JP2001203336A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001203336A
JP2001203336A JP2000009118A JP2000009118A JP2001203336A JP 2001203336 A JP2001203336 A JP 2001203336A JP 2000009118 A JP2000009118 A JP 2000009118A JP 2000009118 A JP2000009118 A JP 2000009118A JP 2001203336 A JP2001203336 A JP 2001203336A
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JP
Japan
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memory cell
circuit
memory cells
semiconductor device
memory
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Application number
JP2000009118A
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English (en)
Inventor
Makoto Kawakami
川上  誠
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Hitachi Ltd
Akita Electronics Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Akita Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショート不良を含む隣接する情報蓄積用容量
素子C間の不良検出を簡素な選択的高電位印加回路を用
いて検出する。 【解決手段】 並列に行方向に沿って配置される複数の
ワード線と、前記ワード線に直交する列方向に沿って配
置される複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット
線が交差する部分に設けられるメモリセルとからなるメ
モリセルアレイを有し、前記メモリセルは王冠構造の情
報蓄積用容量素子と、前記情報蓄積用容量素子に直列に
接続されるメモリセル選択用MISFETで構成されて
なる半導体装置であって、前記ビット線に接続されかつ
前記1列置きのメモリセルを一括選択して高電位に設定
し隣の列のメモリセルを低電位に設定できる外部印加用
回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置、特に、
王冠構造の情報蓄積用容量素子Cとこれに直列に接続さ
れるメモリセル選択用MISFETでメモリセルが構成
されるDRAM(Dynamic Randam Access Memory)等の
集積回路装置に係わり、メモリセルの良否判定技術に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置としてのDRAM等にお
いては、メモリセルを縦横に整列配置したメモリセルア
レイを有している。メモリセルはメモリセル選択用MI
SFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effe
ct Transistor)と、これに直列に接続される情報蓄積用
容量素子(キャパシタ)を有する構造になっている。
【0003】メモリセル選択用電界効果トランジスタ
は、半導体基板の主面に形成され、主にチャネル形成領
域,ゲート絶縁膜,ワード線と一体化されたゲート電
極,ソース領域またはドレイン領域として機能する一対
の半導体領域(不純物拡散領域)等を有する構成になっ
ている。情報(電荷)蓄積用容量素子は、メモリセルの
平面サイズの縮小化を図る目的としてメモリセル選択用
電界効果トランジスタの上部に配置され、主に下部電
極,容量絶縁膜,上部電極等を有する構成になってい
る。情報蓄積用容量素子の下部電極はメモリセル選択用
電界効果トランジスタの何れか一方の半導体領域と電気
的に接続され、メモリセル選択用電界効果トランジスタ
の他方の半導体領域はビット線と電気的に接続されてい
る。
【0004】ビット線の上部に情報蓄積用容量素子を配
置したCOB(Capacitor Over Bitline)構造のDRA
Mについては、特開平7−7084号公報に開示されて
いる。この公報に記載されたDRAMは、メモリセルの
微細化に伴う情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量(Cs)
の減少を補うため、情報蓄積用容量素子の下部電極を円
筒状に形成し、下部電極(蓄積電極)と上部電極(プレ
ート電極)との間に介在される容量絶縁膜の面積を増加
している。また、容量絶縁膜としては、酸化シリコン膜
と窒化シリコン膜との積層膜あるいは高誘電体または強
誘電体材料を容量絶縁膜に用いている。
【0005】前記情報蓄積用容量素子(以下単に容量ま
たはキャパシタとも呼称)は各種の構造があるが、その
一つとして王冠構造が知られている。このような構造に
ついては、例えば、株式会社培風館発行「超LSIメモ
リ」1997年4月10日発行、P14〜P19や特開平5−82
750号公報に記載されている。後者の文献には、フィ
ン状構造のキャパシタや王冠状構造のキャパシタが開示
されている。
【0006】一方、半導体装置はその製造の最終段階で
バーン・イン・テスト等によるスクリーニングが行わ
れ、良品と不良品の選別がなされる。バーン・イン・テ
ストの一例としては、特開平5−54640号公報に記
載された技術が知られている。この文献には、外部から
の複数の制御信号が所定のレベル関係になったとき1パ
ルスの判定信号を発生するモード・判定回路を設け、こ
の判定信号によりすべてのビット線をデータ入出力線と
接続する一括選択回路を設ける例が開示されている。
【0007】他方、特開平5−282885号公報に
は、メモリセルを選択する為の複数のワード線を一本置
きに一括して選択する回路と、メモリセルを選択する為
の複数のビット線を一本置きに一括して選択する回路
と、メモリセルアレイとにより構成した半導体記憶装置
が開示されている。この半導体記憶装置は、メモリセル
のスクリーニングの際に必要なメモリセルアレイに対す
る市松模様のパターンの書き込みを数回のメモリアクセ
スで実現でき、スクリーニング時の効率向上が図られて
いる。この構成でも特定のメモリセルを論理レベル
“1”に設定したとき、周囲縦,横,斜めに位置するメ
モリセルを全て論理レベル“0”にすることはできな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本出願人においては、
DRAM製造におけるウエハ状態で行うバーインテスト
において、メモリセルのゲート酸化膜,ゲート・ドレイ
ン間,ゲート・ソース間,ソース・ドレイン間等にスト
レスを印加させている。そして、その後に行う機能検査
(ファンクションテスト)によって製品の良否を検査し
ている。
【0009】本発明者はメモリセル部分の不良内容につ
いて分析検討した結果、王冠構造の情報蓄積用容量素子
では、その製造段階において隣接するメモリセルとの間
でショート不良が発生することがあることを突き止め
た。図11はメモリセルにおける王冠構造の情報(電
荷)蓄積用容量素子Cの配列状態を示す模式図である。
円Aで囲んだ部分にショート不良を発生するショート発
生体60が存在している。このショート発生体60は、
情報蓄積用容量素子を製造する段階での電極(下部電
極)形成時の導体層のエッチング不良によるエッチング
残り部またはショートを引き起こす異物の付着によるも
のであることが分析の結果判明した。
【0010】図12はエッチング残り部61がある状態
のメモリセル部分の断面図であり、図13は異物62が
存在する状態のメモリセル部分の断面図である。これら
の図は、層間絶縁膜16上に隣接して情報(電荷)蓄積
用容量素子Cが配置形成された状態を示す一部の図であ
る。
【0011】即ち、情報蓄積用容量素子Cは層間絶縁膜
16上に形成される下部電極19と、この下部電極19
上に形成される容量絶縁膜22と、この容量絶縁膜22
上に形成される上部電極23とからなっている。前記容
量絶縁膜22は、例えば、下部電極19上に形成される
酸化防止膜20と、この酸化防止膜20上に形成される
多結晶酸化物誘電体膜21で形成されている。下部電極
19は層間絶縁膜16に貫通状態で形成された導電プラ
グ18を介して図示しない導電プラグに接続されてい
る。この導電プラグはメモリセル選択用電界効果トラン
ジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Fi
eld Effect Transistor)Qのソース領域またはドレイ
ン領域として機能するn型半導体領域に電気的に接続さ
れている。
【0012】図12は、下部電極19を形成する際、下
部電極19を形成するための導体層の選択的エッチング
が適正に行えず、隣り合う情報蓄積用容量素子C間でエ
ッチング残り部61が発生した場合である。
【0013】また、図13は、前記導体層の選択的エッ
チング後に隣接する情報蓄積用容量素子Cの下部電極1
9間に異物62が付着したり、あるいは前記導体層を形
成する際導体層中に異物62が混入して残留した結果発
生したものである。
【0014】これらのショート不良は、通常のウエハ状
態でのバーインテストでは検出することができない。即
ち、ウエハ状態でのバーインテストでは、ストレージノ
ード(蓄積容量のメモリセル選択用電界効果トランジス
タQの情報蓄積用容量素子Cに接続される電極)に電圧
ストレスを印加することができないことから、これらエ
ッチング残りや異物付着等によるショート不良の有無を
判定することができない。
【0015】また、前述の従来のバーインテスト用の回
路を有する半導体装置は、回路構成が複雑でトランジス
タの使用数が大きくなり、半導体装置が大型化し、半導
体装置の製造コスト低減が図り難い。
【0016】本発明の目的は、ショート不良を含む隣接
する情報蓄積用容量素子C間の不良検出を簡素な選択的
高電位印加回路を用いて検出できる半導体装置を提供す
ることにある。
【0017】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面からあきらか
になるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0019】(1)並列に行方向に沿って配置される複
数のワード線と、前記ワード線に直交する列方向に沿っ
て配置される複数のビット線と、前記ワード線と前記ビ
ット線が交差する部分に設けられるメモリセルとからな
るメモリセルアレイを有し、前記メモリセルは王冠構造
の情報蓄積用容量素子と、前記情報蓄積用容量素子に直
列に接続されるメモリセル選択用MISFETで構成さ
れてなる半導体装置であって、前記ビット線に接続され
かつ前記1列置きのメモリセルを一括選択して高電位に
設定し隣の列のメモリセルを低電位に設定できる外部印
加用回路を有することを特徴とする。
【0020】前記(1)の手段によれば、(a)簡素な
外部印加用回路を用いてメモリセルを1列置きに一括選
択して1列置きのメモリセルを高電位に設定し、隣の列
のメモリセルを低電位に設定できることから、この電位
印加によってエッチング残り部や異物に起因する不良箇
所をショート状態にすることができるため、この高電位
印加後に各半導体装置の機能検査を行った場合、不良メ
モリセルを容易に検出することができる。
【0021】(b)本発明の半導体装置は、簡素な外部
印加用回路を有するものであることから、回路を構成す
るトランジスタの数が少なくなり、半導体装置の面積が
小さくなる。従って半導体装置の製造において、一枚の
ウエハから取得する半導体装置の数も多くなり、半導体
装置の製造コストを軽減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】(実施形態1)図1乃至図10は本発明の
一実施形態(実施形態1)である半導体装置(DRA
M)とメモリセルの良否検出に係わる図である。
【0024】ここで、先に本実施形態1の外部印加用回
路が組み込まれるDRAMのメモリセルアレイについて
説明する。
【0025】図2は本発明の実施形態1であるDRAM
(半導体チップ)の模式的平面図であり、図3はDRA
Mの平面レイアウト図である。図4はDRAMの等価回
路図であり、図5はDRAMの模式的断面図である。
【0026】本実施形態のDRAM50は、図3に示す
ように、X方向及びY方向に沿って多数のメモリアレイ
25Aがマトリックス状に配置された4つのメモリアレ
イ群25を有する構成になっている。X方向に沿って互
いに隣接するメモリアレイ25Aの間にはセンスアンプ
回路SAが配置されている。メモリアレイ群25で挾ま
れた領域26には、ワードドライバ回路(図4に示すW
D)、ビット線選択回路等の制御回路や、入出力回路、
ボンディングパッド65(図2参照)等が配置されてい
る。
【0027】メモリアレイ25Aは、図4に示すよう
に、マトリックス状に配置された複数のワード線WL
(Y方向〔行方向〕に沿って延在)と、このワード線W
Lに直交(X方向〔列方向〕)に沿って延在するビット
線BL(データ線)と、これらの交差部に配置された複
数のメモリセルM等を有する構成になっている。1ビッ
トの情報を記憶する1つのメモリセルMは、1つの情報
蓄積用容量素子Cとこれに直列に接続された1つのメモ
リセル選択用電界効果トランジスタQとを有する構成に
なっている。メモリセル選択用電界効果トランジスタQ
を構成する一対の半導体領域のうち何れか一方はビット
線BLと電気的に接続され、他方は電荷蓄積用容量素子
Cと電気的に接続されている。ワード線WLの一端はワ
ードドライバ回路WDに接続され、ビット線BLの一端
はセンスアンプ回路SAに接続されている。
【0028】このメモリセルアレイは相補性ビットライ
ン構成(BL,/BL)になっていて、対のビット線B
L,/BLはイコライズ信号EQ1と参照プリチャージ
電圧VPLとによって動作するイコライザEQに接続さ
れている。動作は以下の通りである。
【0029】1.待機状態ではワード線WLは0V、イ
コライズ信号EQ1がHレベルなので各ビット線はVP
L(Vcc/2)レベルにプリチャージされている。ま
た、イコライズ信号EQ2もHレベルなのでSANとS
APは共にVPLレベルになっている。
【0030】2.イコライズ信号EQ1がLレベルにな
って各ビット線はVPLの電位を保ったままフローティ
ング状態になる。
【0031】3.外部から与えられた行アドレスに従っ
て1本のワード線(例えばWL0)を選択する。これに
よって、選択されたワード線に接続されているメモリセ
ルMの電子がビット線ペアの片側(BL側)に読み出さ
れ、例えばメモリセルが“0”を記憶していたとすれ
ば、BLの電位は微小電位ΔVだけ変化する。このとき
/BLの電圧はVPLのままである。
【0032】4.SANの電位を徐々に下げてnチャネ
ルセンスアンプを活性化し、BL,/BL間の電位差を
増幅する。この例の場合、BLの電位が徐々に下がり、
/BLの電位はあまり変化しない。
【0033】5.BL,/BLの電位がある程度大きく
なったところで、急速にSANを0Vに、SAPを比較
的早くVccにしてpチャネルセンスアンプを活性化す
る。これによってBLは0Vまで放電され、/BLはV
ccまで充電されてセンス動作が完了する。そして、メモ
リセルにはあらためて0V(“0”)が書き込まれる。
これでメモリセルに蓄えられていたデータが再生された
ことになる(再書き込み、リフレッシュ)。
【0034】6.データをデータ出力端子へ読み出す際
には、センス動作完了後に列デコーダによって外部から
与えられた列アドレスに対応するI/OゲートY−SW
を開き、I/O線DATA,/DATAを介して読み出
す。
【0035】7.データ入力端子に印加された入力デー
タを書き込む際には、I/O線DATA,/DATAを
介して対応するセンスアンプを強制的に反転させること
によってメモリセルのデータを書き替える。
【0036】8.読み出しあるいは書き込みの動作が終
了するとワード線を立ち下げて、メモリセルを保持状態
にする。
【0037】9.EQ1をHにし、ビット線ペア間(B
L,/BL)をショートしてイコライズを行いビット線
をVPLの電位にする。この間、SAN,SAPもEQ
2をHにしてVPLレベルにする。
【0038】次に、メモリセルMの具体的な構成につい
て図5を参照しながら説明する。メモリセルMのメモリ
セル選択用電界効果トランジスタQは、例えば比抵抗が
10Ωcm程度の単結晶シリコンからなるp型半導体基板
1の主面の素子形成領域に形成されている。素子形成領
域はp型半導体基板1の主面の素子分離領域で周囲を規
定されている。素子形成領域にはn型ウエル領域5及び
p型ウエル領域6が形成されている。素子分離領域には
溝2が形成され、この溝2内には例えば酸化シリコン膜
からなる絶縁膜4が埋め込まれている。
【0039】メモリセル選択用電界効果トランジスタQ
は、主に、チャネル形成領域として使用されるp型ウエ
ル領域6、ゲート絶縁膜7、ワード線WLと一体化され
たゲート電極8、ソース領域又はドレイン領域として機
能する一対のn型半導体領域(不純物拡散領域)10及
び一対のn型半導体領域12等を有する構成になってい
る。一対のn型半導体領域10はゲート電極8及びゲー
ト電極8上に設けられたキャップ絶縁膜9に対して自己
整合で形成され、一対のn型半導体領域12はゲート電
極8の側壁に設けられたサイドウォールスペーサ11に
対して自己整合で形成されている。一対のn型半導体領
域10は一対のn型半導体領域12よりも低い不純物濃
度で形成されている。即ち、メモリセル選択用電界効果
トランジスタQは、ドレイン領域のチャネル形成領域側
の一部分が他の部分よりも低不純物濃度に設定されたL
DD(Lightly Doped Drain )構造で構成されている。
【0040】ゲート絶縁膜7は例えば酸化シリコン膜で
形成され、ゲート電極8は例えば抵抗値を低減する不純
物として燐(P)が導入された多結晶シリコン膜で形成
されている。キャップ絶縁膜9及びサイドウォールスペ
ーサ11は、例えば絶縁膜4に対して選択性を有する窒
化シリコン膜で形成されている。
【0041】一対のn型半導体領域12のうちの一方の
n型半導体領域12は、その上層の層間絶縁膜13の表
面から裏面に到達する接続孔14A内に埋め込まれた導
電プラグ15を介して、層間絶縁膜13の表面上を延在
するビット線BLと電気的に接続されている。
【0042】メモリセルMの電荷蓄積用容量素子Cは、
ビット線BLの上層に形成された層間絶縁膜16上に配
置されている。即ち、DRAMはビット線BLの上部に
情報蓄積用容量素子Cを配置したCOB構造で構成され
ている。
【0043】情報蓄積用容量素子Cは、下部電極19、
容量絶縁膜22、上部電極23等を有する構成になって
いる。下部電極19は、例えば抵抗値を低減する不純物
として燐(P)が導入された多結晶シリコン膜で形成さ
れている。上部電極23は、例えばチタンナイトライド
(TiN)膜で形成されている。容量絶縁膜22は、例
えば下部電極19上に形成された酸化防止膜20及びこ
の酸化防止膜20上に形成された多結晶酸化物誘電体膜
21を有する積層膜で形成されている。酸化防止膜20
は、例えば酸窒化シリコン(SiON)膜で形成されて
いる。多結晶酸化物誘電体膜21は、例えば単層の酸化
タンタル(TaxOy)膜で形成されている。
【0044】下部電極19は、層間絶縁膜16の表面か
ら裏面に到達する接続孔17の内部に埋め込まれた導電
プラグ18及び層間絶縁膜13の表面から裏面に到達す
る接続孔14Bの内部に埋め込まれた導電プラグ15を
介して、一対のn型半導体領域12のうちの他方のn型
半導体領域12と電気的に接続されている。
【0045】DRAMの読み出し動作は、ワード線WL
を高電圧にしてメモリセル選択用電界効果トランジスタ
Qを「ON状態」にし、ビット線BLで電荷蓄積用容量
素子Cの蓄積電荷量を検出することによって行われる。
書き込み動作はビット線BLで電荷蓄積用容量素子Cに
電荷を蓄積することによって行われる。
【0046】本実施形態1のDRAMにおいては、図1
2に示すエッチング残り部61及び図13に示す異物6
2によるショート不良箇所を検出するための外部印加用
回路が、図1に示すようにビット線(BL:データ線
D,/BL:データ線/D)に接続された構成になって
いる。
【0047】外部印加用回路は、半導体チップにおける
バーインテスト時の電圧印加用パッド66として、図
1,図2及び図7に示すように、パッドA,パッドB,
パッドCと3個の端子を有する。図7は図6に示すウエ
ハ70の一部を示す拡大図であり、ウエハ70の主面に
形成された複数のDRAMを示す平面図である。
【0048】前記各データ線D,/DにはNチャンネル
型のMOSFET(QD,Q/D)のドレイン電極が接続さ
れている。一方のNMOS(QD )のソース電極は前記
パッドCに繋がる配線Lc に接続されている。また、他
方のNMOS(Q/D)のソース電極は前記パッドBに繋
がる配線LB に接続されている。また、両方のNMOS
(QD,Q/D)のゲート電極は前記パッドAに繋がる配線
LA に接続されている。これらNMOS(QD,Q/D)は
電圧印加用スイッチSWを構成している。
【0049】前記配線LA には直列に3個インバータ
(I1,I2,I3 )が挿入接続されていて前記NMOS
(QD,Q/D)のゲート電極に高電位又は低電位を印加す
るようになっている。前記インバータ(I1 )とパッド
Aとの間の配線LA のノードFとVccとの間にはノーマ
リオン状態のカスケード接続PMOS(QP1, QP2)が
挿入接続されている。このPMOS(QP1, QP2)はプ
ルアップ抵抗と同じ働きをし、通常動作の電源投入時に
はVcc側にプルーップし、パッドAのノードFをVccに
固定する。なお、パッドAにVss(例えば、0V)を印
加した際、プルアップPMOS(QP1, QP2)からの電
流が問題とならないように、ゲート長を充分大きくする
必要がある。
【0050】配線LB 及び配線LC とグランドとの間に
はそれぞれNMOS(QN1,QN2)が接続されている。
これらNMOS(QN1,QN2)のゲート電極は前記イン
バータ(I2 )とインバータ(I3 )との間の配線LA
のノードKに接続されている。
【0051】つぎに、DRAMの電気特性検査について
説明する。この検査では通常行われるバーインテストの
前にメモリセルに選択的に高電位を掛ける加速試験によ
ってショート不良箇所を明瞭にしようとするものであ
る。即ちテストは、図8のフローチャートに示すよう
に、ステップ101(S101)の開始により始まり、
S102ではテストエントリ,S103ではストレス電
圧印加,S104ではファンクション試験と進み、S1
05の終了で終了する。
【0052】S101では、図6及び図7に示すウエハ
70が用意される。その後、所定のDRAM50の所定
のボンディングパッド65や電圧印加用パッド66に測
定装置のプローブを接触させ、所定の電圧を印加するこ
とによって各種の特性試験を行う。
【0053】プローブを電圧印加用パッド66(パッド
A,パッドB,パッドC)に接触させた初期状態では、
パッドAにはVccが印加される。パッドAに高電位が印
加されることにより、3個のインバータ(I1,I2,I3
)によって各電圧印加用スイッチSWはオフ状態にな
る。この際、ノーマリオン状態のカスケード接続PMO
S(QP1,QP2)は、プルアップ抵抗と同様の動作をし
てノードFをVccに固定する。
【0054】テスト開始前では、同時にパッドB,パッ
ドCにVssを印加し、NMOS(QN1,QN2)の働きで
電圧印加用スイッチSWを構成するNMOS(QD,Q/
D)のソース電極の電位がフローティングとならないよ
うに固定する。
【0055】S102のテストエントリでは、パッドA
をVssに固定し、電圧印加用スイッチSW(NMOS
〔QD,Q/D〕)をオン状態にする。パッドB,パッドC
はVss固定からフローティング状態となるため、外部か
らの電圧印加が可能になる。
【0056】そこで、パッドB,パッドCにストレス電
圧を印加する(S103)。例えば、パッドCにVccを
印加し、パッドBにVssを印加する。この結果、一本置
きのデータ線Dは一括して選択されてVcc(高電位)に
なり、その隣の列となるデータ線/DはVss(低電位)
になる。この電圧印加は数秒の間行われ、不良メモリセ
ルの不良状態を加速進行させて完全に不良化させる。
【0057】図9はメモリセルにおけるHigh電位ノード
及びLow 電位ノードと、それらの間のストレス方向を示
す模式図である。注目ノードは太い楕円で示してある。
一本置きにHigh電位ノードとなり、そのHigh電位ノード
の隣のノードはLow 電位ノードとなっている。このHigh
電位ノード及びLow 電位ノードは、図5において二つ並
んで示された情報(電荷)蓄積用容量素子Cの一方の下
部電極19と他方の下部電極19である。従って、図1
2に示すエッチング残り部61や図13に示す異物62
が存在する不良メモリセルが存在する場合、これら不良
メモリセルは、電圧印加によって加速進行し、図10に
示すように、隣接する二つのメモリセルは共に低電位の
不良化したメモリセルになる。同図で黒く塗ったメモリ
セル部分が不良化したメモリセルとなる。
【0058】この不良化したメモリセルはS104のフ
ァンクション試験で確実に検出することができる。ファ
ンクション試験がDRAMの電気特性検査が終了する。
なお、メモリセルの不良の有無以外の試験についてはそ
の説明を省略する。
【0059】本実施形態1によれば、(1)本実施形態
1の半導体装置(DRAM50)は、簡素な外部印加用
回路を用いてメモリセルを1列置きに一括選択して1列
置きのメモリセルを高電位に設定し、隣の列のメモリセ
ルを低電位に設定できることから、この電位印加によっ
てエッチング残り部や異物に起因する不良箇所をショー
ト状態にすることができるため、この高電位印加後に各
半導体装置の機能検査を行った場合、不良メモリセルを
容易に検出することができる。
【0060】(2)本実施形態1のDRAM50は、簡
素な外部印加用回路を有するものであることから、回路
を構成するトランジスタの数が少なくなり、DRAM5
0の面積が小さくなる。従ってDRAM50の製造にお
いて、一枚のウエハから取得するDRAM50(半導体
チップ)の数も多くなり、半導体装置(DRAM50)
の製造コストを軽減することができる。
【0061】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0062】以上において本発明をDRAMに適用した
例について説明したが、本発明は他の半導体装置に対し
ても適用でき同様の効果を有する。本発明は、容量素子
を含む回路構成のデジタル回路又はアナログ回路を有す
る半導体集積回路装置に適用することができる。また、
本発明は、容量素子を含むDRAM、SRAM、フラッ
シュメモリ等の記憶回路を有する半導体集積回路装置に
適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0064】(1)ショート不良を含む隣接する情報蓄
積用容量素子C間の不良検出を簡素な選択的高電位印加
回路を用いて検出できる。
【0065】(2)簡素な外部印加用回路付きの半導体
装置は、外部印加用回路を構成するトランジスタの数を
少なくでき半導体装置の面積を小さくできる。従って半
導体装置の製造において、一枚のウエハから取得する半
導体装置の数も多くなり、半導体装置の製造コストを軽
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である半導
体装置の一部の回路図である。
【図2】本実施形態1の半導体装置(半導体チップ)を
示す模式的平面図である。
【図3】前記半導体チップの模式的平面図である。
【図4】本発明の実施形態1であるDRAMの等価回路
図である。
【図5】本発明の実施形態1であるDRAMの模式的断
面図である。
【図6】本実施形態1の半導体装置が形成されたウエハ
を示す模式的平面図である。
【図7】前記ウエハ状態での半導体装置部分を示す模式
的平面図である。
【図8】本実施形態1の半導体装置のテスト方法を示す
フローチャートである。
【図9】前記テストにおける電圧ストレス印加状態を示
す模式図である。
【図10】前記テストにおける電圧ストレス印加後のメ
モリセルの状態を示す模式図である。
【図11】情報蓄積用容量素子Cの電極間のショート不
良状態を示すメモリセルの一部の模式的平面図である。
【図12】エッチング残りによるショート不良状態を示
す容量部分の模式的断面図である。
【図13】異物付着によるショート不良状態を示す容量
部分の模式的断面図である。
【符号の説明】
1…p型半導体基板、2…溝、3…絶縁膜、4…絶縁
膜、5…n型ウエル領域、6…p型ウエル領域、7…ゲ
ート絶縁膜、8…ゲート電極、9…キャップ絶縁膜、1
0…n型半導体領域、11…サイドウォールスペーサ、
12…n型半導体領域、13…層間絶縁膜、14A,1
4B…接続孔、15…導電プラグ、16…層間絶縁膜、
17…接続孔、18…導電プラグ、19…下部電極、2
0…酸化防止膜、21…多結晶酸化物誘電体膜、22…
容量絶縁膜、23…上部電極、25…メモリアレイ群、
25A…メモリアレイ、26…領域、50…DRAM、
60…ショート発生体、61…エッチング残り部、62
…異物、65…ボンディングパッド、66…電圧印加用
パッド、70…ウエハ、C…電荷蓄積用容量素子、F,
K…ノード、I1,I2,I3…インバータ、LA,LB,LC
…配線、M…メモリセル、Q…メモリセル選択用電界効
果トランジスタ、QP1, QP2…PMOS、QD,Q/D…N
MOS、QN1,QN2…NMOS、QP1,QP2…PMO
S、SW…電圧印加用スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B024 AA07 AA15 BA15 CA07 EA04 5F083 AD21 AD48 GA30 LA03 LA10 LA12 MA06 MA17 MA20 ZA20 5L106 AA01 DD36 EE02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に行方向に沿って配置される複数の
    ワード線と、前記ワード線に直交する列方向に沿って配
    置される複数のビット線と、前記ワード線と前記ビット
    線が交差する部分に設けられるメモリセルとからなるメ
    モリセルアレイを有し、前記メモリセルは王冠構造の情
    報蓄積用容量素子と、前記情報蓄積用容量素子に直列に
    接続されるメモリセル選択用MISFETで構成されて
    なる半導体装置であって、前記ビット線に接続されかつ
    前記1列置きのメモリセルを一括選択して高電位に設定
    し隣の列のメモリセルを低電位に設定できる外部印加用
    回路を有することを特徴とする半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059294A (ja) * 2001-08-13 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
JP2007157282A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Elpida Memory Inc ウェハ・バーンイン・テスト方法、ウェハ・バーンイン・テスト装置及び半導体記憶装置

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