JP2001199671A - スリング索のよじれ防止具 - Google Patents

スリング索のよじれ防止具

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JP2001199671A
JP2001199671A JP2000007556A JP2000007556A JP2001199671A JP 2001199671 A JP2001199671 A JP 2001199671A JP 2000007556 A JP2000007556 A JP 2000007556A JP 2000007556 A JP2000007556 A JP 2000007556A JP 2001199671 A JP2001199671 A JP 2001199671A
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sling
cables
sling cables
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twist
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JP2000007556A
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Masamichi Kato
正道 加藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2本のスリング索で重量物を垂直に吊下げる
スリング索のよじれ防止具に関し、スリング索のねじれ
を防止する。 【解決手段】 クレーン40にはフック12が取付けら
れ、2本のスリング索10A,10Bが掛けられる。ス
リング索10A,10B下端には、シンブル13が取付
けられ、その下に三角プレート12、シャックル14、
ハイドラセット15、シャックル16、垂直吊具17が
取付けられ、長尺の補助ロケットを吊下げる。スリング
索10A,10Bにはスペーサ1を取付け、スリング間
を固定する。このスペーサは所定ピッチで上下方向に複
数個取付けられる。スリング索10A,10Bは張力が
掛かると各細線の撚れが戻るように回転トルクが発生
し、2本がよじれ、フック12を回転させて危険である
ので、スペーサ1で間隔を固定することにより、よじれ
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスリング索のよじれ
防止具に関し、天井クレーンより重量物を垂直に吊下げ
て搬送する場合の2本のスリング索のよじれを防止し、
クレーンフックが回転しないようにして安全な搬送がで
きるようにしたもので、特にロケット発射場において、
ロケット本体の側面に補助ロケットを据付ける場合に吊
下げ、取付けを行う場合には有効なものである。
【0002】
【従来の技術】天井クレーンにより重量物を吊下げて搬
送する方法は、工場内や、又屋外での架台に長尺の重量
物を取付ける場合に一般的に行なわれているが、その一
例を図5,図6により説明する。図5はロケットの発射
場での例であり、ロケット本体20が図示省略の支持構
造物に垂直に配設され、取付けられている。ロケット本
体20の周囲には小型の補助ロケット30が4本取付け
られる。その取付けのために、ロケット本体20を支持
している構造物上部に図示してない天井クレーンが走行
し、補助ロケット30を垂直に吊下げて上方よりロケッ
ト本体20に近接して下方へ吊下げて降ろし、ロケット
本体20基部に据付けている。
【0003】補助ロケット30は先端部が垂直吊具17
で固定され2本のスリング索10A,10Bにより図示
してない天井クレーンのフックに吊下げられ、下方へ垂
直に移動してロケット本体20の基部に据付けられる。
そのためにはロケット本体20の周囲とは一定の間隔を
保って揺れや振動が発生しないように吊下げて下降させ
る必要がある。
【0004】図6はスリング索と吊下げ部の詳細を示
し、(a)は正面図、(b)はスリング索のねじれの状
態を示す図である。(a)図において、天井クレーン4
0にはフック12が取付けられ、フック12には2本の
スリング索10A,10Bが掛けられている。スリング
索の下端にはシンブル13が取付けられ、シンブル13
にはロープ11により三角プレート12の2個所が連結
され、三角プレート12の下端はシャックル14により
ハイドラセット15が取付けられている。ハイドラセッ
ト15は荷重を測定するためのものであり、下端にはシ
ャックル16を介して垂直吊具17が連結され、垂直吊
具17に補助ロケット30の先端を連結し、吊下げる構
成である。
【0005】上記構成のスリング索10A,10Bは、
複数本の細線を撚って1本のロープとしているため、各
スリング索に張力が掛かると、スリング索の撚りを戻そ
うとするトルクが発生し、このトルクによりフック12
が回転を始め、(b)図に示すように2本のスリング索
10A,10Bによじれが生ずる。このよじれのために
ロケット本体20の周囲近傍で吊下げられている補助ロ
ケット30の姿勢が不安定となり、危険な状態が生じ
る。又、スリング索のよじれによりスリング索の各細線
の一部が損傷したりするとスリング索の寿命にも影響
し、好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の天
井クレーンにより補助ロケット、等の長尺重量物を2本
のスリング索で垂直に吊下げて搬送する場合には、スリ
ング索がよじれてフックが回転し、吊下物が危険な状態
となる。又、スリング索の回転により荷重計の読み取り
も不可能となる。特にロケット等の長尺重量物は、固定
燃料を保有しており、ロケット本体への接触や振動が生
ずると、ロケットの損傷のみならず人身事故の発生の恐
れがあり、このような不安定な吊下状態は避けなければ
ならない。
【0007】そこで本発明は、長尺の重量物を2本のス
リング索で吊下げて搬送する場合に、2本のスリング索
に、よじれが生じないようにするよじれ防止具を取付け
て完全な作業ができるようにすることを課題としてなさ
れたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次の(1)〜(3)の手段を提供する。
【0009】(1)2本のスリング索を所定間隔で懸下
させ下端に重量物を吊下げて搬送する吊具において、前
記2本のスリング索の間隔を固定するスペーサ本体と、
同2本のスリング索を前記スペーサに固定する固定具か
らなることを特徴とするスリング索のよじれ防止具。
【0010】(2)前記スペーサ本体と固定具は前記ス
リング索の上下方向に所定ピッチで複数個配置したこと
を特徴とする(1)記載のスリング索のよじれ防止具。
【0011】(3)前記スペーサ本体はL形断面の金
物、固定具は金具本体とUボルト及びナットからなるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のスリング索のよじ
れ防止具。
【0012】本発明の(1)においては、2本のスリン
グ索はスペーサ本体と固定具とにより、その間隔が固定
されている。スリング索は多数の細いロープを撚って構
成されている。従来は、スリング索に張力が掛かると撚
りを戻そうとするトルクが発生し、このトルクによりフ
ックが回転し、2本のスリング索によじれが生じてしま
うが、本発明では2本のスリング索の間隔が途中で固定
されるので、回転するトルクが発生しても2本のスリン
グ索をよじることなく、安定した吊下状態を保つことが
できる。又、スリング索はよじれによる損傷も発生せず
寿命が低下することもない。
【0013】本発明の(2)では、上記(1)のよじれ
防止具が上下に複数個所定ピッチで配置されるので、2
本のスリング索のよじれがより確実に防止され、吊具に
よる作業の信頼性が著しく向上する。又、本発明の
(3)では、スペーサ本体はL形断面の金物とし、既存
の形材が使用でき、又、スリング索の固定も、金具本
体、Uボルトとナットを使用し、容易に固定することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態に係るスリングのよじれ防止具を取付けたス
リング索の正面図である。図において、本発明の特徴部
分はスペーサ1を取付けた部分にあり、その他の構成は
図6に示す例と同じであり、以下に本発明の特徴部分に
つき説明する。
【0015】図1において、本実施形態は従来例で説明
したように、ロケット本体20の周囲に近接して垂直に
吊り降される補助ロケット30用のものであり、その寸
法はスリング索10A,10Bの間隔Dが30cm、長さ
L=24mのもので、スリング索の径が35mmである。
このままの状態で補助ロケット30を吊下げると、図6
(b)に示すようにスリング索10A,10Bがよじれ
てしまうので、スリング索10A,10B間を固定する
スペーサ1を取付け、スリング索間を固定する。
【0016】スペーサ1は図示の例では1ヶ所のみ図示
しているが複数個取付ける。本実施の形態では5mピッ
チで5個取付ける。この取付けピッチはあまり長すぎる
とスリング索にねじれが生じてしまうので、全長Lが長
い場合には適切なピッチで複数個取付ける必要がある。
取付けのピッチの目安は、スペーサのピッチをPとすれ
ば、P/D<200となるように取付けるのが好まし
い。
【0017】このようにスペーサ1を取付け、スリング
索10A,10B間を所定ピッチで固定することによ
り、図6(b)に示すようなねじれを防止することがで
きる。即ち、クレーンフックの回転トルクに対して、ス
リング索間隔Dを所定ピッチ毎に一定に保持することに
より、吊り荷側のスリング索張力から発生する半回転ト
ルクがバランスし、ねじれを解消させる。
【0018】次に図2〜図4によりスペーサ1の詳細に
つき説明する。図2は図1におけるA−A矢視図で、ス
リング索へのスペーサの取付け状態を示している。図示
のようにスペーサ1はL形断面の金具本体2にスリング
索を当接し、Uボルトで挟んでナット4で固定する構造
である。スリング索10A,10Bの上端はスリング索
をループ状に形成してフック12に掛け、下端はシング
ル13を取付け、下部の三角プレート12(図示省略)
に連結している。
【0019】図3はスペーサ1の取付け状態を示す斜視
図である。図において、金具本体2はL形の金具であ
り、スリング索の間隔Dよりも両端が延長する幅とし、
Uボルト3の溝内にスリング索10Bを挿通させ、金具
本体2の裏側でボルトにより固定する。金具本体2には
スリング索10Bの両側に突起5が突出して設けられ、
突起5は上下に二段配置されて突起5の間にスリング索
10Bを挿入し、Uボルト3で押さえるようにしてい
る。
【0020】図4は金具本体2の詳細を示し、(a)は
平面図、(b)は(a)におけるB−B矢視図、(c)
は(a)におけるC−C断面図である。これら図におい
てUボルト3は中心部の左右両側の穴に挿入され、スリ
ング索を挿通して、これらを押さえ金具本体2の裏側で
ボルト4により金具本体2と共にスペーサ1へ固定され
ている。金具本体2の上下には両側に突起5が突出して
おり、左右の2本の突起5でスリング索10A,10B
の左右の動きを規制している。
【0021】以上説明の突起の形態によれば、2本のス
リング索10A,10Bの間隔を所定のピッチでスペー
サ1で固定することにより、2本のスリング索10A,
10Bのよじれを防止することができ、補助ロケット3
0を垂直に吊下げてロケット本体20の基部に降ろす作
業が正確、安全になされるものである。
【0022】なお、上記に説明の実施の形態において
は、2本のスリング索10A,10Bで補助ロケット3
0を吊下げる例で説明したが、本発明は補助ロケット3
0の吊下げのみならず、その他の構造物、長尺重量物の
ようなあらゆる垂直吊下の作業に適用され、2本のスリ
ング索の間にスペーサを設けて間隔を固定することによ
り同様の効果が得られるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明のスリング索のよじれ防止具は、
(1)2本のスリング索を所定間隔で懸下させ下端に重
量物を吊下げて搬送する吊具において、前記2本のスリ
ング索の間隔を固定するスペーサ本体と、同2本のスリ
ング索を前記スペーサに固定する固定具からなることを
特徴としている。従来は、スリング索に張力が掛かると
撚りを戻そうとするトルクが発生し、このトルクにより
フックが回転し、2本のスリング索によじれが生じてし
まうが、本発明では2本のスリング索の間隔が途中で固
定されるので、回転するトルクが発生しても2本のスリ
ング索をよじることなく、安定した吊下状態を保つこと
ができる。又、スリング索はよじれによる損傷も発生せ
ず寿命が低下することもない。
【0024】本発明の(2)では、上記(1)のよじれ
防止具が上下に複数個所定ピッチで配置されるので、2
本のスリング索のよじれがより確実に防止され、吊具に
よる作業の信頼性が著しく向上する。又、本発明の
(3)では、スペーサ本体はL形断面の金物とし、既存
の形材が使用でき、又、スリング索の固定も、金具本
体、Uボルトとナットを使用し、容易に固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るスリング索のよじ
れ防止具の正面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るスペーサの斜視図
である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る金具本体を示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B矢視
図、(c)は(a)におけるC−C断面図である。
【図5】ロケット本体と補助ロケットの側面図である。
【図6】従来の2本のスリング索による吊具を示し、
(a)は正面図、(b)はスリングのよじれ状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 スペーサ 2 金具本体 3 Uボルト 4 ナット 5 突起 10A,10B スリング索 40 クレーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のスリング索を所定間隔で懸下させ
    下端に重量物を吊下げて搬送する吊具において、前記2
    本のスリング索の間隔を固定するスペーサ本体と、同2
    本のスリング索を前記スペーサに固定する固定具からな
    ることを特徴とするスリング索のよじれ防止具。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ本体と固定具は前記スリン
    グ索の上下方向に所定ピッチで複数個配置したことを特
    徴とする請求項1記載のスリング索のよじれ防止具。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ本体はL形断面の金物、固
    定具は金具本体とUボルト及びナットからなることを特
    徴とする請求項1又は2記載のスリング索のよじれ防止
    具。
JP2000007556A 2000-01-17 2000-01-17 スリング索のよじれ防止具 Withdrawn JP2001199671A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8448747B2 (en) 2004-07-15 2013-05-28 John Gluchowski Temporary scaffolding system
CN115164072A (zh) * 2022-07-14 2022-10-11 深圳市华竣展览有限公司 一种数字博物馆展示用立体投影设备

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Legal Events

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Effective date: 20070403