JP2001202426A - 証券・金融情報の課金システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ側装置１から通信回線３を介してユー
ザ端末装置２へ提供される有償情報に対し、その提供や
提供の解除の要求をユーザ端末装置側２から必要に応じ
て迅速に行うことができ課金システムを実現する。 【解決手段】 ユーザ端末装置２が、有償情報のメニュ
ーをそのディスプレイに表示してユーザからの選択指示
を受け付け、選択された有償情報の識別情報及び当該ユ
ーザの識別情報を含んだ提供要求又は提供解除要求を通
信回線３を介してサーバ側装置１へ送信する。サーバ側
装置１は、ユーザ識別情報に対応付けて提供している有
償情報の種類を管理しており、通信回線３を介して提供
要求を受信するとこれに応じて選択された有償情報の提
供を許容するとともに課金を開始し、また、提供解除要
求を受信するとこれに応じて選択された有償情報の提供
を中止するとともに課金を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイム性が
要求される証券情報や金融情報をサーバ側装置からネッ
トワークなどの通信回線を介してユーザ端末装置へ提供
する課金システムに関し、特に、有償情報の提供要求及
び有償情報の提供解除要求をユーザ端末装置側から必要
に応じて迅速に行うことができるシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば株価や為替などといった証券情報
や金融情報は時々刻々変動しており、このような証券や
金融情報をインターネットなどの通信回線を介して一般
ユーザの端末装置（パーソナルコンピュータ）へ提供
し、家庭に居ながらにしてユーザが情報を入手できるシ
ステムが実用化されている。そして、このような情報提
供サービスにおいては、例えば新聞などの他のメディア
でも容易に得ることができる情報については無償で提供
するが、例えばリアルタイムであるからこそ価値のある
情報やノウハウなどを含んだ考察を加えた情報などのよ
うに他のメディアでは得ることができない情報について
は有償で提供することも行われている。

【０００３】図９には、証券や金融情報を有償で提供す
る従来のシステムの一例を示してある。このシステム
は、情報の供給源となるサーバ側装置９０と、ユーザ
（利用者）が操作するパーソナルコンピュータからなる
情報端末装置９１とを、インターネット通信回線９２を
介して接続したものであり、ユーザとシステム運用者と
の間で予め契約した内容に応じて当該ユーザが端末装置
９１を用いてサーバ側装置９０から提供される有償情報
を入手できるようになっている。

【０００４】具体的には、サーバ側装置９０は、証券や
金融市場などの外部からの情報を随時蓄積する情報ソー
ス９３から、通信制御部９４を介して種々な証券や金融
情報を通信回線９２に送信し、ユーザ端末装置９１によ
り当該情報を入手してそのディスプレイ画面に表示可能
にしている。ここで、無償情報についてはユーザ端末装
置９１でブラウザなどにより自由に入手可能であるが、
有償情報については、予め契約した有償情報についての
パラメータファイルを当該ユーザ端末装置９１へダウン
ロードしておき、当該パラメータファイルを用いなけれ
ば有償情報は入手できないようになっている。そして、
この有償情報の入手を行なった場合には、ユーザを識別
するための情報として当該ユーザ端末装置９１のＩＤが
当該端末装置９１から通信回線９２を介してサーバ側装
置９０へ送信され、どのユーザがどの有償情報に何時間
アクセスしたかを課金制御部９５で管理し、当該ユーザ
に対して情報料を請求するようになっている。

【０００５】また、このようなシステムでは、無償情報
とともに、多くの種類の有償情報が提供可能であり、入
手できる有償情報の数の増減や種類の変更をユーザの意
思でできるようにしている。すなわち、郵送や電子メー
ルといった当該情報入手とは異なる手段（システム）を
用いてユーザがシステム管理者に契約内容の変更を通知
し、これに応じて、システム管理者が課金制御部９５で
管理している当該ユーザの課金設定を変更し、当該ユー
ザに対して新たな契約内容のパラメータファイルを提供
し、このパラメータファイルをユーザ端末装置９１にダ
ウンロードすることにより、ユーザが入手できる有償情
報の種類や数を変更できるようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、証券情
報や金融情報においてはリアルタイム性が高いからこそ
価値があり、それ故に、情報を有償としているにもかか
わらず、従来のシステムにあっては、契約内容の変更通
知を当該システムとは異なる手段を用いて行わなければ
ならなかったため、ユーザが入手できる有償情報の変更
をその場で即行うことができなかった。このため、実際
のシステム運用では、情報料を節約するために有償情報
の入手を抑えた契約内容としていたため、ユーザにとて
必要なリアルタイム情報があるにもかかわらず当該情報
が有償であることから入手し損ねてしまう事態や、多種
類の有償情報を入手できるように契約していたため、ユ
ーザにとって必要でない情報についても基本料などの料
金がかかってしまう事態が生じ、適切なコストで必要な
情報を入手することが困難であった。

【０００７】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、サーバ側装置から通信回線を介してユーザ端末
装置へ提供される証券や金融の有償情報に対して、その
提供やその提供の解除（中止）の要求をユーザ端末装置
側から必要に応じて迅速に行うことができ、これによっ
て情報提供に係る課金をユーザが迅速且つ細かに制御す
ることができる課金システムを実現することを目的とす
る。なお、本発明の更なる目的は、以下の説明において
明らかなところである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、サーバ側装置
から通信回線を介してユーザ端末装置へ証券や金融に係
る有償情報を提供するシステムに適用され、証券や金融
においてリアルタイムであるからこそ情報に価値があり
従って有償であっても提供を受ける価値があることに着
目して、本発明特有の構成により、有償情報の提供やそ
の提供の解除の要求をユーザが必要に応じて迅速に行う
ことができるようにしている。

【０００９】すなわち、本発明に係る証券・金融情報の
課金システムは、例えばパーソナルコンピュータで実現
されるユーザ端末装置が、提供可能な有償情報のメニュ
ーをそのディスプレイに表示してユーザからの選択指示
をポインティングデバイスなどから受け付け、受け付け
た選択指示に応じて当該選択された有償情報を識別する
情報及び当該ユーザを識別する情報を含んだ提供要求又
は提供解除要求を通信回線を介してサーバ側装置へ送信
する。一方、例えばサーバコンピュータで実現されるサ
ーバ側装置は、メモリに構成される電子ファイルによっ
てユーザを識別する情報に対応付けて提供している有償
情報の種類を管理しており、通信回線を介して提供要求
を受信するとこれに応じて選択された有償情報の提供を
許容するとともに当該提供に係る課金を開始し、また、
通信回線を介して提供解除要求を受信するとこれに応じ
て選択された有償情報の提供を中止するとともに課金を
中止する。

【００１０】したがって、この課金システムによれば、
郵送を行ったり、電子メールプログラムを起動したりす
ることなく、有償情報の提供サービスの中でユーザ端末
装置から要求を送信するだけで、情報提供に係る課金を
ユーザが迅速且つ細かに制御することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明を、図に示す一実施例を用
いて具体的に説明する。図１に示すように、本実施例の
システムは、情報の供給源となるサーバ側装置１と、ユ
ーザ（利用者）が操作するパーソナルコンピュータから
なる情報端末装置２とを、公衆回線、インターネット、
ＬＡＮなどの通信回線３を介して接続したものであり、
ユーザが端末装置２を用いてサーバ側装置１から提供さ
れる金融や証券に係る有償情報や無償情報を入手できる
ようになっている。

【００１２】サーバ側装置１は、証券や金融市場などの
外部からの情報を随時蓄積する情報ソース４から、通信
制御部５を介して種々な証券や金融情報を通信回線３に
送信し、ユーザ端末装置２により当該情報を入手してそ
のディスプレイ画面に表示可能にしている。ここで、無
償情報についてはユーザ端末装置２でブラウザなどによ
り自由に入手可能であるが、有償情報については、課金
制御部６が、許可されているユーザだけが許可されてい
る種類の有償情報だけを入手できるようにしている。な
お、課金制御部６は、どのユーザがどの有償情報に何時
間アクセスしたか、更には、それによる情報料の支払方
法なども管理しており、これに応じてユーザに対して情
報料を請求するようになっている。

【００１３】また、このシステムでは、ユーザ端末装置
２で入手できる有償情報の数の増減や種類の変更をユー
ザの操作によって迅速に行うことができ、ユーザ端末装
置２にはユーザの操作に応じて図２〜図４に示すような
メニューや状況情報をそのディスプレイ画面に表示し、
当該メニューによってユーザが選択指示した要求を当該
ユーザを識別するための情報（ユーザＩＤ、端末装置Ｉ
Ｄなど）を付加して通信回線３を介してサーバ側装置１
へ送信するプログラムが設定されている。

【００１４】図２に示すディスプレイ画面表示はサーバ
側装置１から入手可能な有償情報の一覧メニューであ
り、「おすすめ銘柄」や「為替動向」などといった有償
情報の種類と共に、これら有償情報の提供要求又は提供
解除要求を行うための「申込」ボタン、現時点の課金状
況を画面表示させるための「詳細」ボタンなどが表示さ
れ、これらボタンをユーザがポインティングデバイスで
選択指示することにより対応する有償情報についての要
求送信や情報表示が行えるようになっている。ここで、
「おすすめ銘柄」などといった有償情報種類の表示部分
自体もボタンであり、実際に有償情報をディスプレイ画
面に表示させるには、これらボタンをユーザがポインテ
ィングデバイスで選択指示することにより行われる。

【００１５】図３に示すディスプレイ画面表示は上記
「申込」ボタンを選択することにより画面に切替表示さ
れる申込メニューであり、有償情報の提供を選択する
「申込」項目として提供要求は送信するための「Ｙｅ
ｓ」ボタンと提供解除要求を送信するための「Ｎｏ」ボ
タンなどが表示され、これらボタンをユーザがポインテ
ィングデバイスで選択指示することにより対応する有償
情報についての要求送信をユーザが行えるようになって
いる。

【００１６】図４に示すディスプレイ画面表示は上記
「詳細」ボタンを選択することにより画面に切替表示さ
れる課金状況情報であり、当該有償情報について現在課
金され得る状態(すなわち、提供を受け得る状態)である
か否かをＯＮまたはＯＦＦで示す課金の項目、課金され
ている期間の項目、課金された情報料金の項目、その情
報料金のユーザによって指定された支払方法（口座引
落、クレジットカード、振込など）の項目などが表示さ
れ、これによって各有償情報毎の課金状況をユーザが把
握できるようになっている。

【００１７】また、サーバ側装置１の課金制御部６で
は、ユーザを識別するための端末装置ＩＤに対応付けて
提供している有償情報の種類及びその課金状況の詳細情
報を図５に示すような電子ファイルとしてメモリに管理
しており、ユーザ毎にどのような種類の有償情報を提供
し、その課金状況がどうであるかを管理している。更
に、課金制御部６は、有償情報の種別に対応付けて当該
有償情報を入手表示するために必要なパラメータファイ
ル(開放情報)を図６に示すような電子ファイルとしてメ
モリに保持しており、ユーザ端末装置２から通信回線３
を介して提供要求を受信した場合には、要求された有償
情報の種類及び課金状況を図５に示すファイルで管理す
るとともに、要求された有償情報についてのパラメータ
ファイル(開放情報)を通信回線３を介してユーザ端末装
置２へ迅速に送信する。

【００１８】次に、上記の課金システムによる動作を説
明する。図７には、ユーザ端末装置２がサーバ側装置１
へ新たな有償情報の提供要求を送信してから、当該要求
した有償情報がユーザ端末装置２のディスプレイ画面に
表示されるまでの手順を示してある。まず、ユーザ端末
装置２の画面表示したメニューから、図２の「申込」ボ
タン―図３の「Ｙｅｓ」ボタンによりユーザが所望の有
償情報を選択指示すると、選択された有償情報の種別情
報と当該端末装置のＩＤとを含んだ有償情報開放メッセ
ージ(提供要求)が、ユーザ端末装置２から通信回線３を
介してサーバ側装置１へ送信される。

【００１９】サーバ側装置１では、当該要求を受信する
と、その要求に含まれる端末装置ＩＤをキーとして管理
ファイル(図５)を調べ、当該提示要求に応じられるか否
かを判断し、開放可能であれば要求された種類の有償情
報を入手するための開放情報(図６)を通信回線３を介し
て要求元のユーザ端末装置２へ送信する。一方、例えば
要求したユーザが管理対象のメンバーでないなどの理由
で開放可能でない場合には、サーバ側装置１は否認メッ
セージを通信回線３を介して要求元のユーザ端末装置２
へ送信して処理を終了する。

【００２０】そして、要求元のユーザ端末装置２は、上
記の開放情報を受信すると、制御プログラムが動作して
当該開放情報を有償情報を入手するためのプログラムに
設定して、上記要求した種類の有償情報を通信回線３を
介して入手し画面表示することができる状態となる。す
なわち、このような通信処理によって、当該有償情報を
有料で提供される契約を結んだと同様の状態となる。そ
して、ユーザ端末装置２の画面表示したメニューから、
図２の「おすすめ銘柄」等の有償情報の種類ボタンによ
りユーザが所望の有償情報を選択指示すると、選択され
た有償情報の種別情報と当該端末装置のＩＤとを含んだ
有償情報の課金開始要求メッセージ(アクセス要求)が、
ユーザ端末装置２から通信回線３を介してサーバ側装置
１へ送信される。

【００２１】サーバ側装置１では、当該要求メッセージ
を受信すると、そのメッセージに含まれる端末装置ＩＤ
をキーとして管理ファイル(図５)を調べ、課金ログを開
始（すなわち、該当する詳細情報の更新を開始）すると
ともに、課金処理を開始した旨の課金開始応答メッセー
ジを通信回線３を介して要求元のユーザ端末装置２へ送
信する。そして、ユーザ端末装置２では、この課金開始
応答メッセージを受信することによりプログラムが前記
要求した有償情報へのアクセスを開始し、当該有償情報
をディスプレイ画面に表示出力する。

【００２２】一方、上記のようにして課金（すなわち、
情報提供を受ける）設定をした有償情報について、当該
課金設定を解除する場合には、ユーザ端末装置２の画面
表示したメニューから、図２の「申込」ボタン―図３の
「Ｎｏ」ボタンによりユーザが所望の有償情報を選択指
示すると、選択された有償情報の種別情報と当該端末装
置のＩＤとを含んだ有償情報開放解除メッセージ(提供
解除要求)が、ユーザ端末装置２から通信回線３を介し
てサーバ側装置１へ送信される。

【００２３】サーバ側装置１では、当該要求を受信する
と、その要求に含まれる端末装置ＩＤをキーとして管理
ファイル(図５)を調べ、当該提示解除要求に応じて、当
該管理ファイルの該当する情報種別に禁止フラグなどを
付して、当該有償情報について当該ユーザ端末装置２に
よる情報ソース４へのアクセスを禁止する。すなわち、
このような処理によって、当該有償情報を有料で提供さ
れる契約を解除したと同様の状態となる。

【００２４】ここで、上記の例では、ユーザ端末装置２
にパラメータファイルを通信回線３を介して導入するこ
とにより対応する種類の有償情報を入手できるようにし
たが、パーソナルコンピュータに備えられているブラウ
ザ機能を用いて、図８に示すように、ユーザ端末装置２
から通信回線を介してユーザが選択した有償情報の種類
と当該端末装置のＩＤとを含んだ有償情報開放メッセー
ジ（提供要求）をサーバ側装置１へ送信し、これを受信
したサーバ側装置１が当該ユーザに対する当該情報の課
金ログを開始して課金開始応答メッセージを要求元のユ
ーザ端末装置２へ通信回線３を介して送信し、これを受
信したユーザ端末装置２がブラウザ機能を用いて選択し
た有償情報をディスプレイ画面に表示出力できるように
してもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
通信技術や電子情報処理技術を利用して、証券情報や金
融情報といったリアルタイム性が重要な有償情報の課金
／非課金状態をユーザが迅速且つ容易に設定することが
できるため、ユーザは高いコストパフォーマンスをもっ
て有償情報の提供を受けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る課金システムの構成
図である。

【図２】 本発明の一実施例に係る画面表示の一例を示
す図である。

【図３】 本発明の一実施例に係る画面表示の一例を示
す図である。

【図４】 本発明の一実施例に係る画面表示の一例を示
す図である。

【図５】 本発明の一実施例に係る管理ファイルの一例
を示す図である。

【図６】 本発明の一実施例に係る開放情報ファイルの
一例を示す図である。

【図７】 本発明の一実施例に係る処理手順の一例を示
す図である。

【図８】 本発明の一実施例に係る処理手順の他の一例
を示す図である。

【図９】 従来の課金システムの構成図である。

【符号の説明】

１：サーバ側装置、 ２：ユーザ端末装置、３：通信回
線、 ６：課金制御部、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバ側装置から通信回線を介してユー
   ザ端末装置へ証券や金融に係る有償情報を提供するシス
   テムにおいて、 ユーザ端末装置は、通信回線から受信した有償情報を表
   示するディスプレイと、提供可能な有償情報のメニュー
   をディスプレイに表示してユーザからの選択指示を受け
   付ける機能と、受け付けた選択指示に応じて当該選択さ
   れた有償情報を識別する情報及び当該ユーザを識別する
   情報を含んだ提供要求又は提供解除要求を通信回線を介
   してサーバ側装置へ送信する機能と、を有し、 サーバ側装置は、ユーザを識別する情報に対応付けて提
   供している有償情報の種類を管理する電子ファイルと、
   通信回線を介して受信した提供要求に応じて選択された
   有償情報の提供を許容するとともに当該提供に係る課金
   を開始する機能と、通信回線を介して受信した提供解除
   要求に応じて選択された有償情報の提供を中止するとと
   もに課金を中止する機能と、を有していることを特徴と
   する証券・金融情報の課金システム。