JP2001200554A - バケットツースのボルト締結構造 - Google Patents

バケットツースのボルト締結構造

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JP2001200554A JP2000011166A JP2000011166A JP2001200554A JP 2001200554 A JP2001200554 A JP 2001200554A JP 2000011166 A JP2000011166 A JP 2000011166A JP 2000011166 A JP2000011166 A JP 2000011166A JP 2001200554 A JP2001200554 A JP 2001200554A
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Masaharu Amano
昌春 天野
Kazuhide Okawa
和英 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動中のボルト緩みを防止することができる
バケットツースを提供する。 【解決手段】 バケットリップ5に締結ボルト7を介し
て装着されるバケットツース6において、締結ボルト7
の座面10をボルト貫入方向に先窄まり状のテーパ面も
しくは球状曲面に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械類のバケ
ットに装着されて主として土砂の掘削もしくは積み込み
作業に用いられるバケットツースのボルト締結構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械類に用いられているバケ
ットツースとしては、バケット側に固設されるアダプタ
ーに嵌合させてピン等によって締結するタイプのものが
最も一般的である。また、バケットに対しボルトを用い
て直接締結するタイプのバケットツースも知られてい
る。
【0003】この後者のタイプのバケットツースとし
て、図13(a1)(a2)〜(d1)(d2)に例示
されるものがある。これらバケットツース50A,50
B,50C,50Dは、複数個のボルト孔51を有する
基端部に対して先端部側が段付き状に形成されるか、あ
るいは基端部が二股状に形成され、段付き部の内側箇所
もしくは二股部の内側空間が図示されないバケットリッ
プの先端部にあてがわれてボルト締結によりバケットリ
ップに固着される。
【0004】ボルト締結タイプの他の例としては、図1
4(a)(b)に示されるように、フラットバー形状
で、一端側と他端側の両方に先端刃部61を有し、中央
部に2個のボルト孔62,62を有する形状のバケット
ツース60がある。このバケットツース60は、一端側
の先端刃部61が摩耗して限界まで短くなると、反転し
て他端側の先端刃部61を使用するようにされ、1本の
バケットツースで2回分の使用ができるようにされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
従来例のボルト締結構造では、稼動中にバケットツース
に振動もしくは衝撃等が加わると、締結ボルトに緩みが
生じ易くなるという問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、ボルト締結により装着されるバケ
ットツースにおいて、稼動中のボルト緩みを確実に防止
できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、バケットツースをバケットリップに取り付けている
締結ボルトの緩みの直接的な原因が稼動中におけるボル
トの軸力低下にあることに鑑み、この軸力低下を防止す
る有効な手段を見出すことによりなされたものである。
すなわち、第1発明によるバケットツースのボルト締結
構造は、バケットリップにボルトを介して装着されるバ
ケットツースのボルト締結構造であって、前記ボルトの
座面をボルト貫入方向に先窄まり状のテーパ面に形成す
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、バケットツースの締結用
のボルト座面を、掘削時にそのバケットツースに作用す
る荷重(掘削力)の方向に交差する方向、望ましくは荷
重の方向にほぼ垂直な方向にすることができるので、ボ
ルトの軸力を保持する面積が大きくなり、ボルト座面が
バケットツースに作用する力を最も効果的に、言い換え
ればその力を均一に受け止めることができ、これにより
座面に局部的なへたりが生じにくくなって、ボルトの軸
力低下を防止することができ、この結果ボルトが緩むの
を確実に防止することができる。
【0009】次に、第2発明は、前記第1発明におい
て、前記テーパ面の角度をボルト孔中心線に対して20
°〜45°の範囲に設定したものである。このテーパ面
の角度(座面角度)が大き過ぎる場合あるいは小さ過ぎ
る場合には、掘削力(負荷)のせん断成分が座面に作用
することになり、負荷が作用する毎に座面に微小な滑り
を生じ、へたりを大きくする原因となる。また、特にこ
の座面角度が小さ過ぎる場合には、ボルト頭部の高さが
バケットツースの厚みから制限されて座面径が小さくな
り軸力低下を招いてしまう。こうして、座面角度とボル
トの軸力低下率との関係を調査した結果、座面角度を2
0°〜45°の範囲内に設定すれば、軸力低下率を許容
範囲内に収めることができ、より好ましくは30°とす
るのが良い。
【0010】次に、第3発明によるバケットツースのボ
ルト締結構造は、バケットリップにボルトを介して装着
されるバケットツースのボルト締結構造であって、前記
ボルトの座面をボルト貫入方向に先窄まり状の球状曲面
に形成することを特徴とするものである。
【0011】本発明によれば、掘削時にバケットツース
に作用する荷重(掘削力)をボルト座面の接線方向にほ
ぼ垂直な方向に向けることができるので、ボルト座面全
体でその荷重を受け止めることができ、これにより座面
に局部的なへたりが生じにくくなって、ボルトの軸力低
下を防止することができ、前記第1発明と同様、ボルト
が緩むのを確実に防止することができる。
【0012】第4発明は、前記第1発明〜第3発明のい
ずれかにおいて、前記バケットリップもしくはバケット
ツースのいずれかにタップ立てをなし、他の側から挿入
されるボルトによってそれら両者を締結するようにした
ものである。このようにしたものでは、ねじ部の長さを
長くすることができるので、ボルトが緩みにくくなると
いう効果がある。また、荷重支持箇所がボルト頭部のみ
となるので、軸力低下の原因となる座面のへたり箇所が
減り、これによってもボルトが緩みにくくなる。
【0013】また、第5発明は、前記第1発明〜第3発
明のいずれかにおいて、前記バケットリップもしくはバ
ケットツースのいずれかの側から挿入されるボルトの先
端部を他の側においてナットに螺合させることによって
それら両者を締結するようにしたものである。このよう
にしたものでは、ボルトを貫入する孔の中心軸がずれて
いても、その軸ずれによって片当たりが発生しないの
で、ボルトが緩みにくくなる。また、ボルトの胴部を長
くすることができるので、ボルトに作用する繰り返し荷
重を小さくすることができ、ボルトが疲労破壊しにくく
なるという利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるバケットツー
スのボルト締結構造の具体的な実施の形態について、図
面を参照しつつ説明する。
【0015】(第1実施例)図1には、本発明の第1実
施例に係るバケットの斜視図が示され、図2には、この
バケットに装着されたバケットツースの断面図(a)お
よび平面図(b)がそれぞれ示されている。また、図3
には、本実施例のバケットツースにおけるボルト孔(座
面形状)の拡大断面図が示され、図4(a)(b)に
は、本実施例のボルト締結構造の断面図が示されてい
る。
【0016】本実施例において、油圧ショベル等の建設
機械に装着されるバケット1は、底板2と、左右の側板
3,4と、前部に設けられるバケットリップ(以下、
「リップ」という。)5とを備え、このリップ5の前端
縁部に複数個(本実施例では4個)のバケットツース6
が締結ボルト7によって取り付けられて構成されてい
る。
【0017】各バケットツース6は、板金製(例えば材
質がJIS SNCM630)で全体としてフラットバ
ー形状とされ、リップ5に面しない側の両端部が面取り
されてなり、中央部に2個のボルト孔8,9が形成され
て左右対称かつ上下対称形状に構成されている。このバ
ケットツース6は、素材としての厚板からガス切断、レ
ーザ切断、プラズマ切断等の適当な方法にてツース形状
に切断された後、機械加工にてボルト孔加工が施されて
作製される。なお、このバケットツース6はボルト孔
8,9を中心に基端側と先端側とが対称形状とされてい
るので、一方側のツース先端部が摩耗により消失した際
には、反転して反対側のツース先端部を再使用すること
ができ、摩耗寿命を長くすることができ、かつ歩留まり
を良好にすることができる。
【0018】図3に示されるように、前記バケットツー
ス6に穿設されるボルト孔8(ボルト孔9についても同
様)は、締結ボルト7の座面10がボルト貫入方向に先
窄まり状のテーパ面になるように形成されている。これ
に対して、このボルト孔8に貫入される締結ボルト7
は、図4に示されるように、前記テーパ状の座面10に
沿う形状のテーパ状頭部7aを有する形状とされてい
る。ここで、ボルト孔8(9)の座面角度αは、本実施
例においては30°に設定されている。
【0019】このような構成において、バケットツース
6をリップ5に固定するには、リップ5側にタップ立て
がなされるとともに、このリップ5のタップ孔にバケッ
トツース6のボルト孔8(9)を重ね合わせてそのボル
ト孔8(9)に締結ボルト7を貫入させ、この締結ボル
ト7の先端部をタップ孔に螺合することによりそれら両
者が締結される。この締結状態において、締結ボルト7
のテーパ状頭部7aの周面はボルト孔8(9)のテーパ
状座面10に合致する。
【0020】前述のバケット1を用いて掘削作業および
積み込み作業を行った際に、バケットツース6に作用し
ている荷重P(水平成分Ph、垂直成分Pv)を測定し
たところ、図5に示されるような結果を得た。このグラ
フから明らかなように、荷重Pの方向は20°〜45°
の範囲内であることがわかる。
【0021】この結果に基づき、座面角度αを20°〜
45°の範囲の値に設定すれば、座面10の向きを、掘
削作業および積み込み作業時にバケットツース6に作用
する荷重の方向にほぼ垂直な方向にすることができるの
で、締結ボルト7の軸力を保持する面積が大きくなり、
バケットツース6に作用する荷重を座面10により均一
に受け止めることができる。この結果、座面10に局部
的なへたりが生じにくくなって、締結ボルト7の軸力低
下を防止することができ、これにより締結ボルト7が緩
むのを防止することができる。
【0022】このことを実証するために、座面角度をそ
れぞれ10°、30°、50°に製作した3種類のバケ
ットツースを同一のリップに軸力55tonを目標に取
り付け、掘削および積み込み作業を50時間行った。こ
のとき、ツース取付時と50時間稼動後とに軸力の測定
を行うとともに、座面の陥没やへたり状況も調査した。
【0023】この試験に用いたバケットツースおよび締
結ボルトの主要寸法等は次のとおりである(図3参
照)。 ツース板厚 T=54mm ツース幅 W=120mm ツース全長 L=600mm ボルト径 D=36mm 座面径 D=40mm(座面角度10°のと
き)、50mm(座面角度30°のとき)、65mm
(座面角度50°のとき) 座面下板厚 t=25mm 掘削力 P=12ton 座面表面硬度 HRC46 締結ボルト JIS12.9Tクラス
【0024】試験結果は表1に示されている。
【表1】 また、この試験結果に基づいて座面角度と軸力低下率と
の関係をグラフ化したものが図6(a)に示されてい
る。
【0025】この結果から明らかなように、座面角度が
30°の場合が最も軸力低下率が小さく、座面のへたり
も僅かであった。この理由は、前述のようにボルト座面
にほぼ垂直方向に負荷が加わり、この負荷を座面全体で
受けているためであると考えられる。一方、座面角度が
10°および50°の場合には顕著なへたりが観察され
た。10°の場合には、ボルト頭部の高さがバケットツ
ースの厚みから制限されるために座面径が小さくなるこ
と、さらに10°と50°の場合は30°の場合に比
べ、座面に負荷のせん断成分P(図6(b)〜(d)
参照)が作用し、負荷が加わる毎に座面が微小に滑って
へたりを大きくしていること、によってボルトの軸力が
低下していることが主原因と考えられる。
【0026】(第2実施例)図7には、本発明の第2実
施例に係るバケットツースにおけるボルト孔(座面形
状)の拡大断面図が示されている。
【0027】本実施例においては、締結ボルトの座面1
1をボルト貫入方向に先窄まり状の球状曲面に形成した
ものである。このような球状曲面にすると、その曲面の
接線角度を20°〜45°(本実施例の場合、20°〜
42.6°)にすることができるので、この接線角度を
座面に作用する荷重の方向にほぼ垂直な方向にすること
ができる。したがって、第1実施例と同様、ボルト座面
全体で荷重を受け止めることができることになり、座面
に局部的なへたりが生じにくくなる。よって、締結ボル
トの軸力低下を防止することができ、締結ボルトが緩む
のが確実に防止できる。
【0028】この曲座面の場合についても、座面の曲率
半径を32mmにして第1実施例と同様の試験を行った
ところ、初期軸力54.0ton、50時間稼動後軸力
52.0ton、軸力低下率3.7%となり、第1実施
例における軸力低下率よりも小さな値を得ることができ
た。また、座面のへたりも僅かであることが確認され
た。
【0029】前記各実施例においては、リップ5側にタ
ップ立てを行い、バケットツース6側から締結ボルト7
を貫入させて両者を締結するものについて説明したが、
図8に示されるように、バケットツース6側にタップ立
てを行い、リップ5側に穿設されるボルト孔8Aから締
結ボルト7を貫入させて、この締結ボルト7の先端部を
タップ穴に螺合することによりそれら両者を締結させる
ようにすることもできる。勿論、この場合にも、ボルト
孔8Aにおける締結ボルト7の座面はボルト貫入方向に
先窄まり状のテーパ面もしくは球状曲面になるようにさ
れている。
【0030】このように、バケットツース6またはリッ
プ5にタップを立て、締結ボルト7で締結するようにし
た締結構造においては、ねじ部の長さを長くすることが
できるとともに、荷重支持箇所がボルト頭部のみとなっ
て軸力低下の原因となる座面のへたり箇所が減ることに
なり、これによってボルトが緩みにくくなるという効果
を奏するものである。
【0031】(第3実施例)図9(a)(b)には、本
発明の第3実施例のボルト締結構造の断面図が示されて
いる。
【0032】本実施例においては、リップ5もしくはバ
ケットツース6のいずれかの側から挿入される締結ボル
ト7の先端部を他の側においてナット12に螺合させる
ことによってそれら両者を締結するようにしたものであ
る。すなわち、図9(a)に示される例では、バケット
ツース6側に締結ボルト7の頭部を支持させてリップ5
側にその先端部を支持させたものであり、図9(b)に
示される例では、リップ5側に締結ボルト7の頭部を支
持させてバケットツース6側にその先端部を支持させた
ものである。なお、本実施例においても、ボルト孔にお
ける締結ボルト7の座面はボルト貫入方向に先窄まり状
のテーパ面もしくは球状曲面になるようにされているの
は言うまでもない。
【0033】このような締結構造によれば、締結ボルト
7を貫入するボルト孔の中心軸がずれていても、その軸
ずれによって片当たりが発生しないので、締結ボルト7
が緩みにくくなる。また、締結ボルト7の胴部を長くす
ることができるので、この締結ボルト7に作用する繰り
返し荷重を小さくすることができ、締結ボルト7が疲労
破壊しにくいという利点がある。
【0034】次に、締結ボルト7の胴体長が長くなった
ときに、ボルトが疲労破壊しにくくなるという効果につ
いて図10を参照しつつ説明する。いま、締結ボルト7
のボルト断面積をA、縦弾性係数をE、ボルト胴体長
をLとすると、締結ボルト7のばね定数は、AE/L
で表される。したがって、ボルト胴体長Lが長くなる
と、ばね定数は小さくなり、図10の実線で示される軸
力−変形量の関係は、一点鎖線で示される関係に変化す
ることになる。ここで、外力W,W’が繰り返し加わっ
たときに、締結ボルトが負担する力W,W’の関係
は、W>W’となり、ボルト胴体長Lが長い程、締
結ボルトが破壊しにくいことになる。
【0035】(第4実施例)図11には、本発明の第4
実施例のボルト締結構造の断面図が示されている。
【0036】前記各実施例においては、バケットツース
6もしくはリップ5に穿設されるボルト孔の座面をボル
ト貫入方向に先窄まり状のテーパ面もしくは球状曲面に
加工したものについて説明したが、本実施例において
は、ボルト孔13が途中に段部13aを有する形状に加
工されるとともに、この段部13aにテーパワッシャー
14が固定されて、このテーパーワッシャー14にアジ
ャスト機能を持たせるように構成されたものである。こ
のような構成によれば、テーパワッシャー14を交換す
るだけで締結ボルト7のテーパ面に適合させることがで
きるので、ボルト孔の精密加工に要する手間等が省ける
ことになる。
【0037】なお、本実施例では、バケットツース6に
ボルト孔13を設けた場合について説明したが、リップ
5側にボルト孔13を設けた場合にも同様の構成を採用
することができる。また、第3実施例のように、ボルト
とナットとで締結する締結構造においても、同様の構成
を採用することができる。
【0038】(第5実施例)図12(a)〜(d)に
は、本発明の第5実施例のボルト締結構造の説明図が示
されている。
【0039】本実施例においては、第1実施例もしくは
第2実施例におけるテーパ状座面もしくは球状曲面座面
の構成に加えて、締結ボルト7を挿通するボルト孔8の
リップ5に面する側の周囲に座繰り部15を形成するよ
うにしたものである。この構成に加えて、ボルト孔8に
おける上部コーナー部8a(図12(a)におけるP
部)を、変形容易な形状に構成したものである。
【0040】このような構成によれば、図12(a)に
示されるように、締結ボルト7の中心線Cとタップ孔
16の中心線Cとがずれた状態で締結された場合で
も、図12(b)に示されるように、締結ボルト7の中
心線Cに近接する側の座繰り部15が弾性変形された
状態で両者が締結されることになる。ここで、上部コー
ナー部8aを変形容易な形状にする手段としては、例え
ば図12(c)に示されるように、曲率半径5以上のア
ール形状にする方法や、図12(d)に示されるよう
に、ぬすみを設ける方法などがある。
【0041】なお、本実施例のように、テーパ状もしく
は球状曲面よりなる座面と、座繰り部15とを併用する
ようにすれば、締結ボルト7の中心線Cとタップ孔1
6の中心線Cとがずれていない場合でも、ボルト締結
時の締め付け力によって座繰り部15が弾性変形され、
ツース装着後稼動中において、座繰り部15に弾性的戻
り力が発生することになり、この弾性的戻り力によって
締結ボルトの軸力変動が吸収され、ボルトの緩みが防止
されることになる。したがって、座面によるボルト緩み
防止効果と座繰り部15によるボルト緩み防止効果との
相乗効果によって、より確実にボルトの緩みを防止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係るバケットの
斜視図である。
【図2】図2は、第1実施例におけるバケットツースの
断面図(a)および平面図(b)である。
【図3】図3は、第1実施例における座面形状を示す断
面図である。
【図4】図4(a)は、第1実施例のボルト締結構造を
示す断面図、図4(b)は、図4(a)の部分拡大図で
ある。
【図5】図5は、第1実施例においてバケットツースに
作用する荷重を示すグラフである。
【図6】図6(a)は、座面角度と軸力低下率との関係
を示すグラフ、図6(b)〜(d)は、座面に加わる負
荷のせん断成分を説明する図である。
【図7】図7は、第2実施例における座面形状を示す断
面図である。
【図8】図8は、第1、第2実施例の変形例に係るボル
ト締結構造を示す断面図である。
【図9】図9(a)(b)は、第3実施例のボルト締結
構造を示す断面図である。
【図10】図10は、第3実施例の効果を説明する図で
ある。
【図11】図11は、第4実施例のボルト締結構造を示
す断面図である。
【図12】図12(a)〜(d)は、第5実施例のボル
ト締結構造説明図である。
【図13】図13(a1)(a2)〜(d1)(d2)
は、従来のボルト締結タイプのバケットツースの一例を
示す図である。
【図14】図14(a)(b)は、従来のボルト締結タ
イプのバケットツースの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 バケット 5 バケットリップ 6 バケットツース 7 締結ボルト 7a テーパ状頭部 8,8A,9,13 ボルト孔 10,11 座面 12 ナット 14 テーパワッシャー 15 座繰り部 16 タップ孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケットリップにボルトを介して装着さ
    れるバケットツースのボルト締結構造であって、前記ボ
    ルトの座面をボルト貫入方向に先窄まり状のテーパ面に
    形成することを特徴とするバケットツースのボルト締結
    構造。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面の角度がボルト孔中心線に
    対して20°〜45°の範囲に設定される請求項1に記
    載のバケットツースのボルト締結構造。
  3. 【請求項3】 バケットリップにボルトを介して装着さ
    れるバケットツースのボルト締結構造であって、前記ボ
    ルトの座面をボルト貫入方向に先窄まり状の球状曲面に
    形成することを特徴とするバケットツースのボルト締結
    構造。
  4. 【請求項4】 前記バケットリップもしくはバケットツ
    ースのいずれかにタップ立てがなされて他の側から挿入
    されるボルトによってそれら両者が締結される請求項1
    〜3のいずれかに記載のバケットツースのボルト締結構
    造。
  5. 【請求項5】 前記バケットリップもしくはバケットツ
    ースのいずれかの側から挿入されるボルトの先端部が他
    の側においてナットに螺合されることによってそれら両
    者が締結される請求項1〜3のいずれかに記載のバケッ
    トツースのボルト締結構造。
JP2000011166A 1999-12-02 2000-01-20 バケットツースのボルト締結構造 Withdrawn JP2001200554A (ja)

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