JP2001212180A - 車椅子の吊上げ移動装置 - Google Patents

車椅子の吊上げ移動装置

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JP2001212180A
JP2001212180A JP2000029426A JP2000029426A JP2001212180A JP 2001212180 A JP2001212180 A JP 2001212180A JP 2000029426 A JP2000029426 A JP 2000029426A JP 2000029426 A JP2000029426 A JP 2000029426A JP 2001212180 A JP2001212180 A JP 2001212180A
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Japan
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wheelchair
lifting
movable arm
seat
arm
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JP2000029426A
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Kazuhiro Hibi
和宏 日比
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Araco Co Ltd
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Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車室フロアに対する支持機構や専用の駆動機構
を必要せず、構造簡単かつ小型な車椅子吊上げ移動装置
を提供する。 【解決手段】パワーリクライニング機構を有し車室フロ
ア上に取付けた車両用シート13に配設した車椅子用吊
上げ移動装置50であり、車両用シート13のシートバ
ック13bの背部に設けた固定アーム51、固定アーム
51の上端部に一端部にて左右方向へ回動可能に連結し
た可動アーム52、可動アーム52の他端部に設けられ
て折畳まれた車椅子Aを拘束する吊用ベルト53を掛止
する掛止部52bを備え、シートバック13bを前後方
向へ回動させるパワーリクライニング機構の電動モータ
を駆動源とする車椅子用吊上げ移動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子を吊上げ
て、車室内における車椅子の固定場所から収納場所へ移
動し、また、収納場所から固定場所へ移動するための移
動装置、車室外から車室内へ積込み、また、車室内から
車室外へ積降すための移動装置等、車椅子の吊上げ移動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子の吊上げ移動装置は、例えば、特
開1998−35352号公開特許抄録、特開1999
−78663号公開特許抄録等に示されているように公
知である。当該吊上げ移動装置は、車室外の車椅子を折
畳んだ状態で吊上げて車室のフロア上に積込み、かつ、
当該フロア上の車椅子を折畳んだ状態で吊上げて車室外
へ移動して地上に降ろすように機能する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該吊上げ
移動装置は、車室のフロア上に配設されているもので、
車椅子を吊上げて移動させるための可動アームを備えて
いて、この可動アームを回動可能に支持する支持機構が
必要であるとともに、可動アームを回動および昇降させ
るための駆動機構が必要である。このため、吊上げ移動
装置は複雑で大型なものとなり、かつ、車室のフロアに
は吊上げ移動装置の配設および作動のための大きなスペ
ースを確保しなければならない。その上、当該吊上げ移
動装置を車室内に配設するには、これらの問題に起因し
て、車両自体を大幅に改造しなければならない。
【0004】また、当該吊上げ移動装置は、車椅子の車
室内外への積込み積降し専用のもので、フロントシート
の後側の固定装置の配設場所に乗車した車椅子を車室内
の収納場所へ移動させる機能、および、車室内の収納場
所に収納されている車椅子をフロントシートの後側の固
定装置の配設場所へ移動させる機能を備えていない。
【0005】従って、本発明の目的は、車室のフロアに
対する支持機構や専用の駆動機構を必要としない構造が
簡単かつ小型で、車両用シートを構成するシートバック
に配設できる吊上げ移動装置を提供することにあり、さ
らには、フロントシートのシートバックに配設して車椅
子の車室内での移動を行え、リヤシートのシートバック
に配設して車椅子の車室内外での積込み積降ろしを行え
る吊上げ移動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は車椅子の吊上げ
移動装置に関するもので、本発明に係る車椅子の吊上げ
移動装置は、パワーリクライニング機構を有し車室フロ
ア上に取付けた車両用シートに配設したものであって、
前記車両用シートを構成するシートバックの背部に設け
た固定アームと、同固定アームの上端部に一端部にて左
右方向へ回動可能に連結された可動アームと、同可動ア
ームの他端部に設けられて折畳まれた車椅子を拘束する
吊用ベルトを掛止する掛止手段を備えていることを特徴
とするものである。
【0007】本発明に係る車椅子の吊上げ移動装置は、
フロントシートを構成するシートバックに配設して、車
室内に乗車した車椅子を折畳んだ状態で吊上げて前記車
室内の収納場所へ移動して当該収納場所で降ろし、か
つ、当該収納場所に収納されている車椅子を折畳んだ状
態で吊上げて前記車室内の固定場所へ移動して当該固定
場所で降ろす機能を有する構成とすることができる。
【0008】また、本発明に係る車椅子の吊上げ移動装
置は、リヤシートを構成するシートバックに配設して、
車室外の車椅子を折畳んだ状態で吊上げて前記車室のフ
ロア上に積込み、かつ、当該フロア上の車椅子を折畳ん
だ状態で吊上げて前記車室外へ移動して地上に降ろす機
能を有する構成とすることができる。
【0009】本発明に係る車椅子の吊上げ移動装置は、
前記可動アームを前記固定アームに、同可動アームが左
右の各回動端部にて所定の力で回動を規制されるストッ
パ手段を備えた連結機構を介して連結する構成とするこ
とができる。また、前記固定アームおよび前記可動アー
ムとして円筒状のものを採用して、前記可動アームを前
記固定アームの上端部に嵌合した状態で前記連結機構を
介して左右方向に回動可能に連結する構成とすることが
できる。
【0010】この場合、前記連結機構としては、前記可
動アームの一端開口部を閉塞する固定部材に取付けられ
て下方へ突出する逆T字状の頭部を有する連結ピンと、
前記固定アームの上端部内に固定されて前記固定部材と
前記連結ピンの頭部間に位置するリテーナと、同リテー
ナと前記連結ピンの頭部間に介装された圧縮スプリング
と、前記固定アームの上端面に設けた一対の係合凹所お
よび前記可動アームの一端部の外周に外側に突出する係
合ピンからなるストッパ手段を備えた連結機構を採用す
ることが好ましい。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明に係る車椅子の吊上げ移動
装置は、車両用シートのパワーリクライニング機構の駆
動源である駆動モータを駆動してシートバックを後側へ
下降傾斜することにより作動を開始する。これにより、
吊上げ移動装置の可動アームの他端部が、所定場所に位
置する車椅子に接近し、折畳んだ車椅子を拘束する吊用
ベルトを可動アームの掛止手段にて掛止する。
【0012】掛止作業の終了後、駆動モータを再駆動し
てシートバックを起立させると、車椅子は可動アームに
より吊上げられ、可動アームを回動させることにより車
椅子を第2の所定場所へ移動させることができる。この
時点で、駆動モータを駆動してシートバックを後側へ下
降傾斜させることにより、可動アームから吊下げられて
いる車椅子を第2の所定場所に降ろすことができる。な
お、車椅子を第2の所定場所から第1の所定場所へ移動
させるには、上記の操作を逆の順序で行えばよい。
【0013】このように、本発明に係る吊上げ移動装置
は、固定アームと可動アームを主要構成部材として車両
用シートのシートバックに配設されるものであり、駆動
手段として車両用シートのパワーリクライニング機構の
駆動モータおよびシートバックを利用するものであるこ
とから、専用の駆動機構が不要であり、また、車室フロ
アに支持するための支持機構が不要である。このため、
当該吊上げ移動装置は、構造が簡単で小型化することが
できる。また、車室フロアには、吊上げ移動装置を配設
するためのスペースを確保する必要がないとともに、作
動させるのに必要なスペースが小さくてよく、かつ、車
両自体を大幅に改造する必要もない。
【0014】また、当該吊上げ移動装置においては、フ
ロントシートのシートバックに配設することにより、フ
ロントシートの後側の車椅子の固定場所および収納場所
に位置する車椅子を車室内で移動する機能を付与するこ
とができるとともに、リヤシートのシートバックに配設
することにより、車椅子の車室内外への積込み積降ろし
を行える機能を付与することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1および図2は、本発明に係る吊上げ移動装
置を備えた車両用シートを装備した自動車を概略的に示
している。当該自動車は、身体障害者が車椅子に着座し
た状態で乗降可能で、かつ、車椅子の身体障害者が車椅
子から運転席に乗り移って運転することができるボック
スタイプの自動車であり、車体11の前側部にフロント
ドアを、中間部にスライドドアを備えるとともに、後部
に跳ね上げ式にバックドア12を備えている。バックド
ア12は、自動開閉装置にて開閉可能に構成されている
もので、車室の内外からのリモートコントロールにより
開閉される。
【0016】当該自動車においては、車室内の前側の部
位に運転席を構成する右側フロントシート13と助手席
を構成する左側フロントシート14が並列して配置され
ていて、両フロントシート13,14の後側空間部に車
椅子Aを車室フロアB上に固定するための固定装置20
が配設されている。また、固定装置20の配設部位より
後側の部位には左右のリヤシート15,16が配置され
ているとともに、車椅子用のリフター30が配設されて
いる。各リヤシート15,16は、車室の左右の側壁側
に折畳んで格納可能に構成されて、各リヤシート15,
16を格納することにより、固定装置20の後部に車椅
子Aを乗車させるための空間部が形成される。
【0017】固定装置20は、前側の左右2本の拘束ベ
ルト21と、後側の左右2本の拘束ベルト22を備えて
いて、各拘束ベルト21,22は、車椅子Aを固定装置
20の配設位置に移動した状態で、車椅子Aの着座者が
手で持って引き上げて、車椅子Aの所定の部位に掛止し
得るようになっている。各拘束ベルト21,22を車椅
子Aの所定の部位に掛止すれば、車椅子Aは車室フロア
B上の固定装置20の配設位置にて固定される。
【0018】リフター30は電動式のもので、プラット
ホーム31と、プラットホーム31を支持する左右の駆
動アーム32a,32bを備えている。当該リフター3
0においては、非操作時には、プラットホーム31は車
室フロアBの一部を構成していて、駆動操作により、駆
動アーム32a,32bを回動して前進かつ下降動作さ
せることにより、プラットホーム31を地上に接地させ
て、身体障害者を車椅子Aに乗った状態で車椅子Aごと
プラットホーム31に移動可能とする。また、身体障害
者が車椅子Aごとプラットホーム31に移動した後に
は、駆動切換操作により、駆動アーム32a,32bを
回動して上昇かつ後退させることにより、プラットホー
ム31を車室内へ収容して車室フロアBと一体にし、身
体障害者を車椅子Aに乗った状態で車椅子Aごと車室内
に乗車させる。
【0019】当該リフター30のこれらの動作は、バッ
クドア12の跳ね上げ開放時に、車室の内外からのリモ
ートコントロールにより可能である。また、車椅子Aご
と乗車した身体障害者は車椅子Aを前進させて、左側フ
ロントシート14の後部においける中央よりわずかに左
側に移動して、車椅子Aを固定装置20により車室フロ
アB上に固定する。なお、重度の身体障害者の場合に
は、介護者がこれらの動作を行う。
【0020】当該自動車においては、運転席を構成する
右側フロントシート13は、左右一対のシートトラック
40を介して車室フロアBに取付けられている。シート
トラック40は、長尺のロアレール41と、ロアレール
41上を駆動機構により前後方向に選択的に摺動するア
ッパレール42を備えている。当該シートトラック40
においては、ロアレール41が車椅子Aの固定装置20
の配設位置の後端部にまで延びていて、右側フロントシ
ート13を後方へ最大限移動した場合に、同フロントシ
ート13が固定装置20により車室フロアB上に固定さ
れている車椅子Aの右側に横付けできるようになってい
る。車椅子Aに着座する身体障害者は、車椅子Aに横付
けされた右側フロントシート13に無理な姿勢を強いら
れることなく容易に乗移ることができる。同様に、横付
けされた右側フロントシート13から車椅子Aへの乗移
りも容易である。
【0021】当該自動車においては、車椅子A上の身体
障害者が右側フロントシート13上乗移った後には、同
フロントシート13に配設した吊上げ移動装置50を利
用して、車椅子Aを折畳んだ状態で右側フロントシート
13の後側の収納場所へ移動させることができる。同様
に、収納されている車椅子Aを固定装置20の配設場所
へ移動させることもできる。
【0022】右側フロントシート13は、パワーリクラ
イニング機構を有する公知のシートであり、図3および
図4に示すように、シートクッション13aと、図示し
ないパワーリクライニング機構を介してシートクッショ
ン13aの後端部に取付けられたシートバック13bを
備えていて、シートバック13bが、パワーリクライニ
ング機構を構成する電動モータの駆動により後側へ下降
傾斜でき、かつ、電動モータの逆回転駆動により前側へ
起立できるように構成されている。吊上げ移動装置50
は、右側フロントシート13のシートバック13bの背
部に配設されている。
【0023】吊上げ移動装置50は、固定アーム51
と、可動アーム52と、吊下げ用ベルト53とかなるも
ので、両アーム51,52はパイプ状を呈している。固
定アーム51は、右側フロントシート13のシートバッ
ク13bの背部にて、中央より左側の部位に固定されて
おり、可動アーム52はその一端部にて連結機構50a
を介して回動可能に連結されている。吊用ベルト53
は、図5に示すように、所定長さのベルト本体53a
と、ベルト本体53aの先端部に取付けた掛止用フック
53bにて構成されている。ベルト本体53aは、基端
部にて可動アーム52のアーム本体52aの他端部に設
けた掛止部52bに取付けられていて、掛止用フック5
3bが掛止部52bに掛止されるとともに離脱し得るよ
うになっている。
【0024】連結機構50aは、図6に示すように、可
動アーム52の一端開口部を閉塞する固定部材54に取
付けられて下方へ突出する逆T字状の頭部を有する連結
ピン55と、固定アーム51の上端部内に固定されて固
定部材54と連結ピン55の頭部55a間に位置するリ
テーナ56と、リテーナ56と連結ピン55の頭部55
a間に介装された圧縮スプリング57と、固定アーム5
1の上端面に設けた一対の係合凹所58a,58bおよ
び可動アーム52の一端部の外周に外側に突出する係合
ピン58cからなるストッパ手段を備えている。
【0025】スプリング57は、連結ピン55を下方へ
付勢して、可動アーム52側の係合ピン58cを固定ア
ーム51に上端面51aの弾撥的に当接させて、可動ア
ーム52の一端部を固定アーム51の上端部に嵌合させ
ている。これにより、可動アーム52は固定アーム51
の上端部に嵌合した状態で、左右方向に回動可能に連結
している。
【0026】連結機構50aにおいては、可動アーム5
2は固定アーム51の軸心を中心に左右方向へ回動可能
であるとともに、左側方向への回動により可動アーム5
2側の係合ピン58cが左側の係合凹所58aに弾撥的
に係合することにより、可動アーム52は回動を規制さ
れ、それ以上の同方向への回動を規制される。また、こ
の状態の可動アーム52を所定の操作力で右側へ押す
と、可動アーム52側の係合ピン58cが圧縮スプリン
グ57に抗して左側の係合凹所58aから脱出し、可動
アーム52を右側方向へ回動可能とする。可動アーム5
2を右側方向へ所定角度回動させると、係合ピン58c
は固定アーム51の上端面51aを摺動しつつ右側の係
合凹所58bに弾撥的に係合し、可動アーム52は回動
を規制されてそれ以上の同方向への回動を規制される。
【0027】当該吊上げ移動装置50は、車椅子Aの固
定装置20の配設場所に位置する折畳まれた状態の車椅
子Aを吊上げて収納場所へ移動させ、かつ、収納場所に
収納されている折畳まれた状態の車椅子Aを吊上げて車
椅子Aの固定装置20の配設場所へ移動させることがで
きる。
【0028】当該吊上げ移動装置50は、右側フロント
シート13が有する図示しないパワーリクライニング機
構の駆動モータを駆動源とするもので、当該吊上げ移動
装置50を作動するには、リクライニング機構の駆動モ
ータを駆動して右側フロントシート13のシートバック
13bを、図3の実線および図4の2点鎖線で示す起立
状態から図3の2点鎖線および図4の実線で示すように
後方へ所定角度傾斜させる。これにより、可動アーム5
2が、固定装置20の配設場所にて予め折畳まれている
車椅子Aの左右の両アームレストa,bに近接する。
【0029】近接した両アームレストa,bには、可動
アーム52の掛止部52bに掛止されている吊用ベルト
53のベルト本体53aを巻付けて、掛止用フック53
bを掛止部52に掛止する(図5参照)。この状態で、
リクライニング機構の駆動モータを逆回転駆動すれば、
シートバック13bは前方へ回動して図3の実線および
図4の2点鎖線で示すように起立する。これにより、車
椅子Aは右側フロントシート13の左斜め後方にて、図
3の実線で示すように、可動アーム52により吊用ベル
ト53を介して吊上げられる。この状態で、可動アーム
52を右側に所定角度可動させれば、吊上げられた車椅
子Aは右側フロントシート13の後方右側の収納場所の
上方部に移動する。
【0030】その後、シートバック13bを再度後方へ
所定角度後方傾斜させれば、車椅子Aは収納場所に着地
する。着地した車椅子Aに対する吊用ベルト53の拘束
を解いて車椅子Aを可動アーム52から分離すれば、車
椅子Aは収納場所に収納される。シートバック13bは
その後、再度前方へ回動させて起立状態とする。これら
の移動操作を逆の順序に行えば、収納状態の車椅子Aを
収納場所から車椅子Aの固定装置20の配設場所へ移動
させることができる。
【0031】なお、以上の車椅子Aの吊上げ移動操作
は、身体障害者が車椅子Aから右側フロントシート13
に乗り移った後に同シート13上から行うことができる
とともに、介護者が身体障害者とは別に行うことができ
る。
【0032】このように、当該吊上げ移動装置50は、
固定アーム51と可動アーム52を主要構成部材として
フロントシート13のシートバック13bに配設される
ものであり、駆動手段としてフロントシート13のパワ
ーリクライニング機構の駆動モータおよびシートバック
13bを利用するものであることから、専用の駆動機構
が不要であり、また、車室フロアBに支持するための支
持機構が不要である。このため、当該吊上げ移動装置5
0は、構造が簡単で小型化することができる。また、車
室フロアBには、吊上げ移動装置50を配設するための
スペースを確保する必要がないとともに、作動させるの
に必要なスペースも小さくてよく、かつ、車両自体を大
幅に改造する必要のない。
【0033】当該吊上げ移動装置50においては、上記
したようにフロントシート13のシートバック13bに
配設することにより、フロントシート13の後側の車椅
子Aの固定場所に位置する車椅子Aを車室内の所定の収
納場所へ、かつ所定の収納場所から車椅子Aの固定場所
へ移動させるべく機能させることができるが、リヤシー
ト15,16のいずれかのシートバックに配設すること
により、車椅子Aを車室内外への積込み積降ろしを行う
べく機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊上げ移動装置を備えたフロント
シートを装備した自動車の内部を概略的に示す平面図で
ある。
【図2】同自動車の内部を概略的に示す側面図である。
【図3】同吊上げ移動装置による移動途中の車椅子およ
びフロントシートを示す斜視図である。
【図4】同吊上げ移動装置の作動開始時の車椅子および
フロントシートを示す側面図である。
【図5】同吊上げ移動装置を構成する可動アームの他端
部を部分的に示す斜視図である。
【図6】同吊上げ移動装置を構成する連結機構を示す縦
断面図(a)、同連結機構の機構部を構成する固定アー
ムの上端部を示す側面図(b)、および同固定アームの
上端部の平面図(c)である。
【符号の説明】
11…車体、12…バックドア、13…右側フロントシ
ート、13a…シートクッション、13b…シートバッ
ク、14…左側フロントシート、15,16…リヤシー
ト、20…固定装置、21,22…拘束ベルト、30…
リフター、31…プラットホーム、32a、32b…駆
動アーム、40…シートトラック、41…ロアレール、
42…アッパレール、50…吊上げ移動装置、50a…
連結機構、51…固定アーム、51a…上端面、52…
可動アーム、52a…アーム本体、52b…掛止部、5
3…吊用ベルト、53a…ベルト本体、53b…掛止用
フック、54…固定部材、55…連結ピン、55a…頭
部、56…リテーナ、57…圧縮スプリング、58a,
58b…係合凹所、58c…係合ピン、A…車椅子、a
…アームレスト、B…車室フロア。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーリクライニング機構を有し車室フロ
    ア上に取付けた車両用シートに配設した車椅子の吊上げ
    移動装置であり、前記車両用シートを構成するシートバ
    ックの背部に設けた固定アームと、同固定アームの上端
    部に一端部にて左右方向へ回動可能に連結された可動ア
    ームと、同可動アームの他端部に設けられて折畳まれた
    車椅子を拘束する吊用ベルトを掛止する掛止手段を備え
    ていることを特徴とする車椅子の吊上げ移動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の吊上げ移動装置はフロン
    トシートを構成するシートバックに配設され、車室内に
    乗車した車椅子を折畳んだ状態で吊上げて前記車室内の
    収納場所へ移動して当該収納場所で降ろし、かつ、当該
    収納場所に収納されている車椅子を折畳んだ状態で吊上
    げて前記車室内の固定場所へ移動して当該固定場所で降
    ろすものであることを特徴とする車椅子の吊上げ移動装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の吊上げ移動装置はリヤシ
    ートを構成するシートバックに配設され、車室外の車椅
    子を折畳んだ状態で吊上げて前記車室のフロア上に積込
    み、かつ、当該フロア上の車椅子を折畳んだ状態で吊上
    げて前記車室外へ移動して地上に降ろすものであること
    を特徴とする車椅子の吊上げ移動装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載の吊上げ移動
    装置において、前記可動アームは前記固定アームに対し
    て連結機構を介して連結されていて、同連結機構は、前
    記可動アームが左右の各回動位置にて所定の力で回動を
    規制されるストッパ手段を備えていることを特徴とする
    車椅子の吊上げ移動装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の吊上げ移動装置におい
    て、前記固定アームおよび前記可動アームは円筒状を呈
    し、同可動アームが前記固定アームの上端部に嵌合され
    た状態で前記連結機構を介して左右方向に回動可能に連
    結されていることを特徴とする車椅子の吊上げ移動装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の吊上げ移動装置におい
    て、前記連結機構は、前記可動アームの一端開口部を閉
    塞する固定部材に取付けられて下方へ突出する逆T字状
    の頭部を有する連結ピンと、前記固定アームの上端部内
    に固定されて前記固定部材と前記連結ピンの頭部間に位
    置するリテーナと、同リテーナと前記連結ピンの頭部間
    に介装された圧縮スプリングと、前記固定アームの上端
    面に設けた一対の係合凹所および前記可動アームの一端
    部の外周に外側に突出する係合ピンからなるストッパ手
    段を備えていることを特徴とする車椅子の吊上げ移動装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200481603Y1 (ko) * 2015-11-03 2016-10-24 김도현 휠체어 고정장치
CN112140979A (zh) * 2020-10-30 2020-12-29 吕彦明 一种车载式两轮车固定装置

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KR200481603Y1 (ko) * 2015-11-03 2016-10-24 김도현 휠체어 고정장치
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