JP2001198783A - ラップ保持器および方法 - Google Patents
ラップ保持器および方法Info
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
を提供する。 【解決手段】 半径方向に位置を変えることができるブ
レード24bを、留め具48と同軸のシャフトで回転さ
せ、その外方に配置されラップから延設された円環状ス
カート部の内周に設けられた溝に、これらを噛み合わせ
る。噛み合った状態になると、ラップの不意の動きが防
止される。ブレード24bを解除することによって行わ
れるラップの取り外しは、空気式駆動によって行うのが
好ましいが、手動で行うことも可能なようにする。
Description
分野に関する。特に、本発明はレンズの精密加工および
研磨加工を行う多様なラップを保持する装置に関する。
通、二つの主表面を有するガラスまたはプラスチック製
レンズ半加工品から製造される。このレンズ半加工品は
通常、一表面は仕上がっているが他表面は未仕上げのま
まである。レンズ半加工品の未仕上げ表面の切削加工、
精密加工、研磨加工は、特定のレンズ処方に対応するデ
ータに応答する機械によって行われる。切削操作は普
通、プラスチックレンズに対してはボールミル、または
ガラスレンズに対してはグラインダーを用いて行われ
る。これらの切削操作より、普通、仕上げレンズの形状
に極めて近いレンズ表面が形成される。しかし、レンズ
半加工品の切削表面は粗いので、所要の光学的透明性を
達成するには、レンズ半加工品には切削加工後に更に精
密加工と研磨加工とを行う必要がある。
処方で規定された所望のレンズ仕上げ形状に極めて近似
した形状を有する研磨表面にレンズ半製品の切削表面を
重ね合わせて行われる。この研磨表面は、当業者からは
磨き工具または「ラップ」と称されている。操作に当た
って、レンズ半加工品を取り付けた装置が、レンズの所
望形状表面に整合して形作った半球状軌跡に沿ってレン
ズ半加工品をラップの研磨表面上に動かして、レンズ表
面の精密加工および/または研磨加工を行う。ラップは
普通、2個の主要部品から構成される。一つの部品は取
付用表面、別名マンドレルであり、他の部品はそのマン
ドレルの上に取り付けらた、取り外し可能の研磨パッド
である。レンズ半加工品は、精密加工と研磨加工の操作
の際にこの研磨パッドに押し付けられて動かされること
によって加工される。上記マンドレルの形状は、レンズ
の処方形状に可能な限り近似して整合していなければな
らないので、異なったレンズ処方には異なったラップを
使用する必要がある。
の一つは多様なラップを取り付けるシステムに存在す
る。従来、ラップはラップの底部端から延びるフランジ
を締め付けることによって支持台に固定されている。用
いられる締め付け道具は、油圧式、空気式、および機械
式の固定具などである。これらは全て取り付けるのに相
当な時間を要する。従って、ラップ支持タワーにラップ
を固定するのに、時間の面で、より効率的で、しかも信
頼性ある手段を提供する必要性が当技術分野に存在す
る。
本発明のラップ保持器および方法によって克服または防
止される。
れ、ラップはフェイルセーフで信頼性をもって保持され
る。これは、レンズの多くの異なる可能な処方に多くの
異なるラップが必要となるという事実に鑑みて便益があ
る。
延びる基部を備える。これらのシャフトは2本のブレー
ドにキーで留められている。各シャフトにブレード一枚
が付いている。ブレードは、キーで留められているので
シャフトと一緒に回転する。作動されていない時(フェ
イルセーフ状態)のブレードの回転状態は、各ブレード
の外端が半径方向外側に延び、この外端がラップ支持タ
ワーに配置されたラップにある凹部に嵌まり、ラップが
前記ラップ支持タワーから離れるのを防止するものであ
る。空気式、油圧式、機械式または電子機械式の駆動機
で作動すると、バイアス手段が打ち負けてブレードは引
っ込む。このような状態でラップを取り外したり、取り
替えたりすることができる。より有利には、このシステ
ムが手動操作の手段も備えることとすれば、機械的な駆
動ができない場合に、手動で行うことができる。
が迅速にできるので、レンズ製作の際に相当な時間の節
約が実現される。
な構成部品には同じ参照番号を付している。
にはラッピング装置に用いる保持機構10の斜視外形図
と上面図とが示されている。ラップ12の外観は周辺に
抑え込み部分のようなものはなく、円滑であることが分
かる。ラップ12はドーム状部分14と、ここから垂れ
ている円環状スカート16とを備え、両者相俟って中空
の内部を規定している。ドーム状部分14は一定の厚さ
であることが好ましい。本発明に係るラップ12は、ラ
ップ支持タワー18に、確実に、信頼性をもって、フェ
イルセーフ状態で好ましくは内部から保持される。ラッ
プ支持タワー18(以下タワー18という)は、機械ハ
ウジング(図示せず)に固定できる支持キャリア20で
支持される。また、図1と図2に部分的に見えているの
はアクチュエータ22で、その残り部分は支持キャリア
20の下に隠されているが、ラップ12を支持台に保持
する手段を動かす機能を有している。これらの機能は以
下では更に詳細に説明される。
た本実施形態の断面図である図3、タワー18の概略上
面図である図4、および図3の分割ライン5−5に沿っ
て切断された図3の断面図である図5を参照する。これ
らの図には本実施形態に係る作動部品が図示されてい
る。各ラップ12(本発明では複数のラップが設置され
る)は2本一組のブレード24aと24bとでタワー1
8(好ましくはプラスチック材製)に固定されている。
重要なので注記するが、図4では、ブレード24aは格
納された位置で示されているが、ブレード24bは噛み
合わされた位置で示されている。噛み合わされた位置は
フェイルセーフ位置であり、ラップ12がタワー18に
固定されている位置である。ブレード24aと24bと
は、24a位置にある時は、溝26の中に納まってい
る。溝26はラップ12の中空内部に、スカート16内
で半径方向に切られている。次いで、ラップ12はタワ
ー18の頂部に平らに鎮座する。今度はタワー18が支
持キャリア20の凹部28に納まり、フランジ32中の
ボルト孔30を貫通する留め具で機械ハウジング(図示
せず)に固定されている。
支持キャリア20を貫通するシャフト34で作動され
る。タワー18は、態様の一つ(図示のもの)ではプラ
スチック製なのでブッシュはいらない。しかし、支持キ
ャリア20では、シール孔38にシール36、ブッシュ
孔40にブッシュ材(図示せず)を装入するのが好まし
い。ブッシュ材は青銅が好ましい。ブッシュ材とシール
は支持キャリア20のクリアランス孔42中のシャフト
34に対して整合した位置を保つ。シャフト34は支持
キャリア20の下に延び、多くのアクチュエータのうち
の一つへのリンク機構によりアクセスされる。アクチュ
エータは機械式、油圧式、電子機械式、電気式および空
気式などが可能であるが、空気式が好ましい。
4bの端部44が、好ましくはネジの形成された留め具
48でシャフト34の上端46に固定されている。ネジ
留めは必要に応じて分解することが出来るので好まし
い。シャフト34の上端46には、図6に概略示されて
いる単一の突起50がある。図4に見られるように、各
ブレード24は、留め孔54と従属スロット56とから
成るキー孔52を備える。従属スロット56は、突起5
0を受容するようになっており、各ブレード24を適当
な留め具48でそれぞれシャフト34に留めると、ブレ
ード24の各シャフト34に対する相対回転が防止され
る。留められた状態でシャフト34に回転運動を加える
と、ブレード24の位置は半径方向外側にシフトする。
シャフトに所望・意図される回転度は、図4のブレード
24aの位置とブレード24bの位置とを比較すること
によって特定できる。また、理解されねばならないこと
は、ブレード24aとブレード24bの湾曲58は、ラ
ップ12の溝26の湾曲度に適合し、しっかりした噛み
合わせと、信頼性ある保持が確実に行えるようにするの
が好ましい。
いようにするため、キャップリング60(円環状)を上
記ブレード24a,bの上に被せ、タワー18に固定す
る。固定は開口62を貫通するネジ留め(図示せず)で
行うのが好ましい。注記すべきは、キャップリング60
の上表面64が内側に傾斜していることである。この役
割は、ラップ12をその内部から加熱したりあるいは冷
却するのに用いられる水を中央の排水ポート66へ戻す
のを助けることである。
エータ22に話を戻すと、回転運動は、図3,7,8を
参照すると、好ましくは空気式駆動機68で付与され
る。空気式駆動機68はハウジング(図示せず)にブッ
シュ70とブッシュ72を介して回転自在に設けられて
いる。ブッシュ72は、ハウジングにボルト接合されて
いるフレーム部74に支えられる。フレーム部74は開
口76を介してボルト接合される。空気式駆動機68は
駆動シャフト78を備え、駆動シャフト78の末端には
Uリンク80が備えられる。Uリンク80は、Uリンク
ピン82を介して、シャフト34の一本に留め具86で
ネジ固定されているアクチュエータアーム84に結合し
ている。アクチュエータアーム84は更に、回転ピン8
8でリンク90に結合されている。リンク90はピン9
2でラジアルアーム94に結合し、ラジアルアーム94
は今度は留め具96で他のシャフト34に結合されてい
る。ラジアルアーム94とシャフト34の間、アクチュ
エータアーム84とシャフト34の間の相対的回転を防
止するために、シャフト各々に単一の突起が設けられて
いる。図7には、突起の一つが見えており、番号98と
して示している。バネを設け、操作の際には駆動アセン
ブリと接触するようにして、バネの力により、ラップ1
2がタワー18にロックされている位置に前記アセンブ
リを保持するようにするのが好ましい。このバネは図示
されていないが、バネのバイアス力がアクチュエータ駆
動方向と反対方向に、そしてブレード24aと24bが
溝26と噛み合わされる位置に駆動を推進する傾向にあ
る限りは、このバネは、多様なリンク機構部材のどれを
抑え付けるものであってもよく、また空気式駆動機の内
部に設けられていてもよい。従って、ラップ12を取り
外さなければならない時は、アクチュエータ22を起動
して、バネのバイアス力に打ち勝つように反対方向に力
を加え、ラップ12の噛み合いからブレード24を外
す。ブレード24が外れると(ラップ溝26から外れる
と)ラップ12はタワー18から容易に持ち上げられ
る。ラップ12は、ガーバー・コバーン社(Gerbe
r Coburn)が開発した取り外し/取り付け機を
用い、その作業端の真空カップにより自動的に取り外し
たり、取り替えたりすることができる。この真空カップ
は吸引、非吸引を自由に選択して作動させられる。
はフェイルセーフあるいはロック・モードとなる。この
装置は、ユーザがアクチュエータ把手100と102を
握って手動操作し、システムのバネのバイアス力を上回
るように動かすことができる。
つの重要な機能が示されている。タワー18から半径方
向外側に延びるピン25を設け、ラップ12を積極的に
位置決めすることが望ましい。ブレード24は成る程ラ
ップ12のz軸上の移動は防止する、すなわち、タワー
18からラップ12が外れることは防止するが、z軸の
周りに回転することは防止しない。円筒形状のラップ1
2では、z軸の周りの回転は、これにより製作されたレ
ンズに顕著な軸問題をもたらし、得られたレンズは欠陥
品となってしまうのは必至である。ピン25があると、
z軸の周りの回転が阻止され、円筒補正(cylindrical
correction)が行われた正確な軸を有するレンズが製作
される。ラップ12はピン25とはノッチ27の処で簡
単かつ容易に噛み合わされる。ノッチ27は、ラップ1
2へはその底部端29から機械加工して設けるのが好ま
しい(場所は図5を参照のこと)。実施の形態の一つで
はノッチ27の下端部は末拡がり(flared)の形状にし
て、ラップ12を合わせるのにある程度余裕があるよう
にする。ラップ12がタワー18と完全に合わさると、
ピン25がノッチ27の目指した位置に納まり、ラップ
12は適切に整合され、z軸の周りの回転運動が防止さ
れる。
ル溝104は、支持キャリア20とハウジング(図示せ
ず)との間の接合部をしっかり圧密シールするOリング
のようなシール材を填め込む個所である。これは、本発
明のシステムの一部であるが、他のシステムの場合につ
いても有利な機能である。
明し、図示したが、多岐にわたる一部修正や置換が本発
明の精神や範囲から逸脱せずに行うことができると思わ
れる。従って、上記実施形態は説明の目的に記載された
ものであって、本発明はこの形態に限定されないことは
理解されねばならない。
図である。
った断面図である。
を、ラップを取り外して見た平面図である。
った断面図である。
単一の突起の概略図である。
明にとって好ましいアクチュエータ・リンク機構を示す
図である。
部、16 円環状スカート部、18 ラップ支持タワ
ー、20 受台、22 アクチュエータ、24ブレー
ド、25 ピン、26 溝、27 ノッチ、28 凹
部、29 底端、30 ボルト穴、32 フランジ、3
4 シャフト、36 シール材、38 シール孔、40
ブッシュ孔、42 クリアランス孔、44 端部、4
6 上端部、48 留め具、50,98 突起、52
キー穴、54 留め孔、56 従属スロット、58 湾
曲、60 キャップリング、62,76 開口、66
中央排水パイプ、68 空気式駆動機、70,72 ブ
ッシュ、74 フレーム部、78 駆動シャフト、80
Uリンク、82 Uリンクピン、84 アクチュエー
タアーム、86,96 留め具、88 回転ピン、90
リンク、92 ピン、94 ラジアルアーム、10
0,102 把手。
Claims (12)
- 【請求項1】 ラップ保持器であって、 ラップ支持台と、 前記ラップ支持台を回転自在に貫通するシャフトと、 前記シャフトに取り付けられこれと共に回転可能なブレ
ードであって、ラップと噛み合うことができるブレード
と、 前記シャフトと操作可能に結合され、前記シャフトを回
転することによって前記ブレードを回転させるアクチュ
エータ装置と、 を備えることを特徴とするラップ保持器。 - 【請求項2】 前記シャフトが2本のシャフトであり、
各シャフトはこれに取り付けられたブレードを備え、前
記ブレードの両方がラップに噛み合うことができること
を特徴とする請求項1記載のラップ保持器。 - 【請求項3】 前記2本のシャフトが、前記アクチュエ
ータ装置に相互接続していることを特徴とする請求項2
記載のラップ保持器。 - 【請求項4】 前記アクチュエータ装置が、前記2本の
シャフトを駆動機にリンク機構で連結し、前記リンク機
構が前記駆動機の動きを伝えて前記2本のシャフトを回
転させることを特徴とする請求項3記載のラップ保持
器。 - 【請求項5】 前記アクチュエータ装置が、油圧式、空
気式、電気式、電子機械式、および機械式のうちの一つ
の方式で駆動されることを特徴とする請求項1記載のラ
ップ保持器。 - 【請求項6】 前記アクチュエータ装置が、手動で操作
できることを特徴とする請求項1記載のラップ保持器。 - 【請求項7】 前記ブレードが、前記シャフトにキー結
合されていることを特徴とする請求項1記載のラップ保
持器。 - 【請求項8】 ラップであって、 ドーム状の頂部と、 前記頂部から下がっている円環状スカート部と、 中空の内部と、 前記スカート部に設けられ、前記中空内部に向けて開い
ていると共に、前記スカートの外部に向けては閉じてい
る円環状溝と、 を備えることを特徴とするラップ。 - 【請求項9】 前記ドーム状の頂部が、一定の厚さであ
ることを特徴とする請求項8記載のラップ。 - 【請求項10】 ラップを保持する方法であって、 その内部に円環状の溝を備えるラップをラップ支持台に
支持し、そして前記溝を、前記ラップ支持台に支持され
る際に前記ラップの下になるように配置されたブレード
と噛み合わせることを特徴とするラップ保持方法。 - 【請求項11】 前記噛み合わせが、 前記支持台を貫通し前記ブレードと結合すべく延びるシ
ャフトを回転し、前記ブレードの少なくとも一部を、未
回転の位置から半径方向外側に動かすことを含むことを
特徴とする請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 前記回転がバネのバイアス力で行わ
れ、前記未回転の位置が、前記バネのバイアス力に打ち
勝つようにアクチュエータを作動することによって達成
されることを特徴とする請求項11記載の方法。
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