JP2001197659A - 電流経路の遮断回路及びデータ再生装置 - Google Patents

電流経路の遮断回路及びデータ再生装置

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JP2001197659A
JP2001197659A JP2000006005A JP2000006005A JP2001197659A JP 2001197659 A JP2001197659 A JP 2001197659A JP 2000006005 A JP2000006005 A JP 2000006005A JP 2000006005 A JP2000006005 A JP 2000006005A JP 2001197659 A JP2001197659 A JP 2001197659A
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Masayuki Chiba
政幸 千葉
Kenji Irie
健志 入江
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、外部のコンピュータ装置3から電力
の供給を受けた場合であっても内部回路の損傷を未然に
防止するにする。 【解決手段】本発明は、USBケーブル103を介して
接続されたコンピュータ装置3から差動アンプ109B
に対して電力が供給されたことを検出したとき、差動ア
ンプ109Bに対する電力の供給を中断して動作を停止
することにより、コンピュータ装置3と、ヘッドホンジ
ャック24を介してヘッドホン5と電気的に接続された
差動アンプ109Bとの間の電気経路が遮断されるの
で、コンピュータ装置3から多大な電流が流入すること
による内部回路の発熱及び損傷を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電流経路の遮断回路
及びデータ再生装置に関し、例えば所定の記憶手段に記
憶したコンテンツデータを再生するデータ再生装置に適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリを記憶手段として用
いた携帯型の記録再生装置が提案されており、半導体メ
モリからコンテンツデータを再生して楽しむようになさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
携帯型の記録再生装置は、電源に駆動用乾電池を用いて
いるが、駆動用乾電池による電源電圧の供給から、例え
ばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介してパー
ソナルコンピュータから電源電圧の供給を受けるように
切り換えた場合、記録再生装置の出力端に例えば故障
(ショート)したヘッドホンが接続されると、パーソナ
ルコンピュータから多大な電流成分が流入し、記録再生
装置の内部回路を損傷させてしまうという問題があっ
た。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、外部機器から電力の供給を受けた場合であっても内
部回路の損傷を未然に防止し得る電流経路の遮断回路及
びデータ再生装置を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、端子を介して所定の接続対象と電
気的に接続される内部回路と、外部機器と接続するため
の接続手段と、当該接続手段を介して接続された外部機
器から内部回路に対して電力が供給されたことを検出す
る検出手段と、当該検出手段によって電力が供給された
ことを検出したとき、内部回路に対する電力の供給を中
断して動作を停止することにより外部機器から接続対象
までの電流経路を遮断する制御手段とを設けることによ
り、外部機器から接続対象までの電気経路が遮断される
ので、外部機器から多大な電流が流入することによる内
部回路の発熱及び損傷を防止することができる。
【0006】また本発明においては、再生データを増幅
して出力するデータ再生装置において、端子を介して所
定の接続対象と電気的に接続され、再生データを増幅す
る増幅手段と、外部機器と接続するための接続手段と、
当該接続手段を介して接続された外部機器から増幅手段
に対して電力が供給されたことを検出する検出手段と、
当該検出手段によって電力が供給されたことを検出した
とき、増幅手段に対する電力の供給を中断して動作を停
止することにより外部機器から接続対象までの電流経路
を遮断する制御手段とを設けることにより、外部機器か
ら接続対象までの電気経路が遮断されるので、外部機器
から多大な電流が流入することによる内部回路の発熱及
び損傷を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0008】(1)電子音楽配信サービスの利用形態 近年、インターネットによるコンピュータネットワーク
を用いてディジタル音楽コンテンツを配信するEMD(E
lectric Music Distribution) と呼ばれる電子音楽配信
サービスが提案されている。
【0009】図1に示すように、この種の電子音楽配信
サービスにおいては、コンテンツの供給を行うEMDサ
ーバ1からインターネット2を介して家庭内のパーソナ
ルコンピュータ(以下、これをコンピュータ装置と呼
ぶ)3へディジタル音楽コンテンツC1を配信する。
【0010】コンピュータ装置3では、EMDサーバ1
から配信されたディジタル音楽コンテンツC1を内部の
ハードディスクにダウンロードし、これをユーザの操作
に応じて再生することにより、ユーザが何時でも音楽を
楽しめるようになされている。
【0011】このような電子音楽配信サービスでは、E
MDサーバ1からコンピュータ装置3へダウンロードし
たディジタル音楽コンテンツC1をあたかもCD(Compa
ct Disc)のように何時でも又何回でも再生し得る「買
取」と呼ばれる購入方法が存在する一方で、料金設定を
安くしたサービスとして再生可能期間や再生可能回数の
再生制限を設けた「再生制限付」と呼ばれる新たな購入
方法が存在する。
【0012】従ってユーザは、EMDサーバ1からディ
ジタル音楽コンテンツC1を「再生制限付」で購入した
場合、当該購入したディジタル音楽コンテンツC1をコ
ンピュータ装置3によって再生可能期間又は再生可能回
数の範囲内で再生することができる。
【0013】またコンピュータ装置3は、不揮発性の半
導体フラッシュメモリを記憶手段として内蔵した携帯型
のディジタル再生装置4とUSB(Universal Serial Bu
s)ケーブルを介して接続し得るようになされており、こ
れによりディジタル音楽コンテンツC1をディジタルデ
ータのままディジタル再生装置4の半導体フラッシュメ
モリにアップロードし得るようになされている。
【0014】これによりユーザは、コンピュータ装置3
のみならずディジタル再生装置4によっても「再生制限
付」のディジタル音楽コンテンツC1を再生可能期間又
は再生可能回数の範囲内で再生することができ、かくし
て高音質な音楽をヘッドフォン5を介して屋外でも気軽
に楽しめるようになされている。
【0015】実際上、図2(A)に示すように、EMD
サーバ1からコンピュータ装置3にダウンロードされた
「再生制限付」のディジタル音楽コンテンツC1は、ヘ
ッダH1と音楽データD1とが一体となって構成され、
当該ヘッダH1には再生可能期間、再生可能回数及び実
際に再生した回数(以下、これを実再生回数と呼ぶ)等
の再生制限に関する種々の情報が格納されている。
【0016】次に図2(B)に示すように、コンピュー
タ装置3は、ディジタル音楽コンテンツC1をディジタ
ルデータのままディジタル再生装置4の半導体フラッシ
ュメモリにアップロードする。
【0017】ディジタル再生装置4は、ユーザの再生操
作に応じて再生処理を実行する際、必ずヘッダH1の再
生制限情報を読み取った後に音楽データD1を再生する
ようになされており、これによりヘッダH1で管理され
る再生制限情報を有効に活用し、不正な再生処理を防止
している。
【0018】ところで本実施の形態におけるディジタル
再生装置4においては、RTC回路を搭載しておらず、
このままでは時計機能によって再生可能期間を管理し得
ないことから、ヘッダH1の再生制限情報を読み出した
場合でも、再生可能期間の範囲内であるか否かを判定し
得ず、ディジタル音楽コンテンツC1を無制限に再生さ
れることが考えられる。
【0019】このようなことを防止するため、ディジタ
ル再生装置4は例え再生可能期間の範囲内であっても、
ヘッダH1の再生制限情報によって規定された「再生可
能回数(例えば2回)」の範囲内でのみ再生処理するこ
とを許可し、実際に再生したときに更新される「実再生
回数」が「再生可能回数」に達したときには、再生処理
を制限するようなプロテクトをかけるようになされてい
る。
【0020】但し図2(C)に示すようにディジタル再
生装置4は、このままでは再生可能期間の範囲内である
にも係わらず2回だけしか再生し得ないことになるの
で、再度コンピュータ装置3と接続して当該コンピュー
タ装置3に内蔵されたRTC回路3Aから現在の時刻情
報T1の供給を受け、当該時刻情報T1に基づいて再生
可能期間の範囲内であるか否かを判定し、再生可能期間
の範囲内であると認識したときには、ヘッダH1の「実
再生回数」を「0」に書き換えるようになされている。
【0021】これによりディジタル再生装置4は、再生
可能期間の範囲内であるときにはヘッダH1の再生制限
情報によって規定された「再生可能回数(例えば2
回)」の制限を繰り返し利用して上述の再生処理を何度
でも実行し得るようになされている。
【0022】またディジタル再生装置4は、時刻情報T
1に基づいて再生可能期間が終了していると認識したと
きには、ヘッダH1の「実再生回数」を「0」に書き換
えることなく再生処理を実行しないようにしている。
【0023】このようにディジタル再生装置4は、上述
のような「再生可能回数」までの再生処理及びコンピュ
ータ装置3と接続したことによる再生可能期間のチェッ
クを繰り返すことにより、再生可能期間の範囲内であれ
ば「再生可能回数(2回)」までの再生処理を何度でも
繰り返し実行し得ると共に、再生可能期間が終了したと
きには再生処理を制限し得るようになされている。
【0024】これに対してディジタル再生装置4は、再
生可能回数の再生制限だけが付加されたディジタル音楽
コンテンツC1の場合には、その再生可能回数の範囲内
で再生処理を実行し、再生可能回数分を再生したときに
は、それ以降の再生処理を実行しないようになされてい
る。
【0025】(2)ディジタル再生装置の全体構成 (2−1)ディジタル再生装置の構造 図3に示すように、ディジタル再生装置4においては、
ほぼ円筒形状でなる筐体ケース10を有し、当該筐体ケ
ース10の周側面に各種操作スイッチや操作ボタン及び
表示部用の表示窓11等が設けられている。
【0026】ここで、ディジタル再生装置4の表示窓1
1が設けられた側を正面とした場合、筐体ケース10を
軸中心に45度ずつ回転したときのそれぞれの周側面につ
いて図4(A)〜(D)を用いて説明する。
【0027】図4(A)に示すように、筐体ケース10
の左側面には、当該筐体ケース10の長手方向(以下、
これをケース長手方向と呼ぶ)の一端側に音量の上限を
固定するための音量上限固定スイッチ12がスライド自
在に設けられると共に、USB(Universal Serial Bu
s)コネクタが収納された孔部(図示せず)を開閉する
ようにプラスチック製のUSBコネクタカバー13が設
けられている。
【0028】実際にUSBコネクタカバー13は、US
Bコネクタの未使用時に孔部を閉塞して筐体ケース10
と一体化されることにより当該USBコネクタを保護
し、USBコネクタの使用時には孔部を開放することに
より当該USBコネクタをUSBケーブル(図示せず)
を介してコンピュータ装置3に接続させ得るようになさ
れている。
【0029】また図4(B)に示すように、筐体ケース
10の正面には、そのほぼ中央部から一端にかけて音量
アップボタン14、音量ダウンボタン15、早送りボタ
ン16、早戻しボタン17、表示窓11及びシフトボタ
ン18が順次設けられている。また筐体ケース10の一
端面には、再生命令及び停止命令を入力し得る再生/停
止ボタン19が設けられている。
【0030】そして筐体ケース10の正面においては、
表示窓11の下部に設けられた表示部(図示せず)が各
種操作に応じた表示を行うことにより、その表示内容を
表示窓11を介して提示させることができるようになさ
れている。
【0031】因みに、シフトボタン18は、これが押下
されたままの状態で早送りボタン16が押下されると、
当該早送りボタン16と共に再生モードを切り換えるた
めの操作ボタンとして機能する。またシフトボタン18
は、これが押下されたままの状態で早戻しボタン17が
押下されると、当該早戻しボタン17と共に音質モード
を切り換えるための操作ボタンとしても機能する。
【0032】さらに図4(C)に示すように、筐体ケー
ス10の右側面には、その一端側にホールドスイッチ2
0がスライド自在に設けられ、当該ホールドスイッチ2
0を例えば筐体ケース10の一端側にスライドさせるこ
とにより各種操作ボタンの入力を無効にし、この状態を
維持し得るようになされている。
【0033】これに加えて図4(D)に示すように、筐
体ケース10の背面には、その他端側に単3サイズの駆
動用乾電池21を装填し得る乾電池収納部22が設けら
れると共に、当該乾電池収納部22を閉塞する蓋部23
が着脱自在に取り付けられている。
【0034】これにより乾電池収納部22においては、
蓋部23が取り外されると、内部に駆動用乾電池21を
装填し、又は当該内部から駆動用乾電池21を取り出す
ことができ、また内部に駆動用乾電池21が装填された
状態で蓋部23が取り付けられると、当該蓋部23によ
って駆動用乾電池21を脱落することを防止して保持し
得るようになされている。
【0035】また筐体ケース10の背面には、その一端
側にヘッドホンジャック24を保持するジャック保持部
25と、当該筐体ケース10を上着の胸ポケット等に取
り付けるためのクリップ部26とがケース長手方向に沿
って並設されると共に、当該ジャック保持部25とクリ
ップ部26との隣接部分で、かつディジタル再生装置4
の重心からずれた所定位置に環状のストラップ金具27
が設けられている。
【0036】このストラップ金具27は、筐体ケース1
0の背面に対してジャック保持部25に接する姿勢から
クリップ部26に接する姿勢までのほぼ 180度の範囲内
で自在に回動し得るようになされており、当該ストラッ
プ金具27を起こすことにより各種ストラップを容易に
取り付け、又は取り外すことができるようになされてい
る。
【0037】ここでディジタル再生装置4においては、
ハードディスクドライブ等のように機械的な記録再生機
構を有する記録再生装置とは異なり、図1について上述
したように、内部の半導体フラッシュメモリに対してデ
ィジタル音楽コンテンツC1を記録再生することによ
り、振動が加えられるような環境下でも、音飛び等を生
じさせることなくディジタル音楽コンテンツC1の音楽
データD1を再生し得るようになされている。
【0038】このため、かかるディジタル再生装置4に
おいては、図5に示すように、通常、ヘッドホンコード
28に設けられたプラグ29をヘッドホンジャック24
に差し込むことにより、半導体フラッシュメモリから音
楽データD1を再生して得られた音楽をヘッドホン5を
介して聴くことができるようになされているものの、こ
のときストラップ金具27に首掛け用のストラップ31
を取り付けることにより首からぶら下げた状態で使用し
得るようになされている。
【0039】ところでディジタル再生装置4は、駆動用
乾電池21を除くと25〔g〕程度の重量を有し、当該デ
ィジタル再生装置4を構成する各種部品のほとんどがケ
ース長手方向の一端側に設けられている。またディジタ
ル再生装置4は、例えば23〔g〕程度の重量を有する駆
動用乾電池21がケース長手方向の他端側に設けられた
乾電池収納部22内に装填されるため、当該駆動用乾電
池21が装填されたときには重心がケース長手方向のほ
ぼ中央部となる。
【0040】そしてディジタル再生装置4においては、
図6に示すように、首掛け用のストラップ31が用いら
れて首からぶら下げられた場合、支点となるストラップ
金具27の取付け位置が重心よりもケース長手方向に沿
った一端側の所定位置にあるため、筐体ケース10の他
端側がほぼ鉛直下方向を向き、その分、筐体ケース10
の一端面に設けられた再生/停止ボタン19がほぼ鉛直
上方向を向くような姿勢を維持するようになされてい
る。
【0041】これによりディジタル再生装置4において
は、首からぶら下げられた場合、ユーザが筐体ケース1
0の周側面を握持するだけで、親指を再生/停止ボタン
19に容易に触れさせて操作し得るようになされてい
る。
【0042】因みにディジタル再生装置4においては、
図5からも明らかなように、首掛け用のストラップ31
にヘッドホンコード28を保持する所定のコード保持部
32が設けられており、当該首掛け用のストラップ31
を用いて首からぶら下げて使用するとき、ヘッドホンコ
ード28の引回しが煩雑になることを防止し得るように
なされている。
【0043】またディジタル再生装置4においては、図
7に示すように、ジャック保持部25が楔状に形成さ
れ、ヘッドホンジャック24がその円筒状のプラグ差込
み孔の軸をケース長手方向に対して傾斜させるようにし
てジャック保持部25に保持されている。
【0044】従ってディジタル再生装置4においては、
プラグ29を筐体ケース10の一端側からケース長手方
向に対して傾斜させてヘッドホンジャック24に差し込
むことができ、これによりプラグ29とヘッドホンコー
ド28との接続部分を再生/停止ボタン19から比較的
遠ざけ、かくしてプラグ29とヘッドホンコード28と
の接続部分により再生/停止ボタン19の操作性が損な
われることを防止し得るようになされている。
【0045】これに加えて、ディジタル再生装置4にお
いては、図8に示すように、板状でなるクリップ部26
の一端側がジャック保持部25に埋設された支軸(図示
せず)に枢支され、当該クリップ部26の他端側を筐体
ケース10の背面に対して所定角度範囲内で回動させる
ようになされている。
【0046】これによりディジタル再生装置4において
は、上着の胸ポケット33を筐体ケース10の他端側か
らその背面とクリップ部26との間に挟み込むようにし
て、当該胸ポケット33に取り付けることができる。
【0047】そしてディジタル再生装置4においては、
このように胸ポケット33に取り付けられた場合にも、
再生/停止ボタン19を胸ポケット33から出した姿勢
を維持し、かくして再生/停止ボタン19の操作性が損
なわれることを防止し得るようになされている。
【0048】ここで、筐体ケース10においては、図9
に示すように、正面側の一端から他端までを構成する正
面側ケース35と、背面の一端側を構成する背面側ケー
ス36と、当該背面の他端側を構成する蓋部23と、再
生/停止ボタン19を保持するボタン保持部37とから
構築されている。
【0049】正面側ケース35、背面側ケース36、蓋
部23及びボタン保持部37は、それぞれPC(Polyca
rbonate )樹脂と、ABS(Acrylonitrile Butadiene
Styrene )樹脂とを所定の割合で混合してなる合成樹脂
によって成形されている。
【0050】そして正面側ケース35は、その単一部材
により図4(D)について上述した乾電池収納部22を
他端側に形成している。また正面側ケース35の一端側
と、背面側ケース36との間に形成される収納空間に
は、表示部保護部材40と、表示部41と、サブ回路基
板42と、メイン回路基板43と、スイッチ回路基板4
4とが順次積層されて収納されている。因みに、スイッ
チ回路基板44は、音量上限固定スイッチ12及びホー
ルドスイッチ20用のスイッチ回路素子44A及び44
Bが実装されたフレキシブル基板でなり、背面側ケース
36の内部に固定されている。
【0051】実際上、乾電池収納部22においては、図
10(A)及び(B)に示すように、駆動用乾電池21
の外径に応じた内径を有する円筒形状の収納空間を有
し、ケース長手方向に沿った一端には、導電性の金属線
によりコイル状に形成された負極端子45が配置され、
当該ケース長手方向に沿った他端には、導電性の金属材
により例えば円板状に形成された正極端子46が配置さ
れている。
【0052】この場合、乾電池収納部22においては、
負極端子45の一端がメイン回路基板43に直接電気的
に接続され、正極端子46はこれと一体に形成された板
状の導通板47を介してメイン回路基板43に電気的に
接続されている。
【0053】そして乾電池収納部22の底には、ケース
長手方向の一端から他端に渡って溝部22Aが形成さ
れ、当該溝部22Aに導通板47が嵌合されている。こ
の際、溝部22Aの深さは、導通板47の 0.2〔mm〕程
度の厚みに応じて選定されており、これにより導通板4
7を乾電池収納部22の内側面から収納空間に突出させ
ないようになされている。
【0054】また乾電池収納部22の底には、ケース長
手方向に沿った一端から他端に渡って、 0.1〔mm〕程度
の厚みを有するシート状のシリアルラベル48が導体板
47を覆うように貼着されている。
【0055】シリアルラベル48は、図11(A)及び
(B)に示すように、例えば、接着力の比較的強いアク
リル系の感圧式接着剤層49と、アルミニウム層50
と、PET(polyethylene terephthalate)でなる絶縁
性の印刷用樹脂層51と、透明フィルム52とが順次積
層されて形成され、当該アルミニウム層50の厚みが適
宜選択されることにより、ある程度の硬性を有し、当該
シリアルラベル48自体の破れ等の破損を防止し得るよ
うになされている。
【0056】因みにシリアルラベル48においては、印
刷用樹脂層51の一面に駆動用乾電池21の装填方向を
示す絵柄53と、シリアルラベル48が貼着されるディ
ジタル再生装置4個々の製造番号を示す文字54及び2
次元バーコード55とが印刷され、当該印刷用樹脂層5
1の一面に透明フィルム52がラミネートされているこ
とにより絵柄53や文字54等が保護されている。
【0057】従って乾電池収納部22(図10(A)及
び(B))においては、シリアルラベル48の有する接
着力及び硬性により、溝部22Aから導通板47が浮い
て駆動用乾電池21の周側面に傷を付ける等して破損さ
せることを防止し得ると共に、当該シリアルラベル48
の有する絶縁性により駆動用乾電池21の周側面と、導
通板47とを絶縁し得るようになされている。
【0058】そして乾電池収納部22においては、この
ように、導通板47を溝部22Aに嵌合させると共に、
当該導通板47と、駆動用乾電池21の周側面との絶縁
に 0.1〔mm〕程度の厚みを有するシリアルラベル48を
用いることにより、乾電池収納部22の内径を駆動用乾
電池21の14.5〔mm〕程度の外径とほぼ同程度に選定す
ることができる。
【0059】また乾電池収納部22においては、その肉
厚を破損から保護し得るように選定することにより、内
径及び肉厚に応じて当該乾電池収納部22の外径を17
〔mm〕程度に選定することができ、かくして全体として
小型化し得るようになされている。
【0060】一方、表示部保護部材40は、図12に示
すように、幅方向の両端がそれぞれ折り曲げられた導電
性の金属板でなり、平面部40Aの一端にシフトボタン
18に対応するダイヤフラム構成のスイッチ素子57が
配置されると共に、当該平面部40Aの他端に音量アッ
プボタン14、音量ダウンボタン15、早送りボタン1
6及び早戻しボタン17にそれぞれ対応するダイヤフラ
ム構成のスイッチ素子58〜61が配置されている。
【0061】また平面部40Aには、一端のスイッチ素
子57と、他端のスイッチ素子58〜61との間に表示
部41に対応する開口部40Bが設けられている。
【0062】表示部41においては、図13に示すよう
に、LCD(Liquid Crystal Display)63にコ字状の
導光板64が積層されており、当該導光板64の幅方向
の端部がバックライト(図示せず)によって照明される
ことにより、その導光板64を介してLCD63の背面
全体をほぼ均一に照明し得るようになされている。
【0063】また表示部41においては、シリコンゴム
等の樹脂材からなる絶縁シートに複数のワイヤが所定ピ
ッチで貫入されてなる異方性導電部材65を有し、各ワ
イヤの長手方向を導光板64の厚み方向とほぼ平行にし
て、当該異方性導電部材65を導光板64の腕部64A
及び64Bの間に保持することにより、各ワイヤの一端
がLCD63の複数の電極に電気的に接続されている。
【0064】サブ回路基板42においては、図14
(A)に示すように、一端が12.4〔mm〕程度の幅を有
し、かつ他端が13.2〔mm〕程度の幅を有する台形状でな
り、その一面に再生/停止ボタン19用のスイッチ回路
素子67、LCDコントローラを構成するICパッケー
ジ68I、ディジタルアナログ変換回路及びアンプを構
成する回路素子群69等の各種表面実装型電子部品が実
装されると共に、導光板64に対応させてバックライト
用の複数のLED(Light Emitting Diode)70A〜7
0Cが実装されている。
【0065】またサブ回路基板42の一面には、LCD
63の各電極に対応させた、導体パターンでなる複数の
LCD用ランド71が形成されており、筐体ケース10
内部への収納時、各LCD用ランド71が異方性導電部
材65の各ワイヤを介してLCD63のそれぞれ対応す
る電極に電気的に接続される。
【0066】さらに図14(B)に示すように、サブ回
路基板42の他面には、EEPROM(Electrically E
rasable Programmable Read-Only Memory )を構成する
ICパッケージ72I等の各種表面実装型電子部品が実
装されると共に、所定部位に回路基板同士を直接接続す
るための一対のコネクタ(以下、これを基板間接続用コ
ネクタと呼ぶ)のうちの例えばオス型の基板間接続用コ
ネクタ73が実装されている。
【0067】因みに、サブ回路基板42の他面には、導
体パターンにより、表示部保護部材40に設けられた各
スイッチ素子57〜61にフレキシブル基板(図示せ
ず)を介して電気的に接続されるスイッチ用ランド74
A及び74Bが形成されると共に、スイッチ回路基板4
4に電気的に接続される回路基板用ランド75が形成さ
れている。
【0068】メイン回路基板43においては、図15
(A)に示すように、17.2〔mm〕程度の幅を有する長方
形状でなり、その一面にフラッシュメモリコントローラ
を構成するICパッケージ77I、CPU(Central Pro
cessing Unit) を構成するIC(Integrated Circuit)
パッケージ78I及びUSBコントローラを構成するI
Cパッケージ79I等の各種表面実装型電子部品が実装
されると共に、オス型の基板間接続用コネクタ73(図
14(B))に対応させて所定部位にメス型の基板間接
続用コネクタ80が実装されている。
【0069】また図15(B)に示すように、メイン回
路基板43の他面には、半導体フラッシュメモリを構成
するICパッケージ81I、DSP(Digital Signal P
rocessor)を構成するICパッケージ82I、USBコ
ネクタ83、電源回路を構成する回路素子群84等のよ
うな各種表面実装型電子部品が実装されている。因みに
電源回路を構成する回路素子群84には、乾電池収納部
22の負極端子45及び導通板47が電気的に接続され
ている。
【0070】そして図16(A)及び(B)に示すよう
に、メイン回路基板43及びサブ回路基板42において
は、互いをほぼ平行にした状態で、メス型の基板間接続
用コネクタ80にオス型の基板間接続用コネクタ73を
差し込むようにして機械的及び電気的に直接接続し得る
ようになされている。
【0071】因みに、メイン回路基板43には、導体パ
ターンによりバスが形成されており、当該バスに接続さ
れるディジタル系の各種表面実装型電子部品が実装され
ると共に、サブ回路基板42には、アナログ系の各種表
面実装型電子部品が実装され、これによりサブ回路基板
42の各種表面実装型電子部品がメイン回路基板43の
各種表面実装型電子部品の動作によって発生するノイズ
の影響を受けないようになされている。
【0072】またメイン回路基板43の一面と、サブ回
路基板42の対向する他面には、それぞれ互いに表面実
装型電子部品が対向しないように実装されており、これ
により基板間接続用コネクタ80及び73を介して接続
されたときに、メイン回路基板43及びサブ回路基板4
2の間を表面実装型電子部品の厚み程度に近づけること
ができるようになされている。
【0073】ところで、メイン回路基板43(図15
(A))においては、その一面に各種表面実装型電子部
品と共に、メス型の基板間接続用コネクタ80がはんだ
を介して位置決めされた後、例えば、リフロー炉を用い
てそのはんだを溶融させるようにして実装されており、
一面に塗布されるはんだの量の誤差や、基板間接続用コ
ネクタ80の位置決め誤差等により、当該基板間接続用
コネクタ80がはんだの溶融時にメイン回路基板43の
一面と平行に回転した状態で実装される場合がある。
【0074】またサブ回路基板42(図14(B))に
おいても同様に、他面に各種表面実装型電子部品と共
に、オス型の基板間接続用コネクタ73がはんだを介し
て位置決めされた後、リフロー炉を用いてそのはんだを
溶融させるようにして実装されており、他面に塗布され
るはんだの量の誤差や、基板間接続用コネクタ73の位
置決め誤差等により当該基板間接続用コネクタ73がは
んだの溶融時に当該サブ回路基板42の他面と平行に回
転した状態で実装される場合がある。
【0075】このため、サブ回路基板42(図16
(B))は、メイン回路基板43への接続時、基板間接
続用コネクタ73の実装位置を中心にして当該メイン回
路基板43と平行に、最大で5度程度回転した状態で接
続される場合がある。
【0076】そして、メイン回路基板43の一面には、
その他端側の所定部位に基板間接続用コネクタ80が実
装されると共に、サブ回路基板42の他面にも、その他
端側の所定部位に基板間接続用コネクタ73が実装され
ていることにより、サブ回路基板42がメイン回路基板
43の一面と平行に回転した状態で接続された場合、当
該サブ回路基板42の一端側において、メイン回路基板
43の長手方向に対する回転ずれ量が最も大きくなる。
【0077】しかしながら、サブ回路基板42において
は、一端の幅を他端の幅よりも狭くした台形状に形成さ
れていることにより、当該サブ回路基板42の両側面が
メイン回路基板43の対応する両側面とほぼ平行となる
までの角度範囲内に納まるようにメイン回路基板43に
接続され、かくしてメイン回路基板43と接続された状
態でも、正面側ケース35内部の円弧状の収納空間に容
易に収納し得るようになされている。
【0078】実際上、正面側ケース35(図9)におい
ては、一端側の底の所定位置に、表示部保護部材40を
位置決めするための位置決め用ピン86が設けられてい
る。また表示窓11の周囲には、表示部41の四隅にそ
れぞれ対応させたL字状の支柱87A〜87Dが設けら
れると共に、表示部41の異方性導電部材65に対応さ
せた板状部材88が設けられている。
【0079】これに加えて、表示部保護部材40(図1
2)においては、平面部40Aのほぼ中央部に正面側ケ
ース35の位置決め用ピン86に対応させた孔部40C
が穿設されると共に、開口部40Bの周囲には当該正面
側ケース35の支柱87A〜87D及び板状部材88に
それぞれ対応させた孔部40D〜40Hが穿設されてい
る。
【0080】これにより正面側ケース35においては、
図17に示すように、一端側において、支柱87A〜8
7D及び板状部材88を表示部保護部材40のそれぞれ
対応する孔部40D〜40Hに貫通させると共に、位置
決め用ピン86を対応する孔部40Cに貫通させること
により当該表示部保護部材40をケース長手方向に移動
しないように位置決めし、かくして表示部保護部材40
を開口部40Bと表示窓11とを対向させた状態で取り
付けることができるようになされている。
【0081】また正面側ケース35においては、図18
に示すように、表示部41の四隅をそれぞれ対応する支
柱87A〜87Dに嵌合させることにより、LCD63
を開口部40Bと対向させて保持すると共に、この際、
異方性導電部材65に板状部材88を近接させることに
より導光板65の腕部64A及び64Bの間から脱落す
ることを防止し得るようになされている。
【0082】そして正面側ケース35においては、図1
9に示すように、一対の基板間接続用コネクタ80及び
73を介して接続されたメイン回路基板43及びサブ回
路基板42が当該サブ回路基板42の一面と表示部保護
部材40(図18)の平面部40Aとを対向させて収納
される。
【0083】次いで正面側ケース35においては、図2
0に示すように、背面側ケース36が取り付けられ、こ
の状態において、メイン回路基板43(図19)が背面
側ケース36と共に固定用ネジ89A及び89Bによっ
て固定される。
【0084】ところで、メイン回路基板43及びサブ回
路基板42に実装される基板間接続用コネクタ80及び
73としては、外形が比較的小さく、かつ高さの比較的
低い小型のものが選定されている。
【0085】従って基板間接続用コネクタ80及び73
は、その実装面積を小さくしてメイン回路基板43及び
サブ回路基板42が大型化することを防止し得ると共
に、当該メイン回路基板43及びサブ回路基板42同士
を極力近づけるようにして筐体ケース10内における収
納スペースを小さくし得るようになされている。
【0086】しかしながら、かかる基板間接続用コネク
タ80及び73においては、小型化されている分、当該
基板間接続用コネクタ80及び73に設けられているコ
ネクタピンが微細なものとなり、当該コネクタピン自体
の弾性が格段的に小さくなる。
【0087】このため、基板間接続用コネクタ80及び
73においては、メイン回路基板43及びサブ回路基板
42が筐体ケース10内に収納された場合、当該サブ回
路基板42にメイン回路基板43の一面と平行に回転す
る方向に付加が加えられると、当該基板間接続用コネク
タ80及び73の対応するコネクタピン同士において接
続不良が発生すると考えられる。
【0088】従ってサブ回路基板42においては、図2
1に示すように、正面側ケース35に固定されるメイン
回路基板43(図19)の一面と平行に回転した状態で
収納されても、当該正面側ケース35の内部において、
その回転が許容されるように一端及び他端の幅が選定さ
れた台形状に形成されており、正面側ケース35には特
に固定されないようになされている。
【0089】これによりディジタル再生装置4において
は、メイン回路基板43と共に収納されたサブ回路基板
42が当該メイン回路基板43の一面と平行に回転して
いる状態であっても、基板間接続用コネクタ80及び7
3の対応するコネクタピン同士に接続不良が発生するこ
とを防止し得るようになされている。
【0090】またディジタル再生装置4においては、仮
に、サブ回路基板42にメイン回路基板43の一面と平
行に回転する方向の外力を加えた状態で当該ディジタル
再生装置4に落下等による衝撃が加えられると、メイン
回路基板43及びサブ回路基板42から基板間接続用コ
ネクタ80及び73が剥離することが考えられるもの
の、当該サブ回路基板42を特に固定しないことによ
り、このような基板間接続用コネクタ80及び73の剥
離が発生することも防止することができる。
【0091】因みに正面側ケース35においては、内側
面の一端側及び他端側にそれぞれ移動規制用突起部90
A〜90Dが設けられ、サブ回路基板42の両側面の一
端側及び他端側にはそれぞれ移動規制用突起部90A〜
90Dに対応させ、かつ当該移動規制用突起部90A〜
90Dよりも幅広な切欠き部91A〜91Dが設けられ
ている。
【0092】そしてサブ回路基板42は、メイン回路基
板43に対する回転角度に応じて少なくとも他端側の切
欠き部91A及び91Dをそれぞれ対応する移動規制用
突起部90A及び90Dに係合させて正面側ケース35
内に収納され、これによりケース長手方向に対しては移
動しないように規制されている。
【0093】またサブ回路基板42(図14(A))に
おいては、LCD用ランド71がそれぞれ当該サブ回路
基板42の幅方向に沿って所定の長さを有するように形
成されている。これによりサブ回路基板42において
は、メイン回路基板43と平行に回転した状態で収納さ
れた場合でも、当該LCD用ランド71に異方性導電部
材65のワイヤを確実に電気的に接続させ得るようにな
されている。
【0094】ところで筐体ケース10においては、17
〔mm〕程度の外径を有する円筒形状を基準に形成されて
いるものの、メイン回路基板43(図15(A)及び
(B))においては、フラッシュメモリコントローラを
構成するICパッケージ77Iや、CPUを構成するI
Cパッケージ78Iがそれぞれ16〔mm〕程度の辺を有す
る正方形に形成されているため、これに応じて17.2〔m
m〕程度の幅を有する長方形状に形成されている。
【0095】このため、図22に示すように、正面側ケ
ース35及び背面側ケース36の接合部分には、それぞ
れL字状のリブ35A及び35B並びに36A及び36
Bがケース長手方向に沿って外部に突出するように設け
られている。
【0096】そして、正面側ケース35には、リブ35
A及び35Bにおいて左右の側面とほぼ平行な嵌合部3
5AX及び35BXに、背面側ケース36のそれぞれ対
応するリブ36A及び36Bにおいて左右の側面とほぼ
平行な嵌合部36AX及び36BXが嵌合されている。
【0097】これにより筐体ケース10においては、嵌
合された一対のリブ35A及び36Aからなるコ字状の
凸部の内部から、他方の一対のリブ35B及び36Bか
らなるコ字状の凸部の内部に渡ってメイン回路基板43
が収納され、かくして当該筐体ケース10のほぼ円筒形
の形状をほとんど損なうことなく、表示部保護部材4
0、表示部41、サブ回路基板42及びスイッチ回路基
板44と共に、メイン回路基板43を容易に収納し得る
ようになされている。
【0098】また筐体ケース10においては、正面側ケ
ース35及び背面側ケース36の対応するリブ35A及
び35B並びに36A及び36B同士の嵌合部35AX
及び35BX並びに36AX及び36BXを重ね合わせ
るようにして嵌合することにより、これら対応するリブ
35A及び35B並びに36A及び36B同士を一体化
し、かくして筐体ケース10の強度を向上させ得るよう
になされている。
【0099】ところで、メイン回路基板43の他面(図
15(B))には、その長手方向の一端から他端に渡っ
て、幅方向の両端部にそれぞれグランド用の導体パター
ン(以下、これをグランドパターンと呼ぶ)92が形成
されており、当該両端部のグランドパターン92がそれ
ぞれ対応する一対のリブ35A及び36A並びに35B
及び36B内に配置されている。
【0100】これにより筐体ケース10においては、図
23に示すように、帯電している金属部材等に近づけら
れたときに、外部からリブ35A及び35B並びに36
A及び36B同士の隙間を介して静電気が内部に飛び込
んだ場合でも、当該静電気をメイン回路基板43の両端
部の比較的大きなグランドパターン92に引き込んで流
すことができ、かくして内部の表面実装型電子部品が静
電気の高電圧により破損することを防止し得るようにな
されている。
【0101】また表示部保護部材40(図12)におい
ては、上述したように導電性の金属板でなり、両方の足
部40I及び40Jの一端側及び他端側にそれぞれ突出
部40K及び40Lが設けられている。
【0102】これに加えて、サブ回路基板42(図14
(A))の一面には、表示部保護部材40の突起部40
K及び40Lに対応させて、幅方向の両端部にグランド
パターン94が形成されている。
【0103】そして図24及び図25に示すように、表
示部保護部材40においては、筐体ケース10の内部に
収納された場合、正面側ケース35内に位置決め用ピン
86により位置決めされると共に、サブ回路基板42が
ケース長手方向に対して移動を規制されて収納されるこ
とにより、足部40I及び40Jに設けられた突起部4
0K及び40Lを当該サブ回路基板42の対応するグラ
ンドパターン94に当接させるようになされている。
【0104】これにより筐体ケース10においては、帯
電している金属部材等に近づけられたときに、外部から
正面側ケース35と表示窓11との隙間95Aや、音量
アップボタン14、音量ダウンボタン15、早送りボタ
ン16、早戻しボタン17及びシフトボタン18と、こ
れらを保持するために当該正面側ケース35に穿設され
た孔部との隙間95Bを介して静電気が内部に飛び込ん
だ場合でも、当該静電気を表示部保護部材40に引き込
んでサブ回路基板42のグランドパターン94に流すこ
とができ、かくしてLCD63やスイッチ素子57〜6
1が静電気の高電圧により破損することを防止し得るよ
うになされている。
【0105】これに加えて、表示部保護部材40におい
ては、金属板によって形成されていることにより、平面
部40Aに設けられたスイッチ素子57〜61がそれぞ
れ対応するシフトボタン18、音量ダウンボタン15、
音量アップボタン14、早戻しボタン17及び早送りボ
タン16を介して押下された場合でも、変形せずに十分
耐えるだけの剛性を有しており、かくして正面側ケース
35の内側面と、平面部40Aとの隙間をスイッチ素子
57〜61の収納スペースとして有効に活用させ得るよ
うになされている。
【0106】また表示部保護部材40は、このように金
属板によって形成されていることにより、その厚みが比
較的薄く選定された場合でも、各スイッチ素子57〜6
1の押下に対応し得るだけの十分な剛性を確保すること
ができ、かくして筐体ケース10の内部において表示部
保護部材40の専有する収納スペースを格段的に小さく
し得るようになされている。
【0107】(2−2)ディジタル再生装置の回路構成 次に、ディジタル再生装置4の回路構成について図26
を用いて説明する。ディジタル再生装置4は、駆動用乾
電池21から供給される電源電圧を電源回路102で所
定電圧の内部電力に変換してCPU78や各種回路ブロ
ックに供給することにより、装置全体を駆動するように
なされている。
【0108】このディジタル再生装置4は、USBコネ
クタ83を介してコンピュータ装置3とUSBケーブル
103で接続された場合、当該コンピュータ装置3から
バルク転送されたディジタル音楽コンテンツC1をUS
Bコントローラ79により内部バス104を介してCP
U78へ供給する。
【0109】ここでディジタル音楽コンテンツC1は、
そのフレーム構成として1パケット当たり64[Byte]で
なり、12[Mbit/sec]の転送レートでコンピュータ装置
3から転送される。
【0110】そしてディジタル音楽コンテンツC1は、
図27に示すようにヘッダH1と音楽データD1とから
なり、ヘッダH1には「ファイルID」、「ヘッダサイ
ズ」、「コンテンツキー(暗号化用)」、「ファイルサ
イズ」、「コーデックID」、「ファイル名」及び「フ
ァイル情報」が格納されていると共に、再生制限処理に
必要な再生制限情報として「再生制限データ」、「再生
開始日」、「再生終了日」、「再生可能回数」及び「実
再生回数」が格納されている。
【0111】実際上ヘッダH1においては、格納されて
いる情報をそれぞれ16進数表示して示す図28のよう
に、「ヘッダサイズ」はヘッダH1のデータ長(この場
合33バイト)を表しており、「ファイルサイズ」は音
楽データD1のファイルのデータ長(この場合3363
6138バイト)を表している。
【0112】また「コンテンツキー」は、音楽データD
1(図27)に対する暗号化を解くための暗号データで
あり、実際上コンピュータ装置3及びディジタル再生装
置4の間でディジタル音楽コンテンツC1の授受が行わ
れる際に、共通のセッションキーでさらに暗号化された
状態で転送される。
【0113】実際に、コンピュータ装置3とディジタル
再生装置4とが接続された場合、当該ディジタル再生装
置4はコンピュータ装置3によって認証を受ける必要が
あり、その場合コンピュータ装置3とディジタル再生装
置4との間では、例えばチャレンジレスポンス方式の認
証が行われる。因みにディジタル再生装置4では、DS
P82がチャレンジレスポンス方式の認証を行う際の暗
号解読処理を担っている。
【0114】ここでチャレンジレスポンス方式とは、コ
ンピュータ装置3が生成するある値(チャレンジ)に対
して、ディジタル再生装置4がコンピュータ装置3と共
有している秘密鍵を使って生成した値(レスポンス)で
応答する方式であり、チャレンジが毎回変わるため、レ
スポンスを盗聴されても再利用される危険はなく安全に
相互認証することができるというものである。
【0115】「コーデックID」は、ディジタル再生装
置4でディジタル音楽コンテンツC1の音楽データD1
を再生する場合の伸長方式に対応したID番号であり、
ID番号「1」に対してはATRAC(Adaptive Transf
orm Acoustic Coding)3と呼ばれるデータ圧縮方法に応
じた伸長方式が割り当てられ、ID番号「0」に対して
はMP3(MPEG Audio Layer-3)と呼ばれるデータ圧縮方
法に応じた伸長方式が割り当てられている。
【0116】「ファイル名」は、ディジタル音楽コンテ
ンツC1の例えばファイル名「ABCD.AAC」をA
SCII(American National Standard Code for Infor
mation Interchange) コードに変換したデータであり、
また「ファイル情報」は、ディジタル音楽コンテンツC
1の曲名、アーティスト名、作詩家名及び作曲家名等を
ASCIIコードに変換したデータである。
【0117】「再生制限データ」は、ディジタル再生装
置4で再生するディジタル音楽コンテンツC1に再生可
能期間又は再生可能回数の再生制限が付加されているか
否かを示すデータであり、再生可能回数に制限があると
きのみ「1」が割り当てられ、再生可能期間に制限があ
るときのみ「2」が割り当てられ、再生制限がない、す
なわち「買取」で購入されたディジタル音楽コンテンツ
C1のときには「0」が割り当てられている。
【0118】「再生開始日」及び「再生終了日」は、
「再生制限データ」が「2」であるときに、再生可能期
間の範囲を示すデータであり、「00040F」及び
「00070F」のデータによって、「2000年4月
15日」〜「2000年7月15日」が再生可能期間の
範囲であることを示している。
【0119】同様に「再生可能回数」及び「実再生回
数」は、「再生制限データ」が「1」及び「2」である
ときに、予め規定された再生可能な最多回数と、再生処
理を実行したときにCPU78によって更新される実際
の再生回数を示すデータであり、「02」及び「01」
のデータによって、「再生可能回数」が「2」回で現時
点での「実再生回数」が「1」回であることを示してい
る。
【0120】従ってヘッダH1の再生制限情報によれ
ば、図2について上述したようにディジタル再生装置4
は「2000年4月15日」〜「2000年7月15
日」の範囲内であれば再生処理を2回づつ何度でも繰り
返し実行し得るようになされている。
【0121】因みに、再生可能回数にのみ再生制限が付
加されたディジタル音楽コンテンツC1のヘッダH1
は、例えば図29に示すように「再生制限データ」が
「1」を示し、「再生開始日」及び「再生終了日」が
「000000」及び「000000」で、「再生可能
回数」及び「実再生回数」が「0a」及び「05」とな
る。すなわち、「再生開始日」及び「再生終了日」によ
る再生可能期間の制限がなく、「再生可能回数」が「1
0」回でそのうち現在の「実再生回数」が「5」回であ
ることを示している。
【0122】ところでディジタル再生装置4(図26)
は、コンピュータ装置3からディジタル音楽コンテンツ
C1と共に当該ディジタル音楽コンテンツC1の書込命
令が転送されており、CPU78がRAM(Random Acce
ss Memory)105に書込命令を受け取ると、ROM(Rea
d-Only Memory)106からRAM105に読み出したメ
インプログラムに従ってフラッシュメモリコントローラ
77を制御することにより、ディジタル音楽コンテンツ
C1を半導体フラッシュメモリ80に書き込む。
【0123】因みに半導体フラッシュメモリ80は、約
64[MByte] の記憶容量を有し、CD(Compact Disc)ア
ルバム1枚分以上の楽曲を記憶し得るようになされてい
る。
【0124】また半導体フラッシュメモリ80には、デ
ィジタル音楽コンテンツC1のうち所定の圧縮方式でデ
ータ圧縮された音楽データD1に対応した伸長方式で当
該音楽データD1を再生するための再生用コードが予め
格納されている。
【0125】従ってディジタル再生装置4は、ユーザに
よる再生/停止ボタン19の押下操作に応じた再生命令
が操作キーコントローラ107を介してCPU78に与
えられると、当該CPU78によって半導体フラッシュ
メモリ80から再生用コードと、ディジタル音楽コンテ
ンツC1の音楽データD1とを読み出して、DSP82
のRAM(図示せず)へ転送する。
【0126】DSP82は、半導体フラッシュメモリ8
0から転送された再生用コードに基づいてディジタル音
楽コンテンツC1の音楽データD1をCRC(Cyclic Re
dundancy Check) 方式によって誤り検出した後に伸長し
て再生し、これをディジタルアナログ変換回路108に
供給する。
【0127】ここでDSP82は、内部に設けられた発
振回路(図示せず)と共に一体構成されたICパッケー
ジ82I(図15(B))であり、外付けされた水晶で
なる発振子82AからのマスタークロックMCLKを基
に音楽データD1を再生すると共に、当該マスタークロ
ックMCLKと、マスタークロックMCLKを基に内部
の発振回路で生成した所定周波数のビットクロックBC
LKと、フレーム単位のLチャンネルクロックLCLK
と、RチャンネルクロックRCLKとからなる動作クロ
ックをディジタルアナログ変換回路108に送出するよ
うになされている。
【0128】この場合DSP82は、音楽データD1を
再生しているときには再生用コードに従って上述の動作
クロックをディジタルアナログ変換回路108に送出す
るが、音楽データD1の再生を行っていないときには再
生用コードに従って動作クロックの供給を停止してディ
ジタルアナログ変換回路108を動作させないことによ
り、ディジタル再生装置4全体の消費電力を低減し得る
ようになされている。
【0129】同様にCPU78及びUSBコントローラ
79についても、水晶でなる発振子78A及び79Aが
外付けされており、当該発振子78A及び79Aから供
給されるマスタークロックMCLKを用いて所定の処理
を実行するようになされている。
【0130】これによりディジタル再生装置4は、CP
U78、DSP82、USBコントローラ79等の各回
路ブロックに対してそれぞれクロック供給を行うための
クロック発生モジュールが不要となり、その分だけ回路
構成を簡素化すると共に小型化を図ることができる。
【0131】ディジタルアナログ変換回路108は、再
生した音楽データD1をアナログの音声信号に変換し、
これをアンプ109に送出する。アンプ109は、音声
信号を所定レベルに増幅した後にヘッドホンジャック2
4からヘッドホン5へ出力することにより、当該ヘッド
ホン5を介して再生した音楽をユーザへ提供するように
なされている。
【0132】このようにディジタル再生装置4は、再生
/停止ボタン19が押下操作されると、CPU78の制
御に基づいて半導体フラッシュメモリ80に格納された
ディジタル音楽コンテンツC1の音楽データD1を再生
すると共に、当該再生中に再生/停止ボタン19が押下
操作されると再生を停止する。
【0133】またディジタル再生装置4は、停止後に再
生/停止ボタン19が再度押下操作されると、CPU7
8の制御に基づいて停止した位置から音楽データD1の
再生を再開し、再生/停止ボタン19の押下操作によっ
て再生を停止してから無操作で数秒間以上経過したとき
には、自動的に電源をオフにして消費電力を低減するよ
うになされている。
【0134】因みにディジタル再生装置4は、電源がオ
フになった後には再生/停止ボタン19が押下操作され
ても、前回の停止した位置から音楽データD1を再生す
ることはなく、1曲目から再生することになる。
【0135】またディジタル再生装置4は、CPU78
によってLCDコントローラ68を制御することによ
り、再生モード状態、イコライザ調整(音質モード)、
曲番号、再生時間、再生、停止、早送り、早戻し等の処
理状態、音量及び電池残量等の種々の情報を表示部41
に表示するようになされている。
【0136】さらにディジタル再生装置4では、半導体
フラッシュメモリ80よりも記憶容量の少ないEEPR
OM72に、半導体フラッシュメモリ80に書き込まれ
る全ディジタル音楽コンテンツC1の曲数、各ディジタ
ル音楽コンテンツC1がそれぞれ格納されている半導体
フラッシュメモリ80のブロック位置、及びその他種々
のメモリ蓄積情報等のいわゆるFAT(File Allocation
Table) が格納されている。
【0137】因みに、本実施の形態においてはディジタ
ル音楽コンテンツC1の64[KByte] を1ブロックとし
て扱うようになされており、1曲のディジタル音楽コン
テンツC1に応じたブロック位置がFATに含まれるこ
とになる。
【0138】ところで図30に示すように半導体フラッ
シュメモリ80にFATが格納される場合、例えば1曲
目のディジタル音楽コンテンツC1がCPU78の制御
によって書き込まれると、当該1曲目のディジタル音楽
コンテンツC1におけるブロック位置がFATとして書
き込まれ、次の2曲目のディジタル音楽コンテンツC1
が書き込まれると、先程の1曲目のディジタル音楽コン
テンツC1におけるブロック位置と、今回の2曲目のデ
ィジタル音楽コンテンツC1におけるブロック位置とが
新たなFATとして同一領域に再度書き換えられる。
【0139】このようにFATは、ディジタル音楽コン
テンツC1を半導体フラッシュメモリ80に書き込む度
に書き換えられるので、CPU78がFATを読み出す
ことにより所望のディジタル音楽コンテンツC1の格納
場所であるブロック位置を認識することができる。
【0140】その上FATは、同一のデータがリザーブ
用に2重に書き込まれるようになされており、FATの
書き込み中に駆動用乾電池21が抜かれた場合でもリザ
ーブ用のFATによってデータを保護するようになされ
ている。
【0141】しかしながら半導体フラッシュメモリ80
は、記憶したディジタル音楽コンテンツC1をコンピュ
ータ装置3によって自由に書き換えられるようになされ
ているものの、現状では書換回数が規定されている。
【0142】このため半導体フラッシュメモリ80にF
ATが格納される場合には、ディジタル音楽コンテンツ
C1を記憶する度にFATが書き換えられると共に2重
に書き換えられるので、当該FATの書換回数が非常に
多くなってディジタル音楽コンテンツC1の書換回数を
消費してしまう。
【0143】すなわちCPU78は、半導体フラッシュ
メモリ80にFATを格納するようにしたのでは、FA
Tの書換回数が膨大となってディジタル音楽コンテンツ
C1の書換回数が減少し、規定の書換回数を満足し得な
くなる。
【0144】これに対してEEPROM72は、FAT
の記憶用として専用に設けられており、CPU78は半
導体フラッシュメモリ80にディジタル音楽コンテンツ
C1を記憶する度に、当該記憶したディジタル音楽コン
テンツC1のFATをEEPROM72に追記するよう
に記憶すれば良く、ディジタル音楽コンテンツC1が記
憶される度に書き換える必要はない。
【0145】このようにCPU78は、書換回数の多い
FATをディジタル音楽コンテンツC1と共に半導体フ
ラッシュメモリ80に格納するのではなく、ディジタル
音楽コンテンツC1とは別にEEPROM72に書き込
むようにしたことにより、半導体フラッシュメモリ80
の規定されている書換回数を全てディジタル音楽コンテ
ンツC1の書き換えに有効に使用することができる。
【0146】実際上CPU78は、ディジタル音楽コン
テンツC1を半導体フラッシュメモリ80に格納し、書
換回数の多いFATをEEPROM72に書き込むよう
にしたことにより、FATとディジタル音楽コンテンツ
C1とを共に半導体フラッシュメモリ80に格納するよ
うにした場合と比較して、半導体フラッシュメモリ80
に対するディジタル音楽コンテンツC1の書換回数を数
十倍以上に増加することができる。
【0147】またCPU78は、FATをEEPROM
72に追記するように書き込むようにしたことにより、
FATの書換回数を極力減少させて記憶容量の少ないE
EPROM72が短期間で書換不能となることを防止し
得るようになされている。
【0148】ところでディジタル再生装置4は、USB
ケーブル103を介してコンピュータ装置3と接続され
ると(以下、これをUSB接続と呼ぶ)、USBコント
ローラ79からCPU78へ供給される割込信号に基づ
いてUSB接続されたことを認識する。
【0149】そしてディジタル再生装置4は、USB接
続されたことを認識すると、コンピュータ装置3からU
SBケーブル103を介して規定電流値の外部電力の供
給を受けると共に、電源回路102を制御して駆動用乾
電池21による内部電力の供給を停止するようになされ
ている。
【0150】またCPU78は、コンピュータ装置3か
らUSBケーブル103を介して外部電力の供給を受け
ると同時に、DSP82による音楽データD1の再生処
理を停止するようになされており、これによりコンピュ
ータ装置3から供給される外部電力が規定電流値を越え
てしまうことを防止し、規定電流値の外部電力を常時受
けられるように制御している。
【0151】このようにCPU78は、USB接続され
ると、駆動用乾電池21により供給される内部電力から
コンピュータ装置3により供給される外部電力に切り換
えることにより、電力単価の安いコンピュータ装置3か
らの外部電力を使用して、電力単価の高い駆動用乾電池
21の消費電力を低減し、かくして駆動用乾電池21の
寿命を延ばし得るようになされている。
【0152】なおCPU78は、コンピュータ装置3か
らUSBケーブル103を介して外部電力の供給を受け
たときに、DSP82による音楽データD1の再生処理
を停止することにより、DSP82が動作することによ
る輻射を低減させることができ、その結果としてコンピ
ュータ装置3を含む全体の輻射を一段と低減し得るよう
になされている。
【0153】実際上、図26との対応部分に同一符号を
付して示す図31おいてディジタル再生装置4は、US
Bコネクタ83を介してコンピュータ装置3とUSB接
続された場合、トランジスタ構成のUSB検出回路83
Aによって当該コンピュータ装置3から電源電圧が供給
されたことを検出し、当該検出されたUSB検出信号S
83AをUSBコントローラ79を介してCPU78に
送出する。
【0154】CPU78は、図32(A)に示すように
USBコントローラ79からUSB検出信号S83Aが
供給されると、図32(B)に示すようにアンプ109
のアンプ電源部109Aに対して当該アンプ電源部10
9Aをオフ状態に切り換えるための電源制御信号S10
9Aを直ちに出力し、図32(C)に示すように電源制
御信号S109Aにより作動増幅回路構成のアンプ電源
部109Aをオフ状態に切り換える。
【0155】これによりアンプ電源部109Aは、作動
アンプ109Bに対する電力の供給を停止し、DSP8
2による音楽データD1の再生処理の停止に伴ってアン
プ109の動作についても停止するようになされてい
る。
【0156】ここで作動アンプ109Bは、図33に示
すように左側アンプLAMP の出力端とヘッドホン5の左
側スピーカLSPK とが接続され、右側アンプRAMP の出
力端とヘッドホン5の右側スピーカRSPK とが接続され
ると共に、ヘッドホン5の左側スピーカLSPK 及び右側
スピーカRSPK に共通の一定電圧VCOM が供給されるよ
うになされている。
【0157】従ってディジタル再生装置4は、ヘッドホ
ン5の故障によって例えば左側スピーカLSPK の両端部
が短絡したとき、作動アンプ109Bにおける左側スピ
ーカLSPK の負荷が無くなるので、コンピュータ装置3
から多大な電流が流入してしまう。
【0158】しかしながらディジタル再生装置4は、コ
ンピュータ装置3から外部電力の供給を受けるときに、
ヘッドホンジャック24を介して故障したヘッドホン5
と接続された場合でも、作動アンプ109Bに対する電
力供給を停止することにより、コンピュータ装置3から
ヘッドホン5までの電流経路を遮断することができるの
で、コンピュータ装置3から必要以上の多大な電流の流
入を防止することができる。
【0159】この結果ディジタル再生装置4は、USB
コネクタ83及びUSBコントローラ79等の内部回路
に対して発熱による損傷を未然に防ぎ得ると共に、コン
ピュータ装置3に対して多大な電流を出力させる負荷を
低減することができる。
【0160】さらにディジタル再生装置4は、出力側を
グランドに落とす必要のない差動アンプ109Bを用い
るようにしたことにより、当該差動アンプ109Bの出
力側にUSBケーブル103を介して外部電源であるコ
ンピュータ装置3と共通のグランドを接続される可能性
が無いので、差動アンプ109Bの出力側と共通のグラ
ンドを接続された場合の対策回路を設ける必要がなく、
構成を簡素化して小型化及び軽量化を図ることができ
る。
【0161】さらにディジタル再生装置4は、入力信号
の差分を増幅する差動アンプ109Bを用いるようにし
たことにより、直流成分を除去するためのコンデンサが
不要であり、その分についても回路構成を簡素化して小
型化及び軽量化を図ることができる。
【0162】またCPU78は、駆動用乾電池21によ
り供給される内部電力からコンピュータ装置3により供
給される外部電力に切り換えた場合、DSP82による
音楽データD1の再生処理を停止すると共に、各種操作
ボタン(音量上限固定スイッチ12、ホールドスイッチ
20、音量アップボタン14、音量ダウンボタン15、
再生/停止ボタン19、早送りボタン16及び早戻しボ
タン17等)の操作に応じた各種動作を実行することな
く、コンピュータ装置3からの制御に基づいてディジタ
ル音楽コンテンツC1を半導体フラッシュメモリ80に
書き込むようにしたことにより、ディジタル音楽コンテ
ンツC1の書き換え中に各種操作ボタンが押下された場
合でも、装置自体の動作が不安定になることを確実に防
止して、ディジタル音楽コンテンツC1を保護し得るよ
うになされている。
【0163】同時にCPU78は、駆動用乾電池21に
より供給される内部電力からコンピュータ装置3により
供給される外部電力に切り換えたことにより、常時コン
ピュータ装置3から外部電力の供給を確実に受けること
ができる。
【0164】これによりディジタル再生装置4は、コン
ピュータ装置3の制御によってディジタル音楽コンテン
ツC1を半導体フラッシュメモリ80に書き込み中に、
駆動用乾電池21が抜かれたり、電池切れが生じた場合
でも処理が中断されることを防止し、データ書込処理を
確実に実行し得るようになされている。
【0165】このときCPU78は、コンピュータ装置
3により供給される外部電力を基にLCDコントローラ
68を制御して表示部41に「PC」という表示を行う
ようになされており、これにより現在コンピュータ装置
3と接続されて各種操作ボタンやスイッチによる操作を
実行し得ないことをユーザに通知するようになされてい
る。
【0166】以上の構成において、ディジタル再生装置
4はUSB接続によりコンピュータ装置3と接続される
と、USB検出回路83Aによってコンピュータ装置3
から電源電圧が供給されたことを検出し、その旨をCP
U78に通知する。
【0167】CPU78は、直ちにアンプ電源部109
Aをオフ状態に切り換えて差動アンプ109Bに対する
電力の供給を停止することにより、アンプ109の動作
を停止させる。
【0168】これによりディジタル再生装置4は、コン
ピュータ装置3から外部電力の供給を受けるときに、故
障したヘッドホン5と接続された場合でも、コンピュー
タ装置3からヘッドホン5までの電流経路を遮断するこ
とができ、かくしてコンピュータ装置3から多大な電流
の流入を防ぎ、内部回路に対する損傷や、コンピュータ
装置3に対する負荷を低減することができる。
【0169】またディジタル再生装置4は、出力側をグ
ランドに落とす必要のない差動アンプ109Bを用いる
ようにしたことにより、当該差動アンプ109Bの出力
側に外部電源であるコンピュータ装置3と共通のグラン
ドを接続されることを防止して安全性を確保することが
できる。
【0170】以上の構成によれば、ディジタル再生装置
4はコンピュータ装置3とUSB接続された場合、アン
プ電源部109Aをオフ状態に切り換えてアンプ109
の動作を停止してコンピュータ装置3からヘッドホン5
までの電流経路を遮断することにより、内部回路に対す
る損傷や、コンピュータ装置3に対する負荷を低減する
ことができる。
【0171】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、端子としてのヘッド
ホンジャック24を介して接続対象としての故障(ショ
ート)したヘッドホン5が接続されたときに内部回路と
しての差動アンプ109Bに対する電力の供給を停止す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、他の種々の端子を介して他の種々の接続対象が接
続されたときでも、接続対象の前段に位置する内部回路
に対する電力の供給を停止するようにしても良い。この
場合も、電流経路を遮断して内部回路に対する損傷や、
コンピュータ装置3に対する負荷を低減することができ
る。
【0172】また上述の実施の形態においては、増幅手
段として差動増幅回路構成でなる差動アンプ109Bを
用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、他の種々の構成でなる増幅回路を用いるよう
にしても良い。
【0173】さらに上述の実施の形態においては、端子
としてのヘッドホンジャック24を介してヘッドホン5
と接続するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、アクティブスピーカ等の他の種々の接続
対象を接続するようにしても良い。
【0174】この場合、図34に示すようにアクティブ
スピーカ120が差動アンプ109Bに接続されると、
コンピュータ装置3のグランドとUSBケーブル103
を介してアクティブスピーカ120のグランドとが共通
に接続されてしまうことになる。従ってディジタル再生
装置4は、ショートした状態のアクティブスピーカ12
0がヘッドホンジャック24を介して接続されると、コ
ンピュータ装置3から供給される電流量の制限が無くな
って多大な電流がディジタル再生装置4の内部に流入さ
れてしまう。
【0175】しかしながら、この場合でもディジタル再
生装置4は、差動アンプ109Bに対する電力の供給を
停止してアンプ109の動作を停止させることにより、
コンピュータ装置3からアクティブスピーカ120まで
の電流経路を遮断することができ、かくしてコンピュー
タ装置3から多大な電流の流入を防ぎ、内部回路に対す
る損傷や、コンピュータ装置3に対する負荷を低減する
ことができる。
【0176】さらに上述の実施の形態においては、本発
明のデータ再生装置をディジタル再生装置4に適用する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、USB接続によって外部機器から電力の供給を受け
ると共に、端子を介して所定の接続対象である例えばヘ
ッドホン5と電気的に接続されるようになされた他の種
々のデータ再生装置に適用するようにしても良い。
【0177】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、接続手段
を介して接続された外部機器から内部回路に対して電力
が供給されたことを検出したとき、内部回路に対する電
力の供給を中断して動作を停止することにより外部機器
から接続対象までの電流経路を遮断することができ、そ
の結果、外部機器から多大な電流が流入することによる
内部回路の発熱及び損傷を防止することができる。
【0178】また本発明によれば、再生データを増幅し
て出力するデータ再生装置において、接続手段を介して
接続された外部機器から再生データを増幅する増幅手段
に対して電力が供給されたことを検出したとき、増幅手
段に対する電力の供給を中断して動作を停止することに
より外部機器から接続対象までの電流経路を遮断するこ
とができ、その結果、外部機器から多大な電流が流入す
ることによる内部回路の発熱及び損傷を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル音楽コンテンツの利用形態の説明に
供するブロツク図である。
【図2】ディジタル音楽コンテンツの再生制限の説明に
供する略線図である。
【図3】本実施の形態によるディジタル再生装置の構成
を示す略線的斜視図である。
【図4】ディジタル再生装置の周側面の構成を示す左側
面図、正面図、右側面図及び背面図である。
【図5】首掛け用のストラップが取り付けられたディジ
タル再生装置の説明に供する略線図である。
【図6】首掛け用のストラップが用いられて首からぶら
下げられたディジタル再生装置の説明に供する略線図で
ある。
【図7】ヘッドホンジャックへのプラグの差し込みの説
明に供する略線的斜視図である。
【図8】胸ポケットに取り付けられたディジタル再生装
置の説明に供する略線図である。
【図9】ディジタル再生装置の内部構成を示す略線的分
解斜視図である。
【図10】乾電池収納部の構成を示す略線的断面図であ
る。
【図11】シリアルラベルの構成を示す略線的斜視図及
び略線的分解斜視図である。
【図12】表示部保護部材の構成を示す略線的斜視図で
ある。
【図13】表示部の構成を示す略線的斜視図である。
【図14】サブ回路基板の構成を示す略線図正面図及び
略線的背面図である。
【図15】メイン回路基板の構成を示す略線図正面図及
び略線的背面図である。
【図16】サブ回路基板及びメイン回路基板の接続の説
明に供する略線的側面図及び略線的上面図である。
【図17】正面側ケースへの表示部保護部材の取り付け
の説明に供する略線的斜視図である。
【図18】表示部の取り付けの説明に供する略線的斜視
図である。
【図19】筐体ケースへのメイン回路基板及びサブ回路
基板の収納の説明に供する略線的斜視図である。
【図20】正面側ケースへの背面側ケースの取り付けの
説明に供する略線的斜視図である。
【図21】正面側ケースへのサブ回路基板の収納の説明
に供する略線的斜視図である。
【図22】筐体ケースへのメイン回路基板の収納の説明
に供する略線的側面図である。
【図23】メイン回路基板への静電気の流れの説明に供
する一部を断じた略線的断面図である。
【図24】表示部保護部材及びサブ回路基板の組み付け
の説明に供する略線的側面図である。
【図25】表示部保護部材からサブ回路基板への静電気
の流れの説明に供する一部を断じた略線的側面図であ
る。
【図26】ディジタル再生装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】ディジタル音楽コンテンツのデータ構造を示
す略線図である。
【図28】ヘッダのデータ構造(1)を示す略線図であ
る。
【図29】ヘッダのデータ構造(2)を示す略線図であ
る。
【図30】FATが格納された場合の半導体フラッシュ
メモリのデータ構造の説明に供する略線図である。
【図31】アンプの構成を示すブロック図である。
【図32】USB接続時におけるアンプ用電源ICの制
御の説明に供するタイミングチャートである。
【図33】差動アンプの構成を示す略線図である。
【図34】他の実施の形態によるアクティブスピーカの
構成を示す略線図である。
【符号の説明】
1……EMDサーバ、2……インターネット、3……コ
ンピュータ装置、4……ディジタル再生装置、5……ヘ
ッドホン、21……乾電池、41……表示部、68……
LCDコントローラ、72……EEPROM、77……
フラッシュメモリコントローラ、78……CPU、79
……USBコントローラ、80……半導体フラッシュメ
モリ、82……DSP、83……USBコネクタ、10
2……電源回路、103……USBケーブル、105…
…ROM、106……RAM、108……ディジタルア
ナログ変換回路、109……アンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子を介して所定の接続対象と電気的に接
    続される内部回路と、 外部機器と接続するための接続手段と、 上記接続手段を介して接続された上記外部機器から上記
    内部回路に対して電力が供給されたことを検出する検出
    手段と、 上記検出手段によって上記電力が供給されたことを検出
    したとき、上記内部回路に対する上記電力の供給を中断
    して動作を停止することにより、上記外部機器から上記
    接続対象までの電流経路を遮断する制御手段とを具える
    ことを特徴とする電流経路の遮断回路。
  2. 【請求項2】再生データを増幅して出力するデータ再生
    装置において、 端子を介して所定の接続対象と電気的に接続され、上記
    再生データを増幅する増幅手段と、 外部機器と接続するための接続手段と、 上記接続手段を介して接続された上記外部機器から上記
    増幅手段に対して電力が供給されたことを検出する検出
    手段と、 上記検出手段によって上記電力が供給されたことを検出
    したとき、上記増幅手段に対する上記電力の供給を中断
    して動作を停止することにより、上記外部機器から上記
    接続対象までの電流経路を遮断する制御手段とを具える
    ことを特徴とするデータ再生装置。
  3. 【請求項3】上記増幅手段は、差動増幅回路でなること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】上記接続手段は、USB(Universal Seria
    l Bus)コネクタであることを特徴とする請求項2に記載
    のデータ再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340034A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Kenwood Corp 増幅器搭載電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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