JP2001202469A - オークションシステムとその方法、オークション処理装置とその方法および商品取り引き方法とそのシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】オークションへの商品の出品者が、商品価値に
相応した金銭を迅速に得ることができるシステムを提供
する。 【解決手段】オークションに商品を出品した会員は、融
資受付部２３１に対して融資の申し込みを行なう。融資
受付部２３１はペナルティ管理部２５３によりペナルテ
ィがないことを確認した後この申し込みを受け付ける。
融資額決定部２３５で最低落札価格（リザーブ価格）に
相当する額を算出し、融資許可部２３７で出品者の審査
を行なった後、融資処理部２３３がオークション期間を
融資期間として融資を行なう。融資の返済が遅延した場
合は、ペナルティ管理部２５３により以後の出品、入
札、落札および融資を行なえなくすることで、ペナルテ
ィを科する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばインター
ネットのようなネットワークを介したオークション（競
売）システムに関し、特に出品者が迅速に適切な金銭を
受け取ることのできるオークションシステムとオークシ
ョン方法、そのオークションシステムに用いられる各オ
ークション処理装置とその装置におけるオークション処
理方法に関する。また、たとえばインターネットのよう
なネットワークを介した商品取り引き方法に関し、商品
提供者が迅速に適切な金銭を受け取ることのできる商品
取り引き方法と商品取り引きシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワーク技術や情報処理技術の進展
により、インターネットに代表される世界的規模のネッ
トワークが急速に普及しており、そのネットワークの利
用形態や、ネットワークを用いたサービスとしても、種
々のものが提案され、実現されている。そのようなネッ
トワークを介したサービスの１つに、いわゆるインター
ネット・オークションと言われる、ネットワークを介し
たオークション（以後、ネットワーク・オークションと
言う。）がある。

【０００３】ネットワーク・オークションにおいては、
まず、出品しようとする者（売り手(seller)）が、出品
する品に係わる情報を、端末装置よりネットワークを介
してオークション主催者のサーバ装置に書き込む。書き
込まれた情報は、主催者のサーバ装置により、所定の期
間、ネットワークに接続された任意の端末装置より閲覧
可能な状態とされる。オークションに興味のある任意の
参加者は、端末装置よりオークション主催者のサーバ装
置をアクセスし、商品を閲覧する。そして商品を閲覧し
ている際に、自分が購入したい品があった時には、参加
者は、希望購入価格を示して入札を行う。そして、オー
クション期間終了時に、最高価格で入札をしていた者(H
igh bidder) が落札する。

【０００４】このように、ネットワーク・オークション
は、誰でも簡単に所望の品の取り引きの設定や取り引き
への参加をすることができるもので、ネットワークの特
性を十分発揮したサービスと言うことができる。そし
て、このようなネットワーク・オークション、および、
ネットワーク・オークションを介した商取り引きを、よ
り広く普及させ発展させることが期待されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのこのようなネットワーク・オークションシステムに
おいては、商品を出品してから実際に金銭が受け取るま
でに相当長い期間を必要とするという不利益がある。ネ
ットワークを介さない通常のオークションでは、新しい
企画をスタートさせてからオークションの終了までに
は、出品カタログの作成、内覧会の設定、オークション
の実施などの時間と手間のかかる手続きが必要であり、
平均の所要期間は２ヶ月ほどになる。これに比べれば、
前述したようなネットワーク・オークションにおいては
この期間は大幅に短縮される。

【０００６】しかしそれでも、売り手が商品に係わる情
報をオークション主催者のサーバ装置に書き込んだ後オ
ークションにかけるのに１週間程度、オークション成立
後落札者から現金を受け取るのにさらに１週間以上要す
るのが普通であり、即時に、あるいは迅速に金銭を受け
取ることはできない。オークション実行時の条件などに
より迅速にオークションを終了させることもできるが、
そのような特別の処理を行なうことにより、少しでも早
く金銭を受け取りたいという出品者側の状態が明らかに
なれば、いわゆる足元を見て買いたたかれるというよう
な、入札価格が商品価値に対して不適切に低いレベルに
集中することが予測され、出品者が得られる金銭が不当
に少なくなるという問題を生じる。

【０００７】一方で、迅速に金銭を受け取りたいという
出品者は、ネットワーク・オークションが普及しより多
くの人が利用するに連れて増えると考えられる。そし
て、このような条件の出品者であっても、著しい不利益
を被ることなく、商品価値に相応した価格での適切な商
品取り引きが行なえることが望ましいことは、このよう
なネットワーク・オークションシステムを有効に発展さ
せる上で、ひいてはネットワークを介した商品取り引き
システムを有効に発展させる上でも明らかである。

【０００８】したがって本発明の目的は、オークション
への商品の出品者が、商品価値に相応した金銭を迅速に
得ることができるオークションシステムおよびオークシ
ョン方法を提供することにある。また本発明の他の目的
は、オークションへの商品の出品者が商品価値に相応し
た金銭を迅速に得ることができるネットワーク・オーク
ションを主催する処理を行なうオークション処理装置お
よびそのオークション処理方法を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、商品の販売者が、商品価値
に相応した金銭を迅速に得ることができる商品取り引き
方法および商品取り引きシステムを提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のオークションシステムは、複数のノードが
接続されたネットワークにおいてオークションを行うシ
ステムであって、前記ネットワークの任意のノードに設
けられ任意の商品に係わる情報と、必要に応じて融資を
申し込みとを、オークション主催手段に送信し、前記商
品をオークションに出品する出品手段と、前記ネットワ
ークの任意のノードに設けられ、前記出品された商品を
前記ネットワーク上の任意のノードより閲覧可能な形態
で開示し、前記ネットワークの任意のノードに設けられ
た入札手段からの入札を受け付け、前記入札を行った入
札手段より当該商品を販売する落札先を決定する手段で
あって、前記出品手段から前記融資の申し込みがあった
場合に当該出品手段に対して所定の融資を行なうオーク
ション主催手段と、前記ネットワークの任意のノードに
設けられ、前記ネットワークを介して前記オークション
主催手段により開示されている前記オークション対象の
商品を閲覧し、購入希望の商品に対して入札を行う入札
手段とを有する。

【００１０】また、本発明のオークション方法は、複数
のノードが接続されるネットワークにおいてオークショ
ンを行うための処理方法であって、前記ネットワークの
任意のノードに設けられた出品手段が、オークション出
品対象の商品に係わる情報を、前記ネットワークの任意
のノードに設けられたオークション主催手段に送信し、
前記出品手段が、必要に応じて融資を申し込みを前記オ
ークション主催手段に行い、前記オークション主催手段
は、前記出品手段から前記融資の申し込みがあった場合
に、当該オークションに係わる所定の条件の下で当該出
品手段に対して所定の融資を行ない、前記オークション
主催手段は、前記送信された前記商品に係わる情報を、
前記ネットワークの任意のノードより閲覧可能な形態で
開示し、前記ネットワークの任意のノードに設けられた
入札手段が、前記開示されている商品を閲覧し、前記入
札手段は、必要に応じて購入希望の前記商品に対して入
札を行い、前記オークション主催手段は、入札を行った
前記入札手段の中より当該商品を販売する落札先を決定
する。

【００１１】また、本発明のオークション処理装置は、
複数のノードが接続されるネットワークを介して所望の
商品のオークションを行う装置であって、前記ネットワ
ークに接続された任意のノードから送信される、任意の
オークション対象の商品についてのオークションの申し
出を受け付けるオークション受け付け手段と、前記オー
クションの申し出を受け付けた前記オークション対象の
商品の商品出品元から必要に応じて送信される融資の申
し込みを受け付ける融資受け付け手段と、前記受け付け
た融資の申し込みに基づいて、前記出品元に対して所定
の融資を行なう融資手段と、前記受け付けたオークショ
ン対象の各商品についての当該商品を説明する情報を含
む所定の情報を、前記ネットワークに接続された任意の
ノードから閲覧可能な形態で開示する商品開示手段と、
前記ネットワークに接続された任意のノードから送信さ
れる、前記オークション対象の商品に対する入札を受け
付ける入札受け付け手段と、前記オークション対象の各
商品に対して、前記入札を行なった入札元より商品を譲
渡する落札先を決定する落札手段とを有する。

【００１２】また、本発明のオークション処理方法は、
複数のノードが接続されるネットワークを介して所望の
商品のオークションを行うための処理方法であって、前
記ネットワークに接続された任意のノードから送信され
る、任意のオークション対象の商品についてのオークシ
ョンの申し出を受け付け、前記オークションの申し出を
受け付けた前記オークション対象の商品の商品出品元か
ら必要に応じて送信される融資の申し込みを受け付け、
前記受け付けた融資の申し込みに基づいて、当該オーク
ションに係わる所定の条件の下で、前記出品元に対して
所定の融資を行ない、前記受け付けたオークション対象
の各商品についての当該商品を説明する情報を含む所定
の情報を、前記ネットワークに接続された任意のノード
から閲覧可能な形態で開示し、前記ネットワークに接続
された任意のノードから送信される、前記オークション
対象の商品に対する入札を受け付け、前記オークション
対象の各商品に対して、前記入札を行なった入札元より
当該商品を譲渡する落札先を決定する。

【００１３】また、本発明の商品取り引き方法は、複数
のノードが接続されるネットワークにおいて所望の商品
の取り引きを行なう方法であって、前記ネットワークの
任意のノードに設けられた販売元が、前記ネットワーク
の任意のノードに設けられた仲介手段に、所望の商品の
販売の申し出を行い、前記仲介手段は、前記所望の商品
の販売の申し出があった販売元に、所定の条件に基づい
て第１の対価を支払い、前記仲介手段は、前記ネットワ
ークの任意のノードに設けられた任意の販売先へ、当該
商品を第２の対価を得て販売し、前記仲介手段は、前記
第２の対価および前記第１の対価に基づいて、前記販売
元との間で対価の精算を行なう。

【００１４】また、本発明の商品取り引きシステムは、
複数のノードが接続されるネットワークにおいて所望の
商品の取り引きを行なうシステムであって、前記ネット
ワークの任意のノードに設けられ、仲介手段に所望の商
品の販売の申し出を行う販売手段と、前記ネットワーク
の任意のノードに設けられ、前記所望の商品の販売の申
し出を受け付け、前記販売手段に所定の条件に基づいて
第１の対価を支払い、任意の購入手段へ当該商品を第２
の対価を得て販売し、前記第２の対価および前記第１の
対価に基づいて前記販売手段に対する対価の精算を行な
う仲介手段と、前記ネットワークの任意のノードに設け
られ、前記仲介手段より前記商品を前記第２の対価で購
入する購入手段とを有する。

【００１５】

【発明の実施の形態】第１の実施の形態 本発明の第１の実施の形態について、図１〜図８を参照
して説明する。本実施の形態においては、たとえばイン
ターネットのような世界的な規模で展開された通信ネッ
トワークにおいて所望の商品のオークションを行うネッ
トワーク・オークションシステムであって、特に、オー
クションに商品を出品した者が、オークション成立時に
受け取ることのできるであろう金銭を予め借りるような
形態で、融資を受けることができるネットワーク・オー
クションシステムを例示して本発明を説明する。

【００１６】まず、本実施の形態のネットワーク・オー
クションシステムを展開する環境について、図１および
図２を参照して簡単に説明する。本実施の形態のネット
ワーク・オークションシステム１は、図１に示すよう
な、ネットワーク１０によりオークション主催者サーバ
装置２０およびクライアント装置３０が接続されたシス
テム上に構築される。

【００１７】ネットワーク１０は、オークションを活発
に行うためにより広範で大規模なものが好適であり、本
実施の形態においてはインターネットとする。オークシ
ョン主催者サーバ装置２０は、オークションを実行する
ためのほとんどの機能が搭載されてオークションを実際
に進めて行く装置であり、大容量の記憶手段や並列通信
が可能な多数の通信ポートなどを有する大規模なサーバ
装置である。クライアント装置３０は、オークションへ
の出品や入札を行うための端末装置であり、ネットワー
ク１０に接続されたパーソナルコンピュータや専用端末
などである。

【００１８】これらオークション主催者サーバ装置２０
およびクライアント装置３０のハードウェア構成は、容
量や性能に差があるものの機能的には同様の構成であ
り、いずれも通常の計算機装置の構成である。例とし
て、オークション主催者サーバ装置２０の構成を図２に
示す。図２に示すように、オークション主催者サーバ装
置２０は、ネットワークインターフェイス２５、記憶装
置２６、入出力装置２７および処理装置２８を有する。

【００１９】ネットワークインターフェイス２５は、オ
ークションに出品や入札を行う多数のクライアント装置
３０とネットワーク１０を介して通信を行うためのイン
ターフェイスであり、多数の通信先と実質的に同時に通
信可能な性能を有するものである。記憶装置２６は、オ
ークション主催者サーバ装置２０がネットワーク・オー
クションのホスト装置として動作するための種々の機能
を実現する各プログラム、オークションの対象となって
いる全ての商品の情報、過去のオークション対象商品の
落札価格などの情報、過去のオークション参加者の情
報、オークション出品者への融資の情報など、種々の情
報を記憶する大容量の記憶装置である。

【００２０】入出力装置２７は、オークションの管理者
に対する種々の情報の表示、プリント出力、オークショ
ン主催者サーバ装置２０の操作者に対する種々の状態の
表示およびオークション主催者サーバ装置２０の操作な
どを行うための入出力端末装置である。処理装置２８
は、記憶装置２６に記憶されているプログラムに従っ
て、ネットワークインターフェイス２５や入出力装置２
７を制御し、ネットワークインターフェイス２５を介し
てクライアント装置３０と通信を行ないながら、ネット
ワーク・オークションのホスト装置としての所望の処理
を行う演算処理部である。オークション主催者サーバ装
置２０は、このようなハードウェア構成の下で、主に、
記憶装置２６に記憶されている種々のプログラムに基づ
いて処理装置２８が所望の処理を行うことにより、ネッ
トワーク・オークションシステム１のホスト装置として
動作する。

【００２１】クライアント装置３０の構成も、図２に示
したオークション主催者サーバ装置２０の構成とほぼ同
じであるが、オークションに参加するユーザの端末装置
として機能すればよいだけなので、その容量、性能は格
段に低くてよく、パーソナルコンピュータ程度の装置で
十分である。クライアント装置３０においてネットワー
ク１０とのインターフェイスは、オークション主催者サ
ーバ装置２０と通信を行うための１ポートで十分であ
る。また記憶装置、出品、入札または融資に係わる多少
の情報を記憶できればよい。

【００２２】入出力装置は、オークションに参加しよう
とする者が、出品や入札、融資の申し込みを行い易いよ
うなインターフェイス機能を有することが好適である。
そして処理装置も、ユーザの端末装置として機能すれば
よいだけなので、パーソナルコンピュータ程度の演算処
理能力で十分である。クライアント装置３０は、このよ
うなハードウェア構成の下で、オークション主催者サー
バ装置２０に対してオークション対象の商品の出品を行
ったり、オークション成立時に受け取る金銭を先に融資
してもらう形態での融資の申し込みを行なったり、オー
クション対象の商品に対して入札を行ったりするネット
ワーク・オークションシステム１の端末装置として動作
する。

【００２３】次に、このような環境の下で実現される、
本実施の形態のネットワーク・オークションシステム１
について、図１および図３〜図８を参照して説明する。

【００２４】なお、ここでいうネットワーク・オークシ
ョンシステム１は、図１に示したネットワーク環境下に
おいて、少なくとも１つ以上のオークション主催者サー
バ装置２０およびクライアント装置３０を有する任意の
形態として構成されるものである。より具体的には、た
とえば、特定のネットワーク・オークションシステム
が、運営上登録制をとるような場合、そのネットワーク
・オークションシステムのオークション主催者サーバ装
置および登録されたクライアント装置を１つのネットワ
ーク・オークションシステムと考えてもよいし、単に登
録することによりそのオークション主催者サーバ装置に
アクセス可能となるクライアント装置をも含めて１つの
ネットワーク・オークションシステムと考えてもよい。

【００２５】さらには、オークション主催者サーバ装置
２０と通信可能な他のネットワーク・オークションシス
テムのオークション主催者サーバ装置やそのネットワー
ク・オークションシステムのクライアント装置をも含め
て１つのネットワーク・オークションシステムと考えて
もよい。また、オークション主催者サーバ装置およびク
ライアント装置ともに特定の装置に固定化された形態で
はなく、接続されているノードが逐次更新され逐次形態
が変化しているようなネットワークにおいて、オークシ
ョン主催者サーバ装置およびクライアント装置がともに
ダイナミックに規定されるようなネットワーク・オーク
ションシステムであってもよい。

【００２６】ネットワーク・オークションシステムがこ
のように構成されるシステムであることを前提とした上
で、本実施の形態では、図１に示すような、オークショ
ン管理装置２１、出品ノード装置３１および入札ノード
装置３２を有するネットワーク・オークションシステム
１について説明する。本実施の形態において、オークシ
ョン管理装置２１は、前述したオークション主催者サー
バ装置２０上に構築される、ネットワーク・オークショ
ンシステム１を実現する環境を提供するシステムであ
る。また、出品ノード装置３１および入札ノード装置３
２は、クライアント装置３０上に構築される、ネットワ
ーク・オークションシステム１において商品を出品す
る、および、入札を行なうシステムである。なお、出品
ノード装置３１および入札ノード装置３２は、１つのク
ライアント装置３０において同時に両方の機能を有する
ように構成してもよいし、いずれか一方のみの機能を有
するように構成してもよい。

【００２７】以下、そのような構成のネットワーク・オ
ークションシステム１について説明する。まず、ネット
ワーク・オークションシステム１の各部の構成について
説明する。まず、オークション管理装置２１について、
図３を参照して説明する。オークション管理装置２１
は、オークション部２１０、融資部２３０、利用者情報
管理部２５０および通信処理部２７０を有する。そのオ
ークション部２１０は、出品受付部２１１、商品リスト
部２１３、入札受付部２１５、落札処理部２１７、第１
の記憶部２１９およびオークション制御部２２１を有
し、融資部２３０は、融資受付部２３１、融資処理部２
３３、融資額決定部２３５、融資許可部２３７および第
２の記憶部２３９を有する。また、利用者情報管理部２
５０は、取引結果情報受付部２５１、ペナルティー管理
部２５３および第３の記憶部２５５を有する。

【００２８】まず、オークション部２１０の出品受付部
２１１は、出品ノード装置３１からの要求に応じて、通
信処理部２７０およびネットワーク１０を介してその出
品ノード装置３１と通信を行ない、オークションへの商
品の出品を受け付ける。出品ノード装置３１からオーク
ション管理装置２１にオークションへの出品に係わるア
クセスがあった場合には、通信処理部２７０によりその
情報が出品受付部２１１に入力される。これに応答して
出品受付部２１１は、出品ノード装置３１に対して、出
品者を特定する情報や出品に必要な情報などの要求や出
品時に参照すべき情報の提示などを行なって出品のため
のガイダンスを行いながら、最終的に、出品ノード装置
３１より、出品者を特定する情報、商品の説明に係わる
情報および販売条件の情報を受信する。

【００２９】そして出品受付部２１１は、受信した出品
者を特定する情報に基づき、ペナルティー管理部２５３
に対してその出品者がペナルティーを課せられているか
否かのチェックを依頼する。その結果、その出品者がペ
ナルティーを課せられていなければ、受信したそれらの
情報を第１の記憶部２１９に記憶するとともに、オーク
ション制御部２２１に対して商品の出品があった旨を通
知し、出品を受け付ける。その出品者がペナルティーを
課せられていた場合には、出品を受け付けられない旨を
通信処理部２７０を介して出品者に通知し、その出品ノ
ード装置３１との間の処理を終了する。

【００３０】なお、本実施の形態においては、ネットワ
ーク・オークションシステム１は登録制をとるものとす
る。すなわち、オークションに出品あるいは入札を行な
う者は、予めネットワーク・オークションシステム１に
対して会員登録を行なった者に限られるものとする。し
たがって、本実施の形態において前述した出品者を特定
する情報は、その出品者を特定するＩＤと出品者を認証
するためのパスワードである。また、前述した商品の説
明に係わる情報は、その商品の種別（カテゴリ）、名
称、由来・機能などの物品の概要、程度・状態などのコ
ンディションなどを説明する記載、および、画像情報な
どを含む。また、販売条件の情報は、オークション期
間、最低落札価格（リザーブ価格）などの情報を含む。

【００３１】商品リスト部２１３は、オークション対象
商品の情報を管理しておき、入札ノード装置３２からの
アクセスに対応して通信処理部２７０およびネットワー
ク１０を介してその入札ノード装置３２と通信を行な
い、入札ノード装置３２にオークション対象商品の情報
を開示する。そのためにまず商品リスト部２１３は、オ
ークション制御部２２１からの指示に基づいて、新たな
商品の出品があった時には、その商品の情報を提供可能
なように、その商品をオークション対象の商品のリスト
に加える。また、オークション期間が終了した場合に
は、オークション制御部２２１からの指示に基づいて、
その商品をオークション対象の商品のリストより削除す
る。そして、入札ノード装置３２からアクセスがあった
場合には、入札ノード装置３２に対して閲覧を希望する
商品の種類（カテゴリ）などの指示を要求するなどのセ
ッションを行ない、入札ノード装置３２の要求するオー
クション対象の商品の情報を順次提供する。

【００３２】入札受付部２１５は、入札ノード装置３２
からの要求に応じて、通信処理部２７０およびネットワ
ーク１０を介してその入札ノード装置３２と通信を行な
い、オークションに対する入札を受け付ける。入札ノー
ド装置３２からオークション管理装置２１に対してオー
クション対象商品への入札に係わるアクセスがあった場
合には、入札受付部２１５は、入札ノード装置３２に対
して、入札者を特定する情報および入札に必要な情報の
要求や、入札時に参照すべき情報の提示などを行い、最
終的に入札ノード装置３２から、入札価格（購入希望価
格）を含む購入条件の情報および入札する旨の情報を受
信する。

【００３３】そして入札受付部２１５は、受信した入札
者を特定する情報に基づき、ペナルティー管理部２５３
に対してその入札者がペナルティーを課せられているか
否かのチェックを依頼する。その結果、その入札者がペ
ナルティーを課せられていなければ、受信したそれらの
入札情報を対象商品に対応付けて第１の記憶部２１９に
記憶するとともに、オークション制御部２２１に対し
て、入札価格の情報とともに入札があった旨を通知し、
入札を受け付ける。その入札者がペナルティーを課せら
れていた場合には、入札を受け付けられない旨を通信処
理部２７０を介して入札者に通知し、その入札ノード装
置３２との間の処理を終了する。

【００３４】落札処理部２１７は、オークション期間が
終了したオークション対象の商品について、取り引きが
成立するか否か、すなわち、いずれかの入札者に落札す
るか否かの判断を行う。落札処理部２１７は、第１の記
憶部２１９よりオークション期間が終了した商品の最高
入札価格を読み出し、出品者が設定した最低落札価格と
比較し、最高入札価格が最低落札価格以上であれば、そ
の最高価格でその商品を落札する。

【００３５】そして落札した場合、落札処理部２１７
は、落札商品、その商品の出品者および落札者に係わる
情報をオークション制御部２２１に通知するとともに、
通信処理部２７０を介して、出品ノード装置３１および
落札した入札ノード装置３２（以後、これを落札ノード
装置３２と言う場合もある）にその落札処理の結果を通
知する。なお、最高入札価格が最低落札価格に達してい
ない場合は、取り引きが不成立となり、オークション制
御部２２１にその旨を通知してその商品のオークション
に係わる処理は終了する。

【００３６】第１の記憶部２１９は、オークションの対
象となっている商品の情報およびそれらに対する入札の
記録記憶などを記憶する。第１の記憶部２１９には、出
品受付部２１１においてオークションへ出品が受け付け
られるごとに、出品受付部２１１から出品者の情報、商
品を説明する情報および販売条件の情報を含む出品商品
に係わる情報が入力されるので、これを新たに記憶する
ことにより、実質的にオークション対象商品の情報を更
新する。また第１の記憶部２１９は、入札受付部２１５
においてオークション対象商品に対しての入札が受け付
けられるごとに、入札受付部２１５から入札者の情報お
よび入札価格の情報を含む入札に係わる情報が入力され
るので、これをその商品に対する入札の情報として記憶
する。

【００３７】これらの記憶した情報は、商品リスト部２
１３、落札処理部２１７および融資処理部２３３などに
より適宜参照され、商品の閲覧処理、落札処理および融
資処理などにに用いられる。また第１の記憶部２１９
は、出品行為および入札行為を行なったというような、
ネットワーク・オークションシステム１の会員に係わる
情報は、更新されるごとに逐次第３の記憶部２５５にも
出力する。また第１の記憶部２１９は、落札処理部２１
７においてオークション対象商品が落札されるごとに、
オークション制御部２２１の制御に基づいて、そのオー
クション対象商品に係わるそれまでに記憶している情報
を第２の記憶部２３９に、その出品者に係わるそれまで
に記憶している情報を第３の記憶部２５５に各々出力
し、そのオークション対象商品に係わる情報を消去す
る。

【００３８】オークション制御部２２１は、オークショ
ン管理装置２１が全体として所望の動作をするように、
オークション管理装置２１の主としてオークション部２
１０の各部を制御する。具体的には、オークション制御
部２２１は、出品受付部２１１からの商品の出品があっ
た旨の通知、入札受付部２１５からの商品に対する入札
があった旨の通知、落札処理部２１７からの落札結果の
通知などの情報に基づいて、オークション状況およびオ
ークション対象の各商品の入札・落札状態などを管理す
る。具体的には、商品リスト部２１３に対する商品リス
トの更新の指示や第１の記憶部２１９に記憶されている
情報の更新の指示を行なう。また、第１の記憶部２１９
に対するオークションの終了した商品の情報の第２の記
憶部２３９への出力の指示、オークション結果の第２の
記憶部２３９への出力なども行なう。

【００３９】融資部２３０の融資受付部２３１は、出品
受付部２１１を介してオークションに出品した出品ノー
ド装置３１からの、融資の要求を受け付ける。任意の出
品ノード装置３１からオークションへの出品に基づく融
資の申し込みがあった場合には、通信処理部２７０によ
りその情報が融資受付部２３１に入力される。これに応
答して融資受付部２３１は、出品ノード装置３１に対し
て、出品者を特定する情報、出品しているオークション
を指定する情報および融資内容などの情報の要求や、融
資時に参照すべき情報の提示などを行い、最終的に、出
品ノード装置３１より、出品者を特定する情報、出品オ
ークションを特定する情報および希望する融資条件の情
報を受信する。

【００４０】そして融資受付部２３１は、受信した出品
者を特定する情報に基づき、ペナルティー管理部２５３
に対してその出品者がペナルティーを課せられているか
否かのチェックを依頼する。その結果、その出品者がペ
ナルティーを課せられていなければ、受信したそれらの
情報を融資処理部２３３に対して融資の申し込みがあっ
た旨を通知し、融資の申し込みを受け付ける。その出品
者がペナルティーを課せられていた場合には、融資を受
け付けられない旨を通信処理部２７０を介して出品者
（融資希望者）に通知し、その出品ノード装置３１との
間の融資に係わる処理を終了する。

【００４１】融資処理部２３３は、融資受付部２３１か
ら入力された融資の申し込みの情報に基づいて、実際の
融資に係わる処理を行なう。本発明に係わるこの融資
は、オークション管理装置２０が、融資申し込み会員が
オークションに出品している商品を担保とする形態で、
あるいはその商品がオークションで成立した際に返済す
ることを前提とする形態で行なうものである。具体的に
は、融資処理部２３３は、融資額決定部２３５に対して
融資を申し込んだ出品者が出品しているオークション対
象商品の情報およびその出品者の融資申し込み額の情報
を出力し、その商品に対して融資できる妥当な額の算出
を指示する。また、融資処理部２３３は、融資許可部２
３７に対して融資を申し込んだ出品者を特定する情報を
出力し、融資を申し込んだ出品者が融資を行なうのに妥
当な会員か否かのチェックを指示する。

【００４２】融資許可部２３７よりその出品者（融資申
し込み会員）が融資を行なうのに妥当な会員であるとの
チェック結果が得られたら、融資額決定部２３５により
算出された額および融資申し込み金額に基づいて最終的
な融資金額を決定し、利息を計算し返済金額を算出す
る。この利息の計算は、図４に示すように、その出品者
に係わるオークションの終了日を第１の記憶部２１９よ
り読み出してその終了日、すなわち融資終了日までの期
間を算出し（ステップＳ１１）、融資処理部２３３内に
具備する図示せぬテーブルを参照して金利データを読み
出し（ステップＳ１２）、これらのデータに基づいて算
出する（ステップＳ１３）。

【００４３】そして融資処理部２３３は、融資申し込み
会員に対してこれら融資金額、利息、総返済額および融
資期間（オークション期間）などの融資条件の情報を提
示し、融資の最終的な確認をとる。融資申し込み会員よ
り確認が得られたら、その条件に従った融資を実際に行
なう。すなわち、通信処理部２７０を介して所定の決裁
機関に対して、融資額を申し込み会員に融資するよう指
示する。

【００４４】また、融資処理部２３３は、これら融資に
係わる処理の情報を、各会員ごとの情報として記憶する
ように、利用者情報管理部２５０に出力する。そして融
資処理部２３３は、利用者情報管理部２５０に記憶され
ている各会員ごとの融資の情報に基づいて、各融資ごと
に返済予定日などを管理し、返済予定日の出品者への通
知、返済延滞者への督促など、返済までの種々の処理を
行なう。また、融資処理部２３３は、決裁機関あるいは
融資を行なった会員から通信処理部２７０を介して入力
される融資の返済を行なった旨の情報を受け付け、第３
の記憶部２５５に記憶している融資に係わる情報を更新
する。

【００４５】融資額決定部２３５は、融資処理部２３３
から入力される融資を申し込んだ出品者が出品している
オークション対象商品の情報およびその出品者の融資申
し込み額の情報に基づいて、融資額を決定し、融資処理
部２３３に通知する。融資額決定部２３５においては、
第２の記憶部２３９に記憶されている過去のオークショ
ン対象商品に係わる情報をサーチして、さらに、図１に
示すようにネットワーク１０上の他のネットワーク・オ
ークションシステムのたとえばオークション主催者サー
バ装置２０（オークション管理装置２２）に蓄積されて
いる他のネットワーク・オークションシステムにおける
オークション対象商品に係わる情報をサーチして、今回
のオークション対象商品と同等の商品を検索し、その評
価を行い、リザーブ価格に相当する価格を決定する。そ
して、得られた価格の所定の割合を求めるなど、得られ
た価格に対して所定の演算を行い、融資価格を求める。

【００４６】この融資額決定部２３５における融資額決
定の処理について、図５のフローチャートを参照して具
体的に説明する。まず、融資額決定部２３５において処
理が開始されたら（ステップＳ２０）、最初のデータベ
ースである第２の記憶部２３９をアクセスし（ステップ
Ｓ２１）、今回のオークション対象商品と同一の品種お
よび商品名の過去のオークション対象商品を検索する
（ステップＳ２２）。そのような商品が検索されたら、
次にコンディションが類似な商品に絞り込み（ステップ
Ｓ２３）、さらに物品の概要情報により絞り込みを行な
う（ステップＳ２４）。

【００４７】そして、絞り込みを行なった結果の合致商
品（合致データ）が十分あるか否かをチェックし（ステ
ップＳ２５）、十分ない場合には検索すべき他のデータ
ベースがあるか否かをチェックする（ステップＳ２
６）。そして、そのようなデータベースが存在した場合
には、通信処理部２７０を介してそのデータベースをア
クセスし（ステップＳ２１）、ステップＳ２２〜ステッ
プＳ２４の検索を繰り返す。

【００４８】そして、ステップＳ２５において合致デー
タが十分集まった場合、および、もはや検索すべきデー
タベースが存在しなくなったら、合致データ数に応じて
（ステップＳ２７）融資額を求める。具体的には、合致
データが１つしかない場合には（ステップＳ２７）、そ
の合致商品の落札価格の２分の１から数分の１の所定の
価格を融資額とする（ステップＳ２８）。また、合致デ
ータが２つ以上あるが所定の数より少ない場合には、そ
の合致商品の落札価格の平均価格を算出し、その平均価
格から一定率を控除した価格を融資額とする（ステップ
Ｓ２９）。また、合致データが十分ある場合には、その
合致商品の落札価格の分布を求め、その加減から１〜４
割り程度上に位置する価格に設定する（ステップＳ３
０）。そして、これらステップＳ２８〜ステップＳ３０
により得られた融資額を融資処理部２３３に通知して、
融資処理部２３３の処理を終了する（ステップＳ３
１）。

【００４９】融資許可部２３７は、融資処理部２３３か
ら入力される融資を申し込んだ出品者を特定する情報に
基づいて、その融資を申し込んだ出品者が融資を行なう
のに妥当な会員か否かのチェックを行い、融資処理部２
３３に通知する。融資許可部２３７におけるこの融資の
許可／不許可の審査は、融資を申し込んだ会員がネット
ワーク・オークションシステム１においてある程度十分
な取引を行なっているか否か、過去に重大な不適切な取
り引きがあるか否か、および、過去のオークション出品
商品についての落札者からの評価において不満を訴える
ような評価が蓄積されているか否かという観点から行な
う。

【００５０】融資許可部２３７における審査の処理につ
いて、具体的に図６を参照して説明する。まず、融資処
理部２３３からの指示により審査を開始したら（ステッ
プＳ４０）、会員のネットワーク・オークションシステ
ム１に対する参加履歴が記憶されている後述する第３の
記憶部２５５を参照して、まず、その融資申し込み会員
に過去に重大な不適切な取り引きがあるか否かをチェッ
クする（ステップＳ４１）。この重大な不適切な取り引
きとは、本実施の形態においては、たとえばオークショ
ン出品時の情報と現物が著しく異なるような形態でのオ
ークション出品、商品の送付の著しい遅延、落札代金の
著しい滞納など、詐欺紛いの行為である。チェックの結
果、たとえば重大なペナルティーを課せられるような履
歴が存在した場合には、直ちにその会員に対する融資は
不許可と決定して（ステップＳ４５）、その旨を融資処
理部２３３に通知して審査の処理を終了する（ステップ
Ｓ４６）。

【００５１】ステップＳ４１において、そのような重大
なペナルティーを課せられていない場合には、さらに第
３の記憶部２５５を参照して、その融資申し込み会員の
出品者としてのオークションへの参加実績が過去に所定
回数あるか否かをチェックする（ステップＳ４２）。チ
ェックの結果、取り引き実績が所定回数に達していない
場合には、その会員に対する融資は不許可と決定して
（ステップＳ４５）、その旨を融資処理部２３３に通知
して審査の処理を終了する（ステップＳ４６）。

【００５２】ステップＳ４２において、所定回数以上の
出品実績があった場合には、さらに第３の記憶部２５５
を参照して、その融資申し込み会員に対するネガティブ
評価が所定回数、あるいは所定レベル以上あるか否かを
チェックする（ステップＳ４３）。ネットワーク・オー
クションシステム１においては、取り引きが成立し商品
の受け渡しが行なわれた後に、落札者からその商品およ
びオークションに対する評価をしてもらうようになって
おり、出品者およびその商品に対する評価としては、た
とえば満足度という形態で評価が行なわれる。この満足
度が、普通よりも不満足側の評価がなされた時に、これ
をネガティブ評価と言う。なお、このような評価は、後
述するように利用者情報管理部２５０内で処理されて、
第３の記憶部２５５に各出品者に対する評価として蓄積
される。

【００５３】チェックの結果、ネガティブ評価が所定回
数以上ある場合には、その会員に対する融資は不許可と
決定して（ステップＳ４５）、その旨を融資処理部２３
３に通知して審査の処理を終了する（ステップＳ４
６）。そして、ステップＳ４３においてネガティブ評価
が所定回数未満である場合には、その会員は審査を全て
クリアしたものとし、その会員に対する融資を許可と決
定して（ステップＳ４４）、その旨を融資処理部２３３
に通知して融資許可部２３７は審査の処理を終了する
（ステップＳ４６）。

【００５４】第２の記憶部２３９は、融資額決定部２３
５における融資額の決定処理に供するために、これまで
のオークション商品に係わる商品の情報および入札・落
札の記録などを蓄積する。第２の記憶部２３９に対して
は、オークション部２１０においてオークションが成立
するごとに、第１の記憶部２１９よりそのオークション
対象商品に係わる情報が、オークション制御部２２１よ
りそのオークション結果の情報が入力される。第２の記
憶部２３９は、これらを対応付けて、融資額決定部２３
５における商品の評価に供するデータとして記憶する。

【００５５】利用者情報管理部２５０の取引結果情報受
付部２５１は、オークションにおける商品落札者から
の、落札商品およびオークションに対する評価の情報を
受け付け、出品会員に対する評価の情報として第３の記
憶部２５５に記憶する。前述したように、ネットワーク
・オークションシステム１においては、取り引きが成立
し商品の受け渡しが行なわれた後に、落札者がその商品
およびオークションに対する評価を行い、その情報をオ
ークション管理装置２０に送信するようになっている。
取引結果情報受付部２５１は、この情報を通信処理部２
７０を介して受信し、既に第３の記憶部２５５に記憶さ
れている出品者の情報に対応付けて第３の記憶部２５５
に記憶する。

【００５６】ペナルティー管理部２５３は、出品受付部
２１１、入札受付部２１５、落札処理部２１７および融
資受付部２３１から入力される、会員からの各処理の申
し込みなどの処理を、実行してよいか否かの問い合わせ
に応じて、第３の記憶部２５５よりその会員の情報を読
み出してペナルティーの状態を検出し、その処理の実行
の許可または不許可の決定を行い、各部に通知する。本
実施の形態においては、融資期間を過ぎても未返済の融
資がある会員に対して、オークションへの参加、すなわ
ち、出品、入札、落札および融資を不許可とするペナル
ティーを科するものとし、ペナルティー管理部２５３は
そのペナルティーを科す処理を行なう。

【００５７】ペナルティー管理部２５３における具体的
な処理について図７を参照して説明する。まず、出品受
付部２１１などより、会員からの各処理のリクエストを
実行してよいか否かの問い合わせが行なわれることによ
りペナルティー管理部２５３は処理を開始し（ステップ
Ｓ５０）、第３の記憶部２５５をアクセスしてその会員
の情報を読み出し、融資に係わる情報、特に返済状況を
確認する（ステップＳ５１）。そして、融資期限を過ぎ
ての未返済があるか否かをチェックし（ステップＳ５
２）、そのような未返済がなければ会員からのリクエス
トの実行を許可するものと決定し（ステップＳ５３）、
また、そのような未返済があれば会員からのリクエスト
の実行を不許可と決定する（ステップＳ５４）。そし
て、その決定内容を問い合わせ元の構成部に通知して処
理を終了する（ステップＳ５５）。

【００５８】第３の記憶部２５５は、融資許可部２３７
およびペナルティー管理部２５３における会員の審査に
供するために、各会員ごとのこれまでのネットワーク・
オークションシステム１における参加履歴などを蓄積す
る。第２の記憶部２３９に対しては、オークション部２
１０においてオークションが成立するごとに、第１の記
憶部２１９より出品者、入札者および落札者に係わる情
報が入力される。また、融資部２３０において融資およ
び返済が行なわれるごとに融資処理部２３３よりその情
報が入力される、さらに、商品落札者より落札商品およ
びオークションに対する評価が入力されるごとに、取引
結果情報受付部２５１より評価結果が入力される。第３
の記憶部２５５は、これらを各会員の情報として対応付
けて、融資許可部２３７における各会員の審査に供する
データ、ペナルティー管理部２５３におけるリクエスト
の実行の許可／不許可の決定に供するデータとして記憶
する。

【００５９】そして、通信処理部２７０は、オークショ
ン管理装置２１の各部と、出品ノード装置３１および入
札ノード装置３２を含むネットワーク１０の任意のノー
ドとのネットワーク１０を介した通信を制御する。通信
処理部２７０は、実際に通信プロトコルなどに従って通
信を行うとともに、通信内容に応じて、受信した情報を
関係する構成部に選択的に出力する。すなわち、通信処
理部２７０は、受信した情報が、商品のオークションへ
の出品に係わる情報の場合には出品受付部２１１に、オ
ークションにかかっている商品を閲覧するための情報の
場合には商品リスト部２１３に、入札に係わる情報の場
合には商品リスト部２１３に、融資を申し込むための情
報の場合には融資受付部２３１に、融資の返済に係わる
情報の場合には融資額決定部２３５に、そして、落札商
品およびオークションの評価に係わる情報の場合には取
引結果情報受付部２５１に、各々出力する。

【００６０】また、それら各構成部から入力される送信
対象の情報を、その情報に付加されている送信先の情報
に基づいて、適宜出品ノード装置３１、入札ノード装置
３２あるいは他のネットワーク・オークションシステム
のオークション管理装置２２などに対して送信する。以
上が、オークション管理装置２１の構成の説明である。

【００６１】次に、出品ノード装置３１について説明す
る。出品ノード装置３１は、実体は前述したクライアン
ト装置３０と同一であって、オークション管理装置２１
に対してオークションに商品を出品する動作を行ったク
ライアント装置３０を、オークション管理装置２１から
見て出品ノード装置３１と位置づけているものである。
そして、オークションに対して商品を出品する場合、出
品ノード装置３１は、まずオークション管理装置２０に
アクセスし、出品受付部２１１と通信を行ない出品受付
部２１１からのガイダンスに従って順次出品商品に係わ
る情報を入力する。また出品が終了し融資を申し込む場
合は、出品ノード装置３１は、オークション主催者サー
バ装置２０の融資受付部２３１にアクセスして融資を申
し込む。これにより、融資部２３０の融資処理部２３３
より融資の可否および融資に係わる情報が通知されるの
で、これを確認することにより、実際に融資が得られ
る。

【００６２】前述したように、本実施の形態のネットワ
ーク・オークションシステム１においては、オークショ
ンへの出品および融資の申し込みは独立して行なわれる
ものであるが、出品ノード装置３１においてオークショ
ン出品時に融資の申し込みを行なう場合には、図８に示
すように、オークション管理装置２０との通信画面３０
０内に、出品受付部２１１からの出品に係わる一般的な
情報、処理のためのウィンドウ３１０と、融資処理部２
３３からの融資に係わる情報、処理のためのウィンドウ
３２０とが同時に表示される。したがって、利用者にと
っては、オークションへの出品と密着した融資、すなわ
ち、オークションへの出品物を担保とする、あるいは、
オークション成立時に受け取る金額の前借りというよう
な形態で融資を受けることができる。

【００６３】次に、入札ノード装置３２について説明す
る。入札ノード装置３２は、実体は前述したクライアン
ト装置３０と同一であって、オークション管理装置２１
に対してオークションにかけられている商品を閲覧する
動作および入札する動作を行ったクライアント装置３０
を、オークション管理装置２１から見て入札ノード装置
３２と位置づけているものである。なお、この入札ノー
ド装置３２の中で、特に落札に成功したノードを、落札
ノード装置３２として図中および説明中で用いている。

【００６４】入札ノード装置３２における、オークショ
ンにかけられている商品を閲覧する処理は、ネットワー
ク１０を介してオークション管理装置２１にアクセス
し、オークション管理装置２１により提供されるインタ
ーフェイスに従うことで実現される。すなわち、通常の
ウェブを閲覧するのと同じ方法により、特段のツールな
どを使用せずに行える。また、入札ノード装置３２にお
けるオークションに入札する処理も、オークション管理
装置２１により提供されるインターフェイスに従い、商
品を選択し、希望購入価格（入札価格）を設定するのみ
で行える。

【００６５】次に、このような構成のネットワーク・オ
ークションシステム１の典型的な動作である、オークシ
ョンへの出品、入札、落札およびそれにともなう融資と
いう処理の流れについてまとめて説明する。まず、たと
えば至急金銭を得たいために、何らかの商品をオークシ
ョンに出品しようと考えた出品者は、出品ノード装置３
１（クライアント装置３０）よりオークション管理装置
２０にアクセスし、出品受付部２１１によって示される
ガイダンスに従って、商品の説明や販売条件などを出品
受付部２１１に送信し、オークション出品の申し込みを
行なう。

【００６６】出品ノード装置３１からの出品申し込みを
受信した出品受付部２１１は、ペナルティー管理部２５
３に対してこの出品者を特定する情報を送信し、出品を
受け付けてよいか否かを問い合わせる。ペナルティー管
理部２５３は、第３の記憶部２５５に記憶されている各
会員の情報を参照して、この出品者に返済が遅延してい
る融資があるか否かをチェックし、そのような融資がな
ければ出品受付部２１１に対して出品の申し込みを受け
付けてよい旨を通知する。

【００６７】これを受けて出品受付部２１１は、出品ノ
ード装置３１から入力された出品申し込みの情報を第１
の記憶部２１９に記憶させ、オークション制御部２２１
に出品があった旨を通知し、出品ノード装置３１からの
出品を受け付ける。以後、出品者が設定したオークショ
ン期間の間、出品ノード装置３１が出品した商品の情報
は、商品リスト部２１３が提供するオークション対象商
品のリストに掲載され、ネットワーク１０に接続された
任意のクライアント装置３０より閲覧可能となる。

【００６８】一方、出品者は、さらに出品ノード装置３
１を介してオークション管理装置２０にアクセスし、融
資の申し込みを行なう。オークション管理装置２０にお
いては、融資受付部２３１がこの融資に係わるアクセス
を受信し、ペナルティー管理部２５３に対してこの出品
者を特定する情報を送信し、融資の申し込みを受け付け
てよいか否かを問い合わせる。ペナルティー管理部２５
３は、出品の場合と同様に、第３の記憶部２５５に記憶
されている各会員の情報を参照して、この出品者に返済
が遅延している融資があるか否かをチェックし、そのよ
うな融資がなければ融資受付部２３１に対して融資の申
し込みを受け付けてよい旨を通知する。

【００６９】これを受けて融資受付部２３１は、出品ノ
ード装置３１から入力された融資の申し込みを融資処理
部２３３に通知し、融資の申し込みを受け付ける。融資
処理部２３３は、出品ノード装置３１が先に申し込んで
いるオークションに係わる情報を第１の記憶部２１９よ
り読み出し、その商品の情報を融資額決定部２３５に出
力して、商品の評価および融資限度額の算出を指示す
る。また融資処理部２３３は、融資許可部２３７に対し
てその融資申し込み会員の情報を出力し、その会員に融
資を行なってよいか否かの審査を指示する。

【００７０】融資額決定部２３５は、第２の記憶部２３
９に記憶されている過去の種々の商品に係わる情報を参
照して、さらには、ネットワーク１０を介して他のネッ
トワーク・オークションシステムにおける出品商品の同
様のデータベースを参照して、オークションにかけられ
ている商品のリザーブ価格を推定し、融資処理部２３３
に報告する。また融資許可部２３７は、第３の記憶部２
５５に記憶されている各会員のオークションへの参加履
歴情報を参照して、その会員に重大な不適切な取り引き
がないか、その会員が所定回数以上オークションに出品
をしているか、および、その会員にネガティブ評価が所
定回数以上ないかというチェックを行い、全てのチェッ
クをクリアした場合に、その会員に融資を行なってよい
と決定し、融資処理部２３３に報告する。

【００７１】融資処理部２３３は、融資許可部２３７か
ら融資を行なってよい旨の報告があった場合には、融資
額決定部２３５より報告された融資限度額と融資申し込
み会員が申し込んだ融資申し込み額の低い方を融資金額
として決定し、これに対する利息を算出し、総返済金額
を算出し、オークション期間の情報とともに、今一度こ
れらの融資条件の情報を通信処理部２７０を介して出品
ノード装置３１に通知し、確認を求める。これを出品ノ
ード装置３１上で見た会員が確認した旨を融資処理部２
３３に送信すると、融資処理部２３３はネットワーク１
０を介して所定の決裁期間に出品ノード装置３１に対し
て融資を行なうよう指示し、融資に係わる情報を第３の
記憶部２５５に記憶しておく。

【００７２】オークションの期間においてオークション
管理装置２０は、任意の入札ノード装置３２（クライア
ント装置３０）より購入希望価格（入札価格）を記載し
た購入の申し出（入札）が送信されると、入札受付部２
１５がこれを受け付け、一旦第１の記憶部２１９に記憶
しておく。ただし、その入札の入札価格がその商品のそ
れまでの最高の入札価格であった場合には、その情報が
オークション制御部２２１を介して商品リスト部２１３
に転送され、商品リスト部２１３が提供するリストの情
報が更新される。そして、オークション期間が終了した
ら、落札処理部２１７は第１の記憶部２１９よりその商
品に対する入札情報を読み出し、最高入札価格を検出
し、これが出品者の設定した最低入札価格以上であれ
ば、その商品は、その最高価格で入札したノード装置３
２に対して落札する。

【００７３】このようなオークション処理が行なわれ、
オークション期間が終了すると、これにより融資期間も
終了する。それまでに、出品ノード装置３１により決裁
期間あるいはオークション管理装置２０に対して返済が
終了していれば、直ちに融資処理部２３３がこれを検知
して、第３の記憶部２５５に記憶されている融資の情報
を更新する。すなわち、融資が返済された旨の情報を書
き込む。

【００７４】一方、融資期間終了までに返済がなされて
いない場合には、同じく融資処理部２３３がこれを検知
し、通信処理部２７０を介して出品ノード装置３１に対
して督促などの処理を行なう。また、これにより、出品
ノード装置３１がオークション管理装置２０に対して新
たな商品の出品、入札および融資の申し込みを行なった
場合、または、融資期間が終了する前に入札した商品に
対して落札した場合、いずれも、出品ノード装置３１に
対する処理はペナルティー管理部２５３により拒絶され
ることになる。

【００７５】以上説明したように、第１の実施の形態の
ネットワーク・オークションシステム１においては、オ
ークションの出品者は、オークションに商品を出品した
時点で、その商品の最低落札価格（リザーブ価格）に基
づいて算出される所定の金額を限度として、融資を受け
ることができる。したがって、オークションの結果を待
たずに、迅速に金銭を受け取ることができる。また、そ
の融資は、あくまでもオークションとは別の処理であ
り、オークションにおいてその商品が買いたたかれるな
ど、融資を受けることにより出品者が不利益を被ること
はなく、出品者は商品価値に相応した金銭を迅速に得る
ことができる。そしてこの結果、商品の流通システム、
換金システムとしてネットワーク・オークションシステ
ムが利用されるようになり、ネットワーク・オークショ
ン、ネットワーク・オークションを介した商品取り引き
を活発にすることができる。

【００７６】第２の実施の形態 本発明の第２の実施の形態について、図９を参照して説
明する。第１の実施の形態においては、オークションに
係わり提供対象の商品に対する対価を迅速に得ることの
できるシステムを例示して本発明を説明した。しかしな
がら本発明は、オークションシステムに限られるもので
はなく、通常の商品の販売システムにおいても、一時的
に何らかの対価を商品提供元に支払うという形態で実現
することができる。そのような商品取り引きシステムを
第２の実施の形態として例示する。

【００７７】図９は、第２の実施の形態の商品取り引き
サーバ装置４０の構成を示すブロック図である。この商
品取り引きサーバ装置４０は、オークション主催者サー
バ装置２０と同様に、図１に示したようなネットワーク
１０に接続され、任意のノードと通信を行いながら、販
売対象の商品の受け付けや商品の販売を行なうものとす
る。まず、この商品取り引きサーバ装置４０の構成につ
いて説明する。商品取り引きサーバ装置４０は、商品受
付部４１０、記憶部４２０、支払額決定部４３０、商品
評価データベース４４０、販売部４５０、精算部４６０
および通信処理部４７０を有する。

【００７８】商品受付部４１０は、任意のノードからの
商品の販売の申し出を受け付け、受信した情報を記憶部
４２０に記憶するとともに、支払額決定部４３０に対し
ても出力し、支払額決定部４３０に対して、その商品の
担保価値に相当する金銭を商品の提供元に支払うよう指
示する。記憶部４２０は、商品取り引きサーバ装置４０
が販売対象として受け付けた商品に係わるデータを記憶
する。支払額決定部４３０は、商品受付部４１０から入
力される商品の情報に基づいて、商品評価データベース
４４０を参照して、その商品の担保価値を検出し、その
価格に相当する金銭を商品提供元に支払うよう通信処理
部４７０を介して外部決裁期間に指示を行なう。また、
その支払い金額の情報を、精算部４６０に出力する。

【００７９】商品評価データベース４４０は、種々の商
品について、商品の種類、商品名、商品の状態などに応
じたその商品の評価額が予め記録されたデータベースで
あり、支払額決定部４３０より参照されて担保価値を決
定するのに用いられる。販売部４５０は、記憶部４２０
に記憶されている商品取り引きサーバ装置４０が一時的
に受け取った販売対象の商品を、通信処理部４７０およ
びネットワーク１０を介して任意の方法で販売する。そ
して、販売価格の方法を、精算部４６０に出力する。

【００８０】精算部４６０は、各商品ごとに、支払額決
定部４３０より入力された最初に商品提供元に支払われ
た金額と、販売部４５０により販売された結果の商品の
販売価格との差を検出し、その差額に相当する金銭をそ
の商品の提供元との間で精算する。その際、精算部４６
０は、その商品の販売手数料に相当する額を、差額より
差し引いて精算を行なうなどの処理を行なう。通信処理
部４７０は、商品取り引きサーバ装置４０の各部がネッ
トワーク１０を介して任意のノードと所望の通信を行な
うためのインターフェイスである。

【００８１】次に、このような商品取り引きサーバ装置
４０の動作について説明する。まず、商品を販売しよう
と考えた任意の商品提供者は、その商品に係わる情報を
商品受付部４１０に送信して商品の販売を依頼する。商
品の情報を受信した商品受付部４１０は、この情報を記
憶部４２０に記憶し、販売部４５０がこれを読み出し
て、ネットワーク１０上で任意の方法で販売する。一
方、商品受付部４１０は、受信した情報を支払額決定部
４３０にも出力し、支払額決定部４３０が商品評価デー
タベース４４０を参照してその商品の評価を行い、最低
販売見込み価格、換言すれば担保価値に相当する価格を
推定し、商品提供元に対してその価格の金銭を支払う。
そして、販売部４５０がその商品を販売したら、精算部
４６０において、その販売価格と最初の支払い金額との
差を求め、さらに販売手数料などの経費を差し引いて、
残りの金額を商品提供元に対して精算する。

【００８２】このように、商品取り引きサーバ装置４０
においては、商品の販売者が、商品価値に相応した金銭
を迅速に得ることができる。

【００８３】変形例 なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、
種々の改変が可能である。たとえば、第１の実施の形態
においては、オークション管理装置２１が”融資”を行
なうものとしているが、これは、実質的にオークション
管理装置２１が金銭の授受を直接的に操作する行為を指
すものではない。実際の金銭の操作の処理は、たとえば
法令や監督官庁の規則、指導などにより、認可された特
定の機関により行なわれるのが通常である。そのような
場合に、本実施の形態で言うオークション管理装置２１
の融資の処理は、実際には、そのような機関に融資の申
し込みの代行を行なったり、融資に係わる情報を提供し
たり、融資の審査に係わる情報を提供したり、あるいは
保証を行なったりという、融資に係わる間接的な処理と
なる。しかしながら、このような処理であっても、オー
クション管理装置２１からの情報に基づいて何らかの形
態で融資に係わる処理が行なわれる限り、そのようなシ
ステムは本発明の範囲内である。もちろん、オークショ
ン管理装置２１からの情報により直接的に決裁手段が操
作できる環境であれば、文言通りオークション管理装置
２１が融資を行なうことになり、当然そのような形態も
本発明の範囲内である。

【００８４】また、前述したオークション管理装置２０
においては、オークションに商品を出品した会員が融資
受付部２３１に対して融資を申し込むことにより、融資
額決定部２３５が融資額を算出し、融資許可部２３７が
会員の審査を行い、また融資処理部２３３が融資に係わ
る処理を行なうものであった。しかし、たとえば会員が
オークションに商品を出品したことに基づいて、オーク
ション管理装置２０内部において、融資額決定部２３５
における融資額の算出、融資許可部２３７における会員
の審査および融資処理部２３３における融資に係わる準
備処理などを予め行なうようにしておいてもよい。この
ようにしておけば、実際に会員から融資の申し込みがあ
った場合には、即座に融資の可否や融資額などを知らせ
ることができ、また融資をより迅速に行なうことができ
る。

【００８５】また、たとえば融資許可部２３７における
融資の審査の方法、その際の「重大な不適切な取り引
き」の定義、取り引き実績の基準、「ネガティブ評価」
の基準などは、たとえばオークション主催者の方針など
に基づいて、任意に決定してよい。

【００８６】また、第２の実施の形態の商品取り引きサ
ーバ装置４０における、商品の販売形態は任意である。
たとえば、商品の種類ごとに、購入する可能性のありそ
うな利用者に対してダイレクトに商品紹介を行なった
り、オンラインショップなどの店舗で紹介したりする方
法でよい。また、ネットワーク１０を介さない任意の方
法で販売を行なってもよい。

【００８７】また、本発明のネットワーク・オークショ
ンシステムを構成するネットワークは、インターネット
に限られるものではなく、任意の広域、あるいは、ロー
カルなネットワークでよい。また、各オークション主催
者サーバ装置２０、クライアント装置３０などのハード
ウェア構成、および、オークション管理装置２１の機能
ブロック構成も、各々図２および図３に示したような構
成に限られるものではなく、任意の構成でよい。また、
本発明のネットワーク・オークションシステムで行うオ
ークションの方法も、本実施の形態においては、最低落
札価格指定方式で、出品商品の個数が１個の場合を例示
したが、これに限られるものではない。たとえば、いわ
ゆるダッチオークションと言われる、各商品が複数個存
在するようなオークションでもよいし、任意の方式のオ
ークションでよい。

【００８８】

【発明の効果】このように、本発明によれば、オークシ
ョンへの商品の出品者が商品価値に相応した金銭を迅速
に得ることができるオークションシステムおよびオーク
ション方法を提供することができる。また、オークショ
ンへの商品の出品者が商品価値に相応した金銭を迅速に
得ることができるネットワーク・オークションを主催す
る処理を行なうオークション処理装置およびそのオーク
ション処理方法を提供することができる。さらに、商品
の販売者が、商品価値に相応した金銭を迅速に得ること
ができる商品取り引き方法および商品取り引きシステム
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の第１の実施の形態のネットワ
ーク・オークションシステムを展開する環境を示す図で
ある。

【図２】図２は、本発明の第１の実施の形態のネットワ
ーク・オークションシステムのオークション主催者サー
バ装置の構成を示すブロック図である。

【図３】図３は、図２に示したオークション主催者サー
バ装置上に構成されるオークション管理装置の構成を示
すブロック図である。

【図４】図４は、図３に示したオークション管理装置の
融資処理部で行なわれる金利算出の処理を説明するため
のフローチャートである。

【図５】図５は、図３に示したオークション管理装置の
融資額決定部で行なわれる融資額決定の処理を説明する
ためのフローチャートである。

【図６】図６は、図３に示したオークション管理装置の
融資許可部で行なわれる融資許可の処理を説明するため
のフローチャートである。

【図７】図７は、図３に示したオークション管理装置の
ペナルティー管理部で行なわれる会員のペナルティーチ
ェックの処理を説明するためのフローチャートである。

【図８】図８は、図１に示した出品ノード装置におけ
る、オークション出品申し込みおよび融資申し込みの操
作を説明するための、出品ノード装置３１の画面を示す
図である。

【図９】図９は、本発明の第２の実施の形態の商品取り
引きサーバ装置の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…ネットワーク・オークションシステム、１０…ネッ
トワーク、２０…オークション主催者サーバ装置、２１
…オークション管理装置、２５…ネットワークインター
フェイス、２６…記憶装置、２７…入出力装置、２８…
処理装置、３０…クライアント装置、３１…出品ノード
装置、３２…入札ノード装置（落札ノード装置）、２１
０…オークション部、２１１…出品受付部、２１３…商
品リスト部、２１５…入札受付部、２１７…落札処理
部、２１９…第１の記憶部、２２１…オークション制御
部、２３０…融資部、２３１…融資受付部、２３３…融
資処理部、２３５…融資額決定部、２３７…融資許可
部、２３９…第２の記憶部、２５０…利用者情報管理
部、２５１…取引結果情報受付部、２５３…ペナルティ
ー管理部、２５５…第３の記憶部、２７０…通信処理
部、４００…商品取り引きサーバ装置、４１０…商品受
付部、４２０…記憶部、４３０…支払額決定部、４４０
…商品評価データベース、４５０…販売部、４６０…精
算部

Claims (56)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のノードが接続されるネットワークに
   おいてオークションを行うシステムであって、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ任意の商品
   に係わる情報と、必要に応じて融資を申し込みとを、オ
   ークション主催手段に送信し、前記商品をオークション
   に出品する出品手段と、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ、前記出品
   された商品を前記ネットワーク上の任意のノードより閲
   覧可能な形態で開示し、前記ネットワークの任意のノー
   ドに設けられた入札手段からの入札を受け付け、前記入
   札を行った入札手段より当該商品を販売する落札先を決
   定する手段であって、前記出品手段から前記融資の申し
   込みがあった場合に当該出品手段に対して所定の融資を
   行なうオークション主催手段と、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ、前記ネッ
   トワークを介して前記オークション主催手段により開示
   されている前記オークション対象の商品を閲覧し、購入
   希望の商品に対して入札を行う入札手段とを有するオー
   クションシステム。
2. 【請求項２】前記オークション主催手段は、 前記融資の申し込みがあった前記出品手段が融資先とし
   て適切か否かを調査する信用調査手段を有し、 前記出品手段が融資先として適切であった場合に前記融
   資を行なう請求項１に記載のオークションシステム。
3. 【請求項３】前記オークション主催手段は、 少なくとも前記出品手段のオークション参加履歴情報を
   記憶する第１の記憶手段を有し、 前記信用調査手段は、前記記憶されている情報に基づい
   て、前記出品手段のオークションへの参加実績が所定の
   実績以上であった場合に、当該出品手段を融資先として
   適切と判断する請求項２に記載のオークションシステ
   ム。
4. 【請求項４】前記落札先と決定された前記入札手段は、
   前記購入した商品の、当該購入に係わる任意の情報を前
   記オークション主催手段に送信し、 前記オークション主催手段は、 前記落札先と決定された前記入札手段より前記送信され
   た情報を記憶する第２の記憶手段を有し、 前記信用調査手段は、前記記憶されている、当該出品手
   段の以前のオークションへの出品商品に係わる、当該商
   品を購入した前記入札手段からの情報に基づいて、前記
   出品手段が融資先として適切か否かを調査する請求項２
   に記載のオークションシステム。
5. 【請求項５】前記信用調査手段は、前記記憶されている
   情報に基づいて、前記出品手段のオークションへの参加
   に係わる所定の不適切さが、以前に、所定の回数以上で
   あった場合に、当該出品手段を融資先として不適切と判
   断する請求項４に記載のオークションシステム。
6. 【請求項６】前記信用調査手段は、前記記憶されている
   情報に基づいて、前記出品手段のオークションへの所定
   の不適切な参加が以前にあった場合に、当該出品手段を
   融資先として不適切と判断する請求項４に記載のオーク
   ションシステム。
7. 【請求項７】前記オークション主催手段は、 前記出品された商品を評価し融資限度額を決定する融資
   額決定手段を有し、 前記決定された融資限度額の範囲内で前記融資を行なう
   請求項２に記載のオークションシステム。
8. 【請求項８】前記オークション主催手段は、オークショ
   ンにかけられた商品に係わる、当該商品の属性の情報、
   当該商品の落札価格に係わる情報を含む任意の情報を記
   憶する第２の記憶手段を有し、前記融資額決定手段は、
   当該オークション対象商品と同等の商品に係わる前記記
   憶されている情報に基づいて、当該商品の前記融資限度
   額を決定する請求項７に記載のオークションシステム。
9. 【請求項９】前記融資額決定手段は、前記ネットワーク
   を介して接続された他のオークションシステムにおいて
   オークションにかけられた商品および当該商品の価格に
   係わる情報に基づいて、当該商品の前記融資限度額を決
   定する請求項７に記載のオークションシステム。
10. 【請求項１０】前記オークション主催手段は、融資額決
    定手段により決定された融資限度額を前記出品手段に通
    知する融資限度額通知手段をを有する請求項７に記載の
    オークションシステム。
11. 【請求項１１】前記オークション主催手段は、前記出品
    された商品のオークションの期間に対応した所定の期
    間、前記融資を行なう請求項１に記載のオークションシ
    ステム。
12. 【請求項１２】前記オークション主催手段は、前記融資
    を行なった前記出品手段が前記融資の返済を適切に行な
    わなかった場合に、所定のペナルティを科すペナルティ
    処理手段を有する請求項１に記載のオークションシステ
    ム。
13. 【請求項１３】前記ペナルティ処理手段は、前記融資を
    行なった前記出品手段が前記融資の返済を適切に行なわ
    なかった場合に、当該出品手段に係わる出品者またはノ
    ードからの、前記出品および前記入札のいずれか一方ま
    たはその両方を禁止する請求項１２に記載のオークショ
    ンシステム。
14. 【請求項１４】複数のノードが接続されるネットワーク
    においてオークションを行うための処理方法であって、 前記ネットワークの任意のノードに設けられた出品手段
    が、オークション出品対象の商品に係わる情報を、前記
    ネットワークの任意のノードに設けられたオークション
    主催手段に送信し、 前記出品手段が、必要に応じて融資を申し込みを前記オ
    ークション主催手段に行い、 前記オークション主催手段は、前記出品手段から前記融
    資の申し込みがあった場合に、当該オークションに係わ
    る所定の条件の下で当該出品手段に対して所定の融資を
    行ない、 前記オークション主催手段は、前記送信された前記商品
    に係わる情報を、前記ネットワークの任意のノードより
    閲覧可能な形態で開示し、 前記ネットワークの任意のノードに設けられた入札手段
    が、前記開示されている商品を閲覧し、 前記入札手段は、必要に応じて購入希望の前記商品に対
    して入札を行い、 前記オークション主催手段は、入札を行った前記入札手
    段の中より当該商品を販売する落札先を決定するオーク
    ション方法。
15. 【請求項１５】前記オークション主催手段は、前記出品
    手段から前記融資の申し込みがあった場合に、当該出品
    手段に係わる出品者の過去のオークション参加履歴に基
    づいて、当該出品手段が融資先として適切か否かを調査
    し、適切であった場合に当該出品手段に対して前記所定
    の融資を行なう請求項１４に記載のオークション方法。
16. 【請求項１６】前記オークション主催手段は、前記出品
    手段に係わる出品者のオークションへの参加実績が所定
    の実績以上であった場合に、当該出品手段を融資先とし
    て適切と判断する請求項１５に記載のオークション方
    法。
17. 【請求項１７】前記落札先と決定された前記入札手段
    は、前記購入した商品の、当該購入に係わる任意の情報
    を前記オークション主催手段に送信し、 前記オークション主催手段は、前記落札先と決定された
    前記入札手段より前記送信された情報を、当該商品の出
    品手段に係わる出品者の前記オークション参加履歴情報
    として記憶する請求項１５に記載のオークション方法。
18. 【請求項１８】前記オークション主催手段は、前記記憶
    されている前記オークション参加履歴情報に基づいて、
    前記出品手段に係わる出品者のオークションへの参加に
    係わる所定の不適切さが、過去に所定の回数以上あった
    場合に、当該出品手段を融資先として不適切と判断する
    請求項１７に記載のオークション方法。
19. 【請求項１９】前記オークション主催手段は、前記記憶
    されている前記オークション参加履歴情報に基づいて、
    前記出品手段に係わる出品者のオークションへの所定の
    不適切な参加が過去にあった場合に、当該出品手段を融
    資先として不適切と判断する請求項１７に記載のオーク
    ション方法。
20. 【請求項２０】前記オークション主催手段は、 前記出品手段より前記融資の申し込みがあったか否かに
    係わらず、当該出品手段に係わる出品者の過去のオーク
    ション参加履歴に基づいて、当該出品手段が融資先とし
    て適切か否かを調査し、 前記出品手段から前記融資の申し込みがあった場合に、
    前記調査の結果を有効にする請求項１５に記載のオーク
    ション方法。
21. 【請求項２１】前記オークション主催手段は、前記出品
    された商品を評価し融資限度額を決定し、前記決定され
    た融資限度額の範囲内で前記融資を行なう請求項１４に
    記載のオークション方法。
22. 【請求項２２】前記オークション主催手段は、前記商品
    の担保価格に相当する額を前記融資限度額とする請求項
    ２１に記載のオークション方法。
23. 【請求項２３】前記オークション主催手段は、前記商品
    の前記オークションにおける最低入札価格に相当する額
    を前記融資限度額とする請求項２１に記載のオークショ
    ン方法。
24. 【請求項２４】前記オークション主催手段は、オークシ
    ョンにかけられた商品で、当該オークション対象商品と
    同等の商品に係わる所定の情報に基づいて、当該商品の
    前記融資限度額を決定する請求項２１に記載のオークシ
    ョン方法。
25. 【請求項２５】前記オークション主催手段は、前記ネッ
    トワークを介して接続された他のオークションシステム
    においてオークションにかけられた商品で、当該オーク
    ション対象商品と同等の商品に係わる所定の情報に基づ
    いて、当該商品の前記融資限度額を決定する請求項２１
    に記載のオークション方法。
26. 【請求項２６】前記オークション主催手段は、 前記出品手段より前記融資の申し込みがあったか否かに
    係わらず、当該オークション対象商品に対する融資限度
    額の決定に係わる所定の処理を行い、 前記出品手段から前記融資の申し込みがあった場合に、
    前記融資限度額の範囲内で前記融資を行なう請求項２１
    に記載のオークション方法。
27. 【請求項２７】前記オークション主催手段は、前記出品
    手段より前記融資の申し込みがあったか否かに係わら
    ず、当該オークション対象商品に対する融資限度額の決
    定を行い、 当該決定した融資限度額の情報を前記出品手段に通知
    し、 前記出品手段は、前記通知された融資限度額の情報に基
    づいて、前記融資の申し込みを行なう請求項２１に記載
    のオークション方法。
28. 【請求項２８】前記オークション主催手段は、前記出品
    された商品のオークションの期間に対応して設定する所
    定の期間、前記融資を行ない前記出品手段は、前記所定
    の期間内に前記融資を返済する請求項１４に記載のオー
    クション方法。
29. 【請求項２９】前記オークション主催手段は、前記出品
    手段が前記所定の期間内に前記融資の返済を行なわなか
    った場合に、当該出品手段に対して所定のペナルティを
    科す請求項２８に記載のオークション方法。
30. 【請求項３０】前記オークショ０主催手段は、前記出品
    手段が前記所定の期間内に前記融資の返済を行なわなか
    った場合に、当該出品手段に係わる出品者に係わる前記
    出品手段からの出品および前記入札手段からの入札のい
    ずれか一方またはその両方を禁止する請求項２９に記載
    のオークション方法。
31. 【請求項３１】複数のノードが接続されるネットワーク
    を介して所望の商品のオークションを行う装置であっ
    て、 前記ネットワークに接続された任意のノードから送信さ
    れる、任意のオークション対象の商品についてのオーク
    ションの申し出を受け付けるオークション受け付け手段
    と、 前記オークションの申し出を受け付けた前記オークショ
    ン対象の商品の商品出品元から必要に応じて送信される
    融資の申し込みを受け付ける融資受け付け手段と、 前記受け付けた融資の申し込みに基づいて、前記出品元
    に対して所定の融資を行なう融資手段と、 前記受け付けたオークション対象の各商品についての当
    該商品を説明する情報を含む所定の情報を、前記ネット
    ワークに接続された任意のノードから閲覧可能な形態で
    開示する商品開示手段と、 前記ネットワークに接続された任意のノードから送信さ
    れる、前記オークション対象の商品に対する入札を受け
    付ける入札受け付け手段と、 前記オークション対象の各商品に対して、前記入札を行
    なった入札元より当該商品を譲渡する落札先を決定する
    落札手段とを有するオークション処理装置。
32. 【請求項３２】前記出品元が融資先として適切か否かを
    調査する信用調査手段をさらに有し、 前記融資手段は、前記調査の結果、前記出品元が融資先
    として適切であった場合に、前記受け付けた融資の申し
    込みに基づいて、前記出品元に対して所定の融資を行な
    う請求項３１に記載のオークション処理装置。
33. 【請求項３３】前記オークションに対して参加した少な
    くとも前記出品元のオークション参加履歴情報を記憶す
    る第１の記憶手段をさらに有し、 前記信用調査手段は、前記記憶されているオークション
    参加履歴情報に基づいて、前記出品元が融資先として適
    切か否かを調査する請求項３２に記載のオークション処
    理装置。
34. 【請求項３４】前記信用調査手段は、前記記憶されてい
    るオークション参加履歴情報に基づいて、前記出品元の
    オークションへの参加実績が所定の実績以上であった場
    合に、当該出品元を融資先として適切と判断する請求項
    ３３に記載のオークション処理装置。
35. 【請求項３５】前記落札先と決定された前記入札元から
    送信される、当該購入した商品に係わる所定の情報を受
    け付ける購入結果情報受け付け手段をさらに有し、 前記第１の記憶手段は、前記受け付けた前記購入した商
    品に係わる所定の情報を、当該商品の前記出品元に係わ
    る前記オークション参加履歴情報として記憶し、 前記信用調査手段は、前記記憶されている、当該出品元
    の以前のオークションへの出品商品に係わる、前記落札
    した入札元から送信される前記商品に係わる所定の情報
    に基づいて、前記出品元が融資先として適切か否かを調
    査する請求項３３に記載のオークション処理装置。
36. 【請求項３６】前記信用調査手段は、前記記憶されてい
    る情報に基づいて、前記出品元のオークションへの参加
    に係わる所定の不適切さが、以前に、所定の回数以上で
    あった場合に、当該出品元を融資先として不適切と判断
    する請求項３５に記載のオークション処理装置。
37. 【請求項３７】前記信用調査手段は、前記記憶されてい
    る情報に基づいて、前記出品元のオークションへの所定
    の不適切な参加が以前にあった場合に、当該出品元を融
    資先として不適切と判断する請求項３５に記載のオーク
    ション処理装置。
38. 【請求項３８】前記信用調査手段は、前記融資受け付け
    手段が前記出品元より前記融資の申し込みを受け付けた
    か否かに係わらず、前記オークション受け付け手段が前
    記出品元よりオークションの申し出を受け付けたことに
    基づいて、当該出品元が融資先として適切か否かの調査
    を行なう請求項３２に記載のオークション処理装置。
39. 【請求項３９】前記オークション対象の商品を評価し融
    資限度額を決定する融資額決定手段をさらに有し、 前記融資手段は、前記決定された融資限度額の範囲内で
    前記融資を行なう請求項３１に記載のオークション処理
    装置。
40. 【請求項４０】前記融資額決定手段は、前記商品の担保
    価格に相当する額を前記融資限度額とする請求項３９に
    記載のオークション処理装置。
41. 【請求項４１】前記融資額決定手段は、前記商品の前記
    オークションにおける最低入札価格に相当する額を前記
    融資限度額とする請求項３９に記載のオークション処理
    装置。
42. 【請求項４２】オークションにかけられた商品に係わ
    る、当該商品の属性の情報、当該商品の落札価格に係わ
    る情報を含む任意の情報を記憶する第２の記憶手段をさ
    らに有し、 前記融資額決定手段は、当該オークション対象商品と同
    等の商品に係わる前記第２の記憶手段に記憶されている
    情報に基づいて、当該商品の前記融資限度額を決定する
    請求項３９に記載のオークション処理装置。
43. 【請求項４３】前記融資額決定手段は、前記ネットワー
    クを介して接続された他のオークションシステムにおい
    てオークションにかけられた商品および当該商品の価格
    に係わる情報に基づいて、当該商品の前記融資限度額を
    決定する請求項３９に記載のオークション処理装置。
44. 【請求項４４】前記融資額決定手段は、 前記商品の価値を評価し当該商品の価格を決定する評価
    手段と、 前記決定された価格に基づいて、前記融資限度額を算出
    する融資限度額算出手段とを有する請求項３９に記載の
    オークション処理装置。
45. 【請求項４５】前記融資額決定手段は、前記融資受け付
    け手段が前記出品元より前記融資の申し込みを受け付け
    たか否かに係わらず、前記オークション受け付け手段が
    前記出品元よりオークションの申し出を受け付けたこと
    に基づいて、当該商品の融資限度額を決定する請求項３
    ９に記載のオークション処理装置。
46. 【請求項４６】前記融資額決定手段により決定された融
    資限度額を前記出品元に通知する融資限度額通知手段を
    さらに有する請求項３９に記載のオークション処理装
    置。
47. 【請求項４７】前記融資手段は、前記出品された商品の
    オークションの期間に対応した所定の期間、前記融資を
    行なう請求項３１に記載のオークション処理装置。
48. 【請求項４８】前記融資を行なった前記出品元が前記融
    資の返済を適切に行なわなかった場合に、所定のペナル
    ティを科すペナルティ処理手段をさらに有する請求項３
    １に記載のオークション処理装置。
49. 【請求項４９】前記ペナルティ処理手段は、前記融資を
    行なった前記出品手段が前記融資の返済を適切に行なわ
    なかった場合に、当該出品手段に係わる出品者またはノ
    ードからの、前記出品および前記入札のいずれか一方ま
    たはその両方を禁止する請求項４８に記載のオークショ
    ン処理装置。
50. 【請求項５０】複数のノードが接続されるネットワーク
    を介して所望の商品のオークションを行うための処理方
    法であって、 前記ネットワークに接続された任意のノードから送信さ
    れる、任意のオークション対象の商品についてのオーク
    ションの申し出を受け付け、 前記オークションの申し出を受け付けた前記オークショ
    ン対象の商品の商品出品元から必要に応じて送信される
    融資の申し込みを受け付け、 前記受け付けた融資の申し込みに基づいて、当該オーク
    ションに係わる所定の条件の下で、前記出品元に対して
    所定の融資を行ない、 前記受け付けたオークション対象の各商品についての当
    該商品を説明する情報を含む所定の情報を、前記ネット
    ワークに接続された任意のノードから閲覧可能な形態で
    開示し、 前記ネットワークに接続された任意のノードから送信さ
    れる、前記オークション対象の商品に対する入札を受け
    付け、 前記オークション対象の各商品に対して、前記入札を行
    なった入札元より当該商品を譲渡する落札先を決定する
    オークション処理方法。
51. 【請求項５１】複数のノードが接続されるネットワーク
    において所望の商品の取り引きを行なう方法であって、 前記ネットワークの任意のノードに設けられた販売元
    が、前記ネットワークの任意のノードに設けられた仲介
    手段に、所望の商品の販売の申し出を行い、 前記仲介手段は、前記所望の商品の販売の申し出があっ
    た販売元に、所定の条件に基づいて第１の対価を支払
    い、 前記仲介手段は、前記ネットワークの任意のノードに設
    けられた任意の販売先へ、当該商品を第２の対価を得て
    販売し、 前記仲介手段は、前記第２の対価および前記第１の対価
    に基づいて、前記販売元との間で対価の精算を行なう商
    品取り引き方法。
52. 【請求項５２】前記仲介手段は、 前記販売の申し出のあった商品を評価し、 当該評価結果に基づいて支払い限度額を決定し、 前記決定した支払い限度額の範囲内で前記第１の対価を
    支払う請求項５１に記載の商品取り引き方法。
53. 【請求項５３】前記仲介手段は、 商品の取り引きに係わる情報を蓄積しておき、 前記蓄積している過去の取り引きにおける、前記販売の
    申し出のあった商品と同等の商品の情報に基づいて、前
    記評価を行なう請求項５２に記載の商品取り引き方法。
54. 【請求項５４】前記仲介手段は、前記ネットワークを介
    して接続された他の商品取り引きシステムにおける、前
    記販売の申し出のあった商品と同等の商品の情報に基づ
    いて、前記評価を行なう請求項５２に記載の商品取り引
    き方法。
55. 【請求項５５】前記仲介手段は、前記評価の結果または
    前記支払い限度額あるいはその両方を前記販売元に通知
    し、 前記販売元は、前記通知される情報に基づいて、当該商
    品の販売の申し出を行なう請求項５２に記載の商品取り
    引き方法。
56. 【請求項５６】複数のノードが接続されるネットワーク
    において所望の商品の取り引きを行なうシステムであっ
    て、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ、仲介手段
    に所望の商品の販売の申し出を行う販売手段と、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ、前記所望
    の商品の販売の申し出を受け付け、前記販売手段に所定
    の条件に基づいて第１の対価を支払い、任意の購入手段
    へ当該商品を第２の対価を得て販売し、前記第２の対価
    および前記第１の対価に基づいて前記販売手段に対する
    対価の精算を行なう仲介手段と、 前記ネットワークの任意のノードに設けられ、前記仲介
    手段より前記商品を前記第２の対価で購入する購入手段
    とを有する商品取り引きシステム。