JP2001205278A - 汚水の浄化処理装置 - Google Patents
汚水の浄化処理装置Info
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Abstract
空気を、加圧水流エネルギーを用いてより微細化し、処
理汚水中に噴射することにより酸素の溶存効率を向上さ
せ、汚水の浄化処理を効率的に行うようにした汚水の浄
化処理装置を提供すること。 【解決手段】 端部から加圧水を供給するようにした吸
込ノズル部材1と、中間ノズル部材2,3と、噴射ノズ
ル部材4とを、それぞれ内部に流通路11,21,3
1,41を形成し、かつこれらを同一軸心上に配列接合
し、このノズル部材間に空気導入ノズル81,82,8
3を形成し、該空気導入ノズルに給気するための空気導
入室51を形成するようにした外筺5を、ノズル部材外
周部に配設して構成するとともに、空気導入室51より
空気導入ノズル内に接線方向に空気を導入するよう空気
導入孔13,23,33を形成し、かつノズル部材内の
流通路内周面に、気泡微破砕用の溝22,32を流通路
に沿って形成する。
Description
より旋回流にして導入する空気を、加圧水流エネルギー
を用いてより微細化し、処理汚水中に噴射することによ
り酸素の溶存効率を向上させ、汚水の浄化処理を効率的
に行うようにした汚水の浄化処理装置に関するものであ
る。
設けられた景勝池、湖沼等の閉鎖された水域、或いは河
川、港湾の解放された水域内には、しばしば家庭等から
の排水や、枯葉その他の有機物質が流入し、これが滞留
腐敗して悪臭を発生し、付近住民に悪臭公害をもたらす
原因ともなったり、さらには流入滞留した物質により水
質を悪化し、アオコ等が発生したりしている。特に養殖
池では病害を未然に防止し、養魚の成長を促進し品質の
向上を図る点で水質の浄化を図ることが重要である。さ
らに農業用溜池においても水質の悪化は農作物の生育に
影響を与えることが判明している。このため、養殖池、
景勝用の池や河川等における水質の浄化方法として、汚
水を曝気することにより汚水を改質することが提案され
ている。この方法として、噴水式曝気の他に、池水面上
に撹拌機を設置し、水面を撹拌して強制的に水と空気と
を接触させたり、水中に強制的に空気を微細気泡となる
ようにして吹き込んだりし、溶存酸素率の向上を図るよ
うにしている。
拌曝気機としては、一般的には水面または水中にスクリ
ューを配置し、これを動力機にて回転させて強制的に水
を撹拌し、水中に大気を供給混合するようにしているた
め、水面部分における汚水の撹拌及び曝気は行えるが、
水面よりある程度以下の水域、及び曝気機から離れた水
域の水は撹拌曝気されにくく、また、池底等に堆積した
ヘドロを浄化することは不可能であり、攪拌曝気の範囲
及びその能力に限界がある。また、水中に機械的駆動部
分を有しているので、水または水中に含む不純物により
駆動部分が磨耗したり、又は浸水により故障しやすく、
定期的に機械装置を停止し、水中より引き上げて点検保
守をする必要がある。また、水中に取り入れた空気を破
砕して気泡とする場合、この空気の気泡を微細化すれば
するほどその溶存性が向上することが知られているが、
スクリューの回動にて水を強制的に撹拌し、気泡を破砕
する方法に於いては、気泡の微細化にも限度があるとと
もに、大きな動力を必要とするという問題があった。さ
らに、空気吸込法においてはエアレーションを停止した
時、常に水中にあるノズルに水圧によって不純物が浸入
してノズルの目詰まりを起こし、このエアレーション及
び停止を繰り返すことによりノズルの目詰まりにて充分
なエアレーション効果が得られないという問題もあっ
た。
装置の有する問題点に鑑みて、水中での機械的駆動部を
いっさいなくし、筒状ノズル内に供給される高速水流を
利用して空気を吸引、かつ旋回流とし、可及的に微細化
し、この微細気泡の混合した溶存酸素の高い混気水を汚
水中へ高速で吐出し、効率的にかつ広範囲に亘って曝気
処理を行うようにした汚水の浄化処理装置を提供するこ
とを目的とする。
処理装置は、端部から加圧水を供給するようにした吸込
ノズル部材と、中間ノズル部材と、噴射ノズル部材と
を、それぞれ内部に流通路を形成し、かつこれらを同一
軸心上に配列接合し、このノズル部材間に空気導入ノズ
ルを形成し、該空気導入ノズルに給気するための空気導
入室を形成するようにした外筺を、ノズル部材外周部に
配設して構成するとともに、空気導入室より空気導入ノ
ズル内に接線方向に空気を導入するよう空気導入孔を形
成し、かつノズル部材内の通水路内周面に、気泡微破砕
用の溝を通水路に沿って形成したことを特徴とする。
筒状ノズル部材内を高速で流通する加圧水により、ノズ
ル部材内の流通路内に空気導入ノズルより吸引導入され
る空気は、旋回流となって流速が高められ、高速水流に
て打ち叩かれるようして剪断破砕され、微細化されると
ともに、さらに流通路内周面に形成された気泡微破砕用
の溝との相乗効果にてさらに気泡が破砕されることとな
り、超微細化されるため、酸素の溶存性を高められると
ともに、高速混気水の持つエネルギーにて水域内へ強く
吐出されるので水域内の遠くまで曝気処理を行うことが
できる。また、空気導入ノズルより流通路内にて発生す
る負圧を利用して空気を吸引導入するようにしているの
で、該ノズルの目づまりが防止されるとともに、汚水よ
りも粘性の高い畜産屎尿の場合でも浄化処理することが
できる。
形成する空気導入ノズルを、リングスリット状とし、か
つ後流側になるに従いその導入空気量を少なくなるよう
に形成することができる。
空気量を異なるように設定しているため、導入空気と高
速水流との熟成が行われるようになり、高速水流との混
合が効率的に行われる。
溝を、流通路に沿って平行に複数本、形成することがで
きる。
に沿って平行に複数本、形成することにより、空気導入
ノズルより吸引導入された空気は、この溝の角部分にお
いてさらに高速水流にて打ち叩かれるようになり、剪断
破砕されるので、より効果的に気泡を微細化することが
できる。
溝を、流通路に沿って平行に、かつ緩やかに捻回するよ
うに形成することができる。
に沿って平行に、緩やかに捻回するように形成すること
により、空気導入ノズルより吸引導入された空気は、さ
らに旋回する高速水流にて打ち叩かれるようして剪断破
砕されるので、より効果的に気泡を微細化することがで
きるとともに、流通路内の旋回流にて水流は中心方向に
拘束されるようになり、乱れることがないので、噴射ノ
ズル部材からの吐出水流速を高めることができる。
と中間ノズル部材間に形成する空気導入ノズルを、中間
ノズル部材内周面に対し、接線方向となるように、かつ
気泡微破砕用の溝内先端位置に開口するように形成する
ことができる。
される気泡微破砕用の溝内先端位置において開口するよ
うにして接線方向に空気導入ノズルを形成しているの
で、導入される空気量が適正となり、かつ通水路内を旋
回しつつ、高速流下する水流による気泡の微破砕が確実
に行われる。
施の形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図2は本
発明の第1実施例を示す。図においてAは、本発明の汚
水の浄化処理装置の全体を示し、池、湖沼等の閉鎖され
た水域内、或いは河川、港湾等の解放された水域内、さ
らには汚水貯留槽、又は家畜糞尿貯留池等において、汚
水、家畜の屎尿等(以下、「汚水等」という。)を曝気
処理する必要のある水域内の所定水位位置に配設するも
のである。
2に詳示するように、端部に加圧給水管P1を、外周面
に給気管P2をそれぞれ接続した外筺5内に、筒状をし
た吸込ノズル部材1と、一段又は二段以上(図面に示す
実施例では2段としたが、3段以上とすることもでき
る)の中間ノズル部材2、3と、噴射ノズル部材4と
を、その各軸心を同一直線上に配置されるよう順次配列
するよう嵌合し、一体に結合して構成される。
た吸込ノズル部材1に、加圧給水管P1を接続する。こ
の吸込ノズル部材1の先端には、高圧の圧力水、望まし
くは水道水或いはごみなどを予め除去した清浄水で、ノ
ズルを詰まらせないようにした水を高圧で、該吸込ノズ
ル部材1内に供給するようにポンプ又は水中ポンプ(図
示せず)を接続する。さらに、外筺5に接続された給気
管P2の先端は、外筺5内の空気導入室51に大気から
空気を自吸できるように解放するか、加圧空気或いは酸
素等の気体を吸気できるように圧力タンク、或いはブロ
アー(いずれも図示せず)に接続する。
1、中間ノズル部材2、3及び噴射ノズル部材4の接続
位置には、リングスリット状の空気導入ノズル81,8
2,83を形成する。この空気導入ノズル81,82,
83は、互いに吸込ノズル部材1、中間ノズル部材2、
3、噴射ノズル部材4を嵌め合わせて接続する際、予め
定めたわずかな隙間を設けて形成するもので、このノズ
ル部材間の隙間よりなる空気導入ノズル81,82,8
3は、水量、流速、溶存酸素率などの条件により最も適
したものとなるように設定する。これは設計時に予め定
めておくようにするか、各部材間の接続をねじ嵌合等の
調整可能な構造とすることにより適宜調整できるものと
する。なお、第1実施例において、吸込ノズル部材1、
中間ノズル部材2間に形成するリングスリット状の81
は、図3、図4に示す第2実施例では省略し、この代わ
りに流通路21の周回方向に穿孔した空気導入ノズル2
4より直接空気を導入することもできる。
れた加圧水が、この同一軸心となるよう配列接続された
各ノズル部材1,2,3,4の流通路内を高速流となっ
て流通するとき、流通路内周面に負圧が発生する。この
負圧により吸込ノズル部材1と中間ノズル部材2との
間、及び中間ノズル部材2と中間ノズル部材3との間に
形成したリングスリット状の空気導入ノズル81,82
及び中間ノズル部材3と噴射ノズル部材4との間に形成
したリングスリット状の空気導入ノズル83を経て給気
管P2より空気が流通路内に吸入される。そしてこの吸
引された空気が、中間ノズル部材2、3の内周面に流通
路内を流通する際、高速水流にて打ち叩かれるように剪
断され、微細化されるとともに、加圧された高速水流に
よりよく混合されるものとなる。
ノズル部材2の全長と第2の中間ノズル部材3の中間ま
での内周面に、図1、図2に示すように流通路21,3
1に沿って複数本の溝22,32を形成する。この溝2
2,32は、それぞれ流通路21,31の内周面に内周
方向にほぼ定間隔に配列するとともに、その深さは、流
通路内を流下する水流が効率的に剪断破砕されるように
して定め、この水流の破断により発生する乱流にて気泡
が微細に剪断破砕されるようにする。また、この溝22
は、図2(B)に示すように、軸心と平行に配列するこ
とも、或いは図2(C)に示すように、緩やかに捻回す
るように形成することもでき、これは気泡の微細化に応
じて適宜設定できる。なお、他の溝32も、図2
(B)、図2(C)に示すように形成する。これによ
り、空気導入ノズル81,82より吸入された空気が、
流通路21、31内を流下する水流にて破断されるだけ
でなく、溝22,32により気泡がさらに微細に剪断破
砕され、より微細化され、効率的に加圧高速水流とよく
混合され溶存性を向上させるものとなる。
入された空気が、より効率的に微細気泡とされるため
に、例えば図示のように第1の中間ノズル部材2と、第
2の中間ノズル部材3の二段とし、該第2の中間ノズル
部材3の内周面には、流通路31と交わる方向で、空気
導入ノズル82と空気導入ノズル83との間に、流通路
31の周回方向に乱流発生用の溝34を形成し、該溝3
4部を高速水流がほぼ直角方向に通過するとき、溝2
2,32とは異なる方向に乱流を発生させ、これにより
高速水流にてさらに微細化され、この微細化された気泡
は加圧高速水流とともに中間ノズル部材3の溝32を形
成していない後半部内を流通する際、該加圧高速水流と
よく混合、即ち熟成されるようにする。なお、この中間
ノズル部材を、図示のように二段とするほかに、一段又
は三段以上とすることも可能である。このように中間ノ
ズル部材内の流通路22,32を経て気泡がよく混合さ
れた高速水流は、第2の中間ノズル部材3の後流側に配
設されたラッパ状の噴射ノズル部材4内を経て安定整流
となって、かつ高速で汚水又は屎尿内に噴射されるもの
である。
ノズル部材4との間に形成された空気導入ノズル83よ
り吸入された空気は、前空気導入ノズル81,82の吸
入量よりも少なくし、かつ導入空気の一部は破砕され微
細気泡となるとともに、一部は噴射ノズル部材4の内周
面に沿って噴射ノズル部材4の内周面と高速流体との間
に存在して潤滑剤の作用をし、高速流体の流通抵抗を減
じて速度を落とすことなく高速で流通排出されるように
なる。
2、3、4を同一軸心上に一体に接合したその外周部に
空気導入室51を形成するようにして嵌合し、外筺5の
一端を吸込ノズル部材1の外周部とボルト止め等にて固
定し、他端は噴射ノズル部材4の外周部に螺合するフラ
ンジ6とボルト止めし、さらにその外面に配設したセッ
トナット7にて固定する。これにより外筺5内に気密性
の空気導入室51を形成し、外筺5に接続される給気管
P2より前記外筺内の空気導入室51内へ空気が導入さ
れるようにする。
は、図示の実施例では3箇所としたが、これは1箇所以
上複数箇所とすることができ、空気導入ノズルの設置数
は汚水の浄化処理装置Aの能力に応じて定められ、前段
の空気導入ノズル81からは主として高速水流に微細気
泡を混合溶存するように他の空気導入ノズル82,83
よりも多量の空気を導入し、最終段の空気導入ノズル8
3からは最も導入空気量を少なくし、主として噴射ノズ
ル部材4内を高速水流体の管壁抵抗を減ずる潤滑剤の作
用をする空気としてを導入するものである。
する各部材について詳細に説明する。前記吸込ノズル部
材1は、図1に示すように所要の内径と長さを有する流
通路11を備えた筒形で、基端側に加圧給水管P1の先
端に取り付ける取付金具等を螺合などにより接続できる
ようにし、かつ加圧給水管P1から供給される加圧水が
加圧給水管P1の内径より細い吸込ノズル部材1の流通
路11内へ高速でスムースに導かれるように流通路11
の基端部をラッパ状、ロート状に形成するとともに、該
吸込ノズル部材1の出口側端内周部に内腔1aを形成
し、これに第1の中間ノズル部材2の基端側端部を嵌合
する。この時、吸込ノズル部材1と第1の中間ノズル部
材2の先端面との間にリングスリット状の空気導入ノズ
ル81を形成する。
1内の流通路11の全周囲にリング状に開口し、吸込ノ
ズル部材に形成された内腔1aと空気導入室51とは図
2(B)に示すように、内腔1aの内周部に対し接線方
向の空気導入孔13を複数個穿設し、これにより空気導
入室51より導入される空気は該内腔1a内にて旋回流
となり、空気導入ノズルを経て流通路11内へ旋回流と
して導入されるようにする。これにより吸込ノズル部材
1内に発生する負圧にて生じる空気流は、旋回流とされ
高速で流通路11内へ吸入されるものとなる。
ノズル部材2の先端部には、吸込ノズル部材1と同様、
内腔2aをリング状に形成し、この内腔2aとリングス
リット状の空気導入ノズル82とを導通し、かつ内腔2
aと空気導入室51間に内腔2aの内周部に対し接線方
向になるよう空気導入孔23を複数個穿設し、同様に、
空気導入室51より導入される空気は該内腔2a内にて
旋回流となり、空気導入ノズル82を経て流通路21内
へ旋回流として導入されるようにする。また、同様にし
て第2の中間ノズル部材3と噴射ノズル部材4との接合
位置にも内腔3aをリング状に形成し、この内腔3aと
リングスリット状の空気導入ノズル83とを導通し、か
つ内腔3aと空気導入室51間に、内腔3aの内周部に
対し接線方向の空気導入孔33を複数個穿設し、同様
に、空気導入室51より導入される空気は該内腔3a内
にて旋回流となり、空気導入ノズル83を経て流通路3
1内へ旋回流として導入されるようにする。
の径bは、上流側の流通路11の径aより若干大径とす
ることにより、高速水流体が吸込ノズル部材1の流通路
11から第1の中間ノズル部材2の流通路21に流通す
る際、第1の中間ノズル部材2の流通路11の入口部内
周面に負圧が発生し、この負圧にて空気を空気導入ノズ
ル81からより確実に導入されるようにするものであ
る。また、第2の中間ノズル部材3の内径cは、第1の
中間ノズル部材2の流通路21の内径bよりも少し大径
とする。第2の中間ノズル部材3の端部に接合する噴射
ノズル部材4には、内部に前記流通路31の内径cより
大径の内径dを有する流通路41を形成する。また、第
2の中間ノズル部材3の流通路31の内径cと、噴射ノ
ズル4の流通路41の内径dとは同一径とすることもで
きるが、より効果的に混気水流とするために、d≧cの
関係とする。上記流通路11、21、31、41の内径
a、b、c、dの関係は次式にて表される。
高速水流の流速Sと、空気導入ノズルより導入される空
気流速Rとの関係による発生気泡径は、次の式2、式3
により示される。
1、式2より理論上水流と気体流の相対速度V(通常は
水流の速度)に反比例する。これにより、相対速度Vが
大きくなれば気泡径Dは小さくなる。従って、加圧水の
水流速が一定でも導入空気を旋回流とすることにより図
5に示すように相対速度Vが大きくなり、気泡径Dは小
さくなる。この気泡径Dが微細化すればするほど溶存効
率が大となるものである。
以下説明する。本発明の汚水の浄化処理装置Aに、吸込
ノズル部材1の先端と加圧ポンプ(図示せず)との間に
接続した加圧給水管P1から加圧水を供給すると、吸込
ノズル部材1の流通路11内を高速で流通し、この流通
路11より少し太径の第1の中間ノズル部材2の流通路
21内へ吐出されるとき、吸込ノズル部材1と第1中間
ノズル部材2の接合位置の流通路21の内周面部にベン
チュリー効果により負圧が発生する。この負圧により給
気管P2から空気導入室51に導かれている空気は空気
導入孔13へ導入され、内腔1a内にて旋回流となり、
空気導入ノズル81内を経て流通路21内へ導入される
と同時に、流通路21、31を流下する加圧高速水流に
て破砕され微細化し高速水流と混合して流下する。
路21から第2の中間ノズル部材3の流通路31へ加圧
水が流下する際にも空気導入室51より空気導入孔2
3,内腔2aを経て空気導入ノズル82から空気は旋回
流となり流通路21内へ導入されると同時に流通路31
内を流下する加圧高速水流にて破砕され微細化し高速水
流と混合して流下する。
から噴射ノズル部材4の流通路41へ流下する際にも空
気導入室51より空気導入孔33を経てリングスリット
状の空気導入ノズル83から旋回流となった空気が流通
路41内へ導入される。この空気導入ノズル83から導
入された空気は高速水流に微細気泡として混合するとと
もに微細気泡が流通路41内周面に沿って高速水流と共
に流通路41内を流下して潤滑剤の作用をし、高速水流
体の流下速度を低下させることなく、また整流となった
混気水流が、噴射ノズル部材4から高速度にて汚水中に
吐出され、この圧力水のもつ噴出エネルギーにて高圧の
混気水は噴射ノズルより遠くの水域へ運ばれるようにな
り、広範囲水域の曝気を可能とするものである。
囲の曝気が行えるとともに、この混気水流がその水流に
乗って池底、川底等にも確実に達することができるので
池底、川底等に堆積している堆積ヘドロにも溶存酸素を
供給することが可能となって、該堆積ヘドロの好気性処
理(分解)を促進することもできる。さらには、これを
汚水よりも粘性の高い家畜屎尿貯留槽或いは家畜屎尿貯
留池内に設置することにより、微細気泡を含む溶存酸素
の高い高圧水が家畜屎尿内に噴射されることで、微生物
は活性化されより効率的に屎尿中の有機物を分解するこ
とができるものとなる。また、水の流れの滞留部分の曝
気をも行うことができ、広面積、複雑な地形の池、湖沼
の水質の改善に有効である。
を示す。これは、第1実施例における内腔1aと空気導
入ノズル81を省き、この代わりに空気導入室51よ
り、かつ流通路の周回方向に多数穿孔した空気導入孔2
4,24を経て直接、流通路21内先端位置へ空気を導
入するようにしたものである。また、この空気導入孔2
4は、図2(B)又は(C)に示すように、第1の中間
ノズル部材2の流通路21内に形成する気泡微破砕用の
溝22内に開口するように形成する。
る空気は、まず気泡微破砕用の溝22内に導入され、次
に溝22と流通路21の内面との接続部を経て流通路2
1内へ拡散されるようになる。この時、流通路21内を
高速で流通する高圧水は、空気導入ノズル82の旋回流
の影響を受けて流通路21内の先端部分では穏やかに、
次第に早く旋回するように流通しているので、この溝2
2より流通路21へ拡散される時、空気は剪断されるよ
うになり、微破砕され、高速水流と混合されて流下す
る。このように、導入空気を、気泡微破砕用の溝22内
を経て流通路に導入するようにすることにより、直接流
通路内へ導入するよりも、導入空気の気泡をより微細化
することができる。
筒状ノズル部材内を高速で流通する加圧水により、ノズ
ル部材内の流通路内に空気導入ノズルより吸引導入され
る空気は、旋回流となって流速が高められ、高速水流に
て打ち叩かれるようして剪断破砕され、微細化されると
ともに、さらに流通路内周面に形成された気泡微破砕用
の溝との相乗効果にてさらに気泡が破砕されることとな
り、超微細化されるため、酸素の溶存性を高められると
ともに、高速混気水の持つエネルギーにて水域内へ強く
吐出されるので水域内の遠くまで曝気処理を行うことが
できる。また、空気導入ノズルより流通路内にて発生す
る負圧を利用して空気を吸引導入するようにしているの
で、該ノズルの目づまりが防止されるとともに、汚水よ
りも粘性の高い畜産屎尿の場合でも浄化処理することが
できる。
る空気導入ノズルを、リングスリット状とし、かつ後流
側になるに従いその導入空気量を少なく、異なるように
設定しているため、導入空気と高速水流との熟成が行わ
れるようになり、高速水流との混合が効率的に行われ
る。
って平行に複数本、形成することにより、空気導入ノズ
ルより吸引導入された空気は、さらに高速水流にて打ち
叩かれるようして剪断破砕されるので、より効果的に気
泡を微細化することができる。
て平行に、緩やかに捻回するように形成することによ
り、空気導入ノズルより吸引導入された空気は、さらに
旋回する高速水流にて打ち叩かれるようして剪断破砕さ
れるので、より効果的に気泡を微細化することができる
とともに、流通路内の旋回流にて水流が乱れることがな
いので、噴射ノズル部材からの吐出水流速を高めること
ができる。
気泡微破砕用の溝内先端位置において開口するようにし
て接線方向に空気導入ノズルを形成しているので、導入
される空気量が適正となり、かつ通水路内を旋回しつ
つ、高速流下する水流による気泡の微破砕が確実に行わ
れる。
し、(A)は縦断正面図、(B)はB−B線による断面
図、(C)はC−C線による断面図、(D)はD−D線
による断面図である。
泡微破砕用の溝を示し、(A)は縦断側面図、(B)は
その正面断面図、(C)は異なる実施例の正面断面図で
ある。
面図である。
流速度との関係を示すグラフ図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 端部から加圧水を供給するようにした吸
込ノズル部材と、中間ノズル部材と、噴射ノズル部材と
を、それぞれ内部に流通路を形成し、かつこれらを同一
軸心上に配列接合し、このノズル部材間に空気導入ノズ
ルを形成し、該空気導入ノズルに給気するための空気導
入室を形成するようにした外筺を、ノズル部材外周部に
配設して構成するとともに、空気導入室より空気導入ノ
ズル内に接線方向に空気を導入するよう空気導入孔を形
成し、かつノズル部材内の流通路内周面に、気泡微破砕
用の溝を流通路に沿って形成したことを特徴とする汚水
の浄化処理装置。 - 【請求項2】 ノズル部材間に形成する空気導入ノズル
を、リングスリット状とし、かつ後流側になるに従いそ
の導入空気量を少なくなるように形成したことを特徴と
する請求項1記載の汚水の浄化処理装置。 - 【請求項3】 気泡微破砕用の溝を、流通路に沿って平
行に複数本、形成したことを特徴とする請求項1又は2
記載の汚水の浄化処理装置。 - 【請求項4】 気泡微破砕用の溝を、流通路に沿って平
行に、かつ緩やかに捻回するように形成したことを特徴
とする請求項1又は2記載の汚水の浄化処理装置。 - 【請求項5】 吸込ノズル部材と中間ノズル部材間に形
成する空気導入ノズルを、中間ノズル部材内周面に対
し、接線方向となるように、かつ気泡微破砕用の溝内先
端位置に開口するように形成したことを特徴とする請求
項1、2、3又は4記載の汚水の浄化処理装置。
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