JP2001201671A

JP2001201671A - 光コネクタ

Info

Publication number: JP2001201671A
Application number: JP2000011596A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Obayashi; 義昭大林; Hiroshi Nakagawa; 浩志中川
Original assignee: Hosiden Corp
Current assignee: Hosiden Corp
Priority date: 2000-01-20
Filing date: 2000-01-20
Publication date: 2001-07-27
Also published as: US20010009598A1; US6536955B2; CN1163773C; CN1306219A; TW451094B

Abstract

(57)【要約】【課題】光コネクタにおいて、相手方光コネクタが挿
抜時にこじられても、こじり力かカバーに伝わらないよ
うにする。カバーのデザインを変更するだけで見掛け上
の外観を変化させることができるようにする。【解決手段】相手方光コネクタが挿抜される嵌合孔部
１７を備えたボディ１０に、カバー３０を開閉可能に取
り付ける。嵌合孔部１７を、ボディ１０に具備させた筒
形壁１５の内部空間によって形成する。カバー３０は、
ボディ１０の外側に対して嵌脱可能な覆い壁部３１を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタ、詳し
くは光通信に用いられる角形あるいは丸形のプラグを相
手方光コネクタとして用い得る光コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平１１−２８３６９０号公報に雌側
の光コネクタについての記載がある。このものは、角筒
形のボディの内部空間が、相手方光コネクタ（雄側の光
コネクタ）に具備されて光路端を形成している突出部が
挿入される嵌合孔部として形成されている。また、ボデ
ィの後端部には、ボディの嵌合孔部に挿入された上記突
出部に対向する光素子が取り付けられている。これに対
し、実開平４−１０９７０６号公報には雄側の光コネク
タについての記載があり、このものは、上記した突出部
の前側を開閉するシャッタを備えている。

【０００３】一方、本願出願人は先に、特願平１１−１
１４１４７号により、光素子を取り付けたベースにカバ
ーを開閉動可能に取り付け、ベース上の所定位置にセッ
トした相手方光コネクタをベースとカバーとによって挟
持させるようにした雌形の光コネクタを提案した。この
光コネクタは薄形化・小形化を図りやすい構造になって
いるので、ポータブルタイプあるいは据置きタイプの電
気機器、たとえばＭＤ、ＣＤ、ＤＶＤ、ＳＴＢ（ＢＳチ
ューナやＣＳチューナ）といったデジタルオーディオ機
器に好適に用い得る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベース
とカバーとによって相手方光コネクタを挟持させる構造
の上記光コネクタには、相手方光コネクタをベース上に
セットしたりベースから抜き出したりするときにその相
手方光コネクタがこじられたりすると、こじり力がカバ
ーに伝わり、場合によってはカバーが損壊するおそれが
知見された。特に、ＭＤ、ＣＤ、ＤＶＤ、ＳＴＢ（ＢＳ
チューナやＣＳチューナ）といったデジタルオーディオ
機器に適する仕様の薄型ないし小型の光コネクタではそ
のおそれの大きくなることが知見された。

【０００５】本発明は以上の状況のもとでなされたもの
であり、相手方光コネクタが挿抜時にこじられても、そ
のときのこじり力かカバーに伝わってカバーが損壊する
といったおそれのない光コネクタを提供することを目的
とする。

【０００６】また、本発明は、不使用時の防塵対策が施
された光コネクタを提供することを目的とする。

【０００７】さらに、本発明は、カバーのデザインを変
更するだけで見掛け上の外観を変化させることのできる
光コネクタを提供することを目的とする。

【０００８】さらに、本発明は、漏れた光を利用してイ
ルミネーション効果を発揮させることのできる光コネク
タを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る光コネクタ
は、光路端を形成する相手方光コネクタの突出部が挿抜
される嵌合孔部を備えたボディに、上記嵌合孔部に挿入
された上記突出部に対向する光素子が取り付けられてい
ると共に、上記ボディが筒形壁を有してその筒形壁の内
部空間が上記嵌合孔部として形成され、このボディに、
上記嵌合孔部の前端に具備されている挿抜口を開閉する
カバーが開閉動可能に取り付けられている。この光コネ
クタでは、カバーを開いてボディの嵌合孔部に相手方光
コネクタの突出部を挿入すると、その突出部によって形
成されている光路端とボディに取り付けられている光素
子とが対向してそれらの間に光路が形成される。また、
ボディが筒形壁を有してその筒形壁の内部空間が上記嵌
合孔部として形成されているので、嵌合孔部に相手方光
コネクタを挿入したり嵌合孔部から相手方光コネクタを
抜き出したりするときに相手方光コネクタがこじられて
も、こじり力がカバーに伝わらない。

【００１０】上記カバーは、上記ボディの外側に対して
嵌脱可能な覆い壁部とこの覆い壁部の前端に設けられて
上記挿抜口の前側に対して出退可能なカバー主部とを備
え、上記覆い壁部の後端部が、上記ボディの後端部に設
けられた横軸に回動可能に取り付けられていることが望
ましい。このようになっていると、カバーを閉じたとき
にはそのカバーの覆い壁部によってボディが覆い隠され
るので、カバーのデザインを変更するだけで光コネクタ
の見掛け上の外観を変化させることが可能である。その
ため、異なったデザインの光コネクタが要求される場合
でも、ボディの形状を共通にしてカバーのデザインだけ
を変更すれば済むようになる。また、カバーを閉じたと
きには、カバー主部がボディの挿抜口の前側に突出する
ので、その挿抜口から塵芥が内部に入るという事態が防
止される。

【００１１】上記横軸よりも前側でボディ側とカバー側
とにそれぞれ突起が設けられ、それらの各突起が、両端
部に長孔を有するリンクの各長孔に各別に嵌合されてい
ると共に、上記カバーが最大開き角度に開いたときに、
上記リンクに具備された各長孔の孔縁に上記ボディ又は
カバーに設けられた突起が係止されるようになっている
ことが望ましい。

【００１２】上記ボディ及び上記カバーが、透明又は半
透明の光透過性材料で形成されている、という構成を採
用することも可能である。こうしておくと、透明又は半
透明のボディやカバーから漏れた光がイルミネーション
効果を発揮する。そのため、たとえば、カバーに付した
文字や図形が浮き上って見えるようになる。

【００１３】本発明の数ある具体的な特徴や本発明によ
って奏される作用は、以下に説明する実施形態によって
明らかになる。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施形態に係る光
コネクタの概略分解斜視図、図２は同光コネクタのカバ
ーを閉じた状態での概略側面図、図３は同光コネクタの
カバーを開いた状態での概略側面図、図４はイルミネー
ション効果が発揮されるようにした場合を説明するため
の同光コネクタの正面図、図５は同光コネクタのカバー
を開いた状態での概略縦断側面図、図６は相手方光コネ
クタを接続した状態での要部の縦断側面図である。

【００１５】この光コネクタは、合成樹脂成形体でなる
ボディ１０と、合成樹脂成形体でなるカバー３０と、ボ
ディ１０とカバー３０とに跨がってそれらに相対揺動可
能に連結配備されたリンク５０とを備えている。この光
コネクタは図６に示した角形プラグを相手方光コネクタ
１００として使用し得る。

【００１６】図６のように、相手方光コネクタ１００
は、正面視多角形のボディ１１０と、このボディ１１０
から突出された正面視多角形の外筒部１２０と、この外
筒部１２０から突出された正面視円形の突出部１３０と
を備えている。そして、突出部１３０によって光路端が
形成される。また、外筒部１２０の上面と下面とに側面
視円弧状の係合凸部１４１，１４１が形成されている。

【００１７】次にボディ１０、カバー３０及びリンク５
０の詳細構造について説明する。

【００１８】図１のように、ボディ１０の後端部の左右
２箇所に凹所１１があり、それらの凹所１１の片側の壁
面に図２や図３に破線で示したように横軸１２が突設さ
れている。また、ボディ１０の後端部には取付部１３が
備わっており、この取付部１３に図６のように光素子Ｐ
が取り付けられる。図６で判るように、図例では矩形の
光素子Ｐを、取付部１３の受面１３ａと取付部１３に係
着した押え板１４とにより挾み付けることよってボディ
１０の後端部に取り付けてある。なお、図１のように押
え板１４の左右の側面に突起１４ａが設けられていて、
この突起１４ａが上記取付部１３側に設けられた凹所に
押し込まれることによってその押え板１４が取付部１３
に保持されている。光素子Ｐの取付構造は、図例に限定
されず、たとえば光素子Ｐを接着剤でボディの後端部に
接合するようにしてもよい。

【００１９】上記ボディ１０には筒形壁１５とその筒形
壁１５を取り囲む四角形の外壁１６とが備わっており、
筒形壁１５の内部空間が相手方光コネクタ１００の突出
部１３０を挿入するための嵌合孔部１７として形成され
ている。この嵌合孔部１７は、相手方光コネクタ１００
の突出部１３０によって形成されている光路端を、取付
部１３に取り付けられた光素子Ｐに対して位置合わせす
ることに役立つ。ボディ１０の前端部の左右２箇所に横
向きに突き出た支軸としての突起１８が設けられてい
る。さらに、ボディ１０の外壁１６の上下に係合凹部１
９が設けられている。この係合凹部１９は、相手方光コ
ネクタ１００側の係合凸部１４１，１４１が係合する部
分である。

【００２０】カバー３０は、ボディ１０外側に対して嵌
脱可能な覆い壁部３１とこの覆い壁部３１の前端に設け
られて上記挿抜口１７の前側に対して出退可能なカバー
主部３２とを備えている。そして、覆い壁部３１の後端
部に設けられている左右の孔部３３が、上記したボディ
１０の横軸１２に回動可能に取り付けられている。ま
た、覆い壁部３１には、上記孔部３３よりも前側左右に
突起３４が設けられている。

【００２１】図１のように、リンク５０は、その両端に
長手方向に長い長孔５１，５２を有している。図２及び
図３のように、リンク５０の一方の長孔５１にボディ１
０側の突起１８が嵌め込まれ、リンク５０の他方の長孔
５２にカバー３０側の突起３４が嵌め込まれている。な
お、リンク５０はボディ１０とカバー３０とに跨がって
それらの左右に配備されている。

【００２２】こうしてボディ１０に取り付けられたカバ
ー３０はボディ１０側の横軸１２を中心にして上下に開
閉動可能である。そして、カバー３０が閉じているとき
には、図５に仮想線で示したように、カバー３０のカバ
ー主部３２がボディ１０側の嵌合孔部１７の前端開口に
よって形成されている挿抜口１７ａの前側に対して突出
配備されると共に、カバー３０の覆い壁部３１がボディ
１０の上面と左右の側面とを覆う。そのため嵌合孔部１
７に塵芥が入るという事態が防止される。

【００２３】一方、カバー３０の最大開き角度がリンク
５０とボディ１０側の突起１８及びカバー３０側の突起
３４とによって規制されるようになる。すなわち、カバ
ー３０がボディ１０側の横軸１２を中心として最大開き
角度に開いたときには、図３又は図５の実線のように、
ボディ１０側又はカバー３０側の両方の突起１８，３４
が、上記横軸１２よりも前側に配備されているリンク５
０の各長孔５１，５２のそれぞれの孔縁に係止されるた
め、カバー３０がそれ以上の角度に開かなくなる。

【００２４】以上説明した光コネクタにおいて、図３や
図５の実線のようにカバー３０を最大開き角度に開き、
図６のようにボディ１０に相手方光コネクタ１００の外
筒部１２０を挿入すると、外筒部１２０がボディ１０の
外壁１６によって大きなぐらつきを生じないように保持
されると共に、相手方光コネクタ１００の光路端を形成
している突出部１３０がボディ１０側の嵌合孔部１７に
挿入されて光素子Ｐに位置合わせされて光路が形成さ
れ、同時に、外筒部１２０の上下の係合凸部１４１，１
４１がボディ１０側の上下の係合凹部１９，１９とに嵌
まり込んで係合する。したがって、相手方光コネクタ１
００が、ボディ１０に動かないようにセットされ、しか
も、ボディ１０からの不慮の離脱も防止される。また、
外筒部１２０の上下の係合凸部１４１，１４１がボディ
１０側の係合凹部１９，１９に嵌まり込むときの適度の
感触が手に伝わって使い勝手もよい。

【００２５】また、ボディ１０が筒形壁１５や外壁１６
を有していて、筒形壁１５の内部空間によって形成され
た嵌合孔部１７に相手方光コネクタ１００の突出部１３
０が挿入され、かつ、外壁１６の内側に相手方光コネク
タ１００の該当部１２０が挿入されるようになっている
ので、相手方光コネクタ１００を挿入したり抜き出した
りするときに相手方光コネクタ１００がこじられても、
こじり力がカバー３０に伝わらない。そのため、相手方
光コネクタ１００がこじられてもカバー３０が損壊する
といった事態は生じる余地がない。また、不使用時には
嵌合孔部１７が閉じたカバー３０によって防塵される。

【００２６】しかも、カバー３０を閉じたときにはその
カバー３０の覆い壁部３１によってボディ１０が外側か
ら覆い隠されるので、カバー３０のデザインを変更する
と、光コネクタの見掛け上の外観が変化する。たとえ
ば、図例のようにカバー３０の覆い壁部３１とカバー主
部３２の連設部分が丸みを持った形状であれば、カバー
３０を閉じたときには、光コネクタに丸みを持った外観
が付与される。また、図示していないけれども、カバー
３０の覆い壁部３１とカバー主部３２の連設部分が角張
った形状であれば、カバー３０を閉じたときには、光コ
ネクタに角張った外観が付与される。そのため、異なっ
たデザインの光コネクタが要求される場合でも、ボディ
１０の形状を共通にしてカバー３０のデザインだけを変
更するだけで対処できるようになる。

【００２７】上記した光コネクタにおいて、ボディ１０
及びカバー３０を、透明又は半透明の光透過性材料で形
成しておいてもよい。こうしておくと、透明又は半透明
のボディ１０やカバー３０から漏れた光がイルミネーシ
ョン効果を発揮する。そのため、たとえば、図４のよう
にカバー３０のカバー主部３１の所定の区画Ａに文字や
図形、模様といった表示を形成しておけば、漏れた光で
それらの表示が浮き上ったように見えてイルミネーショ
ン効果が奏される。

【００２８】

【発明の効果】以上のように本発明に係る光コネクタ
は、相手方光コネクタが挿抜時にこじられても、そのこ
じりによってカバーが損壊したりするおそれがない。不
使用時には十分な防塵が行われ、さらに、デザインの変
更を容易かつ安価に行うことが可能になる。そのほか、
漏れた光を利用してイルミネーション効果を発揮させる
ことも可能である。さらに、カバーの開閉の状態がわか
りやすいという効果も奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る光コネクタの概略分解
斜視図である。

【図２】同光コネクタのカバーを閉じた状態での概略側
面図である。

【図３】同光コネクタのカバーを開いた状態での概略側
面図である。

【図４】イルミネーション効果が発揮されるようにした
場合を説明するための同光コネクタの正面図である。

【図５】同光コネクタのカバーを開いた状態での概略縦
断側面図である。

【図６】相手方光コネクタを接続した状態での要部の縦
断側面図である。

【符号の説明】

Ｐ光素子１０ボディ１５筒形壁１７嵌合孔部１７ａ挿抜口１８，３４突起３０カバー３１覆い壁部３２カバー主部５０リンク５１長孔１００相手方光コネクタ１３０相手方光コネクタの突出部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光路端を形成する相手方光コネクタの突
出部が挿抜される嵌合孔部を備えたボディに、上記嵌合
孔部に挿入された上記突出部に対向する光素子が取り付
けられていると共に、上記ボディが筒形壁を有してその
筒形壁の内部空間に上記嵌合孔部が形成され、このボデ
ィに、上記嵌合孔部の前端に具備されている挿抜口を開
閉するカバーが開閉動可能に取り付けられていることを
特徴とする光コネクタ。
【請求項２】上記カバーは、上記ボディの外側に対し
て嵌脱可能な覆い壁部とこの覆い壁部の前端に設けられ
て上記挿抜口の前側に対して出退可能なカバー主部とを
備え、上記覆い壁部の後端部が、上記ボディの後端部に
設けられた横軸に回動可能に取り付けられている請求項
１に記載した光コネクタ。
【請求項３】上記横軸よりも前側でボディ側とカバー
側とにそれぞれ突起が設けられ、それらの各突起が、両
端部に長孔を有するリンクの各長孔に各別に嵌合されて
いると共に、上記カバーが最大開き角度に開いたとき
に、上記リンクに具備された各長孔の孔縁に上記ボディ
又はカバーに設けられた突起が係止されるようになって
いる請求項２に記載した光コネクタ。
【請求項４】上記ボディ及び上記カバーが、透明又は
半透明の光透過性材料で形成されている請求項３に記載
した光コネクタ。