JP2001210465A - 表示パネル装置とその製造方法 - Google Patents
表示パネル装置とその製造方法Info
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Classifications
-
- H01L51/5237—
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部から有機ＥＬにとって有害な物質の侵入
を防ぐことのできる表示パネル装置とその製造方法を提
供する。 【解決手段】 ガラス基板１上に有機ＥＬ層１０を形成
し、この有機ＥＬ層１０を囲繞するように接着材２を塗
布し、この状態で保護部材３を載置し、そしてこの保護
部材３を押圧して接着剤２を潰すことにより、保護部材
３によって封止されたガラス基板１の内部空間の圧力が
ガラス基板１を含む表示パネル装置の外部空間の圧力に
比して大きくなるように設定する。閉じられた空間で体
積が減少すれば圧力が上昇することを応用し、その状態
で接着剤２を硬化し、保護部材３とガラス基板１を密着
させることで封止内部の圧力を外部に比較して高く保
つ。
を防ぐことのできる表示パネル装置とその製造方法を提
供する。 【解決手段】 ガラス基板１上に有機ＥＬ層１０を形成
し、この有機ＥＬ層１０を囲繞するように接着材２を塗
布し、この状態で保護部材３を載置し、そしてこの保護
部材３を押圧して接着剤２を潰すことにより、保護部材
３によって封止されたガラス基板１の内部空間の圧力が
ガラス基板１を含む表示パネル装置の外部空間の圧力に
比して大きくなるように設定する。閉じられた空間で体
積が減少すれば圧力が上昇することを応用し、その状態
で接着剤２を硬化し、保護部材３とガラス基板１を密着
させることで封止内部の圧力を外部に比較して高く保
つ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、有機エレク
トロルミネセンスを表示素子として用いた表示パネル装
置とその製造方法に関する。
トロルミネセンスを表示素子として用いた表示パネル装
置とその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】有機ＥＬ（Electroluminecense）パネル
は、情報産業機器用の各種ディスプレイや発光素子とし
て用いられ、特に、外部からの機械的振動や衝撃に優れ
た耐性を持つために、最近カーステレオや携帯電話用途
の表示パネル装置として注目されるようになった。
は、情報産業機器用の各種ディスプレイや発光素子とし
て用いられ、特に、外部からの機械的振動や衝撃に優れ
た耐性を持つために、最近カーステレオや携帯電話用途
の表示パネル装置として注目されるようになった。
【０００３】有機ＥＬパネルは、有機ＥＬを成膜した
後、パネルを保護する目的で、ガラス基板の裏側に、ガ
ラスや金属等の無機物や、フィルムやアクリル等の有機
物から成る保護部材で覆う必要がある。その保護部材を
ガラス基板と密着させるために接着剤を塗布し、同時に
外部から酸素や水分等有機ＥＬを劣化させる物質の侵入
を防いでいる。
後、パネルを保護する目的で、ガラス基板の裏側に、ガ
ラスや金属等の無機物や、フィルムやアクリル等の有機
物から成る保護部材で覆う必要がある。その保護部材を
ガラス基板と密着させるために接着剤を塗布し、同時に
外部から酸素や水分等有機ＥＬを劣化させる物質の侵入
を防いでいる。
【０００４】図４に、従来における保護部品とガラス基
板との貼り合わせ方法が示されている。（ａ）（ｂ）は
貼り合わせ前、（ｂ）（ｃ）は貼り合わせ後における、
表示パネル装置の断面構造、平面構造のそれぞれを示
す。図４において、接着剤３の塗布は、ディスペンサ、
あるいは印刷法により実施されており、全周塗布のう
ち、一部接着剤を塗布しない個所Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄを作る
等して封止内部の圧力を逃がしていた。
板との貼り合わせ方法が示されている。（ａ）（ｂ）は
貼り合わせ前、（ｂ）（ｃ）は貼り合わせ後における、
表示パネル装置の断面構造、平面構造のそれぞれを示
す。図４において、接着剤３の塗布は、ディスペンサ、
あるいは印刷法により実施されており、全周塗布のう
ち、一部接着剤を塗布しない個所Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄを作る
等して封止内部の圧力を逃がしていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで図４に示す従
来の貼り合わせ方法によれば、封止内部の圧力が、外部
と同じかあるいは温度変化等により低くなる可能性があ
り、外部から水分や酸素等有機ＥＬデバイスを劣化させ
る物質が侵入しやすくなる状況になってしまう。また、
接着剤を一部切断する等の工程も必要となり、接着剤の
塗布精度も悪くなり、表示パネルのデッドスペースも大
きくなってしまう。
来の貼り合わせ方法によれば、封止内部の圧力が、外部
と同じかあるいは温度変化等により低くなる可能性があ
り、外部から水分や酸素等有機ＥＬデバイスを劣化させ
る物質が侵入しやすくなる状況になってしまう。また、
接着剤を一部切断する等の工程も必要となり、接着剤の
塗布精度も悪くなり、表示パネルのデッドスペースも大
きくなってしまう。
【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、基板上に有機ＥＬ層を形成し、この有機ＥＬ層を
囲繞するように接着剤を塗布し、この状態で保護部材を
載置し、そしてこの保護部材を押圧して接着剤を潰すこ
とにより、保護部材によって封止された基板の内部空間
の圧力が基板を含む表示パネル装置の外部空間の圧力に
比して大きくなるように設定することで、外部から有機
ＥＬにとって有害な物質の侵入を防止することのできる
表示パネル装置とその製造方法を提供することを目的と
する。
あり、基板上に有機ＥＬ層を形成し、この有機ＥＬ層を
囲繞するように接着剤を塗布し、この状態で保護部材を
載置し、そしてこの保護部材を押圧して接着剤を潰すこ
とにより、保護部材によって封止された基板の内部空間
の圧力が基板を含む表示パネル装置の外部空間の圧力に
比して大きくなるように設定することで、外部から有機
ＥＬにとって有害な物質の侵入を防止することのできる
表示パネル装置とその製造方法を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項１に記載の表示パネル装置は、基板と、前
記基板上に取り付けられる表示素子と、前記基板上にあ
って前記表示素子の表示面と反対面側に取り付けられる
前記表示素子を封止して前記表示素子を保護する保護部
材を備える表示パネル装置において、前記保護部材によ
って封止された前記基板の内部空間の圧力が前記基板を
含む表示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくな
るように設定することとした。
ために請求項１に記載の表示パネル装置は、基板と、前
記基板上に取り付けられる表示素子と、前記基板上にあ
って前記表示素子の表示面と反対面側に取り付けられる
前記表示素子を封止して前記表示素子を保護する保護部
材を備える表示パネル装置において、前記保護部材によ
って封止された前記基板の内部空間の圧力が前記基板を
含む表示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくな
るように設定することとした。
【０００８】また、請求項２に記載の表示パネル装置
は、請求項１に記載の同装置において、前記表示素子
は、有機ＥＬ素子であることとした。更に、請求項３に
記載の表示パネル装置は、請求項１に記載の同装置にお
いて、前記封止は、前記保護部材と前記基板を接着剤に
より固着することによって行われることとした。また、
請求項４に記載の表示パネル装置は、請求項１に記載の
同装置において、前記基板は透明ガラス基板であり、前
記表示素子から発光した光が前記透明基板を透過して出
力されることとした。
は、請求項１に記載の同装置において、前記表示素子
は、有機ＥＬ素子であることとした。更に、請求項３に
記載の表示パネル装置は、請求項１に記載の同装置にお
いて、前記封止は、前記保護部材と前記基板を接着剤に
より固着することによって行われることとした。また、
請求項４に記載の表示パネル装置は、請求項１に記載の
同装置において、前記基板は透明ガラス基板であり、前
記表示素子から発光した光が前記透明基板を透過して出
力されることとした。
【０００９】上記構成により、封止内部空間の圧力が外
部空間の圧力より大きな表示パネルを提供でき、従っ
て、有機ＥＬデバイスに有害な物質が侵入しずらくな
り、結果的に信頼性の高い表示パネルを構築できる。
部空間の圧力より大きな表示パネルを提供でき、従っ
て、有機ＥＬデバイスに有害な物質が侵入しずらくな
り、結果的に信頼性の高い表示パネルを構築できる。
【００１０】請求項５に記載の表示パネルの製造方法
は、基板と、前記基板上に取り付けられる表示素子と、
前記基板上にあって前記表示素子の表示面と反対面側に
取り付けられる前記表示素子を封止して前記表示素子を
保護する保護部材を備える表示パネル装置の製造方法で
あって、前記基板上に前記表示素子を形成する工程と、
前記基板上に前記表示素子を囲繞するように接着剤を所
定の高さで付着する工程と、前記接着剤が接触するよう
に前記基板上に前記保護部材を貼り合わせる工程と、前
記保護部材を前記接着剤が変形するように前記基板側に
押圧し、前記基板の内部空間の圧力が前記基板を含む表
示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるよう
に前記表示素子を前記保護部材によって封止する工程と
を備えたことした。
は、基板と、前記基板上に取り付けられる表示素子と、
前記基板上にあって前記表示素子の表示面と反対面側に
取り付けられる前記表示素子を封止して前記表示素子を
保護する保護部材を備える表示パネル装置の製造方法で
あって、前記基板上に前記表示素子を形成する工程と、
前記基板上に前記表示素子を囲繞するように接着剤を所
定の高さで付着する工程と、前記接着剤が接触するよう
に前記基板上に前記保護部材を貼り合わせる工程と、前
記保護部材を前記接着剤が変形するように前記基板側に
押圧し、前記基板の内部空間の圧力が前記基板を含む表
示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるよう
に前記表示素子を前記保護部材によって封止する工程と
を備えたことした。
【００１１】また、請求項６に記載の表示パネルの製造
方法は、請求項５に記載の同方法において、前記内部圧
力は、＋０．０１〜＋１０気圧の範囲とすることとし
た。更に、請求項７に記載の表示パネルの製造方法は、
請求項５、６に記載の同方法において、前記接着剤は、
使用する接着剤をＵＶ硬化型エポキシ樹脂とした場合
に、前記押圧前の所定高を１００〜２００μｍの範囲と
し、前記押圧後の所定高を１〜２０μｍとすることとし
た。
方法は、請求項５に記載の同方法において、前記内部圧
力は、＋０．０１〜＋１０気圧の範囲とすることとし
た。更に、請求項７に記載の表示パネルの製造方法は、
請求項５、６に記載の同方法において、前記接着剤は、
使用する接着剤をＵＶ硬化型エポキシ樹脂とした場合
に、前記押圧前の所定高を１００〜２００μｍの範囲と
し、前記押圧後の所定高を１〜２０μｍとすることとし
た。
【００１２】請求項８に記載の表示パネルの製造方法
は、請求項５乃至７のいずれか１項に記載の同方法にお
いて、前記表示素子は有機ＥＬ素子であることとした。
また、請求項９に記載の表示パネルの製造方法は、請求
項５乃至７のいずれか１項に記載の同方法において、前
記基板は透明ガラス基板であり、前記表示素子より発生
した光が前記透明ガラス基板を通して出力されることと
した。
は、請求項５乃至７のいずれか１項に記載の同方法にお
いて、前記表示素子は有機ＥＬ素子であることとした。
また、請求項９に記載の表示パネルの製造方法は、請求
項５乃至７のいずれか１項に記載の同方法において、前
記基板は透明ガラス基板であり、前記表示素子より発生
した光が前記透明ガラス基板を通して出力されることと
した。
【００１３】このことにより、パネル封止部分の全周に
接着剤を塗布し、その状態で保護部材と基板を貼り合わ
せ、接着剤を押圧することで体積変化を生じる。閉じら
れた空間であるためた体積が変化することにより圧力が
変化し、その状態で接着剤を硬化し、保護部材と基板を
密着させることで封止内部の圧力を外部に比べて高圧に
維持できる。従って、外部から水分や酸素等有機ＥＬに
有害な成分の侵入を防止できる。また、接着剤を全周に
塗布するため一部を切断する等、余分な工程を不要とす
ることができる。
接着剤を塗布し、その状態で保護部材と基板を貼り合わ
せ、接着剤を押圧することで体積変化を生じる。閉じら
れた空間であるためた体積が変化することにより圧力が
変化し、その状態で接着剤を硬化し、保護部材と基板を
密着させることで封止内部の圧力を外部に比べて高圧に
維持できる。従って、外部から水分や酸素等有機ＥＬに
有害な成分の侵入を防止できる。また、接着剤を全周に
塗布するため一部を切断する等、余分な工程を不要とす
ることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の表示パネル装置
の基本構造を示す図であり、その断面ならびに平面をそ
れぞれ、（ａ）、（ｂ）で示す。図１に示すように、本
発明の表示パネル装置は、ガラス基板１と、ガラス基板
１上に形成される有機ＥＬ素子１０と、ガラス基板１上
にあって有機ＥＬ素子１０の表示面と反対面側に取り付
けられ、有機ＥＬ素子１０を封止して保護する保護部材
３から成る。特徴的には、保護部材３によって封止され
たガラス基板１の内部空間の圧力がガラス基板１を含む
表示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるよ
うに設定してある。詳細は後述する。
の基本構造を示す図であり、その断面ならびに平面をそ
れぞれ、（ａ）、（ｂ）で示す。図１に示すように、本
発明の表示パネル装置は、ガラス基板１と、ガラス基板
１上に形成される有機ＥＬ素子１０と、ガラス基板１上
にあって有機ＥＬ素子１０の表示面と反対面側に取り付
けられ、有機ＥＬ素子１０を封止して保護する保護部材
３から成る。特徴的には、保護部材３によって封止され
たガラス基板１の内部空間の圧力がガラス基板１を含む
表示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるよ
うに設定してある。詳細は後述する。
【００１５】図２は、本発明の表示パネルの製造方法を
示す工程図である。工程毎（ａ）〜（ｄ）として列挙さ
れている。図１に示す表示パネル装置において、まず、
ガラス基板１上に有機ＥＬ素子１０を形成する（工程
ａ）。次に、ガラス基板１上に形成された有機ＥＬ素子
１０を囲繞するように接着剤２を所定の高さで盛るよう
に付着する（工程ｂ）。そして、この状態で接着剤２が
接触するようにガラス基板１上に保護部材３を貼り合わ
せる（工程ｃ）。次に、保護部材３を接着剤２が変形す
るようにガラス基板１側に押圧し、ガラス基板１の内部
空間の圧力がガラス基板１を含む表示パネル装置の外部
空間の圧力に比して大きくなるように有機ＥＬ素子１０
を保護部材３によって封止する（工程ｄ）。
示す工程図である。工程毎（ａ）〜（ｄ）として列挙さ
れている。図１に示す表示パネル装置において、まず、
ガラス基板１上に有機ＥＬ素子１０を形成する（工程
ａ）。次に、ガラス基板１上に形成された有機ＥＬ素子
１０を囲繞するように接着剤２を所定の高さで盛るよう
に付着する（工程ｂ）。そして、この状態で接着剤２が
接触するようにガラス基板１上に保護部材３を貼り合わ
せる（工程ｃ）。次に、保護部材３を接着剤２が変形す
るようにガラス基板１側に押圧し、ガラス基板１の内部
空間の圧力がガラス基板１を含む表示パネル装置の外部
空間の圧力に比して大きくなるように有機ＥＬ素子１０
を保護部材３によって封止する（工程ｄ）。
【００１６】図３は、図２に示した、ガラス基板１と保
護部材２との貼り合わせ工程の詳細を示す図であり、
（ａ）（ｂ）は貼り合わせ前、（ｂ）（ｃ）は貼り合わ
せ後における、表示パネル装置の断面構造、平面構造の
それぞれを示す。本発明実施形態では、接着剤２とし
て、粘度、チキソ性の高い、ＵＶ硬化型エポキシ樹脂を
用いるものとし、パネル封止部分の全周に接着剤２をデ
ィスペンサや印刷により塗布した形状を可能な限り維持
させるようにする。その状態で保護部材３を載せ、この
保護部材３とガラス基板１と貼り合わせる。
護部材２との貼り合わせ工程の詳細を示す図であり、
（ａ）（ｂ）は貼り合わせ前、（ｂ）（ｃ）は貼り合わ
せ後における、表示パネル装置の断面構造、平面構造の
それぞれを示す。本発明実施形態では、接着剤２とし
て、粘度、チキソ性の高い、ＵＶ硬化型エポキシ樹脂を
用いるものとし、パネル封止部分の全周に接着剤２をデ
ィスペンサや印刷により塗布した形状を可能な限り維持
させるようにする。その状態で保護部材３を載せ、この
保護部材３とガラス基板１と貼り合わせる。
【００１７】ここで、接着部分（図中、斜線部分）を押
し潰すことで体積変化が生じる。すなわち、閉じられた
空間であるために体積が減少すれば圧力は上昇する。そ
の状態で接着剤２を硬化し、保護部材３とガラス基板１
を密着させることで封止内部の圧力を外部に比較して高
く保つ（陽圧）ことができる。封止内部の圧力が陽圧と
なるため、外部から水分、酸素等、有機ＥＬに有害な物
質が侵入しずらくなり、また、接着剤を全周に塗布し、
一部切断する等の工程が不要となるため、はみ出しがな
くなり、かつ塗布精度が向上し、表示パネルの狭額縁化
も達成されるといった派生的効果も得られる。
し潰すことで体積変化が生じる。すなわち、閉じられた
空間であるために体積が減少すれば圧力は上昇する。そ
の状態で接着剤２を硬化し、保護部材３とガラス基板１
を密着させることで封止内部の圧力を外部に比較して高
く保つ（陽圧）ことができる。封止内部の圧力が陽圧と
なるため、外部から水分、酸素等、有機ＥＬに有害な物
質が侵入しずらくなり、また、接着剤を全周に塗布し、
一部切断する等の工程が不要となるため、はみ出しがな
くなり、かつ塗布精度が向上し、表示パネルの狭額縁化
も達成されるといった派生的効果も得られる。
【００１８】なお、内部圧力の数値範囲は、外部を１気
圧としたときに、＋０．０１〜＋１０気圧とする。ま
た、平板ガラスで封止する場合に想定される圧力は、＋
０．０５〜＋８．３気圧であり、本発明実施形態では、
＋０．１〜＋０．２気圧とした。但し、保護部材３の大
きさは、カーステレオタイプで、１０１ｍｍ×２４ｍ
ｍ、携帯電話タイプで３６．６ｍｍ×２２．４ｍｍとす
る。また、保護部材３圧着前における接着剤２の高さは
約１００μｍ、圧着後の接着剤２の高さは、１〜２０μ
ｍとする。本発明実施形態では、１２μｍとした。
圧としたときに、＋０．０１〜＋１０気圧とする。ま
た、平板ガラスで封止する場合に想定される圧力は、＋
０．０５〜＋８．３気圧であり、本発明実施形態では、
＋０．１〜＋０．２気圧とした。但し、保護部材３の大
きさは、カーステレオタイプで、１０１ｍｍ×２４ｍ
ｍ、携帯電話タイプで３６．６ｍｍ×２２．４ｍｍとす
る。また、保護部材３圧着前における接着剤２の高さは
約１００μｍ、圧着後の接着剤２の高さは、１〜２０μ
ｍとする。本発明実施形態では、１２μｍとした。
【００１９】以上説明のように本発明は、ガラス基板１
上に有機ＥＬ層１０を形成し、この有機ＥＬ素子１０を
囲繞するように接着剤２を塗布し、この状態で保護部材
３を載置し、そしてこの保護部材３を押圧して接着剤２
を潰すことにより、保護部材３によって封止されたガラ
ス基板１の内部空間の圧力がガラス基板１を含む表示パ
ネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるように設
定することで、外部から有機ＥＬにとって有害な物質の
侵入を防止するものであり、更に、接着剤２の塗布精度
の向上をはかるものである。
上に有機ＥＬ層１０を形成し、この有機ＥＬ素子１０を
囲繞するように接着剤２を塗布し、この状態で保護部材
３を載置し、そしてこの保護部材３を押圧して接着剤２
を潰すことにより、保護部材３によって封止されたガラ
ス基板１の内部空間の圧力がガラス基板１を含む表示パ
ネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるように設
定することで、外部から有機ＥＬにとって有害な物質の
侵入を防止するものであり、更に、接着剤２の塗布精度
の向上をはかるものである。
【００２０】なお、上述した本発明実施形態において封
止を行う場合、外部と隔離された容器内で行い、その容
器内において接着剤を硬化する前に、封止内の圧力と同
じかやや高い状態に容器内圧力を調整するべきである。
そのように調整することで封止工程の歩留まりが向上す
る。
止を行う場合、外部と隔離された容器内で行い、その容
器内において接着剤を硬化する前に、封止内の圧力と同
じかやや高い状態に容器内圧力を調整するべきである。
そのように調整することで封止工程の歩留まりが向上す
る。
【００２１】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、パネ
ル封止部分の全周に接着剤を塗布し、その状態で保護部
材と基板を貼り合わせ、接着剤を押圧することで体積変
化を生じさせることによる圧力変化を利用し、その状態
で接着剤を硬化して保護部材と基板を密着させることで
封止内部の圧力を外部に比べて高圧に維持できる。この
ことにより、外部から水分や酸素等有機ＥＬに有害な成
分の侵入を防止できる。また、接着剤を全周に塗布する
ため一部を切断する等、余分な工程を不要とすることが
でき、更に、はみ出し等塗布精度も向上させることがで
き、表示パネルの狭額縁化が達成できる等派生的効果も
得られる。
ル封止部分の全周に接着剤を塗布し、その状態で保護部
材と基板を貼り合わせ、接着剤を押圧することで体積変
化を生じさせることによる圧力変化を利用し、その状態
で接着剤を硬化して保護部材と基板を密着させることで
封止内部の圧力を外部に比べて高圧に維持できる。この
ことにより、外部から水分や酸素等有機ＥＬに有害な成
分の侵入を防止できる。また、接着剤を全周に塗布する
ため一部を切断する等、余分な工程を不要とすることが
でき、更に、はみ出し等塗布精度も向上させることがで
き、表示パネルの狭額縁化が達成できる等派生的効果も
得られる。
【図１】本発明の表示パネル装置の断面構造を示す図で
ある。
ある。
【図２】本発明における表示パネルの製造方法を示す工
程図である。
程図である。
【図３】図２における貼り合わせ工程の詳細を示す図で
ある。
ある。
【図４】従来の貼り合わせ工程を説明するために引用し
た図である。
た図である。
１ ガラス基板 ２ 接着剤 ３ 保護部材 １０ 有機ＥＬ素子
Claims (9)
- 【請求項１】 基板と、前記基板上に取り付けられる表
示素子と、前記基板上にあって、前記表示素子の表示面
と反対面側に取り付けられる前記表示素子を封止して前
記表示素子を保護する保護部材を備える表示パネル装置
において、 前記保護部材によって封止された前記基板の内部空間の
圧力が前記基板を含む表示パネル装置の外部空間の圧力
に比して大きくなるように設定したことを特徴とする表
示パネル装置。 - 【請求項２】 前記表示素子は、有機ＥＬ素子であるこ
とを特徴とする請求項１に記載の表示パネル装置。 - 【請求項３】 前記封止は、前記保護部材と前記基板を
接着剤により固着することによって行われることを特徴
とする請求項１に記載の表示パネル装置。 - 【請求項４】 前記基板は透明ガラス基板であり、前記
表示素子から発光した光が前記透明基板を透過して出力
されることを特徴とする請求項１に記載の表示パネル装
置。 - 【請求項５】 基板と、前記基板上に取り付けられる
表示素子と、前記基板上にあって前記表示素子の表示面
と反対面側に取り付けられる前記表示素子を封止して前
記表示素子を保護する保護部材を備える表示パネル装置
の製造方法であって、 前記基板上に前記表示素子を形成する工程と、 前記基板上に前記表示素子を囲繞するように接着剤を所
定の高さで付着する工程と、 前記接着剤が接触するように前記基板上に前記保護部材
を貼り合わせる工程と、 前記保護部材を前記接着剤が変形するように前記基板側
に押圧し、前記基板の内部空間の圧力が前記基板を含む
表示パネル装置の外部空間の圧力に比して大きくなるよ
うに前記表示素子を前記保護部材によって封止する工程
と、を備えたことを特徴とする表示パネル装置の製造方
法。 - 【請求項６】 前記内部圧力は、＋０．０１〜＋１０気
圧の範囲とすることを特徴とする請求項５に記載の表示
パネル装置の製造方法。 - 【請求項７】 前記接着剤は、使用する接着剤をＵＶ硬
化型エポキシ樹脂とした場合に、前記押圧前の所定高を
１００〜２００μｍの範囲とし、前記押圧後の所定高を
１〜２０μｍとすることを特徴とする請求項５、６に記
載の表示パネル装置の製造方法。 - 【請求項８】 前記表示素子は有機ＥＬ素子であること
を特徴とする請求項５乃至７のいずれか１項に記載の表
示パネル装置の製造方法。 - 【請求項９】 前記基板は透明ガラス基板であり、前記
表示素子より発生した光が前記透明ガラス基板を通して
出力されることを特徴とする請求項５乃至７のいずれか
１項に記載の表示パネル装置の製造方法。
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| JP2000015788A JP3817103B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 表示パネル装置の製造方法 |
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- 2000-01-25 JP JP2000015788A patent/JP3817103B2/ja not_active Expired - Lifetime
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