JP2001203171A - 半導体デバイスのシリサイド形成方法 - Google Patents

半導体デバイスのシリサイド形成方法

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JP2001203171A
JP2001203171A JP2000191709A JP2000191709A JP2001203171A JP 2001203171 A JP2001203171 A JP 2001203171A JP 2000191709 A JP2000191709 A JP 2000191709A JP 2000191709 A JP2000191709 A JP 2000191709A JP 2001203171 A JP2001203171 A JP 2001203171A
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Ramanujapram A Srinivas
エー. スリニヴァス ラマヌジャプラム
Brian Metzger
メッツガー ブライアン
Wang Suurin
ワン スゥリン
Frederick C Wu
シー. ウー フレデリック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シリコン基板に接触するシリサイ
ド層を形成するための方法を与える。 【解決手段】 本方法は、Si基板上にメタル含有層を
形成するステップと、メタル含有層を、Si基板とは別
の珪素含有ソースに曝露するステップとを有している。
メタル含有層は、珪素含有ソースと反応し、珪素含有ソ
ースを主な出所とするシリコンを有するメタルシリサイ
ド層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスに
シリサイドを形成する方法に関し、特に、シリコン基板
と接触するシリサイド層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の製造ではしばしば、中間層又
は転移層をメタルバリア層として用いて、バリア層の下
の領域へのメタルの拡散を防止し、あるいは次に形成す
る層との接着性を高めたりする。この下の領域には、ト
ランジスタゲート、キャパシタ誘電体、半導体基板、メ
タルラインやその他の集積回路に存在する構造体が含ま
れる。
【0003】例えば、トランジスタゲートから電極を形
成する場合、ゲート材料に接触するメタル層とゲート材
料の間に拡散バリアがよく用いられる。拡散バリアは、
ゲート材料へのメタルの拡散を防止し、このゲート材料
にはポリシリコンが用いられる場合がある。このメタル
の拡散は、トランジスタの特性を変えたり動作不能にし
たりするため、望ましくない。例えば、チタン/窒化チ
タンの組み合わせ(Ti/TiN)が、拡散バリア/接
着としてよく用いられる。
【0004】また、このようなバリアスタックをタング
ステン(W)メタライゼーションプロセスに用いて、ト
ランジスタのソース及びドレインへのコンタクトを与え
る。このバリアスタックは、タングステンプラグと下の
シリコン(Si)基板の間に不要なメタル拡散が生じる
のを防止する。例えば、典型的にはTi層をSi基板の
コンタクト領域の上に堆積し、次いでTi層をコンバー
ジョンすることにより、中間の珪化チタン(TiS
X)層にし、これはSiと低抵抗コンタクトを与え
る。Tiの堆積をプラズマ励起化学気相堆積(PECV
D)により例えば550〜700℃で行う場合、Ti膜
とその下のシリコン基板の間のコンタクトの底部で反応
が生じる。これは、シリコン基板の上に珪化チタン(T
iSiX)の層を形成することにつながる。あるいは、
Ti膜が物理気相堆積(PVD)を用いて堆積される場
合、その後の膜処理の前又はその最中に行われるこれと
は別個の高速熱プロセス(RTP)のステップにおいて
コンタクトの底部にTiSiX層が形成されることがあ
る。次いで、TiSiX層の上にTiN層が形成され、
これに続いてタングステン(W)プラグが形成される。
このTiN層は、バリア層であることに加えて、2つの
機能を有し、すなわち1)タングステン(W)の堆積の
最中に六弗化タングステン(WF6)によるTiSiX
の化学的攻撃を防止し、2)Wプラグの接着性を向上す
る接着層として機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】今日、集積回路の表面
形状サイズは、約0.25μmの範囲である。半導体デ
バイスの表面形状の世代が0.25μm以下の体制及び
0.18μm以下の体制に近づきつつあり、デバイスが
同じ基板上に比較的狭いジャンクションやトレンチを有
することになるだろう。典型的には、TiSiX中間層
の形成には、Siソースとして、Si基板の一部を犠牲
にすることが必要になる。入手可能なSiの厚みが小さ
くなっているので、このようなSiの消費は、基板の電
気的特性を低下させ、基板上に形成されたデバイスが故
障したり、最終製品が基準以下となるだろう。
【0006】従って、基板の品質やデバイスの特性につ
いて妥協せずにシリサイド層を形成するための代替的な
方法が、従来技術において必要とされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコン基板
に接触するシリサイド層を形成するための方法を与え
る。本方法は、Si基板上にメタル含有層を形成するス
テップと、メタル含有層を、Si基板とは別の珪素含有
ソースに曝露するステップとを有している。メタル含有
層は、珪素含有ソースと反応し、珪素含有ソースを主な
出所とするシリコンを有するメタルシリサイド層を形成
する。
【0008】
【発明の実施の形態】理解を容易にするため、各図に共
通の要素には、できる限り同じ符号を用いることとす
る。
【0009】本発明は概して、デバイスの信頼性を向上
するシリサイド化コンタクトを形成する方法を与える。
本発明に従い、シリコン(Si)を有する層、これは多
層メタライゼーション構造の中間層であってもよいが、
この層を珪素含有層又は基板上に形成する際、下層から
のシリコン(Si)の消費がない。特に、本方法は、シ
リサイド化層、例えばSiと高融点金属を備えた層を、
下層の珪素含有層又は基板以外の代替的なSiベースの
ソースを用いて、基板の境界に形成する工程を有してい
る。一具体例では、珪化チタン(TiSiX、titanium
silicide)をシリコン基板上に形成する。シリサイド
(珪化物)を形成するための従来技術とは対照的に、本
発明では、基板からSiをさほど消耗せずにTiSiX
を形成することが可能となる。本発明は、集積回路製造
の様々な段階を行う間、例えばトランジスタのソースや
ドレインや、ポリシリコンゲートへのコンタクト形成等
を行う間のシリサイド形成に適用可能である。
【0010】ウエハ処理システム 図1は、本発明の具体例を実施するために用いることが
可能なウエハ処理システム10を模式的に示す。システ
ム10は、プロセスチャンバ100と、ガスパネル13
0と、制御ユニット110とを、他のハードウェア部
品、例えば電源106や真空ポンプ102等と共に備え
ている。プロセスチャンバ100の一例として、化学気
相堆積(CVD)チャンバを挙げることができ、これは
1998年12月14日出願の米国特許出願第09/2
11998号、標題"High Temperature Chemical Vapor
Deposition"に記載されている。システム10の重要な
特徴の幾つかを以下に説明する。
【0011】チャンバ100 プロセスチャンバ100は概して、支持ペデスタル15
0を備えており、これはプロセスチャンバ100内で半
導体ウエハ190等の基板を支持するために用いられ
る。このペデスタル150は典型的には、位置変更機構
(図示せず)を用いてチャンバ100内で縦方向に移動
することが可能である。特定のプロセスにより、ウエハ
基板190は、処理の前に所望の温度に加熱される必要
がある。ここに例示するチャンバ100では、ウエハ支
持ペデスタル150は埋め込み型のヒータ170で加熱
される。例えば、ペデスタル150は、AC電源106
からヒータ要素170に電流を与えることにより抵抗加
熱されてもよい。そして、ウエハ190が、ペデスタル
150により加熱され、プロセス温度の範囲、例えば4
50〜750℃に維持される。また、温度センサ17
2、例えば熱電対等が、ウエハ支持ペデスタル150に
埋め込まれ、従来技術の方法よりペデスタル150の温
度をモニタする。例えば、温度測定値をフィードバック
ループに用いて、加熱要素170への電源を制御するこ
とにより、特定のプロセス用途に適した所望の温度にウ
エハ温度を維持しあるいは制御することができる。
【0012】ガスパネルを流れるガス流量の正確な制御
及び調節は、マスフローコントローラ(図示せず)とコ
ンピュータ等の制御ユニット110により行うことがで
きる。シャワーヘッド120により、ガスパネル130
からのプロセスガスが均一に分散されてチャンバ100
内に導入される。例示すれば、制御ユニット110は、
中央処理ユニット(CPU)112と、制御ソフトウェ
ア116に関しての保存のためのメモリを有する支持回
路114とを備えている。この制御ユニット110は、
ウエハ処理に必要な数多くのステップ、例えばウエハの
移送、ガス流量制御、温度制御、チャンバの脱気等の自
動制御の責務を負う。制御ユニット110と、システム
10のいろいろな部品の間との間の双方向通信は、いろ
いろな信号ケーブルを介して取り扱われるが、これを総
称して信号バス118といい、この一部が図1に例示さ
れる。
【0013】プロセスチャンバ100の脱気及びチャン
バ100内のガス流量と圧力を適正に維持するために、
真空ポンプ102が用いられる。シャワーヘッド120
は、この中を通ってプロセスガスがチャンバ100へと
導入されるが、これはウエハ支持ペデスタル150の上
方に配置される。用途により、シャワーヘッド120に
は2つの独立の通路又はガスラインが具備され、予備混
合を行わずに2つのガスを別々にチャンバ100に導入
できるようになる。この「デュアルガス」シャワーヘッ
ド120の詳細は、1998年6月16日出願の米国特
許出願第09/098969号、標題"Dual Gas Facepl
ate for a Showerhead in a Semiconductor Wafer Proc
essing System"に記載されている。このシャワーヘッド
120はガスパネル130に接続され、このガスパネル
はマスフローコントローラを通じて、プロセスシーケン
スの中の様々なステップで用いられる様々なガスを制御
し供給する。また、ウエハ処理中は、パージガス供給器
104がパージガス、例えば不活性ガスをペデスタル1
50の底部の周りに供給し、不要な堆積物がペデスタル
150上に形成されることを防止する。
【0014】シリサイドの形成 図2a〜cは、本発明の一具体例を例示する。ここでは
概して、基板200は、膜の処理を行うためのワークピ
ースのことを指し、また、基板200上に形成された堆
積の物質の膜と共に基板200を指すために基板構造体
250を用いる。以下の説明に用いるため、図2a〜c
の基板200は概して、例えばポリシリコン(例えばポ
リシリコンゲート電極等)等を有する珪素含有層や基
板、又はシリコンウエハのことを指す。
【0015】図2aは、例えば、シリコン基板200の
上に予め形成された物質層202の上にメタル膜204
(ここでは「膜」と「層」は相互交換的に用いる)を有
する基板構造体250の断面を表す。この特定の例示で
は、物質層202は、酸化物(例えばSiO2)等の絶
縁層であってもよく、この物質層は、従来技術の方法で
形成及びパターニングを行い、基板200の境界面20
2Iまで延びるコンタクトホールないし開口202Hで
ある。メタル膜204は概して、チタン(Ti)、タン
タル(Ta)、タングステン(W)等の高融点金属であ
ってもよい。一具体例では、メタル膜204はTi膜で
あり、これは従来技術のTiの堆積技術、例えばプラズ
マ励起化学気相堆積(PECVD)や物理位相堆積(P
VD)等により基板構造体250の上に堆積できる。典
型的には、Ti膜204は約25〜約200オングスト
ローム、好ましくは約50〜約100オングストローム
の厚さに堆積される。一具体例では、例えば、Ti膜2
04は厚さ約100オングストロームである。しかし、
この厚さを特定の用途によって変えてもよく、デバイス
の幾何的関係が小さくなるにつれ、約100オングスト
ローム以下としてもよい。
【0016】また、堆積したTi膜204は、境界面2
00Iで基板200の一部と接触する部分204Iを有
してもてもよい。図2aに示されるように、堆積したT
i膜204が共形でないため、コンタクトホール202
Hの側壁202Sは、Tiで覆われていない。また、本
発明は、共形に堆積したTi膜204により実施されて
もよい。Ti膜の堆積の方法は本発明に重要ではない
が、Ti膜の性質、例えば表面粗さ等は、次のプロセス
ステップで用いるプロセス条件のチョイスに影響するこ
とがある。
【0017】Ti膜204の形成後、シリサイド化のス
テップを行い、Ti膜204の一部204Iを変化させ
てTiSiXにする。特に本発明の好ましい具体例で
は、界面202Iで一部204Iを有するTi膜204
は、Si含有ソースや前駆体ガス(例えばシラン(Si
4)やジシラン(Si26)等を含むガス環境に曝露
される。シリサイド化のステップは、典型的には、Ti
やTiNの堆積に用いられるような堆積チャンバで行う
ことができ、この場合のシリコン(珪素)含有前駆体の
流量は、約20〜約3000sccm、全圧が約0.5
〜約20トール、温度が約500〜約700℃である。
アルゴン(Ar)、窒素(N)、ヘリウム(He)等と
いった不活性ガスを単独又は珪素含有前駆体ガスとの組
み合わせで用いてもよい。前駆体ガスがSiH4の場合
は、例えば好ましいパラメータとしては、流量は約30
00sccm以下、好ましくは約100〜約2000s
ccm、更に好ましくは約500sccmであり、分圧
は約0.5〜約20トール、好ましくは約5トールであ
る。不活性ガスの流量は、珪素含有前駆体ガスの望まし
い分圧に従って変えてもよい。温度は、約500〜約7
50を用いてもよく、好ましくは約650℃である。一
般に、高温では反応速度が高くなるが、サーマルバジェ
ットを考慮すれば、プロセス温度は低い方が好ましい。
【0018】プロセス温度により、TiSiXの形成は
1ステップ又は2ステップのいずれかで行われることに
なる。約600℃よりも高い温度の場合、TiSiX
205がシングルステップにより、図2bに示すTi層
の一部204Iと珪素含有前駆体ガスの間の反応により
形成される。この具体例では、珪素含有前駆体ガスが反
応チャンバ内に導入されれば、Ti膜204と珪素含有
ガスの間で熱反応が始まり、TiSiX が形成される。
Ti膜204と珪素含有ガスの間の反応を促進しつつ
も、Ti膜204Iとその下の珪素含有層や基板200
の間の反応を最小限にするよう、プロセスパラメータが
選択される。例えば、高いパーセンテージないし分圧の
ガス環境や、低い基板温度は、Ti膜204と珪素含有
ガスの間の反応には好ましい。このように、TiSiX
層205は、珪素含有前駆体ガスより主として生成した
珪素を有している。
【0019】生成したTiSiX 層205の厚みは通
常、Ti層204Iの約2.5倍である。無論、TiS
X 層は、Ti膜204の別の一部として形成してもよ
く、これは、絶縁層202の上にあるTiSiX 層20
7として例示されている。しkし、本発明は、シリコン
ベースの材料(例えば、Si基板200等)に接触する
シリサイド層の形成に関するものであり、これでは、従
来技術のアプローチを用いたシリサイド化のステップで
は損ねてしまう。本発明の方法に従えば、界面200I
におけるTi部分204IへのSi含有前駆体ガスによ
るSi供給量は、このTi部分204Iを全部TiSi
X 層へと変換するに十分な量が必要である。絶縁層20
20の上に配置されたTi膜204は、図2bでは全部
TiSiX層207に変換されているように示されてい
るが、これは本発明の実施に必要がない。このようにし
て形成されたTiSiX 層205は、多層メタライゼー
ションスタックの中間層に用いるための望ましい物理的
特性及び電気的特性を有している。このように、TiS
X 層205は、下のシリコン基板200を消費するこ
となく形成できる。
【0020】別の具体例では、プラズマプロセスを用い
てTiSiX 中間層205を形成することができる。例
えば、珪素含有前駆体ガスを用いてプラズマを生成して
もよく、このとき随意一以上の不活性ガスを用いてもよ
い。プラズマの生成は、種々のパワーソース、例えば高
周波(RF)、マイクロ波、電子サイクロトロン共鳴
(ECR)、リモートプラズマソース等により、市場よ
り入手可能な様々なプラズマ処理チャンバを用いて行う
ことができる。この具体例では、プロセス温度が約30
0〜500℃、全圧が約0.5〜約20トールであって
もよい。シリコン(珪素)含有前駆体ガスの流量として
は、約3000sccm以下であり、好ましくは約10
0〜約2000sccm、更に好ましくは約100sc
cmを用いてもよい。プラズマプロセスは、熱プロセス
に比べて低い温度で行うことが可能であるので、Ti膜
204とその下のシリコン基板200の間の反応が直ち
に抑制されることが期待される。
【0021】TiSiX 中間層205の形成後、処理を
継続してバリア層を堆積してもよいが、このバリア層
は、例えば図2cに例示するような高融点金属窒化物層
206等の導電層であってもよい。窒化チタン(Ti
N)膜206は、例えば、図1に示すようなチャンバ1
00内で、四塩化チタン(TiCl4)とアンモニア
(NH3)の間の反応を用いたCVDにより形成されて
もよい。ここで例示すれば、ヘリウム(He)や窒素
(N2)等の不活性ガスをTiCl4と共に、シャワーヘ
ッド120の第2の通路を通してチャンバ100内に導
入してもよい。NH3は、N2と共にシャワーヘッド12
0の第2の通路を通してチャンバ100内に導入され
る。また、底部への不活性ガス(例えばAr等)のパー
ジ流れを、チャンバ100の底部に具備されたガス供給
器104及び別個のガスラインを通じて、流量2000
sccmで形成してもよい。典型的には、TiCl4
化物の流量が約5〜約40sccm、不活性ガス流量が
約500〜約5000sccm、NH3流量が約50〜
約5000sccm、N2の流量が約50〜約5000
sccmで、反応を行うことができる。全圧が約3〜約
30トール、ペデスタル温度が約450℃以上(例え
ば、約600〜約700℃)を採用してもよい。これら
の条件下では、TiN膜206は、アスペクト比が3.
5:1の開口に対して、少なくとも95%のステップカ
バレージを示す(アスペクト比とは、TiNの堆積が行
われる開口202Hの深さdと幅wの比で定義され
る)。
【0022】概して、他の高融点金属珪化物を窒化物中
間層205に用いた場合は、バリア層206は、これに
対応した高融点金属窒化物、例えば窒化チタンや窒化タ
ングステンであることが好ましい。従来技術で知られた
技術を用いて、追加的なメタル層、例えばアルミニウム
やタングステンを、IC製造シーケンスにおけるその後
のメタル堆積のステップで形成して、コンタクト開口2
02Hでシリコン基板200とのメタルコネクションを
与えてもよい。
【0023】前述のように、プロセス温度によって、シ
リサイドの形成は、2ステップの手順で行ってもよく、
例えば、基板温度約600℃未満で珪素含有前駆体ガス
が導入される場合等である。この具体例は、図3a〜c
に例示される。
【0024】図3aは、図2aで例示したと同じ基板構
造体を示しており、ここでは、絶縁層202にコンタク
トホール202Hを形成した後に、Ti膜204を形成
している。Ti膜204の一部204Iが、界面200
Iでシリコン基板200に接触する。この具体例に従え
ば、この後、Si含有前駆体を用い堆積化学気相堆積に
より、Si層302が図3aの構造体の上に形成され
る。例えば、Si含有ガスの熱分解(例えばSiH4
約500℃)を用いて、図3bで示されるようにコンタ
クトホール202Hの側壁202Sと共に一部204I
を有するTi膜204の上に、共形のSi層302を堆
積することができる。
【0025】Si層302の堆積は、SiH4流量約3
000sccm以下、好ましくは約100〜約2000
sccm、更に好ましくは約500sccmで行っても
よい。SiH4の分圧は、約0.5〜20トール、好ま
しくは約5トールを用いてもよい。また、SiH4ガス
と共に、1つ以上の不活性ガス(例えばAr、N2、H
e等)を用いてもよい。Si層は通常、Ti膜の一部2
04Iの厚さの約2倍の厚さに堆積してもよい。例え
ば、Ti膜の厚さが約25〜200オングストロームの
場合は、Si層は典型的には、厚さ約50〜400オン
グストロームに堆積される。このSi:Tiの厚さの比
が約2:1の場合、次の反応でTi膜の一部204Iを
TiSiXに全部変換することが確保される。
【0026】本発明を実施する場合、次のTi膜の一部
204Iとの反応を促進しつつもTi膜の一部204I
とその下のSi基板200との反応を最小限にするた
め、Si層302はアモルファスであることが好まし
い。このように、シリコンが前駆体ガスからシリコンを
堆積するためのプロセスパラメータは、アモルファスS
iの形成に有利であるように選択することが好ましい。
例えば、SiH4前駆体ガスを用い、従来技術で既知の
プロセスパラメータを用いて、約300〜600℃の温
度を用いて、アモルファスSi層302を堆積してもよ
い。Si26を珪素含有前駆体ガスとして用いた場合
は、約200〜約400℃の温度を用いてもよい。ある
いは、適切な珪素含有前駆体ガスと、従来技術で既知の
プロセスパラメータを用いて、プラズマ反応によりSi
層302を堆積してもよい。また、これとは別のプラズ
マソース、例えばRF、リモートプラズマ、ECR等
を、この具体例の実施に用いてもよい。
【0027】図3cに例示されている次のステップを行
って、Si層302とTi膜204の間の反応を開始さ
せ、TiSiX 層205を形成する。例えば、この反応
ステップは、図3bの基板構造体を、少なくとも約60
0℃に加熱することにより行うことができる。本発明に
従えば、Ti膜204の一部204Iの全体が、TiS
X 層205に変換され、その下にある基板200の界
面200Iに接触することが好ましい。特定のTi堆積
プロセスやTi膜204の厚みによっては、Ti膜20
4の他の部分によっては、TiからTiSiX への変換
が全部行く場合と全部行かない場合があり、例えば、コ
ンタクトホール202Hの外側の202層に接触する部
分等である。前述の通り、本発明は、Si含有層に接触
するシリサイド層を形成する方法に関するものである。
このため、Si含有層に接触するTi膜204の部分
(一部分204I等)の全部が確実に変換されるよう、
この2ステップの手順でプロセスパラメータを調整す
る。前述のように、Si層302とTi膜の一部204
Iの反応速度が、Ti膜の一部204IとSi基板20
0の間の反応よりも高くなるよう、Si層302はアモ
ルファスであることが好ましい。Si基板200がポリ
シリコンを有している(単結晶シリコンではない)場合
は、Ti膜の一部204Iは、Si層302と優先的に
反応することが予想される。この場合、その下のSi基
板200からSiを消費せずにシリサイド層を形成する
ことができ、これによりSi基板200の劣化をほぼ防
止できる。
【0028】次の処理を続け、導電層(図示せず)、例
えば図2cに関して説明したプロセスを用いてTiSi
X 層の上に形成されたTiN層等を形成してもよい。次
いで追加のメタライゼーションのステップを行い、コン
タクト開口202Hに、基板200へのメタル接続部を
提供してもよい。図3cに示されるように、Si層30
2の一部がコンタクト開口202Hの側壁202S上に
未反応のままで残るが、これはメタル接続部の性能にさ
ほど影響しないだろう。
【0029】図4a〜hは、本発明の別の具体例を示
し、ここでは化学吸着のTi含有種とSi含有前駆体の
反応によりTiSiX (あるいは一般に、高融点金属珪
化物等のメタルシリサイド)が形成される。この具体例
では、絶縁層にパターニングを施してシリコン基板20
0まで延びるコンタクトホール202Hを形成した後、
絶縁層202の表面、コンタクトホール202Hの側壁
202Sに沿った部分及びコンタクトホール202Hの
底部を含む基板構造体と、シリコン基板200に、Ti
含有種を化学吸着ないし吸着させる。これを行うには、
例えば、基板構造体をTi含有前駆体、例えばTiCl
4 等に曝露すればよい。例えば、TiCl 4 の流量が約
50〜約1000mg/min.、好ましくは約50mg/min.、
圧力が約0.5〜約20トール、好ましくは約5トール
を用いてもよい。窒素、アルゴンやヘリウム等の不活性
ガスを通常は、TiCl4 をチャンバ内に導入するキャ
リアガスとして用いる。シリコン基板200の温度は、
好ましくは約450℃に維持されるが、約400〜約7
00℃の範囲にあれば許容される。
【0030】シリコン基板200の表面をTi含有種、
例えばTiCl4 、更に一般化すればTiClY 種の分
布(Yは0〜4)、の単一層で飽和させるに十分な時間
だけ最低、基板構造体をTiCl4 に曝露する。TiC
l、TiCl2 やTiCl3等の種も、準塩化物と称さ
れる。所望の場合、塩素(Cl2 )を抽出し又は塩素と
反応するような、水素(H2 )等の反応性化合物を、T
iCl4 と共に導入し、チタン準塩化物の吸着を促進し
てもよい。H2流量を約500〜5000sccm、好
ましくは約1000sccmに維持する。また、準塩化
物の形成には、基板温度が高い方が好ましい。このよう
に、TiClY を有する薄い化学吸着層402を形成し
て、図4aに示されるようにシリコン基板200の露出
部分(界面202I)をほぼ覆うようにする。
【0031】次いで、Ar流量約3000sccm、圧
力約5トールで、パージのステップ(図示せず)を行
う。パージは、チャンバから残留気相Ti含有前駆体
(即ち、どの面にも吸着されなかったTiCl4 )を取
り除くに十分な時間、例えば約10秒間、行われる。H
eやN2等の他の不活性ガスも適切である。一般に、約
1000〜約10000sccmの流量と約2〜約20
トールの圧力を用いてもよい。具体的なチャンバ容量と
条件に従い、パージ時間を変えてもよい。比較的短時間
で適切なパージを実現できるように十分高く、パージガ
スの流量を選択することが望ましい。一具体例では、パ
ージ時間は約10秒を採用する。
【0032】パージのステップの後、図4bに示される
ように、TiClY の化学吸着層402を有する基板構
造体450が、Si含有環境(シリコン含有環境、珪素
含有環境)に曝露される。Si含有環境420は、Si
4、Si26、ジクロロシラン(SiCl22)等の
Si含有前駆体を有している。例えば、SiH4の流量
約100〜約5000sccmを採用してもよく、好ま
しくは約100sccmであり、また、圧力は約約0.
5〜約20トール、好ましくは約5トールである。加え
て、Si含有環境410に、Si含有前駆体と共に1つ
以上の不活性ガスが存在していてもよい。温度が約45
0℃では、あるいは約400〜約700℃の温度で、T
iClYの化学吸着層410とSiH4 の反応が生じ、
図4cに示されるように、絶縁層202、コンタクトホ
ール202H、そしてSi基板200の上に、共形のT
iSiXの層404が形成される。この共形のTiSiX
層404は、典型的には薄い層であり、その厚さは吸着
TiClX層402の厚さにより制限を受ける。Si含
有環境420では、Si含有前駆体の流量は、基板の表
面に飽和するに十分である必要があり、あるいは、Ti
ClXの層402のうちシリコン基板200の界面20
0Iの上に形成された部分との反応を少なくとも完了さ
せるような流量となる必要がある。温度が約450℃で
は、反応は速度約1オングストローム/サイクルよりも
低い速度、例えば約0.4オングストローム/サイクル
で進行する。SiH4の圧力、流量や温度等のプロセス
パラメータを適正に調整することにより、Si基板20
0からSiを消費せずに、TiSiX 層404がSi基
板200の界面200Iに接触して形成される。典型的
には、Si含有前駆体の分圧又は流量が高く、温度が低
い場合は、Si基板200の反応の場合とは逆に、吸着
TiClyとSi含有前駆体の反応にとって好ましい。
あるいは、励起したSi含有前駆体、例えば比較的低圧
のプラズマにより生成されるそれを、用いてもよい。
【0033】TiSiX層404の形成後、パージのス
テップ(図4には示されない)をまた行い、あらゆる残
留Si含有前駆体をチャンバから取り除く。パージガス
の流量と圧力の条件は、Ti含有前駆体のパージに用い
たものと同様である。
【0034】所望の厚さの複合体TiSiX層を得るた
めには、TiClY化学吸着のステップ、チャンバパー
ジのステップ、SiH4ガスへの曝露のステップ、そし
てチャンバパージのステップを、必要な回数繰り返せば
よい。例えば、このサイクルを約200〜約500回繰
り返すことにより、コンタクトの用途に適した複合体T
iSiX層を形成することができる。
【0035】本発明の別の特徴では、プロセスシーケン
ス中に触媒を導入し、所望の特定の膜特性を実現するこ
とができる。例えば、第1の前駆体TiCl4を導入し
てTiClY吸着層を形成した後、触媒、例えばZn含
有前駆体等をチャンバ内に導入してもよい。Zn含有前
駆体を用いて、TiClY吸着層から塩素(Cl)をス
カベンジ(清掃)し、準塩化物の形成を促進することが
できる。前述のように、チャンバをパージして触媒を除
いた後、第2の前駆体、例えばSiH4 を導入してこの
準塩化物と反応させ、シリサイド層を形成してもよい。
SiH4 はTiClYよりも容易に準塩化物と反応する
傾向があるため、Zn含有触媒により、TiSiXの形
成に低い基板温度を用いることが可能となり、そのた
め、Si基板とは逆に、SiH4との反応が好まれる。
【0036】本発明のまた別の具体例では、TiSiX
の他に、TiとSiを有する他の化合物を用いてシリサ
イドコンタクトを形成してもよい。例えば、上記のシー
ケンスにN−含有前駆体を加えることにより、Si、T
iと窒素(N)を有する三元素の化合物を形成してもよ
い。一具体例では、図4aについて前述したように、T
i含有種が基板表面上に吸着される。次いで、図4bに
示されたと同様に、チャンバがパージされ、第2の前駆
体、例えばSi含有種等がチャンバに導入される。図4
cに示されたと同様に、吸着されたTi含有層とSi含
有種の反応により、TiSiX層404、更に一般的に
は、反応生成物種の層が形成される。
【0037】チャンバをパージした後、第3の前駆体、
例えば窒素(N)含有種等をチャンバに導入する。図4
dは、N含有環境422に曝露されることになるTiS
X層を示すが、このN含有環境は、N含有種以外にも
不活性ガス等の他のガスを有していてもよい。図4eに
例示されるように、TiSiX層404とN含有種の反
応により、TiSiXZ等の三元素化合物を有する層4
06が形成される。ここで三元素化合物の各元素は別々
の前駆体に由来してもよいが、特定のケースでは、所望
の化合物の形成に対して、1つの前駆体が一つ以上の元
素を供給することも可能である。
【0038】一般には、様々な前駆体種をプロセスシー
ケンス中に別々の順序で導入してもよい。典型的には、
プロセスないし反応のシーケンス中で前駆体を導入する
順序は、前駆体の吸着特性や反応速度、反応シーケンス
中に形成される中間種等の因子を考慮することにより、
所望の反応生成物を最適化するように選択される。
【0039】TiSiX層404の形成後、更に一般的
にはメタルシリサイド層406(これは図4eに示され
た非二元素化合物を有する層であってもよい)の形成
後、次のプロセスステップ群を行って、多層メタライゼ
ーションスタックの形成を完了することができる。図4
fは、例えば、メタルシリサイド層406の上の導電層
408の形成を示す。特定の用途によっては、導電層4
08は、窒化物層、例えばTiN、あるいは適切なバリ
ア性能を有する高融点金属窒化物層であってもよい。例
えば、TiN層408は、既知のプロセスパラメータを
用い四塩化チタン(TiCl4)とアンモニア(NH3
の反応を利用して形成してもよい。
【0040】あるいは、導電層408は、図4a〜4e
に関連して上で説明したと同様のプロセスステップを用
いて、適当な前駆体より形成してもよい。例えば、導電
層408がTiNの場合、上述と同様のプロセスパラメ
ータでTiCl4を提供することにより、TiClXをメ
タルシリサイド層406に吸着又は化学吸着させること
ができる。チャンバから余分なTiCl4をパージした
後、吸着又は化学吸着したTiClXをNH3と反応させ
ることが可能であるが、このNH3は、流量約100〜
約3000sccm、好ましくは約500sccmで導
入される。これにより、開口202Hの内側のステップ
カバレージに優れた薄いTiN層を形成することができ
る。所望の場合は、これより厚い複合体のTiN層を与
えるために、追加的なサイクル(吸着や反応のサイクル
で、適切なパージを伴う)を行ってもよい。あるいは、
TiN層408は、CVD TiNに、吸着反応のアプ
ローチを組み合わせて、形成してもよい。
【0041】他の具体例では、導電層408は、複合
層、例えばライナ/バリア層で、例えば高融点金属とメ
タル窒化物(例えばTi、TiN、タンタル、窒化タン
タル(TaN)等)を有しているものであってもよい。
【0042】次いで、図4gに示されるように、メタル
層410を導電層408の上に形成する。メタル層41
0は、例えば、タングステン(W)やアルミニウム(A
l)を有していてもよい。例示すれば、六弗化タングス
テン(WF6)と水素(H2)のCVD反応を用い、従来
技術で既知のプロセスパラメータにより、タングステン
窒化物の層410を形成してもよい。次のステップで
は、メタル層410、導電窒化物層408、コンタクト
ホール202Hの外側にあるメタルシリサイド層406
の、それぞれ一部が、ケミカルメカニカルポリシング
(CMP)等の平坦化技術により取り去られ、図4hに
示されるようなメタルプラグ構造体415を形成する。
ここに開示される特定のメタライゼーションプロセスス
テップないしシーケンスは、例示目的であることを注意
すべきである。他の物質の層や処理技術を採用した別の
プロセスシーケンスを、本発明の具体例に従ったシリサ
イド形成と組み合わせて用いてもよい。
【0043】図5は、非基板の劣化シリサイド中間層を
形成するための、本発明の様々なステップを含めたプロ
セスシーケンス500を例示する。これらプロセスステ
ップは、TiやTiNの形成に用いたと同様の典型的な
CVDやPVDのチャンバの中で行ってもよい。ステッ
プ502に示されるように、Si含有基板(又はSiベ
ース基板)を、プロセスチャンバの中に与える。IC処
理の特定のステージによっては、Si含有基板上には、
既にメタル層を有している場合もあり又有していない場
合もある。このメタル層には、例えば、Si基板の界面
まで伸びるコンタクトホールを有する酸化物層を有して
いてもよい(そして、Siベースのこの部分を曝露す
る)。本発明は、Si含有基板に接触するシリサイド層
の形成を指向するものである。
【0044】ステップ504では、シリサイド中間層、
例えばメタルシリサイド層等が、Si含有基板に接触す
るように形成される。本発明の具体例に従えばこのシリ
サイドの形成は、様々な前駆体を用いた別個のアプロー
チにより行うことができる。
【0045】ステップ506の後に行う1つのアプロー
チでは、Si含有基板の上に先ず導電層を形成する。例
えば、この導電層は、適当なメタル含有前駆体により生
成されるTiやその他の高融点金属等のメタル層であっ
てもよい。ステップ508では、Si含有ソース又は前
駆体は、ステップ506で堆積したメタルと反応させて
シリサイド層を形成するために与えられる。この中間層
は、例えば、TiSi X層であり、これは、Ti層をS
i雰囲気(例えば、SiH4やSi26等)中に曝露す
る技術、あるいは、堆積したTi層と、SiH4やSi2
6等のSi含有前駆体より堆積したSi層との間の固
相反応の技術、より1つ選択された技術により形成でき
る。あるいは、他の適当な前駆体を用いて、珪化タンタ
ル、珪化タングステン等のメタルシリサイド(金属珪化
物)層を形成してもよい。
【0046】あるいは、ステップ510に示されるよう
に、ステップ504のメタルシリサイド中間層を、適当
な前駆体、例えばハロゲン化メタルや珪素含有ガス等の
反応(例えば熱反応やプラズマ励起反応等)により形成
してもよい。TiSiX層の場合は、TiCl4やSiH
4等の前駆体を用いてもよい。本発明の具体例に従え
ば、第1の前駆体が薄い層又は単一層として、Si含有
基板に吸着される。次いで、吸着された第1の前駆体
は、第2の前駆体に曝露され、シリサイド層を形成す
る。随意、て所望の反応を促進するために触媒を導入す
ることで、あるいは次の反応(図5には示されない)を
行うために第3の前駆体を加えることで、シリサイド層
の形成法を変形してもよい。
【0047】本発明の具体例に従えば、Si含有基板と
は別のSi含有ソースないし前駆体を用いた反応から主
にメタルシリサイド層が形成されるように、様々なシリ
サイド形成プロセスを選択する。この場合、メタルシリ
サイド層は、このSi含有ソースに本質的に由来する珪
素から形成され、その際、その下の基板からのSiの消
費が最小又は無視できるレベルである。
【0048】ステップ512では、チャンバ内の基板に
適切な前駆体を与えることにより、ステップ504で形
成したメタルシリサイド中間層の上に導電層が形成され
る。この導電層は、例示すれば、バリア層として用いる
メタル窒化物(例えばTiN等)、あるいはメタライゼ
ーションスタックのライナ/バリア層の組み合わせであ
ってもよい。その後、追加的な処理ステップ群を行っ
て、導電バリア層の上に別の適当な導電メタル層(例え
ばWやAl等)を堆積することで、半導体デバイスの導
電層路や相互接続部をその次に形成することができるよ
うにしてもよい。
【0049】このように、外からSi含有ソースを与え
ることにより、本発明の具体例では、下のSi含有基板
の物質を消費することなく、Si含有基板に接触するシ
リサイド層の形成を可能にする。このように、本発明
は、信頼性及び性能特性を高めた半導体デバイスの珪素
化の方法を提供するものである。
【0050】本発明の教示内容を含む様々な具体例をこ
こに詳細に示してきたが、当業者には、これら教示内容
を含んだこれとは別の変形具体例を容易に作ることがで
きるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の具体例の実施に使用可能な装置
を例示する図である。
【図2】図2a〜2cは、本発明の一実施例に従った処
理の各ステージにおける基板構造の断面図である。
【図3】図3a〜cは、本発明の別の実施例に従った処
理の各ステージにおける基板構造の断面図である。
【図4】図4a〜hは、本発明の別の実施例に従った処
理の各ステージにおける基板構造の断面図である。
【図5】図5は、本発明の具体例に従ったシリサイド形
成のステップを有するプロセスシーケンスを示す図であ
る。
【符号の説明】
10…ウエハ処理システム、100…プロセスチャン
バ、102…真空ポンプ、106…電源、110…制御
ユニット、130…ガスパネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 H01L 29/78 301P 21/336 (72)発明者 ラマヌジャプラム エー. スリニヴァス アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, マウント ホーリー ドラ イヴ 6609 (72)発明者 ブライアン メッツガー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, ブレイス アヴェニュー 1195 エイチ (72)発明者 スゥリン ワン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, キャンベル, ステインウェイ アヴェニ ュー 959 (72)発明者 フレデリック シー. ウー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, クパティノ, オリオン プレイス 7771

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板に接触するシリサイド層を
    形成する方法であって、 (a)シリコン基板に接触してメタル含有層を形成する
    ステップと、 (b)シリコン基板とは別の珪素含有ソースに該メタル
    含有層を曝露するステップと、 (c)該メタル含有層を該珪素含有ソースと反応させ
    て、メタルシリサイド層を形成するステップとを有し、
    該メタルシリサイド層が、該珪素含有ソースから本質的
    に由来する珪素により形成される方法。
  2. 【請求項2】 該ステップ(a)の該メタル含有層が、
    シリコン基板をメタル含有前駆体に曝露することにより
    形成された吸着層である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該方法が更に、 (a1)チャンバ内で該ステップ(a)及び該ステップ
    (b)を行うステップと (a2)該ステップ(a)と該ステップ(b)の間で、
    該チャンバをパージするステップとを有する請求項2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 該メタル含有前駆体が、TiCl4であ
    る請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ステップ(b)の該珪素含有ソース
    が、シランと、ジシランと、ジクロロシランとから成る
    群より選択される請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該方法が更に、 (d)該ステップ(c)の後、該チャンバをパージする
    ステップと、 (e)既に形成されたメタルシリサイド層を、該チャン
    バ内でメタル含有前駆体に曝露して、別のメタル含有吸
    着層を形成するステップと(f)該ステップ(e)の
    後、該チャンバをパージするステップと(g)別のメタ
    ル含有吸着層を珪素含有環境に曝露することにより、該
    既に形成されたメタルシリサイド層の上に、別のメタル
    シリサイド層を形成するステップと、 (h)該ステップ(d)〜該ステップ(h)を更に繰り
    返し、所望の厚さの複合体メタルシリサイド層を形成す
    るステップとを有する請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該方法が更に、 (a2)該パージのステップ(a1)の後、該メタルシ
    リサイド形成のステップ(c)のための触媒を有する前
    駆体に、該メタル含有層を曝露するステップと、 (a3)該ステップ(a2)と該ステップ(b)の間
    で、該チャンバをパージするステップとを有する請求項
    3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 該方法が更に、 (d)該ステップ(c)の後、該チャンバをパージする
    ステップと、 (e)該ステップ(c)の該メタルシリサイド層を、窒
    素含有環境に曝露することにより、三元素メタルシリサ
    イドを有する層を形成するステップとを有する請求項3
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該吸着層が、TiCl4の流量約50〜
    約5000mg/min.で形成される請求項4に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 該ステップ(c)が、約5000sc
    cmより低い流量の珪素含有ソースで行われる請求項4
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 該ステップ(c)が、約0.5〜約2
    0トールの分圧の珪素含有ソースで行われる請求項4に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 該ステップ(c)が、約400〜約7
    00℃の温度で行われる請求項4に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該方法が更に、 (d)該メタルシリサイド層の上に導電層を形成するス
    テップを更に有し、該導電層がメタル窒化物である請求
    項2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 該メタル含有層がメタル層である請求
    項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 該メタル層が、チタンと、タンタル
    と、タングステンとから成る群より選択される高融点金
    属である請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 該珪素含有ソースが、シランと、ジシ
    ランと、ジクロロシランとから成る群より選択される請
    求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 該珪素含有ソースが、該メタル含有層
    の上に形成されたアモルファスシリコン層である請求項
    14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 該アモルファスシリコン層が、シラン
    (SiH4)の熱分解によって形成される請求項17に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 プロセッサ読み取り可能なコードを有
    するプロセッサ読み取り可能な保存媒体であって、該コ
    ードは、実行により、シリコン基板に接触するシリサイ
    ド層を形成する方法を実施するよう処理チャンバを制御
    し、該保存媒体は、 (a)シリコン基板に接触するメタル含有層を形成する
    ステップと、 (b)該メタル含有層を、シリコン基板とは別の珪素含
    有ソースに曝露するステップと、 (c)該メタル含有層を該珪素含有ソースと反応させ
    て、メタルシリサイド層を形成するステップとを有し、
    該メタルシリサイド層が、該珪素含有ソースに本質的に
    由来する珪素により形成される保存媒体。
  20. 【請求項20】 該ステップ(a)の該メタル含有層
    が、シリコン基板をメタル含有前駆体に曝露することに
    より形成された吸着層である請求項19に記載の保存媒
    体。
  21. 【請求項21】 該メタル含有層が、チタンと、タンタ
    ルと、タングステンとから成る群より選択され、該珪素
    含有ソースが、シランと、ジシランと、ジクロロシラン
    とから成る群より選択される請求項19に記載の保存媒
    体。
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