JP2001201962A - 転写ローラ及びそれを用いた転写装置 - Google Patents

転写ローラ及びそれを用いた転写装置

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JP2001201962A JP2000010651A JP2000010651A JP2001201962A JP 2001201962 A JP2001201962 A JP 2001201962A JP 2000010651 A JP2000010651 A JP 2000010651A JP 2000010651 A JP2000010651 A JP 2000010651A JP 2001201962 A JP2001201962 A JP 2001201962A
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fibers
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Akihiko Tanaka
昭彦 田中
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が平坦化されて、凹凸が少なく、転写さ
れる画像濃度における濃淡のばらつきを抑制しうる転写
ローラ、及びこの転写ローラを用いた転写装置を提供す
ること。 【解決手段】 シャフトと、その外周に設けられた表面
に少なくとも発泡層を有する弾性層と、該発泡層の表面
に形成された被膜とから構成され、かつ上記被膜に短繊
維を含有させてなる転写ローラ、及びこの転写ローラを
具備してなる転写装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、転写ローラ及びそ
れを用いた転写装置に関する。さらに詳しくは、本発明
は、表面が平坦化されて、凹凸が少なく、転写される画
像濃度における濃淡のばらつきを抑制しうる転写ロー
ラ、及びこの転写ローラを用いた転写装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,レーザープリンタなどの
電子写真装置や静電記録装置などにおいては、紙,OH
P(オーバーヘッドプロジェクター)、ベルトなどの記
録媒体に帯電させ、現像剤をこの記録媒体に転写させる
部材として、転写ローラが使用されている。例えばカラ
ー複写機などでは、像担持体上に担持された帯電絶縁性
トナー像を中間転写体へ一次転写したのち、これを中間
転写体から記録媒体へ二次転写させる画像形成方法にお
いて、記録媒体を帯電させ、中間転写体上のトナー像を
記録媒体へ転写させるための二次転写用の転写ローラが
使用されている。また、レーザープリンタでは、像担持
体上に担持された帯電絶縁性トナー像を記録媒体へ転写
させるようにした画像形成方法において、記録媒体を帯
電させ、トナーによって可視化された静電潜像からトナ
ーを記録媒体に転写させるための転写ローラが使用され
ている。
【0003】このレーザープリンタなどの画像形成装置
としては、下記の図1に示す装置を例示することができ
る。図1は、転写ローラを用いたレーザープリンタなど
の画像形成装置の一例を示す概略図であって、感光ドラ
ム1は帯電器2により一様に帯電される。次に、画像露
光系3により静電潜像が形成され、現像器4により可視
化されてトナー像となる。感光体上のトナー像が転写ロ
ーラ5との接触領域に達すると、それと同期して搬送さ
れてきた記録用紙10にトナー像が押圧されるととも
に、転写ローラ5にバイアス電源8から電圧が印加さ
れ、トナー像は感光ドラム1から記録用紙10に転写さ
れる。なお、符号6は軸受、7はスプリング、9はクリ
ーナーである。従来、この画像形成装置に用いられる転
写ローラは、図2の概略断面図に例示したように、金属
などの良導電性材料からなるシャフト11の外周に、シ
リコーンゴム,NBR,EPDMなどのゴム状弾性体や
ウレタンフォームなどの主材に導電剤を配合して導電性
を付与した材料を用いて弾性層12を形成した構造とな
っている。ここで、弾性層12の硬度は、感光ドラム又
は中間転写体と転写ローラ間で均一なニップを得るため
に、また、装置の高速化に伴い適度な転写量を得るため
に、低硬度であることが必要である。このような転写ロ
ーラにおいては、上記弾性層として、その表面に発泡層
を設ける場合には、該発泡層の表面に存在するセル部分
を隠蔽して、表面を平坦化するために、通常合成樹脂を
主成分とする被膜、いわゆるスキン層が設けられる。し
かしながら、従来の被膜を設ける方法では、セル部分に
被膜を形成しにくく、発泡層の平坦化が不充分で、被膜
に凹凸が生じ、その結果、転写される画像濃度に濃淡の
ばらつきが発生するなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、表面が平坦化されて、凹凸が少なく、転写さ
れる画像濃度における濃淡のばらつきを抑制しうる転写
ローラを低い製造コストで提供すると共に、この転写ロ
ーラを用いた転写装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、シャフトと、そ
の外周に設けられた表面に発泡層を有する弾性層と、該
発泡層の表面に形成された被膜から構成される転写ロー
ラにおいて、該被膜に短繊維を含有させてなるものが、
その目的に適合しうることを見出した。本発明は、かか
る知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発
明はシャフトと、その外周に設けられた表面に発泡層を
有する弾性層と、該発泡層の表面に形成された被膜とか
ら構成され、かつ記録媒体に帯電させて現像剤を記録媒
体に転写させる転写ローラにおいて、上記被膜に短繊維
を含有させたことを特徴とする転写ローラを提供するも
のである。また、本発明は、記録媒体を帯電させ、現像
剤を記録媒体に転写させるための転写ローラを具備して
なる転写装置において、該転写ローラとして、前記転写
ローラを用いたことを特徴とする転写装置をも提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の転写ローラは、シャフト
と、その外周に設けられた表面に発泡層を有する弾性層
と、該発泡層の表面に形成された被膜とから構成されて
いる。上記弾性層の構成としては、表面が発泡層であれ
ばよく、特に制限されず、単層であっても、積層体であ
ってもよい。このような弾性層の構成の例としては、外
側から、発泡層単層,発泡層/発泡層,発泡層/無発泡
層,発泡層/発泡層/発泡層,発泡層/無発泡層/発泡
層,発泡層/発泡層/無発泡層などが挙げられる。
【0007】図3は、本発明の転写ローラの一例を示す
概略断面図であって、このローラは、シャフト11の外
周に、発泡層12’のみからなる弾性層が設けられ、さ
らにこの発泡層12’の表面に被膜13が形成された構
造を有している。本発明の転写ローラにおけるシャフト
としては特に制限はなく、例えば金属又は樹脂などの材
料からなるものが挙げられるが、樹脂製シャフトの場合
には目的に応じて導電性を付与してもよい。また、発泡
層の材料としては特に制限はなく、例えば、ポリエチレ
ン,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,ポリビニルアルコ
ール,ビスコース,アイオノマーなどの熱可塑性フォー
ム、あるいはポリウレタン,ラバー,エポキシ樹脂,フ
ェノール/ユリア樹脂,ピラニル樹脂,シリコーン樹
脂,アクリル樹脂などの熱硬化性フォームが好ましく挙
げられるが、これらの中で、特にポリウレタンフォーム
が好ましい。
【0008】この発泡層の材料がポリウレタンフォーム
である場合、ポリオール成分としては、疎水性及び親水
性のいかなるポリオールでも使用できる。その中で、経
済性、取扱性の点で、ポリプロピレングリコール及びエ
チレンオキサイド付加体のポリエーテル系のポリオール
が好ましい。一方、イソシアネート成分としては、特に
限定されないが、経済性、取扱性の点からトリレンジイ
ソシアネートが好ましい。なお、発泡層は、硬度がアス
カーC硬度で50°以下、抵抗値が、温度22℃,湿度
55%環境下、電圧1000V印加時に1×102 〜1
×109 Ω・cmであるのが好ましい。またその密度は
0.005〜0.6g/cm3 が好ましいく、特に0.05〜
0.5g/cm3 が好ましい。さらに、圧縮永久歪は10
%以下(JIS K−6401基準)が好ましく、特に
5%以下が好ましい。圧縮永久歪が10%を超えるとニ
ップ幅の変動あるいは中間転写体や感光体への押し圧力
が変動し、これに起因して著しい画像劣化が生じるおそ
れがある。また、発泡層のセル形態は、単泡、連泡等の
いずれの形態であってもよいが、連泡の方が温度による
寸法変化が少ないので好ましい。
【0009】この発泡層の製造方法としては、特に限定
されないが、ポリウレタンフォームの場合には、例えば
ワンショット法ならば、ポリオール,トリレンジイソシ
アネート,導電性を付与するための導電性材料,触媒,
界面活性剤,水,その他の添加剤を同時に混合攪拌し、
起泡した反応混合物を、予めシャフトがセットされた金
型に注入し、50〜90℃程度で数時間加熱硬化を行
う。得られた成形体は研磨してローラに仕上げるが、円
筒金型を使用した場合には脱型したままでもよい。ま
た、プレポリマー法では、ポリオールとトリレンジイソ
シアネートからプレポリマーを一旦調製し、その後、得
られたプレポリマー,プレポリマー調製時と同じあるい
は異なるポリオール,導電性を付与するための導電性材
料,触媒,界面活性剤,水,その他の添加剤を同時に混
合攪拌し、この起泡した反応混合物を用い、以降ワンシ
ョット法と同様の方法にてローラを製造する。本発明に
おいては、さらに、この発泡層の上に被膜を形成させる
が、この場合、発泡層の外皮は研磨により除いてもよい
し、研磨せずにそのままで被膜を形成してもよい。な
お、シャフトと発泡層との間に接着層を設けることもで
きる。
【0010】また、上記発泡層とシャフトとの間に、無
発泡層を設ける場合には、その材料としては、特に限定
されないが、例えば疎水性及び/又は親水性ポリオール
などとジフェニルメタンジイソシアネート系列のイソシ
アネートとからなるウレタンエラストマーが好ましく挙
げられる。なお、無発泡層の特性は、特に限定されない
が、その硬度がアスカーC硬度で40〜85°、抵抗値
は温度22℃,湿度55%環境下,電圧1000V印加
時において、1×102 〜1×109 Ω・cmであるの
が好ましい。
【0011】前記発泡層及び無発泡層に導電性を付与す
るための導電性材料としては、粉体として、例えばケッ
チェンブラックEC,アセチレンブラック等の導電性カ
ーボン、SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,
SRF,FT,MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を
施したカラー(インク)用カーボン,熱分解カーボン,
天然グラファイト,人造グラファイト,アンチモンドー
プの酸化錫,酸化チタン,酸化亜鉛、さらにはニッケ
ル,銅,銀,ゲルマニウム等の金属酸化物、またポリア
ニリン,ポリピロール,ポリアセチレン等の導電性ポリ
マー等が挙げられる。これらの中で、価格が安く、少量
で導電性を制御し易いものは、カーボンブラックであ
る。これらの導電性材料の配合量は、高分子材料100
重量部に対して、通常0.5〜50重量部、特に1〜30
重量部の範囲が好ましい。さらに、導電性材料として、
イオン導電性物質も用いることができる。このイオン導
電性物質の例としては、過塩素酸ナトリウム,過塩素酸
リチウム,過塩素酸カルシウム,塩化リチウム等の無機
イオン性導電物質、さらにトリデシルメチルジヒドロキ
シエチルアンモニウムパークロレート;ラウリルトリメ
チルアンモニウムパークロレート;変性脂肪族・ジメチ
ルエチルアンモニウムエトサルフェート;N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−N−(3’−ドデシロキシ
−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウムエト
サルフェート;3−ラウリルアミドプロピル−トリメチ
ルアンモニウムメチルサルフェート;ステアリルアミド
プロピルジメチル−β−ヒドロキシエチル−アンモニウ
ム−ジハイドロジェンフォスフェート;テトラブチルア
ンモニウムホウフッ酸塩;ステアリルアンモニウムアセ
テート;ラウリルアンモニウムアセテート等の第4級ア
ンモニウムの過塩素酸塩,硫酸塩,エトサルフェート
塩,メチルサルフェート塩,リン酸塩,ホウフッ化水素
酸塩,アセテート等の有機イオン性導電物質あるいは電
荷移動錯体が挙げられる。これらの導電性材料の配合量
は、高分子材料100重量部に対して0.0001〜50
重量部の範囲が好適である。本発明の転写ローラにおい
ては、その表面に発泡層を有する弾性層の厚さは、通常
2〜30mm、好ましくは3〜25mmの範囲である。
【0012】本発明においては、前記発泡層の表面に被
膜を設けるが、この被膜に短繊維を含有させることが必
要である。被膜に短繊維を含有させることにより、セル
部分に対して、該繊維が橋わたしの役割を果たし、その
上に塗工液の表面張力により膜ができることから、セル
部分にも容易に被膜が形成され、その結果、凹凸の少な
い平坦な被膜によって、発泡層の表面が均一に覆われる
ことになる。短繊維の種類については特に制限はなく、
有機系繊維及び無機系繊維のいずれも用いることができ
る。有機系繊維としては、例えばポリアミド繊維,ポリ
エステル繊維,ポリプロピレン繊維,アクリル系繊維,
ビニロン繊維などの合成繊維、セルロース系繊維,木
綿,羊毛,絹などの天然繊維が挙げられ、一方無機系繊
維としては、例えばガラス繊維,炭素繊維,チタン酸バ
リウム繊維,各種セラミックス繊維,各種金属繊維及び
これらのウイスカーなどが挙げられる。これらの短繊維
は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0013】また、その形状としては、効果の点から、
長さは2mm以下が好ましく、特に0.3〜1.5mmの範
囲が好適であり、また径は3〜100μmの範囲が好ま
しく、特に4〜10μmの範囲が好適である。さらに、
被膜における上記短繊維の含有量は、効果の点から、好
ましくは2〜50重量%、より好ましくは7〜15重量
%の範囲で選定される。この被膜の厚さは、通常5〜2
00μm、好ましくは50〜100μmの範囲である。
上記被膜は、合成樹脂を主成分とするものであり、この
合成樹脂成分としては、特に制限されないが、例えば東
レ(株)製の「CM−833」,「CM8000」等の
可溶性ナイロン樹脂、溶剤や水等にフッ素樹脂を溶解し
たもの、フッ素系樹脂を水系ラテックスとしたもの、例
えば、日本油脂(株)製の「ベルフロン1000」,
「ベルフロン1300」等、旭硝子(株)製の「ルミフ
ロンLT−FE−3000」,「ルミフロン600」,
「ルミフロン800」等、ダイキン工業(株)製の「ゼ
ッフルLC930」,「ダイエルラテックスGLS−2
13」及び「GLS−213D」,「ポリフロンTFE
タフコートエナメルTC−7400」等のフッ素樹脂、
さらにはアクリル樹脂,ウレタン変性アクリル樹脂,ポ
リカーボネート樹脂,シリコーン樹脂及びメラミン樹脂
などから選ばれる樹脂を単独又は二種以上混合したもの
が挙げられる。
【0014】前記発泡層の表面に被膜を形成させる方法
としては、まず、適当な媒体中に上記合成樹脂を溶解又
は分散した液中に、所望の短繊維を所定の割合で加え分
散させ、さらに必要に応じ、前述した導電性材料を添加
して塗工液を調製する。次に、この塗工液を、ディップ
コーティング法,トランスコーティング法,インモール
ドコーティング法,スプレーガン法,ローラコーティン
グ法などにより、発泡層表面に塗工し、乾燥処理して被
膜を形成させる。本発明の転写ローラにおいては、抵抗
値は特に制限するものではないが、温度22℃,湿度5
5%環境下、電圧1000V印加時に1×103 〜1×
1010Ω・cm、特に1×104 〜1×109 Ω・cm
とすることが好ましい。抵抗値が1×103 Ω・cm未
満であると電荷が中間転写体あるいは感光体ドラム等に
リークしたり、電圧により転写ローラ自体が破壊したり
する場合があり、一方1×1010Ω・cmを超えると転
写ローラと中間転写体あるいは感光体ドラム間に適正な
放電が得られなくなる。本発明の転写ローラは、表面に
凹凸が少なく、平坦性に優れるので、記録媒体を帯電さ
せ、現像剤を記録媒体に転写させる部材として、この転
写ローラを具備してなる本発明の転写装置は、記録媒体
に転写される画像濃度における濃淡のばらつきを抑制す
ることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0016】実施例1 (1)発泡層の形成 官能基数3.0、重量平均分子量5000のポリエーテル
ポリオールに、トリレンジイソシアネートを反応させて
得られたイソシアネート基6.7重量%を有するプレポリ
マー100重量部に対し、1,4−ブタンジオール6.46
重量部,シリコーン系界面活性剤2重量部,ジブチルチ
ンジラウレート0.003重量部及びアセチレンブラック
2.2重量部を添加し、混合機を用いて2分間攪拌して発
泡層用成形材料を調製した。次に、外径8mmのシャフ
トを金型内にセットし、金型温度を60℃に加熱したの
ち、これに上記発泡層用成形材料を注入し、60℃で1
2時間加熱硬化させた。脱型後研磨処理し、外径15m
mのポリウレタンフォームからなる発泡層を有するロー
ラを得た。この発泡層の密度は0.47g/cm3 ,アス
カーC硬度は35°,温度22℃,湿度55%環境下、
電圧1000V印加時における抵抗値は1×108 Ω・
cm、圧縮永久歪(JIS K−6401)は3%であ
った。 (2)被膜の形成 短繊維として、長さ約0.5mm、径約5μmのアクリル
繊維を、被膜中の含有量が10重量%になるように9g
を用い、さらに市販のエムラロン345を190g、硬
化剤10g及び希釈水100gを配合して、ハンドミキ
サーで5分間攪拌して被膜形成用塗工液を調製した。次
に、この被膜形成用塗工液を、塗装方法により、上記
(1)で得られた発泡層上に塗工したのち、70℃で乾
燥処理して、厚さ50μmの被膜を形成させ、転写ロー
ラを作製した。この転写ローラの抵抗値は、温度22
℃,湿度55%,電圧1000V印加の条件で測定した
ところ、1×108 Ω・cmであった。 (3)転写ローラの評価 図1に示した画像形成装置の転写ローラとして、前記ロ
ーラを用い、グレースケール,黒ベタの各画像出しを行
ったところ、良好な画質が得られた。また、文字画像出
しを行ったところ、文字中の抜けのない鮮明な画質が得
られた。
【0017】比較例1 実施例1における被膜形成において、短繊維を含有しな
い被膜形成用塗工液を用いた以外は、実施例1と同様に
して、転写ローラを作製し、グレースケール,黒ベタの
各画像出しを行ったところ、白ぬけ発生であった。ま
た、文字画像出しを行ったところ、文字抜け発生であっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、表面が平坦化されて、
凹凸が少なく、転写される画像濃度における濃淡のばら
つきを抑制しうる転写ローラを低い製造コストで容易に
得ることができる。本発明の転写ローラは、複写機,レ
ーザープリンタなどの電子写真装置や静電記録装置など
の転写装置に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写ローラを用いた画像形成装置の一例を示
す概略図である。
【図2】 従来の転写ローラの一例を示す概略断面図で
ある。
【図3】 本発明の転写ローラの一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1:感光ドラム 2:帯電器 3:画像露光系 4:現像器 5:転写ローラ 10:記録用紙 11:シャフト 12:弾性層 12':発泡層 13:被膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 AA05 3J103 AA02 AA14 AA15 AA21 AA33 AA51 BA31 BA41 EA05 FA02 FA14 FA15 FA18 GA02 GA57 GA58 GA74 HA03 HA04 HA05 HA12 HA15 HA18 HA19 HA20 HA22 HA31 HA42 HA43 HA45 HA46 HA47 HA48 HA52 HA54 4F074 AA78 AA80 BB23 BC05 CA11 CA13 CE02 CE16 CE17 CE23 CE26 CE50 CE56 CE59 CE64 CE98 DA02 DA09 DA20 DA23 DA24 DA59

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、その外周に設けられた表面
    に発泡層を有する弾性層と、該発泡層の表面に形成され
    た被膜とから構成され、かつ記録媒体に帯電させて現像
    剤を記録媒体に転写させる転写ローラにおいて、上記被
    膜に短繊維を含有させたことを特徴とする転写ローラ。
  2. 【請求項2】 短繊維が、有機系繊維及び無機系繊維の
    中から選ばれた少なくとも一種である請求項1記載の転
    写ローラ。
  3. 【請求項3】 短繊維が、径3〜50μmで、長さ2m
    m以下のものである請求項1又は2記載の転写ローラ。
  4. 【請求項4】 被膜中の短繊維の含有量が、2〜50重
    量%である請求項1,2又は3記載の転写ローラ。
  5. 【請求項5】 発泡層が、ポリウレタンフォームである
    請求項1〜4のいずれかに記載の転写ローラ。
  6. 【請求項6】 発泡層の密度が0.005〜0.6g/cm
    3 、アスカーC硬度が50°以下、温度22℃,湿度5
    5%環境下、電圧1000V印加時における抵抗値が1
    ×102 〜1×109 Ω・cm、圧縮永久歪(JIS
    K−6401)が10%以下である請求項1〜5のいず
    れかに記載の転写ローラ。
  7. 【請求項7】 記録媒体を帯電させ、現像剤を記録媒体
    に転写させるための転写ローラを具備してなる転写装置
    において、上記転写ローラとして、請求項1〜6のいず
    れかに記載の転写ローラを用いたことを特徴とする転写
    装置。
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