JP2001206025A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2001206025A
JP2001206025A JP2000016185A JP2000016185A JP2001206025A JP 2001206025 A JP2001206025 A JP 2001206025A JP 2000016185 A JP2000016185 A JP 2000016185A JP 2000016185 A JP2000016185 A JP 2000016185A JP 2001206025 A JP2001206025 A JP 2001206025A
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JP
Japan
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tire
cord
belt layer
pneumatic radial
radial tire
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Application number
JP2000016185A
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English (en)
Inventor
Hisanobu Kobayashi
寿延 小林
Yoshihide Kono
好秀 河野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化及び高速耐久性を維持しつつ、ビード
アンシーティング抵抗を増大することのできる空気入り
ラジアルタイヤを提供すること。 【解決手段】 タイヤ赤道面CLに対して傾斜して延び
るスチールコードを配列した傾斜ベルト層20Aにより
トレッド部16の面内曲げ剛性が得られ、コーナリング
時の横力に耐えることができる。タイヤ赤道面CLに対
して実質状平行な有機繊維コードを配列した周方向ベル
ト層20Bによりトレッド部16の周方向剛性が得ら
れ、内圧を保持でき、また、高い高速耐久性が得られ
る。カーカス14の巻上部14Bが最大幅位置Pよりタ
イヤ径方向外側に位置しているので、タイヤサイド部の
横剛性が高まり、ビードアンシーティング抵抗を増大さ
せることができ、大きな横力作用時においてもビード部
11をリムに確実に保持させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速耐久性について
優れる空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】省エネルギー化が叫ばれるようになった
現在、自動車においては、重量の低減による燃費の向上
を図る検討が行われるようになり、これに伴って、タイ
ヤについても、その軽量化への要求が年々高まる傾向に
あり、特に汎用の乗用車用空気入りラジアルタイヤにお
いは、この傾向が顕著である。
【0003】そこで、タイヤ赤道面に対して傾斜する複
数のスチールコードを含む傾斜ベルトと、タイヤ赤道面
に対して平行な複数の有機繊維コードまたはスチールコ
ードを含む周方向ベルトとからなる空気入りラジアルタ
イヤが提案されている(例えば、特開平8−31870
6号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−31870
6号公報に記載の空気入りラジアルタイヤでは、ベルト
が2層であり、周方向ベルトに高強度の有機繊維コード
(または最適に配置されたスチールコード)を用いるこ
とにより軽量化及び高速耐久性の向上が図られている。
【0005】しかしながら、上記のように、タイヤ赤道
面に対して平行な複数本のコードと、タイヤ赤道面に対
して傾斜する複数本のコードとを重ねた構造のベルトで
は、軽量というメリットはあるが、従来の少なくとも2
枚の傾斜ベルト(いわゆるクロスベルト構造)の構造対
比、ベルト部のタイヤ幅方向の剛性が減少しており、特
に大きな横力が生じた場合には、踏面がタイヤ幅方向に
縮まる方向の変形量が増大してしまう問題がある。
【0006】詳細には、トレッドの断面形状が変形前の
矩形から変形時の上辺(踏面側)が短い台形へと変化し
ており、そのために従来構造対比でビード部がリムから
外れやすい(即ち、ビードアンシーティング抵抗が減少
する。)傾向にあった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、軽量化及び高
速耐久性を維持しつつ、ビードアンシーティング抵抗を
増大することのできる空気入りラジアルタイヤを提供す
ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも一対のビードコア間に跨がってトロイド
状をなすカーカスのクラウン部外周に、タイヤ赤道面に
対して傾斜して延びる複数本のコードまたはフィラメン
トを配列した1層の傾斜ベルト層と、この傾斜ベルト層
上に位置し、タイヤ赤道面に対して実質状平行に複数本
のコードを配列した少なくとも1層の周方向ベルト層
と、前記周方向ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられ
るトレッドと、を備えた空気入りラジアルタイヤにおい
て、前記カーカスは、前記ビードコアをタイヤ内側から
外側へ折り返され、折返端部は、タイヤ最大幅位置より
タイヤ径方向外側に位置することを特徴としている。
【0009】次に、請求項1に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0010】請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ
では、タイヤ赤道面に対して傾斜して延びる複数本のコ
ードまたはフィラメントを配列した1層の傾斜ベルト層
によりトレッドの面内曲げ剛性が得られ、コーナリング
時の横力に耐えることができる。
【0011】また、タイヤ赤道面に対して実質状平行に
複数本のコードを配列した少なくとも1層の周方向ベル
ト層により、トレッドの周方向剛性が得られ、内圧を保
持でき、また、高い高速耐久性が得られる。
【0012】さらに、タイヤ赤道面に対して平行な複数
本のコードと、タイヤ赤道面に対して傾斜する複数本の
コードとを重ねた構造のベルトでは、従来のクロスベル
ト構造の構造対比でベルト部のタイヤ幅方向の剛性が減
少しているため、大きな横力が生じた場合のトレッドの
変形が大きくなり、これがタイヤのビードアンシーティ
ング抵抗の減少の原因となっていたが、本発明の空気入
りラジアルタイヤでは、カーカスの折返端部をタイヤ最
大幅位置よりタイヤ径方向外側に位置させたので、タイ
ヤサイド部の横剛性が高まり、ビードアンシーティング
抵抗が増大し、大きな横力作用時においてもビード部を
確実にリムに保持させることができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカスの折
返部分は、少なくとも前記傾斜ベルト層及び前記周方向
ベルト層の何れか一方とオーバーラップしていることを
特徴としている。
【0014】次に、請求項2に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0015】請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ
では、カーカスの折返部分を少なくとも前記傾斜ベルト
層及び前記周方向ベルト層の何れか一方とオーバーラッ
プするように延長したので、タイヤ側部全体でカーカス
が2層となり、タイヤサイド部の横剛性をより高めるこ
とができ、ビードアンシーティング抵抗をより増大させ
ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の空気入りラジアルタイヤにおいて、オーバーラップ寸
法が、5mm〜30mmの範囲内であることを特徴としてい
る。
【0017】次に、請求項3に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0018】オーバーラップ寸法が5mm未満になると、
ベルト端とカーカス端の位置が接近するため、ベルトと
カーカス折返部分との層間ゴムの歪が大きくなり、耐久
性の低下を招く。
【0019】一方、オーバーラップ寸法が30mmを越え
ると、ビードアンシーティング抵抗の増大が頭打ちにな
り、重量増を招くのみになるため意味を持たない。
【0020】したがって、オーバーラップ寸法を5mm〜
30mmの範囲内にすることが好ましい。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードは、ポリエチレンテレ
フタレート繊維またはナイロン繊維からなり、双撚り構
造を有し、総デニール数DTが1000d〜6000d
の範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数/10
cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、Nt=T
×(0.139×DT/2×1/ρ)1/2 ×10-3
0.3の範囲であることを特徴としている。
【0022】次に、請求項4に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0023】周方向ベルト層のコードをポリエチレンテ
レフタレート繊維またはナイロン繊維とし、このコード
の撚り係数Ntを0.3以下とすることにより、十分な
コーナリング性能が得られる。
【0024】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0025】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0026】また、周方向ベルト層のコードにポリエチ
レンテレフタレート繊維またはナイロン繊維を用いるこ
とで、圧縮疲労によるコード切れが、従来使用されてい
た撚り係数(Nt)が0.3以下のアラミド繊維コード
に比し生じにくくなる。
【0027】ここで、双撚り構造とは、糸1本または2
本以上引きそろえて撚りを加え(下撚り)、これを2本
以上引きそろえて下撚りと反対方向に撚り(上撚り)を
かけたものをいう。
【0028】また、総デニール数DT とは、原糸デニー
ルと撚りの本数の積をいう。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードは、ポリエチレンナフ
タレート繊維からなり、双撚り構造を有し、総デニール
数DT が1000d〜6000dの範囲であり、このコ
ードの、撚り数をT(回数/10cm)、比重をρとす
ると、撚り係数Ntが、Nt=T×(0.139×DT
/2×1/ρ)1/2 ×10-3≦0.6の範囲であること
を特徴としている。
【0030】次に、請求項5に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0031】周方向ベルト層のコードをポリエチレンナ
フタレート繊維とし、このコードの撚り係数Ntを0.
6以下とすることにより、十分なコーナリング性能が得
られる。
【0032】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0033】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0034】また、周方向ベルト層のコードにポリエチ
レンナフタレート繊維を用いることで、圧縮疲労による
コード切れが、従来使用されていた撚り係数(Nt)が
0.3以下のアラミド繊維コードに比し生じにくくな
る。
【0035】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードは、ビニロン繊維から
なり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1000
d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚り数を
T(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り係数N
tが、Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)
1/2 ×10-3≦0.6の範囲であることを特徴としてい
る。
【0036】次に、請求項6に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0037】周方向ベルト層のコードをビニロン繊維と
し、このコードの撚り係数Ntを0.6以下とすること
により、十分なコーナリング性能が得られる。
【0038】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0039】また、撚り係数Ntは、小さすぎるとコー
ドがばらけて作業性が悪化する恐れがあるあるため、
0.1以上とすることが好ましい。
【0040】また、周方向ベルト層のコードにビニロン
繊維を用いることで、圧縮疲労によるコード切れが、従
来使用されていた芳香族ポリアミド繊維コードに比し生
じにくくなる。
【0041】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードは、アラミド繊維から
なり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1000
d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚り数を
T(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り係数N
tが、Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)
1/2 ×10-3≧0.3の範囲であることを特徴としてい
る。
【0042】周方向ベルト層のコードをアラミド繊維と
し、このコードの撚り係数Ntが0.3以上であれば、
良好な耐コード切れ性が得られる。
【0043】なお、周方向ベルト層のコードを双撚り構
造にするのは、コード自体の圧縮疲労性の向上と作業性
の点からであり、総デニール数DT が1000d〜60
00dの範囲にするのは、1000d未満だと物理的に
コードを打ち込むのが難しいからである。一方、600
0dを越えた場合にはコードが太くなりすぎ、それと共
にゴム量も増加せざるを得なくなり、タイヤ重量の増加
を招く結果となるからである。
【0044】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードの正接損失tanδ
が、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波数20H
z 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以下である
ことを特徴としている。
【0045】次に、請求項8に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0046】PET、ナイロン、PEN及びビニロンの
繊維は、仕事損失が大きく発熱しやすいため、高速耐久
性試験においては、これらの繊維コードが融解する虞れ
がある。このため、周方向ベルト層のコードの正接損失
tanδを、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波
数20Hz 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以
下とすることによって、これらの繊維コードの融解を防
止することができる。
【0047】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤに
おいて、周方向ベルト層のコードは、弾性率が3000
kgf/mm2 以上のスチールコードであることを特徴として
いる。
【0048】次に、請求項9に記載の空気入りラジアル
タイヤの作用を説明する。
【0049】周方向ベルト層のコードにスチールコード
を用いる場合、弾性率を3000kgf/mm2 以上とするこ
とによって、周方向ベルトに上述したPETやナイロン
等の有機繊維コードを使用した場合に比し、タイヤ重量
は幾分増加するものの、より一層周方向剛性を高めるこ
とができ、十分なコーナリングパワーが得られる。
【0050】なお、前記弾性率が3000kgf/mm2 未満
だとより効果的に剛性を向上させることができない。
【0051】また、スチールコードの打ち込み数は、周
方向剛性の確保と軽量化の観点から、50mm当たり15
〜50本の範囲内にすることが好ましい。
【0052】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ
において、周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率は、20
0kgf/mm2 以上であることを特徴としている。
【0053】なお、被覆ゴムの弾性率は、図6(A)に
示すように、直径dが14mm、高さhが28mmの円筒状
の空洞をもつ鋼鉄製の治具100の空洞内に、ゴム試験
片102を隙間なく充填した後、この治具100を、図
6(B)に示すように、圧縮試験機104にセットし、
ゴム試験片102の上下面に0.6mm/min の速度で荷
重Wを負荷し、このときの変位量をレーザー変位計10
6で測定し、荷重と変位との関係から算出することとす
る。
【0054】次に、請求項10に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0055】周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率が低す
ぎるとコードが動きやすくくなり、コードの局所的なバ
ックリングを起こしやすくなり、コード切れが発生する
虞れがある。そのため、周方向ベルト層の被覆ゴムの弾
性率を200kgf/mm2 以上とすることにより、コード切
れを生じにくくすることができる。
【0056】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、周方向ベルト層のコードは、螺旋状に巻回
されていることを特徴としている。
【0057】次に、請求項11に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0058】請求項11に記載の空気入りラジアルタイ
ヤでは、周方向ベルト層のコードが螺旋状に巻回されて
いるので、タイヤのユニフォミティ−を向上させること
ができる。
【0059】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
請求項11の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
は、スチール材料からなることを特徴としている。
【0060】次に、請求項12に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0061】傾斜ベルトのコードまたはフィラメントに
スチール材料を用いることによって、十分なタイヤ強度
が得られる。
【0062】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
請求項12の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
は、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15°〜45°の
範囲であることを特徴としている。
【0063】次に、請求項13に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0064】傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
のタイヤ赤道面に対する傾斜角度を15°〜45°の範
囲にすることによって、トレッドにおいて十分な面内剪
断剛性が得られる。
【0065】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
請求項13の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
と、最もタイヤ径方向内側の周方向ベルト層のコードと
の間に位置するゴムの厚みを、タイヤ幅方向断面内にお
いて、タイヤ幅方向端部でタイヤ幅方向中央部に比して
大きくしたこと特徴としている。
【0066】次に、請求項14に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0067】傾斜ベルト層のコードまたはフィラメント
と、最もタイヤ径方向内側の周方向ベルト層のコードと
の間に位置するゴムの厚みを、タイヤ幅方向断面内に
て、タイヤ幅方向端部でタイヤ幅方向中央部に比して大
きくすること、具体的には、タイヤ幅方向端部での前記
ゴムの厚みを、タイヤ幅方向中央部での前記ゴムの厚み
に比し2倍以上とし、また、タイヤ幅方向中央部での前
記ゴムの厚みを維持する範囲は、タイヤ赤道面を中心と
して、傾斜ベルト層の幅の50〜90%の範囲にするこ
とによって、いわゆるサンドイッチ梁の効果(T.W.Chou
and F.K.KO,""Textile Structureal Composite""Elsev
eir(1989) に記載)が生じ、その結果、タイヤ周方向の
曲げ剛性は、タイヤ幅方向中央部がタイヤ幅方向両端部
よりも相対的に低下し、このため、タイヤ接地長が、ト
レッド中央域で長く、両ショルダー域で短くなって、タ
イヤの接地形状を角の落ちたラウンド形状に近づけるこ
とができ、これによって、ウエット路面走行時に、タイ
ヤ進行方向前方の水を、タイヤの側方に速やかに排除
し、ハイドロプレーニングの発生を抑制することができ
る。
【0068】請求項15に記載の発明は、請求項1乃至
請求項14の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、最もタイヤ径方向外側の周方向ベルト層の
コードと、トレッドゴムの内周面との間に位置する被覆
ゴムの厚みを、タイヤ幅方向断面内にて、タイヤ幅方向
中央部でタイヤ幅方向端部に比して大きくしたとを特徴
としている。
【0069】次に、請求項15に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0070】傾斜ベルト層の厚さと周方向ベルト層の厚
さの和が、タイヤ幅方向中央部位置で小さくなることに
よって、加硫後のタイヤ内面のタイヤ幅方向中央部付近
にコードに対応した凹凸が表れる現象(コード出現象)
が生じる場合には、最もタイヤ径方向外側の周方向ベル
トのコードと、トレッドゴムの内周面との間に位置する
被覆ゴムの厚みを、タイヤ幅方向中央部でタイヤ幅方向
端部に比してより大きくすることによって、傾斜ベルト
層の厚さと周方向ベルト層の厚さの和をタイヤ幅方向に
わたって均一にすることができ、コード出現象を抑制す
ることができる。
【0071】請求項16に記載の発明は、請求項1乃至
請求項15の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、周方向ベルト層は、タイヤ幅方向中央部で
少なくとも2層であることを特徴としている。
【0072】次に、請求項16に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0073】高速走行時のタイヤ幅方向中央部の迫り出
しを一層抑制する必要がある場合には、周方向ベルト層
をタイヤ幅方向中央部で少なくとも2層にすることが好
ましく、この場合、2層以上の比較的幅広の周方向ベル
ト層を配置しても良いが、傾斜ベルト層のほぼ全面を覆
う幅広周方向ベルト層と、この幅広周方向ベルト層の中
央部のみの覆う幅狭周方向ベルト層とで周方向ベルト層
を構成しても良い。
【0074】請求項17に記載の発明は、請求項1乃至
請求項16の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、周方向ベルト層は、タイヤ幅方向端部で少
なくとも2層であることを特徴としている。
【0075】次に、請求項17に記載の空気入りラジア
ルタイヤの作用を説明する。
【0076】ベルト端セパレーションを一層抑制する必
要がある場合には、周方向ベルト層を、タイヤ幅方向端
部で少なくとも2層にすることが好ましく、この場合も
同様に、2層以上の幅広周方向ベルト層で傾斜ベルト層
の全面を覆っても良いが、傾斜ベルト層のほぼ全面を覆
う幅広周方向ベルト層と、この幅広周方向ベルト層の両
端部のみを、又は両端部分と中央部分の双方を覆う幅狭
周方向ベルト層とで構成しても良い。このように、周方
向ベルト層の幅や層数等は、必要に応じて適宜変更でき
る。
【0077】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、本発明
の空気入りラジアルタイヤの第1の実施形態を図面にし
たがって説明する。
【0078】図1に示すように、空気入りラジアルタイ
ヤ10はビード部11に埋設されたビードコア12の周
りにタイヤ内側から外側に折返して係止されるカーカス
14と、カーカス14の本体部14Aと巻上部(折返部
分)14Bとの間に配置されるビードフィラー15と、
カーカス14のクラウン部に位置するトレッド部16
と、カーカス14のサイド部に位置するサイドウォール
部18と、トレッド部16の内側に配置された二層のベ
ルト層20を備えている。
【0079】カーカス14は、繊維コードを実質的に周
方向と直交する方向に配列されており、本実施形態では
一枚のカーカスプライから構成されている。
【0080】また、カーカス14の巻上部14Bの端部
(折返端部)は、カーカス14の最大幅位置Pよりタイ
ヤ径方向外側へ位置している。
【0081】図2に示すように、ベルト層20は、タイ
ヤ赤道面CLに対して傾斜して延びる複数本のスチール
コード19を配列した1層の傾斜ベルト層20Aと、こ
の傾斜ベルト層20A上に位置し、タイヤ赤道面CLに
対して実質状平行に複数本の有機繊維コード21を配列
した周方向ベルト層20Bとを備えている。
【0082】なお、傾斜ベルト層20Aのスチールコー
ド19及び傾斜ベルト層20Aの有機繊維コード21の
何れも通常通り被覆ゴムにより被覆されている。
【0083】ここで、傾斜ベルト層20Aのスチールコ
ードのタイヤ赤道面CLに対する傾斜角度は15°〜4
5°の範囲であることが好ましい。
【0084】次に、周方向ベルト層20Bは、有機繊維
コード21を復数本含む(場合によっては1本でも良
い)ゴム引きされた狭幅のストリップを、有機繊維コー
ド21がタイヤ周方向に実質的に平行(0°〜5°)と
なるようにラセン状(スパイラル状)に、エンドレスに
巻きつけられている。
【0085】周方向ベルト層20Bの有機繊維コード
は、ポリエチレンテレフタレート繊維(PET)、ナイ
ロン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN。ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート繊維が好まし
い。)、ビニロン繊維、アラミド繊維等が好ましく、双
撚り構造が好ましく、総デニール数DT が1000d〜
6000dの範囲であることが好ましい。
【0086】また、ポリエチレンテレフタレート繊維
(PET)、ナイロン繊維の場合は撚り係数Ntが0.
3以下、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)の場
合は撚り係数Ntが0.6以下、ビニロン繊維の場合は
撚り係数Ntが0.6以下、アラミド繊維の場合は撚り
係数Ntが0.3以上であることが好ましい。
【0087】さらに、周方向ベルト層20Bの有機繊維
コードの正接損失tanδは、初期張力1kgf/本、歪振
幅0.1%、周波数20Hz 、雰囲気温度25°Cの条
件下で、0.3以下であることが好ましい。
【0088】周方向ベルト層20Bの被覆ゴムの弾性率
は、200kgf/mm2 以上であることが好ましい。
【0089】周方向ベルト層20Bの層数は2層以上で
も良いが、軽量化の点からは1〜2層程度が好ましい。
【0090】なお、周方向ベルト層20Bには、有機繊
維コードに代えてスチールコードを用いることもでき
る。この場合、スチールコードの弾性率は3000kgf/
mm2 以上であることが好ましい。
【0091】また、スチールコードの打ち込み数は、5
0mm当たり15〜50本の範囲内にすることが好まし
い。
【0092】なお、図1に示すように、トレッド部16
には、タイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝24が複
数本、本実施形態ではタイヤ赤道面CLを挟んで左右に
2本づつ合計4本形成されている。 (作用)次に、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1
0の作用を説明する。
【0093】本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10
では、タイヤ赤道面CLに対して傾斜して延びる複数本
のスチールコード19を配列した傾斜ベルト層20Aに
よりトレッド部16の面内曲げ剛性が得られ、コーナリ
ング時の横力に耐えることができる。
【0094】また、タイヤ赤道面CLに対して実質状平
行に複数本の有機繊維コード21を配列した周方向ベル
ト層20Bにより、トレッド部16の周方向剛性が得ら
れ、内圧を保持でき、また、高い高速耐久性が得られ
る。
【0095】さらに、カーカス14の巻上部14Bが、
カーカス14の最大幅位置Pよりタイヤ径方向外側に位
置しているので、タイヤサイド部の横剛性が高まり、ビ
ードアンシーティング抵抗を増大させることができ、大
きな横力作用時においてもビード部11をリムに確実に
保持させることができる。 [第2の実施形態]次に、本発明の空気入りラジアルタ
イヤの第2の実施形態を図面にしたがって説明する。な
お、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0096】図3に示すように、本実施形態の空気入り
ラジアルタイヤ10では、カーカス14の巻上部14B
が第1の実施形態よりも更にタイヤ径方向外側へ延設さ
れ、巻上部14Bの端部分が傾斜ベルト層20Aと本体
部14Aとの間に配置されている。
【0097】ここで、巻上部14Bと傾斜ベルト層20
Aとのオーバーラップ寸法OLは、5mm〜30mmの範囲
内が好ましい。
【0098】本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10
では、タイヤ側部全体でカーカス14が2層となるの
で、タイヤサイド部の横剛性が第1の実施形態よりも更
に高まり、ビードアンシーティング抵抗をさらに増大さ
せることができる。
【0099】なお、巻上部14Bと傾斜ベルト層20A
とのオーバーラップ寸法OLが5mm未満になると、ベル
ト端とカーカス端の位置が接近するため、傾斜ベルト層
20Aとカーカス14の巻上部14Bとの層間ゴムの歪
が大きくなり、耐久性の低下を招く。
【0100】一方、巻上部14Bと傾斜ベルト層20A
とのオーバーラップ寸法OLが30mmを越えると、ビー
ドアンシーティング抵抗の増大は頭打ちになり、重量増
を招くのみになるため意味を持たない。 [第3の実施形態]次に、本発明の空気入りラジアルタ
イヤの第3の実施形態を図面にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0101】図4に示すように、本実施形態では、傾斜
ベルト層20Aのスチールコード19と、これに隣接す
る周方向ベルト層20Bの有機繊維コード21との間に
位置する被覆ゴムの厚みt1を、タイヤ幅方向断面内に
おいてタイヤ幅方向端部40でタイヤ幅方向中央部42
に比して大きく設定している。
【0102】スチールコード19と有機繊維コード21
との間に位置する被覆ゴムのタイヤ幅方向端部40での
厚みt1は、タイヤ幅方向中央部42での厚みt1に比
し2倍以上に設定することが好ましい。
【0103】また、上記タイヤ幅方向中央部42での被
覆ゴムの厚みt1を維持する範囲は、タイヤ赤道面CL
を中心として、傾斜ベルト層20Aの幅の50〜90%
の範囲に設定することが好ましい。
【0104】上記のようにタイヤ幅方向中央部42での
スチールコード19と有機繊維コード21との間に位置
する被覆ゴムの厚みを一定に維持することによって、い
わゆるサンドイッチ梁の効果が生じ、その結果、タイヤ
周方向の曲げ剛性はタイヤ幅方向中央部42がタイヤ幅
方向端部40よりも相対的に低下する。
【0105】このため、タイヤ接地長が、トレッド中央
域で長く、両ショルダー域で短くなって、タイヤの接地
形状を角の落ちたラウンド形状に近づけることができ、
ウエット路面走行時にタイヤ進行方向前方の水をタイヤ
の側方に速やかに排除し、ハイドロプレーニングの発生
を抑制することができる。 [第4の実施形態]次に、本発明の空気入りラジアルタ
イヤの第4の実施形態を図面にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0106】図5に示すように、本実施形態では、周方
向ベルト層20Bの有機繊維コード21と、トレッド部
16のゴムの内周面との間に位置する被覆ゴムの厚み
(t2)を、タイヤ幅方向断面内にて、タイヤ幅方向中
央部42でタイヤ幅方向端部40に比して大きく設定す
ると共に、傾斜ベルト層20Aの厚さと周方向ベルト層
20Bの厚さの和Tをタイヤ幅方向にわたって均一に設
定しているので、加硫後のタイヤ内面のタイヤ幅方向中
央部42付近に生ずるコード出現象を抑えることができ
る。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、巻上部の端
部の位置が各々異なるタイヤ(何れもタイヤサイズ17
5/65R14)を作製し、ビードアンシーティング抵
抗値及びタイヤ重量を測定した。
【0107】ここで、ビードアンシーティング抵抗値
は、JIS規格のビードアンシーティング試験にて得ら
れた値である。JIS規格によれば、乗用車用のタイヤ
の場合、ビードアンシーティング最小抵抗値は8895
N以上でなければならない。
【0108】また、表内のOLは巻上部と傾斜ベルト層
とのオーバーラップ寸法(図2参照)、Sはカーカスの
最大幅位置から巻上部の端部までのカーカスラインに沿
った寸法であり、−は端部の位置がカーカスの最大幅位
置よりもタイヤ径方向内側に位置していることを表す
(図1参照)。
【0109】なお、比較例1,2及び実施例1〜3のタ
イヤは、傾斜ベルト層と周方向ベルト層とを有するタイ
ヤであり、比較例3のタイヤは2枚の傾斜ベルト層(い
わゆるクロスベルト。コードはスチールコード)を有す
る一般的なラジアル構造のタイヤである。
【0110】
【表1】
【0111】試験の結果、折返端部がタイヤ最大幅位置
よりタイヤ径方向内側に位置する比較例2のタイヤは、
ビードアンシーティング抵抗値が基準以下であるため使
用できず、タイヤ最大幅位置よりタイヤ径方向外側に位
置する他のタイヤはビードアンシーティング抵抗値が基
準を満足しており、ビード部を確実にリムに保持可能で
あることが分かる。
【0112】また、オーバーラップ量が30mmを越える
と、ビードアンシーティング抵抗値は増大せず、タイヤ
重量のみが増加することが分かる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
ラジアルタイヤは上記の構成としたので、軽量化及び高
速耐久性を維持しつつビードアンシーティング抵抗を増
大させることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りラジア
ルタイヤの断面図である。
【図2】図1に示す空気入りラジアルタイヤのベルト層
の平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る空気入りラジア
ルタイヤの断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る空気入りラジア
ルタイヤのベルトの断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る空気入りラジア
ルタイヤのベルトの断面図である。
【図6】(A)及び(B)は、ゴムの弾性率を測定する
方法を説明する説明図である。
【符号の説明】 10 空気入りラジアルタイヤ 11 ビード部 12 ビードコア 14 カーカス 14A 本体部 14B 巻上部(折返部分) 16 トレッド部 19 スチールコード(コード) 20A 傾斜ベルト層 20B 周方向ベルト層 21 有機繊維コード(コード) 40 タイヤ幅方向端部 42 タイヤ幅方向中央部 P タイヤ最大幅位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 9/20 B60C 9/20 D G F E 9/22 9/22 B D02G 3/48 D02G 3/48

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対のビードコア間に跨がっ
    てトロイド状をなすカーカスのクラウン部外周に、タイ
    ヤ赤道面に対して傾斜して延びる複数本のコードまたは
    フィラメントを配列した1層の傾斜ベルト層と、この傾
    斜ベルト層上に位置し、タイヤ赤道面に対して実質状平
    行に複数本のコードを配列した少なくとも1層の周方向
    ベルト層と、前記周方向ベルト層のタイヤ径方向外側に
    設けられるトレッドと、を備えた空気入りラジアルタイ
    ヤにおいて、 前記カーカスは前記ビードコアをタイヤ内側から外側へ
    折り返され、折返端部がタイヤ最大幅位置よりタイヤ径
    方向外側に位置することを特徴とする空気入りラジアル
    タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記カーカスの折返部分は、少なくとも
    前記傾斜ベルト層及び前記周方向ベルト層の何れか一方
    とオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に
    記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 オーバーラップ寸法が、5mm〜30mmの
    範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の空気入
    りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 周方向ベルト層のコードは、ポリエチレ
    ンテレフタレート繊維またはナイロン繊維からなり、双
    撚り構造を有し、総デニール数DT が1000d〜60
    00dの範囲であり、このコードの、撚り数をT(回数
    /10cm)、比重をρとすると、撚り係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.3 の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 周方向ベルト層のコードは、ポリエチレ
    ンナフタレート繊維からなり、双撚り構造を有し、総デ
    ニール数DT が1000d〜6000dの範囲であり、
    このコードの、撚り数をT(回数/10cm)、比重を
    ρとすると、撚り係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.6 の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 周方向ベルト層のコードは、ビニロン繊
    維からなり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1
    000d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚
    り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り
    係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≦0.6 の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 周方向ベルト層のコードは、アラミド繊
    維からなり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1
    000d〜6000dの範囲であり、このコードの、撚
    り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り
    係数Ntが、 Nt=T×(0.139×DT /2×1/ρ)1/2 ×1
    -3≧0.3 の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 周方向ベルト層のコードの正接損失ta
    nδが、初期張力1kgf/本、歪振幅0.1%、周波数2
    0Hz 、雰囲気温度25°Cの条件下で、0.3以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1
    項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  9. 【請求項9】 周方向ベルト層のコードは、弾性率が3
    000kgf/mm2 以上のスチールコードであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気
    入りラジアルタイヤ。
  10. 【請求項10】 周方向ベルト層の被覆ゴムの弾性率
    は、200kgf/mm2 以上であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  11. 【請求項11】 周方向ベルト層のコードは、螺旋状に
    巻回されていることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    0の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  12. 【請求項12】 傾斜ベルト層のコードまたはフィラメ
    ントは、スチール材料からなることを特徴とする請求項
    1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りラジア
    ルタイヤ。
  13. 【請求項13】 傾斜ベルト層のコードまたはフィラメ
    ントは、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15°〜45
    °の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    2の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  14. 【請求項14】 傾斜ベルト層のコードまたはフィラメ
    ントと、最もタイヤ径方向内側の周方向ベルト層のコー
    ドとの間に位置するゴムの厚みを、タイヤ幅方向断面内
    において、タイヤ幅方向端部でタイヤ幅方向中央部に比
    して大きくしたこと特徴とする請求項1乃至請求項13
    の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  15. 【請求項15】 最もタイヤ径方向外側の周方向ベルト
    層のコードと、トレッドゴムの内周面との間に位置する
    被覆ゴムの厚みを、タイヤ幅方向断面内にて、タイヤ幅
    方向中央部でタイヤ幅方向端部に比して大きくしたとを
    特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載
    の空気入りラジアルタイヤ。
  16. 【請求項16】 周方向ベルト層は、タイヤ幅方向中央
    部で少なくとも2層であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項15の何れか1項に記載の空気入りラジアルタ
    イヤ。
  17. 【請求項17】 周方向ベルト層は、タイヤ幅方向端部
    で少なくとも2層であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項16の何れか1項に記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100639653B1 (ko) * 2002-04-26 2006-10-30 주식회사 효성 경량고속 래디얼 타이어

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