JP2001203853A - 密着型イメージセンサおよびその製造方法 - Google Patents

密着型イメージセンサおよびその製造方法

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JP2001203853A
JP2001203853A JP2000014290A JP2000014290A JP2001203853A JP 2001203853 A JP2001203853 A JP 2001203853A JP 2000014290 A JP2000014290 A JP 2000014290A JP 2000014290 A JP2000014290 A JP 2000014290A JP 2001203853 A JP2001203853 A JP 2001203853A
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image sensor
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Ichiro Fujieda
一郎 藤枝
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光利用効率を高めると共に光検出における均
一性を改善する。 【解決手段】 密着型イメージセンサ2は、照明光を原
稿に照射する光源100と、原稿による照明光の反射光
を受光して電気信号を発生する複数の受光部12を有す
るイメージセンサ10と、反射光をイメージセンサ10
に導く光学部品20とを備えている。光学部品20はイ
メージセンサ10の各受光部12ごとに個別に設けられ
た透明材料から成る複数の高屈折率領域22と低屈折率
領域21とを含み、高屈折率領域22はそれぞれ、原稿
と受光部12との間に延在して第1の端面4が受光部1
2に対向すると共に受光部12に近接して配置され、第
1の端面4の反対側の第2の端面6は同一面内でほぼ一
定の方向にほぼ一定のピッチで配列されており、高屈折
率領域22の第2の端面6が原稿に密着して配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンディスキャ
ナ、ファクシミリ、複写機などに内蔵される密着型イメ
ージセンサおよびその製造方法に関し、特に、小型、軽
量、低消費電力、かつ高画質の密着型イメージセンサお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の密着型イメージセンサの一例が特
許第2928043号に開示されている。図15はこの
従来の密着型イメージセンサを示す部分分解斜視図であ
る。図15に示したように、密着型イメージセンサ15
0は、光源100と、透明基板111の一面に複数の受
光部112を間隔をおき直線的に配置したイメージセン
サ110と、複数の光ファイバ121を束ねた光ファイ
バ集束部材120とを順に積層して構成されている。図
16の(A)は、図15に示した密着型イメージセンサ
150の受光部112を含むA−A‘線に沿った断面を
示す断面側面図、(B)は図15に示した密着型イメー
ジセンサ150の受光部112と光ファイバ集束部材1
20とを光源100側から見た状態を示す平面図であ
る。
【0003】これらの図に示すように、受光部112に
は光源100が発する光を通過させるためのスリット状
の開口部114が複数設けられている。受光部112の
光源100側には不透明電極113が配置され、光源1
00からの光が受光部112に直接入射しないようにな
っている。光ファイバ集束部材120は、多数の光ファ
イバ121を束にし重ねて荷重を加えた状態で、これら
の束を互いに融着して製造する。このとき、特に光ファ
イバ121の束の周辺部において、光ファイバ121の
外形にひずみが発生し、光学特性が異なる領域が形成さ
れる。この領域は図15、図16では、光ファイバ・ブ
ロックの境界123として示している。この境界の形状
は、光ファイバ121の束を最も密に配置するために六
角柱になる。
【0004】ここで、光ファイバ121は、高い屈折率
を持つ材料で形成するコア部と、その周囲をそれより低
い屈折率の材料で形成するクラッド部とから構成される
ステップ・インデックス型のものが用いられ、通常はク
ラッド部のさらに外周に光吸収体を配置することによ
り、光ファイバ集束部材120を形成したときの光ファ
イバ121間でのクロストークを低減する。したがっ
て、図16の(B)に示すように、隣り合う光ファイバ
121が接する領域には不透明部122が存在する。イ
メージセンサ110と光ファイバ集束部材120とは、
接着層130により密着して固定される。
【0005】ここで、本発明の発明者が開発したこのよ
うな密着型イメージセンサ150の数値例を挙げる。光
源100としては、発光ダイオード(LED)を導光体
の端部に配置して構成したもの、あるいは冷陰極管を用
いることができ、いずれの場合も、光源100の外形寸
法は高さ、幅が共に数mm、長さは5〜30cmで、数
mmの距離の位置に有る原稿の数mm幅の領域を照明す
ることができる。
【0006】イメージセンサ110としては、厚さ1.
1mmの無アルカリガラス上に、薄膜半導体プロセスに
より受光部112としてのフォトダイオードとその駆動
回路を形成したものを用いる。受光部112は一辺が1
00μmの正方形で、開口部の大きさは10×80μm
である。受光部112の配列ピッチは127μmであ
る。ただし、これは分解能200dpi(dots p
er inch)のイメージセンサの場合で、仮に40
0dpiのセンサでは、それぞれの値を1/2に設定す
れば良い。
【0007】接着層130には、ガラスとほぼ同じ屈折
率を有する光学接着剤を用い、その厚みは5〜10μm
以下に制御する。光ファイバ集束部材120としては、
直径15μm、開口数0.9の光ファイバ121を束ね
たものを用い、その厚さは2mm程度とする。光ファイ
バ121の光を透過する部分と不透明部122との面積
比は約50%である。光ファイバ・ブロックの境界は約
500〜600μmの間隔で存在するため、図16の
(B)に示したような光ファイバ・ブロックの境界が対
向する受光部112は、4〜5個に1個の割合で存在す
る。
【0008】このように構成された密着型イメージセン
サ150の動作は以下の通りである。光源100から発
せられた光は、透明基板111、開口部114、接着層
130を順に通過して光ファイバ121に入射する。光
ファイバ121の開口数で決まるある角度以下で入射し
た光は光ファイバ121の中を伝送されて原稿140を
照明する。上記角度以上で入射した光は、一部は光ファ
イバ121のクラッドの外周に設けられた吸収体により
吸収され、一部は吸収体を減衰しながら透過して光ファ
イバ集束部材120の外部に漏れ出る。
【0009】原稿140により光は反射されて散乱し、
反射光の中で光ファイバ121の開口数で決まる臨界角
以下で入射する成分が伝送される。伝送される光の一部
が受光部112に到達して光電変換され、原稿140の
明暗情報を反映した電気信号が得られる。ここで、各構
成要素の厚さは、それぞれ、イメージセンサ110が
1.1mm、光ファイバ集束部材120が2mm、光源
100が数mmであり、全体は非常に小型に形成されて
いる。
【0010】また、一本の光ファイバ121を通じて原
稿140の照明と反射光の検出が実現されるので、原稿
140と光ファイバ集束部材120とが密着していると
きには高い解像度が得られる。例えば、本発明の発明者
が製作した400dpiの密着型イメージセンサ150
では、空間周波数8本/mmでのMTF値として0.6
を得ている。この値は光の波長に依存しないので、RG
B(赤、緑、青)に対応した3色の光源100を用いる
ことによりカラー画像も高い分解能で電気信号に変換で
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の密着型イメージ
センサ150では、光ファイバ集束部材120において
個々の光ファイバ121の境界部では光が透過しないた
め、光の利用効率が低いという課題がある。上述した従
来の密着型イメージセンサ150の場合、光ファイバ集
束部材120の光の透過率が約50%であるため、原稿
140を照明するときの光の利用効率は1/2となって
いる。
【0012】さらに、光ファイバ集束部材120が原稿
140に完全に密着しない場合には、原稿140からの
反射光の1/2が光ファイバ集束部材120を透過でき
ずに損失となる。光の利用効率が低いと、密着型イメー
ジセンサ150によりスキャナを構成したときの原稿読
取速度を大きく設定できず、ハンディスキャナ、ファク
シミリなどのスキャナ搭載機器の使い勝手が悪くなる。
光源100の光出力を上げることにより読取速度を一定
に保つことは可能であるが、その場合には光源100の
消費電力が増加し、特に携帯機器へ搭載するスキャナの
場合には電池の消耗が早くなるという問題が生じる。
【0013】また、従来の密着型イメージセンサ150
では、光ファイバ集束部材120の透過率の不均一性に
関連して次のような課題がある。一般に、多数の光ファ
イバ121を束ねて融着する光ファイバ集束部材120
の製造工程において、光ファイバ121の外形にひずみ
が発生し、光ファイバ・ブロックの境界で光学特性が異
なる領域が形成されることは前述した通りである。その
結果、この領域に対応した受光部とその他の受光部とで
は、照明光の透過量と反射光を検出できる受光部の面積
が異なるため、イメージセンサの感度分布が不均一にな
る。このように、全ての受光部の感度や光源100の出
力を完全に一様にすることは困難なため、通常は、スキ
ャナシステムとして個々の受光部について感度補正を行
っている。この感度補正は、白い原稿と黒い原稿を読み
取ったデータを元に画像信号を正規化することにより行
われている。
【0014】本発明の発明者が開発したスキャナにおい
ても、光ファイバ集束部材120の透過率の不均一性は
このような感度補正により解決できると考えていた。し
かし、実際には、感度補正により完全にスキャナの応答
を補正するのは困難な場合があることが判明した。すな
わち、スキャナで原稿140を読み取る際に光ファイバ
集束部材120が原稿140から若干浮いた状態、つま
り若干離れた状態となった場合には、入力画像に4〜5
画素周期の縦筋が現れるという問題が生じた。原稿14
0からの浮きが大きい場合(〜100μm以上)、縦筋
となる画素と隣接画素との階調差は最大で4程度あり、
フル階調の256に比べて無視できないレベルになるこ
とがある。
【0015】縦筋になる画素の位置は光ファイバ・ブロ
ックの境界に対応しており、その発生原因は以下の通り
と考えられる。(1)信号量が原稿−光ファイバ集束部
材間距離(以下では"gap"と呼ぶ)に依存し、(2)
その依存性が、光ファイバ・ブロックの境界に対向する
画素とそれ以外の画素とで異なり、(3)補正用データ
入力を取得するために白および黒の原稿を読み取ったと
きと、実際の原稿を読み取ったときとでgapが異なる
場合、補正に誤差が生じ、その結果、入力画像に周期的
な縦筋が現れる。
【0016】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、その目的は、光利用効率を高める
と共に反射光検出における均一性を改善して、操作性の
高いスキャナなどの応用機器を実現できる小型、軽量、
低消費電力で、かつ高画質の密着型イメージセンサおよ
びその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、照明光を原稿に照射する照明手段と、前記
原稿による前記照明光の反射光を受光して電気信号を発
生する複数の受光素子を有する光電変換手段と、前記反
射光を前記光電変換手段に導く光学手段とを備えた密着
型イメージセンサにおいて、前記光学手段は前記光電変
換手段の各受光素子ごとに個別に設けられた透明材料か
ら成る複数の導光手段を含み、各導光手段は、前記原稿
と前記受光素子との間に延在して第1の端面が前記受光
素子に対向すると共に前記受光素子に近接して配置さ
れ、前記第1の端面の反対側の第2の端面は同一面内で
ほぼ一定の方向にほぼ一定のピッチで配列され、前記導
光手段の前記第2の端面が前記原稿に密着して配置され
ることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、照明光を原稿に照射する
照明手段と、前記原稿による前記照明光の反射光を受光
して電気信号を発生する複数の受光素子を有する光電変
換手段と、前記反射光を前記光電変換手段に導く光学手
段とを備え、前記光学手段は前記光電変換手段の各受光
素子ごとに個別に設けられた透明材料から成る複数の導
光手段を含み、各導光手段は、前記原稿と前記受光素子
との間に延在して第1の端面が前記受光素子に対向する
と共に前記受光素子に近接して配置され、前記第1の端
面の反対側の第2の端面は同一面内でほぼ一定の方向に
ほぼ一定のピッチで配列され、前記導光手段の前記第2
の端面が前記原稿に密着して配置される密着型イメージ
センサを製造する方法であって、前記光学手段を構成す
る第1の基板の板面上に複数の溝を交差することなく形
成し、前記光学手段を構成する第2の基板を、前記第1
の基板の前記溝が形成された面に重ね前記第1の基板に
対し固定して前記第1の基板の前記溝に前記導光手段と
する前記透明材料を充填するか、または前記第1の基板
の前記溝に前記導光手段とする前記透明材料を充填して
前記第2の基板を前記第1の基板の前記溝が形成された
面に重ね前記第1の基板に対して固定し、前記第1およ
び第2の基板を前記溝に対しおおむね垂直に切断して所
要寸法の前記光学手段を得ることを特徴とする。
【0019】また、本発明は、照明光を原稿に照射する
照明手段と、前記原稿による前記照明光の反射光を受光
して電気信号を発生する複数の受光素子を有する光電変
換手段と、前記反射光を前記光電変換手段に導く光学手
段とを備え、前記光学手段は前記光電変換手段の各受光
素子ごとに個別に設けられた透明材料から成る複数の導
光手段を含み、各導光手段は、前記原稿と前記受光素子
との間に延在して第1の端面が前記受光素子に対向する
と共に前記受光素子に近接して配置され、前記第1の端
面の反対側の第2の端面は同一面内でほぼ一定の方向に
ほぼ一定のピッチで配列され、前記導光手段の前記第2
の端面が前記原稿に密着して配置される密着型イメージ
センサを製造する方法であって、前記光学手段を構成す
る第1の基板の板面上に複数の溝を交差することなく形
成し、前記第1の基板に形成した前記溝内にそれぞれ前
記導光手段とする光ファイバを配設し、前記光学手段を
構成する第2の基板を、前記光ファイバを挟んで前記第
1の基板に重ねて前記第1の基板に固定し、前記第1お
よび第2の基板を前記溝に対しおおむね垂直に切断して
所要寸法の前記光学手段を得ることを特徴とする。
【0020】本発明の密着型イメージセンサ(本発明の
密着型イメージセンサの製造方法により製造した密着型
イメージセンサも含む)では、光学手段を構成する導光
手段は各受光素子ごとに個別に設けられており、原稿か
らの反射光は、導光手段の第2の端面より導光手段に入
射し導光手段内を伝搬して第1の端面より出射すると共
に、同第1の端面に対向する光電変換手段の受光素子に
入射して電気信号に変換される。そして、本発明の密着
型イメージセンサでは、従来のように光ファイバ集束部
材を用いず、導光手段内での光の減衰はほとんど無視で
きるので、照明光は減衰することなく原稿に到達し、ま
た反射光も減衰することなく受光素子に入射する。その
ため、光の透過率が約50%である光ファイバ集束部材
を用いた従来の密着型イメージセンサに比べて光利用効
率は約4倍に向上し、本発明の密着型イメージセンサに
よりスキャナを構成した場合、読み取り速度を4倍にま
で高めたり、あるいは照明手段の光出力を1/4にまで
低下させることができる。
【0021】たとえば読み取り速度を高く設定した場合
には短時間で原稿を走査することができるので、使い勝
手の良いスキャナを実現できる。一方、光出力を低下さ
せた場合には、光源を小さくできることから小型化、軽
量化、ならびに低消費電力化を図ることができると共
に、小型化および軽量化の結果、特にハンディスキャナ
などの場合には操作性が向上する。
【0022】また、従来の密着型イメージセンサでは、
原稿と受光素子との間に介在する光ファイバ集束部材の
光学的特性が不均一であるという問題があったが、本発
明では、導光手段は各受光素子ごとに個別に設けられて
いるので、このような問題は発生しない。したがって、
上記光学的特性が不均一であることに対応する感度補正
は不要であり、読み取り画像に縦筋が現れるという問題
も発生せず、読み取り画像は高画質となる。
【0023】さらに、上記最初の密着型イメージセンサ
の製造方法によれば、第1の基板に複数の溝を形成し、
溝内に透明材料を充填して第2の基板を重ねるか、また
は第1および第2の基板を重ねた上で、溝内に透明材料
を充填することにより導光手段を含む上記光学手段を形
成でき、簡単に光学手段を製造することができる。ま
た、上記2番目の密着型イメージセンサの製造方法によ
れば、第1の基板に複数の溝を形成し、各溝に光ファイ
バを配置した上で、第2の基板を重ねることにより導光
手段を含む上記光学手段を形成でき、簡単に光学手段を
製造することができる。したがって、上記本発明の密着
型イメージセンサの製造方法により、いずれの場合も容
易に本発明に係る密着型イメージセンサを製造すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態例)図1は、本発明の第1の実施の
形態例を示す部分分解斜視図である。図中、図15、図
16と同一の要素には同一の符号が付されている。この
密着型イメージセンサ2は、光源100(本発明にかか
わる照明手段)と、透明基板11の一面に複数の受光部
12(本発明にかかわる受光素子)を間隔をおき直線的
に配置したイメージセンサ10(本発明にかかわる光電
変換手段)と、個々の受光部12に1対1に対応した透
明材料から成る複数の高屈折率領域22を透明材料から
成る低屈折率領域21で支持した構成の光学部品20と
を、図1に示すように順に積層して構成されている。
【0025】図2の(A)は、図1におけるA−A‘線
に沿った受光部12を含む断面を示す部分断面側面図、
(B)は、図1に示した密着型イメージセンサ2の受光
部12と光学部品20とを光源100側から見た状態を
示す平面図である。これらの図に示すように、光学部品
20は高屈折率領域22と低屈折率領域21とを含み、
高屈折率領域22(本発明にかかわる導光手段)は、接
着層30を介して、個々の受光部12に1対1に対応し
て配置されている。各高屈折率領域22は、原稿140
と受光部12との間に延在して第1の端面4が受光部1
2に対向すると共に受光部12に近接して配置され、第
1の端面4の反対側の第2の端面6は同一面内でほぼ一
定の方向にほぼ一定のピッチで配列されており、原稿1
40に密着配置される。なお、図1などでは3つの受光
部12および3つの高屈折率領域22のみが示されてい
るが、実際にはこれらは原稿140の幅などに応じて多
数が配列されている。
【0026】各高屈折率領域22は透明な高屈折率の材
料を柱状に形成して成り、第1および第2の端面4、6
を除いて低屈折率領域21内に埋設されて低屈折率領域
21により支持され、したがって高屈折率領域22の柱
軸方向に延在する側面は低屈折率領域21により覆われ
ている。低屈折率領域21の上面8と下面16とは平行
に延在し、高屈折率領域22の第1および第2の端面
4、6はそれぞれ低屈折率領域21の上面8および下面
16と同じ高さとなっている。
【0027】透明基板11の受光部配列面における受光
部12の周辺領域は、高屈折率領域22に対向する箇所
が、光源100が発する光を透明基板11から高屈折率
領域22に出射させる開口部14となっている。また、
受光部12の光源100側には不透明電極である下部電
極13が配置され、光源100からの光が受光部12に
直接には入射しないように構成されている。ここで、光
ファイバのコア部とクラッド部の屈折率がその開口数を
決定するのと全く同様に、この導光手段の開口数は、低
屈折率領域21と高屈折率領域22とにより決定され
る。
【0028】一般に、導光手段の開口数は、イメージセ
ンサ10の被写界深度と光利用効率とのどちらを優先さ
せるかに基づいて選択される。この実施の形態例でも、
ハンディスキャナ、ファクシミリ、などの応用機器の要
求性能に基づいて設計される。具体的な材料と数値例を
挙げると、例えば、低屈折率領域21は透明基板11と
同じ材料の無アルカリガラスでその屈折率は1.5、高
屈折率領域22は光学接着剤でその屈折率は1.6のも
のを用いる。この屈折率の選択は、光学部品20が原稿
140から数十μm離れても十分な解像度が得られるよ
うに、また、十分な光利用効率が得られるように設計さ
れたものである。低屈折率領域21と透明基板11とを
同じ材料で形成する理由は、イメージセンサ10と光学
部品20とを接着したときに熱膨張による剥れ、反りを
防止し、受光部12と高屈折率領域22との1対1の対
応を確実にするためである。
【0029】受光部12の数が少ない場合、すなわち、
イメージセンサ10の規模が小さい場合は、このような
剥れや反りの問題が軽減されるので、必ずしもイメージ
センサ10の透明基板11と光学部品20の低屈折率領
域21とで同じ材料を用いる必要は無い。この事情はこ
こで説明している実施の形態例以外の下記実施の形態例
においても同様である。
【0030】受光部12は、光電変換材料である水素化
アモルファスシリコンを2つの電極で挟んだ構成のフォ
トダイオードで、下部電極13はCrなどの不透明材
料、上部電極15はITOなどの透明電極で構成され
る。後述の製造方法によると、高屈折率領域22の直径
を受光部12の配列ピッチに正確に一致させるのは困難
だが、製造工程の設計ルールにしたがって両者ができる
限り等しくなるように設計することが望ましい。そのよ
うにして高屈折率領域22の形状が決まると、開口部1
4の面積が受光部12の面積と等しくなるように受光部
12の形状を決定する。
【0031】例えば、分解能300dpiのイメージセ
ンサ10の場合、受光部12の配列ピッチは84.7μ
mとなるので、高屈折率領域22は直径80μmの柱状
とする。このとき、受光部12を直径56μmの円形と
すれば、受光部12と開口部14の面積がほぼ等しくな
る。接着層30は従来と同じ屈折率が1.5の光学接着
剤を用い、厚さは5μm以下とし、光学部品20の厚さ
も従来と同じ2mm程度とする。
【0032】次に、図1、図2を参照して本実施の形態
例の動作について説明する。光源100から発せられた
光は、透明基板11、開口部14、接着層30を順に通
過して高屈折率領域22に入射する。高屈折率領域22
と低屈折率領域21のそれぞれの屈折率で決まるある角
度(以下では臨界角と呼ぶ)以下で入射した光は、高屈
折率領域22の中を伝送されて原稿140を照明する。
【0033】前述の数値例の場合では、臨界角は33.
8°となる。この角度以上で入射した光は、高屈折率領
域22の外部に漏れ出る。原稿140では光が反射され
て散乱し、高屈折率領域22へ臨界角以下の角度で入射
する反射光の成分が伝送される。伝送される光の一部が
受光部12に到達して光電変換され、原稿140の明暗
情報を反映した電気信号が得られる。
【0034】ここで、受光部12の位置と、対応する高
屈折率領域22の第1の端面4の位置とが一致している
必要があるが、例えば、図3に示すように両者の配列に
多少のずれがあっても動作に支障は無い。これは、受光
部12の面積と開口部14の面積とが一定である限り光
の利用効率が一定であるためである。この事情により、
イメージセンサ10と光学部品20とを積層して接着す
る組立工程において、ある程度の位置合わせの許容誤差
が保証される。前述の数値例の場合には、この位置合せ
の許容度は±12μm以下となる。
【0035】図1に示した各構成要素の厚さは、それぞ
れ、イメージセンサ10が1.1mm、光学部品20が
2mm、光源100が数mmであり、全体は非常に小型
に形成されている。また、個々の受光部12に対応した
専用の高屈折率領域22を通じて原稿140の照明と反
射光の検出が実現されるので、原稿140と光学部品2
0とが密着しているときには高い解像度が得られる。こ
のように、小型で高分解能のスキャナが実現できるのは
従来の光ファイバ集束部材を用いた例と同様である。さ
らに、本実施の形態例では、これらの効果に加えて次の
2つの効果が得られる。
【0036】第1に、光ファイバ集束部材を用いた従来
の構成に比べて光学部品20の光の透過率が大きいため
に光利用効率が高い。本実施の形態例の密着型イメージ
センサ2では、透過率1/2の光ファイバ集束部材を用
いた従来の密着型イメージセンサに比べ約4倍の光利用
効率が得られる。したがって、読取速度を4倍に、また
は、光源出力を1/4に設定することができ、スキャナ
などの応用機器の使い勝手を向上させることができると
共に、小型・軽量化、低消費電力化を実現できる。
【0037】第2に、本実施の形態例では導光手段を個
々の受光部12に1対1に対応して設けるため、光学特
性が不均一になるという問題は発生せず、従来の構成で
課題であった、原稿140から入力面が離れたときに感
度補正に誤差が生じるという問題を回避できる。したが
って、原稿140から多少の浮きが生じた場合でも入力
画像に縦筋が現れ、画質が低下するといったことが無
い。
【0038】以上説明したように、本実施の形態例の密
着型イメージセンサ2では受光部12に1対1に対応し
た導光手段を用いるため、光利用効率を高めることがで
き、読取の高速化、小型・軽量化、低消費電力化を実現
できる。また、導光手段はその光学特性の均一性が優れ
ているので、入力画像の画質を向上させることができ
る。
【0039】なお、上記実施の形態例では、受光部12
および高屈折率領域22の形状が図2に示したように平
面視円形であるとしたが、本発明はこれらの構成要素の
形状に制限を加えるものではない。すなわち、受光部1
2および高屈折率領域22は図4の(A)、(B)、
(C)の平面図に示したように、半円形や、長円、ある
いは矩形などとしても上述の場合と同様の効果が得られ
る。したがって、このような形状の受光部12などの構
成要素を用いた密着型イメージセンサも本発明の実施の
形態例である。
【0040】(第2の実施の形態例)以上では、屈折率
の異なる2種類の領域からなる光学部品20を用いる構
成を例に説明したが、本発明の密着型イメージセンサは
このような構成に限るものではない。ここで説明する第
2の実施の形態例においては、低屈折率領域の外周を遮
光層で覆った構成の光学部品を用いる。
【0041】図5は第2の実施の形態例の密着型イメー
ジセンサの構成を示す部分断面側面図で、図6の(A)
は図5に示した密着型イメージセンサの受光部と光学部
品とを光源側から見た場合を示す部分平面図、(B)は
光学部品の一部を拡大して示す部分拡大平面図である。
これらの図面において、図1、図2と同一の要素には同
一の符号が付されている。
【0042】密着型イメージセンサ18は、光学部品2
0bが、受光部12に1対1に対応して接着層30を介
して対向して配置された高屈折率領域22と、その外周
に配置された低屈折率領域21bを備える点は第1の実
施の形態例と同様であるが、さらにその外周に遮光層2
3bと支持部材24bとを備える点が第1の実施の形態
例と異なっている。すなわち、密着型イメージセンサ1
8では、各高屈折率領域22は透明な高屈折率の材料を
柱状に形成して成り、各高屈折率領域22の柱軸方向に
延在する側面は透明な低屈折率の材料から成る低屈折率
領域21bにより覆われ、この低屈折率領域21bは、
前記柱軸を中心とする層状に形成されている。
【0043】そして、原稿140による反射光が、高屈
折率領域22の第2の端面6の周辺領域を通じて受光部
12に入射することを阻止すべく遮光層23bが設けら
れ、前記柱軸を中心とする層状の低屈折率領域21bの
外側がこの遮光層23bにより覆われている。高屈折率
領域22は、低屈折率領域21bおよび遮光層23bと
共に支持部材24b内に埋設された状態で支持部材24
bにより支持されている。遮光層23bはCr(クロ
ム)、Al(アルミニウム)などの不透明材料で形成さ
れ、支持部材24bは透明基板11と同じ材料の無アル
カリガラスで形成されている。前述のように、イメージ
センサ10の規模が小さい場合には、支持部材24bの
材料として透明基板11と異なる材料を用いることも可
能である。
【0044】次に動作について説明する。光源100か
ら発せられた光が原稿140を照明し、原稿140で反
射され散乱した光が受光部12によって検出されるとい
う動作は第1の実施の形態例と同様である。しかし、こ
の密着型イメージセンサ18では、図5に示したよう
に、支持部材24bの中を伝播する照明光32が原稿1
40に到達し、原稿140で反射した場合、この光は、
遮光層23bが存在するため、高屈折率領域22に侵入
することはない。すなわち、受光部12に到達する光
は、高屈折率領域22の第2の端面6より入射した原稿
140からの反射光に制限されることになり、その結
果、第2の実施の形態例では、画像入力における分解能
が向上する。
【0045】(第3の実施の形態例)第2の実施の形態
例では、光学部品の遮光手段として低屈折率領域21b
の外周に遮光層23bを設けたが、本発明の密着型イメ
ージセンサはこの構成に限るものではない。第3の実施
の形態例においては、光学部品の原稿140に接触する
面のうち、高屈折率領域22を除く領域を遮光層で覆っ
た構成の光学部品を用いる。図7はそのような第3の実
施の形態例の密着型イメージセンサの構成を示す部分断
面側面図である。図7において、図1、図2などと同一
の要素には同一の符号が付されている。
【0046】図7に示したように、第3の実施の形態例
の密着型イメージセンサ34は、光学部品20cが、受
光部12に1対1に対応して接着層30を介して対向し
て配置された高屈折率領域22と、その外周に配置され
た低屈折率領域21を備える点は第1の実施の形態例と
同様である。
【0047】しかし、この実施の形態例では、原稿14
0による反射光が、高屈折率領域22の第2の端面6の
周辺領域を通じて受光部12に入射することを阻止する
遮光手段36を備えている。高屈折率領域22の第2の
端面6は、光学部品20cの原稿140側の端面38の
一部を形成して配列され、光学部品20cの、原稿14
0側の端面38における、高屈折率領域22の第2の端
面6を除いた領域は上記遮光手段36を成す遮光層23
cにより覆われている。遮光層23cはたとえば黒色樹
脂などの光吸収材料により形成することができる。
【0048】次に動作について説明する。光源100か
ら発せられた光が原稿140を照明し、原稿140で反
射した光が受光部12により検出されるという動作は第
1の実施の形態例の場合と同様である。しかし密着型イ
メージセンサ34では、遮光層23cが存在するため
に、光学部品20cの端面38において高屈折率領域2
2の第2の端面6以外の領域から反射光が低屈折率領域
21に入射し、受光部12に到達することはない。すな
わち、受光部12に到達する光は、高屈折率領域22の
第2の端面6より入射した原稿140からの反射光に制
限されることになり、その結果、第2の実施の形態例で
も、画像入力における分解能が向上する。
【0049】(第4の実施の形態例)以下に説明する第
4の実施の形態例では、上述した第2、第3の実施の形
態例とは異なる構成の遮光手段を用いて同様の機能を達
成する。第4の実施の形態例においては、高屈折率領域
とその外周に配置した低屈折率領域とを不透明材料で固
定した構成の光学部品を用いる。図8はそのような第4
の実施の形態例の密着型イメージセンサを示す部分断面
側面図である。図中、図5と同一の要素には同一の符号
が付されている。
【0050】図8に示した第4の実施の形態例の密着型
イメージセンサ40でも上記密着型イメージセンサ18
と同様、各受光部12ごとに光学部品20dを成す高屈
折率領域22が設けられ、各高屈折率領域22の側面は
層状の低屈折率領域21bにより覆われている。しか
し、この密着型イメージセンサ40は、各高屈折率領域
22が低屈折率領域21bと共に、第1および第2の端
面4、6を除いて不透明材料から成る支持部材42内に
埋設されて同支持部材4に支持されており、そして、同
支持部材4は遮光手段を兼ねている点で密着型イメージ
センサ18と異なっている。遮光手段として機能する支
持部材42は、たとえば黒色あるいは乳白色のガラスま
たはプラスチック材料により形成することができる。
【0051】次に動作について説明する。光源100か
ら発せられた光が原稿140を照明し、原稿140で反
射した光が受光部12により検出されるという動作は密
着型イメージセンサ18の場合と同様である。しかし密
着型イメージセンサ40では、不透明材料から成る支持
部材42に高屈折率領域22および低屈折率領域21b
が埋設されているため、光学部品20dの端面38にお
いて高屈折率領域22の第2の端面6以外の領域から反
射光が高屈折率領域22に入射して受光部12に到達す
ることはない。すなわち、受光部12に到達する光は、
高屈折率領域22の第2の端面6より入射した原稿14
0からの反射光に制限されることになり、その結果、第
4の実施の形態例でも、画像入力における分解能が向上
する。
【0052】(第5の実施の形態例)上述した第2、第
3、第4の実施の形態例では、いずれも原稿140の読
み取りたい領域以外からの反射光を阻止することによ
り、高分解能の画像入力を実現するものであるが、これ
らとは異なる構成として同様の効果を得ることが可能で
ある。すなわち、第5の実施の形態例においては、光の
屈折ではなく反射を利用して光を伝送する導光手段を用
いる。図9はそのような第5の実施の形態例の密着型イ
メージセンサを示す部分断面側面図である。図中、図1
などと同一の要素には同一の符号が付されている。
【0053】図9に示したように、第5の実施の形態例
の密着型イメージセンサ44では、光学部品20eは、
受光部12ごとに個別に設けられた透明材料から成る複
数の導光部46(本発明にかかわる導光手段)を含み、
各導光部46は、原稿140と受光部12との間に延在
して第1の端面4が受光部12に対向すると共に受光部
12に近接して配置され、第1の端面4の反対側の第2
の端面6は同一面内でほぼ一定の方向にほぼ一定のピッ
チで配列されており、原稿140に密着配置される。
【0054】そして、光学部品20eは、内面が鏡面に
形成された筒体を成す複数の反射層26eをさらに含
み、各導光部46は筒体を成す各反射層26e内に収容
され、各導光部46の第1および第2の端面4、6は筒
体の両端部に露出している。各導光部46は、第1およ
び第2の端面4、6を除いいて反射層と共に支持部材2
4e内に埋設され、同支持部材24eにより支持されて
いる。上記反射層26eの材料としてはAl、Crなど
光の反射率が高い金属が適している。また、支持部材2
4eおよび導光部46の材料としては、様々なガラスあ
るいはプラスチック材料を用いることができる。
【0055】次に動作について説明する。密着型イメー
ジセンサ2の場合と同様、光源100から発せられた光
は原稿140を照明し、原稿140で反射した光が受光
部12により検出される。しかし、密着型イメージセン
サ44では、反射層26eが設けられているため、反射
光が光学部品20eの端面38において導光部46の第
2の端面6以外の領域から支持部材24eに入射しても
反射層で遮断されて導光部46に入射することができ
ず、受光部12に到達することはない。すなわち、受光
部12に到達する光は、導光部46の第2の端面6より
入射した原稿140からの反射光に制限されることにな
り、その結果、第5の実施の形態例でも、画像入力にお
ける分解能が向上する。
【0056】(第6の実施の形態例)上記実施の形態例
では、いずれの場合も、光源100からの照明光はイメ
ージセンサ10の透明基板11を透過して原稿140に
到達する構成となっている。しかし、本発明は、このよ
うな構成に限定されるものではなく、たとえば、光源1
00から発せられた光が光学部品の導光手段に斜めから
入射して原稿140を照明する場合にも有効である。以
下では、このような構成の第6の実施の形態例の密着型
イメージセンサについて説明する。
【0057】図10の(A)は第6の実施の形態例の密
着型イメージセンサを示す断面側面図、(B)は同密着
型イメージセンサの受光部と光学部品とを光源側から見
た場合を示す平面図である。また、図11は、図10の
(A)の密着型イメージセンサを異なる方向から見た場
合の断面側面図である。なお、図10の(A)は密着型
イメージセンサを、受光部などの配列方向に見た場合を
示し、図11は、同配列方向に直交する方向に密着型イ
メージセンサを見た場合を示している。また、図10、
図11において、図1、図2などと同一の要素には同一
の符号が付されている。
【0058】図10、図11に示したように、密着型イ
メージセンサ48は、上記密着型イメージセンサ2と基
本的に同様の構成であり、照明光50を原稿140に照
射する不図示の光源と、原稿140による照明光の反射
光を受光して電気信号を発生する複数の受光部56を有
するイメージセンサ52と、反射光をイメージセンサ5
2に導く光学部品54とを備えている。
【0059】光学部品54はイメージセンサ52の各受
光部56ごとに個別に設けられた透明材料から成る複数
の高屈折率領域58を含み、各高屈折率領域58は、原
稿140と受光部56との間に延在して第1の端面4が
接着層30を介して受光部56に対向すると共に受光部
56に近接して配置され、第1の端面4の反対側の第2
の端面6は同一面内でほぼ一定の方向にほぼ一定のピッ
チで配列されており、高屈折率領域58の第2の端面6
が原稿140に密着配置される。高屈折率領域58は第
1および第2の端面4、6を除いて、光学部品54を構
成する透明な低屈折率領域60内に埋設され、支持され
ている。
【0060】イメージセンサ52は、図10の(A)に
示したように、高屈折率領域58に対して偏った位置に
配置されており、そのため低屈折率領域60の上面8に
は十分なスペース62が確保されている。密着型イメー
ジセンサ48では、このスペース62を通じて不図示の
光源より照明光50が高屈折率領域58に対して斜めに
入射し、第2の端面6近傍の高屈折率領域側面より高屈
折率領域58内に入射した後、第2の端面6から出射し
て第2の端面6に対向する原稿箇所を照明する。
【0061】イメージセンサ52の受光部56の形状は
本実施の形態例では、図10の(B)に示したように、
高屈折率領域58の第1の端面4より大きいものとなっ
ている。密着型イメージセンサ2では高屈折率領域22
の第1の端面4から光を入射させる必要があるため、受
光部12は第1の端面4より小さくしなければならない
が、密着型イメージセンサ48ではその必要がなく、上
述のような構成が可能である。これにより、イメージセ
ンサ52と光学部品54との位置合せにおいて許容誤差
が大きくなり、組立が容易となる。ただし、密着型イメ
ージセンサ2のように高屈折率領域58の第1の端面4
が受光部56より大きい構成とすることも無論可能であ
る。
【0062】低屈折率領域60は様々なガラスあるいは
プラスチック材料により形成でき、高屈折率領域58は
光学接着剤を用いて形成することができる。また、イメ
ージセンサ52としては、上記実施の形態例と同じよう
に、透明基板上に薄膜半導体技術を用いて形成したもの
でもよいが、基板が不透明なイメージセンサ、例えば、
結晶シリコンウェハに形成したものも使用でき、本実施
の形態例では一例としてそのようなイメージセンサを用
いている。
【0063】一般に、結晶シリコンで形成するイメージ
センサは透明基板に形成するイメージセンサに比べ、受
光部の配列方向の長さが短いので、所望の幅の原稿を読
み取る密着型イメージセンサを構成するためには、複数
のイメージセンサを光学部品の上面に並べた構成とする
必要がある。その場合、一般には、隣り合う2つのイメ
ージセンサ52の受光部56を、イメージセンサ52の
隣接部において所望の解像度に対応するピッチで配列す
るのは困難である。そこで、本実施の形態例では、図1
1に示したように、各高屈折率領域58は、受光部56
の配列方向に直交する方向に対して傾斜させ、また各イ
メージセンサ52のどの受光部に対応するかに応じて傾
斜角を変えている。したがって、1つのイメージセンサ
52に関して、高屈折率領域58の第1の端面4の配列
ピッチは、第2の端面6の配列ピッチより小さくなって
いる。さらに、各高屈折率領域58の第1の端面4の幅
(受光部配列方向での幅)を第2の端面6の幅より若干
狭くし、柱状の高屈折率領域58の形状が第1の端面4
側ほどしだいに狭くなるようテーパー状に形成してい
る。
【0064】次に動作について説明する。図10に示し
たように、光源100から発せられた照明光50は光学
部品54の低屈折率領域60の上面8に確保されたスペ
ース62より低屈折率領域60内に斜めに入射し、さら
に第2の端面6近傍の高屈折率領域側面より高屈折率領
域58内に入射した後、第2の端面6から出射して第2
の端面6に対向する原稿箇所を照明する。
【0065】そして、原稿140で反射し散乱した光の
中で、その散乱角度が、高屈折率領域58と低屈折率領
域60との屈折率で決まる臨界角よりも小さい角度の成
分が、高屈折率領域58の内部で全反射を繰り返して伝
送されて、受光部12に入射し電気信号に変換される。
【0066】したがって、密着型イメージセンサ48に
おいても密着型イメージセンサ2と同様の効果を得られ
ることに加えて、照明光を高屈折率領域58の第1の端
面4から入射させる必要がないため、イメージセンサ5
2の受光部56の面積を大きく設定することができ、光
利用効率をさらに高めることができる。また、イメージ
センサ52と光学部品54とを位置合わせする際の許容
誤差が大きくなり、製造が容易になることから製造コス
トの低減を実現できる。そして、密着型イメージセンサ
48では、高屈折率領域58を傾斜させているので、複
数のイメージセンサを用いる場合、イメージセンサ10
間の継ぎ目部分でも受光部56の配列ピッチは変化せ
ず、したがって入力画像の画質が低下することがない。
【0067】以上、本発明の密着型イメージセンサの実
施の形態例について説明したが、本発明はこれらの実施
の形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に沿
ってイメージセンサの種類、光学部品の材料、開口数な
どを種々に選択設定するといったように、応用機器の要
求性能にしたがって、様々な構成要素の置換や設計変更
を行うことが可能である。
【0068】(第7の実施の形態例)次に、本発明によ
る密着型イメージセンサの製造方法の一例として、上記
密着型イメージセンサ2を製造する場合を例に説明す
る。図12の(A)ないし(D)は第1の実施の形態例
の密着型イメージセンサ2を構成する光学部品の製造工
程を示す工程図である。第1の工程では、図12の
(A)に示したように、光学部品20を構成する第1お
よび第2の基板64、66の板面上に複数の溝72を相
互に平行に形成する。
【0069】具体的には、第1および第2の基板64、
66は厚さ1〜2mm、一辺が15cm程度の正方形の
無アルカリガラス(屈折率=1.5)とし、溝72の深
さは30〜60μm程度、配列のピッチは63〜127
μm程度とする。このような複数の溝72の配列は、以
下の手順により形成することができる。まず、第1の基
板64の一板面にCrなどの金属層をスパッタ法などに
より一様な厚さに形成する。次に、フォトリソグラフィ
法により、この金属層に複数の溝72のパターン(以下
では、エッチング・マスクと呼ぶ)を規則正しく形成す
る。
【0070】最後に、この状態の基板をフッ酸などのエ
ッチング液に浸すと、金属層に設けた溝のパターンから
フッ酸が基板を等方的に侵食する。ここで、エッチング
・マスクのパターンについては、様々な選択が可能であ
る。フォトリソグラフィ法によりCrなどの金属層が除
去される面積が小さい場合は、エッチング処理によりほ
ぼ円筒状の溝72が基板の表面に形成される。金属層が
除去される領域が広い場合は、残存する金属層の近傍で
は基板が等方的に侵食され、それ以外の場所では基板の
厚さ方向へ一様に侵食される。その結果、断面形状はお
おむね矩形であるが、図4の(B)に示したように、溝
底部の角が丸くなった溝が第1および第2の基板64、
66の表面に形成される。
【0071】ここで、エッチング・マスクのパターンを
互いに平行な複数の帯状の開口とすれば、平行な溝72
が基板の表面に形成されることになる。エッチング・マ
スクの複数の帯状の開口を少しずつ傾斜させたり、ある
いはテーパー状の開口を用いるなどすれば、例えば図1
1に示したように、両端部で配列ピッチや断面形状が異
なる溝72を基板表面に形成することも可能である。
【0072】第2の工程では、図12の(B)に示した
ように、第1および第2の基板64、66を、溝72が
形成された面を対向させて重ね合わせ相互に固定して第
1および第2の基板64、66の溝72に高屈折率領域
22とする透明材料を充填するか、または第1および第
2の基板64、66の溝72に高屈折率領域22とする
透明材料をあらかじめ充填して第2の基板66を第1の
基板64に重ねて固定する。
【0073】具体的には、第1および第2の基板64、
66を、溝72が形成された面を対向させ溝72の位置
を一致させ重ね合わせて仮止めし、その一端を高屈折率
材料(屈折率=1.6)を溜めた漕に浸し、毛細管現象
により溝72に高屈折率材料を充填し、最後にこの材料
に光や熱を加えて硬化させる。あるいは、第1および第
2の基板64、66の溝72に予め高屈折率の光学接着
剤(屈折率=1.6)を充填しておき、互いに溝72の
位置が一致するように重ね合わせて接着剤で固定する。
接着剤としては、透明基板を用いる場合はUV照射によ
り硬化するものが使えるが、熱硬化型のものを用いても
良い。
【0074】なお、本実施の形態例では第2の基板66
にも溝72を形成するとしたが、第2の基板66には溝
72を形成せずに光学部品を製造することも可能であ
る。その場合の高屈折率領域22の断面形状は図4の
(A)に示したようなものとなる。
【0075】第3の工程では第1および第2の基板6
4、66を、図12の(C)に点線200で示したよう
に、溝72に対してほぼ垂直に、所要の間隔で切断す
る。この間隔は応用機器の要求に合わせて任意に設定す
ればよく、たとえば2mm程度とする。第4の工程で
は、図12の(D)に示したように、切断面を研磨す
る。ここで研磨を行うのは、この光学部品20の上面8
および下面16での光の散乱を防ぐという光学的な理由
と、この光学部品20を原稿140あるいはイメージセ
ンサ10に密着させた際に、原稿140やイメージセン
サ10の損傷を防ぐという機械的な理由による。
【0076】このように本実施の形態例の密着型イメー
ジセンサの製造方法によれば、第1および第2の基板6
4、66に複数の溝72を形成し、溝72内に透明材料
を充填して第1および第2の基板64、66を重ねる
か、または第1および第2の基板64、66を重ねた上
で、溝72内に透明材料を充填することにより高屈折率
領域22を含む光学部品20を形成でき、光学部品2
0、したがって密着型イメージセンサ2を簡単に製造す
ることができる。
【0077】(第8の実施の形態例)次に、本発明によ
る密着型イメージセンサの製造方法の他の例として、上
記密着型イメージセンサ18の製造方法について説明す
る。
【0078】図13の(A)ないし(E)は第2の実施
の形態例の密着型イメージセンサを構成する光学部品を
製造する工程を示す工程図である。図中、図5、図6、
図12などと同一の要素には同一の符号が付されてい
る。ここで説明する密着型イメージセンサ18の製造方
法が、上記密着型イメージセンサ2の製造方法と異なる
のは、上記第1の工程の後に、遮光層と低屈折率領域と
を溝72の表面に形成する点である。すなわち、図13
の(B)に示したように、第1および第2の基板64、
66に溝72を形成した後、第1および第2の基板6
4、66に形成された溝72の内面に沿って遮光層23
bを形成し、さらに遮光層23bの上に層状の低屈折率
領域21bを形成する。遮光層23bは、スパッタ法な
どによりAl、Crなどの金属膜を溝72の表面に一様
に形成する。次に、低屈折率領域21bとするSiO2
などの材料を例えばCVD法などにより遮光層23bの
上に一様に形成する。これらの膜は厚さ1μm以下でも
充分にその光学的な目的を果たす。
【0079】なお他の工程、すなわち図13の(A)に
示した工程は図12の(A)の工程と同一であり、図1
3の(C)ないし(E)に示した工程は図12の(B)
ないし(D)の工程と同一である。 (第9の実施の形態例)次に、本発明による密着型イメ
ージセンサ2の密着型イメージセンサ2の製造方法の他
の例として、上記密着型イメージセンサ2の他の製造方
法について説明する。
【0080】図14の(A)ないし(E)は第1の実施
の形態例の密着型イメージセンサ2を構成する光学部品
20を製造する他の工程を示す工程図である。図中、図
1、図2、図12などと同一の要素には同一の符号が付
されている。第1の工程では、図14の(A)に示した
ように、上記第7の実施の形態例の場合と同様に、第1
および第2の基板64、66に溝72を形成する。第2
の工程では、図14の(B)に示したように、第1の基
板64に形成した各溝72内にそれぞれ導光手段とする
光ファイバ74を配設する。これは、例えば、ある程度
の柔軟性を持つプラスチック製光ファイバを、第1の工
程で形成した溝72を持つ第1の基板64に巻き取るこ
とにより行える。第1の基板64を回転させながら、溝
72の配列ピッチに対応した一定の間隔で光ファイバ7
4を送り出す位置を基板に対して平行移動することによ
り、基板が一回転するごとに光ファイバ74が隣の溝7
2に落ち込み、規則正しく光ファイバ74を配列するこ
とができる。
【0081】そして、第3の工程として、図14の
(C)に示したように、第2の基板66を、光ファイバ
74を挟んで第1の基板64に重ねて第1の基板64に
固定する。その後の工程は、上記第7の実施の形態例に
おける第3、第4の工程と同じであり、第4、第5の工
程として、図14の(D)および(E)に示したよう
に、第1および第2の基板64、66を切断し、端面を
研磨する。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の密着型イメ
ージセンサでは、光学手段を構成する導光手段は各受光
素子ごとに個別に設けられており、原稿からの反射光
は、導光手段の第2の端面より導光手段に入射し導光手
段内を伝搬して第1の端面より出射すると共に、同第1
の端面に対向する光電変換手段の受光素子に入射して電
気信号に変換される。そして、本発明の密着型イメージ
センサでは、従来のように光ファイバ集束部材を用い
ず、導光手段内での光の減衰はほとんど無視できるの
で、照明光は減衰することなく原稿に到達し、また反射
光も減衰することなく受光素子に入射する。そのため、
光の透過率が約50%である光ファイバ集束部材を用い
た従来の密着型イメージセンサに比べて光利用効率は約
4倍に向上し、本発明の密着型イメージセンサによりス
キャナを構成した場合、読み取り速度を4倍にまで高め
たり、あるいは照明手段の光出力を1/4にまで低下さ
せることができる。
【0083】たとえば読み取り速度を高く設定した場合
には短時間で原稿を走査することができるので、使い勝
手の良いスキャナを実現できる。一方、光出力を低下さ
せた場合には、光源を小さくできることから小型化、軽
量化、ならびに低消費電力化を図ることができると共
に、小型化および軽量化の結果、特にハンディスキャナ
などの場合には操作性が向上する。
【0084】また、従来の密着型イメージセンサでは、
原稿と受光素子との間に介在する光ファイバ集束部材の
光学的特性が不均一であるという問題があったが、本発
明では、導光手段は各受光素子ごとに個別に設けられて
いるので、このような問題は発生しない。したがって、
上記光学的特性が不均一であることに対応する感度補正
は不要であり、読み取り画像に縦筋が現れるという問題
も発生せず、読み取り画像は高画質となる。
【0085】さらに、本発明の密着型イメージセンサの
製造方法によれば、第1の基板に複数の溝を形成し、溝
内に透明材料を充填して第2の基板を重ねるか、または
第1および第2の基板を重ねた上で、溝内に透明材料を
充填することにより導光手段を含む上記光学手段を形成
でき、簡単に光学手段を製造することができる。また、
本発明の他の密着型イメージセンサの製造方法によれ
ば、第1の基板に複数の溝を形成し、各溝に光ファイバ
を配置した上で、第2の基板を重ねることにより導光手
段を含む上記光学手段を形成でき、簡単に光学手段を製
造することができる。したがって、本発明の密着型イメ
ージセンサの製造方法により本発明に係る密着型イメー
ジセンサを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示す部分分解斜
視図である。
【図2】(A)は、図1におけるA−A‘線に沿った受
光部を含む断面を示す部分断面側面図、(B)は、図1
に示した密着型イメージセンサの受光部と光学部品とを
光源側から見た場合を示す平面図である。
【図3】図1に示した密着型イメージセンサの受光部と
光学部品とを光源側から見た場合を示す平面図である。
【図4】(A)、(B)、(C)は高屈折率領域および
受光部の他の例を示す平面図である。
【図5】第2の実施の形態例の密着型イメージセンサの
構成を示す部分断面側面図である。
【図6】(A)は図5に示した密着型イメージセンサの
受光部と光学部品とを光源側から見た場合を示す部分平
面図、(B)は光学部品の一部を拡大して示す部分拡大
平面図である。
【図7】第3の実施の形態例の密着型イメージセンサの
構成を示す部分断面側面図である。
【図8】第4の実施の形態例の密着型イメージセンサを
示す部分断面側面図である。
【図9】第5の実施の形態例の密着型イメージセンサを
示す部分断面側面図である。
【図10】(A)は第6の実施の形態例の密着型イメー
ジセンサを示す断面側面図、(B)は同密着型イメージ
センサの受光部と光学部品とを光源側から見た場合を示
す平面図である。
【図11】図10の(A)の密着型イメージセンサを異
なる方向から見た場合の断面側面図である。
【図12】(A)ないし(D)は第1の実施の形態例の
密着型イメージセンサを構成する光学部品の製造工程を
示す工程図である。
【図13】(A)ないし(E)は第2の実施の形態例の
密着型イメージセンサを構成する光学部品を製造する工
程を示す工程図である。
【図14】(A)ないし(E)は第1の実施の形態例の
密着型イメージセンサを構成する光学部品を製造する他
の工程を示す工程図である。
【図15】従来の密着型イメージセンサを示す部分分解
斜視図である。
【図16】(A)は、図15に示した密着型イメージセ
ンサの受光部を含むA−A‘線に沿った断面を示す断面
側面図、(B)は図15に示した密着型イメージセンサ
の受光部と光ファイバ集束部材とを光源側から見た状態
を示す平面図である。
【符号の説明】
2……密着型イメージセンサ、4……第1の端面、6…
…第2の端面、8……上面、10……イメージセンサ、
11……透明基板、12……受光部12……不透明電
極、14……開口部、16……下面、18……密着型イ
メージセンサ、20……光学部品、20b……光学部
品、20c……光学部品、20e……光学部品、21…
…低屈折率領域、21b……低屈折率領域、22、22
b……高屈折率領域、23b……遮光層、23c……遮
光層、24b……支持部材、24e……支持部材、26
e……反射層、30……接着層、32……照明光、34
……密着型イメージセンサ、36……遮光手段、38…
…端面、40……密着型イメージセンサ、42……支持
部材、44……密着型イメージセンサ、46……導光
部、48……密着型イメージセンサ、50……照明光、
52……イメージセンサ、54……光学部品、56……
受光部、58……高屈折率領域、60……低屈折率領
域、62……スペース、64……第1の基板、66……
第2の基板、72……溝、74……光ファイバ、100
……光源、111……透明基板、112……受光部、1
20……光ファイバ集束部材、121……光ファイバ、
122……不透明部、130……接着層、140……原
稿、150……密着型イメージセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BB02 BC05 BC08 BC09 BC12 5C024 AA01 CA12 EA00 EA09 FA02 5C051 AA01 BA04 DA03 DB01 DB04 DB06 DB24 DB25 DB28 DB35 DC02 DC04 DC05 DC07 FA02 5C072 AA01 BA01 BA06 CA02 CA09 DA04 DA08 DA15 DA21 DA25 EA07 FA05 XA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を原稿に照射する照明手段と、前
    記原稿による前記照明光の反射光を受光して電気信号を
    発生する複数の受光素子を有する光電変換手段と、前記
    反射光を前記光電変換手段に導く光学手段とを備えた密
    着型イメージセンサにおいて、 前記光学手段は前記光電変換手段の各受光素子ごとに個
    別に設けられた透明材料から成る複数の導光手段を含
    み、 各導光手段は、前記原稿と前記受光素子との間に延在し
    て第1の端面が前記受光素子に対向すると共に前記受光
    素子に近接して配置され、前記第1の端面の反対側の第
    2の端面は同一面内でほぼ一定の方向にほぼ一定のピッ
    チで配列され、 前記導光手段の前記第2の端面が前記原稿に密着して配
    置されることを特徴とする密着型イメージセンサ。
  2. 【請求項2】 各導光手段は透明な高屈折率の材料を柱
    状に形成して成り、各導光手段の柱軸方向に延在する側
    面は透明な低屈折率の材料により覆われていることを特
    徴とする請求項1記載の密着型イメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記原稿による前記反射光が、前記導光
    手段の前記第2の端面の周辺領域を通じて前記受光素子
    に入射することを阻止する遮光手段を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の密着型イメージセンサ。
  4. 【請求項4】 各導光手段の前記側面を覆う前記低屈折
    率の材料は、各導光手段ごとに前記柱軸を中心とする層
    状に形成され、外側が前記遮光手段を成す遮光層により
    覆われていることを特徴とする請求項3記載の密着型イ
    メージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記導光手段の前記第2の端面は、前記
    光学手段の原稿側端面の一部を形成して配列され、前記
    光学手段の、前記原稿側端面における、前記導光手段の
    前記第2の端面を除いた領域が前記遮光手段を成す遮光
    層により覆われていることを特徴とする請求項3記載の
    密着型イメージセンサ。
  6. 【請求項6】 各導光手段の前記側面を覆う前記低屈折
    率の材料は、各導光手段ごとに前記柱軸を中心とする層
    状に形成され、前記導光手段は、層状の前記低屈折率の
    材料と共に、前記第1および第2の端面を除いて不透明
    材料から成る支持部材内に埋設されて同支持部材に支持
    され、同支持部材は前記遮光手段を兼ねていることを特
    徴とする請求項3記載の密着型イメージセンサ。
  7. 【請求項7】 前記光学手段は、内面が鏡面を成す複数
    の筒体を含み、各導光手段は筒体内に配置され、各導光
    手段の前記第1および第2の端面は筒体の両端部に露出
    していることを特徴とする請求項1記載の密着型イメー
    ジセンサ。
  8. 【請求項8】 前記照明光は、前記導光手段の前記第1
    の端面または側面を通じて前記導光手段の内部に入射
    し、前記導光手段の前記第2の端面より出射して前記原
    稿を照明することを特徴とする請求項1記載の密着型イ
    メージセンサ。
  9. 【請求項9】 照明光を原稿に照射する照明手段と、前
    記原稿による前記照明光の反射光を受光して電気信号を
    発生する複数の受光素子を有する光電変換手段と、前記
    反射光を前記光電変換手段に導く光学手段とを備え、 前記光学手段は前記光電変換手段の各受光素子ごとに個
    別に設けられた透明材料から成る複数の導光手段を含
    み、 各導光手段は、前記原稿と前記受光素子との間に延在し
    て第1の端面が前記受光素子に対向すると共に前記受光
    素子に近接して配置され、前記第1の端面の反対側の第
    2の端面は同一面内でほぼ一定の方向にほぼ一定のピッ
    チで配列され、 前記導光手段の前記第2の端面が前記原稿に密着して配
    置される密着型イメージセンサを製造する方法であっ
    て、 前記光学手段を構成する第1の基板の板面上に複数の溝
    を交差することなく形成し、 前記光学手段を構成する第2の基板を、前記第1の基板
    の前記溝が形成された面に重ね前記第1の基板に対し固
    定して前記第1の基板の前記溝に前記導光手段とする前
    記透明材料を充填するか、または前記第1の基板の前記
    溝に前記導光手段とする前記透明材料を充填して前記第
    2の基板を前記第1の基板の前記溝が形成された面に重
    ね前記第1の基板に対して固定し、 前記第1および第2の基板を前記溝に対しおおむね垂直
    に切断して所要寸法の前記光学手段を得ることを特徴と
    する密着型イメージセンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の基板の前記溝に前記透明材
    料を充填する前に、前記第1の基板に形成された前記溝
    の内面に不透明材料から成る遮光層を形成し、前記遮光
    層の表面に、前記透明材料より屈折率の低い材料から成
    る低屈折率層を形成することを特徴とする請求項9記載
    の密着型イメージセンサ。
  11. 【請求項11】 照明光を原稿に照射する照明手段と、
    前記原稿による前記照明光の反射光を受光して電気信号
    を発生する複数の受光素子を有する光電変換手段と、前
    記反射光を前記光電変換手段に導く光学手段とを備え、 前記光学手段は前記光電変換手段の各受光素子ごとに個
    別に設けられた透明材料から成る複数の導光手段を含
    み、 各導光手段は、前記原稿と前記受光素子との間に延在し
    て第1の端面が前記受光素子に対向すると共に前記受光
    素子に近接して配置され、前記第1の端面の反対側の第
    2の端面は同一面内でほぼ一定の方向にほぼ一定のピッ
    チで配列され、 前記導光手段の前記第2の端面が前記原稿に密着して配
    置される密着型イメージセンサを製造する方法であっ
    て、 前記光学手段を構成する第1の基板の板面上に複数の溝
    を交差することなく形成し、 前記第1の基板に形成した前記溝内にそれぞれ前記導光
    手段とする光ファイバを配設し、 前記光学手段を構成する第2の基板を、前記光ファイバ
    を挟んで前記第1の基板に重ねて前記第1の基板に固定
    し、 前記第1および第2の基板を前記溝に対しおおむね垂直
    に切断して所要寸法の前記光学手段を得ることを特徴と
    する密着型イメージセンサの製造方法。
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