に向かって突出
する複数の突出条21、21、21を設ける。
【0061】前記突出条21、21、21は、図15に
示すように、外観からは左枠16から右枠16a間に形
成されている窪み20のように見える。本例の洗浄用籠
15では、突出条21、21、21は、3箇所に設けた
構造とした。
【0062】収納枠18内に張設される金網19には、
複数の突条21を形成するとともに多数の円孔を形成し
た金網としてもよい。また、金網19に代えて、突出条
及び縦長の孔又は突出条及び円孔を形成した薄板を張設
してもよい。
【0063】図15及び図16に示すように、左枠16
及び右枠16aには、複数の孔17、17a、17b、
17cが形成されている。中心部に形成されている孔1
7を取り囲むようにしてその他の孔17a、17b、1
7cが設けられている。前記孔17a、17b、17c
は、図16に示す、突出条21、21、21部分にあた
る場所に設けられている。
【0064】図17は、本発明である洗浄用籠の第16
実施例の断面図である。即ち、図15に示したAーA線
に沿った断面図である。図17に示すように、本例の洗
浄用籠24で図15及び図16に示した洗浄用籠15と
異なるところは、収納部22aの収納部内22b突出す
る突出条23、23を2辺に対向する位置の2箇所に設
けた点である。
【0065】図18は、本発明である洗浄用籠の第17
実施例を示した断面図である。即ち、図15に示したA
ーA線に沿った断面図である、本例の洗浄用籠24で図
15及び図16に示した洗浄用籠15と異なるところ
は、収納部24aの収納部内24b突出する突出条2
5、25を各六辺の全ての6箇所に対向するように設け
た点である。
【0066】図16〜図18に示すように、収納部15
a、22a、24aの収納枠18に張設された金網19
に突出条21、23、25をそれぞれ設けることによ
り、洗浄液が外部より収納部内15b、22b、24b
へ流入する際の流入経路が変化するため、部品に洗浄液
が浸透し、確実に洗浄することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから以下の効果が得られる。第1に、ボルト、ナッ
ト、機械部品等の部品同士が密着している面に付着して
いる汚れを、籠の形状及び網目形状を変えることによ
り、部品同士を分離させることができるため、短時間で
簡単に汚れを落とすことができる。
【0068】第2に、洗浄用籠の形状を変えることによ
り、ボルト、ナット、機械部品等の洗浄中、該部品等が
洗浄・振動等において外部へ飛び出すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である洗浄用籠の第1実施例を示した斜
視図である。
【図2】本発明である洗浄用籠の第2実施例を示した斜
視図である。
【図3】本発明である洗浄用籠の第3実施例を示した斜
視図である。
【図4】本発明である洗浄用籠の第4実施例を示した斜
視図である。
【図5】本発明である洗浄用籠の第5実施例を示した斜
視図である。
【図6】本発明である洗浄用籠の第6実施例を示した断
面図である。
【図7】本発明である洗浄用籠の第7実施例を示した断
面図である。
【図8】本発明である洗浄用籠の第8実施例を示した断
面図である。
【図9】本発明である洗浄用籠の第9実施例を示した断
面図である。
【図10】本発明である洗浄用籠の第10実施例を示し
た斜視図である。
【図11】本発明である洗浄用籠の第11実施例を示し
た断面図である。
【図12】本発明である洗浄用籠の第12実施例を示し
た断面図である。
【図13】本発明である洗浄用籠の第13実施例を示し
た断面図である。
【図14】本発明である洗浄用籠の第3実施例を示した
断面図である。
【図15】本発明である洗浄用籠の第15実施例を示し
た斜視図である。
【図16】図15に示した第15実施例の洗浄用籠のA
−Aに沿った断面図である。
【図17】本発明である洗浄用籠の第16実施例の断面
図である。
【図18】本発明である洗浄用籠の第17実施例の断面
図である。
【符号の説明】
1 洗浄用籠 2 把手 2a 孔 2b 突起部 3 収納枠 3a 上枠 3b 中枠 3c 下枠 3d 縦枠 4 収納部 4a 金網 4b、4c 円孔 4d 長孔 4e 楕円孔 4f 薄板 5、6、7 洗浄用籠 8 洗浄用籠 8a 収納部 8b 収納部内 9、9a 把手 10 収納枠 10a 上枠 10b 中枠 10c 下枠 10d 縦枠 11 底部 12、13、14 洗浄用籠 15 洗浄用籠 15a 収納部 15b 収納部内 16 左枠 16a 右枠 17〜17c 孔 18 収納枠 19 金網 20 窪み 21 突出条 22 洗浄用籠 22a 収納部 22b 収納部内 23 突出条 24 洗浄用籠 24a 収納部 24b 収納部内 25 突出条

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
    張設した円筒状の収納部の中央部を収納部内方に突出す
    るように湾曲させて張設するとともに、底部に金網を平
    坦に張設したことを特徴とする洗浄用籠。
  2. 【請求項2】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
    張設した円筒状の収納部の中央部を収納部内方に突出す
    るように湾曲させて張設するとともに、底部に金網を下
    方に突出するように湾曲させて張設したことを特徴とす
    る洗浄用籠。
  3. 【請求項3】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
    張設した円筒状の収納部の中央部を外方に膨張するよう
    に湾曲させて張設するとともに、底部には金網を下方に
    突出するよう湾曲させて張設したことを特徴する洗浄用
    籠。
  4. 【請求項4】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
    張設した円筒状の収納部の中央部を収納部内方に突出す
    るように湾曲させて張設するとともに、底部には金網を
    収納部内方に突出するように湾曲させたことを特徴とす
    る洗浄用籠。
  5. 【請求項5】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網を
    調節した円筒状の収納部の中央部を外方に膨張するよう
    に湾曲させて張設るとともに、底部に金網を収納部内方
    に突出するように湾曲させて張設したことを特徴とする
    洗浄用籠。
  6. 【請求項6】 金網に多数の円孔を形成したことを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5に記載の洗浄用籠。
  7. 【請求項7】 金網を形成する針金の円孔を形成する箇
    所を湾曲させて針金を編成することにより多数の円孔を
    形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    に記載の洗浄用籠。
  8. 【請求項8】 金網に代えて、縦長の長孔を形成した薄
    板としたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    に記載の洗浄用籠。
  9. 【請求項9】 金網に代えて、多数の円孔を形成した薄
    板としたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    に記載の洗浄用籠。
  10. 【請求項10】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網
    を張設した直方体形状の収納部の中央部を収納部内方に
    突出するように湾曲させて張設するとともに、底部に金
    網を平坦に張設したことを特徴とする洗浄用籠。
  11. 【請求項11】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網
    を張設した直方体形状の収納部の中央部を収納部内方に
    突出するように湾曲させて張設するとともに、底部に金
    網を下方に突出するように湾曲させて張設したことを特
    徴とする洗浄用籠。
  12. 【請求項12】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網
    を張設した直方体形状の収納部の中央部を外方に膨張す
    るように湾曲させて張設するとともに、底部には金網を
    下方に突出するよう湾曲させて張設したことを特徴する
    洗浄用籠。
  13. 【請求項13】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網
    を張設した直方体形状の収納部の中央部を収納部内方に
    突出するように湾曲させて張設するとともに、底部には
    金網を収納部内方に突出するように湾曲させたことを特
    徴とする洗浄用籠。
  14. 【請求項14】 把手が取り付けられ、収納枠内に金網
    を張設した直方体形状の収納部の中央部を外方に膨張す
    るように湾曲させて張設るとともに、底部に金網を収納
    部内方に突出するように湾曲させて張設したことを特徴
    とする洗浄用籠。
  15. 【請求項15】 金網に多数の円孔を形成したことを特
    徴とする請求項10、11、12、13又は14に記載
    の洗浄用籠。
  16. 【請求項16】 金網を形成する針金の円孔を形成する
    箇所を湾曲させて針金を編成することにより多数の円孔
    を形成したことを特徴とする請求項10、11、12、
    13又は14に記載の洗浄用籠。
  17. 【請求項17】 金網に代えて、縦長の長孔を形成した
    薄板としたことを特徴とする請求項10、11、12、
    13又は14に記載の洗浄用籠。
  18. 【請求項18】 金網に代えて、多数の円孔を形成した
    薄板としたことを特徴とする請求項10、11、12、
    13又は14に記載の洗浄用籠。
  19. 【請求項19】 左端及び右端に断面形状がコ字状の円
    盤型の左右枠を取り付け六角形状で筒型の収納部の収納
    枠内に、収納部内の中心部に向かって突出する突出条を
    複数箇所に設けた金網を張設したことを特徴とする洗浄
    用籠。
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