JP2001209254A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents

転写装置および画像形成装置

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JP2001209254A
JP2001209254A JP2000015042A JP2000015042A JP2001209254A JP 2001209254 A JP2001209254 A JP 2001209254A JP 2000015042 A JP2000015042 A JP 2000015042A JP 2000015042 A JP2000015042 A JP 2000015042A JP 2001209254 A JP2001209254 A JP 2001209254A
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Koichi Okuda
幸一 奥田
Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低抵抗紙での画像の爆発飛び散り、突き抜け
防止はもちろんのこと、高抵抗紙での画像の爆発飛び散
りをも防止可能とした転写装置である。 【解決手段】 通紙開始当初は、転写電圧を予め定めら
れた電圧値Vtで定電圧制御して転写を行い、その後、
電流値が予め定められた一定値B(μA)以下になった
ら、電流値Bの定電流制御に切り替える。切り替えの電
流値Bは、図6中の従来の制御線において、電圧Vt印
加時の高抵抗紙の転写電流BH<B<電圧Vt印加時の
低抵抗紙の転写電流BLに設定する。図6の矢印より下
の領域は爆発飛び散り発生領域であり、定電圧制御の電
圧値Vtは、低抵抗紙で爆発飛び散りも突き抜けも発生
しないように低めに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した画像形成で使用される転写装置、およびこれを搭
載したプリンター、複写機、ファックス等の画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を利用した画像形成
装置が知られているが、最近、画像を紙に転写する転写
装置として転写ローラ方式が普及してきている。
【0003】この方式は、感光ドラムに当接した転写部
材としての転写ローラ(抵抗を持つ導電ローラである)
に高電圧を印加し、感光ドラムと転写ローラ間のニップ
に転写用の紙(転写材)を通すことにより、感光ドラム
上のトナー像を紙に転写するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低湿環境下
において、転写ローラに印加するバイアスが低すぎる
と、高抵抗紙では紙の裏面電荷が不足して、表1に示す
ように、トナー像にトナーの飛び散り(爆発飛び散り)
が発生する。逆に印加するバイアスが高く過ぎると、紙
が感光ドラムから離れる際に剥離放電(突き抜け)が発
生し、画像が乱れる。この突き抜け現象は紙の抵抗値に
は関係ない。
【0005】
【表1】 つまり、低抵抗紙で爆発飛び散りも突き抜けも発生しな
い低い電圧にバイアスを設定すると、高抵抗紙では爆発
飛び散りを発生してしまう。逆に高抵抗紙が爆発飛び散
りを発生しないほどバイアスを上げると、高抵抗紙はも
ちろんのこと、低抵抗紙においても突き抜けを発生して
しまう。
【0006】通常は、爆発飛び散りの方が目立つため、
これを防ぐためにバイアスを高めに設定するので、突き
抜けの発生が問題となっていた。
【0007】本発明の目的は、低抵抗紙での画像の爆発
飛び散りおよび突き抜け防止はもちろんのこと、高抵抗
紙での画像の爆発飛び散りをも防止可能とした転写装
置、およびこれを搭載した画像形成装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体に接触した転写部材に電圧発生手段により転写
電圧を印加して、前記像担持体上に形成されたトナー像
を前記像担持体と転写部材との間に通紙された転写材に
転写する転写装置において、前記電圧発生手段に流れる
転写電流を検出する電流検知手段を設置して、転写時、
前記電流検知手段で検知した転写電流が一定値以下とな
った際に、前記転写電圧を定電流制御することを特徴と
する転写装置である。本発明によれば、前記定電流制御
での電流値が小サイズ紙通紙時の転写電流よりも小さ
い。
【0009】また、本発明は、像担持体に接触した転写
部材に電圧発生手段により転写電圧を印加して、前記像
担持体上に形成されたトナー像を前記像担持体と転写部
材との間に通紙された転写材に転写する転写装置におい
て、前記電圧発生手段に発生する転写電圧を検出する電
圧検知手段を設置して、転写時、前記電圧検知手段で検
知した転写電圧が一定値以下となった際に、前記転写電
圧を定電圧制御することを特徴とする転写装置である。
本発明によれば、前記定電圧制御での電圧値が小サイズ
紙通紙時の転写電圧よりも大きい。
【0010】さらに、本発明は上記転写装置を搭載した
画像形成装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0012】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す断面図
である。本実施例の画像形成装置は、電子写真プロセス
利用のレーザビームプリンタに構成されている。
【0013】本実施例において、画像形成装置20は、
像担持体としてドラム型の電子写真感光体、すなわち感
光ドラム1を有し、この感光ドラム1は、アルミニウム
等でできた導電性のドラム基体1aの外周面上にOPC
感光層1bを形成してなっており、図示しない駆動装置
によって矢印a方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)で回転駆動される。
【0014】この感光ドラム1の表面が、接触式の転写
装置の転写部材である帯電ローラ2により、所定の極性
・電位に均一に帯電され、レーザビームスキャナ30か
ら出力されたレーザビームの走査露光L(目的の画像情
報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されて
いる)が施され、感光ドラム1の表面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。
【0015】この潜像は現像器4により現像してトナー
像として可視化され、得られたトナー像は転写ローラ5
により転写材Sに転写される。感光ドラム1と転写ロー
ラ5とは当接して転写ニップ部が形成されており、転写
材Sは図示しない給紙手段を介して転写ニップ部に所定
のタイミングで供給され、これと同時に転写ローラ5に
電源部100から転写電圧が印加され、感光ドラム1上
のトナー像が転写材Sに転写される。
【0016】トナー像が転写された転写材Sは、感光ド
ラム1から分離されて定着器7へ搬送され、定着器7で
トナー像が転写材Sに定着された後、画像形成装置の機
外に排出される。転写後の感光ドラム1は、クリーナ6
により表面の残留トナーを除去して清浄面として、つぎ
の画像形成動作に備える。
【0017】本例では、画像形成装置は、感光ドラム
1、帯電ローラ2、現像器4およびクリーナ6の4つの
プロセス機器を1つのプロセスユニット8もしくはプロ
セスカートリッジに構成し、画像形成装置本体に対し着
脱自在に設置している。プロセスユニット8の着脱操作
は、画像形成装置本体のガイド9に摺動させて行われ
る。なお、プロセスユニット8は、少なくとも感光ドラ
ムと帯電ローラ2を備えていればよく、現像器4は別体
であってもよい。
【0018】転写電源部100は、図2に示すように、
定電圧発生回路102と電流検出回路104とを有する
回路からなる。電圧発生回路102は、図3(a)に示
すように、CPU106からのデジタルデーターに比例
して転写電圧を上下させて発生し、転写電圧を出力する
ことができる。電流検出回路104は、図3(b)に示
すように、電圧発生回路102に流れる電流を検知した
検知電流をデジタルデーターとしてCPU106に送
る。
【0019】この転写電源回路100を用いて定電圧制
御を行う場合には、電圧発生回路102にCPU106
から一定のデータを与えればよい。またこの電源回路1
00で定電流制御を行うのであれば、CPU106が電
流検出回路104の電流値を読んで、電流値が目標値よ
り低ければその差分に応じて電圧発生回路102に与え
るデーターを増やし、電流値が目標値より高ければその
差分に応じて電圧発生回路102に与えるデーターを減
らせばよい。
【0020】転写電圧を定電圧制御する場合、転写ロー
ラ5の抵抗の環境変動や固体差によるばらつきを検出す
るために、通常、図4に示すようなシーケンスを用いて
転写ローラ5の抵抗値を計測し、その値に基づいて通紙
時の転写電圧を決定する。
【0021】図4のシーケンスにおいて、まず、非通紙
時に電流I0で定電流制御を行い(ステップS1)、そ
のときの電圧V0を測定して記憶する(S2)。通紙時
の転写電圧Vtをこの電圧V0に応じて、制御式Vt=
fn(V0)により決定する(S3)。
【0022】本発明の特徴は、通紙時、紙の抵抗等によ
り転写電圧の制御方式を変更することである。本実施例
では、図5のシーケンスにより制御方式を変更した。
【0023】図5において、シーケンスがスタートし
て、通紙開始当初は、予め定められた電圧Vtで転写電
圧を定電圧制御し転写を行う(ステップS11、S1
2)。その後、電流値が予め定められた一定値B(μ
A)以下になったら、転写電圧の制御を切り替え、その
電流値Bで定電流制御を行う(S14)。電流値が一定
値B以上であれば、そのまま定電圧制御により転写を続
け(S15)、ステップS13に戻って、ステップS1
3以下を繰り返す。
【0024】図1の画像形成装置を用いて、本実施例の
転写電圧制御による画像形成を行い、得られた画像を確
認したところ、以下の表2に示すように、高抵抗紙、低
抵抗紙とも、画像の爆発飛び散りはなく、画像の突き抜
けは高抵抗紙のみに限定された。
【0025】
【表2】 従来の定電圧制御では、以下の表3に示すように、高抵
抗紙、低抵抗紙とも、画像の突き抜けが発生した。
【0026】
【表3】 本実施例の転写電圧制御を従来の転写電圧制御の場合と
ともに図6に示す。図6は、転写電圧制御を行ったとき
の紙の抵抗の違いによる転写電流の変化を示す。
【0027】本実施例での制御を切り替える電流値B
は、図6に示すように、従来の制御線(定電圧制御)に
おいて、電圧Vt印加時の高抵抗紙の転写電流をBH、
電圧Vt印加時の低抵抗紙の転写電流をBLとしたとき
に、 電圧Vt印加時の高抵抗紙の転写電流BH<B<電圧V
t印加時の低抵抗紙の転写電流BLに設定した。
【0028】図6の矢印より下の領域は爆発飛び散り発
生領域であり、定電圧制御の電圧値Vtは、低抵抗紙で
爆発飛び散りも突き抜けも発生しないように低めに設定
されている。
【0029】以上のように、本実施例では、低抵抗紙通
紙時には、転写電流が多いため制御は定電圧制御のまま
であり、その発生電圧も低い。このため画像は爆発飛び
散りも突き抜けもない。一方、高抵抗紙通紙時には転写
電流が減少するため制御は定電流制御となり、電流を一
定に保つため転写電圧が上がって、紙裏面電荷の不足を
防止する。このため爆発飛び散りは発生しない。
【0030】通常、両面印刷をする際は、1面目印字時
に定着器を通過させることで水分が失われて紙の抵抗が
高くなるので、紙の裏面電荷の不足を防止するため、2
面目で転写バイアスを高くする必要がある。自動両面で
は2面目印字であることを装置が検出することができる
が、手差しによる両面では2面目であることを検出でき
ず、爆発飛び散りを発生させることがあった。また手差
し両面を考慮して予め転写バイアスを高めにしておく
と、転写メモリーによる画像不良や高温環境下で再転写
による濃度低下を起こすことがあった。
【0031】しかし、本実施例の装置を用いることによ
り、手差し両面において2面目での紙の抵抗が高いとき
は、転写電流が少ないことを検知して定電流制御に入る
ことができ、電圧が上がって爆発飛び散りを防止でき
る。また、片面印字あるいは両面印字の1面目において
は転写電圧が低く、転写メモリーや再転写による濃度低
下等を起こすことがない。
【0032】さらに通常、転写ローラ5は周方向に抵抗
むらをもっている。このため高抵抗紙使用時において定
電圧制御では、転写ローラの抵抗の高い部分で特に爆発
飛び散りを悪化させていた。この爆発飛び散りを防止す
るためにバイアスをさらに高めに設定すると、抵抗の低
い部分で激しく転写メモリー、突き抜けを発生してい
た。
【0033】しかし、本実施例によれば、高抵抗紙の場
合に定電流制御に入ることにより、転写ローラの抵抗の
高い部分で転写電圧を上げて、爆発飛び散りを防止し、
かつ抵抗の低い部分で電圧を下げて、転写メモリー、再
転写および突き抜け等を防止することができる。
【0034】実施例2 本実施例は、低湿環境下で単に定電流制御を行った場合
との比較について述べる。図7は、本実施例における転
写電圧制御を従来の定電流制御による場合とともに示す
説明図である。転写電圧制御を行ったときの紙の抵抗の
違いによる転写電圧の変化を示す。
【0035】低湿環境下で、従来の単純定電流制御を行
ったのでは、小サイズ紙で印字を行った際に、紙より感
光ドラムの非通紙部の方に電流が流れやすいので、ほと
んどの転写電流が感光ドラム非通紙部に流れてしまい、
転写電圧が低下して紙裏面電荷が不足し、転写不良や爆
発飛び散りを発生する。
【0036】これに対し、本実施例では、定電流制御に
切り替わる電流値Bを図8に示すように設定したので、
防止できる。
【0037】すなわち、図8において、小サイズ紙のと
きの転写電圧Vt印加時の総転写電流をBHとしたとき
に、定電流制御に切り替わる電流値Bを、B<小サイズ
紙通紙時の転写電流BHに設定した。
【0038】これによれば、小サイズ紙通紙で感光ドラ
ム非通紙部に電流が流れるときには、転写電流BHがB
より多く流れているので、定電流制御に入ることがな
く、感光ドラムに転写電流が流れることによる転写電圧
の低下、紙裏面電荷の不足が生じることがなく、画像不
良が発生することはない。
【0039】実施例3 本実施例は、高湿環境下で単に定電流制御を行った場合
との比較について述べる。図9は、本実施例における転
写電圧制御を従来の定電流制御による場合とともに示す
説明図である。転写電圧制御を行ったときの紙の吸湿の
違いによる転写電圧の変化を示す。
【0040】高湿環境下で単純定電流制御を行ったとき
は、図9に示すように、紙が吸湿して低抵抗化し、転写
電流が紙中に拡散し、電圧が低下し、ニップ部での電界
強度が不足して転写不良となる。
【0041】これに対し、本実施例では、定電流制御に
切り替わる電流値Bsを、 B<電圧Vt印加時の高吸湿紙通紙時の転写電流Bsに
設定する。
【0042】これにより、紙中に転写電流がBよりも多
く流れるため、転写電流が減って定電流制御に入ること
がなく、電圧が低下することも電界強度不足も発生しな
い。このため転写不良を防止でき、転写不良は発生しな
い。
【0043】実施例4 図10は、本発明のさらに他の実施例での転写電圧制御
を従来の転写電圧制御の場合とともに示す説明図、図1
1は、そのときのシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【0044】図11において、シーケンスがスタートし
て、通紙開始当初は定電流制御により制御して転写を行
う(ステップS21、S22)。電圧値が予め定められ
た一定値Vt1以下になったら、その電圧値Vt1で定
電圧制御を行う(S23、24)。電圧値が一定値Vt
1以上であれば、そのまま定電流制御により転写を続け
(S25)、ステップS23に戻って、ステップS23
以下を繰り返す。
【0045】上記装置を用いて画像確認を行ったとこ
ろ、以下の表4に示すように、爆発飛び散りはなく、突
き抜けは高抵抗紙のみに限定された。
【0046】
【表4】 通常の定電圧制御では、以下の表5に示すようになっ
た。
【0047】
【表5】 このとき、図10に示すように、制御を切り替える電圧
値Vt1は、 電流It印加時の低抵抗紙の転写電圧VtL<Vt1<
電流It印加時の高抵抗紙の転写電圧VtHと設定して
いる。
【0048】さらに定電圧制御の電圧値Vt1は、低抵
抗紙で爆発飛び散りも突き抜けも発生しないように低め
に設定されている。
【0049】低抵抗紙通紙時には転写電圧が低いため、
画像は爆発飛び散りも突き抜けもない。このとき制御は
定電圧制御となる。一方、高抵抗紙通紙時には転写電圧
が上がるため制御は定電流制御のままであり、電流を一
定に保つため転写電圧が上がり、紙裏面電荷の不足を防
止するので、爆発飛び散りは発生しない。
【0050】通常、両面印刷をする際は、1面目印字時
に定着器を通過させることで水分が失われて紙の抵抗が
高くなるので、紙の裏面電荷の不足を防止するため、2
面目で転写バイアスを高くする必要がある。自動両面で
は2面目印字であることを装置が検出することができる
が、手差しによる両面では2面目であることを検出でき
ず、爆発飛び散りを発生させることがあった。また手差
し両面を考慮して予め転写バイアスを高めにしておく
と、転写メモリーによる画像不良や高温環境下で再転写
による濃度低下を起こすことがあった。
【0051】しかし、本発明の装置を用いることによ
り、手差し両面において2面目で紙の抵抗値が高いとき
は、転写電圧が高いことを検知して定電流制御のままで
いることで電圧が上がり、爆発飛び散りを防止できる。
また、片面印字あるいは両面印字の1面目においては転
写電圧が低く、転写メモリー、再転写による濃度低下等
を起こすことがない。このとき、制御は定電圧制御とな
る。
【0052】さらに通常、転写ローラは周方向に抵抗む
らをもっている。このため高抵抗紙使用時において定電
圧制御では、転写ローラの抵抗の高い部分で特に爆発飛
び散りを悪化させていた。この爆発飛び散りを防止する
ためにバイアスをさらに高めに設定すると、抵抗の低い
部分で激しく転写メモリー、突き抜けを発生していた。
しかし、本発明により高抵抗紙の場合に定電流制御に入
るのであれば、抵抗の高い部分で転写電圧を上げて爆発
飛び散りを防止し、かつ抵抗の低い部分で電圧を下げ
て、転写メモリー、再転写、突き抜け等を防止すること
ができる。
【0053】また、低湿環境下で単に定電流制御を行っ
た場合と比べると、単純定電流制御では小サイズ紙で印
字を行った際に、紙より感光ドラムの非通紙部の方に電
流が流れやすいので、ほとんどの転写電流が感光ドラム
非通紙部に流れてしまい、電圧が低下し、紙裏面電荷が
不足し、転写不良や爆発飛び散りを発生する。これに対
し、本発明では、図12に示すように、定電圧制御に切
り替わる電圧値Vt1を、電流It印加時の小サイズ紙
通紙時の転写電圧値Vt1L<Vt1に設定すること
で、これを防止できる。
【0054】すなわち、感光ドラム非通紙部に電流が流
れるときには転写電圧がVt1より小さくなるので定電
圧制御に入り、感光ドラム非通紙部に転写電流が流れて
転写電圧が低下し、紙裏面電荷が不足して画像不良が発
生することはない。
【0055】高湿環境下で単純な定電流制御と比べたと
き、単純定電流制御のときは、紙が吸湿して低抵抗化
し、転写電流が紙中に拡散し、電圧が低下し、ニップ部
での電界強度が不足して転写不良となるのに対して、本
発明の制御において、図13のように、制御切り換えの
電圧値Vt1を、電流It印加時の吸湿紙通紙時の転写
電圧値VL200<Vt1に設定することで、紙中に転写
電流が多く流れ、電圧がVt1以下になり、定電圧制御
となるため、電圧が低下することも電界強度不足も発生
しない。このため転写不良は発生せず、防止できる。
【0056】実施例5 図14は、本発明のさらに他の実施例におけるシーケン
スを示すフローチャートで、実施例1の図5のシーケン
スを改良したものである。
【0057】図14では、図5のステップS13におい
て、転写電流値がBよりも高いときに、転写電圧が設定
値Vtより高いかを判断するステップS12a、および
低いときに電圧Vtで定電圧制御するステップS13b
を、ステップS13とS15との間に加えた。
【0058】図5のシーケンスにおいては、一度定電流
制御に入ると、その画像形成を行っているページ内(1
枚の紙内)では定電圧制御に戻ることができない。たと
えば前半部分にラベルが貼ってあった場合のように、1
ぺージ内で紙の抵抗値が大きくなる場合、有効である。
【0059】すなわち、高温環境下の吸湿紙の前半部に
高抵抗のビニルラベルが貼ってあるような場合、図5の
シーケンスでは、前半のラベル部で定電流制御に入って
しまい、後半の吸湿部では電圧が低下して転写不良を起
こしてしまう。図14のシーケンスであれば、後半の吸
湿部において電圧の低下を検出して、定電圧制御に戻る
ので、このようなことがない。
【0060】実施例6 図15は、本発明のさらに他の実施例におけるシーケン
スを示すフローチャートで、実施例4の図11のシーケ
ンスを改良したものである。
【0061】図15では、図5のステップS23におい
て、電圧値がVt1よりも高いときに、電流値が設定値
Itより高いかを判断するステップS23a、および低
いときに電圧Itで定電流制御するステップS23b
が、ステップS23とS25との間に加えた。
【0062】図11のシーケンスにおいては、一度定電
圧制御に入ると、その画像形成を行っているページ内で
は定電流制御に戻ることができない。たとえば後半部分
にビニルラベルが貼ってあった場合のように、1ぺージ
内で紙の抵抗値が大きくなる場合、有効である。
【0063】すなわち、高温環境下の吸湿紙の後半部に
高抵抗のビニルラベルが貼ってあるような場合、図11
のシーケンスでは、前半の吸湿紙部で定電圧制御に入っ
てしまい、後半のラベル部では電圧が上がらず、爆発飛
び散りを起こしてしまう。図15のシーケンスであれ
ば、後半の吸湿紙部において電流の低下を検出して、定
電流制御に戻るので、このようなことがない。
【0064】以上の実施例では、いずれも、転写装置と
して転写ローラを用いたが、接触式の転写装置であれ
ば、ベルト状、ブレード状などいずれでも差し支えな
い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写ローラなどの転写部材に電圧を印加する電圧発生手
段に流れる転写電流を、電流検知手段を設置して検知
し、検知した転写電流が一定値以下となった際に、転写
電圧を定電流制御するなどの措置を取ったので、低抵抗
紙においても、画像の爆発飛び散りも突き抜けもなく、
高抵抗紙においても、画像の爆発飛び散りをなくすこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された転写電源部を
示すブロック図である。
【図3】図2の電源部の回路の機能を示す説明図であ
る。
【図4】図1の画像形成装置での転写電圧の定電圧制御
の一般的なシーケンスを示す図である。
【図5】実施例1での転写電圧制御のシーケンスを示す
フローチャートである。
【図6】実施例1の転写電圧制御を従来の転写電圧制御
の場合とともに示す説明図である。
【図7】実施例2の転写電圧制御を従来の転写電圧制御
の場合とともに示す説明図である。
【図8】実施例2での定電流制御に切り替わる電流値の
設定を示す説明図である。
【図9】実施例3の転写電圧制御を従来の転写電圧制御
の場合とともに示す説明図である。
【図10】実施例4の転写電圧制御を従来の転写電圧制
御の場合とともに示す説明図である。
【図11】実施例4での転写電圧制御のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図12】実施例4での低湿環境下で定電圧制御に切り
替わる電圧値の設定を示す説明図である。
【図13】実施例4での高湿環境下で定電圧制御に切り
替わる電圧値の設定を示す説明図である。
【図14】実施例5での転写電圧制御のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図15】実施例6での転写電圧制御のシーケンスを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 現像器 5 転写ローラ 100 転写電源部 102 電圧発生回路 104 電流検知回路 106 CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に接触した転写部材に電圧発生
    手段により転写電圧を印加して、前記像担持体上に形成
    されたトナー像を前記像担持体と転写部材との間に通紙
    された転写材に転写する転写装置において、 前記電圧発生手段に流れる転写電流を検出する電流検知
    手段を設置して、転写時、前記電流検知手段で検知した
    転写電流が一定値以下となった際に、前記転写電圧を定
    電流制御することを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】 前記定電流制御での電流値が小サイズ紙
    通紙時の転写電流よりも小さい請求項1の転写装置。
  3. 【請求項3】 像担持体に接触した転写部材に電圧発生
    手段により転写電圧を印加して、前記像担持体上に形成
    されたトナー像を前記像担持体と転写部材との間に通紙
    された転写材に転写する転写装置において、 前記電圧発生手段に発生する転写電圧を検出する電圧検
    知手段を設置して、転写時、前記電圧検知手段で検知し
    た転写電圧が一定値以下となった際に、前記転写電圧を
    定電圧制御することを特徴とする転写装置。
  4. 【請求項4】 前記定電圧制御での電圧値が小サイズ紙
    通紙時の転写電圧よりも大きい請求項3の転写装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の転写装置を搭載した画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7269366B2 (en) 2004-07-19 2007-09-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling a fixer of a printer
JP2013242548A (ja) * 2012-04-27 2013-12-05 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
US9477181B2 (en) 2014-03-31 2016-10-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer power supply controlling method

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