JP2001212038A - 掃除機吸引口 - Google Patents

掃除機吸引口

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JP2001212038A
JP2001212038A JP2000061154A JP2000061154A JP2001212038A JP 2001212038 A JP2001212038 A JP 2001212038A JP 2000061154 A JP2000061154 A JP 2000061154A JP 2000061154 A JP2000061154 A JP 2000061154A JP 2001212038 A JP2001212038 A JP 2001212038A
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head
pipe
suction port
vacuum cleaner
heads
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JP2000061154A
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Yuka Kurata
優華 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の掃除機には殆どの場合、通常用吸引口と
隙間用吸引口が別個にあり、それらを掃除中に頻繁に付
け替えなければならなかった。そのため、通常用吸引口
に隙間用吸引口の機能を持たせようとする試みもある
が、結局2種類の吸引口の形状の決定的な相違のため、
それらはいずれも中途半端な効果しか呈することができ
なかった。 【解決手段】先端の側面に穴の空いたパイプ(8)の先
端に突起(11,12,13,14)を複数設ける。他
方、左右2つに分離した中空のヘッド(9,10)のそ
れぞれの根元部分に、該パイプ(8)の該突起(11,
12,13,14)と同じ数のくぼみ(15,16,1
7,18)を設ける。2つの該ヘッド(9,10)を、
該突起(11,12,13,14)が該くぼみ(15,
16,17,18)に収まるように、該パイプ(8)に
はめ込む。該両ヘッド(37)の先端に切れ込み(3
8)を設け、該パイプ(39)に背面蓋(40)を設け
る。また、該ヘッド(41,42)の底面全面もしくは
一部にブラシ(43,44)を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】家庭に広く普及している電気
掃除機の、吸引口もしくは吸込口の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機が普及し始めてから40年程
になるが、その基本的構造は殆ど変化していない。その
吸引口に関しても同様であり、左右にラッパ状に広がっ
たその形状は昔から変わっていない。しかし、そのヘッ
ド部分の細かい構造は多様な発展を遂げており、特に、
掃除機を使用する床面の種類がじゅうたんか畳かフロー
リングかによって、ワンタッチでその内部構造を変化さ
せる機能は、その代表的な変化形といえる。最近は、よ
り効率的に吸引力を生じさせる構造や、じゅうたん等に
潜むダニを吸引するように床面を叩く構造等が提案およ
び製品化されている。その他、掃除機後部からの排気を
なるべく綺麗にする技術や、排気そのものを減らす工夫
も行われている。
【0003】また、特に床面が壁と接する隅や家具等の
隙間用には、先端が極端に細くなった吸引口が別に用意
されており、通常の吸引口を取り外してその隙間用の吸
引口を使用するようになっている。その隙間用吸引口に
ついては、普段掃除機内部に収納しておく構造や、ホー
ス先端と通常吸引口の間のパイプに取り付けておく構造
が採用されている。また、通常用吸引口と隙間用吸引口
を取り替える際に煩わしくないよう、簡単な作業で隙間
用吸引口を装着する技術もあり、それは、パイプの下部
に回転機構を介して隙間用吸引口を取り付けておき、パ
イプを途中で外した部分に、隙間用吸引口を回転させて
装着する、というものである。
【0004】一方、通常用吸引口で隙間用吸引口の機能
をカバーしようとする試みも製品化されている。その1
つの手法は、吸引口の先端中央側面に穴を設け、その穴
から隅のゴミを吸引する、というものであり、もう1つ
の手法は、吸引口に対してパイプを垂直に立てられる構
造にしたうえ、吸引口が真横にも移動可能にし、家具と
壁の間の細い隙間には吸引口を真横に滑らせて掃除す
る、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】掃除機の吸引口に関し
ては、これまで通常の平らな床面を掃除する際に用い
る、左右にラッパ状に広がるヘッド部を伴った通常用吸
引口と、床面が壁と接する隅や家具等の隙間を掃除する
際に用いる、先端が極端に細くなった隙間用吸引口の2
通りを使い分けるのが一般的であった。従って、これら
の掃除機には、通常用吸引口と隙間用吸引口を取り替え
る煩わしさがあった。その煩わしさを少しでも軽減しよ
うとする機構を持った製品も存在するが、やはり吸引口
の取り替え作業を伴う以上、その根本的な問題解決には
至っていなかった。
【0006】そのため、通常用吸引口に隙間用吸引口の
機能を持たせる方法が提案されているが、吸引口の先端
中央側面に穴を設ける手法は、その構造上、床面が壁と
接する隅の一部にしか対応できないうえ、狭い家具の後
ろや入り組んだ部分の掃除には全く適していない。ま
た、通常用吸引口を横向きに滑らせて、隙間用吸引口の
代わりに家具の隙間を掃除するという方法も提案されて
いる。これは、ある程度狭い隙間にも対応できるかも知
れないが、やはりその形状のため、床面と壁が接する隅
のゴミを吸引することはできない。
【0007】通常用吸引口と隙間用吸引口は根本的にそ
の形状が全く異なっているため、従来提案されている手
法では、どうしても通常用吸引口で隙間用吸引口の機能
をすべてカバーすることが不可能であった。本発明は、
通常用吸引口に変形機能を持たせ、隙間用吸引口と同等
の形状にすることによって、上記の問題の根本的解決を
図るものであり、吸引口の取り替え作業の煩わしさを無
くした理想的な掃除機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】先端の側面に穴の空いた
パイプ(8)の先端に突起(11,12,13,14)
を複数設ける。他方、左右2つに分離した中空のヘッド
(9,10)のそれぞれの根元部分に、該パイプ(8)
の該突起(11,12,13,14)と同じ数のくぼみ
(15,16,17,18)を設ける。2つの該ヘッド
(9,10)を、該突起(11,12,13,14)が
該くぼみ(15,16,17,18)に収まるように、
該パイプ(8)にはめ込む。該両ヘッド(37)の先端
に切れ込み(38)を設け、該パイプ(39)に背面蓋
(40)を設ける。また、該ヘッド(41,42)の底
面全面もしくは一部にブラシ(43,44)を設けても
よい。以上の構成からなる電気掃除機の吸引口もしくは
吸込口を発明した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の使用に際しては、通常の
床面を掃除する場合は、吸引口のヘッドを開いた状態に
し、従来の通常用吸引口を取り付けた掃除機と全く同様
の操作方法で作業を行う。床面の隅や家具等の隙間を掃
除する場合には、吸引口のヘッドを閉じることで、従来
の隙間用吸引口を取り付けた掃除機と全く同様の操作方
法で作業を行う。煩わしい吸引口の付け替え作業を行う
こと無しに、通常用吸引口と隙間用吸引口の両者を極め
て簡単に切り替えることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を利用しながら説
明する。図1に、本発明の最も基本的な構成例を斜視図
で示す。図は掃除機の吸引口を表しており、本来パイプ
(1)より上部にはホースを介して掃除機本体が繋がっ
ているが、本件の内容には関係しないため省略してあ
る。本発明のポイントは、パイプ(1)の先に具備され
るヘッド部分(2,3)が、通常1つに一体成形されて
いるところを、左右2つに分離した点にある。またもう
1つのポイントは、左右に分離したヘッド(2,3)が
パイプ(1)の先端を軸に回転するように、パイプ
(1)の先端部分にそれぞれのヘッド(2,3)の回転
機構部(4,5)を設け、この回転機構部(4,5)に
よってパイプ(1)とヘッド(2,3)が接続される構
造にした点にある。
【0011】もう少しその構造を分かりやすくするた
め、図1を透視図にしたものを図2に示す。図のよう
に、パイプ(1)の先端の側面には左右に大きな穴を空
け、左右方向からの空気を吸引するようにし、またパイ
プ(1)の先端にはヘッド(2,3)の回転機構部
(4,5,6,7)を複数設ける。図において回転機構
部(4,5,6,7)は、1つのヘッド(2,3)につ
き前面、背面の2ヶ所設けられており全部で4ヶ所とな
っているが、この構成により、左側のヘッド(2)は、
2ヶ所の回転機構部(4,6)を結ぶ軸を中心として回
転することが可能となり、右側のヘッド(3)は、2ヶ
所の回転機構部(5,7)を結ぶ軸を中心として回転す
ることが可能となる。
【0012】この回転機構部(4,5,6,7)は、図
3に示すように、パイプ(8)の先端表面に設けられた
突起(11,12,13,14)と、その突起(11,
12,13,14)と接続する、ヘッド(9,10)の
根元に設けられたくぼみ(15,16,17,18)に
よって実現するのが最もよい方法である。
【0013】一方図4のように、ヘッド(20,21)
の根元に突起(26,27,28,29)を設け、パイ
プ(19)の先端にくぼみ(22,23,24,25)
を設けることによって、図2の回転機構部(4,5,
6,7)を実現してもよい。また、図2においてパイプ
(1)とヘッド(2,3)を貫通するように回転機構部
分(4,5,6,7)に穴を空け、ネジ等をその中に通
すことで回転軸としてもよい。
【0014】ところでこれらのくぼみ(15,16,1
7,18,22,23,24,25)は、ヘッド(9,
10)もしくはパイプ(19)の側面を貫通するように
成形してもよいし、突起(11,12,13,14,2
6,27,28,29)が内部に収まるだけの凹みのみ
を有してもよい。また図3および図4では、パイプ
(8,19)先端にヘッド(9,10,20,21)を
かぶせて合体させる構造になっているが、パイプ(8)
の内側もしくはヘッド(20,21)の外側に突起(1
1,12,13,14,26,27,28,29)を設
け、ヘッド(9,10,20,21)にパイプ(8,1
9)先端をかぶせて合体させる構造を採ってもよい。
【0015】以上のような構成により、本発明の掃除機
吸引口は変形機能を有することとなる。図5がその変形
動作過程を表す正面図であり、図中(a)の形状は、こ
れまでの図で示してきた本吸引口を側面から見たもので
ある。これが通常用吸引口として機能する第1の形態で
あり、通常の平らな床面においてはこの状態で掃除作業
を行う。一方、(a)の状態からヘッド(31,32)
を、それぞれパイプ(30)の突起(33,34)を中
心に下方へ回転させていく様子が、図中(b),(c)
である。この(c)の状態で変形は完了し、これを第2
の形態とする。この形状はまさしく隙間用吸引口の形状
と同様であり、床の隅や隙間等においてはこの状態で掃
除作業を行う。
【0016】また、ヘッド(31,32)の根元のくぼ
みを図のように細長い溝(35,36)にしておけば、
図中(c)の状態からヘッド(31,32)を図上方に
移動させ、図中(d)の状態にもできる。これを第3の
形態とよぶ。ちなみに、図4のようにヘッド(19)側
にくぼみ(22,23,24,25)を設けた場合で
も、そのくぼみ(22,23,24,25)を縦方向に
細長い溝状に形成することによって、同様の変形が可能
となる。この第3の形態では、ヘッド(31,32)を
パイプ(30)に対してより深く固定できるため剛健性
が期待できるが、それ以外の効果もあり、それについて
は後述する。
【0017】本発明はこのような複数の形態を有するも
のであるため、特にそのヘッド(31,32)部分の形
状は、いずれの形態においても効果的に働くよう注意し
て決定されなければならない。つまり、通常使用時の第
1の形態においては、なるべくヘッド(31,32)の
底面部全域に等しく気流が行き渡るよう考慮し、ヘッド
(31,32)の鉛直方向の高さ即ち厚さは適度にあっ
た方がよいのに対し、隙間部分を掃除する際に使用され
る第2および第3の形態においては、なるべく吸い込み
口全体が薄く細い方が望ましいため、ヘッド(31,3
2)の厚さは薄いものがよいのである。この相反する要
求を満たすため、ヘッド(31,32)の形状は、図5
で示すような緩やかな斜面をなすものが適当と考えられ
る。またヘッド(31,32)の横幅は、図1で示すよ
うに徐々に先細りになっているものがよい。
【0018】ところで、これら第1の形態および、第2
の形態もしくは第3の形態において、その形状がある程
度強固に維持される方が、実際の実施において都合がよ
い。清掃作業中に吸引口の形が変わってしまっては困る
からである。そこで、これらの形態を維持するため、磁
石や突起状のツメを適切な箇所に設けておいてもよい。
【0019】本発明の基本的な構成は以上であるが、以
下その発展形および派生案を記載しておく。図5(c)
の第2形態で分かるように、本発明における隙間用吸引
口の先端は、通常用吸引口のヘッド(37)の端部に相
当する。そこで、隙間用吸引口の第2形態時にある程度
大きなゴミも吸引できるよう、図6のように、左右両ヘ
ッド(37)またはいずれか一方のヘッド(37)の端
部に、切れ込み(38)または穴を設ける。この切れ込
み(38)が第2または第3形態時のゴミ吸引口とな
る。切れ込み(38)を設けたことにより、通常使用の
第1形態時にヘッド(37)端から空気が漏れ、本来の
吸引効率を低下させる可能性は否定できないが、むしろ
ヘッド(37)の端に穴(38)が空いていることで、
通常の使用における床の隅部の掃除能力向上に貢献でき
るというメリットもある。
【0020】ところで図5の(c)および(d)の第
2、第3形態において、そのヘッド(31,32)の構
造上、ヘッド(31,32)上部のパイプ(30)との
間に大きな隙間が生じることは避けられない。そのた
め、本来ヘッド(31,32)の下部から吸引するべき
気流エネルギーが、ヘッド(31,32)上部から抜け
てしまう可能性が高い。そこで、図7のようにパイプ
(39)上のヘッド(41,42)に対して少し上方に
背面蓋(40)を設ける。この背面蓋(40)は半円柱
形状で、その半径はパイプ(39)のそれと等しいこと
が望ましく、ヘッド(41,42)が開閉する際にヘッ
ド(41,42)と接触しない位置に固定する。しかし
その場合、図5の(c)における第2形態時にヘッド
(41,42)と背面蓋(40)の間に隙間ができてし
まい、蓋としての機能を果たさない。そうした事情を踏
まえ、図5のようにくぼみ(35,36)を細長い溝に
しておくと、図5(d)の第3形態へと変形でき、ヘッ
ド(31,32)を上方へスライドさせた結果、ヘッド
(31,32)の上部の隙間に背面蓋(40)がぴった
りと収まるのである。
【0021】また、同じ形状の背面蓋(40)を用い
て、パイプ(39)に背面蓋(40)を固定しない方法
で上記の問題解決を図る手段もある。つまり、背面蓋
(40)がパイプ(39)を上下にスライドして移動可
能にしておけば、図5(c)の第2形態のヘッド(3
1,32)のまま、ヘッド(31,32)の上部の隙間
に背面蓋(40)がぴったりと収まるまで、背面蓋(4
0)を下方にスライドすることができるのである。
【0022】この場合、背面蓋(40)にバネ機構を取
り付け、背面蓋(40)が常に下方にスライドするよう
にテンションをかけるようにしておくと、わざわざ背面
蓋(40)を人手でスライドさせる手間が省けるばかり
か、ヘッド(31,32)が第1および第2形態を維持
できるように上から抑えつける効果もある。同様のバネ
機構を、ヘッド(31,32)が自然に開く方向もしく
は閉じる方向に働くよう、ヘッド(31,32)部分に
設けておいてもよい。
【0023】一方、回転機構部(4,5)を軸とするギ
アをそれぞれ設けておき、互いのギアがかみ合うように
しておけば、どちらかのヘッド(2,3)を開閉するだ
けで、両ヘッド(2,3)が同じ角度だけ動くようにで
き便利である。2つのギアの間に複数のギアを噛ませる
構造にしても構わない。これと上記のバネ機構を併せて
もよい。
【0024】他の面では、図7に示すように、ヘッド
(41,42)の底面の全面もしくはその一部にブラシ
(43,44)を取り付けてもよい。これは、通常の掃
除機吸引口に設けられているものと同様のもので構わな
い。
【0025】また、通常の掃除機吸引口と同様にヘッド
内部もしくは周囲に車輪を設けても構わない。ただしそ
の場合、図8のように、左右のヘッド(45,46)で
対称の位置にならないよう、互いに位置をずらして車輪
(47,48,49,50,51,52)を配置する。
これは、ヘッド(45,46)を閉じて図5の第2形態
もしくは第3形態になったときに、左右のヘッド(4
5,46)の車輪(47,48,49,50,51,5
2)が対面し、ぶつかることを考慮してのことである。
車輪(47,48,49,50,51,52)の配置に
関しては、ヘッド(45,46)が閉じられた際に、ヘ
ッド(45,46)端部の吸引口からの気流もしくはゴ
ミの流れを妨げないようにすることも重要である。
【0026】これまでの説明では、本発明の特徴である
ヘッドの開閉を直接人間が手で触って行うことを前提に
話を進めてきたが、できるだけ汚いヘッドを触らずに、
また腰を曲げたりせず手元で簡単にヘッドの開閉操作を
行いたいものである。そうした要望に対しては、図9の
ように、ヘッド(53,54)の根元付近に金属等の細
棒(55,56)を取り付け、細棒(55,56)の他
端を操作することにより解決できる。この場合、パイプ
(57)上部に取り付けた上下に移動する可動部(5
8)に、細棒(55,56)の他端を固定し、その可動
部(58)を操作するようにした方が便利である。細棒
(55,56)の代わりにワイヤー等を用いても構わな
い。既に述べたヘッドのギア機構と併せ、細棒(55,
56)を1本にしてもよい。
【0027】またより便利さを追求し、図10に示すよ
うに、電気的にヘッド(59,60)の開閉を行うよう
にする案も考えられる。この場合には、ヘッドのギア機
構との組み合わせが最適である。ヘッド(59,60)
の開閉自体は、ヘッド(59,60)付近に取り付けた
モーター機構部(61)がギアおよびワイヤー等を介し
て行うが、そのモーター機構部(61)のスイッチ(6
3)はパイプ(62)の上部に設置し、その操作を手元
で行うようにする。
【0028】最後に、本発明のポイントとなるヘッド構
造について補足をしておく。これまで用いてきた図で
は、図2のように、ヘッド(2,3)の回転もしくは開
閉運動の中心軸となる回転機構部(4,5,6,7)
を、パイプ(1)の最先端部の中央寄りに位置させてい
る。それは、この部分に回転機構部(4,5,6,7)
を設けることにより、ヘッド(2,3)の形状等に最も
制限を無くすことができるからであり、本質的な意味を
持つものではない。ただし、あまりにもパイプ(1)の
先端に回転機構部(4,5,6,7)を位置させると、
パイプ(1)とヘッド(2,3)の間の機械的な強度が
弱くなる。
【0029】そうした問題を回避するためには、図11
のようなパイプ形状(64)とヘッド形状(71)を採
用すればよい。図のように、パイプ(64)先端部に丸
み(67,68,69)を持たせ、ヘッド(71)根元
にも丸み(73)を持たせれば、回転機構部(65,6
6,67,72)の中心軸をかなり中央付近に位置させ
ることが可能となり、強度アップにつながる。この場合
のパイプとヘッドの関係を正面透視図で図示すると、図
12のようになる。図12の上が通常用吸引口に相当す
る第1形態であり、図12の下が隙間用吸引口に相当す
る第2形態である。
【0030】
【発明の効果】従来の掃除機には殆どの場合、通常用吸
引口と隙間用吸引口が別個にあり、それらを掃除中に頻
繁に付け替えなければならなかった。そのため、通常用
吸引口に隙間用吸引口の機能を持たせようとする試みも
あるが、結局2種類の吸引口の形状の決定的な相違のた
め、それらはいずれも中途半端な効果しか呈することが
できなかった。
【0031】本発明は、通常用吸引口の形状を大きく変
形させるという、従来とは全く異なる方法を提案するも
のである。本発明の実施により、普段は通常用吸引口と
同様の形状、使用方法および掃除能力を有するうえ、変
形ののちには、隙間用吸引口と同様の形状、使用方法お
よび掃除能力を有するという理想的な掃除機吸引口が実
現される。またその変形作業は、簡単な操作によって瞬
時にしかも清潔に行われ、それは隙間用吸引口から通常
用吸引口への逆方向の変形においても同様である。掃除
作業という、頻繁にほぼ毎日各家庭で繰り返されるルー
チンワークにおけるストレスの一因でもある、煩わしい
吸引口の付け替え作業を本発明によって消滅させること
ができ、その効果は極めて多大である。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成の斜視図。
【図2】 本発明の基本構成の斜透視図。
【図3】 本発明の基本構成部品とその関係を表す斜透
視図(その1)。
【図4】 本発明の基本構成部品とその関係を表す斜透
視図(その2)。
【図5】 本発明の変形動作過程を表す正面図。
【図6】 本発明のヘッド部分の派生案(その1)の斜
視図。
【図7】 本発明の派生案(その2)の斜視図。
【図8】 本発明のヘッド部分の派生案(その3)の底
面図。
【図9】 本発明の派生案(その4)の斜視図。
【図10】本発明の派生案(その5)の斜視図。
【図11】本発明の基本構成部品の派生案(その6)の
斜視図。
【図12】本発明の基本構成部品の派生案(その6)の
変形形態を表す正面透視図。
【0033】
【符号の説明】
1 パイプ 2,3 ヘッド 4,5 回転機構部 6,7 回転機構部 8 パイプ 9,10 ヘッド 11,12,13,14 突起 15,16,17,18 くぼみ 19 パイプ 20,21 ヘッド 22,23,24,25 くぼみ 26,27,28,29 突起 30 パイプ 31,32 ヘッド 33,34 突起 35,36 溝 37 ヘッド 38 切れ込み 39 パイプ 40 背面蓋 41,42 ヘッド 43,44 ブラシ 45,46 ヘッド 47,48,49 左側ヘッドの車輪 50,51,52 右側ヘッドの車輪 53,54 ヘッド 55,56 細棒 57 パイプ 58 可動部 59,60 ヘッド 61 モーター機構部 62 パイプ 63 スイッチ 64 パイプ 65,66,67 回転機構部 68,69,70 丸み 71 ヘッド 72 回転機構部 73 丸み 74 パイプ 75,76 ヘッド 77,78 回転機構部 79,80 パイプの丸み 81,82 ヘッドの丸み

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端の側面に穴の空いたパイプ(1)
    と、左右2つに分離した中空のヘッド(2,3)と、該
    パイプ(1)の先端を軸に該ヘッド(2,3)を開閉せ
    しめる機構部(4,5,6,7)からなることを特徴と
    する掃除機吸引口。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該パイプ(1)の先
    端を軸に該ヘッド(2,3)を開閉せしめる機構部
    (4,5,6,7)が、該パイプ(8)の先端に設けら
    れた複数の凸部(11,12,13,14)と、該ヘッ
    ド(9,10)の根元に設けられた複数の凹部(15,
    16,17,18)から構成されていることを特徴とす
    る掃除機吸引口。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該パイプ(1)の先
    端を軸に該ヘッド(2,3)を開閉せしめる機構部
    (4,5,6,7)が、該パイプ(19)の先端に設け
    られた複数の凹部(22,23,24,25)と、該ヘ
    ッド(20,21)の根元に設けられた複数の凸部(2
    6,27,28,29)から構成されていることを特徴
    とする掃除機吸引口。
  4. 【請求項4】 請求項2および3における複数の凹部
    (15,16,17,18,22,23,24,25)
    が、細長い溝によって形成されていることを特徴とする
    掃除機吸引口。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3および4の左右2つに
    分離した該ヘッド(2,3)に関して、該ヘッド(3
    7)の両方もしくはどちらか一方の先端に切れ込み(3
    8)あるいは穴を設けたことを特徴とする掃除機吸引
    口。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4および5におい
    て、該パイプ(39)に背面蓋(40)を設けたことを
    特徴とする掃除機吸引口。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5および6にお
    いて、該ヘッド(41,42)の底面全面もしくは一部
    にブラシ(43,44)を設けたことを特徴とする掃除
    機吸引口。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6および7
    において、該ヘッド(45,46)底面に具備した車輪
    (47,48,49,50,51,52)を、左右のヘ
    ッド(45,46)で対称の位置にならないよう、それ
    ぞれ位置をずらして配置したことを特徴とする掃除機吸
    引口。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7およ
    び8において、該ヘッド(53,54)に細棒(55,
    56)もしくはワイヤーを取り付け、該パイプ(57)
    の他端における細棒(55,56)もしくはワイヤーの
    他端部を固定した可動部(58)を手動操作することに
    より、該ヘッド(53,54)の開閉を可能とせしめた
    ことを特徴とする掃除機吸引口。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7お
    よび8において、該ヘッド(59,60)にモーター機
    構部(61)を取り付け、該パイプ(62)の他端に該
    モーター機構部(61)のスイッチ(63)を設け、該
    スイッチ(63)を操作することにより電気的に該ヘッ
    ド(59,60)の開閉を可能とせしめたことを特徴と
    する掃除機吸引口。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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