JP2001205281A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JP2001205281A
JP2001205281A JP2000018210A JP2000018210A JP2001205281A JP 2001205281 A JP2001205281 A JP 2001205281A JP 2000018210 A JP2000018210 A JP 2000018210A JP 2000018210 A JP2000018210 A JP 2000018210A JP 2001205281 A JP2001205281 A JP 2001205281A
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water
ozone
treated
water tank
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JP2000018210A
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Takeshi Kaburagi
毅 鏑木
Itsuo Uragami
逸男 浦上
Koji Ishida
宏司 石田
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Chiyoda Kohan Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Kohan Co Ltd
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  • Physical Water Treatments (AREA)
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質などの分解能力を向上した水処理装
置を提供する。 【解決手段】 被処理水1が導入される水槽3と、被処
理水1にオゾンを注入するオゾン供給手段9,11,1
3と、水槽3内に設置された紫外線ランプ7と、この紫
外線ランプ7を包囲して設けられた筒体5とを含み、こ
の筒体5は、一方の端部が水槽3の底に向けて開口さ
れ、他方の端部が水槽3の外部に引出された排出流路2
5,41に連通され、水槽3内の被処理水1へのオゾン
の注入部13またはオゾンが注入された被処理水1の水
槽3への導入口が、筒体5の開口27の位置よりも上方
に配設されてなる水処理装置とする。気泡56は、槽3
の底部に位置する開口27から筒体5には流入し難く
く、気泡56による紫外線の吸収や散乱を低減し、有害
物質などの分解能力を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理装置に係
り、特に、オゾンと紫外線とにより水処理を行う水処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水、工場排水、産業廃棄物の処理工程
で生じた排水などの種々の有害物質を含む水の処理にお
いて、オゾンと紫外線を組み合わせた処理を行うことに
より、有害物質の分解作用を向上できることが知られて
いる。このオゾンと紫外線を組み合わせた水処理方法で
は、水に溶存しているオゾンに紫外線が照射されること
で、オゾンに比べて強い酸化作用を有するヒドロキシラ
ジカル(OHラジカル)が発生すると、このOHラジカ
ルの酸化分解作用により、オゾンまたは紫外線単独で水
処理を行った場合よりも有害物質の分解作用を向上でき
る。特に、農薬などに含有される有機物、トリハロメタ
ン、ダイオキシンやその他の環境ホルモンなどの難分解
性物質の分解作用を向上できる。
【0003】このようなオゾンと紫外線を組み合わせて
水処理を行う水処理装置が、特開平7−108285号
公報や特開平11−300376号公報などに提案され
ている。これらの従来のオゾンと紫外線を組み合わせて
水処理を行う水処理装置では、オゾン発生器からのオゾ
ンを含む気体を被処理水中に注入し、その被処理水を、
紫外線ランプが設置された槽の底部から槽内へ流入させ
て処理するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紫外線ラン
プが設置された槽内に流入してくるオゾンを含む被処理
水には、オゾンを含む気体が注入されたことにより、気
泡が発生している。このため、従来の水処理装置では、
オゾンを注入された被処理水が槽内に流入してきたと
き、これに伴って槽内に気泡が流入し、ランプの周囲を
気泡が流れることになる。このとき、ランプの周囲にあ
る気泡は、ランプの周囲に集中する傾向があるため、ラ
ンプは、気泡で覆われたような状態になる。したがっ
て、気泡によってランプから照射される紫外線の吸収と
散乱が起こり、ランプ周囲にある被処理水全体が、十分
な照度で紫外線の照射を受けることができなくなる。つ
まり、槽内に流入する気泡により、被処理水に注入され
たオゾンから効率よくOHラジカルを得ることができな
い。このため、被処理水に注入されたオゾンから効率よ
くOHラジカルを得て、有害物質などの分解能力を向上
した水処理装置が要望されている。
【0005】本発明の課題は、水処理装置の有害物質な
どの分解能力を向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の水処理装置は、
被処理水が導入される水槽と、被処理水にオゾンを注入
するオゾン供給手段と、水槽内に設置された紫外線ラン
プと、この紫外線ランプを包囲して設けられた筒体とを
含み、この筒体は、一方の端部が水槽の底に向けて開口
され、他方の端部が水槽の外部に引出された排出流路に
連通され、水槽内の被処理水へのオゾンの注入部または
オゾンが注入された被処理水の水槽への導入口が、筒体
の開口位置よりも上方に配設された水処理装置とするこ
よにより上記課題を解決する。
【0007】このような構成とすることにより、オゾン
の注入部またはオゾンが注入された被処理水の水槽への
導入口からのオゾンを含む気泡は、筒体の外側を水面に
向かって浮上するため、筒体内に流入し難くい。したが
って、筒体内に設置されたランプ周囲に存在する気泡の
量は低減し、ランプが気泡で覆われたような状態になり
難い。このため、気泡による紫外線の吸収と散乱が起こ
り難く、水槽内の被処理水が十分な照度で紫外線の照射
を受けることができる。つまり、被処理水に注入された
オゾンから効率よくOHラジカルを得ることができ、有
害物質などの分解能力を向上できる。
【0008】さらに、水槽内の被処理水へのオゾンの注
入部またはオゾンが注入された被処理水の水槽への導入
口が配設された領域と、筒体の開口が配設された領域と
を区画して、水槽を仕切る仕切壁が設けられてなる水処
理装置とする。このようにすれば、仕切壁と筒体とによ
り、気泡が筒体内により確実に流入し難くできるので好
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明を適用
してなる水処理装置の第1の実施形態について図1及び
図2を参照して説明する。図1は、本発明を適用してな
る水処理装置の概略構成と動作を示す図である。図2
は、図1のII−II線での矢視図である。
【0010】本実施形態の水処理装置は、図1及び2に
示すように、被処理水1を収容する水槽3、水槽3内に
設置された筒体5、筒体5内に設置された紫外線ランプ
7、水槽3外に設けられたオゾン発生器9、オゾン発生
器9で生成したオゾンが通流するオゾン供給流路11、
オゾン供給流路11の下流側端部に設けられたオゾン注
入部となる散気管13、水槽3の上部の気相部分14に
連通する排気流路15、そして排気流路15に設けられ
た排オゾン処理器17などで構成されている。水槽3
は、上部が天板18で閉じられている。水槽3内の気体
は、水槽3の上部に気相部分14を形成しており、排気
流路15から排オゾン処理器17を通して排気される。
なお、オゾン発生器9、オゾン供給流路11、散気管1
3などは、オゾン供給手段を構成している。
【0011】筒体5は、上端部18が管板19で閉塞さ
れ、この管板19に連続するフランジ21を有する筒状
に形成されている。筒体5の上端部18の側面には、こ
の上端部18の側面からほぼ垂直に突出し、端部にフラ
ンジ23が形成された排出流路25が設けられている。
筒体5の下端部には、開口27が形成されており、この
開口27は、水槽3の底部に位置している。このような
筒体5は、水槽3の底29に対してほぼ垂直に、すなわ
ち上下方向に延在させて設置されている。管板19に
は、複数の開口が設けられ、この開口には、先端部30
が閉じられて紫外線ランプ7を覆う紫外線透過性のスリ
ーブ、例えば石英ガラス製またはテフロン製のスリーブ
31の開口側端部33が水密に取り付けられている。紫
外線ランプ7とスリーブ31とは、筒体5の延在方向に
沿う方向、すなわちほぼ上下方向に設置されている。
【0012】筒体5の上部には、筒体5の管板19から
突出しているスリーブ31の開口側端部33や紫外線ラ
ンプ7などを覆うカバー34が取り付けられている。カ
バー34は、その開口部周囲にフランジ37を有する略
帽子形状に形成されており、筒体5とカバー34とは、
筒体5のフランジ21とカバー34のフランジ37とを
図示していない弾性を有するO−リングやガスケットな
どのシール部材を挟み込んで合わせ、図示していないボ
ルトまたはクランプなどによって固定することでカバー
34内が水密状態になるように組み付けられている。筒
体5の排出流路25は、処理水槽3の下流側側壁39の
上部に挿通して固定された管からなる排出流路41に連
通するように取り付けられている。排出流路41の水槽
3内側の端部にはフランジ43が形成されており、筒体
5の排出流路25と処理水槽3の下流側側壁39に設け
られた排出流路41とは、排出流路25のフランジ23
と排出流路41のフランジ43とを図示していない弾性
を有するO−リングやガスケットなどのシール部材を挟
み込んで合わせ、図示していないボルトまたはクランプ
などによって固定することで組み付けられ、筒体5内の
被処理水1を下流側水路45に排出する排出流路を形成
している。
【0013】オゾン供給流路11は、水槽3の上部から
水槽3内に挿通されており、散気管13は、水槽3の底
部で、筒体5の開口27よりも高い位置に設置されてい
る。上流側水路47と水槽3を仕切っている水槽3の側
壁49の上部には、上流側水路47内の被処理水1を水
槽3内へ流入させるための被処理水1の導入流路51が
形成されている。また、本実施形態では、処理後の被処
理水1を収容する下流側水路45内の被処理水1を水槽
3に戻すため、循環流路53と循環流路53に設けられ
たポンプ55が備えられている。なお、本実施形態の上
流側水路47、水槽3と下流側水路45は、例えば鉄筋
コンクリートで、筒体5、カバー34、そして排出流路
25及び41は、例えばステンレス鋼などの防食性の金
属で、オゾン供給流路11、循環流路53、そして排気
流路15などは、例えばステンレス鋼などの金属や樹脂
などの防食性の材質で形成されており、散気管13は、
例えばセラミックなどの多孔性の材質の管などである。
特に、筒体5は、筒体5の外部に紫外線が放射されない
ように紫外線が透過しない材料で形成することが好まし
い。また、本実施形態では、水槽3内の被処理液の水深
は、約5m、紫外線ランプ7の全長は、約1.5mであ
る。
【0014】このような構成の本実施形態の水処理装置
では、上流側水路47から、流入流路51を通って水槽
3に流入した被処理水1は、水槽3内を底29に向かっ
て流れる。オゾン発生器9で生成したオゾンを含む気体
は、オゾン供給管路11を介して、水槽3の底部に設け
られた散気管13から被処理水1中に吹き込まれ、オゾ
ンを含む気泡56が、被処理水1の水面に向かって上昇
する過程で、被処理水1に溶解する。水面に達した気泡
56は、オゾンを含む気相部分14となり、排オゾン処
理器17でオゾンを分解または吸収したのち排出され
る。一方、水槽3内を底29に向かって流れる被処理水
1は、散気管13から吹き込まれたオゾンが溶存した状
態で筒体5内へ流入する。このとき、被処理水1に同伴
されて筒体5に流入する気泡56はほとんど無いか、ま
たはわずかな量のみである。
【0015】筒体5に流入して筒体5内を上昇した被処
理水1が、紫外線ランプ7の近傍または周囲に達して被
処理水1に溶存しているオゾンが紫外線の照射を受ける
と、OHラジカルが生成される。このOHラジカルの酸
化作用により被処理水1中の有機物などが酸化分解され
る。被処理水1は、排出流路25及び41を通り筒体5
から下流側水路45へ流出する。このとき、被処理水1
中の有機物などの濃度が高く、1度の処理では分解しき
れない場合には、循環流路53を介して、被処理水1を
水槽3と下流側水路45との間で循環させる。
【0016】このように、本実施形態の水処理装置で
は、水槽3内に、開口27が水槽3の底部に位置し、水
槽3の底29に面する筒体5を設け、筒体5外部の筒体
5の開口27よりも高い位置に散気管13を設けてい
る。これにより、オゾンを含む気泡56は、筒体5の外
側を水面に向かって浮上するため、筒体5に流入し難
く、紫外線ランプ7周囲に存在する気泡56の量を低減
することができる。したがって、紫外線ランプ7が気泡
56で覆われた状態になり難いため、気泡56による紫
外線の吸収と散乱が起こり難く、筒体5内の紫外線ラン
プ7周囲または近傍のオゾンが溶存した被処理水1全体
が、十分な照度で紫外線の照射を受けることができる。
すなわち、被処理水1に溶存するオゾンから効率よくO
Hラジカルを得ることができ、有害物質などの分解能力
を向上できる。
【0017】ところで、気泡中のオゾンに紫外線が照射
された場合、オゾンの分解によりOHラジカルは生成す
るが、生成したOHラジカルは直ちにオゾンと反応して
消滅するため、被処理水中の有機物の分解に利用できな
い。したがって、オゾンに紫外線を照射して被処理水中
の有機物の分解に利用できるOHラジカルを得るために
は、オゾンが被処理水に溶存している必要がある。しか
し、紫外線を照射するランプが設置された槽の下部から
オゾンを含む気泡を同伴した被処理水を槽の底部から槽
内に流入させる従来の水処理装置などでは、気泡中に含
まれるオゾンにも紫外線を照射することになる。このた
め、気泡中のオゾンが被処理水に溶解することなく分解
されてしまい、被処理水に注入したオゾンを効率的に利
用することができない。従来の水処理装置でのオゾンの
利用効率を試験した結果の一例を示すと、従来の水処理
装置でのオゾンの被処理水への溶存量はオゾンの濃度と
紫外線照度に依存し、オゾン濃度が50g/m、紫外
線平均照度100W/mの場合、オゾンの利用効率は
約40%であった。言い換えれば、60%近いオゾンが
気泡中で分解されたと考えられる。一方、オゾンの注入
などを行うオゾン水槽と紫外線の照射を行う紫外線水槽
を分離し、オゾン水槽内と紫外線水槽内を高圧にし、オ
ゾン水槽内でオゾンを被処理水に十分に溶解させること
などが考えられている。しかし、このような水処理装置
では、装置を構成する部材や機器などが増加して装置が
複雑化する上、部材や機器などの増加に加えて、槽に圧
力容器などを用いる必要があるため、装置コストが増大
し好ましくない。
【0018】これに対し、本実施形態の水処理装置で
は、筒体5によって紫外線ランプ7からの紫外線が遮ら
れ、筒体5の外部にある気泡56に含まれるオゾンが紫
外線による分解を受けない。さらに、水槽3内の被処理
水1の水深を深くすることで、筒体5の開口27へ流入
する被処理水1の水圧を高くし、筒体5へ流入する被処
理水1にオゾンが十分に溶存した状態になるようにして
いる。すなわち、オゾンの溶存濃度は、被処理水1中に
注入されたのオゾンの濃度と水圧とに比例して決まる
が、本実施形態の水処理装置では、オゾンの溶存濃度を
水深5mにおける上限値(数mg/L程度)に近い状態
にできる。これにより、筒体5には、上限付近の濃度で
オゾンが溶存している被処理水1が流入するため、紫外
線ランプ7からの紫外線の照射により、効率よくOHラ
ジカルを生成することができ、有害物質などの分解能力
を向上できる。なお、水槽3の水深は、必要とされるオ
ゾンの溶存量などに応じて決定する。
【0019】加えて、筒体5の外側の被処理水1中に溶
存しているオゾンの一部は、被処理水1中の有機物など
の酸化分解を行うため、筒体5に流入する被処理水1の
吸光度を小さくし、紫外線ランプ7から照射される紫外
線によるオゾンの光分解能、すなわちOHラジカルの生
成に利用される光量子数を増大できる。加えて、筒体5
により、紫外線ランプ7の延在方向にほぼ沿った被処理
水1の流れができるため、被処理水1への紫外線の照射
効率が向上する。
【0020】また、本実施形態では、オゾン供給手段の
オゾン注入部として散気管13を用いたが、オゾン注入
部は、気泡を被処理水に吹き込むこめれば様々な構造に
することができる。
【0021】(第2の実施形態)第2の実施形態につい
て図3を参照して説明する。図3は、本発明を適用して
なる水処理装置の概略構成と動作を示す図である。な
お、本実施形態では、第1の実施形態と同一のものには
同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違
する構成及び特徴部などについて説明する。
【0022】本実施形態の水処理装置が、第1の実施形
態の水処理装置と相違する点は、水槽の構造、オゾンの
被処理水への注入方法などにある。すなわち、本実施形
態の水処理装置では、図3に示すように、水槽57は、
内部が仕切壁59によって2つの区画、すなわち被処理
水1の流れに対して上流側のオゾン処理室61と、下流
側の紫外線処理室63とに仕切られている。オゾン処理
室61は、紫外線処理室63よりも水深が深い。仕切壁
59は、オゾン処理室61の紫外線処理室63側の側壁
64に連続し、紫外線処理室63の底面65から上方に
向けて底面65にほぼ垂直に形成されている。オゾン処
理室61と紫外線処理室63とは、仕切壁59の上縁部
67と水槽57の天板18との間の空間からなる連通部
69で連通している。
【0023】オゾン処理室61に対向する側壁71の上
部には、被処理水1をオゾン処理室61に供給するため
の被処理水1の供給流路73がほぼ水平に挿通されてい
る。供給流路73は、オゾン処理室61内で屈曲し、オ
ゾン処理室61の底75に向けてほぼ垂直に配管されて
おり、被処理水1を水槽3内に導入する被処理水1の導
入流路73の開口端77は、オゾン処理室61の底部に
位置している。導入流路73のオゾン処理室61内で屈
曲している屈曲部79には、オゾン供給管路11の下流
側端部であるオゾン注入管81が挿通されている。ま
た、下流側水路83には、越流堰85が設けられてい
る。
【0024】このような本実施形態の水処理装置では、
オゾン反応室61の水深は、必要とされる有害物質など
の分解能力、すなわち被処理水1のオゾン消費量などに
応じて被処理水1の水深が5m以上30m以内で形成さ
れている。導入流路73内を通流する被処理水1にオゾ
ン注入管81から注入されたオゾンは、被処理水1に伴
われて導入流路73内を下降し、導入流路73の導入口
77からオゾン処理室61に流入する。このとき、オゾ
ンは、水圧により被処理水1中に溶解し、また溶解しな
かったオゾンを含む気泡56は、オゾン処理室61の底
部からオゾン処理室61全体に分散し水面に向かって浮
上する。被処理水1も、オゾンを含む気泡56を同伴し
ながら、オゾン処理室61の底75から水面に向かって
流れる。
【0025】水面付近に達した被処理水1は、仕切壁5
9上方の連通部69から紫外線処理室63に流れ込む
が、このとき、気泡56は仕切壁59で遮られる。さら
に、被処理水1は、連通部69から紫外線処理室63の
底部に向かって下降し、筒体5の開口27から、筒体5
に流入する。筒体5で紫外線の照射を受け、排出流路2
5及び41から流出した被処理水1は、越流堰85を越
え、下流側流路83を流れて行く。
【0026】このように、本実施形態の水処理装置で
は、仕切壁59で紫外線処理室63への気泡56に流入
が遮られるため、紫外線処理室63に流れ込む気泡56
の量は低減される。さらに、紫外線処理室63に流入し
た被処理水1に気泡56が含まれていても、第1の実施
形態と同様に、被処理水1が紫外線処理室63の底部に
向かって下降し、筒体5の開口27から筒体5に流入す
る過程で、被処理水1に含まれる気泡56の量はさらに
低減され、被処理水1に含まれる気泡56は、ほとんど
無いか、またはわずかな量のみにできる。
【0027】さらに、第1の実施形態では、被処理水1
に高い水圧を与える場合には、水槽3全体を深くする必
要があるが、本実施形態では、オゾン処理室61の水深
のみを深くすればよいため、水槽の大型化を抑制でき
る。
【0028】また、第1の実施形態のオゾン供給手段
は、オゾン供給管路11の端部に散気管13を備えた構
成とし、第2の実施形態のオゾン供給手段は、被処理水
1の導入流路73中にオゾンを注入したが、第1の実施
形態のオゾン供給手段を第2の実施形態に用い、第2の
実施形態のオゾン供給手段を第1の実施形態に用いるこ
ともできる。
【0029】さらに、第1及び第2の実施形態では、筒
体5は、直線状に形成されているが、開口27が水槽3
の底29または紫外線処理室63の底65に開口が面す
るように設置されていれば、筒体は、紫外線ランプ7が
設置された部分が横方向に屈曲したよに形成したものを
用いることもできる。また、筒体5は、横断面が円形状
や、多角形状など様々な形状のものを用いることができ
る。
【0030】また、第1及び第2の実施形態では、筒体
5の上端部の側壁に排出流路25を形成したが、排出流
路は、上端部であれば、管板19などに形成することも
できる。さらに、本発明は、第1及び第2の実施形態で
示したような構成の水槽や水路構成の水処理装置に限ら
ず、様々な構成の水処理装置に適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、水処理装置の有害物質
などの分解能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる水処理装置の第1の実施
形態の概略構成と動作を示す図である。
【図2】図1のII−II線での矢視図である。
【図3】本発明を適用してなる水処理装置の第2の実施
形態の概略構成と動作を示す図である。
【符号の説明】
1 被処理水 3 水槽 5 筒体 7 紫外線ランプ 9 オゾン発生器 11 オゾン供給管路 13 散気管 25,41 排出流路 27 開口端
フロントページの続き (72)発明者 石田 宏司 東京都中央区銀座5丁目2番1号 千代田 工販株式会社内 Fターム(参考) 4D037 AA11 AB02 AB14 BA18 CA12 4D050 AA12 AA13 AA15 AB15 AB19 BB02 BC09 BD02 BD03 BD04 BD08 4G042 AA07 CE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水が導入される水槽と、前記被処
    理水にオゾンを注入するオゾン供給手段と、前記水槽内
    に設置された紫外線ランプと、該紫外線ランプを包囲し
    て設けられた筒体とを含み、該筒体は、一方の端部が前
    記水槽の底に向けて開口され、他方の端部が前記水槽の
    外部に引出された排出流路に連通され、前記水槽内の被
    処理水への前記オゾンの注入部または前記オゾンが注入
    された被処理水の前記水槽への導入口が、前記筒体の前
    記開口位置よりも上方に配設されてなる水処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理水が導入される水槽と、前記被処
    理水にオゾンを注入するオゾン供給手段と、前記水槽内
    に設置された紫外線ランプと、該紫外線ランプを包囲し
    て設けられた筒体とを含み、該筒体は、一方の端部が前
    記水槽の底に向けて開口され、他方の端部が前記水槽の
    外部に引出された排出流路に連通され、前記水槽内の被
    処理水への前記オゾンの注入部または前記オゾンが注入
    された被処理水の前記水槽への導入口が配設された領域
    と、前記筒体の前記開口が配設された領域とを区画し
    て、前記水槽を仕切る仕切壁が設けられてなる水処理装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013028831A1 (en) * 2011-08-23 2013-02-28 Sensor Electronic Technology, Inc. Water disinfection using deep ultraviolet light
KR101288328B1 (ko) * 2010-06-16 2013-07-22 권동근 고도 산화 공정을 이용한 해수 정화 장치
US9802840B2 (en) 2013-07-08 2017-10-31 Sensor Electronic Technology, Inc. Ultraviolet water disinfection system
US10040699B2 (en) 2013-07-08 2018-08-07 Sensor Electronics Technology, Inc. Ultraviolet water disinfection system
US10442704B2 (en) 2013-01-18 2019-10-15 Sensor Electronic Technology, Inc. Ultraviolet fluid disinfection system with feedback sensor

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