JP3229296U - 掘削具用ポイント - Google Patents

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真人 溝尻
真人 溝尻
昌弘 上村
昌弘 上村
章 薄井
章 薄井
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株式会社マクシスコーポレーション
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Abstract

【課題】ポイントの着脱時に安全性が高く、工数が掛からない掘削具用ポイントを提供すること。【解決手段】掘削具用ポイント10によれば、凹部14をアダプター20の凸状部24に嵌合させ、アダプター20の貫通孔22と凹部14の第一孔16aと第二孔16bの位置合わせをし、ナット17を第一孔16aに嵌込み、ボルト18を第二孔16bから貫通孔22に挿通させ、多角形穴18bにレンチを挿入して回し、ボルト18をナット17に締結するだけで掘削具用ポイント10をアダプター20に取付けることができるため、掘削具用ポイント10の着脱時に安全性が高く、工数が掛からない。【選択図】図1

Description

本考案は、建設機械に取付けられ、土砂等を入れることに用いられるバケットやリッパ等の掘削具の先端に取付けられるポイント(爪)(以下、「掘削具用ポイント」という。)に関する。
従来、貫通孔を有する凸状部を具えたアダプターが溶接等により掘削具の先端に設けられており、アダプターに嵌合する凹部と、アダプターの貫通孔に対応する一対の孔を具える掘削具用ポイントをアダプターに嵌め、アダプターと掘削具用ポイントの孔を貫通するピンを配設することにより、アダプターと掘削具用ポイントを連結している。
掘削具用ポイントは、土砂等による摩耗が激しいため、頻繁に交換する必要がある。しかし、アダプターと掘削具用ポイントを連結させるためのピンを挿入するとき、ピンにスナップリングをセットし、ハンマで打込む必要があり、ピンを抜去するときも、同様にハンマで叩く必要があるため、その作業に危険が伴う。そこで、ピンを打込まずにアダプターと掘削具用ポイントを連結させる構造が開発されており、例えば、以下に示すものがある。
特開2014−118760号公報
特許文献1には、アダプターと掘削具用ポイントの孔を一方向から貫通するピンが挿入され、そのピンに対し、他方向から、ブッシュを嵌め、ワッシャを介在させてボルトをピン内部のねじに締結させた掘削具が開示されている。
特許文献1によれば、従来のように、ピンをハンマで打込む必要がないので、作業時の安全性を高めることができ、ポイントの着脱工数が削減できるとされている。しかし、ピンの挿入後、ブッシュを嵌め、ワッシャを介在させてボルトを締結しなければならないため、その点で工数が掛かる。
そこで、本考案は、前述した問題点に鑑み、ポイントの着脱時に安全性が高く、工数が掛からない掘削具用ポイントを提供することをその目的とする。
本考案は、掘削具の先端に設けられ、貫通孔を有する凸状部を具えるアダプターに嵌合する凹部を具えた掘削具用ポイントであって、
前記凹部は、前記貫通孔に対応する位置であって、該貫通孔と軸方向が並行な第一孔及び第二孔を具え、
前記第一孔は、少なくとも4つの角を有する形状の孔であり、
前記第一孔に遊嵌し、該孔の内部で回転しない形状を有するナットと、
前記第二孔から挿入され、前記ナットに螺合するボルトであって、該ボルトは、前記第二孔に遊嵌し、前記貫通孔よりも大径のボルトヘッドを具え、該ボルトヘッドは、多角形穴を具えることを特徴とする掘削具用ポイントによって前記課題を解決した。
本考案によれば、掘削具用ポイントの凹部をアダプターの凸状部に嵌合させ、アダプターの貫通孔と凹部の第一孔と第二孔の位置合わせをし、ナットを第一孔に嵌込み、ボルトを第二孔から貫通孔に挿通させ、多角形穴にレンチを挿入して回し、ボルトをナットに締結するだけで掘削具用ポイントをアダプターに取付けることができるため、掘削具用ポイントの着脱時に安全性が高く、工数が掛からない。また、掘削具用ポイントを取外すときは、多角形穴にレンチを挿入して回し、ナットからボルトを回し取るだけで、掘削具用ポイントをアダプターから取外すことができる。
また、凹部の第一孔の形状とナットの形状がともに四角形であれば、市販されているものを用いることができ、製造コストを低減させることができる。
また、多角形孔が六角穴であると、市販されている六角レンチを使用できるため便利である。
本考案の第一実施例の掘削具用ポイントの一部断面図。 図1の第一側面図。 図1の第二側面図。 (a)は、ナットの一部断面正面図。(b)はその側面図。 (a)は、ボルトの一部断面正面図。(b)はその側面図。
以下、本考案の実施形態を図1〜5を参照して説明する。但し、本考案はこの実施形態に限定されるものではない。
建設機械には、土砂等を入れることに用いられるバケットやリッパ等の掘削具(図示省略)が取付けられるものがある。掘削具の主に先端には、アダプター20が設けられている。アダプター20は、貫通孔22を有する凸状部24を具えている。図1に示されている掘削具用ポイント10は、爪部12と、アダプター20の凸状部24に嵌合する凹部14を具えている。
掘削具用ポイント10の凹部14には、第一孔16aと第二孔16bが設けられている。第一孔16aと第二孔16bは、凹部14がアダプター20の凸状部24に嵌合したときに、アダプター20の貫通孔22に対応する位置に設けられている。貫通孔22と第一孔16a及び第二孔16bの軸方向は並行である。
第一孔16aは、図2に示すように、4つの角を有する四角形形状の孔である。第一孔16aは、少なくとも4つの角を有する形状の孔であればよい。第一孔16aの大きさは、ナット17(図4参照)が第一孔16aに遊嵌するが、第一孔16aの内部で回転しないものとされている。
第二孔16bは、図3に示すように、円形の孔である。第二孔16bの形状及び大きさは、ボルト18(図5参照)のボルトヘッド18aが第二孔16bに遊嵌し、第二孔16bの内部で回転するものとされている。
ナット17は、図4(a),(b)に示されているように、四角形の外形で、雌ねじ17aが設けられている。このように、四角形形状のナット17とすれば、市販されているものを用いることができ、製造コストを低減させることができる。雌ねじ17aは、ゆるみ止めのために、例えば、ピッチ1.5の細目ねじとするのがよい。また、強度区分10以上であることが好ましい。ナット17の大きさ及び外形は、ナット17(図4参照)が第一孔16aに遊嵌するが、第一孔16aの内部で回転しないものとされている。
ボルト18は、図5(a)に示すように、ボルトヘッド18aと、ナット17の雌ねじ17aに螺合する雄ねじ18cを有する。雄ねじ18cは、ゆるみ止めのために、例えば、ピッチ1.5の細目ねじとするのがよい。また、強度区分10.9以上であることが好ましい。ボルトヘッド18aは、アダプター20の貫通孔22よりも大径で、第二孔16bに遊嵌し、第二孔16bの内部で回転可能な大きさ及び形状とされている。また、ボルトヘッド18aには、多角形穴18bが設けられている。多角形穴18bは、図5(b)に示されているように、六角形であるが、レンチ(図示省略)が係合する形状であればよい。多角形穴18bを六角形とすることにより、市販されている六角レンチを使用できるため便利である。
掘削具用ポイント10をアダプター20に取付ける場合、まず、掘削具用ポイント10の凹部14をアダプター20の凸状部24に嵌合させ、アダプター20の貫通孔22と第一孔16a及び第二孔16bの位置合わせを行う。次に、ナット17を第一孔16aに嵌め、ボルト18を第二孔16bから貫通孔22に挿入する。そして、多角形穴18bにレンチを挿入してボルト18を回し、ボルト18の雄ねじ18cをナット17の雌ねじ17aに螺合させて締結する。図1は、掘削具用ポイント10をアダプター20に取付けた状態を示している。このように、掘削具用ポイント10では、ハンマを用いずに、簡便にアダプター20に取付けることができるため、安全性が高く、工数が掛からない。また、掘削具用ポイント10をアダプター20から取外すときは、多角形穴18bにレンチを挿入して回し、ナット17からボルト18を回し取るだけで、掘削具用ポイント10をアダプター20から取外すことができる。
以上に説明したように、本考案によれば、ポイントの着脱時に安全性が高く、工数が掛からない掘削具用ポイントを提供することができる。
10 掘削具用ポイント
14 凹部
16a 第一孔
16b 第二孔
17 ナット
18 ボルト
18a ボルトヘッド
18b 多角形穴
20 アダプター
22 貫通孔
24 凸状部

Claims (3)

  1. 掘削具の先端に設けられ、貫通孔を有する凸状部を具えるアダプターに嵌合する凹部を具えた掘削具用ポイントであって、
    前記凹部は、前記貫通孔に対応する位置であって、該貫通孔と軸方向が並行な第一孔及び第二孔を具え、
    前記第一孔は、少なくとも4つの角を有する形状の孔であり、
    前記第一孔に遊嵌し、該孔の内部で回転しない形状を有するナットと、
    前記第二孔から挿入され、前記ナットに螺合するボルトであって、該ボルトは、前記第二孔に遊嵌し、前記貫通孔よりも大径のボルトヘッドを具え、該ボルトヘッドは、多角形穴を具えることを特徴とする、
    掘削具用ポイント。
  2. 前記第一孔の形状と前記ナットの形状がともに四角形である、請求項1の掘削具用ポイント。
  3. 前記多角形孔が六角穴である、請求項1又は2の掘削具用ポイント。
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