JP2001200848A - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

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JP2001200848A
JP2001200848A JP2000007396A JP2000007396A JP2001200848A JP 2001200848 A JP2001200848 A JP 2001200848A JP 2000007396 A JP2000007396 A JP 2000007396A JP 2000007396 A JP2000007396 A JP 2000007396A JP 2001200848 A JP2001200848 A JP 2001200848A
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JP
Japan
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rotor
pressure generating
bearing device
dynamic pressure
hydrodynamic bearing
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Pending
Application number
JP2000007396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Ono
英明 大野
Takafumi Asada
隆文 浅田
Keigo Kusaka
圭吾 日下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力発生流体に空気を用いた流体軸受装置に
おいて、回転起動、停止のくり返し運転における軸受の
寿命を確保する。 【解決手段】 動圧発生面またはこれと対向する対向面
のどちらか一方にポリイミド樹脂17をベースとしたフ
ッ素樹脂等を含む潤滑被膜をコーティングし、他方にリ
ン含有率が4%以下のニッケル−リン系無電解メッキ1
5をする。これにより、流体軸受装置の起動、停止のく
り返し運転寿命を大幅に向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体軸受装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら従来の流体軸受
装置の一例について説明する。図3は従来の流体軸受装
置を用いたポリゴンミラースキャナモータの断面図であ
る。図3において、ポリゴンミラー2はロータ1に嵌合
され、さらにロータ1に固定されたスラストキャップ4
に一体的に取り付けられているミラー押え3によりロー
タ1に対し押圧固定されている。ロータ1に回転自在に
挿入されたシャフト9はベース10に固定されている。
8はロータ1の内面に設けられた動圧発生溝である。7
はロータ1に接着固定されたロータマグネットであり、
11はベース10に固定されたモータステータである。
従来、特開平7−279966号公報に記載されてお
り、また図4にも示すようにロータ1の腐食防止、耐摩
耗性向上のため、ロータ1の内面には無電解ニッケルメ
ッキ20が施され、シャフト9の表面にはPTFEを分
散させたポリアミドイミド樹脂22をコーティングして
いた。以下動作について説明する。ベース10に固定さ
れたモータステータ11に通電されるとその作用でロー
タ1に固定されたロータマグネット7は回転運動をはじ
める。それに伴いロータ1に固定されたスラストキャッ
プ4、ミラー押え3、ポリゴンミラー2が回転する。回
転が始まるとロータ1の内面に設けられた動圧発生溝8
により空気が圧縮され、シャフト9とロータ1の間に空
気層16を作り、空気層16は同様にスラスト方向にも
ロータ1を浮上させ余剰な空気は通気穴6から開放され
る。定常回転域で長く使用される場合ではロータ1に施
された無電解ニッケルメッキ20とシャフト9に施され
たポリアミドイミド樹脂22ベースのコーティングで回
転起動、停止のくり返しにおける寿命は十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日、
省エネルギーの観点から回転起動、停止のくり返しにお
ける寿命が長く求められるようになってきた。すなわち
従来のロータ1に施された無電解ニッケルメッキ20と
シャフト9に施されたポリアミドイミド樹脂22ベース
のコーティングでは、起動、停止時の接触においてポリ
アミドイミド樹脂22ベースのコーティングの溶融剥
離、無電解ニッケルメッキ面の傷が発生し十分な寿命が
得られなくなってきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の流体軸受装置はロータの内周面または、軸
の外周面のいずれか一方に動圧発生溝を有する動圧発生
面を有するとともに、他方に前記動圧発生面と対向する
対向面を有し、前記軸とロータならびに動圧発生溝に圧
力発生流体として空気を用いた流体軸受装置において、
前記動圧発生面または対向面のどちらか一方にポリイミ
ドをベースとした潤滑被膜のコーティングを施すもので
ある。ポリイミド樹脂は従来用いられていたポリアミド
イミド樹脂より高い耐熱性を有する樹脂である。また、
潤滑被膜のコーティングを施していない他方をリン含有
率4%以下のニッケル−リン系無電解メッキとしたもの
である。通常用いられる無電解ニッケルメッキは7%程
度のリン含有率であるが本発明で用いるリン含有率4%
以下のニッケル−リン系無電解メッキは析出時点の硬度
が高くメッキ後の熱処理をしなくても十分な硬度が得ら
れる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態につい
て図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
の形態における流体軸受装置を用いたポリゴンミラース
キャナモータの断面図である。なお、従来技術と同一の
構成部には同一番号、名称を付与して説明する。図1に
おいて、ポリゴンミラー2はロータ1に嵌合され、さら
にロータ1に固定されたスラストキャップ4に一体的に
取り付けられているミラー押え3によりロータ1に対し
押圧固定されている。ロータ1に回転自在に挿入された
シャフト9はベース10に固定されている。8はロータ
1の内面に設けられた動圧発生溝である。7はロータ1
に接着固定されたロータマグネットであり、11はベー
ス10に固定されたモータステータである。ロータ1の
腐食防止、耐摩耗性向上のため図2にも示すようにロー
タ1の内面にはリン含有量4%以下のニッケル−リン系
無電解メッキ15が施され、シャフト9の表面にはPT
FEを分散させたポリイミド樹脂17がコーティングさ
れている。以下上記構成を有する流体軸受装置の動作に
ついて説明する。ベース10に固定されたモータステー
タ11に通電されるとその作用でロータ1に固定された
ロータマグネット7は回転運動をはじめる。それに伴い
ロータ1に固定されたスラストキャップ4、ミラー押え
3、ポリゴンミラー2が回転する。回転が始まるとロー
タ1の内面に設けられた動圧発生溝8により空気が圧縮
され、シャフト9とロータ1の間に空気層16を作り、
空気層16は同様にスラスト方向にもロータ1を浮上さ
せ余剰な空気は通気穴6から開放される。この構成によ
り、今日省エネルギーの観点から求められる回転起動、
停止のくり返しにおける寿命の増大を十分満足すること
ができる。
【0006】本発明の実施形態の一例である図1と従来
技術の一例である図3のそれぞれに示す流体軸受装置に
おいて、常温下同一条件で断続的に回転起動、停止を繰
り返した。それぞれの流体軸受装置の定常回転数30,
000rpmから停止するまでに要する時間を測定し、
グラフ化したものを図5に示す。従来の実施例では回転
起動、停止のくり返し回数3万8千回ほどでシャフト9
外周やロータ1内面に生じる損傷が原因となって急激に
停止に要する時間が短くなるが、本発明の実施例ではく
り返し回数5万回以上でも停止に要する時間は安定して
いることが図5から分かる。また、図示しないが従来の
ポリアミドイミド樹脂ベースのコーティングを施したシ
ャフトを用いたロータの内面にはポリアミドイミド樹脂
の転移と思われる付着物が確認できた。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明の流体軸受装置は、
圧力発生流体として空気を用い、その動圧発生面または
対向面のどちらか一方にポリイミドをベースとした潤滑
被膜をコーティングし、また上記ポリイミドをベースと
した潤滑被膜にフッ素樹脂、フッ化セリウム、フッ化カ
ーボンのうち少なくとも1種類以上を含み、さらに他方
にリン含有率4%以下のニッケル−リン系無電解メッキ
を施すことにより回転起動、停止回数が多くても長寿命
な流体軸受装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体軸受装置の一実施形態を表す断面
【図2】図1におけるA部詳細図
【図3】従来の流体軸受装置の断面図
【図4】図3におけるB部詳細図
【図5】回転起動、停止のくり返し回数と停止に要する
時間との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 ロータ 8 動圧発生溝 9 シャフト 15 ニッケル−リン系無電解メッキ 17 ポリイミド樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下 圭吾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA04 BA02 CA02 CA05 QA03 QA05 QA17 SB15 SC05 SC14 SE10 4J043 ZA18 ZB03 ZB35 4K022 AA02 BA14 BA16 BA32 DA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸とロータからなり、前記ロータの内周
    面または、軸の外周面のいずれか一方に動圧発生溝を有
    する動圧発生面を有するとともに、他方に前記動圧発生
    面と対向する対向面を有し、前記軸とロータならびに動
    圧発生溝に圧力発生流体として空気を用いた流体軸受装
    置において、前記動圧発生面または対向面のどちらか一
    方にポリイミドをベースとした潤滑被膜をコーティング
    した流体軸受装置。
  2. 【請求項2】 ポリイミドをベースとした潤滑被膜にフ
    ッ素樹脂、フッ化セリウム、フッ化カーボンのうち少な
    くとも1種類以上を含んだ請求項1記載の流体軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 動圧発生面または対向面のどちらか一方
    にポリイミドをベースとした潤滑被膜をコーティング
    し、他方にリン含有量4%以下のニッケル−リン系無電
    解メッキを施した請求項1,2記載の流体軸受装置。
JP2000007396A 2000-01-17 2000-01-17 流体軸受装置 Pending JP2001200848A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144902A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Nippon Pillar Packing Co Ltd メカニカルシール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144902A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Nippon Pillar Packing Co Ltd メカニカルシール

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