JP2001212229A - 腹膜透析装置 - Google Patents
腹膜透析装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 腹膜溶液の流入及び流出を促進する腹膜透析
装置を提供すること。 【解決手段】 腹膜溶液の供給のための第一管腔２と腹
膜溶液の排出のための第二管腔３とを有する埋込み可能
な腹膜カテーテル１の構成要素１つ又はその１部分と接
続する腹膜透析装置であって、これは、腹膜カテーテル
の第一管腔に接続可能な又は接続された供給管６と第二
管腔に接続可能な又は接続された排出管７とを有する液
移動チューブ系５を備えている。供給管及び排出管は透
析器１０の入口もしくは出口に接続している。腹膜溶液
を腹膜腔へより迅速に供給もしくはそこから排出するこ
とは、供給管６と排出管７との間の連絡管１７により達
成される。腹膜溶液は、腹膜カテーテルの第一管腔も第
二管腔も介して、腹膜腔へ流入もしくはそこから流出す
る。
装置を提供すること。 【解決手段】 腹膜溶液の供給のための第一管腔２と腹
膜溶液の排出のための第二管腔３とを有する埋込み可能
な腹膜カテーテル１の構成要素１つ又はその１部分と接
続する腹膜透析装置であって、これは、腹膜カテーテル
の第一管腔に接続可能な又は接続された供給管６と第二
管腔に接続可能な又は接続された排出管７とを有する液
移動チューブ系５を備えている。供給管及び排出管は透
析器１０の入口もしくは出口に接続している。腹膜溶液
を腹膜腔へより迅速に供給もしくはそこから排出するこ
とは、供給管６と排出管７との間の連絡管１７により達
成される。腹膜溶液は、腹膜カテーテルの第一管腔も第
二管腔も介して、腹膜腔へ流入もしくはそこから流出す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液移動チューブ系
（Ueberleitungsschlauchsystem）及び腹膜溶液の供給
装置を備えた腹膜透析装置に関しており、これは、埋込
み可能な腹膜カテーテルの構成要素１個又はその１部分
と接続し、その際、腹膜カテーテルは、患者の腹膜へ腹
膜溶液を供給するための第一管腔及び患者の腹膜から腹
膜溶液を排出するための第二管腔を有する。
（Ueberleitungsschlauchsystem）及び腹膜溶液の供給
装置を備えた腹膜透析装置に関しており、これは、埋込
み可能な腹膜カテーテルの構成要素１個又はその１部分
と接続し、その際、腹膜カテーテルは、患者の腹膜へ腹
膜溶液を供給するための第一管腔及び患者の腹膜から腹
膜溶液を排出するための第二管腔を有する。
【０００２】
【従来の技術】持続的外来腹膜透析法（ＣＡＰＤ）で
は、永久挿入された腹膜カテーテル及び液移動チューブ
系を介して、透析液は、重力の影響下に、プラスチック
袋から腹膜腔、即ち患者の腹腔内に注入される。透析液
は腹腔内に幾時間も残留する。このサイクル終了後、透
析液はチューブ系を経て再び排出される。液及び溶解さ
れた物質を腹膜毛細血管中の血液と透析液との間で交換
することにより、腎臓から排出されるべき物質を十分に
除去することができる。
は、永久挿入された腹膜カテーテル及び液移動チューブ
系を介して、透析液は、重力の影響下に、プラスチック
袋から腹膜腔、即ち患者の腹腔内に注入される。透析液
は腹腔内に幾時間も残留する。このサイクル終了後、透
析液はチューブ系を経て再び排出される。液及び溶解さ
れた物質を腹膜毛細血管中の血液と透析液との間で交換
することにより、腎臓から排出されるべき物質を十分に
除去することができる。
【０００３】腹膜透析の場合には、腹膜腔に供給された
腹膜溶液は、絶対に無菌でなくてはならない。それとい
うのも、さもなければ恐ろしい腹膜炎がもたらされるこ
ともあるからである。
腹膜溶液は、絶対に無菌でなくてはならない。それとい
うのも、さもなければ恐ろしい腹膜炎がもたらされるこ
ともあるからである。
【０００４】ＥＰ−Ａ−０１４９００１から、膜により
第一室と第二室とに分かれた透析器を備えた腹膜透析装
置が公知である。第一室は、第一無菌循環径路を経て腹
膜カテーテルと接続し、他方第二室は殺菌されていない
循環径路を経て透析液の供給装置に接続している。これ
らの循環径路は、透析器の膜により、相互に分離されて
いる。膜を通る、殺菌されていない透析液の中への拡散
により、腹膜溶液中に含有される代謝産物の分離析出が
膜のところで生じる。膜フィルター２個を備えた腹膜透
析装置はＵＳ−４３３８１９０から公知である。
第一室と第二室とに分かれた透析器を備えた腹膜透析装
置が公知である。第一室は、第一無菌循環径路を経て腹
膜カテーテルと接続し、他方第二室は殺菌されていない
循環径路を経て透析液の供給装置に接続している。これ
らの循環径路は、透析器の膜により、相互に分離されて
いる。膜を通る、殺菌されていない透析液の中への拡散
により、腹膜溶液中に含有される代謝産物の分離析出が
膜のところで生じる。膜フィルター２個を備えた腹膜透
析装置はＵＳ−４３３８１９０から公知である。
【０００５】腹膜カテーテルは、管腔（Lumen）２本を
有し、その際、腹膜溶液は第一管腔を経て腹膜に供給さ
れ、第二管腔を経て再び排出される。このための管腔の
断面が比較的小さいために相対的に多くの時間を要する
ことは欠点である。
有し、その際、腹膜溶液は第一管腔を経て腹膜に供給さ
れ、第二管腔を経て再び排出される。このための管腔の
断面が比較的小さいために相対的に多くの時間を要する
ことは欠点である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、腹膜
溶液の流入及び流出を促進する腹膜透析装置を提供する
ことである。
溶液の流入及び流出を促進する腹膜透析装置を提供する
ことである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、請求項１記載の特徴で、解決される。
り、請求項１記載の特徴で、解決される。
【０００８】本発明による腹膜透析装置では、遮断要素
が設けられており、これにより腹膜カテーテルの第一管
腔と第二管腔との間に液流を連絡させることができる。
腹膜腔を満たすために、遮断要素を開けて、腹膜溶液を
腹膜カテーテルの第一管腔並びに第二管腔も介して、流
入させることができる。それに対して、透析の間は、遮
断要素を閉じて、腹膜溶液を腹膜腔から第一管腔を介し
て透析器の供給管に導き、排出管及び第二管腔を介して
再び腹膜腔に供給することができる。腹膜溶液の流出
を、遮断要素を再び開けて行い、その際、腹膜溶液は、
腹膜カテーテルの第一並びに第二管腔を介して流出させ
る。それぞれ２本のカテーテルの管腔の断面を利用でき
るので、充填及び排出が加速される。
が設けられており、これにより腹膜カテーテルの第一管
腔と第二管腔との間に液流を連絡させることができる。
腹膜腔を満たすために、遮断要素を開けて、腹膜溶液を
腹膜カテーテルの第一管腔並びに第二管腔も介して、流
入させることができる。それに対して、透析の間は、遮
断要素を閉じて、腹膜溶液を腹膜腔から第一管腔を介し
て透析器の供給管に導き、排出管及び第二管腔を介して
再び腹膜腔に供給することができる。腹膜溶液の流出
を、遮断要素を再び開けて行い、その際、腹膜溶液は、
腹膜カテーテルの第一並びに第二管腔を介して流出させ
る。それぞれ２本のカテーテルの管腔の断面を利用でき
るので、充填及び排出が加速される。
【０００９】連絡管は、腹膜カテーテルの第一及び第二
管腔の間をそれぞれ連絡させるもののことである。連絡
管は、液移動チューブ系の供給管と排出管を結合させる
管又は短絡要素であり、これが、腹膜カテーテルの２本
の管腔を連絡させる。腹膜カテーテルは、複数の管腔を
有するチューブ１本からなるカテーテルと解釈してもよ
く、また、１本管腔を有するチューブを複数含むカテー
テルと解釈してもよい。
管腔の間をそれぞれ連絡させるもののことである。連絡
管は、液移動チューブ系の供給管と排出管を結合させる
管又は短絡要素であり、これが、腹膜カテーテルの２本
の管腔を連絡させる。腹膜カテーテルは、複数の管腔を
有するチューブ１本からなるカテーテルと解釈してもよ
く、また、１本管腔を有するチューブを複数含むカテー
テルと解釈してもよい。
【００１０】腹膜透析装置の有利な実施態様では、液体
の流れを制御するために、供給管に第二遮断要素を、か
つ／又は排出管に第三遮断要素を設ける。遮断要素の開
閉により、第一及び第二管腔を腹膜溶液の供給もしくは
排出のために開放することができる。
の流れを制御するために、供給管に第二遮断要素を、か
つ／又は排出管に第三遮断要素を設ける。遮断要素の開
閉により、第一及び第二管腔を腹膜溶液の供給もしくは
排出のために開放することができる。
【００１１】液移動チューブ系の供給管及び排出管が腹
膜カテーテルの構成要素の１部であってもよい。しかし
ながら、液移動チューブ系は、コネクターを用いて、腹
膜カテーテルに連結させるので、チューブ系を腹膜カテ
ーテルから取り外すことができるのは、有利である。
膜カテーテルの構成要素の１部であってもよい。しかし
ながら、液移動チューブ系は、コネクターを用いて、腹
膜カテーテルに連結させるので、チューブ系を腹膜カテ
ーテルから取り外すことができるのは、有利である。
【００１２】腹膜透析装置の特に有利な実施態様は、膜
により第一室と第二室とに分けられた透析器を備え、そ
の際、液移動チューブ系の供給管が透析器の第一室の入
口と接続し、排出管は第一室の出口と接続する。透析器
の第二室の入口は透析液の供給装置と接続し、第二室の
出口は排出液溜（Ablauf）と接続する。腹膜溶液が第一
室を貫流する間、透析器の第二室を通って透析液が流
れ、そのため、腹膜溶液中に含有される代謝産物の分離
析出がその膜の所で起こり得る。
により第一室と第二室とに分けられた透析器を備え、そ
の際、液移動チューブ系の供給管が透析器の第一室の入
口と接続し、排出管は第一室の出口と接続する。透析器
の第二室の入口は透析液の供給装置と接続し、第二室の
出口は排出液溜（Ablauf）と接続する。腹膜溶液が第一
室を貫流する間、透析器の第二室を通って透析液が流
れ、そのため、腹膜溶液中に含有される代謝産物の分離
析出がその膜の所で起こり得る。
【００１３】腹膜溶液の搬送は、供給管に接続されてい
るポンプにより行うのが有利である。腹膜溶液の供給装
置は、有利には、容器、特に入口／出口を備えた袋であ
り、これは、連結管（Anschlussleitung）を介して液移
動チューブ系の供給管に接続する。連結管に第四遮断要
素を設けることが有利である。
るポンプにより行うのが有利である。腹膜溶液の供給装
置は、有利には、容器、特に入口／出口を備えた袋であ
り、これは、連結管（Anschlussleitung）を介して液移
動チューブ系の供給管に接続する。連結管に第四遮断要
素を設けることが有利である。
【００１４】腹膜溶液の供給装置の連結管が供給管に接
続する接続点は、有利には、ポンプの上流にあり、ポン
プは好ましくは閉塞ポンプ（okkludierenden Pumpe）で
ある。腹膜溶液の流出の間、閉塞ポンプは、透析器へ液
が逆流することを防止する。
続する接続点は、有利には、ポンプの上流にあり、ポン
プは好ましくは閉塞ポンプ（okkludierenden Pumpe）で
ある。腹膜溶液の流出の間、閉塞ポンプは、透析器へ液
が逆流することを防止する。
【００１５】遮断要素は、有利には、電磁操作可能又は
空気操作可能（pneumatisch betaetigbar）な管クリッ
プである。しかしながら、手動の管クリップを備えてい
てもよい。
空気操作可能（pneumatisch betaetigbar）な管クリッ
プである。しかしながら、手動の管クリップを備えてい
てもよい。
【００１６】電磁操作可能又は空気操作可能な管クリッ
プの場合には、制御ユニットが設置され、これを用い
て、遮断要素が制御され、個々の段階、即ち充填、透析
及び全排出が自動的に行われる。
プの場合には、制御ユニットが設置され、これを用い
て、遮断要素が制御され、個々の段階、即ち充填、透析
及び全排出が自動的に行われる。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図と関連させ
て、次に詳説する。
て、次に詳説する。
【００１８】図１は、簡単に概略で腹膜透析装置の主要
な要素を示す。腹膜透析装置は、永久的に埋込み可能な
腹膜カテーテル１を包含し、カテーテル１は、腹膜溶液
を患者の腹膜腔に供給するかもしくは腹膜腔から排出す
るための第一管腔２及び第二管腔３を有する。このよう
な２本の管腔を備えた腹膜カテーテルは、一般に公知で
あるので、詳細な説明は必要ではない。
な要素を示す。腹膜透析装置は、永久的に埋込み可能な
腹膜カテーテル１を包含し、カテーテル１は、腹膜溶液
を患者の腹膜腔に供給するかもしくは腹膜腔から排出す
るための第一管腔２及び第二管腔３を有する。このよう
な２本の管腔を備えた腹膜カテーテルは、一般に公知で
あるので、詳細な説明は必要ではない。
【００１９】腹膜カテーテル１は、コネクター４を用い
て、供給管６と排出管７を有する液移動チューブ系５に
接続する。供給管６の一端は、腹膜カテーテルの第一管
腔２に接続し、他方、供給管の他端は、半透膜８で第一
室９ａと第二室９ｂに分けられた透析器１０の第一室９
ａの入口と接続している。透析器１０の第一室９ａの出
口は、排出管７の一端と接続し、他方、排出管の他端
は、腹膜カテーテル１の第二管腔３に接続している。
て、供給管６と排出管７を有する液移動チューブ系５に
接続する。供給管６の一端は、腹膜カテーテルの第一管
腔２に接続し、他方、供給管の他端は、半透膜８で第一
室９ａと第二室９ｂに分けられた透析器１０の第一室９
ａの入口と接続している。透析器１０の第一室９ａの出
口は、排出管７の一端と接続し、他方、排出管の他端
は、腹膜カテーテル１の第二管腔３に接続している。
【００２０】透析器１０は、慣用の透析装置の構成要素
であってよい。透析装置は、より良く見通せるようにこ
こでは図示しない他の要素の他に、透析液の供給装置１
１を備え、これは、供給管１２を介して、透析器１０の
第二室９ｂの入口に接続している。透析器１０の第二室
９ｂの出口は、排出管１３を介して排出液溜２９に接続
している。運転中、新鮮な透析液は、透析器１０の第二
室９ｂを通って流れ、引き続き排除される。このこと
は、溶液が廃棄されるか又は再処理されることを意味し
得る。
であってよい。透析装置は、より良く見通せるようにこ
こでは図示しない他の要素の他に、透析液の供給装置１
１を備え、これは、供給管１２を介して、透析器１０の
第二室９ｂの入口に接続している。透析器１０の第二室
９ｂの出口は、排出管１３を介して排出液溜２９に接続
している。運転中、新鮮な透析液は、透析器１０の第二
室９ｂを通って流れ、引き続き排除される。このこと
は、溶液が廃棄されるか又は再処理されることを意味し
得る。
【００２１】嵌着可能かもしくは螺着可能な２個の部品
４ａ、４ｂからなるコネクター４は、液移動チューブ系
を永久埋込みされた腹膜カテーテルから取り外すことを
可能にし、そのため患者は自由に移動することができ
る。しかしながら、他の場合には、このチューブ系は、
腹膜カテーテルに溶接されていてもよい。その場合、管
路系の可逆的分離は公知技術水準に属する特別なチュー
ブ溶接機を用いて行う。
４ａ、４ｂからなるコネクター４は、液移動チューブ系
を永久埋込みされた腹膜カテーテルから取り外すことを
可能にし、そのため患者は自由に移動することができ
る。しかしながら、他の場合には、このチューブ系は、
腹膜カテーテルに溶接されていてもよい。その場合、管
路系の可逆的分離は公知技術水準に属する特別なチュー
ブ溶接機を用いて行う。
【００２２】透析液でもある腹膜溶液は、装置１４で、
有利には袋中で準備される。袋１４は、入口／出口１５
を有し、これは、連結管１６を介して、供給管６に接続
している。連絡管１７は、供給管６から分岐し、排出管
７に接続する。連絡管１７に第一遮断要素１８が設けら
れ、一方、連絡管１７との接続点１９と連結管１６との
接続点２０との間で、供給管６に第二遮断要素２１が設
けられ、連絡管との接続点の上流で排出管７に第三遮断
要素２２が設けられている。連結管１６に第四遮断要素
２３が設けられている。遮断要素は、中央制御ユニット
２４に制御線Ｓ１〜Ｓ４を介して接続される電磁操作可
能な管クリップである。電磁操作可能な管クリップの替
わりに空気操作可能なクリップであってもよい。
有利には袋中で準備される。袋１４は、入口／出口１５
を有し、これは、連結管１６を介して、供給管６に接続
している。連絡管１７は、供給管６から分岐し、排出管
７に接続する。連絡管１７に第一遮断要素１８が設けら
れ、一方、連絡管１７との接続点１９と連結管１６との
接続点２０との間で、供給管６に第二遮断要素２１が設
けられ、連絡管との接続点の上流で排出管７に第三遮断
要素２２が設けられている。連結管１６に第四遮断要素
２３が設けられている。遮断要素は、中央制御ユニット
２４に制御線Ｓ１〜Ｓ４を介して接続される電磁操作可
能な管クリップである。電磁操作可能な管クリップの替
わりに空気操作可能なクリップであってもよい。
【００２３】腹膜溶液循環径路における液体の運搬は、
閉塞ホースポンプ（okkludierendenSchlauchpumpe）２
５を用いて行い、ポンプは、制御装置２４により、他の
制御線Ｓ５を介して制御される。腹膜透析装置は、より
よく理解されるために図示していないが、他の要素、例
えば液体の運搬のための補助的なポンプ、液体貯蔵庫又
は液滴室並びに圧力センサー（Druckaufnehmer）を備え
ていてもよい。これらの要素は、例えば、公知の腹膜透
析装置に関するＥＰ−Ａ−０１４９００１に記載されて
いる。
閉塞ホースポンプ（okkludierendenSchlauchpumpe）２
５を用いて行い、ポンプは、制御装置２４により、他の
制御線Ｓ５を介して制御される。腹膜透析装置は、より
よく理解されるために図示していないが、他の要素、例
えば液体の運搬のための補助的なポンプ、液体貯蔵庫又
は液滴室並びに圧力センサー（Druckaufnehmer）を備え
ていてもよい。これらの要素は、例えば、公知の腹膜透
析装置に関するＥＰ−Ａ−０１４９００１に記載されて
いる。
【００２４】遮断要素及び閉塞ポンプを制御する制御ユ
ニット２４が、腹膜透析装置の中央制御を担当する。作
業過程は次のとおりである。
ニット２４が、腹膜透析装置の中央制御を担当する。作
業過程は次のとおりである。
【００２５】腹膜透析の開始のために、第一段階では、
腹膜腔、即ち患者の腹腔を腹膜溶液で満たす。制御ユニ
ット２４は、このために、連絡管１７の第一遮断要素１
８、排出管７の第三遮断要素２２及び連結管７の第四遮
断要素２３を開くように遮断要素を制御する。それに対
して、供給管６の第二遮断要素２１を閉じる。腹膜溶液
を運搬するために、制御ユニット２４は、閉塞ポンプ２
５を稼動させ、腹膜溶液を、袋１４から連結管１６、供
給管６を通って、透析器１０の第一室９ａに搬送し、次
いで溶液は、そこから、排出管７の第一区間７ａ及び第
二区間７ｂを経て、腹膜カテーテルの第二管腔３へと流
れ、また、連絡管１７及び区間６ａと６ｂからなる供給
管６の第一区間６ａを経て、カテーテル１の第一管腔２
に流入する。こうして、腹膜腔は、カテーテルの管腔二
本を介して充填される。
腹膜腔、即ち患者の腹腔を腹膜溶液で満たす。制御ユニ
ット２４は、このために、連絡管１７の第一遮断要素１
８、排出管７の第三遮断要素２２及び連結管７の第四遮
断要素２３を開くように遮断要素を制御する。それに対
して、供給管６の第二遮断要素２１を閉じる。腹膜溶液
を運搬するために、制御ユニット２４は、閉塞ポンプ２
５を稼動させ、腹膜溶液を、袋１４から連結管１６、供
給管６を通って、透析器１０の第一室９ａに搬送し、次
いで溶液は、そこから、排出管７の第一区間７ａ及び第
二区間７ｂを経て、腹膜カテーテルの第二管腔３へと流
れ、また、連絡管１７及び区間６ａと６ｂからなる供給
管６の第一区間６ａを経て、カテーテル１の第一管腔２
に流入する。こうして、腹膜腔は、カテーテルの管腔二
本を介して充填される。
【００２６】第一の時間間隔の終了後に、制御ユニット
２４は、第一遮断要素１８及び第四遮断要素２３を閉
じ、第二遮断要素２１を開く。その後で、ポンプ２５
は、腹膜溶液を腹膜カテーテル１の第一管腔２及び供給
管６を経て透析器１０の第一室９ａへと送り出し、そこ
から、排出管７及びカテーテル１の第二管腔３を経て再
び腹膜腔へと流入させる。ポンプ２５は、治療時間に相
当する、第二の所定時間間隔にわたり稼動される。
２４は、第一遮断要素１８及び第四遮断要素２３を閉
じ、第二遮断要素２１を開く。その後で、ポンプ２５
は、腹膜溶液を腹膜カテーテル１の第一管腔２及び供給
管６を経て透析器１０の第一室９ａへと送り出し、そこ
から、排出管７及びカテーテル１の第二管腔３を経て再
び腹膜腔へと流入させる。ポンプ２５は、治療時間に相
当する、第二の所定時間間隔にわたり稼動される。
【００２７】治療時間の終了後に、制御ユニット２４
は、第一遮断要素１８及び第四遮断要素２３を再び開
く。腹膜溶液は、重力の影響下に腹膜腔から流出し、腹
膜カテーテルの第一管腔２並びに第二管腔３を経て袋１
４に流入する。溶液は、一方で、第一管腔２、供給管６
の第一区間６ａ及び連結管１６を経て袋中へ流れ、他方
で、第二管腔３、排出管７の第二区間７ｂ、バイパス管
１７及び供給管の第一区間６ａを経て、連結管へと流れ
る。そのために液体の流出も加速される。
は、第一遮断要素１８及び第四遮断要素２３を再び開
く。腹膜溶液は、重力の影響下に腹膜腔から流出し、腹
膜カテーテルの第一管腔２並びに第二管腔３を経て袋１
４に流入する。溶液は、一方で、第一管腔２、供給管６
の第一区間６ａ及び連結管１６を経て袋中へ流れ、他方
で、第二管腔３、排出管７の第二区間７ｂ、バイパス管
１７及び供給管の第一区間６ａを経て、連結管へと流れ
る。そのために液体の流出も加速される。
【００２８】図２は、腹膜透析装置の第二の実施例を示
す。この実施形は、図１を参照して記載された実施例と
は、遮断要素としての管クリップの替わりにすべり弁
（Schieber）の技術により構成された弁装置を備える点
で異なる。それ以外は同じ構造である。従って、図１の
要素に相当する図２の部分は、同じ番号を付けている。
す。この実施形は、図１を参照して記載された実施例と
は、遮断要素としての管クリップの替わりにすべり弁
（Schieber）の技術により構成された弁装置を備える点
で異なる。それ以外は同じ構造である。従って、図１の
要素に相当する図２の部分は、同じ番号を付けている。
【００２９】弁装置２６は、２つの継手（Anschluess
e）Ｃ１、Ｃ２を有し、これらに、腹膜カテーテル１の
第一管腔２及び第二管腔３に通じる供給管６と排出管７
の管区間が接続している。継手Ｍ１、Ｍ２に、透析器１
０に通じる供給管と排出管の区間が接続している。弁装
置の機能は、図３ａ〜３ｃ、４ａ、４ｂに基づき個々に
詳しく記載される。
e）Ｃ１、Ｃ２を有し、これらに、腹膜カテーテル１の
第一管腔２及び第二管腔３に通じる供給管６と排出管７
の管区間が接続している。継手Ｍ１、Ｍ２に、透析器１
０に通じる供給管と排出管の区間が接続している。弁装
置の機能は、図３ａ〜３ｃ、４ａ、４ｂに基づき個々に
詳しく記載される。
【００３０】弁配置は、図中にそれとなく示されたすべ
り弁Ｓを有し、すべり弁は、その中心の周りに回転可能
に支承され、各流れ結合の調整のために、好ましくは電
磁操作可能である。制御は、制御ユニット２４を用いて
行う。すべり弁Ｓは、２本の重なった管路系２７、２８
を有する。これらは、それぞれ複数の半径方向に延伸す
る管路区間から構成され、これらの区間は、すべり弁の
中心に集まる。より良い理解のために、図３ａ〜３ｃで
は、上レベルにある管路系２７とその下にある管路系２
８は、別々に図示されている。
り弁Ｓを有し、すべり弁は、その中心の周りに回転可能
に支承され、各流れ結合の調整のために、好ましくは電
磁操作可能である。制御は、制御ユニット２４を用いて
行う。すべり弁Ｓは、２本の重なった管路系２７、２８
を有する。これらは、それぞれ複数の半径方向に延伸す
る管路区間から構成され、これらの区間は、すべり弁の
中心に集まる。より良い理解のために、図３ａ〜３ｃで
は、上レベルにある管路系２７とその下にある管路系２
８は、別々に図示されている。
【００３１】図４ａは、継手Ｍ１、Ｍ２側からの断面図
を示す。継手Ｍ１は、上部管路系２７の高さにあり、他
方、継手Ｍ２は、下部管路系２８の高さにある。上部も
しくは下部管路系２７、２８の管路区間のうちの１つが
継手Ｍ１もしくはＭ２と一列になると、液体は、各管路
区間の内へ又は外へ流れることができる。図４ｂは、継
手Ｃ１、Ｃ２側からの断面図を示す。上部管路系の管路
区間又は下部管路系の管路区間が各継手と一列になる場
合に、液流が連絡される。すべり弁を回転させると、次
の弁位置になる。
を示す。継手Ｍ１は、上部管路系２７の高さにあり、他
方、継手Ｍ２は、下部管路系２８の高さにある。上部も
しくは下部管路系２７、２８の管路区間のうちの１つが
継手Ｍ１もしくはＭ２と一列になると、液体は、各管路
区間の内へ又は外へ流れることができる。図４ｂは、継
手Ｃ１、Ｃ２側からの断面図を示す。上部管路系の管路
区間又は下部管路系の管路区間が各継手と一列になる場
合に、液流が連絡される。すべり弁を回転させると、次
の弁位置になる。
【００３２】図３ａは、継手Ｍ１が継手Ｃ１及びＣ２と
接続する弁の配置を示す。継手Ｍ２は、閉じている。こ
の弁の位置では、腹膜溶液は腹膜カテーテルの両方の管
腔を介して腹膜腔に流入する。
接続する弁の配置を示す。継手Ｍ２は、閉じている。こ
の弁の位置では、腹膜溶液は腹膜カテーテルの両方の管
腔を介して腹膜腔に流入する。
【００３３】透析は、継手Ｍ１が継手Ｃ２に接続し、継
手Ｍ２が継手Ｃ１に接続する、図３ｂによる弁の配置で
行われる。連結管は、この場合、閉じている。
手Ｍ２が継手Ｃ１に接続する、図３ｂによる弁の配置で
行われる。連結管は、この場合、閉じている。
【００３４】図３ｃは、腹膜溶液の排出する時の弁の配
置を示している。継手Ｍ２は、継手Ｃ１及びＣ２と接続
している。継手Ｍ１は閉じている。これにより、腹膜溶
液は、カテーテルの両方の管腔を経て腹膜腔から流出す
ることができる。
置を示している。継手Ｍ２は、継手Ｃ１及びＣ２と接続
している。継手Ｍ１は閉じている。これにより、腹膜溶
液は、カテーテルの両方の管腔を経て腹膜腔から流出す
ることができる。
【図１】腹膜透析装置の簡単な概略図である。
【図２】管クリップの替わりに回転弁を使用する腹膜透
析装置の他の実施例を示す。
析装置の他の実施例を示す。
【図３ａ】〜
【図３ｃ】図２の腹膜透析装置の回転弁の異なる配置を
示す。
示す。
【図４ａ】図３ａのＡ−Ａ線に沿った断面図である。
【図４ｂ】図３ａのＢ−Ｂ線に沿った断面図である。
１ 腹膜カテーテル ２ 第一管腔 ３ 第二管腔 ５ 液移動チューブ系 ６ 供給管 ７ 排出管 ８ 膜 ９ａ 第一室 ９ｂ 第二室 １０ 透析器 １１ 透析液供給装置 １４ 腹膜溶液供給装置 １５ 腹膜溶液供給装置の入口／出口 １６ 連結管 １７ 連絡管 １８ 第一遮断要素 ２０ 接続点 ２１ 第二遮断要素 ２２ 第三遮断要素 ２３ 第四遮断要素 ２４ 制御ユニット ２５ ポンプ ２６ 弁装置 ２９ 排出液溜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルステン・ミュラー ドイツ連邦共和国、97302 オイエルバッ ハ、シラーシュトラーセ ８
Claims (12)
- 【請求項１】 腹膜溶液を腹膜腔へ供給もしくはそこか
ら排出するための第一管腔（２）と腹膜溶液を腹膜腔か
ら排出もしくはそこへ供給するための第二管腔（３）と
を有する埋込み可能な腹膜カテーテル（１）の構成要素
１つ又はその１部分と接続する腹膜透析装置であって、
これが、腹膜カテーテルの第一管腔に接続可能な又は接
続された供給管（６）と第二管腔に接続可能な又は接続
された排出管（７）とを有する液移動チューブ系（５）
及び腹膜溶液の供給装置（１４）を備えているものにお
いて、 腹膜カテーテル（１）の第一管腔（２）と第二管腔
（３）との間の液流を連絡させる連絡管（１７）が、そ
の開閉のための遮断要素（１８）を備えて設けられてい
ることを特徴とする、腹膜透析装置。 - 【請求項２】 供給管（６）に第二の遮断要素（２１）
が設けられていることを特徴とする、請求項１記載の装
置。 - 【請求項３】 排出管（７）に第三の遮断要素（２２）
が設けられていることを特徴とする、請求項１又は２記
載の装置。 - 【請求項４】 腹膜カテーテル（１）と液移動チューブ
系（５）との間にコネクター（４）が配置されて、液移
動チューブ系を腹膜カテーテルから取り外すことができ
ることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか１項記
載の装置。 - 【請求項５】 供給管（６）は、膜（８）により第一室
（９ａ）と第二室（９ｂ）とに分けられた透析器（１
０）の第一室（９ａ）の入口と接続し、排出管（７）
は、第一室（９ａ）の出口と接続し、かつ第二室（９
ｂ）の入口は透析液の供給装置（１１）と接続し、第二
室の出口は排出液溜（２９）と接続していることを特徴
とする、請求項１乃至４のいずれか１項記載の装置。 - 【請求項６】 供給管（６）に、ポンプ（２５）、特に
閉塞ポンプが接続されていることを特徴とする、請求項
４記載の装置。 - 【請求項７】 腹膜溶液の供給装置は、入口／出口（１
５）を備えた容器（１４）であり、これは、連結管（１
６）を経て供給管（６）に接続していることを特徴とす
る、請求項１乃至６のいずれか１項記載の装置。 - 【請求項８】 連結管（１６）に第四遮断要素（２３）
が設けられていることを特徴とする、請求項７記載の装
置。 - 【請求項９】 腹膜カテーテル（１）とポンプ（２５）
との間の接続点（２０）で連結管（１６）が供給管
（６）と接続していることを特徴とする、請求項８記載
の装置。 - 【請求項１０】 遮断要素（１８、２１、２２、２３）
は、電磁操作可能又は空気操作可能の管クリップである
ことを特徴とする、請求項１乃至９のいずれか１項記載
の装置。 - 【請求項１１】 遮断要素（１８、２１、２２、２３）
を制御する制御ユニット（２４）を備え、これが、第一
の時間間隔では、腹膜溶液を腹膜腔に流入させるため
に、第二遮断要素（２１）を閉じ、第一、第三及び第四
遮断要素（１８、２２、２３）を開き、第二の時間間隔
では、透析の実施のために、第一と第四遮断要素（１
８、２３）を閉じ、第二と第三遮断要素（２１、２２）
を開き、かつ第三の時間間隔では、腹膜溶液を腹膜腔か
ら流出させるために、第一、第二及び第四遮断要素（１
８、２１、２３）を開くように構成されていることを特
徴とする、請求項１乃至１０のいずれか１項記載の装
置。 - 【請求項１２】 遮断要素は、回転すべり弁の技術によ
り構成された弁配置（２６）であることを特徴とする、
請求項１乃至１１のいずれか１項記載の装置。
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|---|---|---|---|
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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| DE (2) | DE19962315C2 (ja) |
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| US7153286B2 (en) | 2002-05-24 | 2006-12-26 | Baxter International Inc. | Automated dialysis system |
| US7238164B2 (en) | 2002-07-19 | 2007-07-03 | Baxter International Inc. | Systems, methods and apparatuses for pumping cassette-based therapies |
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| US8062513B2 (en) | 2008-07-09 | 2011-11-22 | Baxter International Inc. | Dialysis system and machine having therapy prescription recall |
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-
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-
2000
- 2000-12-20 DE DE50015271T patent/DE50015271D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-20 EP EP00127880A patent/EP1110565B1/de not_active Expired - Lifetime
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