JP2001204698A - 電子血圧計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定者にストレスを感じさせることなく、
快適な血圧測定の実現を目的としたものである。 【解決手段】 カフ１と、加圧値設定手段６と、加圧値
設定手段６で設定された加圧値までカフ１に急速に加圧
空気を供給し、設定されて加圧値以降は血圧測定に必要
な血流による人体情報が検出可能な十分遅い速度で加圧
空気を供給する加圧手段２と、十分遅い速度で加圧して
いる間に血圧を測定する血圧測定手段４と、血圧測定手
段４にて血圧測定が終了した後にカフ１内の加圧空気を
排気する排気手段３と、血圧測定手段４にて測定した測
定結果を記憶する１つ以上の記憶手段５とを備え、加圧
値設定手段６は、記憶手段５の記憶内容から急速に加圧
する加圧値を決定するようにし、使用者に合った最適な
加圧ができ、より快適に血圧を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電子血圧計に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、加圧測定式の電子血圧計は、血圧
測定部位を阻血するために、腕、手首等に巻かれたカフ
に加圧ポンプより、血圧測定に必要な人体の物理的変化
が検出可能な十分遅い速度で加圧空気を供給する構成と
なっている。十分遅い速度で加圧している間にカフ内の
圧力を圧力センサー等で検出すると同時に、この圧力か
ら血圧測定に必要な血流による人体情報を検出すること
で最高及び最低血圧値を算出する構成となっていた。即
ち、図１８に示すように、腕、手首等（図示せず）に巻
かれたカフ１に加圧空気を加圧手段２、例えば加圧ポン
プより微速に供給して、腕、手首等を徐々に阻血させ、
微速加圧中に血圧測定手段４において、最高及び最低血
圧値を算出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の電子血圧計では、カフに微速に加圧空気を供給す
るため、被測定者の血圧値が高い場合には、測定に時間
を要し、被測定者に長時間の阻血による身体への圧迫感
や精神的負担を与えることになっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、カフと、加圧値設定手段と、カフに加圧
値設定手段で設定された加圧値までの間は急速に加圧空
気を供給し、設定された加圧値以降は血圧測定に必要な
血流による人体情報が検出可能な十分遅い速度で加圧空
気を供給する加圧手段と、加圧手段が十分遅い速度で加
圧している間に血圧を測定する血圧測定手段と、前記血
圧測定手段において血圧測定が終了した後に前記カフ内
の空気を排気する排気手段と、血圧測定手段にて測定し
た測定結果を記憶する１つ以上の記憶手段とを備え、加
圧値設定手段は、記憶手段の複数の記憶内容から急速に
加圧する加圧値を決定することを特徴としたものであ
る。

【０００５】上記発明によれば、過去の測定結果を記憶
した記憶手段の記憶内容から今回の急速に加圧する加圧
値を決定し、それに基づいて加圧することで、使用者の
血圧値に合った最適な血圧測定ができる。

【０００６】例えば、血圧値の高い使用者においては、
不必要な微速加圧を抑制することになり、測定時間が短
縮できると共に、阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができる。また、測定時間の短縮に伴
い、製品の電池寿命を延ばすことができ、またポンプな
どの部品の寿命が延びる。

【０００７】さらに、カフと、加圧値設定手段と、前記
カフに前記加圧値設定手段で設定された加圧値までの間
は急速に加圧空気を供給し、設定された加圧値以降は血
圧測定に必要な血流による人体情報が検出可能な十分遅
い速度で加圧空気を供給する加圧手段と、前記加圧手段
が十分遅い速度で加圧している間に血圧を測定する血圧
測定手段と、前記血圧測定手段において血圧測定が終了
した後に前記カフ内の空気を排気する排気手段と、前記
血圧測定手段にて測定した測定結果を記憶する１つ以上
の記憶手段と、個人使用か複数人使用かを判定する判定
手段とを備え、前記加圧値設定手段は、前記判定手段に
よって前記記憶手段の複数の記憶内容から算出する加圧
値を切り替えることを特徴としたものである。

【０００８】上記発明によれば、判定手段において、個
人使用か複数人使用かを判定し、個人使用のときと複数
人使用のときとで急速に加圧する加圧値の決定方式を切
り替えることで、使用実態に合わせた血圧測定が行え、
最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧測定が行えるこ
とから、測定時間を短縮することができると共に、不必
要な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減する
ことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】請求項１に記載の発明は、カフ
と、加圧値設定手段と、前記カフに前記加圧値設定手段
で設定された加圧値までの間は急速に加圧空気を供給
し、設定された加圧値以降は血圧測定に必要な血流によ
る人体情報が検出可能な十分遅い速度で加圧空気を供給
する加圧手段と、前記加圧手段が十分遅い速度で加圧し
ている間に血圧を測定する血圧測定手段と、前記血圧測
定手段において血圧測定が終了した後に前記カフ内の空
気を排気する排気手段と、前記血圧測定手段にて測定し
た測定結果を記憶する１つ以上の記憶手段とを備え、前
記加圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の記憶内容か
ら急速に加圧する加圧値を決定するものである。

【００１０】そして、過去の測定結果を記憶した記憶手
段の記憶内容から今回の急速に加圧する加圧値を決定
し、それに基づいて加圧することで、使用者の血圧値に
合った最適な血圧測定ができる。

【００１１】例えば、血圧値の高い使用者においては、
不必要な微速加圧を抑制することになり、測定時間が短
縮できると共に、阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができる。また、測定時間の短縮に伴
い、製品の電池寿命を延ばすことができ、またポンプな
どの部品の寿命が延びる。

【００１２】請求項２に記載の発明は、記憶手段は、血
圧測定手段にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧値
設定手段は、前記記憶手段の複数の記憶内容の平均値を
算出する平均値算出手段を有し、前記平均値算出手段に
よって算出された値からあらかじめ決められた固定値を
減算した値を今回の急速に加圧する加圧値とするもので
ある。

【００１３】そして、被測定者の血圧値が体調や精神状
態等により変動しても、記憶手段の複数の記憶内容の平
均値にて急速に加圧する加圧値を決定するため、血圧値
変動の影響を受けにくく、最適な圧力値から微速加圧を
開始し血圧を測定を行うことができることから、測定時
間を短縮することができると共に、不必要な阻血による
身体への圧迫感や精神的負担を軽減することができ、よ
り快適に血圧を測定することができる。

【００１４】請求項３に記載の発明は、記憶手段は、血
圧測定手段にて測定した測定結果を複数記憶し、前記加
圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の記憶内容の最小
値を算出する最小値算出手段を有し、前記最小値算出手
段によって算出された値からあらかじめ決められた固定
値を減算した値を今回の急速に加圧する加圧値とするも
のである。

【００１５】そして、被測定者の血圧値が体調や精神状
態等により変動しても、記憶手段の複数の記憶内容の最
小値にて急速に加圧する加圧値を決定するため、血圧に
最低限必要な圧力から微速加圧を開始でき、血圧値を誤
って測定することがない。また、測定時間を短縮するこ
とができること共に、不必要な阻血による身体への圧迫
感や精神的負担を軽減することができ、より快適に血圧
を測定することができる。

【００１６】請求項４に記載の発明は、カフと、加圧値
設定手段と、前記カフに前記加圧値設定手段で設定され
た加圧値までの間は急速に加圧空気を供給し、設定され
た加圧値以降は血圧測定に必要な血流による人体情報が
検出可能な十分遅い速度で加圧空気を供給する加圧手段
と、前記加圧手段が十分遅い速度で加圧している間に血
圧を測定する血圧測定手段と、前記血圧測定手段におい
て血圧測定が終了した後に前記カフ内の空気を排気する
排気手段と、前記血圧測定手段にて測定した測定結果を
記憶する１つ以上の記憶手段と、個人使用か複数人使用
かを判定する判定手段とを備え、前記加圧値設定手段
は、前記判定手段によって前記記憶手段の複数の記憶内
容から算出する加圧値を切り替えるものである。

【００１７】そして、判定手段において、個人使用か複
数人使用かを判定し、個人使用のときと複数人使用のと
きとで急速に加圧する加圧値の決定方式を切り替えるこ
とで、使用実態に合わせた血圧測定が行え、最適な圧力
値から微速加圧を開始し血圧測定が行えることから、測
定時間を短縮することができると共に、不必要な阻血に
よる身体への圧迫感や精神的負担を軽減することができ
る。

【００１８】請求項５に記載の発明は、判定手段は、使
用者が切り替え可能な設定手段を有し、設定手段によっ
て個人使用か複数人使用かを判定する構成としたもので
ある。

【００１９】そして、個人使用か複数人使用かの判定
を、使用者が切り替え可能な設定手段によって判定する
ことで、より確実に個人使用判定が行えるので、使用実
態に合わせた血圧測定が行え、最適な圧力値から微速加
圧を開始し血圧測定が行えることから、測定時間を短縮
することができると共に、不必要な阻血による身体への
圧迫感や精神的負担を軽減することができる。

【００２０】請求項６に記載の発明は、記憶手段は、血
圧測定手段にて測定した測定結果を複数記憶し、判定手
段は、前記記憶手段の複数の記憶内容の分布がある所定
の決められた範囲内にある場合は個人使用と判定し、範
囲外の場合は複数人使用と判定するものである。

【００２１】そして、個人使用か複数人使用かの判定
を、記憶手段の複数の内容の分布がある所定の決められ
た範囲内にある場合に個人使用、範囲外の場合に複数人
使用と判定することで、個人使用の検出のために新たに
部品点数を増やすことなく、個人使用判定が行えるの
で、使用実態に合わせた血圧測定が行え、最適な圧力値
から微速加圧を開始し血圧測定が行えることから、測定
時間を短縮することができると共に、不必要な阻血によ
る身体への圧迫感や精神的負担を軽減することができ
る。

【００２２】請求項７に記載の発明は、記憶手段は、血
圧測定手段にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧値
設定手段は、前記記憶手段の複数の記憶内容の平均値を
算出する平均値算出手段を有し、前記判定手段にて個人
使用と判定したときは、急速に加圧する加圧値を前記平
均値算出手段によって算出された値からあらかじめ決め
られた固定値を減算した値とするものである。

【００２３】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、被測定者の血圧値が体調や精神状態等によ
り変動しても、記憶手段の複数の記憶内容の平均値にて
急速に加圧する加圧値を決定するため、血圧値変動の影
響を受けにくく、より使用実態に合わせた最適な圧力値
から微速加圧を開始し血圧を測定を行うことができるこ
とから、測定時間を短縮することができると共に、不必
要な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減する
ことができ、より快適に血圧を測定することができる。

【００２４】請求項８に記載の発明は、記憶手段は、血
圧測定手段にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧値
設定手段は、前記記憶手段の複数の記憶内容の最小値を
算出する最小値算出手段を有し、前記判定手段にて個人
使用と判定したときは、急速に加圧する加圧値を前記最
小値算出手段によって算出された値からあらかじめ決め
られた固定値を減算した値とするものである。

【００２５】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、被測定者の血圧値が体調や精神状態等によ
り変動しても、記憶手段の複数の記憶内容の最小値にて
急速に加圧する加圧値を決定するため、より使用実態に
合わせた血圧に最低限必要な圧力から微速加圧を開始で
き、血圧値を誤って測定することがない。また、測定時
間を短縮することができること共に、不必要な阻血によ
る身体への圧迫感や精神的負担を軽減することができ、
より快適に血圧を測定することができる。

【００２６】請求項９に記載の発明は、判定手段にて、
個人使用と判定したときは、急速に加圧する加圧値を記
憶手段に前回記憶された値とするものである。

【００２７】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、前回記憶した内容から急速に加圧する加圧
値を決定し、それに基づいて加圧を行うことで、使用実
態に合わせた最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧測
定が行えることから、測定時間を短縮することができる
と共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができる。

【００２８】請求項１０に記載の発明は、判定手段に
て、複数人使用と判定したときは、急速に加圧する加圧
値をあらかじめ決められた固定値とするものである。

【００２９】そして、判定手段にて、複数人使用と判定
された場合に固定値に基づいて加圧を行うことで、血圧
値の異なる複数の被測定者が使用しても、快適に血圧を
測定することができる。

【００３０】

【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。

【００３１】（実施例１）図１は本発明の実施例１の電
子血圧計の構成ブロック図である。腕、手首等（図示せ
ず）に巻いたカフ１に、加圧手段２により、加圧値設定
手段６で設定された加圧値までの間は急速に加圧空気を
供給し、設定された加圧値以降は血圧測定に必要な血流
による人体情報が検出可能な十分遅い速度で加圧空気を
供給しカフ１内を加圧して腕、手首等を阻血し、加圧手
段２が十分遅い速度で加圧している間に血圧測定手段４
にて血圧を測定し、血圧測定が終了した後に排気手段３
よりカフ１内の空気を排気する。また、過去の測定結
果、例えば、最低血圧値を１つ以上の記憶手段５に記憶
していき、加圧値設定手段６は、この記憶手段５に記憶
されている最低血圧値から急速に加圧する最適な加圧値
を決定するものである。

【００３２】一般に加圧測定式の電子血圧計は、カフ内
を血圧測定が可能な十分に遅い速度で加圧し、腕、手首
等を阻血しながら血圧値を測定する構成になっている。
しかし、図２のはじめから微速加圧を行った時のカフの
圧力変化を表したグラフに示すように、血圧値は被測定
者によって異なるため、例えば最低血圧値が高い場合に
ははじめから十分遅い速度で加圧すると測定に時間を要
し、被測定者に長時間の阻血を行うことになり、身体へ
の圧迫感や精神的負担を与えることとなる。また、図３
の最低血圧値が高い場合に急速加圧を行った後、微速加
圧を行った時のカフの圧力変化を表したグラフに示すよ
うに、上記の負担を軽減するために、はじめにある程度
まで無条件に急速に加圧すると、測定時間は短くなり、
上記の課題を抑制できる。しかし、図４の最低血圧値が
低い場合に急速加圧を行った後、微速加圧を行った時の
カフの圧力変化を表したグラフに示すように、最低血圧
値が低い場合には血圧測定に必要な血流による人体情報
が正確に検出できないことがあるため、正しく血圧測定
できないことがある。

【００３３】そこで、図５の最低血圧値に応じて加圧値
を可変した場合のカフの圧力変化を表したグラフに示す
ように、最低血圧値が高い場合（図中、最低血圧ａ）は
急速に加圧する値を高めに設定し、最低血圧値が低い場
合（図中、最低血圧ｂ）は急速に加圧する値を低めに設
定する。すなわち、過去の測定結果を記憶手段５に記憶
し、この記憶した最低血圧値から加圧値設定手段６に
て、はじめに急速に加圧する加圧値を設定し、その値に
基づいて加圧手段２にて加圧することで、いかなる血圧
値の被測定者においても、不必要な微速加圧を抑制する
ことができ、阻血による身体への圧迫感や精神的負担を
軽減することができる。また、測定時間が短縮できると
共に、製品の電池寿命を延ばすことができ、さらにポン
プなどの部品の寿命が延びる。

【００３４】なお、ここでは、記憶手段５に記憶する内
容を、血圧測定手段４によって算出された最低血圧値と
したが、最高血圧値や平均血圧値等でも同様の効果が得
られる。

【００３５】以下の実施例においては、記憶手段５に記
憶する内容を、血圧測定手段４によって算出された最低
血圧値とした場合を例に記載する。

【００３６】（実施例２）図６は本発明の実施例２の電
子血圧計の構成ブロック図である。記憶手段５は、血圧
測定手段４にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧値
設定手段６は、記憶手段５のいくつかの記憶内容の平均
値を算出する平均値算出手段７を有し、平均値算出手段
７によって算出された値からあらかじめ決められた固定
値を減算した値を急速に加圧する加圧値とし、その値ま
で加圧手段２において急速に加圧するものである。

【００３７】一般に、血圧値は被測定者のそのときの体
調や精神状態等によって容易に変動するため、最低血圧
値が高いときもあれば低いときもある。こういう中で、
はじめから微速に加圧を行うと、最低血圧値の高いとき
には測定に時間を要し、不必要な阻血をすることとなる
ため、被測定者に不快感を与えることとなってしまう。

【００３８】そこで、図７の最低血圧値の平均値から求
めた加圧値を表したグラフに示すように、加圧値設定手
段６は、前回測定までの最低血圧値の平均値からあらか
じめ決められた固定値を減算した値を今回の急速に加圧
する加圧値とするため、測定する度に血圧値が変動して
も変動の影響を最小限に抑制し、血圧値が高いときでも
低いときでも、血圧値を誤って測定することなく、快適
に血圧を測定することができる。また、不必要な微速加
圧を抑制することができるため、測定時間を短縮できる
と共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができる。

【００３９】なお、平均値算出手段７にて、記憶手段５
の記憶内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用
してもよい。

【００４０】（実施例３）図８は本発明の実施例３の電
子血圧計の構成ブロック図である。記憶手段５は、血圧
測定手段４にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧値
設定手段６は、記憶手段のいくつかの記憶内容の最小値
を算出する最小値算出手段８を有し、最小値算出手段８
によって算出された値からあらかじめ決められた固定値
を減算した値まで急速に加圧するものである。

【００４１】一般に、実施例２に記載の通り、血圧値は
種々の要因よって変動する。すなわち、最低血圧値が高
いときもあれば低いときもある。こういう中で、血圧値
に大きな変動が発生したときにそのデータを採用して加
圧値を決定した場合は、本来の理想加圧値からかけ離れ
た値に設定されてしまうことがある。

【００４２】そこで、図９の最低血圧値の最小値から求
めた加圧値を表したグラフに示すように、加圧値設定手
段６は、記憶手段５に記憶されているいくつかの測定結
果の最小値からあらかじめ決められた固定値を減算して
今回の急速に加圧する加圧値とすることで、測定する度
に血圧値が変動してもそれまでに算出した最低血圧値の
最小値を測定できるような加圧値に設定されるため、必
ず血圧測定に最低限必要な圧力から微速加圧を開始する
ことができ、血圧測定に必要な血流による人体情報が検
出できなくなり血圧値を誤ることなく、快適に血圧を測
定することができる。また、不必要な微速加圧を抑制す
ることができるため、測定時間を短縮できると共に、不
必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減す
ることができる。

【００４３】なお、最小値算出手段８にて、記憶手段５
の記憶内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用
してもよい。

【００４４】また、ここでは、記憶手段５の内容の最小
値を用いた場合の実施例を記載したが、標準偏差を用い
て急速に加圧する加圧値を決定しても同様の効果が得ら
れる。

【００４５】（実施例４）図１０は本発明の実施例４の
電子血圧計の構成ブロック図である。判定手段９は、個
人使用か複数人使用かを判定し、加圧値設定手段６は、
判定手段９の結果を基に今回の急速に加圧する加圧値を
決定し、その値まで加圧手段２にて急速に加圧するもの
である。

【００４６】判定手段９にて、個人使用、及び複数人使
用を判定し、その判定に応じて急速に加圧する加圧値の
決定方式を切り替えることで、使用実態に合わせた血圧
測定が行え、最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧測
定を行えることから、測定時間を短縮することができる
と共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができ、より快適な血圧測定が可能と
なる。

【００４７】（実施例５）図１１は本発明の実施例５の
電子血圧計の構成ブロック図である。判定手段９は、使
用者が切り替え可能な設定手段１０を有し、この設定手
段１０の切り替えによって個人使用か複数人使用かを判
定し、加圧値設定手段６は、判定手段９の判定結果を基
に今回の急速に加圧する加圧値を決定し、その値まで加
圧手段２にて急速に加圧するものである。

【００４８】設定手段１０は、例えば、スイッチのよう
なもので、使用者が容易に個人使用と複数人使用とを切
り替え可能とするものである。

【００４９】これによって、判定手段９での個人使用か
複数人使用かの判定がより確実に行えるようになり、使
用実態に合わせた血圧測定が行え、最適な圧力値から微
速加圧を開始し血圧測定が行えるので、測定時間を短縮
することができると共に、不必要な阻血による身体への
過度のストレスや精神的苦痛を軽減することができる。

【００５０】（実施例６）図１２は本発明の実施例６の
電子血圧計の構成ブロック図である。記憶手段５は、血
圧測定手段４にて測定した測定結果を複数記憶し、判定
手段９は、記憶手段５の複数の記憶内容の分布がある所
定の範囲内のときは個人使用と判定し、範囲外のときは
複数人使用と判定し、加圧値設定手段６は、判定手段９
の結果を基に今回の急速に加圧する加圧値を決定し、そ
の値まで加圧手段２にて加圧するものである。

【００５１】例えば、図１３の血圧計を個人使用した場
合の最低血圧値の分布を表したグラフに、１４の血圧計
を複数人使用した場合の最低血圧値の分布を表したグラ
フに示すように、血圧値は被測定者のそのときの体調や
精神状態等によって容易に変動するものの、その変動度
合いは複数で使用する場合に比べて、個人で使用する場
合には、非常に小さいものである。

【００５２】このことを利用し、個人使用の検出のため
に新たに部品点数を増やすことなく、判定手段９での個
人使用か複数人使用かの判定が行えるので、使用実態に
合わせた血圧測定が行え、最適な圧力値から微速加圧を
開始し血圧測定が行えることから、測定時間を短縮する
ことができると共に、不必要な阻血による身体への過度
のストレスや精神的苦痛を軽減することができる。

【００５３】なお、ここでは、判定手段９において判定
に使用する内容を血圧測定手段４で算出された血圧値と
したが、脈拍数や脈圧や脈波の形状等を使用しても同様
の効果が得られる。

【００５４】また、判定手段９にて、記憶手段５の記憶
内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用しても
よい。

【００５５】（実施例７）図１５は本発明の実施例７の
電子血圧計の構成ブロック図である。記憶手段５は、血
圧測定手段４にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧
値設定手段６は、記憶手段５のいくつかの記憶内容の平
均値を算出する平均値算出手段７を有し、判定手段９に
て個人使用と判定したときの急速に加圧する加圧値を平
均値算出手段７によって算出された値からあらかじめ決
められた固定値を減算した値を急速に加圧する加圧値と
し、その値まで加圧手段２において急速に加圧するもの
である。

【００５６】すなわち、個人使用を判定し、加圧値設定
手段６は、前回測定までのいくつかの最低血圧値の平均
値からあらかじめ決められた固定値を減算した値を今回
の急速に加圧する加圧値とするため、測定する度に血圧
値が変動しても変動の影響を最小限に抑制し、血圧値が
高いときでも低いときでも、血圧値を誤って測定するこ
となく、快適に血圧を測定することができる。また、不
必要な微速加圧を抑制することができるため、測定時間
を短縮できると共に、不必要な阻血による身体への圧迫
感や精神的負担を軽減することができる。

【００５７】なお、平均値算出手段７にて、記憶手段５
の記憶内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用
してもよい。

【００５８】（実施例８）図１６は本発明の実施例８の
電子血圧計の構成ブロック図である。記憶手段５は、血
圧測定手段４にて測定した測定結果を複数記憶し、加圧
値設定手段６は、記憶手段のいくつかの記憶内容の最小
値を算出する最小値算出手段８を有し、判定手段９にて
個人使用と判断したときの急速に加圧する加圧値を最小
値算出手段８によって算出された値からあらかじめ決め
られた固定値を減算した値まで急速に加圧するものであ
る。

【００５９】すなわち、個人使用を判定し、加圧値設定
手段６は、記憶手段５に記憶されているいくつかの測定
結果の最小値からあらかじめ決められた固定値を減算し
て今回の急速に加圧する加圧値とすることで、測定する
度に血圧値が変動してもそれまでに算出した最低血圧値
の最小値を測定できるような加圧値に設定されるため、
血圧測定に最低限必要な圧力から微速加圧を開始するこ
とができ、血圧測定に必要な血流による人体情報検出で
きなくなり血圧値を誤ることなく、快適に血圧を測定す
ることができる。また、不必要な微速加圧を抑制するこ
とができるため、測定時間を短縮できると共に、不必要
な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減するこ
とができる。

【００６０】なお、最小値算出手段８にて、記憶手段５
の記憶内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用
してもよい。

【００６１】また、ここでは、記憶手段５の内容の最小
値を用いた場合の実施例を記載したが、標準偏差を用い
て急速に加圧する加圧値を決定しても同様の効果が得ら
れる。

【００６２】（実施例９）実施例４において、判定手段
９にて、個人使用と判断したときの急速に加圧する加圧
値を記憶手段５に前回記憶した内容から決定し、それに
基づいて加圧手段２にて加圧を行うことで、使用実態に
合わせた最適な圧力値から微速加圧が開始し血圧測定を
行えることから、測定時間を短縮することができると共
に、快適な血圧測定が可能となる。

【００６３】（実施例１０）実施例４において、判定手
段９にて、複数人使用と判定したときの急速に加圧する
加圧値をあらかじめ決められた固定値とし、この値まで
加圧手段２にて急速に加圧するものである。

【００６４】複数の使用者、例えば、最高血圧値の高い
人、低い人が入り乱れて、血圧を測定した場合、算出し
た最低血圧値を記憶し、それに応じて急速に加圧する加
圧値を切り替えると、加圧値が最低血圧値の高い人に引
っ張られたり、逆に最低血圧値の低い人に引っ張られた
りすることもあり、大きく偏った加圧値になりかねな
い。図１７の血圧計を複数人使用した場合の算出される
加圧値の一例を表したグラフに示すように、例えば、血
圧計を複数人で使用した場合に最低血圧値の平均値より
急速に加圧する加圧値を算出すると、次に最低血圧値の
低い被測定者が血圧測定を行った場合に血圧測定に必要
な血流による人体情報を検出できないことがあり、正し
く血圧測定が行えない場合がある。

【００６５】そこで、判定手段９にて複数人使用と判定
したときは、あらかじめ決められた加圧値まで急速に加
圧するようにすると、複数の被測定者が使用しても、快
適に血圧を測定することができる。

【００６６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下のような効果が得られる。

【００６７】請求項１に記載の発明によれば、過去の測
定結果を記憶した記憶手段の記憶内容から今回の急速に
加圧する加圧値を決定し、それに基づいて加圧すること
で、使用者の血圧値に合った最適な血圧測定ができる。

【００６８】例えば、血圧値の高い使用者においては、
不必要な微速加圧を抑制することになり、測定時間が短
縮できると共に、阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができる。また、測定時間の短縮に伴
い、製品の電池寿命を延ばすことができ、またポンプな
どの部品の寿命が延びる。

【００６９】請求項２に記載した発明によれば、被測定
者の血圧値が体調や精神状態等により変動しても、記憶
手段の複数の記憶内容の平均値にて急速に加圧する加圧
値を決定するため、血圧値変動の影響を受けにくく、最
適な圧力値から微速加圧を開始し血圧を測定を行うこと
ができることから、測定時間を短縮することができると
共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負担
を軽減することができ、より快適に血圧を測定すること
ができる。

【００７０】請求項３に記載した発明によれば、被測定
者の血圧値が体調や精神状態等により変動しても、記憶
手段の複数の記憶内容の最小値にて急速に加圧する加圧
値を決定するため、血圧に最低限必要な圧力から微速加
圧を開始でき、血圧値を誤って測定することがない。ま
た、測定時間を短縮することができること共に、不必要
な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減するこ
とができ、より快適に血圧を測定することができる。

【００７１】請求項４に記載した発明によれば、判定手
段において、個人使用か複数人使用かを判定し、個人使
用のときと複数人使用のときとで急速に加圧する加圧値
の決定方式を切り替えることで、使用実態に合わせた血
圧測定が行え、最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧
測定が行えることから、測定時間を短縮することができ
ると共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的
負担を軽減することができる。

【００７２】請求項５に記載した発明によれば、個人使
用か複数人使用かの判定を、使用者が切り替え可能な設
定手段によって判定することで、より確実に個人使用判
定が行えるので、使用実態に合わせた血圧測定が行え、
最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧測定が行えるこ
とから、測定時間を短縮することができると共に、不必
要な阻血による身体への圧迫感や精神的負担を軽減する
ことができる。

【００７３】請求項６に記載した発明によれば、個人使
用か複数人使用かの判定を、記憶手段の複数の記憶内容
の分布がある所定の決められた範囲内にある場合に個人
使用、範囲外の場合に複数人使用と判定することで、個
人使用の検出のために新たに部品点数を増やすことな
く、個人使用判定が行えるので、使用実態に合わせた血
圧測定が行え、最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧
測定が行えることから、測定時間を短縮することができ
ると共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的
負担を軽減することができる。

【００７４】請求項７に記載した発明によれば、判定手
段にて、個人使用と判定された場合に、被測定者の血圧
値が体調や精神状態等により変動しても、記憶手段の複
数の記憶内容の平均値にて急速に加圧する加圧値を決定
するため、血圧値変動の影響を受けにくく、より使用実
態に合わせた最適な圧力値から微速加圧を開始し血圧を
測定を行うことができることから、測定時間を短縮する
ことができると共に、不必要な阻血による身体への圧迫
感や精神的負担を軽減することができ、より快適に血圧
を測定することができる。

【００７５】請求項８に記載した発明によれば、判定手
段にて、個人使用と判定された場合に、被測定者の血圧
値が体調や精神状態等により変動しても、記憶手段の複
数の記憶内容の最小値にて急速に加圧する加圧値を決定
するため、より使用実態に合わせた血圧に最低限必要な
圧力から微速加圧を開始でき、血圧値を誤って測定する
ことがない。また、測定時間を短縮することができるこ
と共に、不必要な阻血による身体への圧迫感や精神的負
担を軽減することができ、より快適に血圧を測定するこ
とができる。

【００７６】請求項９に記載した発明によれば、判定手
段にて、個人使用と判定された場合に、前回記憶した内
容から急速に加圧する加圧値を決定し、それに基づいて
加圧を行うことで、使用実態に合わせた最適な圧力値か
ら微速加圧を開始し血圧測定が行えることから、測定時
間を短縮することができると共に、不必要な阻血による
身体への圧迫感や精神的負担を軽減することができる。

【００７７】請求項１０に記載した発明によれば、判定
手段にて、複数人使用と判定された場合に固定値に基づ
いて加圧を行うことで、血圧値の異なる複数の被測定者
が使用しても、快適に血圧を測定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１における電子血圧計の構成ブ
ロック図

【図２】同はじめから微速加圧を行った時のカフの圧力
変化を表したグラフ

【図３】同最低血圧値が高い場合に急速加圧を行った
後、微速加圧を行った時のカフの圧力変化を表したグラ
フ

【図４】同最低血圧値が低い場合に急速加圧を行った
後、微速加圧を行った時のカフの圧力変化を表したグラ
フ

【図５】同最低血圧値に応じて加圧値を可変した場合の
カフの圧力変化を表したグラフ

【図６】本発明の実施例２における電子血圧計の構成ブ
ロック図

【図７】同最低血圧値の平均値から求めた加圧値を表し
たグラフ

【図８】本発明の実施例３における電子血圧計の構成ブ
ロック図

【図９】同最低血圧値の最小値から求めた加圧値を表し
たグラフ

【図１０】本発明の実施例４における電子血圧計の構成
ブロック図

【図１１】本発明の実施例５における電子血圧計の構成
ブロック図

【図１２】本発明の実施例６における電子血圧計の構成
ブロック図

【図１３】同血圧計を個人使用した場合の最低血圧値の
分布を表したグラフ

【図１４】同血圧計を複数人使用した場合の最低血圧値
の分布を表したグラフ

【図１５】本発明の実施例７における電子血圧計の構成
ブロック図

【図１６】本発明の実施例８における電子血圧計の構成
ブロック図

【図１７】実施例１０における血圧計を複数人使用した
場合の算出される加圧値の一例を表したグラフ

【図１８】従来例の電子血圧計の構成ブロック図

【符号の説明】

１ カフ ２ 加圧手段 ３ 排気手段 ４ 血圧測定手段 ５ 記憶手段 ６ 加圧値設定手段 ７ 平均値算出手段 ８ 最小値算出手段 ９ 判定手段 １０ 設定手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 尚保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 ▲よし▼本 弘次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西川 雅徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 4C017 AA08 AB01 AC03 BB13 BC14 BD05 DE01 FF02 FF08

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カフと、加圧値設定手段と、前記カフに前
   記加圧値設定手段で設定された加圧値までの間は急速に
   加圧空気を供給し、設定された加圧値以降は血圧測定に
   必要な血流による人体情報が検出可能な十分遅い速度で
   加圧空気を供給する加圧手段と、前記加圧手段が十分遅
   い速度で加圧している間に血圧を測定する血圧測定手段
   と、前記血圧測定手段において血圧測定が終了した後に
   前記カフ内の空気を排気する排気手段と、前記血圧測定
   手段にて測定した測定結果を記憶する１つ以上の記憶手
   段とを備え、前記加圧値設定手段は、前記記憶手段の記
   憶内容から急速に加圧する加圧値を決定することを特徴
   とする電子血圧計。
2. 【請求項２】記憶手段は、血圧測定手段にて測定した測
   定結果を複数記憶し、加圧値設定手段は、前記記憶手段
   の複数の記憶内容の平均値を算出する平均値算出手段を
   有し、前記平均値算出手段によって算出された値からあ
   らかじめ決められた固定値を減算した値を今回の急速に
   加圧する加圧値とすることを特徴とする請求項１記載の
   電子血圧計。
3. 【請求項３】記憶手段は、血圧測定手段にて測定した測
   定結果を複数記憶し、加圧値設定手段は、前記記憶手段
   の複数の記憶内容の最小値を算出する最小値算出手段を
   有し、前記最小値算出手段によって算出された値からあ
   らかじめ決められた固定値を減算した値を今回の急速に
   加圧する加圧値とすることを特徴とする請求項１記載の
   電子血圧計。
4. 【請求項４】カフと、加圧値設定手段と、前記カフに前
   記加圧値設定手段で設定された加圧値までの間は急速に
   加圧空気を供給し、設定された加圧値以降は血圧測定に
   必要な血流による人体情報が検出可能な十分遅い速度で
   加圧空気を供給する加圧手段と、前記加圧手段が十分遅
   い速度で加圧している間に血圧を測定する血圧測定手段
   と、前記血圧測定手段において血圧測定が終了した後に
   前記カフ内の空気を排気する排気手段と、前記血圧測定
   手段にて測定した測定結果を記憶する１つ以上の記憶手
   段と、個人使用か複数人使用かを判定する判定手段とを
   備え、前記加圧値設定手段は、前記判定手段によって前
   記記憶手段の複数の記憶内容から算出する加圧値を切り
   替えることを特徴とする電子血圧計。
5. 【請求項５】前記判定手段は、使用者が切り替え可能な
   設定手段を有し、前記設定手段によって個人使用か複数
   人使用かを判定する請求項４記載の電子血圧計。
6. 【請求項６】記憶手段は、血圧測定手段にて測定した測
   定結果を複数記憶し、判定手段は、前記記憶手段の複数
   の記憶内容の分布がある所定の決められた範囲内にある
   場合は個人使用と判定し、範囲外の場合は複数人使用と
   判定する請求項４記載の電子血圧計。
7. 【請求項７】記憶手段は、血圧測定手段にて測定した測
   定結果を複数記憶し、加圧値設定手段は、前記記憶手段
   の複数の記憶内容の平均値を算出する平均値算出手段を
   有し、判定手段にて個人使用と判定したときは、急速に
   加圧する加圧値を前記平均値算出手段によって算出され
   た値からあらかじめ決められた固定値を減算した値とす
   ることを特徴とする請求項４記載の電子血圧計。
8. 【請求項８】記憶手段は、血圧測定手段にて測定した測
   定結果を複数記憶し、加圧値設定手段は、前記記憶手段
   の複数の記憶内容の最小値を算出する最小値算出手段を
   有し、判定手段にて個人使用と判定したときは、急速に
   加圧する加圧値を前記最小値算出手段によって算出され
   た値からあらかじめ決められた固定値を減算した値とす
   ることを特徴とする請求項４記載の電子血圧計。
9. 【請求項９】判定手段にて個人使用と判定したときは、
   急速に加圧する加圧値を記憶手段に前回記憶された値と
   することを特徴とする請求項４記載の電子血圧計。
10. 【請求項１０】判定手段にて複数人使用と判定したとき
    は、急速に加圧する加圧値をあらかじめ決められた固定
    値とすることを特徴とする請求項７から９のいずれか１
    項に記載の電子血圧計。