JP2001203630A - 指向性制御アンテナ装置 - Google Patents

指向性制御アンテナ装置

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JP2001203630A
JP2001203630A JP2000014514A JP2000014514A JP2001203630A JP 2001203630 A JP2001203630 A JP 2001203630A JP 2000014514 A JP2000014514 A JP 2000014514A JP 2000014514 A JP2000014514 A JP 2000014514A JP 2001203630 A JP2001203630 A JP 2001203630A
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antenna
directivity control
signal
directivity
mobile station
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JP2000014514A
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Takashi Fukagawa
隆 深川
Masahiro Mimura
政博 三村
Yoichi Nakagawa
洋一 中川
Takaaki Kishigami
高明 岸上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダムアクセスチャネルにアクセスする複
数の移動局の発呼要求信号を基地局が受けることで、輻
輳状態を回避または低減する。 【解決手段】 移動局からの発呼要求信号を11の受信
アレーアンテナで受信し、12の受信手段により高周波
信号から中間周波数またはベースバンド周波数信号に変
換する。この信号は、スロットの始まりをトリガとして
13のアナログデジタル変換手段によりデジタル信号化
され、14のデータ蓄積手段は1スロットすべてのデジ
タル信号を蓄積する。17の電波到来方向推定手段は、
蓄積されたデジタル化された信号を用いて電波の到来方
向推定を行う。受信アンテナ指向性制御手段15は電波
到来方向推定結果に基づいて1つの移動局にピークを向
け、他に零点を向けるように14の蓄積データに重み付
け演算を行い、その結果を16の復調手段が復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として、携帯電
話、PHS等の移動体通信システムの基地局に用いる指
向性制御アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やPHS等の移動体通信システ
ムは、無線伝送を行うシステムであるため発着呼の制御
のために独特のプロトコルが定められている。移動局
(端末)から発呼するとき基地局から指示された周波数
のランダムアクセスチャネルに発呼要求を出す。
【0003】ランダムアクセスチャネルは複数の移動局
がどのタイミングで発呼要求を出すかが基地局側で予め
わからないため、スロットアロハ方式と呼ばれる各移動
局がスロット(フレーム)に同期して任意の時間にアク
セスする方式を採るのが一般的である。
【0004】このランダムアクセスチャネルの周波数は
個別セル毎に決められており、1つのスロット(フレー
ム)で一個の移動局が発呼する場合には、送出データの
衝突が無いため、基地局側に発呼要求が受け付けられる
が、複数の移動局が同時に発呼要求を出した場合にはデ
ータが衝突し、発呼要求が受け付けられないためランダ
ム遅延の後に、再び発呼要求を出しリサイクルオーバー
となるまで再送が行われる。
【0005】このランダムアクセスチャネルは例えば、
日本の携帯電話のPDC方式の携帯電話やPHSでは個
別セル用シグナリングチャネル(SCCH)と呼ばれる
チャネルが用いられる。
【0006】また、発呼要求が基地局に受け付けられた
後には、基地局より実際に通話を行うための情報チャネ
ル(TCH)の周波数およびスロットが指定され呼が確
立する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術を用いた
場合、特に駅周辺や繁華街等の特に人が集まる場所で
は、時間帯によってはトラフィックの集中域が変化し、
局所的に移動局が増大するエリアが生じる。
【0008】また、交通機関の事故やイベントがある場
合のイベント会場等、一時的にトラフィックの集中する
エリアが発生する場合がある。この場合、特に発呼が多
く発生した場合には1つランダムアクセスチャネルに複
数の端末がアクセスするためデータの衝突が起こる。
【0009】通常移動局(携帯端末)の使用者は、こう
した場合再度通話を試みるので、この状態が甚だしくな
った場合には輻輳状態が発生する。また、情報チャネル
数を上回る発呼数がある場合には呼損となる。
【0010】本発明は上記課題を解決するものであり、
ランダムアクセスチャネルにアクセスする1つまたは複
数の移動局に対して、発呼要求信号を基地局が受けるこ
とを可能とし、輻輳状態の回避または低減をし、また情
報チャネルを有効に利用する事により呼損の発生の低減
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を実現するため
に本発明は、1つまたは複数の移動局からランダムアク
セスチャネルにアクセスする移動局から電波の到来方向
を基地局側で推定し、そちらの方向にアンテナ指向性ビ
ームを向け他の方向にアンテナ指向性の零点を向けるこ
とにより1つまたは複数同時の発呼要求を受け付け、ま
た電波の到来方向の推定結果および受信信号から推定さ
れる移動局までの距離から周辺の移動局の状況を把握し
それに基づきアンテナ指向性を制御することより情報チ
ャネルの有効利用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、移動体通信基地局において、移動局からの信号を受
信する受信アレーアンテナと、前記アレーアンテナの受
信信号のうち1つまたは複数の周波数のランダムアクセ
スチャネルの発呼要求信号を中間周波数信号またはベー
スバンド周波数信号に変換する受信手段と、前記受信手
段の受信信号をランダムアクセスチャネルのスロットま
たはフレームに同期してサンプルしデジタル信号に変換
するアナログデジタル変換手段と、前記デジタル信号を
蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積
されたデジタル信号を用いて1つまたは複数の移動局か
らの同時に送出される電波の到来方向を推定する電波到
来方向推定手段と、前記電波到来方向推定手段の推定結
果に基づき前記データ蓄積手段に蓄積されたデジタル信
号にデジタル複素重み係数を乗算することにより電波の
到来方向に1つまたは複数の受信アンテナ指向性ビーム
を向ける制御を行う受信アンテナ指向性制御手段を有す
るようにしたものであり、複数の移動局からの発呼要求
信号が同時に送出された場合にも、電波到来方向推定手
段がそれらの電波の到来方向を推定し、アンテナ指向性
制御手段が推定結果に基づき移動局アンテナ指向性を移
動局の方向に向けるので、ランダムアクセスチャネルの
周波数が複数の場合にはそれぞれの移動局に対してビー
ムを向け信号を受信するように作用する。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、前記ア
ンテナ指向性ビーム制御手段が前記アナログデジタル変
換手段のデジタル信号にデジタル複素重み係数を乗算し
1つの移動局のみにアンテナ指向性ビームを向け他の移
動局に対してアンテナ指向性の零点を向けるようにした
ものであり、アンテナ指向性ビーム制御手段がアンテナ
指向性の零点により特定の方向以外の移動局からの信号
を除去し、特定の方向にビームを向けそちらの方向に存
在する移動局からのアクセス信号のみを受信するように
作用する。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、前記ア
ンテナ指向性ビーム制御手段を複数有しそれぞれが異な
る特定の移動局に対してアンテナ指向性ビームを向け他
の移動局に対してアンテナ指向性の零点を向けるように
したものであり、複数のアンテナ指向性ビーム制御手段
が独立に受信を行うように作用する。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、前記受
信アンテナの受信信号のうちランダムアクセスチャネル
と異なる制御チャネルおよび情報チャネルを中間周波数
信号またはベースバンド周波数信号に変換する通話チャ
ネル受信手段と、前記中間周波数信号またはベースバン
ド周波数信号をデジタル信号に変換するアナログデジタ
ル変換手段と、前記電波到来方向推定手段の推定結果に
基づき前記デジタル信号にデジタル複素重み係数を乗算
することにより電波の到来方向に1つまたは複数の受信
アンテナ指向性ビームを向ける制御を行う受信アンテナ
指向性制御手段を有するように構成したものであり、到
来方向推定結果を用いてランダムアクセスチャネル以外
のチャネルに対しても移動局方向にアンテナ指向性制御
手段がアンテナ指向性を向けるように作用する。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、前記電
波到来方向推定手段の推定結果を用い送信信号に対して
複素重み係数を乗算することにより電波の到来方向に1
つまたは複数の送信アンテナ指向性ビームを向ける制御
を行う送信アンテナ指向性制御手段と、送信信号を送信
周波数に変換し所望の送信電力に増幅する送信手段と、
送信アレーアンテナを有するように構成したものであ
り、受信信号から得られた電波の到来方向推定結果の移
動局の方向に送信アンテナ指向性制御手段がアンテナ指
向性を向けるように作用する。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、前記ア
ナログデジタル変換手段のデジタル信号の大きさを用い
て移動局と基地局の距離を算出する距離推定手段を有す
るようにしたものであり、距離推定手段が受信信号強度
と距離の関係式に基づいて距離を算出するように作用す
る。
【0018】本発明の請求項7に記載の発明は、前記受
信アンテナ指向性制御手段および前記送信アンテナ指向
性制御手段が特定の周波数チャネルに対しては無指向性
またはセクタ型指向性を形成し他の周波数チャネルに対
しては無指向性およびセクタ型指向性より利得の小さな
アンテナ指向性制御を行うように構成したものであり、
アンテナ指向性制御手段が特定の周波数に対して無指向
性またはセクタ指向性とすることにより固定エリアを形
成し、他の周波数に対してはそのエリアより小さくその
内部で移動局の状況に変化するエリアを形成するように
作用する。
【0019】本発明の請求項8に記載の発明は、前記電
波到来方向推定手段の電波の到来方向推定結果および前
記距離推定の距離推定結果を用いて基地局周辺の発呼す
る移動局の位置を算出しトラフィックを推定するトラフ
ィック推定手段を有するようにしたものであり、トラフ
ィック推定手段が基地局の周辺の移動局の存在する位置
の偏りを統計的に検出するように作用をする。
【0020】本発明の請求項9に記載の発明は、前記ト
ラフィック推定手段の推定結果を用いてトラフィックの
多い方向に前記アンテナ指向性制御手段が通話チャネル
のアンテナ指向性を制御するようにしたものであり、ア
ンテナ指向性制御手段が自基地局の複数の通話チャネル
のうち空きスロットのあるチャネルをトラフィックの多
い方向に向けることにより、トラフィック集中域の移動
局をできるだけ収容するように作用する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図13を用いて説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による指向性制御アンテナ装置のブロック結線
図である。図において11は受信アレーアンテナ、12
は受信手段、13はアナログデジタル変換手段、14は
データ蓄積手段、15は受信アンテナ指向性制御手段、
16は復調手段、17は電波到来方向推定手段である。
【0023】図2はランダムアクセスチャネルの制御用
スロットの構成を示す図である。図において、21Aは
PDC方式のSCCH第1ユニットのスロット、21B
はPDC方式のSCCH第2ユニット以降のスロット、
22はPHSのSCCHスロットである。
【0024】図3は電波到来方向推定手段の推定例を示
す図である。図において21は第1の移動局の方向、2
2は第2の移動局の方向、23は第3の移動局の方向で
ある。
【0025】図4は受信アンテナ指向性制御手段の構成
の第1の具体例を示す図である。図において41はフー
リエ変換手段、42Aは第1の乗算器、42Bは第2の
乗算器、42Cは第3の乗算器、43は加算器である。
【0026】図5は第1の具体例による受信アンテナ指
向性制御手段の指向性実現例を示す図である。
【0027】図において51は第1の移動局の方向にピ
ークを向けたアンテナ指向性、52は第2の移動局の方
向にピークを向けたアンテナ指向性、53は第3の移動
局の方向にピークを向けたアンテナ指向性である。
【0028】図6は並列処理による高速化を実現する具
体例を示す図である。図において61は受信アンテナ指
向性制御手段、62は復調手段である。
【0029】図7は受信アンテナ指向性制御手段の制御
の第2の具体例を示す図である。
【0030】図8は第2の具体例による受信アンテナ指
向性制御手段の指向性実現例を示す図である。
【0031】以上のように構成されたアンテナ指向性ビ
ーム制御手段について以下にその動作を説明する。移動
体通信システムの例としてPDC方式の携帯電話やPH
S等では、移動局(携帯端末)使用者が通話を開始する
ために発呼しようとするとき、個別セル用シグナリング
チャネル(SCCH)と呼ばれるランダムアクセスチャ
ネルの上り回線を使って発呼要求を行う。
【0032】これは、基地局で設定するタイミングに同
期し、また基地局が移動局に対して送信許可したスロッ
トに対して行われる。このとき基地局では移動局からの
発呼要求信号を11の受信アレーアンテナで受信し、1
2の受信手段により高周波信号から中間周波数またはベ
ースバンド周波数信号に変換する。中間周波数またはベ
ースバンド周波数に変換された受信信号は、基地局の設
定するタイミングにすなわちスロットの始まりのタイミ
ングをトリガとして13のアナログデジタル変換手段に
よりデジタル信号化される。
【0033】また、サンプルレートとしては、18の復
調手段が所望の特性で復調できるように中間周波数の数
倍またはベースバンドのデータ伝送速度の数倍程度のオ
ーバーサンプリングでアナログデジタル変換される。1
4のデータ蓄積手段はデジタル化された1スロットすべ
てのデジタル信号を蓄積する。17の電波到来方向推定
手段は、蓄積されたデジタル化された信号を用いて電波
の到来方向推定を行う。
【0034】電波の到来方向推定は、例えばMUSIC
法やESPRIT法等のを用いて計算を行う。(MUS
IC法の詳細については、R.O.Schmidt, "Multiple Emi
tterLocation and Signal Parameter Estimation", IEE
E Transaction on antennasand propagation,VOL.AP-3
4,NO.3,MARCH 1986 、ESPRIT法の詳細について
は、Richard Roy, Thomas Kailath, "ESPRIT − Estima
tion of Signal Parameters Via Rotational Invarianc
e Techniques", IEEE Transaction on acoustics, spee
ch, and signal processing, VOL.37,NO.7,JURY 1989を
参照) MUSIC法はアレーアンテナの各アンテナの
受信信号を用いて、共分散行列を計算し、その共分散行
列の雑音部分空間を張る固有ベクトルとアレーアンテナ
のステアリングベクトルの直交性を用いて電波の到来方
向を推定する。
【0035】このとき、ランダムアクセスチャネルに同
時に複数の移動局からアクセスがあった場合はデータの
衝突が存在する。通常、復調動作を行う場合はデータの
衝突があると復調が不可能となるが、移動局における変
調データにお互いに相関が無い場合や相関が小さい時に
は、電波の到来方向をそれぞれ同時に推定する事ができ
る。
【0036】図2は、デジタル方式自動車電話システム
標準規格(RCR STD−27)および第2世代コー
ドレス電話システム(RCR STD―28)に記載さ
れたのPDC方式携帯電話およびPHSのランダムアク
セスチャネルの制御用スロットの構成である。
【0037】図中、英文字はそれぞれR(バースト過渡
応答用ガード時間)、P(プリアンブル)、CAC(制
御信号)、SW(同期ワード)、CC(カラーコー
ド)、G(ガード時間)、SS(スタートシンボル)、
UW(ユニークワード)、CI(チャネル種別)とな
る。
【0038】また、その下に記載された数字はビット数
である。PDC方式携帯電話では、2つ以上のスロット
に渡ってデータが伝送される場合がありスロット構成が
21A、21Bのように2種類存在する。
【0039】これらの構成のうち、図2の中で特に灰色
に着色した部分すなわちCACおよび、発識別番号、情
報、CRCの部分は移動局のID、及びそれを含む誤り
検出・訂正符号およびそれらのスクランブルデータであ
るため、発呼要求を出す移動局ごとに異なる。従って、
それらのデータまたはそれらのデータによって変調され
た中間周波数信号も移動局ごとに相関が無いか、相関が
非常に小さい。
【0040】従って、14の蓄積手段に蓄積された信号
のうち、CACおよび、発識別番号、情報、CRCの部
分を、スロットの先頭部分からの経過時間を考慮する事
により、抽出して電波の到来方向を推定すれば正確な移
動局の方向判定が可能である。
【0041】図3は互いに相関の無いデータで変調され
た同一周波数の中間周波数信号を用いて、MUSIC法
で3つの移動局の方向を推定した例である。アンテナ素
子数は8を仮定している。
【0042】図において第1の移動局は−30度の方
向、第2の移動局は0度の方向、第3の移動局は40度
の方向に存在している。MUSIC法によれば、第1の
移動局が存在する方向31、第2の移動局が存在する方
向32、第3の移動局が存在する方向33にピークが出
ており、これにより移動局の方向が推定できる。
【0043】図4は受信アンテナ指向性制御手段の構成
の第1の具体例を示している。電波到来方向推定結果で
得られた移動局の到来方向推定結果は、アンテナの指向
性ビームを合成する際の係数として用いられ、これをフ
ーリエ変換手段41がフーリエ変換することによって、
各アンテナ素子の受信信号に対するデジタル複素重み係
数が得られる。
【0044】アンテナの指向性ビームを合成する方法
は、例えばThe Woodward-Lawson Sampling Method(例
えば、詳しくは、W. L. Stutzman他「Antenna Theory a
nd Design」,Wiley 1981, pp534-536参照)を用いるこ
とにより実現できる。ビーム形成手段では重みづけ係数
が乗算器42A、42B、43Cで各デジタルデータに
対して乗算され、その後すべてのアンテナ素子に対する
データが加算器43で加えられる。復調手段16は受信
アンテナ指向性制御手段の処理結果を用いて復調処理を
行う。
【0045】図5は第1の具体例による受信アンテナ指
向性制御手段の指向性実現例である。アンテナ素子数は
8を仮定している。電波到来方向推定結果が、―30
度、0度、40度であったため、51では−30度に指
向性のピークを向け、52では0度に指向性のピークを
向け、53では40度に指向性のピークを向けている。
ピーク以外の所では、アンテナ指向性利得はピークの−
12dB以下となり、復調時に干渉信号となるのを防い
でいる。
【0046】これらのアンテナ指向性制御はそれぞれ単
独で実行することができるが、蓄積手段に蓄積されたス
ロット全体のデジタル信号を用いることにより、順次、
アンテナ指向性制御、復調の処理を行えば電波到来方向
推定処理で検出された移動局の発呼要求信号について、
すべて復調を行うことが可能となる。
【0047】また、さらに高速に処理を行う必要がある
場合には、図6に示すように複数の受信アンテナ指向性
制御手段及び復調手段を備える構成とし、各受信アンテ
ナ指向性制御手段と復調手段がデータ蓄積手段のデジタ
ル信号を用いて並列に処理を行うようにすればよい。こ
の場合、移動局の方向を推定できる最大数は(アンテナ
の素子数−1)であるので、この数の受信アンテナ指向
性制御手段及び復調手段を備えることになる。
【0048】図7は受信アンテナ指向性制御手段の構成
の第2の具体例を示している。電波到来方向推定結果で
得られた移動局の到来方向推定結果は、複数の移動局の
方向を示しているが場合があるが、71の方向拘束付き
励振分布決定手段はこのうち1つの移動局からの信号を
希望信号、その他の移動局からの信号を妨害信号とみな
し希望信号に対してはアンテナ指向性のピークを向け、
妨害信号に対してはアンテナ指向性の零点を向けるよう
に、デジタル複素重み係数を決定する。
【0049】この場合、アンテナの素子数がNの場合、
係数決定のの重度はNとなり、アンテナ指向性のピーク
を希望信号に向けるために自由度が1必要となるため、
零点を妨害信号に向ける自由度は(N−1)となる。自
由度(N−1)のうち妨害信号の数の重度に対して妨害
信号に零点が向くように拘束をかける。こうした手法の
中で、特に受信総電力を最小化にして残りの自由度に拘
束をかけるのが、方向拘束付き電力最小法(DCMP)
となる。
【0050】図8は第2の具体例による受信アンテナ指
向性制御手段の指向性実現例を示している。第1の実現
例と同様に、アンテナ素子数は8を仮定している。電波
到来方向推定結果が、―30度、0度、40度であった
ため、81では−30度に指向性のピークを向け、82
では0度に指向性のピークを向け、83では40度に指
向性のピークを向けており、ピーク以外の受信信号には
零点を向けるようにアンテナ指向性が形成される。こう
したアンテナ指向性制御により、他の移動局の発呼要求
信号が復調時に干渉信号となるのを防いでいる。
【0051】また、第1の具体例と同様に、これらのア
ンテナ指向性制御はそれぞれ単独で実行することができ
るが、蓄積手段に蓄積されたスロット全体のデジタル信
号を用いることにより、順次、アンテナ指向性制御、復
調の処理を行えば電波到来方向推定処理で検出された移
動局の発呼要求信号について、すべて復調を行うことが
可能となる。
【0052】また、さらに高速に処理を行う必要がある
場合には、図6に示すように複数の受信アンテナ指向性
制御手段及び復調手段を備える構成とし、各受信アンテ
ナ指向性制御手段と復調手段がデータ蓄積手段のデジタ
ル信号を用いて並列に処理を行うようにすればよい。こ
の場合、移動局の方向を推定できる最大数は(アンテナ
の素子数−1)であるので、この数の受信アンテナ指向
性制御手段及び復調手段を備えることになる。
【0053】なお、本実施の形態においてはPDC方式
の携帯電話およびPHSについて、そのスロットの構成
を用いた説明をしているが、移動局が固有の識別符号を
持ち、発呼に際してランダムアクセスをする移動体通信
システムであれば同様の効果が得られる。
【0054】以上のように本実施の形態による指向性制
御アンテナ装置によれば、ランダムアクセスチャネルに
同時に複数の移動局からの発呼要求があった場合でも、
電波到来方向推定手段が移動局からの複数の電波の到来
方向を推定し、それぞれに対して受信アンテナ指向性制
御手段がアンテナの指向性を向けるように制御するた
め、基地局が発呼要求を受け付ける機会が最大(アンテ
ナの素子数−1)倍となり、データの衝突による再送を
低減できる。
【0055】(実施の形態2)図9は本発明の第2の実
施の形態による指向性制御アンテナ装置のブロック結線
図である。図において、91は通話チャネル受信手段、
92はアナログデジタル変換手段、93は受信アンテナ
指向性制御手段、94は通話チャネル復調手段、95は
変調手段、96は送信アンテナ指向性制御手段、97は
送信手段、98は送信アレーアンテナ、99は距離推定
手段である。11から17までは、実施の形態1と同一
の構成である。
【0056】図10は送信アンテナ指向性制御手段の具
体例を示す図である。図において101はフーリエ変換
手段、102は係数変換手段、103Aは第1のミキ
サ、103Bは第2のミキサ、103Cは第3のミキ
サ、104Aは第1の可変増幅器、104Bは第2の可
変増幅器、104Cは第3の可変増幅器である。
【0057】図11はアンテナ指向性制御の概念を示す
図である。図において111は第1の基地局、112は
第2の基地局、113は第1の基地局のエリア、114
は第2の基地局のエリア、115は第1の基地局による
指向性制御により得られるエリアである。
【0058】以上のように構成された指向性制御アンテ
ナ装置について、以下にその動作を説明する。
【0059】基地局では移動局からの発呼要求信号を1
1の受信アレーアンテナで受信し、12の受信手段によ
り高周波信号から中間周波数またはベースバンド周波数
信号に変換する。中間周波数またはベースバンド周波数
に変換された受信信号は、基地局の設定するタイミング
にすなわちスロットの始まりのタイミングをトリガとし
て13のアナログデジタル変換手段によりデジタル信号
化される。
【0060】また、サンプルレートとしては、18の復
調手段が所望の特性で復調できるように中間周波数の数
倍またはベースバンドのデータ伝送速度の数倍程度のオ
ーバーサンプリングでアナログデジタル変換される。1
4のデータ蓄積手段はデジタル化された1スロットすべ
てのデジタル信号を蓄積する。17の電波到来方向推定
手段は、蓄積されたデジタル化された信号を用いて電波
の到来方向推定を行う。電波の到来方向推定は、例えば
MUSIC法やESPRIT法等のを用いて計算を行
う。これにより、基地局は発呼要求を行う移動局の方向
を情報として持つことができる。また同時に99の距離
推定手段により移動局までの距離が推定される。
【0061】一方、例えばPDC方式の携帯電話であれ
ば、個別セル用チャネル(SCCH)の他にも、報知チ
ャネル(BCCH)、一斉呼び出しチャネル(PC
H)、低速付随制御チャネル(SACCH)、高速付随
制御チャネル(FACCH)、情報チャネル(TCH)
が存在する。この中で、移動局からの上り回線は、TC
H、SACCH、FACCHでありいづれも情報チャネ
ルの同じ周波数チャネルで送られる。
【0062】一方、基地局から移動局への下り回線は、
BCCH、SCCH、PCHがいずれも共通制御チャネ
ルの同じ周波数チャネルで送られ、TCH、SACC
H、FACCHがいずれも情報チャネルの同じ周波数チ
ャネルで送られる。上り回線のTCH、SACCH、F
ACCHは11の受信アレーアンテナで受信され、91
の通話チャネル受信手段により高周波信号から中間周波
数またはベースバンド周波数信号に変換される。基地局
の設定するタイミングにすなわちスロットの始まりのタ
イミングをトリガとして92のアナログデジタル変換手
段によりデジタル信号化される。
【0063】ここで、93の受信アンテナ指向性制御手
段は17の電波到来方向推定手段の推定結果を用いてア
ンテナ指向性の制御を行う。個別セル用チャネル(SC
CH)と情報チャネル(TCH)は周波数が異なるが、
移動局の方向が既知であるため実施の形態1で既に示し
た、フーリエ変換手段または方向拘束付き励振分布決定
手段によりアンテナ指向性の制御が可能である。
【0064】また、送信系に関しても変調手段95で変
調信号が生成された後、共通制御チャネルの同じ周波数
で送られるBCCH、SCCH、PCHおよび、情報チ
ャネルの同じ周波数で送られるTCH、SACCH、F
ACCHのそれぞれの周波数で、既知の移動局にアンテ
ナ指向性が向くように96の送信アンテナ指向性制御手
段がアンテナ指向性を制御する。
【0065】送信アンテナ指向性制御手段は、図10に
示す様に到来方向推定結果に基づき101のフーリエ変
換手段が複素重み係数を計算する。101は、実施の形
態1と同様に方向拘束付き励振分布としても良い。この
複素重み係数は一般にI+jQ(I,Qは実数)なる値
を持つが、102の係数変換手段でこれを位相と振幅情
報に変換し、位相に関してはその位相を持つローカル信
号を発生させる。
【0066】位相はarctan(I/Q)、振幅はS
QRT(I×I+Q×Q)で得られる。この値に基づい
て発生したローカル信号は、ミキサ103A、103
B、103Cにより変調信号と乗算され、振幅値に基づ
いて可変増幅器104A、104B、104Cの利得が
制御される。送信信号を送信手段97が送信周波数に変
換し、所望の送信電力に増幅し、送信アレーアンテナ9
8より移動局に送出される。
【0067】93の受信アンテナ指向性制御部および9
6の送信アンテナ指向性制御部では、例として図11に
示すエリアを構成するようにアンテナの指向性を制御す
る。実際に通話を行う際に使われるTCHおよび付随情
報が送られるSACCH、FACCHは、基地局から移
動局に使用する周波数およびスロットが指示される。基
地局は、予め決められた近隣の基地局に干渉を与えない
周波数の出力で運用されているので、この場合もその周
波数を指定する。
【0068】図11に示すように、例えば周波数F1で
運用されている第1の基地局111と周波数F2で運用
されている第2の基地局112があった場合、通常のオ
ムニセルまたはセクタセルではお互いに干渉を与えるた
め、第1の基地局のエリア113では周波数F2、第2
の基地局のエリア114では周波数F1を使うことがで
きない。
【0069】17の電波到来方向推定手段より推定され
る移動局の存在する方向および、99の距離推定手段か
ら推定される移動局の距離により、エリア内の発呼要求
のある移動局の位置が特定できる。93の受信アンテナ
指向性制御手段および96の送信アンテナ指向性手段
は、第1の基地局111が、第2の基地局の周波数F2
を用いた時に、第1の基地局の送信信号が第2の基地局
に干渉を与えない利得になるようにアンテナの指向性を
制御する。
【0070】また、移動局が、第1の基地局から見て、
第2の基地局と反対方向に多くある場合には周波数F2
を用いたエリアは、より広く構成する事ができる。ま
た、115のエリアに収容されない移動局は、周波数F
1を用いて113のエリアに収容される。
【0071】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、発呼要求した移動局の方向、位置の推定結果を用
いて、送受信のアンテナ指向性制御を行うのでオムニセ
ルやセクタセルを用いた場合には近隣の基地局に干渉を
与える周波数を用い、より小さいセルを用いて移動局と
の交信を行うため利用するため、個別セルチャネルばか
りでなく他の共通制御用チャネルや実際の通話に用いら
れる情報チャネルにおいてもより多くの移動局を収容す
る事が可能となる。
【0072】(実施の形態3)図12は本発明の第3の
実施の形態による指向性制御アンテナ装置のブロック結
線図である。図において、121はトラフィック推定手
段であり、11から17までは、実施の形態1と同一の
構成であり、91から99までは実施の形態2と同一の
構成である。
【0073】図13は、アンテナ指向性制御の概念を示
す図である。図において、131は第1の基地局、13
2は第2の基地局、133は第3の基地局、134は第
1の基地局のアンテナ指向性制御により得られるエリ
ア、135は第2の基地局のアンテナ指向性制御により
得られるエリア、136は第3の基地局のアンテナ指向
性制御により得られるエリアである。
【0074】以上のように構成された指向性制御アンテ
ナ装置に関して、以下にその動作を説明する。
【0075】本実施の形態においても、実施の形態1と
同様に移動局からの発呼要求信号を用いて17の電波到
来方向推定手段が移動局の方向を推定する。また、受信
した信号の大きさから99の距離推定手段が移動局まで
の距離を計算する。現在のPDC方式携帯電話の場合、
移動局、基地局での通信品質が十分採れるエリアを予め
決めその結果、図13に示すように各基地局の周辺に6
角形状のエリアが形成される。
【0076】一方、例えばMUSIC法を用いた電波の
到来方向推定を行う場合、一般に各アンテナ素子から受
信する信号に対して1000サンプル以上のデータをサ
ンプルし、共分散行列を計算するため受信信号が小さく
ノイズよりも小さな場合でも移動局の方向を推定でき
る。また距離についても同様である。
【0077】このため移動局の位置の推定は、自基地局
の周辺の6角形のエリアを越えて隣接する基地局のエリ
ア内の移動局の位置推定が可能である。隣接するエリア
内の移動局のSCCHを受信するために、本実施の形態
において12の受信手段は複数の周波数のランダムアク
セスチャネルを受信し、中間周波数またはベースバンド
周波数に変換する。
【0078】到来方向推定結果と距離推定結果に基づい
て、各基地局において基地局の周辺のトラフィックを1
7のトラフィック推定手段が推定する。例えば図13の
例においては、第1の基地局、第2の基地局の周辺のト
ラフィックは小さく、第3の基地局の周辺にトラフィッ
クが集中していることが検出できる。
【0079】このときに、93の受信アンテナ指向性制
御手段、および96の送信アンテナ指向性制御手段はエ
リアがトラフィック集中地域に割り当てられるように、
アンテナ指向性を制御する。
【0080】このときエリア134では第1の基地局の
情報チャネルの周波数、エリア135では第2の基地局
の情報チャネルの周波数、エリア136では第3の基地
局の情報チャネルの周波数が用いられる。また、これら
のエリアに収容されない移動局は、それぞれの基地局の
持つ他の情報チャネルの周波数を用いて6角形のエリア
にて収容される。
【0081】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、発呼要求した移動局の方向、位置の推定結果を用
いて、送受信のアンテナ指向性制御を行うのでトラフィ
ックが特定基地局の周辺に集中した場合、隣接した基地
局の空いているチャネルを用いることができるので、個
別セルチャネルばかりでなく他の共通制御用チャネルや
実際の通話に用いられる情報チャネルにおいてもより多
くの移動局を収容する事が可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アンテナ
指向制御を移動局の発呼要求信号を用いて適切に行い、
ランダムアクセスチャネルばかりでなく、他の制御チャ
ネルや情報チャネルを有効に利用し、呼損や輻輳の発生
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による指向性制御ア
ンテナ装置のブロック結線図
【図2】ランダムアクセスチャネルの制御用スロットの
構成を示す図
【図3】電波到来方向推定手段の推定例を示す図
【図4】受信アンテナ指向性制御手段の構成の第1の具
体例を示す図
【図5】第1の具体例による受信アンテナ指向性制御手
段の指向性実現例を示す図
【図6】図6は並列処理による高速化を実現する具体例
を示す図
【図7】受信アンテナ指向性制御手段の制御の第2の具
体例を示す図
【図8】第2の具体例による受信アンテナ指向性制御手
段の指向性実現例を示す図
【図9】本発明の第2の実施の形態による指向性制御ア
ンテナ装置のブロック結線図
【図10】送信アンテナ指向性制御手段の具体例を示す
【図11】アンテナ指向性制御の概念を示す図
【図12】本発明の第3の実施の形態による指向性制御
アンテナ装置のブロック結線図
【図13】アンテナ指向性制御の概念を示す図
【符号の説明】
11 受信アレーアンテナ 12 受信手段 13 アナログデジタル変換手段 14 データ蓄積手段 15 受信アンテナ指向性制御手段 16 復調手段 17 電波到来方向推定手段 91 通話チャネル受信手段 92 アナログデジタル変換手段 93 受信アンテナ指向性制御手段 94 通話チャネル復調手段 95 変調手段 96 送信アンテナ指向性制御手段 97 送信手段 98 送信アレーアンテナ 99 距離推定手段 121 トラフィック推定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 洋一 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 岸上 高明 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB01 FA17 FA20 FA26 FA29 FA30 GA02 GA08 HA05 HA10 5K028 AA11 AA14 BB06 CC02 CC05 DD01 DD02 HH02 NN01 PP11 RR01 SS02 SS04 SS12 5K067 AA12 BB04 DD02 DD23 DD25 EE02 EE10 GG03 GG08 GG11 HH23 JJ54 KK02 KK03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局からの信号を受信する受信アレー
    アンテナと、前記アレーアンテナの受信信号のうち1つ
    または複数の周波数のランダムアクセスチャネルの発呼
    要求信号を中間周波数信号またはベースバンド周波数信
    号に変換する受信手段と、前記受信手段の受信信号をラ
    ンダムアクセスチャネルのスロットまたはフレームに同
    期してサンプルしデジタル信号に変換するアナログデジ
    タル変換手段と、前記デジタル信号を蓄積するデータ蓄
    積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積されたデジタル信
    号を用いて1つまたは複数の移動局からの同時に送出さ
    れる電波の到来方向を推定する電波到来方向推定手段
    と、前記電波到来方向推定手段の推定結果に基づき前記
    データ蓄積手段に蓄積されたデジタル信号にデジタル複
    素重み係数を乗算することにより電波の到来方向に1つ
    または複数の受信アンテナ指向性ビームを向ける制御を
    行う受信アンテナ指向性制御手段を有することを特徴と
    する指向性制御アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 受信アンテナ指向性制御手段が前記デー
    タ蓄積手段に蓄積されたデジタル信号にデジタル複素重
    み係数を乗算し1つの移動局のみにアンテナ指向性ビー
    ムを向け他の移動局に対してアンテナ指向性の零点を向
    けることを特徴とする請求項1の指向性制御アンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 受信アンテナ指向性制御手段を複数有し
    それぞれが異なる特定の移動局に対してアンテナ指向性
    ビームを向け他の移動局に対してアンテナ指向性の零点
    を向けることを特徴とする請求項1の指向性制御アンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】 受信アンテナの受信信号のうちランダム
    アクセスチャネルと異なる制御チャネルおよび情報チャ
    ネルを中間周波数信号またはベースバンド周波数信号に
    変換する通話チャネル受信手段と、前記中間周波数信号
    またはベースバンド周波数信号をデジタル信号に変換す
    るアナログデジタル変換手段と、前記電波到来方向推定
    手段の推定結果に基づき前記デジタル信号にデジタル複
    素重み係数を乗算することにより電波の到来方向に1つ
    または複数の受信アンテナ指向性ビームを向ける制御を
    行う受信アンテナ指向性制御手段を有することを特徴と
    する請求項1または2または3の指向性制御アンテナ。
  5. 【請求項5】 電波到来方向推定手段の推定結果を用い
    送信信号に対して複素重み係数を乗算することにより電
    波の到来方向に1つまたは複数の送信アンテナ指向性ビ
    ームを向ける制御を行う送信アンテナ指向性制御手段
    と、送信信号を送信周波数に変換し所望の送信電力に増
    幅する送信手段と、送信アレーアンテナを有することを
    特徴とする請求項4の指向性制御アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 アナログデジタル変換手段のデジタル信
    号の大きさを用いて移動局と基地局の距離を算出する距
    離推定手段を有することを特徴とする請求項1の指向性
    制御アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 受信アンテナ指向性制御手段および前記
    送信アンテナ指向性制御手段が特定の周波数チャネルに
    対しては無指向性またはセクタ型指向性を形成し他の周
    波数チャネルに対しては無指向性およびセクタ型指向性
    より利得の小さなアンテナ指向性制御を行うことを特徴
    とする請求項4または5の指向性制御アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 電波到来方向推定手段の電波の到来方向
    推定結果および前記距離推定の距離推定結果を用いて基
    地局周辺の発呼する移動局の位置を算出しトラフィック
    を推定するトラフィック推定手段を有することを特徴と
    する請求項6の指向性制御アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 トラフィック推定手段の推定結果を用い
    てトラフィックの多い方向に前記アンテナ指向性制御手
    段が通話チャネルのアンテナ指向性を制御することを特
    徴とする請求項8の指向性制御アンテナ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7657288B2 (en) 2001-11-29 2010-02-02 Interdigital Technology Corporation System and method utilizing dynamic beam forming for wireless communication signals
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CN110622437A (zh) * 2017-03-17 2019-12-27 阿尔卡特朗讯公司 用于未经许可的频带中的多输入多输出(mimo)的隐藏节点发现

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