JP2001211764A - 食害防止用ネット - Google Patents

食害防止用ネット

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JP2001211764A
JP2001211764A JP2000023762A JP2000023762A JP2001211764A JP 2001211764 A JP2001211764 A JP 2001211764A JP 2000023762 A JP2000023762 A JP 2000023762A JP 2000023762 A JP2000023762 A JP 2000023762A JP 2001211764 A JP2001211764 A JP 2001211764A
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tree
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resin
bark
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JP2000023762A
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Masayuki Katsuma
正行 勝真
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の手間をできるだけ減らし、樹木に対
してやさしい食害防止法を提供することである。 【解決手段】 樹木の幹2に巻き、動物が樹木の樹皮を
食するのを抑制することのできる大きさの網目を有する
合成樹脂製食害防止用ネット1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鹿等の動物が樹
木の樹皮を食して樹木を枯死させる食害を防止するため
のネットに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、鹿等の獣類が樹木の樹皮を食して
樹木を枯死させる食害が森林地帯で発生している。
【0003】この被害を防止するため、防護柵、忌避
剤、金網を使用する方法がそれぞれ行われている。
【0004】上記防護柵を使用する方法は、保護したい
樹木の周囲を柵で囲み、獣類を樹木に近寄せない方法で
ある。
【0005】また、忌避剤を使用する方法は、獣類にと
って不快な味臭のする薬剤を樹皮に塗布し、獣類を樹木
に近づけさせない方法である。
【0006】さらに、金網を使用する方法は、金網を樹
木の幹に巻くことにより、獣類が樹皮を食べられないよ
うにする方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
保護柵を使用する方法は、獣類が樹木に近づけないので
有効であるものの、設置経費が高くなるという問題点を
有する。
【0008】また、上記の忌避剤を使用する方法は、獣
類が樹木に近づかなくなるものの、忌避剤の持続期間は
数カ月程度であり、忌避剤の塗布を一定期間毎に繰り返
さないといけないという手間が必要となる。
【0009】さらに、上記の金網を使用する方法は、獣
類が樹皮をかじりにくいので有効であるものの、樹木が
成長するにつれて樹皮が金網に食い込み、樹木の成長に
影響を与えるという問題を有する。
【0010】そこで、この発明の課題は、作業者の手間
をできるだけ減らし、樹木に対してやさしい食害防止法
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹木の幹に
巻き、動物が樹木の樹皮を食するのを抑制することので
きる大きさの網目を有する合成樹脂製の食害防止用ネッ
トを提供することにより、上記の課題を解決したのであ
る。
【0012】また、上記ネットとして、少なくとも1方
向に伸縮性を有するものを用いることができる。
【0013】樹木の幹に所定の大きさの網目を有する合
成樹脂製の食害防止用ネットを用いるので、鹿等の動物
は、上記食害防止用ネットの網目によって樹皮を食べる
のを妨げられる。
【0014】また、少なくとも1方向に伸縮性を有する
食害防止用ネットを用いると、この伸縮性を有する方向
を樹木の外周方向とすることにより、樹木が成長しても
ネットの伸縮性により対応することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0016】この発明にかかる食害防止用ネット1は、
図1に示すように、樹木の幹2に巻いたネットである。
この食害防止用ネット1の網目は、動物、特に鹿等の獣
類が樹木の樹皮を食するのを抑制することのできる大き
さを有する。具体的には、網目の最大長さが15cm以
下がよく、10cm以下が好ましい。15cmより大き
いと、動物が樹皮を食べることが可能となるからであ
る。また、下限は特に限定されないが、網目がないと、
通気性及び日照性が悪くなるので、網目があればよく、
具体的には、網目の最大長さが0.5mm以上が好まし
い。
【0017】この食害防止用ネット1は、少なくとも1
方向に伸縮性を有することが好ましい。この伸縮性を有
する方向が樹木の幹2の外周方向となるように、食害防
止用ネット1を樹木の幹2に巻くことにより、樹木が成
長して幹2が太くなっても、食害防止用ネット1が幹2
の外周方向に広がることができるからである。
【0018】上記の食害防止用ネット1としては、各種
のタイプのネットを使用することができる。例えば、合
成樹脂製の繊維や紐等を編んで構成されたネットや、織
って構成されたネット、上記の繊維や紐等を格子状に所
定間隔を開けて並べ、その交差部分を熱融着させたネッ
ト等をあげることができる。上記の編み方としては、ど
のような編み方であってもよく、例えば、よこ編の例と
して、平編、ゴム編、パール編等をあげることができ
る。また、たて編の例として、丸編、ラッシェル編等を
あげることができる。
【0019】好ましい食害防止用ネット1の例として
は、図2に示すように、網目の形状が菱形のものがあげ
られる。このとき、製法は特に限定されず、各種の編み
方を利用でき、また、熱融着法も利用できる。
【0020】この食害防止用ネット1は、形成される菱
形の2つの対角線のうち短い方の対角線に沿った方向に
伸縮が自在となる。すなわち、この菱形の網目は、菱形
の2つの対角線のうち短い方の対角線に沿った方向に両
側から引くと、変形し、力を加えた方向が長い対角線を
有する菱形となっていく。したがって、この方向に食害
防止用ネット1が伸びることができる。次に、力を抜く
と、材質等によって元に戻ったり、そのままの状態が保
持される場合がある。そのままの状態で保持される場合
であっても、上記の力を加えた方向と逆の方向に力を加
えることで、元に戻すことができる。したがって、自動
的か、手動によるかは別にして、延ばされた食害防止用
ネット1は、収縮することができる。
【0021】このため、この菱形の網目の2つの対角線
のうち、長いほうの対角線を樹木の幹2の長さ方向とな
るようにし、短いほうの対角線を樹木の幹2の外周方向
となるようにして、樹木の幹2に巻き付ける。このよう
にすると、樹木の成長に伴い、この食害防止用ネット1
は外周方向に広がることができる。
【0022】上記食害防止用ネット1は、合成樹脂から
構成されるが、その合成樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン等の汎用樹脂や、ナイロ
ン、ポリエチレンテレフタレート等の各種樹脂を使用す
ることができ、また、微生物分解性を有する樹脂を使用
することができる。この微生物分解性を有する樹脂と
は、微生物により分解される樹脂をいい、微生物分解性
を有すれば、いかなる樹脂を用いることができる。この
ため、微生物分解性を有する樹脂を使用した場合、使用
後に放置したとしても、自然に帰るので環境汚染の心配
はなく、上記食害防止用ネット1として使用するのに、
より好ましい。
【0023】この微生物分解性を有する樹脂の例として
は、ヒドロキシカルボン酸の単独重合体や共重合体、ジ
オール類とジカルボン酸からなるエステル重合体、カプ
ロラクトン類の開環重合体をあげることができる。
【0024】上記ヒドロキシカルボン酸の単独重合体や
共重合体に用いられるモノマーやダイマーとしては、グ
リコール酸、乳酸、グリコリド、ラクチド、3−ヒドロ
キシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草
酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸
等をあげることができる。また、上記エステル重合体に
用いられるジオール類としては、エチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール等
をあげることができ、ジカルボン酸としては、こはく
酸、フマル酸等をあげることができる。さらに、カプロ
ラクトン類の開環重合体に用いられるモノマーとして
は、ε−カプロラクトン等をあげることができる。
【0025】市販されている上記微生物分解性樹脂の例
としては、ポリ乳酸(三井化学社製「LACEA」)、
3−ヒドロキシ酪酸・4−ヒドロキシ吉草酸共重合体
(英国ゼネカ社製「バイオポール」)、ポリブチレンサ
クシネート(昭和高分子社製「ビオノーレ」)、ポリカ
プロラクトン(日本ユニカー社製「トーン」、ダイセル
化学社製「プラクセル」)等をあげることができる。
【0026】これらの微生物分解性樹脂は、ポリエチレ
ン樹脂等の汎用樹脂と同等の引張強度、衝撃強度等の強
度を有するので、これら汎用樹脂の代替物として使用す
ることが可能である。
【0027】上記の微生物分解性樹脂として、例えば、
ポリ乳酸樹脂を用いた場合は、使用した場所の環境、例
えば、風雨、湿度等の状況で変化はあるものの、約5〜
10年くらいで分解する。また、ポリ乳酸樹脂は、汎用
樹脂と比べて耐候性に優れているので、劣化による切断
等が生じにくい。
【0028】次に、この発明にかかる食害防止用ネット
1の使用方法について説明する。
【0029】この食害防止用ネット1は、図1に示すよ
うに、伸縮可能な方向を樹木の幹2の外周方向となるよ
うにして、樹木の幹2に巻く。そして、その両端を固定
部材3で固定する。この固定部材3は、図3に示すよう
に、直線状の舌部4とストッパー5とから構成されてお
り、舌部4をストッパー5に通すことによりできる環状
体の内側に食害防止用ネット1の固定する部分の網目を
通し、舌部4をストッパー5に通して締め付ける事によ
り、食害防止用ネット1が固定される。
【0030】また、この食害防止用ネット1は、図4に
示すように、根元まで設けられる。そして、その根元に
おいて、留め具6を食害防止用ネット1の上から地面に
打ち込む。
【0031】これは、樹木の幹2が成長したとき、食害
防止用ネット1が幹2の外周方向に伸びるのに伴って、
食害防止用ネット1の幹2の高さ方向は縮む。このと
き、留め具6で、樹木の根元を固定しておかないと、食
害防止用ネット1の下側縁が上昇し、樹木の根元が食害
防止用ネット1で覆われないことになる。そのようにな
ると、動物によって樹皮が食べられてしまうからであ
る。
【0032】この留め具6の形状は特に限定されるもの
ではないが、例えば、図5に示すような形状のものをあ
げることができる。これは、1本の杭部7の側面に、歯
8を設けて逆行を防止すると共に、杭部7の根元に杭部
7より短い別の杭部9を連結部10を介して設けて、杭
部7、9及び連結部10によって食害防止用ネット1を
引っかけて固定することができるようにしたものであ
る。
【0033】上記固定部材3及び留め具6を構成する材
質は、食害防止用ネット1を構成する上記の材質と同様
のものを使用できる。このとき、微生物分解性を有する
樹脂を使用した場合、使用後に放置したとしても、自然
に帰るので環境汚染の心配はなく、より好ましい。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、樹木の幹に所定の大
きさの網目を有する合成樹脂製の食害防止用ネットを用
いるので、鹿等の獣類に代表される動物は、上記ネット
の網目によって樹皮を食べるのを妨げられる。
【0035】また、少なくとも1方向に伸縮性を有する
食害防止用ネットを用いた場合、この伸縮性を有する方
向を樹木の外周方向とすることにより、樹木が成長して
もネットの伸縮性により対応することができる。
【0036】さらに、微生物分解性を有する樹脂から食
害防止用ネットを構成した場合、一定期間後には分解
し、回収の手間が省くことができ、回収ネットの処理も
不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる食害防止用ネットで樹木の幹
を覆った状態を示す正面図
【図2】図1の食害防止用ネットを示す正面図
【図3】図1の固定部材を示す斜視図
【図4】この発明にかかる食害防止用ネットで樹木の幹
を覆った状態を樹木の根元部まで表した正面図
【図5】図4の留め具を示す斜視図
【符号の説明】
1 食害防止用ネット 2 樹木の幹 3 固定部材 4 舌部 5 ストッパー 6 留め具 7 杭部 8 歯 9 杭部 10 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木の幹に巻き、動物が樹木の樹皮を食
    するのを抑制することのできる大きさの網目を有する合
    成樹脂製の食害防止用ネット。
  2. 【請求項2】 少なくとも1方向に伸縮性を有する請求
    項1に記載の食害防止用ネット。
  3. 【請求項3】 微生物分解性を有する樹脂から構成され
    た請求項1又は2に記載の食害防止用ネット。
JP2000023762A 2000-02-01 2000-02-01 食害防止用ネット Pending JP2001211764A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019716A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Sekisui Jushi Co Ltd 樹木の根元保護具及び樹木の根元保護方法
JP2018014926A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 積水樹脂株式会社 成木保護具

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