JP2001210241A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2001210241A
JP2001210241A JP2000019592A JP2000019592A JP2001210241A JP 2001210241 A JP2001210241 A JP 2001210241A JP 2000019592 A JP2000019592 A JP 2000019592A JP 2000019592 A JP2000019592 A JP 2000019592A JP 2001210241 A JP2001210241 A JP 2001210241A
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color
column
emission color
discharge cells
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JP2000019592A
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Tadayoshi Kosaka
忠義 小坂
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】行方向に沿った直線状のエッジを有した画像の
表示品位を高めることを目的とする。 【解決手段】放電空間が画面の列毎に区画され、各列に
おいて放電空間が画面の全長にわたって連続しかつ広大
部と狭窄部とが交互に並ぶように規則的に狭まってお
り、画面内の各広大部に放電セルが形成されたカラー表
示用のPDPにおいて、各列に属する放電セルの発光色
が同一であり、隣り合う2つの行の一方には第1発光色
Rの放電セル51と第2発光色Gの放電セル52とが属
し、かつ他方には第3発光色Bの放電セル53のみが属
する色配列構造を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3種の蛍光体を有
したカラー表示の可能なPDP(プラズマディスプレイ
パネル)に関する。
【0002】大画面のテレビジョン表示デバイスとして
面放電形式のAC型PDPが商品化されている。ここで
いう面放電形式は、輝度を確保する表示放電において陽
極及び陰極となる第1及び第2の主電極を、前面側又は
背面側の基板の上に平行に配列する形式である。
【0003】面放電型PDPの電極マトリクス構造とし
て、主電極対と交差するようにアドレス電極を配列した
“3電極構造”が広く知られている。表示に際しては、
主電極対の一方(第2の主電極)を行選択のためのスキ
ャン電極として用い、スキャン電極とアドレス電極との
間でアドレス放電を生じさせることによって、表示内容
に応じて壁電荷を制御するアドレッシングが行われる。
アドレッシングの後、主電極対に交番極性の点灯維持電
圧を印加すると、所定の壁電荷の存在するセルのみで基
板面に沿った面放電が生じる。このときの一連の面放電
が輝度を確保する表示放電である。
【0004】
【従来の技術】3電極構造の面放電型PDPは、放電空
間を列毎に区画する隔壁(バリアリブ)を有する。隔壁
パターンとしては、平面視帯状の隔壁を配列するストラ
イプパターンが、個々のセルを分断するメッシュパター
ン及びワッフルパターンよりも有利である。ストライプ
パターンであれば、各列において放電空間が画面の全長
にわたって連続するので、プライミングによる放電確率
の増大、蛍光体層の均等化、排気処理の容易化を図るこ
とができる。なお、列方向に連続した放電空間を形成す
る隔壁構造としては、ストライプパターンと低いメッシ
ュパターンとを合体した2層構造も知られている。
【0005】隔壁が直線状であって各列の放電空間の幅
が一定である基本形態では、隣り合う行どうしでの放電
の干渉(列方向のクロストーク)が生じ易く、駆動マー
ジンが小さい。従来において、クロストークの防止に有
効な形態が特開平9−50768号公報によって開示さ
れている。
【0006】図13は従来のPDPのセル構造を示す
図、図14は従来のセル配列を示す図である。図示のP
DP9は一対の基板構体(基板上にセル構成要素を設け
た構造体)10q,20qからなる。画面ESを構成す
る各放電セルにおいて、一対の主電極Xq,Yqとアド
レス電極Aとが交差する。主電極Xq,Yqは、前面側
の基板構体10qの基材であるガラス基板11の内面に
配列されており、それぞれが透明導電膜41qと金属膜
(バス電極)42qとからなる。主電極Xq,Yqを被
覆する誘電体層17の表面には保護膜18としてマグネ
シア(MgO)が被着されている。アドレス電極Aは、
背面側の基板構体20qの基材であるガラス基板21の
内面に配列されており、誘電体層24によって被覆され
ている。誘電体層24の上には、高さ150μm程度の
蛇行した帯状の隔壁29が各アドレス電極Aの間に1つ
ずつ設けられている。これらの隔壁29によって放電空
間が行方向(画面ESの水平方向)に列毎に区画されて
いる。放電空間のうちの各列に対応した部分(列空間)
31は全ての行に跨がって連続している。そして、アド
レス電極Aの上方及び隔壁29の側面を含めて背面側の
内面を被覆するように、カラー表示のためのR(赤),
G(緑),B(青)の3色の蛍光体層28R,28G,
28Bが設けられている。蛍光体層28R,28G,2
8Bは放電ガスが放つ紫外線によって局部的に励起され
て発光する。図13及び図14の斜体文字(R,G,
B)は蛍光体の発光色を示す。
【0007】図14のとおり、全ての隔壁29は広大部
と狭窄部とが交互に並ぶ列空間を形成するように蛇行し
ており、全ての列において隣り合う列との間で広大部の
列方向位置がずれている。表示素子(サブピクセル)で
ある放電セルは各広大部に形成されるが、図14では代
表として第1行及び第2行の放電セル51q,52q,
53qを鎖線の円で示してある。“行”とは、列方向位
置が等しい放電セルの集合であり、アドレッシングにお
ける走査単位である。表示においては、隣り合う2行の
うちの3列分の放電セル51q,52q,53qによっ
て画素(ピクセル)が構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図15が示すように、
従来のPDP9では行方向に並びかつ隣り合った2つの
ピクセル50qの一方が上向きの三角配列のセル集合と
なり、他方が下向きの三角配列のセル集合となる。この
ため、例えば行方向に延びる赤色の線を表示させた場合
に、図中の鎖線のように列方向の振幅をもつジグザグの
線が表示されるという問題があった。ジグザグは特に文
字や図形の表示品位を大きく損う。従来のセル配列構造
は、コンピュータのモニターといった精密な表示を要求
する用途に不向きであった。
【0009】本発明は、行方向に沿った直線状のエッジ
を有した画像の表示品位を高めることを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のプラズ
マディスプレイパネルは、放電空間が画面の列毎に区画
され、各列において放電空間が画面の全長にわたって連
続しかつ広大部と狭窄部とが交互に並ぶように規則的に
狭まっており、画面内の各広大部に放電セルが形成され
たカラー表示用のプラズマディスプレイパネルであっ
て、各列に属する放電セルの発光色が同一であり、隣り
合う2つの行の一方には第1発光色の放電セルと第2発
光色の放電セルとが属し、かつ他方には第3発光色の放
電セルのみが属する色配列構造をもつ。
【0011】この色配列構造では、全てのピクセルが同
じ向きの三角配列のセル集合となり、どの発光色につい
ても放電セルが行方向及び列方向の双方に一直線上に並
ぶので、文字や線画の精密な表示が可能である。
【0012】請求項2の発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、平面視において真っ直ぐな帯状の隔壁と、平面
視において規則的に曲がった帯状の隔壁とによって、前
記放電空間が列毎に区画されたものである。
【0013】請求項3の発明のプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、前記第1発光色は赤色であり、前記第
2発光色は緑色であり、前記第3発光色は青色である。
請求項4の発明のプラズマディスプレイパネルにおいて
は、前記第1発光色の放電セル及び前記第2発光色の放
電セルの列方向寸法が、前記第3発光色の放電セルの列
方向寸法よりも長い。
【0014】請求項5の発明のプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、前記第1発光色の放電セル及び前記第
2発光色の放電セルにおける表示放電に係る電極面積
が、前記第3発光色の放電セルにおける表示放電に係る
電極面積よりも大きい。
【0015】請求項6の発明のプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、表示放電を生じさせるための主電極
が、電極面積を確保する透明導電膜と導電を確保する金
属膜とからなり、かつ放電空間の前側に配列されてお
り、前記第1発光色の放電セル及び前記第2発光色の放
電セルにおける金属膜による遮光面積が、前記第3発光
色の放電セルにおける金属膜による遮光面積よりも小さ
い。
【0016】請求項7の発明のプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、前記第1発光色の放電セル及び前記第
2発光色の放電セルにおける表示放電の方向が列方向で
あり、前記第3発光色の放電セルにおける表示放電の方
向が行方向である。
【0017】請求項8の発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、放電空間が画面の列毎に区画され、各列におい
て放電空間が画面の全長にわたって連続しかつ広大部と
狭窄部とが交互に並ぶように規則的に狭まっており、画
面内の各広大部に放電セルが形成された、カラー表示用
のプラズマディスプレイパネルであって、各列に属する
放電セルの発光色が同一であり、配列順序が連続した4
列を1組とする4列周期の繰り返しとなるように第1発
光色、第2発光色、及び第3発光色の放電セルが行方向
に並び、かつ各組における2つの列に第3発光色の放電
セルが属する色配列構造をもつ。
【0018】請求項9の発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、前記画面の各列に列選択のためのアドレス電極
が配置され、前記各組における第3発光色の放電セルが
属する列のアドレス電極どうしが電気的に共通化された
ものである。
【0019】請求項10の発明のプラズマディスプレイ
パネルにおいては、前記各組における第3発光色の放電
セルの属する列どうしが隣り合い、前記第3発光色は緑
色である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、複数の実施形態を説明す
る。図面及び説明が煩雑になるのを避けるため、全ての
実施形態にわたって原則として共通の参照符号を付す。
ただし、構成の差異の理解を容易にするため、第2実施
形態以降の各実施形態において、形状又は構造が第1実
施形態と異なる構成要素については参照符号に小文字の
アルファベット(b,c,d,e,f,g,h)を付
す。
【0021】図1は第1実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図、図2は第1実施形態のPDPの色配列を示
す図である。図示のPDP1は、従来例(図13参照)
と同様の積層プロセスで製造可能な一対の基板構体から
なる3電極面放電型のカラー表示デバイスである。画面
の列方向に主電極Xと主電極Yとが1本ずつ交互に配列
され、隣り合う主電極Xと主電極Yとが面放電を生じさ
せるための電極対を構成する。配列の両端を除く主電極
X,Yは、その両側の主電極Y,Xと電極対を構成す
る。主電極X,Yは、それぞれがセル毎の放電の局所化
に適した形状にパターニングされた透明導電膜41と全
ての列に跨がる金属膜42とからなり、図示にない誘電
体層及び保護膜で被覆されている。金属膜42は直線状
ではなく、放電セルでの遮光を低減するために後述の隔
壁に沿って蛇行した帯状とされている。
【0022】PDP1では、直線状の隔壁29Sと従来
例と同様に蛇行した隔壁29とによって放電空間が行方
向(画面の水平方向)に列毎に区画されている。隔壁配
列は、隔壁29S−隔壁29−隔壁29−隔壁29Sの
パターンの繰り返しであって、各列には広大部と狭窄部
とが交互に並び且つ全ての行に跨がって連続した列空間
が形成されている。1本の隔壁29を挟んで隣り合う列
どうしでは広大部の列方向位置がずれ、1本の隔壁29
Sを挟んで隣り合う列どうしでは広大部の列方向位置が
等しい。
【0023】各列には図示しないアドレス電極と蛍光体
層とが配置されている。図中の斜体文字(R,G,B)
は蛍光体の発光色を示す(以下の図においても同様)。
色配列はR(赤)−B(青)−G(緑)のパターンの繰
り返しであって、蛇行した隔壁29どうしで挟まれた列
の発光色がBに選定されている。表示素子(サブピクセ
ル)である放電セルは画面内の全ての広大部に1個ずつ
形成されるが、図1では代表として第1行及び第2行の
放電セル51,52,53を鎖線の円及び楕円で示して
ある。
【0024】図1のとおり、PDP1においては奇数行
は発光色がBの放電セル53のみで構成され、偶数行は
発光色がRの放電セル51と発光色がGの放電セル52
とによって構成される。このような色配列では、図2の
ように全てのピクセル50が上向きの三角配列のセル集
合となり、どの発光色についても放電セルが行方向及び
列方向の双方に一直線上に並ぶので、文字や線画の精密
な表示が可能である。図2における円は赤の線を表示し
た状態を示している。また、放電セル53の面積が放電
セル51,52の面積よりも大きいので、青の発光量を
多くして白色表示の色温度を高めることができる。
【0025】図3は第2実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図である。このPDP1bの構成は基本的には
上述のPDP1と同一である。PDP1bにおいては、
蛇行した隔壁29bどうしで挟まれた放電セル53bの
列方向寸法L1よりも、直線状の隔壁29Sと蛇行した
隔壁29bとで挟まれた放電セル51b,52bの列方
向寸法L2が長くなるように、隔壁29bがパターニン
グされている。これにより、放電セル53bの平面積
(S1)と放電セル51b,52bの平面積(S2)と
を均等化して従来例と同様の色バランスを設定すること
ができる。
【0026】図4は第3実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図である。このPDP1cの構成は基本的には
上述のPDP1と同一である。PDP1cにおいては、
蛇行した隔壁29cどうしで挟まれた放電セル53cの
電極面積(s1)よりも、直線状の隔壁29Sと蛇行し
た隔壁29cとで挟まれた放電セル51c,52cの電
極面積(s2)が大きくなるように、透明導電膜41c
がパターニングされている。ここでいう電極面積(s
1,s2)は、主電極Xc,Ycのうちの面放電(表示
放電)に寄与する部分の面積である。放電セル53cの
列方向寸法L1と放電セル51c,52cの列方向寸法
L2を等しくした場合には、放電セル53cの平面積
(S1)が放電セル51c,52cの平面積(S2)よ
りも大きくなるので、電極面積s1,s2を等しくする
と各ピクセルの放電セル間で輝度のアンバランスが生じ
る。本例ではs1<s2とすることで輝度のバランスを
とることができる。
【0027】図5は第4実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図である。このPDP1dの構成は基本的には
上述のPDP1と同一である。PDP1dにおいて、主
電極Xd,Ydは、透明導電膜41A,41Bと蛇行し
た金属膜42とからなる。透明導電膜41A,41B
は、蛇行した隔壁29dどうしで挟まれた放電セル53
dの表示放電方向が行方向となり、直線状の隔壁29S
と蛇行した隔壁29dとで挟まれた放電セル51d,5
2dの表示放電方向が列方向となるようにパターニング
されている。これにより、放電セル51d,52dと放
電セル53dとにおける輝度及び発光効率の均等化が図
られている。隔壁29dは、放電セル53dの列方向寸
法L1よりも放電セル51d,52dの列方向寸法L2
が長くなるようにパターニングされている。
【0028】放電セルの平面積が均等となるようにL1
<L2となる隔壁を形成すると、放電セル53dの行方
向寸法が列方向寸法L1より極端に短くなり、列方向の
面放電ギャップの設計が困難になる。この問題は面放電
ギャップを行方向とすることで解消できる。
【0029】図6は第5実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図である。このPDP1eの構成は基本的には
上述のPDP1と同一である。PDP1eにおいて、主
電極Xe,Yeは、PDP1と同様にパターニングされ
た透明導電膜41eと直線状の金属膜42eとからな
る。金属膜42eは、蛇行した隔壁29eどうしで挟ま
れた放電セル53eの形成領域内を通過するように配置
されている。これにより、放電セル53eにおける遮光
面積(B1)を放電セル51e,52eにおける遮光面
積(B2)よりも大きくして、各放電セル51e,52
e,53eの実質の発光面積を均等化することができ
る。
【0030】図7は第6実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図、図8は第6実施形態のPDPの色配列を示
す図である。このPDP1fは、従来例と同様の隔壁構
造をもつ。主電極Xf,Yfは、列毎に分離した透明導
電膜41fと蛇行した金属膜42fとからなる。
【0031】PDP1fにおいては、各列に属する放電
セルの発光色が同一であり、配列順序が連続した4列を
1組とする4列周期の繰り返しとなるように三種の放電
セル51f,52f,53fが行方向に並び、かつ各組
における2つの列の発光色がBである色配列構造をも
つ。図示の例では放電セル53fが属する2つの列が隣
り合っているが、これに限らない。発光色がR又はGの
列にはアドレス電極Aが配置され、発光色がBの列には
アドレス電極Afが配置されている。各アドレス電極A
が独立に制御可能であるが、アドレス電極Afは同じ組
に属する他のアドレス電極Afと連結パターンAAによ
って電気的に共通化されている。
【0032】図8のように、全てのピクセル50fが平
行四辺形配列のセル集合となり、どの発光色についても
放電セルが行方向及び列方向の双方に一直線上に並ぶの
で、文字や線画の精密な表示が可能である。一般に紫外
線励起型の青色蛍光体は他の色と比べて発光強度が低い
ことを考慮すると、ピクセル50fの構成においてBの
放電セル53fを2個とするのが好ましいが、用途によ
ってはR又はGの放電セルを2個としてもよい。
【0033】図9は第7実施形態のPDPのセル構造を
示す平面図、図10は第7実施形態のPDPの色配列を
示す図である。このPDP1gの隔壁構造、主電極構
成、及びセル配列は図7のPDP1fと同様である。
【0034】PDP1gにおいては、発光色がBの列を
含む全ての列に1本ずつアドレス電極Aが配列されてい
る。各アドレス電極Aは独立に制御可能である。ただ
し、発光色がBである隣り合った2つの列が同時に発光
することはない。
【0035】駆動においては、発光色がBである隣り合
った2つの列のうち、左側の列のみを発光させる第1モ
ードと、右側の列のみを発光させる第2モードとを設け
る。モードの切換えの時期については、電源スイッチを
ONにした瞬間に切り換えたり、フレーム毎にランダム
に切り換えたり、フレーム毎に交互に切り換えたりする
といった種々の設定がある。
【0036】図10(a)のように第1モードでは全て
のピクセル50gが下向きの三角配列のセル集合とな
り、どの発光色についても放電セルが行方向及び列方向
の双方に一直線上に並ぶので、文字や線画の精密な表示
が可能である。図10(b)のように第2モードでは全
てのピクセル50g’が上向きの三角配列のセル集合と
なり、どの発光色についても放電セルが行方向及び列方
向の双方に一直線上に並ぶので、文字や線画の精密な表
示が可能である。
【0037】さらに本実施形態によれば、発光色がBの
放電セル53gにおける蛍光体劣化を遅らせて寿命を延
ばすことができる。3色の蛍光体のうち、1色の輝度寿
命が他の2色よりも短い場合に全体の製品寿命を延ばす
のに本実施形態は有効である。なお、R−G−B−Bの
配列パターンに限らず、使用する蛍光体に応じてR−G
−G−B、又はR−R−G−Bの配列パターンを採用し
てもよい。
【0038】図11は第8実施形態のPDPのセル構造
を示す平面図、図12は第8実施形態のPDPの色配列
を示す図である。このPDP1hの隔壁構造、主電極構
成、及びアドレス電極構成は図9のPDP1gと同様で
ある。
【0039】PDP1hにおいては、各列に属する放電
セルの発光色が同一であり、配列順序が連続した4列を
1組とする4列周期の繰り返しとなるように三種の放電
セル51h,52h,53hが行方向に並び、かつ各組
における2つの列の発光色がGである色配列構造をも
つ。
【0040】駆動においては、発光色がGである隣り合
った2つの列のうち、左側の列のみを発光させる第1モ
ードと、右側の列のみを発光させる第2モードとを設け
る。そして、フィールド毎にモードを切り換えるインタ
レース表示を行う。
【0041】図12(a)のように奇数フィールドでは
全てのピクセル50hが下向きの三角配列のセル集合と
なり、どの発光色についても放電セルが行方向及び列方
向の双方に一直線上に並ぶので、文字や線画の精密な表
示が可能である。図12(b)のように偶数フィールド
では全てのピクセル50h’が上向きの三角配列のセル
集合となり、どの発光色についても放電セルが行方向及
び列方向の双方に一直線上に並ぶので、文字や線画の精
密な表示が可能である。
【0042】さらに本実施形態によれば、Gの列方向の
解像度を従来の2倍にすることができる。R及びBの列
方向解像度は従来例と変わらないが、一般的にGの視認
性は他の色よりも高いので、疑似的に列方向解像が従来
の2倍になったように観測される。
【0043】以上の実施形態は2行に3本の割合で主電
極を配置するものであったが、1行に2本(1対)の割
合で主電極を配置する基本的な3電極構造にも本発明を
適用することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1乃至請求項10の発明によれ
ば、行方向に沿った直線状のエッジを有した画像の表示
品位を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図2】第1実施形態のPDPの色配列を示す図であ
る。
【図3】第2実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図4】第3実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図5】第4実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図6】第5実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図7】第6実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図8】第6実施形態のPDPの色配列を示す図であ
る。
【図9】第7実施形態のPDPのセル構造を示す平面図
である。
【図10】第7実施形態のPDPの色配列を示す図であ
る。
【図11】第8実施形態のPDPのセル構造を示す平面
図である。
【図12】第8実施形態のPDPの色配列を示す図であ
る。
【図13】従来のPDPのセル構造を示す図である。
【図14】従来のセル配列を示す図である。
【図15】従来の色配列を示す図である。
【符号の説明】
1,1b〜h PDP(プラズマディスプレイパネル) 51,51b〜h 放電セル 52,52b〜h 放電セル 53,53b〜h 放電セル R,G,B 発光色 29,29b〜e 隔壁 29S 隔壁 L1,L2 列方向寸法 s1,s2 電極面積 X,Xb〜h 主電極 Y,Yb〜h 主電極 41,41b,41c,41e〜h 透明導電膜 41A,41B 透明導電膜 42,42e〜h 金属膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電空間が画面の列毎に区画され、各列に
    おいて放電空間が画面の全長にわたって連続しかつ広大
    部と狭窄部とが交互に並ぶように規則的に狭まってお
    り、画面内の各広大部に放電セルが形成された、カラー
    表示用のプラズマディスプレイパネルであって、 各列に属する放電セルの発光色が同一であり、隣り合う
    2つの行の一方には第1発光色の放電セルと第2発光色
    の放電セルとが属し、かつ他方には第3発光色の放電セ
    ルのみが属する色配列構造をもつことを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】平面視において真っ直ぐな帯状の隔壁と、
    平面視において規則的に曲がった帯状の隔壁とによっ
    て、前記放電空間が列毎に区画された請求項1記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】前記第1発光色は赤色であり、前記第2発
    光色は緑色であり、前記第3発光色は青色である請求項
    1記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】前記第1発光色の放電セル及び前記第2発
    光色の放電セルの列方向寸法が、前記第3発光色の放電
    セルの列方向寸法よりも長い請求項1記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  5. 【請求項5】前記第1発光色の放電セル及び前記第2発
    光色の放電セルにおける表示放電に係る電極面積が、前
    記第3発光色の放電セルにおける表示放電に係る電極面
    積よりも大きい請求項1記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  6. 【請求項6】表示放電を生じさせるための主電極が、電
    極面積を確保する透明導電膜と導電を確保する金属膜と
    からなり、かつ放電空間の前側に配列されており、 前記第1発光色の放電セル及び前記第2発光色の放電セ
    ルにおける金属膜による遮光面積が、前記第3発光色の
    放電セルにおける金属膜による遮光面積よりも小さい請
    求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】前記第1発光色の放電セル及び前記第2発
    光色の放電セルにおける表示放電の方向が列方向であ
    り、前記第3発光色の放電セルにおける表示放電の方向
    が行方向である請求項1記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  8. 【請求項8】放電空間が画面の列毎に区画され、各列に
    おいて放電空間が画面の全長にわたって連続しかつ広大
    部と狭窄部とが交互に並ぶように規則的に狭まってお
    り、画面内の各広大部に放電セルが形成された、カラー
    表示用のプラズマディスプレイパネルであって、 各列に属する放電セルの発光色が同一であり、配列順序
    が連続した4列を1組とする4列周期の繰り返しとなる
    ように第1発光色、第2発光色、及び第3発光色の放電
    セルが行方向に並び、かつ各組における2つの列に第3
    発光色の放電セルが属する色配列構造をもつことを特徴
    とするプラズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】前記画面の各列に列選択のためのアドレス
    電極が配置され、 前記各組における第3発光色の放電セルが属する列のア
    ドレス電極どうしが電気的に共通化された請求項8記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】前記各組における第3発光色の放電セル
    の属する列どうしが隣り合い、 前記第3発光色は緑色である請求項8記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル。
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