JP2001206882A - 環状アセタール誘導体 - Google Patents
環状アセタール誘導体Info
- Publication number
- JP2001206882A JP2001206882A JP2000017322A JP2000017322A JP2001206882A JP 2001206882 A JP2001206882 A JP 2001206882A JP 2000017322 A JP2000017322 A JP 2000017322A JP 2000017322 A JP2000017322 A JP 2000017322A JP 2001206882 A JP2001206882 A JP 2001206882A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclic acetal
- expresses
- heptane
- hydroxymethyl
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Abstract
使用時の安定性に優れ、かつPVA、エチレン−ビニル
アルコール共重合体などの水酸基含有ポリマーとの良好
な相溶性を有し、架橋剤として有用な環状アセタール誘
導体を提供すること。 【解決手段】一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子またはアルキル基を表し、R2お
よびR3は一般式(II) 【化2】 (式中、R4は水素原子またはアルキル基を表し、k1、
k2およびk3のうちいずれか一つは1または2を表し、
残る二つのうちいずれか一つは0または1を表し、残る
一つは1を表す。また、*印を付した原子は一般式
(I)中の炭素鎖と結合する炭素原子を表す。)で示さ
れる環状アセタール構造を含む官能基を表し、mは5〜
7の整数を表す。)で示される環状アセタール誘導体を
提供する。
Description
ール誘導体に関する。本発明によって得られる環状アセ
タール誘導体は、例えばポリビニルアルコール(以下、
PVAと略称する)、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などの水酸基含有ポリマーと良好な相溶性を有して
いるため、架橋剤として利用した場合、その水酸基含有
ポリマーに高い耐水性、耐熱性を付与することができ
る。
ール共重合体などの水酸基含有ポリマーの架橋剤とし
て、ホルムアルデヒドなどのモノアルデヒド化合物;グ
リオキサール、マロンアルデヒド、グルタルアルデヒ
ド、ノナンジアールなどのジアルデヒド化合物が知られ
ている(例えば特公昭25−3945号公報、特公昭2
9−6145号公報、特開平3−174015号公報参
照)。しかしながら、前記のモノアルデヒド化合物およ
びジアルデヒド化合物は、独特の臭気を有しており、毒
性がある上、空気中の酸素で容易に酸化されるため、保
存時および使用時の安定性が悪いという問題点を有して
いる。この問題点を解決するために、テトラメトキシプ
ロパン、テトラメトキシノナンなどのジアセタール化合
物;1,7−ビス(1,3−ジオキソラン−2−イル)
ヘプタンなどの環状アセタール化合物が使用されており
(例えば特開平9−132816号公報、特開平10−
218876号公報参照)、中でも、テトラメトキシノ
ナン、1,7−ビス(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)ヘプタンなどの長い炭素鎖を有する化合物は、使用
時の安定性が優れる。
ような長い炭素鎖を有するジアセタール化合物または環
状アセタール化合物は疎水性が強いため、親水性の強い
PVA、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの水
酸基含有ポリマーとの相溶性が低く、混合の際にこれら
のポリマーと分離する傾向にあり、その結果として組成
物の内部まで均一に架橋することが難しいという問題点
を抱えていた。しかして、本発明の目的は、臭気や毒性
がほとんどなく、保存時および使用時の安定性に優れ、
かつ水酸基含有ポリマーとの良好な相溶性を有してお
り、架橋剤として有用な環状アセタール誘導体を提供す
ることにある。
目的は、一般式(I)
を表し、R2およびR3は一般式(II)
を表し、k1、k2およびk3のうちいずれか一つは1ま
たは2を表し、残る二つのうちいずれか一つは0または
1を表し、残る一つは1を表す。また、*印を付した原
子は一般式(I)中の炭素鎖と結合する炭素原子を表
す。)で示される環状アセタール構造を含む官能基を表
し、mは5〜7の整数を表す。)で示される環状アセタ
ール誘導体(以下、環状アセタール(I)と略称する)
を提供することにより達成される。
する。上記の一般式(I)および一般式(II)におい
て、R1およびR4が表すアルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基などの低級アルキル基が
好ましい。
あってもよいし、異なっていてもよい。これらが表す一
般式(II)で示される環状アセタール構造を含む官能
基としては、例えば4−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル基、4−ヒドロキシエチル−1,
3−ジオキソラン−2−イル基などの1,3−ジオキソ
ラン環を含む官能基;5−ヒドロキシ−1,3−ジオキ
サン−2−イル基、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキサン−2−イル基、5−ヒドロキシメチル−1,3
−ジオキサン−2−イル基、5−ヒドロキシメチル−5
−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル基、5−エチ
ル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン−2−
イル基などの1,3−ジオキサン環を含む官能基;5−
ヒドロキシ−1,3−ジオキセパン−2−イル基などの
1,3−ジオキセパン環を含む官能基が挙げられる。
示す。
1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
ン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシメチル−1,3
−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
ン−2−イル)−6−(4−ヒドロキシメチル−1,3
−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
ン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシメチル−1,3
−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
1,3−ジオキサン−2−イル)オクタン。
−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
シメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
−メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
シメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
ジオキセパン−2−イル)ヘプタン。
オキソラン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシメチル
−1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
パン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシエチル−1,
3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン。
パン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシメチル−1,
3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン。
(III)
である。)で示される脂肪族ジアルデヒド(以下、ジア
ルデヒド(III)と略称する)を、酸性物質の存在下
に一般式(IV)
義のとおりである。)で示される脂肪族トリオール(以
下、トリオール(IV)と略称する)とアセタール化反
応させることにより調製することができる。
は、1,8−オクタンジアール、1,9−ノナンジアー
ル、2−メチル−1,8−オクタンジアール、1,10
−デカンジアールなどが挙げられる。これらのうち1種
を用いてもよいし2種以上を混合して用いてもよい。
リセリン、1,2,4−ブタントリオール、2−(ヒド
ロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパンなどが挙げられ
る。これらのうち1種を用いてもよいし2種以上を混合
して用いてもよい。トリオール(IV)の使用量に特に
制限はないが、通常ジアルデヒド(III)1モルに対
して2〜100モルの範囲であることが好ましく、2〜
10モルの範囲であることがより好ましい。トリオール
(IV)の使用量が上記の範囲にあるとき、環状アセタ
ール(I)が高収率で得られ、かつ製造コストが低く抑
えられる。
酸、リン酸などの無機酸;ギ酸、酢酸、シュウ酸などの
カルボン酸;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸などのスルホン酸;p−トルエンスルホン酸ピリジ
ニウムなどのスルホン酸塩;塩化アンモニウムなどの塩
類;塩化亜鉛、塩化アルミニウムなどのルイス酸;酸性
イオン交換樹脂;活性白土、酸性白土などの固体酸など
が使用される。酸性物質の使用量に特に制限はないが、
酸性物質が無機酸、カルボン酸、スルホン酸またはその
塩、塩類、ルイス酸などの場合には、その使用量は通常
ジアルデヒド(III)1モルに対して0.0001〜
1モルの範囲であることが好ましい。酸性物質の使用量
が上記の範囲にあるとき、アセタール化の反応速度が高
く保たれ、副反応が抑制され、かつ製造コストが低く抑
えられるという利点がある。また酸性物質が酸性イオン
交換樹脂、または固体酸の場合には、その使用量は通常
ジアルデヒド(III)1モルに対して0.1〜100
gの範囲であることが好ましい。酸性物質の使用量が上
記の範囲にあるとき、前記の利点の他に、反応後に酸性
物質が容易に除去されるという利点がある。
不存在下に行うことができる。使用できる溶媒として
は、反応に悪影響を与えない限り特に制限はなく、例え
ば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、
トルエンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ルなどのエーテル;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどのエステル;クロロホルム、塩化メチレン、四塩
化炭素などのハロゲン化炭化水素などが挙げられる。溶
媒の使用量に特に制限はないが、通常ジアルデヒド(I
II)1重量部に対して、1〜100重量部の範囲であ
ることが好ましい。溶媒の使用量が上記の範囲にあると
き、製造コストが低く抑えられる。
範囲の温度で行われる。ただし、沸点が150℃より低
い溶媒を使用する場合には、アセタール化反応は0℃か
らその溶媒の沸点までの範囲の温度で行われる。温度が
上記の範囲にあるとき、アセタール化の反応速度が高く
保たれ、かつ副反応が抑制される。
I)、トリオール(IV)、酸性物質、および溶媒を使
用する場合には溶媒を混合し、所定温度で攪拌すること
により行われる。反応時間は、反応温度その他の反応条
件により変化するが、通常10分から30時間の範囲で
ある。この際に、アセタール化反応に伴い生成する水を
反応系から除去することが好ましい。水を除去すること
により、環状アセタール(I)を高収率で得ることがで
きる。水を除去する方法としては、水と共沸する溶媒を
用いて共沸脱水する方法、モレキュラーシーブスなどの
脱水剤を用いて脱水する方法などが挙げられる。共沸脱
水により水を除去する場合、炭化水素などの水に対する
溶解性が低い溶媒を用いることが好ましい。このような
溶媒を用いることにより、共沸脱水により回収された水
と溶媒の混合物を容易に分別することができる。また、
アセタール化反応は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス
下で行われてもよい。
(I)は、そのまま使用してもよいし、また通常の有機
反応において用いられる方法で単離・精製してその純度
を高めてから使用してもよい。単離・精製の方法として
は、反応混合物に塩基性化合物を添加して減圧蒸留する
方法、反応混合物に塩基性化合物を添加して薄膜蒸留す
る方法、カラムクロマトグラフィーを用いる方法などが
挙げられる。上記の塩基性化合物の具体例としては、ナ
トリウムメチラート、ナトリウムエチラートなどのナト
リウムアルコラート;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどの金属水酸化物;ジエチルアミン、トリオクチル
アミンなどのアミンなどが挙げられる。また、酸性イオ
ン交換樹脂または固体酸を酸性物質として用いた場合
は、単離・精製の方法として、反応混合物を濾過するな
どして酸性物質を除去した後、引き続き前記と同様の単
離・精製を行う方法などが挙げられる。なお、上記のよ
うな単離・精製により得られる物質は、複数の環状アセ
タール(I)の異性体の混合物になり得る。例えば、ジ
アルデヒド(III)として1,9−ノナンジアール、
トリオール(IV)としてグリセリンを用いた場合、生
成し得る環状アセタール(I)は、1,7−ビス(4−
ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)
ヘプタン、1,7−ビス(5−ヒドロキシ−1,3−ジ
オキサン−2−イル)ヘプタンおよび1−(5−ヒドロ
キシ−1,3−ジオキサン−2−イル)−7−(4−ヒ
ドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘ
プタンの3種となる。これらの環状アセタール(I)の
異性体の混合物は、用途に応じて混合物のまま使用して
もよいし、またそれぞれの異性体を高速液体クロマトグ
ラフィーを用いる方法などによってさらに分離して使用
してもよい。
(I)は、アセタール部分を反応点として水酸基含有ポ
リマーの架橋に用いることができる。例えば、まず、水
酸基含有ポリマーと環状アセタール(I)を溶融混練な
どの方法で混合し、次いで硫酸などの酸を用いて処理す
ることにより、架橋された水酸基含有ポリマーの組成物
が得られる。
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
ン15.6g、トルエン50gおよび硫酸0.5gを仕
込み、Dean−Stark脱水管を着け、111℃で
2時間加熱還流脱水させた。得られた反応液にナトリウ
ムメチラート(28%メタノール溶液)0.2gを加
え、薄膜蒸留にて精製し、1,7−ビス(4−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタ
ン、1,7−ビス(5−ヒドロキシ−1,3−ジオキサ
ン−2−イル)ヘプタンおよび1−(5−ヒドロキシ−
1,3−ジオキサン−2−イル)−7−(4−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン
の混合物12.8gを得た。この混合物の物性を以下に
示す。
4.18(m,10H),4.38〜4.98(m,4H)
4.9g、ベンゼン14gおよび活性白土1gを仕込
み、Dean−Stark脱水管を着け、80℃で1時
間加熱還流脱水させた。得られた反応液にナトリウムメ
チラート(28%メタノール溶液)0.2gを加え、薄
膜蒸留にて精製し、1,7−ビス(4−ヒドロキシメチ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタン、1,
7−ビス(5−ヒドロキシ−1,3−ジオキサン−2−
イル)ヘプタンおよび1−(5−ヒドロキシ−1,3−
ジオキサン−2−イル)−7−(4−ヒドロキシメチル
−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタンの混合物
13.5gを得た。この混合物の物性は実施例1で得ら
れた混合物の物性と一致した。
g、グリセリン61.9g、トルエン200gおよび硫
酸2gを仕込み、Dean−Stark脱水管を着け、
111℃で4時間加熱還流脱水させた。得られた反応液
にナトリウムメチラート(28%メタノール溶液)0.
8gを加え、薄膜蒸留にて精製し、1,6−ビス(4−
ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)
ヘプタン、1,6−ビス(5−ヒドロキシ−1,3−ジ
オキサン−2−イル)ヘプタン、1−(5−ヒドロキシ
−1,3−ジオキサン−2−イル)−6−(4−ヒドロ
キシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘプタ
ンおよび6−(5−ヒドロキシ−1,3−ジオキサン−
2−イル)−1−(4−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル)ヘプタンの混合物47.2gを
得た。この混合物の物性を以下に示す。
1.75(m,11H),3.27〜4.15(m,10H),4.20〜4.98(m,4H)
ロキシメチル)−1,3−プロパンジオール23.3
g、トルエン100gおよびp−トルエンスルホン酸
0.17gを仕込み、Dean−Stark脱水管を着
け、111℃で2.5時間加熱還流脱水させた。得られ
た反応液にナトリウムメチラート(28%メタノール溶
液)2gを加え、薄膜蒸留にて精製し、下記の物性を有
する1,8−ビス(5−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキサン−2−イル)オクタン22.5gを得た。
4.18(m,12H),4.41〜4.85(m,4H)
OHと略称する。エチレンmol%:44%)50gと
実施例1で得られた反応混合物(以下、アセタールaと
略称する)10g(EVOH/アセタールa=83.3
/16.7、重量比)をプラストミルを用いて200℃
にて15分間混練した。得られた樹脂組成物を熱プレス
した後、液体窒素中で破断し、破断面をトルエンで洗浄
してアセタールaを溶出させてSEM観察したところ、
溶出痕は見られなかった。また、混練後のEVOHとア
セタールaの重量比は83.8/16.2で、混練中の
揮散および飛散により失われたアセタールaは、仕込み
量の4%であった。 B.上記のAで用いたものと同じEVOH50gと1,
7−ビス(1,3−ジオキサン−2−イル)ヘプタン
(以下、アセタールbと略称する)10g(EVOH/
アセタールb=83.3/16.7、重量比)をプラス
トミルを用いて200℃にて15分間混練した。得られ
た樹脂組成物を熱プレスした後、液体窒素中で破断し、
破断面をトルエンで洗浄してアセタールbを溶出させて
SEM観察したところ、50〜100μmの粒径の溶出
痕が見られた。また、混練後のEVOHとアセタールb
の重量比は90.2/9.8で、混練中の揮散および飛
散により失われたアセタールbは、仕込み量の46%で
あった。
ール誘導体の一つであるアセタールaはEVOHと均一
に混合しており、従来の環状アセタール化合物であるア
セタールbと比較すると、EVOHとの相溶性に優れて
いることがわかる。また、アセタールaはアセタールb
に比較して、混練中の揮散および飛散が少なく、これは
両者のEVOHとの相溶性の差異によるものと考えられ
る。
を含む樹脂組成物の熱プレスシート(重量20g)を、
バットに注いだ希硫酸(pH=2)に浸漬させ、温度を
70℃に保って40分間静置した。その後、流水で3分
間洗浄し、さらに80℃、20mmHgで16時間減圧
乾燥した。得られたシートは100℃に加熱したジメチ
ルスルホキシドに不溶であり、内部まで均一に架橋され
ていることが確認された。
なく、保存安定性および使用時の安定性に優れ、かつ水
酸基含有ポリマーとの良好な相溶性を有し、架橋剤とし
て有用な環状アセタール誘導体を提供することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子またはアルキル基を表し、R2お
よびR3は一般式(II) 【化2】 (式中、R4は水素原子またはアルキル基を表し、k1、
k2およびk3のうちいずれか一つは1または2を表し、
残る二つのうちいずれか一つは0または1を表し、残る
一つは1を表す。また、*印を付した原子は一般式
(I)中の炭素鎖と結合する炭素原子を表す。)で示さ
れる環状アセタール構造を含む官能基を表し、mは5〜
7の整数を表す。)で示される環状アセタール誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017322A JP4450922B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 環状アセタール誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017322A JP4450922B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 環状アセタール誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001206882A true JP2001206882A (ja) | 2001-07-31 |
JP4450922B2 JP4450922B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=18544331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000017322A Expired - Lifetime JP4450922B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 環状アセタール誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4450922B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001261884A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Kuraray Co Ltd | 架橋剤 |
JP2001335572A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Kuraray Co Ltd | 環状アセタール誘導体の製造方法 |
WO2010087394A1 (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ジオキサン構造を有するアルコール化合物及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000017322A patent/JP4450922B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001261884A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Kuraray Co Ltd | 架橋剤 |
JP4493792B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2010-06-30 | 株式会社クラレ | 架橋剤 |
JP2001335572A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Kuraray Co Ltd | 環状アセタール誘導体の製造方法 |
WO2010087394A1 (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ジオキサン構造を有するアルコール化合物及びその製造方法 |
US8324407B2 (en) | 2009-01-30 | 2012-12-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Alcohol compound having dioxane structure and process for producing same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4450922B2 (ja) | 2010-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7705189B2 (en) | Calixarene compound, process for producing the same, intermediate therefor, and composition thereof | |
US8604223B2 (en) | Method of making ketals and acetals | |
JP4406473B2 (ja) | メチルオキシランジベンゾイルレゾルシノールuv吸収剤 | |
NZ231666A (en) | Phenyl (and naphthyl) hydrocarbyloxy phenyl (and azaheterocyclyl) substituted cyclic ether derivatives; pharmaceutical compositions | |
JP5148482B2 (ja) | テトラヒドロピラン−3−オン類からテトラヒドロピラン類を調製する方法 | |
JP4450922B2 (ja) | 環状アセタール誘導体 | |
DE4014649A1 (de) | Neue mehrfunktionelle verbindungen mit (alpha)-diazo-ss-ketoester- und sulfonsaeureester-einheiten, verfahren zu ihrer herstellung und deren verwendung | |
JPH06501971A (ja) | 大環状化合物ベースのエポキシ樹脂 | |
JP4562861B2 (ja) | 環状アセタール誘導体の製造方法 | |
JP2002155073A (ja) | 4−メチレン−1,3−ジオキソラン化合物、その製造方法、光カチオン架橋性組成物、および透明フィルム | |
JP4775607B2 (ja) | 官能基を有する4−メチレン−1,3−ジオキソランおよびその製造方法 | |
Séquin | 13C‐NMR. Spectral Differences between Corresponding Methyl Esters, Phenyl Esters and 2‐Substituted Chromones | |
US2511891A (en) | Heterocyclic compounds and their | |
JP3732539B2 (ja) | 新規ポリフェノール及びその製造方法 | |
JP4493792B2 (ja) | 架橋剤 | |
CN112236247A (zh) | 铸型造型用粘结剂组合物 | |
JP4617424B2 (ja) | スピロオルソエステル、ジスピロオルソエステル、それらの合成法、及びそれらの重合物。 | |
WO2014057844A1 (ja) | シクロアルカノール誘導体の製造方法およびアゾール誘導体の製造方法 | |
JPH10218876A (ja) | 環状ジアセタール誘導体及びその製造方法 | |
KR920009885B1 (ko) | 1,3-디옥솔란 및 1,3-디옥산의 유도체의 제조방법 | |
Ramanathan et al. | Phosphonium salts and aldehydes from the convenient, anhydrous reaction of aryl acetals and triphenylphosphine hydrobromide | |
JP2015017072A (ja) | 4−メチルテトラヒドロピランを溶媒とするアセタール化合物の製造方法 | |
JP3198606B2 (ja) | 新規ピリジニウム塩化合物および重合開始剤 | |
JPH0338585A (ja) | 1,3―ジオキソラン誘導体および1,3―ジオキサン誘導体の製造方法 | |
WO2021046010A1 (en) | A process to make aromatic enol ethers and olefin isomers of aromatic enol ethers |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4450922 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |