JP2001206397A - 栓 - Google Patents
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- JP2001206397A JP2001206397A JP2000014230A JP2000014230A JP2001206397A JP 2001206397 A JP2001206397 A JP 2001206397A JP 2000014230 A JP2000014230 A JP 2000014230A JP 2000014230 A JP2000014230 A JP 2000014230A JP 2001206397 A JP2001206397 A JP 2001206397A
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- plug
- conduction band
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常の使用下では栓の本来の密閉能力をそ
なえ、打栓密閉された瓶体中の気体の圧力が何らかの異
常で上昇した場合、該圧力により該栓が押し上げられて
瓶体の口部からはずれたり飛び出すことを防ぐことの出
来る栓を提供すること。 【解決手段】 栓の上方の周面31が平坦であり、ま
たは非導通帯を有し、栓の下方に溝30の如き導通路を
有する栓。
なえ、打栓密閉された瓶体中の気体の圧力が何らかの異
常で上昇した場合、該圧力により該栓が押し上げられて
瓶体の口部からはずれたり飛び出すことを防ぐことの出
来る栓を提供すること。 【解決手段】 栓の上方の周面31が平坦であり、ま
たは非導通帯を有し、栓の下方に溝30の如き導通路を
有する栓。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は瓶等の容器の口部に打栓
する栓に関する。詳しくは打栓された栓が抜けることに
よるトラブルに対して配慮がなされた栓に関する。
する栓に関する。詳しくは打栓された栓が抜けることに
よるトラブルに対して配慮がなされた栓に関する。
【0002】
【従来の技術】栓の着脱に関する技術としては、コルク
栓を抜き易くした形状(特開平5−77847)、着脱
を繰り返しても脱落し易くならないもの(実開平1−1
28551)、適量の内容液を注出し易くしたもの(特
開平9−77111)、炭酸飲料の気が抜けるのを防ぐ
もの(特開平7─291332)、シール性を高めかつ
打栓操作の容易なもの(特開昭61−163)、開封操
作を容易にしたもの(特開昭63−280479)等が
ある。いずれも打栓あるいは開栓の操作、打栓された状
態での栓の密閉性、内容液の注出し易さ等に関するもの
であり、何らかの原因で栓が抜けてしまった場合のトラ
ブルを少なくすることについての配慮がなされているも
のではない。
栓を抜き易くした形状(特開平5−77847)、着脱
を繰り返しても脱落し易くならないもの(実開平1−1
28551)、適量の内容液を注出し易くしたもの(特
開平9−77111)、炭酸飲料の気が抜けるのを防ぐ
もの(特開平7─291332)、シール性を高めかつ
打栓操作の容易なもの(特開昭61−163)、開封操
作を容易にしたもの(特開昭63−280479)等が
ある。いずれも打栓あるいは開栓の操作、打栓された状
態での栓の密閉性、内容液の注出し易さ等に関するもの
であり、何らかの原因で栓が抜けてしまった場合のトラ
ブルを少なくすることについての配慮がなされているも
のではない。
【0003】従来、打栓密閉された瓶中の気体の圧力が
上昇して栓が押し上げられ瓶の口部からはずれ、あるい
は飛び出すことがあった。特に近来、栓の材質がコルク
からポリエチレン等のプラスチックに変わっていくにつ
れこの問題が目立つようになった。プラスチックは一般
にコルクに比べ硬いすなわち弾性率が高いので、瓶の口
径に対し栓の径をあまり大きくすると、打栓時の抵抗が
過大となり、また、栓の引き抜き力も過大となる。瓶の
口径に対し栓の径を僅かに大きくしたのでは嵌合がゆる
くなる。従って最適な栓径の範囲が狭い。このため最適
な栓径を設計したとしても、栓および瓶の製作精度上の
ばらつきから、打栓されたときの栓が瓶に対して嵌合し
ている力が弱くなる場合があり、瓶中の気体の圧力が上
昇したときに栓が押し上げられ瓶の口部からはずれ、あ
るいは飛び出す度合いが多くなるのである。
上昇して栓が押し上げられ瓶の口部からはずれ、あるい
は飛び出すことがあった。特に近来、栓の材質がコルク
からポリエチレン等のプラスチックに変わっていくにつ
れこの問題が目立つようになった。プラスチックは一般
にコルクに比べ硬いすなわち弾性率が高いので、瓶の口
径に対し栓の径をあまり大きくすると、打栓時の抵抗が
過大となり、また、栓の引き抜き力も過大となる。瓶の
口径に対し栓の径を僅かに大きくしたのでは嵌合がゆる
くなる。従って最適な栓径の範囲が狭い。このため最適
な栓径を設計したとしても、栓および瓶の製作精度上の
ばらつきから、打栓されたときの栓が瓶に対して嵌合し
ている力が弱くなる場合があり、瓶中の気体の圧力が上
昇したときに栓が押し上げられ瓶の口部からはずれ、あ
るいは飛び出す度合いが多くなるのである。
【0004】これに対する対策として、プラスチック製
の栓の下部をアルミ箔で覆った栓が用いられている。栓
を覆うアルミ箔が打栓時に変形し、プラスチックの硬さ
を補完して瓶口へ嵌合している力を高め、これにより瓶
中の気体の圧力が上昇して栓が押し上げられ瓶の口部か
らはずれ、あるいは飛び出すことを防止していた。
の栓の下部をアルミ箔で覆った栓が用いられている。栓
を覆うアルミ箔が打栓時に変形し、プラスチックの硬さ
を補完して瓶口へ嵌合している力を高め、これにより瓶
中の気体の圧力が上昇して栓が押し上げられ瓶の口部か
らはずれ、あるいは飛び出すことを防止していた。
【0005】しかし、プラスチック製の栓の下部をアル
ミ箔で覆った栓はその製作に手間がかかり、しかも使用
後はプラスチックとアルミ箔の分離、分別が難しいので
プラスチックのリサイクルが困難であり、環境に対する
負荷を増大させる。
ミ箔で覆った栓はその製作に手間がかかり、しかも使用
後はプラスチックとアルミ箔の分離、分別が難しいので
プラスチックのリサイクルが困難であり、環境に対する
負荷を増大させる。
【0006】これに対する対策としては打栓された状態
で気体がリークする導通路を始めから栓に設けておくこ
とがなされるが、打栓は一般には内容物の気体をも密閉
するのがその目的であるから、かかる方法は栓の本来の
密閉能力を損ねている。
で気体がリークする導通路を始めから栓に設けておくこ
とがなされるが、打栓は一般には内容物の気体をも密閉
するのがその目的であるから、かかる方法は栓の本来の
密閉能力を損ねている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常の使用
下では栓の本来の密閉能力をそなえ、打栓密閉された瓶
体中の気体の圧力が何らかの異常で上昇した場合、該圧
力により該栓が押し上げられて瓶体の口部からはずれ、
あるいは飛び出すことを防ぐことの出来る栓を提供する
ものである。また、単一の素材から成り立っており使用
後のリサイクルが容易であり、環境に対する負荷が小さ
い。
下では栓の本来の密閉能力をそなえ、打栓密閉された瓶
体中の気体の圧力が何らかの異常で上昇した場合、該圧
力により該栓が押し上げられて瓶体の口部からはずれ、
あるいは飛び出すことを防ぐことの出来る栓を提供する
ものである。また、単一の素材から成り立っており使用
後のリサイクルが容易であり、環境に対する負荷が小さ
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の栓は非導通帯を有しかつ該非導通帯の上辺
よりは下方に位置する上辺を持つ有効導通帯を有する栓
であり、非導通帯を有しかつ該非導通帯の上辺よりは下
方に位置する孔を有し、その孔と導通する該栓の底部に
位置する孔を有する栓であり、有効導通帯を形成する凹
みまたは有効導通帯を形成する凹みの一部が溝である栓
であり、有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通帯を
形成する凹みの一部が海島形状における海状である栓で
あり、有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通帯を形
成する凹みの一部がスリットである栓である。
に、本発明の栓は非導通帯を有しかつ該非導通帯の上辺
よりは下方に位置する上辺を持つ有効導通帯を有する栓
であり、非導通帯を有しかつ該非導通帯の上辺よりは下
方に位置する孔を有し、その孔と導通する該栓の底部に
位置する孔を有する栓であり、有効導通帯を形成する凹
みまたは有効導通帯を形成する凹みの一部が溝である栓
であり、有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通帯を
形成する凹みの一部が海島形状における海状である栓で
あり、有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通帯を形
成する凹みの一部がスリットである栓である。
【0009】かかる本発明の構成を持つ栓は、打栓密閉
された瓶体中の気体の圧力が上昇した場合、その圧力に
より栓が押し上げられ気体のシールが破れても、凹みを
有する栓体の凹まない部分で瓶の口への保持が維持され
る。かつ瓶体中の気体がその凹部を通過して外部へリー
クするので、栓を押し上げる気体の圧力はこれ以上生じ
ない。しかも瓶の横転等により瓶中の液体が瓶の口へ届
いたとしても、凹みが狭いので、該液体が瓶の外へ流出
することがほとんどない。
された瓶体中の気体の圧力が上昇した場合、その圧力に
より栓が押し上げられ気体のシールが破れても、凹みを
有する栓体の凹まない部分で瓶の口への保持が維持され
る。かつ瓶体中の気体がその凹部を通過して外部へリー
クするので、栓を押し上げる気体の圧力はこれ以上生じ
ない。しかも瓶の横転等により瓶中の液体が瓶の口へ届
いたとしても、凹みが狭いので、該液体が瓶の外へ流出
することがほとんどない。
【0010】また、加えて本発明の栓は、非導通帯を有
しかつ該非導通帯の上辺よりは下方に位置する上辺を持
つ有効導通帯を有する栓、および冠頭栓を含む組み合わ
せ栓である。かかる構成を持つ栓は、長期間の貯蔵時の
密閉性を損なうことなく初回の開栓後に打栓密閉された
瓶体中の気体の圧力が上昇した場合、圧力により栓が押
し上げられ気体のシールが破れても、凹みを有する栓体
の凹まない部分で瓶の口への保持が維持される。かつ瓶
体中の気体が凹みを通過して外部へリークするので、栓
を押し上げる気体の圧力はこれ以上生じない。しかも瓶
の横転等により瓶中の液体が瓶の口へ届いたとしても、
その凹部が狭いので、液体が瓶の外へ流出することがほ
とんどない。
しかつ該非導通帯の上辺よりは下方に位置する上辺を持
つ有効導通帯を有する栓、および冠頭栓を含む組み合わ
せ栓である。かかる構成を持つ栓は、長期間の貯蔵時の
密閉性を損なうことなく初回の開栓後に打栓密閉された
瓶体中の気体の圧力が上昇した場合、圧力により栓が押
し上げられ気体のシールが破れても、凹みを有する栓体
の凹まない部分で瓶の口への保持が維持される。かつ瓶
体中の気体が凹みを通過して外部へリークするので、栓
を押し上げる気体の圧力はこれ以上生じない。しかも瓶
の横転等により瓶中の液体が瓶の口へ届いたとしても、
その凹部が狭いので、液体が瓶の外へ流出することがほ
とんどない。
【0011】さらに、本発明の栓は栓頭の鍔に円弧状の
スリットを設け、そのスリットの外側の鍔体から成るル
ープ状体を開栓時のつまみとして用いることの出来る栓
であって、スリットの幅が部分的に狭くなり、かつ狭く
なった部分のスリットの円弧の内側の縁が、狭くなって
いない部分の円弧の内側の縁に対して円弧の外側の方向
に突起している栓である。突起部は、栓の打栓時さらに
冠頭を栓にかぶせるときに冠頭を栓に締めつける支えに
なり、冠頭による栓の固定効果を高めるものである。か
かる冠頭との組み合わせにより、開封前の貯蔵から開封
後の繰り返しの使用に至るそれぞれの段階での瓶の内容
物である液体や気体の密閉性および開栓の操作性を格段
に確実にした組み合わせ栓を得る。本組み合わせ栓は特
に前述の従来のプラスチック製の栓の密閉性に関する欠
点を補完するうえで有効である。
スリットを設け、そのスリットの外側の鍔体から成るル
ープ状体を開栓時のつまみとして用いることの出来る栓
であって、スリットの幅が部分的に狭くなり、かつ狭く
なった部分のスリットの円弧の内側の縁が、狭くなって
いない部分の円弧の内側の縁に対して円弧の外側の方向
に突起している栓である。突起部は、栓の打栓時さらに
冠頭を栓にかぶせるときに冠頭を栓に締めつける支えに
なり、冠頭による栓の固定効果を高めるものである。か
かる冠頭との組み合わせにより、開封前の貯蔵から開封
後の繰り返しの使用に至るそれぞれの段階での瓶の内容
物である液体や気体の密閉性および開栓の操作性を格段
に確実にした組み合わせ栓を得る。本組み合わせ栓は特
に前述の従来のプラスチック製の栓の密閉性に関する欠
点を補完するうえで有効である。
【0012】 〔発明の詳細な説明〕本発明の実施の態様を図1に示
す。栓20の下部には溝30が栓の周面の中央部から下
の部分の周の全周にわたって栓の軸と平行にほぼ等間隔
に1cmあたり6本の間隔で設けられている。溝の幅は
0.1乃至2.0mmの範囲であり、深さは0.1乃至
2.0mmの範囲である。図2は栓20の平面図、図3
は栓20の断面図であり、また栓20が瓶40に完全に
打栓された状態を示す。図4は栓の図2におけるA−
A’方向およびB−B’方向の断面図である。
す。栓20の下部には溝30が栓の周面の中央部から下
の部分の周の全周にわたって栓の軸と平行にほぼ等間隔
に1cmあたり6本の間隔で設けられている。溝の幅は
0.1乃至2.0mmの範囲であり、深さは0.1乃至
2.0mmの範囲である。図2は栓20の平面図、図3
は栓20の断面図であり、また栓20が瓶40に完全に
打栓された状態を示す。図4は栓の図2におけるA−
A’方向およびB−B’方向の断面図である。
【0013】かかる構成により完全な打栓状態では瓶体
中の内容物は気体、液体とも栓20の上部の略平滑な表
面を有する、すなわち平坦な上部周面31により正常に
シールされる。
中の内容物は気体、液体とも栓20の上部の略平滑な表
面を有する、すなわち平坦な上部周面31により正常に
シールされる。
【0014】瓶体中の気体の圧力が何らかの異常で上昇
した場合、圧力により栓が押し上げられて移動し、溝の
上端が瓶の口の上端に達する。かかる配置になると、瓶
体中の気体が栓の下端より連通する溝よりなる凹部の導
通路を通って瓶の口の上端に達し外部へリークする。そ
の結果瓶体中の気体の圧力は徐々に大気圧まで低下し栓
がこれ以上押し上げられることがなくなる。また、栓は
栓の下部の凹でない部分と、瓶体の口部との接触圧によ
って瓶体の口部に保持される。この状態で瓶の横転等に
より瓶中の液体が瓶の口へ届いたとしても、凹部が狭い
ので、液体が瓶の外へ流出することがほとんどない。
した場合、圧力により栓が押し上げられて移動し、溝の
上端が瓶の口の上端に達する。かかる配置になると、瓶
体中の気体が栓の下端より連通する溝よりなる凹部の導
通路を通って瓶の口の上端に達し外部へリークする。そ
の結果瓶体中の気体の圧力は徐々に大気圧まで低下し栓
がこれ以上押し上げられることがなくなる。また、栓は
栓の下部の凹でない部分と、瓶体の口部との接触圧によ
って瓶体の口部に保持される。この状態で瓶の横転等に
より瓶中の液体が瓶の口へ届いたとしても、凹部が狭い
ので、液体が瓶の外へ流出することがほとんどない。
【0015】図1乃至4において栓の長さ、直径等の栓
のディメンションは打栓すべき瓶のサイズにより決めら
れるが、例えば瓶口の内径D’が21.0mmφの場
合、栓の径Dはそれより僅かに大きく21.2mmφ、
溝30の長さGは7.5mmとすることが出来る。栓の
外周が瓶の口と接触している長さLは9.5mmであ
る。G(有効導通帯の長さ)とLとの比G/Lは0.1
〜0.9が好ましい。その比が0.9をこえると打栓さ
れたときのシールが不完全になり、0.1未満では気体
の導通後の栓の固定が不安定になる。比が0.8〜0.
3であることがさらに好ましい。
のディメンションは打栓すべき瓶のサイズにより決めら
れるが、例えば瓶口の内径D’が21.0mmφの場
合、栓の径Dはそれより僅かに大きく21.2mmφ、
溝30の長さGは7.5mmとすることが出来る。栓の
外周が瓶の口と接触している長さLは9.5mmであ
る。G(有効導通帯の長さ)とLとの比G/Lは0.1
〜0.9が好ましい。その比が0.9をこえると打栓さ
れたときのシールが不完全になり、0.1未満では気体
の導通後の栓の固定が不安定になる。比が0.8〜0.
3であることがさらに好ましい。
【0016】なお、図1において本発明の栓20は栓頭
の鍔21およびその鍔に設けられた円弧状のスリット2
8、28aを有している。スリットが隣接する境界52
の部分の肉厚は薄く、スリットの外側の半リング状にな
った部分を指で持ち上げると肉厚の薄い部分が破れてス
リットが連通し、開栓を容易にする半リング状の取っ手
が形成される。
の鍔21およびその鍔に設けられた円弧状のスリット2
8、28aを有している。スリットが隣接する境界52
の部分の肉厚は薄く、スリットの外側の半リング状にな
った部分を指で持ち上げると肉厚の薄い部分が破れてス
リットが連通し、開栓を容易にする半リング状の取っ手
が形成される。
【0017】また、スリット28とスリットが狭くなっ
た部分29とにより形成される突起部54は、図17の
如き冠頭を該栓にかぶせる場合の締めつけの支えにな
り、冠頭による栓の固定効果を高めるものである。かか
る冠頭との組み合わせにより、開封前の貯蔵から開封後
の繰り返しの使用に至るそれぞれの段階での瓶の内容物
である液体や気体の密閉性および開栓の操作性を格段に
確実にした組み合わせ栓を得る。本組み合わせ栓は特に
前述のプラスチック製の栓の密閉性に関する欠点を補完
するうえで有効である。
た部分29とにより形成される突起部54は、図17の
如き冠頭を該栓にかぶせる場合の締めつけの支えにな
り、冠頭による栓の固定効果を高めるものである。かか
る冠頭との組み合わせにより、開封前の貯蔵から開封後
の繰り返しの使用に至るそれぞれの段階での瓶の内容物
である液体や気体の密閉性および開栓の操作性を格段に
確実にした組み合わせ栓を得る。本組み合わせ栓は特に
前述のプラスチック製の栓の密閉性に関する欠点を補完
するうえで有効である。
【0018】また、本発明の栓20は栓頭の鍔が段状に
なっており、中間の鍔が打栓時のストッパー23となっ
ている。図3において該ストッパー23により打栓され
た栓に空隙33が生じ、栓抜きの操作が容易になる。
なっており、中間の鍔が打栓時のストッパー23となっ
ている。図3において該ストッパー23により打栓され
た栓に空隙33が生じ、栓抜きの操作が容易になる。
【0019】栓頭の鍔およびストッパーは本発明の栓の
操作性を高めるうえで有効であるが、キャップおよびス
トッパーを有しない栓であっても本発明の構成を有する
栓はその効果が全く損なわれるものではない。
操作性を高めるうえで有効であるが、キャップおよびス
トッパーを有しない栓であっても本発明の構成を有する
栓はその効果が全く損なわれるものではない。
【0020】本発明の栓の材質は、打栓可能な弾性を有
するものであれば特に限定されない。材料コスト、加工
のしやすさ、水分に対する安定性を考慮すれば、ポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好適である。
するものであれば特に限定されない。材料コスト、加工
のしやすさ、水分に対する安定性を考慮すれば、ポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好適である。
【0021】次に本発明の栓の構成の原理を図を用いて
説明するならば、図5乃至7の模式図において本発明の
栓の上部Aは従来の栓と同様な形状と機能を持ち、周面
が略平坦な円筒形もしくは周面が略平坦な円錐形を輪切
りした形状を持つ。図5において本発明の栓の下部Bは
周面に凹部を有する円筒形もしくは周面に凹部を有する
円錐形を輪切りした形状を持つ。凹部は栓の周面の下端
の陵部6の少なくとも一か所と栓の上部Aと下部Bとの
境界部8の少なくとも一か所との間で連通し、打栓され
たときの気体の導通路を形成している。
説明するならば、図5乃至7の模式図において本発明の
栓の上部Aは従来の栓と同様な形状と機能を持ち、周面
が略平坦な円筒形もしくは周面が略平坦な円錐形を輪切
りした形状を持つ。図5において本発明の栓の下部Bは
周面に凹部を有する円筒形もしくは周面に凹部を有する
円錐形を輪切りした形状を持つ。凹部は栓の周面の下端
の陵部6の少なくとも一か所と栓の上部Aと下部Bとの
境界部8の少なくとも一か所との間で連通し、打栓され
たときの気体の導通路を形成している。
【0022】かかる構成により図6の如く完全な打栓状
態では瓶体中の内容物は気体、液体とも正常にシールさ
れる。瓶体中の気体の圧力が何らかの異常で上昇した場
合、圧力により栓が押し上げられて移動し、図7の如き
位置に達する。かかる配置になると、瓶体中の気体が陵
部6より連通する凹部の導通路を通って境界部8に達し
外部へリークする。その結果瓶体中の気体の圧力は徐々
に大気圧まで低下し栓がこれ以上押し上げられることが
なくなる。また、栓は栓の下部Bの凹でない部分と、瓶
体の口部との接触圧によって図7の如き配置で瓶体の口
部に保持される。
態では瓶体中の内容物は気体、液体とも正常にシールさ
れる。瓶体中の気体の圧力が何らかの異常で上昇した場
合、圧力により栓が押し上げられて移動し、図7の如き
位置に達する。かかる配置になると、瓶体中の気体が陵
部6より連通する凹部の導通路を通って境界部8に達し
外部へリークする。その結果瓶体中の気体の圧力は徐々
に大気圧まで低下し栓がこれ以上押し上げられることが
なくなる。また、栓は栓の下部Bの凹でない部分と、瓶
体の口部との接触圧によって図7の如き配置で瓶体の口
部に保持される。
【0023】また、栓の下部Bの凹みのサイズは、連通
する凹みの少なくとも一か所において深さと幅のうちの
小さい方の値が0.1乃至2.0mmの範囲となるよう
な大きさであれば、瓶体中の気体の圧力が何らかの異常
で上昇した場合、図7の如き配置の状態での気体のリー
クがスムースでかつ瓶が横倒しになったときの内容物の
漏れが少ない。またあるとしても緩慢であり漏洩の現象
に気づいてから処置すれば大事に至らない場合が多い。
また連通する凹みの少なくとも一か所において深さと幅
のうちの小さい方の値が0.2乃至1.0mmの範囲と
なるような大きさであれば、瓶体中の気体の圧力が何ら
かの異常で上昇した場合、図7の如き配置の状態での気
体のリークがさらにスムースでかつ瓶が横倒しになった
ときの内容物の漏れがほとんどない。またあるとしても
極めて緩慢であり漏洩の現象に気付いてから処置すれば
大事に至らない場合が多い。
する凹みの少なくとも一か所において深さと幅のうちの
小さい方の値が0.1乃至2.0mmの範囲となるよう
な大きさであれば、瓶体中の気体の圧力が何らかの異常
で上昇した場合、図7の如き配置の状態での気体のリー
クがスムースでかつ瓶が横倒しになったときの内容物の
漏れが少ない。またあるとしても緩慢であり漏洩の現象
に気づいてから処置すれば大事に至らない場合が多い。
また連通する凹みの少なくとも一か所において深さと幅
のうちの小さい方の値が0.2乃至1.0mmの範囲と
なるような大きさであれば、瓶体中の気体の圧力が何ら
かの異常で上昇した場合、図7の如き配置の状態での気
体のリークがさらにスムースでかつ瓶が横倒しになった
ときの内容物の漏れがほとんどない。またあるとしても
極めて緩慢であり漏洩の現象に気付いてから処置すれば
大事に至らない場合が多い。
【0024】次に本発明の他の態様を説明する。図8、
9は溝が栓の周面の中央部から下の部分の周の全周にわ
たって格子状に設けられている。溝の幅は0.1乃至
2.0mmの範囲であり、深さは0.1乃至2.0mm
の範囲である。溝の本数密度はたて方向の溝12a、1
2bについては溝の幅にもよるが30本/cm乃至0.
3本/cmである。よこ方向の溝13a、13bについ
ては4本/cm乃至0.5本/cmである。また、よこ
方向の溝は一つの栓につき1本あっても有効である。よ
こ方向の溝は気体の流れを分散させ気体圧を急激でなく
徐々に開放させるのに有効である。また、たて方向の溝
の一部が詰まったときに迂回路の形成に寄与する。
9は溝が栓の周面の中央部から下の部分の周の全周にわ
たって格子状に設けられている。溝の幅は0.1乃至
2.0mmの範囲であり、深さは0.1乃至2.0mm
の範囲である。溝の本数密度はたて方向の溝12a、1
2bについては溝の幅にもよるが30本/cm乃至0.
3本/cmである。よこ方向の溝13a、13bについ
ては4本/cm乃至0.5本/cmである。また、よこ
方向の溝は一つの栓につき1本あっても有効である。よ
こ方向の溝は気体の流れを分散させ気体圧を急激でなく
徐々に開放させるのに有効である。また、たて方向の溝
の一部が詰まったときに迂回路の形成に寄与する。
【0025】また、凹部を形成する溝は図10の如く栓
の周を巡ぐる螺旋状であってもよい。螺旋状の溝は製作
が容易という長所がある。螺旋は一重でもよいが、多重
螺旋が気体の導通を分散させてさらによい。
の周を巡ぐる螺旋状であってもよい。螺旋状の溝は製作
が容易という長所がある。螺旋は一重でもよいが、多重
螺旋が気体の導通を分散させてさらによい。
【0026】また、凹部を形成する溝は図11の如く多
数本の溝が栓の中心軸に対して斜めに配置された構成で
あってもよい。
数本の溝が栓の中心軸に対して斜めに配置された構成で
あってもよい。
【0027】図12は下部15が凹部となっていて凹で
ない部分18eとの境界が波形になっている。波のかた
ちに関し、波数は栓の一周長あたり3乃至20が好まし
く、振幅は2mm以上が好ましい。また、凹部15と凹
でない部分18eとの高低差は0.1乃至2.0mmの
範囲にあることが好ましい。
ない部分18eとの境界が波形になっている。波のかた
ちに関し、波数は栓の一周長あたり3乃至20が好まし
く、振幅は2mm以上が好ましい。また、凹部15と凹
でない部分18eとの高低差は0.1乃至2.0mmの
範囲にあることが好ましい。
【0028】図13は凹部14が設けられていて、凹ま
ない部分17を海島における海の如くに凹部14が囲む
構成となっている。該凹まない部分の形状は円形、多角
形等特に限定しない。大きさにも特に限定はないが、栓
の製作上の容易さを考えると円形、菱形、長方形が好ま
しい。凹部は栓が打栓された状態で気体の導通路(後
述)を形成するが、凹部により形成される導通路はいず
れの導通路もその幅または深さの値のうち小さいほうの
値が0.1乃至2.0mmの範囲にあることが好まし
い。
ない部分17を海島における海の如くに凹部14が囲む
構成となっている。該凹まない部分の形状は円形、多角
形等特に限定しない。大きさにも特に限定はないが、栓
の製作上の容易さを考えると円形、菱形、長方形が好ま
しい。凹部は栓が打栓された状態で気体の導通路(後
述)を形成するが、凹部により形成される導通路はいず
れの導通路もその幅または深さの値のうち小さいほうの
値が0.1乃至2.0mmの範囲にあることが好まし
い。
【0029】図14は凹部16が設けられていて、凹ま
ない部分19を海島における海の如くに凹部16が囲む
構成となっている。
ない部分19を海島における海の如くに凹部16が囲む
構成となっている。
【0030】図15において栓は下部にスリット38が
設けられている。スリットの数は単数でもよい。複数の
スリット同士が交差していてもよい。
設けられている。スリットの数は単数でもよい。複数の
スリット同士が交差していてもよい。
【0031】図16において栓は栓の底部中央より栓の
軸にそって栓の高さの半分まで孔34があけられ、さら
に栓の側面を貫通する孔36があけられ孔34の上端と
栓の内部で交わっている。このように栓の底部の孔の口
と周面のある場所が気体の導通路(後述)を形成する態
様も本発明の一つの態様である。
軸にそって栓の高さの半分まで孔34があけられ、さら
に栓の側面を貫通する孔36があけられ孔34の上端と
栓の内部で交わっている。このように栓の底部の孔の口
と周面のある場所が気体の導通路(後述)を形成する態
様も本発明の一つの態様である。
【0032】なお、本発明の栓においては栓の上の部分
の周面は通常は凹凸がない平坦な周面であるが、該周面
上に凹凸があっても、それが気体の導通路(後述)を形
成しなければよい。
の周面は通常は凹凸がない平坦な周面であるが、該周面
上に凹凸があっても、それが気体の導通路(後述)を形
成しなければよい。
【0033】図17は本発明の栓22を瓶42に冠頭5
0をかぶせた状態の断面図である。瓶のくびれ部44に
該冠頭がくい込んで貯蔵時のシールをさらに確実にして
いる。栓22はプラスチック製であり、また溝32を有
しているため、従来のコルク製等の栓に比べて瓶への嵌
合力が劣るが、冠頭50により栓22の瓶42への嵌合
力を補って貯蔵時のシール性を高めている。使用時に冠
頭を破り捨て、内容物を一部使用した後、栓22を使用
する。その後瓶の内容物の気体に異常な圧力上昇が生じ
た場合は栓は図7の如き配置となり、図17の溝32の
凹みを通じて瓶の内部の気体が抜け圧力が低下して栓が
飛び落ちることはない。
0をかぶせた状態の断面図である。瓶のくびれ部44に
該冠頭がくい込んで貯蔵時のシールをさらに確実にして
いる。栓22はプラスチック製であり、また溝32を有
しているため、従来のコルク製等の栓に比べて瓶への嵌
合力が劣るが、冠頭50により栓22の瓶42への嵌合
力を補って貯蔵時のシール性を高めている。使用時に冠
頭を破り捨て、内容物を一部使用した後、栓22を使用
する。その後瓶の内容物の気体に異常な圧力上昇が生じ
た場合は栓は図7の如き配置となり、図17の溝32の
凹みを通じて瓶の内部の気体が抜け圧力が低下して栓が
飛び落ちることはない。
【0034】かかる本発明の諸態様から判明せる如き本
発明の態様をまとめて説明する。以下の説明においては
栓の全体の形状物のうち、瓶の口に嵌合する部分であっ
て、かつ、打栓された状態で瓶の口に接触する最上端を
含んだ栓の中心軸と垂直な平面と、打栓された状態で瓶
の口に接触する最下端を含んだ栓の中心軸と垂直な平面
との間の部分を栓として扱う。
発明の態様をまとめて説明する。以下の説明においては
栓の全体の形状物のうち、瓶の口に嵌合する部分であっ
て、かつ、打栓された状態で瓶の口に接触する最上端を
含んだ栓の中心軸と垂直な平面と、打栓された状態で瓶
の口に接触する最下端を含んだ栓の中心軸と垂直な平面
との間の部分を栓として扱う。
【0035】本発明の栓は、その一つの態様において、
該栓の側面の周を一巡し実質的な凹部のない周面帯を有
する。ここで、本明細書においては周面帯とは図18に
おいて栓2aの軸62と直角な2つの平面E、Fの間に
ある栓の側面の周64をいう。周面帯の上端の凹部の少
なくとも一つが周面帯の下端の凹部の少なくとも一つと
導通しているが如き周面帯を本明細書においては導通帯
と称する。本明細書においては凹部とは栓の表面の窪
み、溝、孔口、栓体に設けられたスリットを含む。本明
細書においては導通とは打栓された状態を想定した栓の
表面と瓶との凹みによる隙間により作られた通路、栓体
の内部の孔により作られた通路、両者が組み合わされた
通路が途中で途切れていない状態をいう。導通帯でない
周面帯を本明細書においては非導通帯と称する。図19
は本発明の態様の一例を一般的に表すものであり、栓2
bは非導通帯74と、導通路78を持つ導通帯76とを
有する。
該栓の側面の周を一巡し実質的な凹部のない周面帯を有
する。ここで、本明細書においては周面帯とは図18に
おいて栓2aの軸62と直角な2つの平面E、Fの間に
ある栓の側面の周64をいう。周面帯の上端の凹部の少
なくとも一つが周面帯の下端の凹部の少なくとも一つと
導通しているが如き周面帯を本明細書においては導通帯
と称する。本明細書においては凹部とは栓の表面の窪
み、溝、孔口、栓体に設けられたスリットを含む。本明
細書においては導通とは打栓された状態を想定した栓の
表面と瓶との凹みによる隙間により作られた通路、栓体
の内部の孔により作られた通路、両者が組み合わされた
通路が途中で途切れていない状態をいう。導通帯でない
周面帯を本明細書においては非導通帯と称する。図19
は本発明の態様の一例を一般的に表すものであり、栓2
bは非導通帯74と、導通路78を持つ導通帯76とを
有する。
【0036】栓の下端80を含む導通帯を本明細書にお
いては導通可能帯と称する。
いては導通可能帯と称する。
【0037】また、導通可能帯は瓶による把持を確保す
るために把持帯を含まねばならない。本明細書において
は把持帯とは、幅2mmの周面帯であって、栓が打栓さ
れたとき、栓の軸が三角形の内側に在って、その三角形
の3つのいずれの頂点も、その周面帯の表面と瓶とが接
触する部分の面に在るが如き三角形が存在する周面帯で
ある。
るために把持帯を含まねばならない。本明細書において
は把持帯とは、幅2mmの周面帯であって、栓が打栓さ
れたとき、栓の軸が三角形の内側に在って、その三角形
の3つのいずれの頂点も、その周面帯の表面と瓶とが接
触する部分の面に在るが如き三角形が存在する周面帯で
ある。
【0038】把持帯を含む導通可能帯を本明細書におい
ては有効導通帯と称する。本発明の栓は非導通帯を有
し、かつ該非導通帯の上辺よりは下方に位置する上辺を
持つ有効導通帯を有する。
ては有効導通帯と称する。本発明の栓は非導通帯を有
し、かつ該非導通帯の上辺よりは下方に位置する上辺を
持つ有効導通帯を有する。
【0039】本発明においては、導通可能帯は複数の導
通路を有するほうが、瓶の内容物の気体に異常な圧力上
昇が生じて栓が図7の如き配置となったときの該気体の
抜けがスムースになり、栓が脱落する確率が単数の導通
路を有する場合に比べて小さくなる。導通路の数が5個
以上であると該気体の抜けはさらにスムースになり栓が
脱落する確率がさらに小さくなる。また個々の導通路の
サイズを小さく出来るので瓶が横倒しになったときの内
容物の漏れが全くといっていいほどない。
通路を有するほうが、瓶の内容物の気体に異常な圧力上
昇が生じて栓が図7の如き配置となったときの該気体の
抜けがスムースになり、栓が脱落する確率が単数の導通
路を有する場合に比べて小さくなる。導通路の数が5個
以上であると該気体の抜けはさらにスムースになり栓が
脱落する確率がさらに小さくなる。また個々の導通路の
サイズを小さく出来るので瓶が横倒しになったときの内
容物の漏れが全くといっていいほどない。
【0040】本発明のその他の態様においては、本発明
の栓は非導通帯を有し、かつ栓の底部に孔を有し、該孔
は該非導通帯の上辺よりは下方に位置する栓の側面にあ
る凹部または側面にあけられた孔と導通している。
の栓は非導通帯を有し、かつ栓の底部に孔を有し、該孔
は該非導通帯の上辺よりは下方に位置する栓の側面にあ
る凹部または側面にあけられた孔と導通している。
【0041】
【発明の効果】本発明により打栓された瓶体内の気体の
圧力が異常に上昇して該栓が栓飛びまたは脱落すること
を防止出来る。栓が気体の圧力で瓶口内で上昇しても、
途中で気体が外部へ抜け瓶体内の気体の圧力が下がるの
で、栓は抜けることなく瓶体内の液体のシール性を保持
する。
圧力が異常に上昇して該栓が栓飛びまたは脱落すること
を防止出来る。栓が気体の圧力で瓶口内で上昇しても、
途中で気体が外部へ抜け瓶体内の気体の圧力が下がるの
で、栓は抜けることなく瓶体内の液体のシール性を保持
する。
【0042】また外側冠頭を併用することにより、外側
冠頭の開封前には瓶体内の気体の圧力の異常上昇にも耐
える密閉がなされ、開封後の簡易的な打栓後は栓が気体
の圧力で瓶口内で上昇しても、途中で気体が外部へ抜け
瓶体内の気体の圧力が下がり栓が抜けることなく瓶体内
の液体のシール性を保持する。
冠頭の開封前には瓶体内の気体の圧力の異常上昇にも耐
える密閉がなされ、開封後の簡易的な打栓後は栓が気体
の圧力で瓶口内で上昇しても、途中で気体が外部へ抜け
瓶体内の気体の圧力が下がり栓が抜けることなく瓶体内
の液体のシール性を保持する。
【図1】本発明の栓の見取り図である。
【図2】本発明の栓の平面図である。
【図3】本発明の栓の断面図である。
【図4】本発明の栓の断面図である。
【図5】本発明の原理を示す模式図である。
【図6】本発明の原理を示す模式図である。
【図7】本発明の原理を示す模式図である。
【図8】本発明の栓の見取り図である。
【図9】本発明の栓の見取り図である。
【図10】本発明の栓の見取り図である。
【図11】本発明の栓の見取り図である。
【図12】本発明の栓の見取り図である。
【図13】本発明の栓の見取り図である。
【図14】本発明の栓の見取り図である。
【図15】本発明の栓の見取り図である。
【図16】本発明の栓の見取り図である。
【図17】本発明の栓の断面図である。
【図18】本発明を説明するための説明図である。
【図19】本発明を説明するための説明図である。
2、2a、2b、20、22;栓 4、40、42;瓶 6;栓の陵 8、80;境界 10、12a、12b、12c、12d、30、32;
溝 14、15、16;凹部 17、19;凹でない部分 18a、18b、18c、18d、18e、18f、1
8g、31;平坦な周面 21;鍔 23;ストッパー 28、28a、29;スリット 33;空隙 34、36;孔 38;スリット 44;瓶のくびれの部分 50;外側冠頭 54;突起部 62;軸 64;周面帯 74;非導通帯 76;導通帯 78;導通路 80;栓の下端
溝 14、15、16;凹部 17、19;凹でない部分 18a、18b、18c、18d、18e、18f、1
8g、31;平坦な周面 21;鍔 23;ストッパー 28、28a、29;スリット 33;空隙 34、36;孔 38;スリット 44;瓶のくびれの部分 50;外側冠頭 54;突起部 62;軸 64;周面帯 74;非導通帯 76;導通帯 78;導通路 80;栓の下端
Claims (13)
- 【請求項1】非導通帯を有し、かつ該非導通帯の上辺よ
りは下方に位置する上辺を持つ有効導通帯を有する栓。 - 【請求項2】非導通帯を有し、かつ該非導通帯の上辺よ
りは下方に位置する孔を有し、該孔と導通する該栓の底
部に位置する孔を有することを特徴とする栓。 - 【請求項3】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が溝であることを特徴とする請
求項1に記載の栓。 - 【請求項4】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が海島形状における海状である
ことを特徴とする請求項1に記載の栓。 - 【請求項5】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部がスリットであることを特徴と
する請求項1に記載の栓。 - 【請求項6】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が溝である前記栓であって、該
溝が該栓の軸と平行である溝を含むことを特徴とする請
求項3に記載の栓。 - 【請求項7】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が溝である前記栓であって、該
溝が該栓の軸方向に対して傾いている溝を含むことを特
徴とする請求項3に記載の栓。 - 【請求項8】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が溝である前記栓であって、該
溝が該栓の軸方向と直角をなす溝を含むことを特徴とす
る請求項3に記載の栓。 - 【請求項9】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導通
帯を形成する凹みの一部が溝である前記栓であって、該
導通帯を形成する凹みまたはその一部が該周面を巡る螺
旋状であることを特徴とする請求項3に記載の栓。 - 【請求項10】有効導通帯を形成する凹みまたは有効導
通帯を形成する凹みの一部が溝である前記栓であって、
該溝またはその一部が互いに連通する複数個の溝である
ことを特徴とする請求項3、6、7、8、9のいずれか
に記載の栓。 - 【請求項11】栓頭の鍔に円弧状のスリットを設け、該
スリットの外側の鍔体から成るループ状体を開栓時のつ
まみとして用いることの出来る栓であって、該スリット
の幅が部分的に狭くなり、かつ該狭くなった部分のスリ
ットの該円弧の内側の縁が、狭くなっていない該円弧の
内側の縁に対して該円弧の外側の方向に突起しているこ
とを特徴とする栓。 - 【請求項12】栓頭の鍔に円弧状のスリットを設け、該
スリットの外側の鍔体から成るループ状体を開栓時のつ
まみとして用いることの出来る栓であって、該スリット
の幅が部分的に狭くなり、かつ該狭くなった部分のスリ
ットの該円弧の内側の縁が、狭くなっていない該円弧の
内側の縁に対して該円弧の外側の方向に突起しているこ
とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
栓。 - 【請求項13】請求項1乃至12のいずれかに記載の
栓、および冠頭を含むことを特徴とする組み合わせ栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014230A JP2001206397A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014230A JP2001206397A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001206397A true JP2001206397A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18541714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000014230A Pending JP2001206397A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001206397A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315769A (ja) * | 2006-09-04 | 2006-11-24 | Nagahama Cork Kogyosho:Kk | 栓 |
WO2007069538A1 (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | コンデンサ |
WO2008078765A1 (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-03 | Biochromat Co., Ltd | 揮発性物質留去用栓、揮発性物質留去用容器及び揮発性物質留去装置 |
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Citations (4)
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JPS5073710U (ja) * | 1973-11-13 | 1975-06-27 | ||
JPH0535689U (ja) * | 1991-07-03 | 1993-05-14 | ナシヨナルクラウン株式会社 | 中 栓 |
-
2000
- 2000-01-20 JP JP2000014230A patent/JP2001206397A/ja active Pending
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US11577893B2 (en) | 2017-09-28 | 2023-02-14 | Hoffmann-La Roche Inc. | Vial stopper for a lyophilization vial and closure method for closing a lyophilization vial |
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---|---|---|---|
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