JP2001197495A - Mpegビデオデコーダ - Google Patents

Mpegビデオデコーダ

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JP2001197495A JP2000347864A JP2000347864A JP2001197495A JP 2001197495 A JP2001197495 A JP 2001197495A JP 2000347864 A JP2000347864 A JP 2000347864A JP 2000347864 A JP2000347864 A JP 2000347864A JP 2001197495 A JP2001197495 A JP 2001197495A
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茂之 岡田
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速再生時において画質を劣化させることな
くビットバッファのオーバーフローを回避することが可
能なMPEGビデオデコーダを提供する。 【解決手段】 ピクチャ廃棄回路6は、通常の再生時に
はノード6a側に接続され、ビットバッファ2から読み
出された各ピクチャをそのままデコードコア回路4へ転
送する。また、ピクチャ廃棄回路6は、高速再生時には
ピクチャヘッダ検出回路3および判定回路5の制御に従
って各ノード6a,6b側への接続が切り換えられ、ビ
ットバッファ2から読み出された各ピクチャをピクチャ
単位で間引いてデコードコア回路4へ転送する。すなわ
ち、ピクチャ廃棄回路6がノード6b側に接続される
と、ビットバッファ2から読み出されたピクチャはデコ
ードコア回路4へ転送されずにスキップされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(Moving
Picture Expert Group )ビデオデコーダに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアで扱われる情報は、膨大
な量で且つ多種多様であり、これらの情報を高速に処理
することがマルチメディアの実用化を図る上で必要とな
ってくる。情報を高速に処理するためには、データの圧
縮・伸長技術が不可欠となる。そのようなデータの圧縮
・伸長技術として「MPEG」方式が挙げられる。この
MPEG方式は、ISO(International Organization
for Standardization)/IEC(International Elec
trotechnical Commission )傘下のMPEG委員会(IS
O/IEC JTC1/SC29/WG11)によって標準化されつつある。
【0003】MPEGは3つのパートから構成されてい
る。パート1の「MPEGシステムパート」(ISO/IEC
IS 11172 Part1:Systems)では、ビデオデータとオーデ
ィオデータの多重化構造(マルチプレクス・ストラクチ
ャ)および同期方式が規定される。パート2の「MPE
Gビデオパート」(ISO/IEC IS 11172 Part2:Video)で
は、ビデオデータの高能率符号化方式およびビデオデー
タのフォーマットが規定される。パート3の「MPEG
オーディオパート」(ISO/IEC IS 11172 Part3:Audio)
では、オーディオデータの高能率符号化方式およびオー
ディオデータのフォーマットが規定される。
【0004】MPEGビデオパートで取り扱われるビデ
オデータは動画に関するものであり、その動画は1秒間
に数十個(例えば、30個)のフレーム(静止画、コ
マ)によって構成されている。ビデオデータは、シーケ
ンス(Sequence)、GOP(Group Of Pictures )、ピ
クチャ、スライス(Slice )、マクロブロック(Macrob
lock)、ブロックの順に6層の階層構造から成る。
【0005】また、MPEGには主にエンコードレート
の違いにより、現在のところ、MPEG−1,MPEG
−2の2つの方式がある。MPEG−1においてフレー
ムはピクチャに対応している。MPEG−2において
は、フレームまたはフィールドをピクチャに対応させる
こともできる。フィールドは、2個で1つのフレームを
構成している。ピクチャにフレームが対応している構造
はフレーム構造と呼ばれ、ピクチャにフィールドが対応
している構造はフィールド構造と呼ばれる。
【0006】MPEGでは、フレーム間予測と呼ばれる
圧縮技術を用いる。フレーム間予測は、フレーム間のデ
ータを時間的な相関に基づいて圧縮する。フレーム間予
測では双方向予測が行われる。双方向予測とは、過去の
再生画像(または、ピクチャ)から現在の再生画像を予
測する順方向予測と、未来の再生画像から現在の再生画
像を予測する逆方向予測とを併用することである。
【0007】この双方向予測は、Iピクチャ(Intra-Pi
cture ),Pピクチャ(Predictive-Picture),Bピク
チャ(Bidirectionally predictive-Picture)と呼ばれ
る3つのタイプのピクチャを規定している。Iピクチャ
は、過去や未来の再生画像とは無関係に、独立して生成
される。Pピクチャは順方向予測(過去のIピクチャま
たはPピクチャからの予測)により生成される。Bピク
チャは双方向予測により生成される。双方向予測におい
てBピクチャは、以下に示す3つの予測のうちいずれか
1つにより生成される。順方向予測;過去のIピクチ
ャまたはPピクチャからの予測、逆方向予測;未来の
IピクチャまたはPピクチャからの予測、双方向予
測;過去および未来のIピクチャまたはPピクチャから
の予測。そして、これらI,P,Bピクチャがそれぞれ
エンコードされる。つまり、Iピクチャは過去や未来の
ピクチャが無くても生成される。これに対し、Pピクチ
ャは過去のピクチャが無いと生成されず、Bピクチャは
過去または未来のピクチャが無いと生成されない。
【0008】フレーム間予測では、まず、Iピクチャが
周期的に生成される。次に、Iピクチャよりも数フレー
ム先のフレームがPピクチャとして生成される。このP
ピクチャは、過去から現在への一方向(順方向)の予測
により生成される。続いて、Iピクチャの前、Pピクチ
ャの後に位置するフレームがBピクチャとして生成され
る。このBピクチャを生成するとき、順方向予測,逆方
向予測,双方向予測の3つの中から最適な予測方法が選
択される。一般的に連続した動画では、現在の画像とそ
の前後の画像とは良く似ており、異なっているのはその
一部分に過ぎない。そこで、前のフレーム(例えば、I
ピクチャ)と次のフレーム(例えば、Pピクチャ)とは
同じであると仮定し、両フレーム間に変化があればその
差分(Bピクチャのデータ)のみを抽出して圧縮する。
これにより、フレーム間のデータを時間的な相関に基づ
いて圧縮することができる。
【0009】このようにMPEGビデオパートに準拠し
てエンコードされたビデオデータのデータ列(ビットス
トリーム)は、MPEGビデオストリーム(以下、ビデ
オストリームと略す)と呼ばれる。ところで、MPEG
−1は主にビデオCD(Compact Disc)やCD−ROM
(CD-Read Only Memory )などの記録媒体を用いた蓄積
メディアに対応しており、MPEG−2はMPEG−1
をも含む幅広い範囲のアプリケーションに対応してい
る。
【0010】蓄積メディアにおいては、以下に示す3つ
の特殊再生機能が要求される。動画を通常の再生速度
より高速で再生(以下、高速再生という)する機能。
動画を通常の再生速度より低速で再生(以下、低速再生
という)する機能。動画を1フレームずつ再生(以
下、コマ送り再生という)する機能。高速再生機能は、
例えば、ユーザが短時間に動画を見るために早送り再生
を行う際や、見たい動画を探索するために早送り再生ま
たは早送り逆転再生を行う際に用いられる。また、低速
再生機能やコマ送り再生機能は、例えば、ユーザが動画
を注意深く見る際などに用いられる。
【0011】図8に、高速再生機能を備えた従来のMP
EGビデオデコーダの要部ブロック回路を示す。MPE
Gビデオデコーダ101は、ビットバッファ102,ピ
クチャヘッダ検出回路103、MPEGビデオデコード
コア回路(以下、デコードコア回路と略す)104、ビ
デオストリームスキップ回路105、制御コア回路10
6から構成されている。
【0012】制御コア回路106は各回路102〜10
5を制御する。ビデオCDなどの記録媒体から読み出さ
れたビデオストリームは、ビデオストリームスキップ回
路105を介してビットバッファ102へ転送される。
ビットバッファ102はFIFO(First-In-First-Ou
t)構成のRAM(Random Access Memory)から成るリ
ングバッファによって構成され、ビデオストリームスキ
ップ回路105から転送されてくるビデオストリームを
順次蓄積する。
【0013】ピクチャヘッダ検出回路103は、ビット
バッファ102に蓄積されたビデオストリームの各ピク
チャの先頭に付くピクチャヘッダを検出する。制御コア
回路106は、ピクチャヘッダ検出回路103の検出結
果に基づいて、ビットバッファ102から1フレーム期
間毎に1つのピクチャ分ずつのビデオストリームを読み
出す。尚、MPEG−1では、1秒間に30個のフレー
ム(コマ)によって動画が構成されており、1フレーム
期間は1/30秒である。
【0014】デコードコア回路104は、ビットバッフ
ァ102から読み出された各ピクチャをMPEGビデオ
パートに準拠してデコードし、各ピクチャ毎のビデオ出
力を生成する。そのビデオ出力は、MPEGビデオデコ
ーダ101の外部に設けられたディスプレイ107へ出
力される。ビットバッファ102が設けられているの
は、I,P,Bの各ピクチャのデータ量が異なっている
ためである。Iピクチャのデータ量は約30kバイト、
Pピクチャのデータ量は約10〜15kバイト、Bピク
チャのデータ量は0〜約6kバイトである。それに対し
て、通常の再生時に記録媒体から読み出されるビデオス
トリームのビットレートRB は一定である。デコードコ
ア回路104は各ピクチャ毎にデコードを行い、そのデ
コード処理時間は各ピクチャのデータ量によって異な
る。そのため、記録媒体から読み出されたビデオストリ
ームをデコードコア回路104へ直接転送すると、デコ
ードコア回路104においてデコード処理できないピク
チャがでてくる。これを防止するため、記録媒体から読
み出されたビデオストリームに対するバッファメモリと
してのビットバッファ102を設けることで、I,P,
Bの各ピクチャのデータ量の相違を吸収しているわけで
ある。
【0015】ビデオストリームスキップ回路105は、
通常の再生時にはノード105a側に接続され、記録媒
体から読み出されたビデオストリームをそのままビット
バッファ102へ転送する。また、高速再生時には再生
速度に従って各ノード105a,105b側への接続が
切り換えられ、記録媒体から読み出されたビデオストリ
ームを再生速度に従って間欠的にビットバッファ102
へ転送する。すなわち、ビデオストリームスキップ回路
105がノード105b側に接続されると、記録媒体か
ら読み出されたビデオストリームはビットバッファ10
2へ転送されずにスキップされる。その結果、ビットバ
ッファ102へ転送されるビデオストリームは、ビデオ
ストリームスキップ回路105によってスキップされた
分だけ間引かれる。
【0016】前記したように、通常の再生時に記録媒体
から読み出されるビデオストリームのビットレートRB
は一定である。そのため、1ピクチャ分のビデオストリ
ームのデータ量が多すぎたり少なすぎたりして、ビット
バッファ102がオーバーフローしたりアンダーフロー
したりしないように、ビットバッファ102の占有率を
制御する必要がある。そこで、MPEGビデオパートで
は、仮想的なMPEGビデオデコーダが想定され、それ
に対する規定がなされている。
【0017】図9に、通常の再生時におけるビットバッ
ファ102の占有量の変化を示す。ビットバッファ10
2の占有量Bm はビットレートRB をグラフの傾きとし
て上昇する。ビットレートRB は、シーケンスの先頭に
付くシーケンスヘッダのBR(Bit Rate)に従って式
(1)に示すように規定される。また、記録媒体から読
み出されるビデオストリームのピクチャレートRP はシ
ーケンスヘッダのPR(Picture Rate)によって規定さ
れる。そして、ビットバッファ102の容量Bは、シー
ケンスヘッダのVBV(Vbv[Video Buffering Verifie
r] Buffer Size)に従って式(2)に示すように規定さ
れる。そして、1フレーム期間毎に、デコードコア回路
104がそのときデコードしようとする1ピクチャ分の
ビデオストリームが、ビットバッファ102から一気に
読み出される。ここで、1フレーム期間に記録媒体から
読み出されてビットバッファ102に入力されるビデオ
ストリームのデータ量Xは、ビットレートRB およびピ
クチャレートRP に従って式(3)に示すように規定さ
れる。従って、ビットバッファ102から1ピクチャ分
のビデオストリームが一気に読み出された直後のビット
バッファ102の占有量Bm (=B0 〜B6 )は、デー
タ量Xとビットバッファ102の容量Bとに基づいて、
式(4)に示す条件を満たすように規定される。
【0018】 RB =400×BR ………(1) B=16×1024×VBV ………(2) X=RB /RP ………(3) 0<Bm <B−X=B−(RB /RP ) ………(4) 式(4)に示す条件を満たすようにビットバッファ10
2の占有量Bm が規定されていれば、ビットバッファ1
02がオーバーフローしたりアンダーフローしたりする
ことはない。逆に言えば、ビットバッファ102の占有
量Bm が閾値(B−X)を越えると、次の1フレーム期
間にビットバッファ102に入力されるビデオストリー
ムによってビットバッファ102がオーバーフローする
可能性が極めて高くなる。
【0019】通常の再生時においては、式(4)が満た
されるように、ビットレートRB 、ピクチャレートRP
、容量Bの各値が規定されている。従って、式(2)
に示すようにビットバッファ102の容量Bを設定して
おけば、ビットバッファ102がオーバーフローしたり
アンダーフローしたりすることはない。但し、実際のビ
ットバッファ102では、オーバーフローを確実に防止
するために、式(2)に示す容量Bに、デコードコア回
路104のデコード処理時間などを考慮したマージン分
αを加えた値に容量が設定される。通常、マージン分α
は、式(3)に示すデータ量Xと同程度の値に設定され
る。例えば、ビデオCDでは、容量Bが46kバイト、
データ量Xが6kバイトに規定されているため、実際の
ビットバッファ102の容量は52k(=B+X=46
k+6k)バイトに設定される。
【0020】高速再生時において、記録媒体から読み出
されたビデオストリームのビットレートは再生速度に従
って大きくなる。つまり、通常の再生速度のn倍の速度
で高速再生する際には、記録媒体から読み出されたビデ
オストリームのビットレートは通常の再生時のビットレ
ートRB のn倍(=n×RB )となる。しかし、上記し
たように、ビットバッファ102の容量Bは通常の再生
時に対応して設定されているため、ビデオストリームの
ビットレートがn×RB になると、ビットバッファ10
2はオーバーフローすることになる。従って、高速再生
時には、前記したようにビデオストリームスキップ回路
105を制御することにより、ビットバッファ102へ
転送されるビデオストリームが間引かれる。その結果、
ビットバッファ102へ転送されるビデオストリームの
ビットレートは、通常の再生時のビットレートRB と実
質的に等しくなり、ビットバッファ102のオーバーフ
ローは回避される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のMPEGビデオ
デコーダ101には以下の問題がある。通常の再生時
において、式(2)に示すようにビットバッファ102
の容量Bを設定しておけば、理想的な状態ではビットバ
ッファ102がオーバーフローすることはない。しか
し、実際の状態では、式(2)に示すようにビットバッ
ファ102の容量Bを設定しておいても、以下に示す場
合においてビットバッファ102がオーバーフローする
恐れがある。
【0022】(1) 記録媒体から読み出されたビデオスト
リームのビットレートRB とビデオ出力のビットレート
とが同期しておらず、ビットレートRB の方がビデオ出
力のビットレートよりも大きい場合。 (2) 記録媒体から読み出されたビデオストリームのエン
コードが規格通りに行われていない場合。
【0023】ビットバッファ102はリングバッファに
よって構成されているため、オーバーフローすると、ビ
ットバッファ102に既に蓄積されていたビデオストリ
ームに対して、新たに入力されたビデオストリームが上
書きされることになる。その結果、ビットバッファ10
2に既に蓄積されていたビデオストリームが破壊されて
失われてしまう。
【0024】例えば、デコードコア回路104において
任意のピクチャをデコードしている途中でビットバッフ
ァ102がオーバーフローすると、デコード処理中のピ
クチャのビットバッファ102に残っている部分に対し
て、新たに入力されたビデオストリームが上書きされ
る。その結果、デコード処理中のピクチャのビットバッ
ファ102に残っている部分が破壊されて失われる。す
ると、デコードコア回路104では、そのピクチャのデ
コードを完了することが不可能になり、そのピクチャの
ビデオ出力を生成することができなくなる。
【0025】前記したように、Pピクチャは過去のピク
チャ無しには生成することができず、Bピクチャは過去
または未来のピクチャ無しには生成することができな
い。過去や未来のピクチャ無しに生成することができる
のはIピクチャだけである。そのため、ビットバッファ
102がオーバーフローした時点でデコード処理中のピ
クチャがIピクチャまたはPピクチャの場合には、ビッ
トバッファ102に蓄積されているビデオストリームの
各ピクチャのうち、そのデコード処理中のピクチャから
次に読み出されるIピクチャまでの全てのPピクチャお
よびBピクチャをデコードすることができなくなる。つ
まり、デコードコア回路104では、ビットバッファ1
02から次のIピクチャが読み出されるまでデコード処
理を再開することができなくなる。
【0026】このように、ビットバッファ102がオー
バーフローすると、多数のピクチャがデコード不可能に
なるため、それらのピクチャの分だけ再生される動画に
コマ落ちが生じる。その結果、動画の動きが滑らかにな
らずギクシャクしたものになって画質が劣化し見辛くな
る。 高速再生時において、ビデオストリームスキップ回路
105の制御は極めて複雑である。そのため、ビデオス
トリームスキップ回路105を制御する制御コア回路1
06は、マイクロコンピュータを用いて構成しなければ
ならない。従って、マイクロコンピュータを設けること
によるコストの増大ならびに装置全体の大型化を避ける
ことができない。
【0027】高速再生時におけるビデオストリームス
キップ回路105の制御は再生速度に従ってなされるた
め、ノード105b側からスキップされるビデオストリ
ームはピクチャとは無関係になる。従って、高速再生時
において、ビデオストリームスキップ回路105からビ
ットバッファ102へ転送されるビデオストリームに
は、途中でデータが途切れたピクチャが含まれることに
なり、ビットバッファ102に蓄積されるビデオストリ
ームは不連続になる。
【0028】ビデオストリームが不連続になってIピク
チャまたはPピクチャが途切れると、次のIピクチャが
ビットバッファ102へ転送されてくるまでの間の全て
のPピクチャおよびBピクチャを生成することができな
くなる。つまり、高速再生時においてデコードコア回路
104でデコード可能なのは、途中でデータが途切れて
いないIピクチャだけになる。
【0029】記録媒体から読み出されたビデオストリー
ム中にIピクチャが含まれる割合はせいぜい1〜2枚/
秒である。そのため、2〜4倍という比較的遅い高速再
生時には、デコード不可能なピクチャの分だけ再生され
る動画にコマ落ちが生じ、1〜2コマ/秒しか表示する
ことができない。その結果、高速再生とはいってもコマ
送り再生と同様の非常に劣悪な動画しか得ることができ
ない。つまり、動画の動きが滑らかにならずギクシャク
したものになって画質が劣化し見辛くなる。
【0030】例えば、記録媒体としてビデオCDを用い
た場合には、トラックジャンプ方式が用いられる。この
方式では、ビデオCDプレーヤの光ピックアップをビデ
オCDの記録トラック(CDの一周)間で飛び飛びに走
査させ、ある量のビデオストリームを読みだしては別の
記録トラックに飛び移るという操作を繰り返す。そし
て、ビデオCDから読み出されたビデオストリーム中に
たまたまIピクチャが含まれていれば、そのIピクチャ
をデコードする。この場合、ビデオCDから読み出され
たビデオストリーム中の全てのIピクチャをデコードす
ることは不可能であり、デコードできないIピクチャが
生じるため、2〜4倍という比較的遅い高速再生時に
は、0.1〜0.5コマ/秒しか表示することができな
い。また、ビデオCDから1回に読み出されたビデオス
トリーム中に含まれるIピクチャの数が一定していない
(一つのIピクチャも読みだせないことがある)ため、
1コマと1コマの間隔が一定せず、非常に劣悪な動画し
か得ることができない。
【0031】但し、ビデオCDv2.0規格では、Iピ
クチャ・スキャン方式が用いられる。この方式では、ビ
デオストリーム中にIピクチャが格納されている記録ト
ラックの情報が規定されている。その情報は「スキャン
インフォメーション」と呼ばれる。このスキャンインフ
ォメーションを用いてビデオCDプレーヤの光ピックア
ップを制御することで、ビデオCDから読み出されたビ
デオストリーム中の全てのIピクチャをデコードするこ
とが可能になる。しかし、この場合でも、上記のよう
に、2〜4倍という比較的遅い高速再生時には、1〜2
コマ/秒しか表示することができない。
【0032】ところで、ピクチャには上記したI,P,
Bピクチャの3つのタイプの他に、Dピクチャが規定さ
れている。DピクチャはDCT(Discrete Cosine Tran
sform)係数のうちのDC(Direct Current)成分のみ
から成り、I,P,Bピクチャと同じシーケンスに共存
することはない。このDピクチャは、ユーザが見たい動
画を探索する際に早送り再生または早送り逆転再生を行
うことを想定して規定されている。しかし、Dピクチャ
はビデオストリーム中にほとんど含まれていないため、
Dピクチャに基づいて高速再生を行った場合でもやは
り、2〜4倍という比較的遅い高速再生時には、動画の
動きが滑らかにならず画質が劣化する。
【0033】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 1〕ビットバッファのオーバーフローを回避することが
可能なMPEGビデオデコーダを提供する。 2〕特殊再生時における動画の動きを滑らかにして画質
を向上させることと、ビットバッファのオーバーフロー
を回避することとが共に可能なMPEGビデオデコーダ
を提供する。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1のMPEGビデ
オデコーダは、ビットバッファと、前記ビットバッファ
から読み出された各ピクチャをMPEGビデオパートに
準拠してデコードするデコードコア回路と、前記ビット
バッファの占有量の閾値を設定すると共に、占有量が閾
値を越えた場合には、占有量が閾値を下回るまで前記ビ
ットバッファから前記デコードコア回路へ供給されるピ
クチャを前記デコードコア回路に転送せずにスキップさ
せる判定制御回路とを備えたことをその要旨とする。
【0035】請求項2のMPEGビデオデコーダは、ビ
デオストリームを蓄積するビットバッファと、前記ビッ
トバッファから読み出された各ピクチャをMPEGビデ
オパートに準拠してデコードするデコードコア回路と、
動画の再生速度に基づいて前記ビットバッファの占有量
の閾値を設定すると共に、占有量が閾値を越えた場合に
は、占有量が閾値を下回るまで前記ビットバッファから
前記デコードコア回路へ供給されるピクチャを前記デコ
ードコア回路に転送せずにスキップさせる判定制御回路
とを備えたことをその要旨とする。
【0036】請求項3のMPEGビデオデコーダは、ビ
デオストリームを蓄積するビットバッファと、前記ビッ
トバッファから読み出された各ピクチャをMPEGビデ
オパートに準拠してデコードするデコードコア回路と、
動画の再生速度に基づいて前記ビットバッファの占有量
の閾値を設定すると共に、占有量が閾値を越えた場合に
は、占有量が閾値を下回るまで前記ビットバッファから
デコードコア回路へ供給されるピクチャを前記デコード
コア回路に転送せずにスキップし、スキップするピクチ
ャはBピクチャだけで、PピクチャおよびIピクチャは
スキップしない判定制御回路とを備えたことをその要旨
とする。
【0037】請求項4のMPEGビデオデコーダは、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記
判定制御回路は、IピクチャまたはPピクチャの読み出
し後に前記ビットバッファの占有量が閾値を下回って
も、次にビットバッファから読み出されるピクチャがB
ピクチャであればスキップすることをその要旨とする。
請求項5のMPEGビデオデコーダは、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明において、前記ビットバッフ
ァに蓄積されるビデオストリームについて、前記ビット
バッファに入力される前に、ビデオストリームに含まれ
る各ピクチャのタイプを検出すると共に各ピクチャのデ
ータ量を解析するビデオストリーム解析回路を備え、前
記判定制御回路は、前記ビデオストリーム解析回路の解
析したビデオストリームに含まれる各ピクチャのタイプ
および各ピクチャのデータ量に基づいて、スキップする
ピクチャを選定することをその要旨とする。
【0038】請求項6のMPEGビデオデコーダは、請
求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記
デコードコア回路は、前記ビットバッファにおけるデー
タの占有量を低下させるために、1フレーム期間内に2
つのPピクチャをデコードし、先にデコードしたPピク
チャについては後にデコードしたPピクチャの順方向予
測を行うための中途データとして扱うのみで再生は行わ
ず、後でデコードしたPピクチャだけを再生ピクチャと
して扱うことをその要旨とする。
【0039】請求項7のMPEGビデオデコーダは、請
求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記
デコードコア回路が生成した各ピクチャのデコード結果
を格納するフレームバッファを備え、そのフレームバッ
ファの内部は前方参照領域、後方参照領域、Bピクチャ
格納領域の3つの領域に分けられ、前記デコードコア回
路は、1フレーム期間内に2つのPピクチャをデコード
し、先にデコードしたPピクチャについては後にデコー
ドしたPピクチャの順方向予測を行うための中途データ
として扱うのみで再生は行わず、その中途データはBピ
クチャ格納領域に格納し、後でデコードしたPピクチャ
だけを再生ピクチャとして扱うことをその要旨とする。
【0040】請求項8のMPEGビデオデコーダは、請
求項1〜7のいずれか1項に記載の発明において、前記
閾値は、ビデオストリームのシーケンスの先頭に付くシ
ーケンスヘッダによって規定されるバッファサイズ(Vb
v Buffer Size )とビットレート(Bit Rate)とピクチ
ャレート(Picture Rate)と、通常の再生速度に対する
実際の再生速度の倍率(n)とによって設定されること
をその要旨とする。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1および図2に従って説明
する。図1に、高速再生機能を備えた本実施形態のMP
EGビデオデコーダの要部ブロック回路を示す。
【0042】MPEGビデオデコーダ1は、ビットバッ
ファ2、ピクチャヘッダ検出回路3、MPEGビデオデ
コードコア回路(以下、デコードコア回路と略す)4、
可変閾値オーバーフロー判定回路(以下、判定回路と略
す)5、ピクチャスキップ回路6、制御コア回路7から
構成されている。尚、各回路3〜7は1チップのLSI
に搭載されている。
【0043】制御コア回路7は各回路2〜6を制御す
る。ビデオCDなどの記録媒体から読み出されたビデオ
ストリームはビットバッファ2へ転送される。ビットバ
ッファ2はFIFO構成のRAMから成るリングバッフ
ァによって構成され、転送されてくるビデオストリーム
をそのまま順次蓄積する。ビットバッファ2が設けられ
ているのは、従来のMPEGビデオデコーダ101にお
いてビットバッファ102が設けられているのと同様
に、I,P,Bの各ピクチャのデータ量の相違を吸収す
るためである。
【0044】ピクチャヘッダ検出回路3は、ビットバッ
ファ2に蓄積されたビデオストリームの各ピクチャの先
頭に付くピクチャヘッダを検出し、その各ピクチャヘッ
ダに規定されているピクチャのタイプ(I,P,B)を
検出する。制御コア回路7は、ピクチャヘッダ検出回路
3の検出結果と後記する判定回路5の判定結果とに基づ
いて、ビットバッファ2から1フレーム期間毎に適宜な
ピクチャ分のビデオストリームを読み出す。尚、ビット
バッファ2から読み出されたビデオストリームは、読み
出された後もビットバッファ2にそのまま残される。
【0045】ビットバッファ2から読み出された各ピク
チャは、ピクチャスキップ回路6を介してデコードコア
回路4へ転送される。デコードコア回路4は、各ピクチ
ャをMPEGビデオパートに準拠してデコードし、各ピ
クチャ毎のビデオ出力を生成する。そのビデオ出力は、
MPEGビデオデコーダ1の外部に設けられたディスプ
レイ8へ出力される。
【0046】ピクチャスキップ回路6は、制御コア回路
7の制御に従って各ノード6a,6b側への接続が切り
換えられる。そして、ピクチャスキップ回路6がノード
6a側に接続されると、ビットバッファ2から読み出さ
れたピクチャはそのままデコードコア回路4へ転送され
る。また、ノード6b側に接続されると、ビットバッフ
ァ2から読み出されたピクチャはビットバッファ2へ転
送されずにスキップされる。その結果、デコードコア回
路4へ転送されるピクチャは、ピクチャスキップ回路6
によってスキップされた分だけピクチャ単位で間引かれ
る。
【0047】判定回路5は、外部から指定された再生速
度に基づいてビットバッファ2の占有量Bm の閾値Bth
n を設定し、ビットバッファ2の占有量Bm と閾値Bth
n とを比較する。尚、外部からの再生速度の指定は、通
常の再生速度に対する倍率nによって行われる。例え
ば、2倍速再生時には倍率n=2となり、閾値Bthn =
Bth2 となる。また、通常の再生時には倍率n=1とな
り、閾値Bthn =Bth1となる。
【0048】そして、判定回路5は、ビットバッファ2
の占有量Bm が閾値Bthn を越えない場合には、ビット
バッファ2がオーバーフローする恐れがなく正常である
と判定する。この場合、制御コア回路7は、ビットバッ
ファ2から1ピクチャ分のビデオストリームを読み出
す。そして、制御コア回路7は、ピクチャスキップ回路
6をノード6a側に接続し、そのビットバッファ2から
読み出されたピクチャをデコードコア回路4へ転送させ
る。
【0049】また、判定回路5は、ビットバッファ2の
占有量Bm が閾値Bthn を越えた場合には、ビットバッ
ファ2がオーバーフローする恐れがあると判定する。こ
の場合、制御コア回路7は、ビットバッファ2の占有量
Bm が閾値Bthn を下回るまで、ビットバッファ2から
適宜なピクチャ分のビデオストリームを読み出す。そし
て、制御コア回路7は、ピクチャスキップ回路6をノー
ド6b側に接続し、そのビットバッファ2から読み出さ
れた適宜なピクチャ分のビデオストリームを全てスキッ
プさせる。
【0050】図2に、本実施形態におけるビットバッフ
ァ2の占有量Bm の変化を示す。前記したように、通常
の再生時におけるビットバッファ2の占有量Bm はビッ
トレートRB をグラフの傾きとして上昇する。本実施形
態のMPEGビデオデコーダ1においても、従来のMP
EGビデオデコーダ101と同様に、通常の再生時にお
いては、式(4)が満たされるように、ビットレートR
B 、ピクチャレートRP 、容量Bの各値が規定されてい
る。つまり、式(2)に示すようにビットバッファ2の
容量Bを設定しておけば、ピクチャスキップ回路6の接
続をノード6a側に固定しておいたとしても、理想的な
状態ではビットバッファ2がオーバーフローしたりアン
ダーフローしたりすることはない。
【0051】従って、通常の再生時において、ビットバ
ッファ2から1ピクチャ分のデータが一気に読み出され
た直後の占有量Bm (=B0 〜B4 )は、閾値Bth1 に
基づいて、式(5)に示す条件を満たすように規定され
る。尚、閾値Bth1 は、式(4)に基づいて、式(6)
に示すように設定される。 0<Bm <Bth1 <B ………(5) Bth1 =B−X=B−(RB /RP ) ………(6) ところで、実際の状態では、式(2)に示すようにビッ
トバッファ2の容量Bを設定しておいても、ピクチャス
キップ回路6の接続をノード6a側に固定しておくと、
前記(1)(2)に示す場合においてビットバッファ2がオー
バーフローする恐れがある。
【0052】しかし、本実施形態では、通常の再生時に
おいて、ビットバッファ2の占有量Bm が閾値Bth1 を
越えた場合、ビットバッファ2がオーバーフローする恐
れがあると判定される。すると、ビットバッファ2の占
有量Bm が閾値Bth1 を下回るまで、ビットバッファ2
から適宜なピクチャ分のビデオストリームが読み出され
る。そして、ピクチャスキップ回路6はノード6b側に
接続され、そのビットバッファ2から読み出された適宜
なピクチャ分のビデオストリームは全てスキップされ
る。従って、本実施形態によれば、通常の再生時におい
て、前記(1)(2)に示す場合にもビットバッファ2がオー
バーフローすることはない。
【0053】高速再生時におけるビットバッファ2の占
有量Bm はビットレートn×RB をグラフの傾きとして
上昇する。例えば、2倍速再生時におけるビットバッフ
ァ2の占有量Bm はビットレート2×RB をグラフの傾
きとして上昇する。従って、高速再生時において、ビッ
トバッファ2から1ピクチャ分のデータが一気に読み出
された直後の占有量Bm (=B0 〜B4 )は、閾値Bth
n に基づいて、式(7)に示す条件を満たすように規定
される。尚、閾値Bthn は式(8)に示すように設定さ
れる。
【0054】 0<Bm <Bthn ………(7) Bthn =B−n×X=B−(n×RB /RP ) ………(8) 高速再生時においては、ビットバッファ2の占有量Bm
が閾値Bthn を越えた場合、ビットバッファ2がオーバ
ーフローする恐れがあると判定される。例えば、2倍速
再生時には占有量Bm が閾値Bth2 (=B−(2×RB
/RP ))を越えた場合、3倍速再生時には占有量Bm
が閾値Bth3 (=B−(3×RB /RP))を越えた場
合に、ビットバッファ2がオーバーフローする恐れがあ
ると判定される。すると、ビットバッファ2の占有量B
m が閾値Bthn を下回るまでビットバッファ2から適宜
なピクチャ分のビデオストリームが読み出され、そのビ
デオストリームは全てスキップされる。従って、本実施
形態によれば、高速再生時において、前記(2) に示す場
合にもビットバッファ2がオーバーフローすることはな
い。
【0055】デコードコア回路4において任意のピクチ
ャをデコードしている途中でビットバッファ2がオーバ
ーフローすると、デコード処理中のピクチャのビットバ
ッファ2に残っている部分に対して、新たに入力された
ビデオストリームが上書きされる。その結果、デコード
処理中のピクチャのビットバッファ2に残っている部分
が破壊されて失われる。すると、デコードコア回路4で
は、そのピクチャのデコードを完了することが不可能に
なり、そのピクチャのビデオ出力を生成することができ
なくなる。従って、デコードコア回路4において任意の
ピクチャをデコードしている途中でビットバッファ2が
オーバーフローすることは絶対に避けなければならな
い。
【0056】そのため、ビットバッファ2がオーバーフ
ローする恐れがあるかどうかの判定は、デコードコア回
路4において任意のピクチャのデコードを開始する前に
行う必要がある。より正確には、ピクチャヘッダ検出回
路3がピクチャヘッダを検出した時点で、ビットバッフ
ァ2がオーバーフローする恐れがあるかどうかを判定
し、そのピクチャをピクチャスキップ回路6を介してス
キップするかどうかを決定する必要がある。
【0057】ところで、1つのピクチャのデータ量は0
〜40バイトであるが、そのデータ量はデコードコア回
路4においてデコードが終了した時点でないとわからな
い。また、1つのピクチャのデコード処理時間は、その
ピクチャのデータ量やデコードコア回路4の動作速度に
よって異なるが、通常、1フレーム期間の1/3〜3/
4程度である。
【0058】ビットバッファ2から読み出されたピクチ
ャのデータ量が0バイトの場合、そのピクチャの読み出
し前後でビットバッファ2の占有量Bm は変化しないた
め、そのピクチャをスキップしたとしてもオーバーフロ
ーを回避することはできない。逆に言えば、ビットバッ
ファ2から読み出されたピクチャのデータ量が0バイト
の場合でも、ビットバッファ2に十分な空き容量があれ
ばオーバーフローすることはない。
【0059】そこで、1フレーム期間に記録媒体から読
み出されてビットバッファ2に入力されるビデオストリ
ームのデータ量分の空き容量を、ビットバッファ2に確
保しておく。そうすれば、ビットバッファ2から読み出
されたピクチャのデータ量が0バイトの場合でもオーバ
ーフローすることはない。1フレーム期間に記録媒体か
ら読み出されてビットバッファ2に入力されるビデオス
トリームのデータ量は、(n×X=n×RB /RP )に
なる。ビットバッファ2の空き容量がこのデータ量以上
であればオーバーフローすることはない。従って、式
(8)に示すように閾値Bthn を設定しておけば、ビッ
トバッファ2のオーバーフローを確実に回避することが
できる。
【0060】すなわち、判定回路5は、ピクチャヘッダ
検出回路3がピクチャヘッダを検出した時点でビットバ
ッファ2の空き容量をチェックし、十分な空き容量(n
×X=n×RB /RP )が確保されているかどうかを判
定する。十分な空き容量が確保されていなければ、その
ピクチャヘッダに基づいて制御コア回路7がビットバッ
ファ2から読み出したピクチャを、ピクチャスキップ回
路6を介してスキップする。続いて、判定回路5は、ピ
クチャヘッダ検出回路3が次のピクチャヘッダを検出し
た時点で、再びビットバッファ2の空き容量をチェック
する。これらの処理に要する時間は、デコードコア回路
4のデコード処理時間に比べてはるかに短いため、ビッ
トバッファ2に十分な空き容量が確保できてからデコー
ドコア回路4のデコード処理を開始しても十分に間に合
う。
【0061】ところで、ピクチャヘッダ検出回路3がピ
クチャヘッダを検出した時点や、デコードコア回路4が
デコードを開始した後に、ビットバッファ2がアンダー
フローすることがある。この場合は、記録媒体から読み
出されたビデオストリームがビットバッファ2に入力さ
れ次第、ビットバッファ2から1ピクチャ分のビデオス
トリームを逐次読み出せばよいため、特に問題とはなら
ない。
【0062】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果を得ることができる。 通常の再生時において、前記(1)(2)に示す場合を含め
てビットバッファ2のオーバーフローを回避することが
できる。 高速再生時において、前記(2) に示す場合を含めてビ
ットバッファ2のオーバーフローを回避することができ
る。
【0063】判定回路5およびピクチャスキップ回路
6を設けることにより、従来のMPEGビデオデコーダ
101のようにビデオストリームスキップ回路105を
設けることなく、ビットバッファ2のオーバーフローを
回避することができる。上記したように判定回路5およ
びピクチャスキップ回路6の制御は簡単であるため、制
御コア回路7はマイクロコンピュータを用いて構成する
必要がない。そして、各回路3〜7は1チップのLSI
に搭載されている。従って、本実施形態によれば、従来
例のようにコストが増大することはなく装置全体が大型
化することもない。
【0064】ピクチャスキップ回路6のノード6b側
からスキップされるビデオストリームは、ピクチャ単位
となる。そのため、デコードコア回路4へ転送されるピ
クチャの途中でデータが途切れることはない。従って、
デコードコア回路4では、IピクチャだけでなくPピク
チャやBピクチャについてもデコード可能になる。その
結果、ディスプレイ8で再生される動画に生じるコマ落
ちが少なくなる。そのため、2〜4倍という比較的遅い
高速再生時において、数コマ/秒の表示が可能になる。
従って、高速再生時における動画の動きを滑らかにして
画質を大幅に向上させることができる。
【0065】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図1および図3に従って説明する。本
実施形態のMPEGビデオデコーダの構成は第1実施形
態のそれと同じである。本実施形態では、式(9)に示
す規定を満たすように、2つの閾値B2thn,B3thnが設
定されている。尚、各閾値B2thn,B3thnの値は、第1
実施形態のように再生速度に応じて設定されると共に、
ディスプレイ8で再生される動画の画質を実際に検討し
て適宜に設定すればよい。
【0066】0<B3thn<B2thn<B ………(9) 判定回路5は、ビットバッファ2の占有量Bm と各閾値
B3thn ,B2thnとを比較し、占有量Bm が式(10)
〜(12)に示すどの領域に含まれるかを判定する。 Bm <B3thn ………(10) B3thn<Bm <B2thn ………(11) B2thn<Bm ………(12) 判定回路5は、式(10)に示すように、ビットバッフ
ァ2の占有量Bm が閾値B3thnを越えない場合には、ビ
ットバッファ2がオーバーフローする恐れがなく正常で
あると判定する。この場合、制御コア回路7は、ビット
バッファ2から1ピクチャ分のビデオストリームを読み
出す。そして、制御コア回路7は、ピクチャスキップ回
路6をノード6a側に接続し、そのビットバッファ2か
ら読み出されたピクチャをデコードコア回路4へ転送さ
せる。
【0067】判定回路5は、式(12)に示すように、
ビットバッファ2の占有量Bm が閾値B2thnを越え且つ
閾値Bthn を越えない場合に、ビットバッファ2から読
み出されたピクチャがIピクチャまたはPピクチャなら
ば、第1のフラグを立てる。また、式(11)に示すよ
うに、ビットバッファ2の占有量Bm が閾値B3thnを越
え且つ閾値B2thnを越えない場合に、ビットバッファ2
から読み出されたピクチャがPピクチャならば、第2の
フラグを立てる。第1または第2のフラグが立っている
場合、式(10)に示す場合でも、制御コア回路7は、
ビットバッファ2から読み出されたピクチャがBピクチ
ャならば、ピクチャスキップ回路6をノード6b側に接
続し、そのピクチャをスキップさせる。
【0068】図3に、本実施形態におけるビットバッフ
ァ2の占有量Bm の変化を示す。占有量Bm が閾値B2t
hnを越えた場合、ビットバッファ2から読み出されたピ
クチャがBピクチャであればデコードせずにスキップす
る(図示※1)。ここで、Bピクチャのスキップ後に占
有量Bm がまだ閾値B3thnを越えていても、ビットバッ
ファ2から次に読み出されたピクチャがIピクチャまた
はPピクチャであればデコードする(図示※2)。
【0069】占有量Bm が閾値B2thnを越えた場合で
も、ビットバッファ2から読み出されたピクチャがIピ
クチャまたはPピクチャであればデコードする(図示※
3)。ここで、IピクチャまたはPピクチャのデコード
後に占有量Bm がまだ閾値B3thnを越えている場合、ビ
ットバッファ2から次に読み出されたピクチャがBピク
チャであればデコードせずにスキップする(図示※
4)。このBピクチャのスキップは、占有量Bm が閾値
B3thnを下回るまで繰り返し行う(図示※5)。
【0070】占有量Bm が閾値B2thnを越えた場合、ビ
ットバッファ2から読み出されたピクチャがIピクチャ
またはPピクチャであれば、判定回路5は第1のフラグ
を立てる(図示※6)。第1のフラグが立っている場
合、ビットバッファ2から次に読み出されたピクチャが
Bピクチャであれば、占有量Bm が閾値B3thnを下回っ
ていても、そのBピクチャをスキップする(図示※
7)。
【0071】占有量Bm が閾値B3thnを越え且つ閾値B
2thnを越えない場合、ビットバッファ2から読み出され
たピクチャがPピクチャであれば、判定回路5は第2の
フラグを立てる(図示※8)。第2のフラグが立ってい
る場合、ビットバッファ2から次に読み出されたピクチ
ャがBピクチャであれば、占有量Bm が閾値B3thnを下
回っていても、そのBピクチャをスキップする(図示※
9)。
【0072】占有量Bm が閾値B3thnを越え且つ閾値B
2thnを越えない場合、ビットバッファ2から読み出され
たピクチャがIピクチャのときには、判定回路5は第2
のフラグを立てない(図示※10)。第2のフラグが立
っていない場合、占有量Bmが閾値B3thnを下回ってい
れば、ビットバッファ2から次に読み出されたピクチャ
がBピクチャであってもデコードする。
【0073】以上詳述したように本実施形態によれば、
第1実施形態の効果に加えて、以下に示す効果を得るこ
とができる。 ビットバッファ2の占有量Bm が閾値B3thnを越え且
つ閾値Bthn を越えない場合、IピクチャおよびPピク
チャを可能な限りデコードすると共に、Bピクチャを優
先してスキップする。
【0074】Bピクチャは双方向予測によって生成され
るため、その重要度はIピクチャやPピクチャに比べて
低い。従って、重要度の低いBピクチャを優先してスキ
ップすることにより、ディスプレイ8で再生される動画
に生じるコマ落ちを第1実施形態よりも少なくすること
ができる。その結果、高速再生時における動画の動きを
さらに滑らかにして画質をより向上させることができ
る。
【0075】第1のフラグを設定することで、Iピク
チャまたはPピクチャのデコード後にビットバッファ2
の占有量Bm が閾値B3thnを下回っても、余裕をみて次
にビットバッファ2から読み出されるBピクチャを予め
スキップすることができる。また、第2のフラグを設定
することで、Pピクチャのデコード後にビットバッファ
2の占有量Bm が閾値B3thnを下回っても、余裕をみて
次にビットバッファ2から読み出されるBピクチャを予
めスキップすることができる。
【0076】このように、Bピクチャを予めスキップす
ることは、ビットバッファ2の次回のオーバーフローに
対して予防措置を講ずることに他ならない。従って、ビ
ットバッファ2のオーバーフローをより確実に回避する
ことができる。 Iピクチャのデータ量はPピクチャのそれの2〜3倍
と多い。そのため、Pピクチャが読み出された場合に比
べて、Iピクチャが読み出された場合の方がビットバッ
ファ2の占有量Bm の減少の度合いが大きい。従って、
Pピクチャが読み出された後よりも、Iピクチャが読み
出された後の方がビットバッファ2がオーバーフローす
る可能性が小さくなる。そこで、第1および第2のフラ
グを設定することにより、IピクチャとPピクチャとで
前記予防措置に差をつける。すなわち、Iピクチャに対
する予防措置の閾値B2thnを、Pピクチャに対する予防
措置の閾値B3thnよりも高い値に設定することで、Iピ
クチャに対する予防措置をPピクチャのそれに比べて緩
くすることが可能になる。その結果、Bピクチャの無駄
なスキップを少なくすることができる。
【0077】以下のa)b)に示すGOP構成(ピク
チャのタイプの並び)のビデオストリームが記録媒体か
ら読み出された場合において、本実施形態の高速再生時
の効果についてシミュレーションしたところ、以下に示
す結果が得られた。 a)IBPBPBPBP・・・ b)IBBPBBPBBPBBPBBIBP・・・ [1] 2倍速再生時;a)の場合、IピクチャおよびPピ
クチャの全てがデコード可能であり、その結果、30コ
マ/秒のフルレートで表示できる。b)の場合、Iピク
チャおよびPピクチャの全てとBピクチャの一部がデコ
ード可能であり、その結果、25コマ/秒以上で表示で
きる。
【0078】[2] 4倍速再生時;a)b)共に、Iピク
チャおよびそれに続く3〜4枚のPピクチャがデコード
可能であり、その結果、15コマ/秒以上で表示でき
る。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図4に従って説明する。尚、本実施形態において、
第1実施形態と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。
【0079】図4に、特殊再生機能(高速再生機能、低
速再生機能、コマ送り再生機能)を備えた本実施形態の
MPEGビデオデコーダの要部ブロック回路を示す。本
実施形態のMPEGビデオデコーダ11は、第1実施形
態のMPEGビデオデコーダ1の各回路2〜7に加え
て、ピクチャヘッダ検出・データ量解析回路(以下、解
析回路と略す)12、レジスタ13,14から構成され
ている。尚、各回路3〜7,12〜14は1チップのL
SIに搭載されている。
【0080】制御コア回路7は各回路2〜6,12〜1
4を制御する。ビデオCDなどの記録媒体から読み出さ
れたビデオストリームは、解析回路12を介してビット
バッファ2へ転送される。解析回路12は、以下に示す
2つの機能を有している。記録媒体から読み出された
ビデオストリームの各ピクチャの先頭に付くピクチャヘ
ッダを検出し、その各ピクチャヘッダに規定されている
ピクチャのタイプ(I,P,B)を検出する。検出し
た各ピクチャのデータ量を解析する。
【0081】各レジスタ13,14はFIFO構成のR
AMから成る。レジスタ13は、解析回路12の検出し
た各ピクチャのタイプを順次蓄積する。つまり、レジス
タ13には、ビットバッファ2に蓄積されているビデオ
ストリームのGOP構成が記録される。レジスタ14
は、解析回路12の解析した各ピクチャのデータ量を順
次蓄積する。
【0082】判定回路5は、以下に示す2つの機能を有
している。第2実施形態と同様に、ビットバッファ2
の占有量Bm と各閾値B2thn,B3thnとを比較し、占有
量Bm が式(10)〜(12)に示すどの領域に含まれ
るかを判定する。レジスタ13に記録されたGOP構
成と、レジスタ14に記録された各ピクチャのデータ量
と、前記の判定結果とに基づいて、スキップするピク
チャを選定する。
【0083】第1および第2実施形態において、ビデオ
ストリームのGOP構成および各ピクチャのデータ量
は、デコードコア回路4においてデコードが終了した時
点でないとわからない。しかし、本実施形態では、解析
回路12を設けたことにより、ビデオストリームをビッ
トバッファ2に入力する前に、そのGOP構成および各
ピクチャのデータ量を解析することができる。つまり、
ビットバッファ2がオーバーフローする恐れがあるかど
うかの判定を、ビットバッファ2にビデオストリームを
入力する前に行うことができる。従って、ビデオストリ
ームのGOP構成および各ピクチャのデータ量に対応し
て、スキップするピクチャを最適に選定することができ
る。その結果、特に、Bピクチャの無駄なスキップを最
小限に抑えることができる。
【0084】以上詳述したように本実施形態によれば、
第2実施形態の効果に加えて、以下に示す効果を得るこ
とができる。 ビットバッファ2のオーバーフローを回避した上でデ
コード可能なBピクチャが増える。従って、高速再生時
における動画の動きをさらに滑らかにして画質をより向
上させることができる。
【0085】ビットバッファ2に蓄積されているピク
チャの数および各ピクチャのデータ量を把握することが
できるため、ビットバッファ2の占有量Bm を正確に知
ることができる。また、任意のピクチャが読み出された
後のビットバッファ2の占有量Bm の減少の度合いを正
確に知ることもできる。一般に、低速再生時やコマ送り
再生時において、記録媒体から読み出されるビデオスト
リームのビットレートは通常の再生時と同じである。つ
まり、低速再生時やコマ送り再生時には、単位時間当た
りにビットバッファ2から読み出されるピクチャの数を
減らすことで、ディスプレイ8で再生される動画のコマ
数を減らすようにしている。しかし、前記したように、
従来のMPEGビデオデコーダ101では、任意のピク
チャが読み出された後のビットバッファ2の占有量Bm
の減少の度合いがわからなかった。そのため、オーバー
フローやアンダーフローを避けるため、ビットバッファ
2からピクチャが読み出される度に、記録媒体からビデ
オストリームを読み出してビットバッファ2へ転送させ
ていた。従って、記録媒体からビデオストリームを読み
出す操作を頻繁に繰り返さなければならなかった。例え
ば、記録媒体としてビデオCDを用いた場合、ビデオC
Dから頻繁にビデオストリームを読み出すとなると、ビ
デオCDプレーヤの光ピックアップの駆動装置の制御が
複雑になる上に、駆動装置にかかる機械的な負担も大き
くなって故障し易くなる。
【0086】本実施形態では、任意のピクチャが読み出
された後のビットバッファ2の容量の減少の度合いを正
確に知ることができるため、オーバーフローやアンダー
フローの可能性が高くなったときにだけ、記録媒体から
ビデオストリームを読み出せばよい。従って、本実施形
態によれば、低速再生時やコマ送り再生時において、記
録媒体からビデオストリームを読み出す操作を減らすこ
とができる。そのため、記録媒体としてビデオCDを用
いた場合、ビデオCDプレーヤの光ピックアップの駆動
装置の制御が簡単になる上に、駆動装置にかかる機械的
な負担を小さくして故障を減らすことができる。
【0087】(第4実施形態)次に、本発明を具体化し
た第4実施形態を図5に従って説明する。尚、本実施形
態において、第3実施形態と同じ構成部材については符
号を等しくしてその詳細な説明を省略する。図5に、特
殊再生機能を備えた本実施形態のMPEGビデオデコー
ダの要部ブロック回路を示す。本実施形態のMPEGビ
デオデコーダ21は、第3実施形態のMPEGビデオデ
コーダ11の各回路2〜7,12〜14に加えて、フレ
ームバッファ22から構成されている。
【0088】制御コア回路7は各回路2〜6,12〜1
4,22を制御する。デコードコア回路4で生成された
各ピクチャのデコード結果(ビデオ出力)は、フレーム
バッファ22の各領域22a〜22cへ転送される。ま
た、フレームバッファ22の各領域22a〜22cから
読み出された各ピクチャのデコード結果は、デコードコ
ア回路4へ転送される。
【0089】フレームバッファ22はRAMから成り、
その内部は3つの領域(前方参照領域22a、後方参照
領域22b、Bピクチャ格納領域22c)に分けられて
いる。前方参照領域22aには、デコードコア回路4に
おいて逆方向予測を行う際に用いられる未来のIピクチ
ャまたはPピクチャのデコード結果(ビデオ出力)が格
納される。後方参照領域22bには、デコードコア回路
4において順方向予測を行う際に用いられる過去のIピ
クチャまたはPピクチャのデコード結果が格納される。
Bピクチャ格納領域22cにはBピクチャのデコード結
果が格納される。そして、各領域22a〜22cのいず
れか一つに格納されたビデオ出力が、ディスプレイ8へ
出力される。
【0090】フレームバッファ22とビットバッファ2
とは、部品点数を少なくしてMPEGビデオデコーダ1
1のコストを減少させるため、1つのRAM内に領域を
分けて設けられている。ところで、前方参照領域22a
および後方参照領域22bに格納されるIピクチャまた
はPピクチャは、順方向予測または逆方向予測を行うた
めの基データとして使われるため、必要がなくなるま
で、各領域22a,22bに格納し続けなければならな
い。Bピクチャについては基データとして扱われないな
いため、ディスプレイ8へ出力されたら不用になる。
尚、各領域22a〜22cはプレーンと呼ばれる。
【0091】尚、MPEGビデオデコーダとMPEGオ
ーディオデコーダとを1つのLSIに搭載した場合に
は、MPEGオーディオデコーダ用のビットバッファ
(オーディオビットバッファ)についても、MPEGビ
デオデコーダ用のフレームバッファ22およびビットバ
ッファ(ビデオビットバッファ)2と1つのRAM内に
領域を分けて設けている。例えば、記録媒体としてビデ
オCDを用いた場合には、4MDRAMを用い、ビデオ
ビットバッファ2の容量を52kバイト、フレームバッ
ファ22の各領域22a〜22cの容量をそれぞれ14
8.5kバイト、オーディオビットバッファの容量を
6.5kバイト、ユーザ用領域の容量を8kバイトに設
定している。ちなみに、ユーザ用領域は、ビデオCDv
2.0規格のセクタバッファなどに用いられる。
【0092】4倍速再生以上の高速再生時には、Iピク
チャおよびPピクチャをデコードするだけで十分に動き
の滑らかな動画が得られるため、Bピクチャは全てスキ
ップすることが可能になる。また、8倍速再生以上の高
速再生時には、Iピクチャをデコードするだけで十分に
動きの滑らかな動画が得られるため、Pピクチャおよび
Bピクチャは全てスキップすることが可能になる。
【0093】このように、4倍速再生以上の高速再生時
には、フレームバッファ22のBピクチャ格納領域22
cは不要になる。そこで、本実施形態では、4倍速再生
以上の高速再生時において、不要になったフレームバッ
ファ22のBピクチャ格納領域22cを、ビットバッフ
ァ2として流用する。つまり、フレームバッファ22の
Bピクチャ格納領域22cをビットバッファ2の増設メ
モリとして用いる。その結果、前記した4MDRAMの
場合には、ビットバッファ2の容量を約200kバイト
(=ビットバッファ2の元の容量52k+Bピクチャ格
納領域22cの容量148.5k)と従来の約4倍に増
やすことができる。
【0094】以上詳述したように本実施形態によれば、
第3実施形態の効果に加えて、以下に示す効果を得るこ
とができる。 4倍速再生以上の高速再生時においても、ビットバッ
ファ2のオーバーフローを確実に回避することができ
る。 ビットバッファ2の容量を約200kバイトにした場
合において、本実施形態の高速再生時の効果についてシ
ミュレーションしたところ、30倍速再生程度まで動き
の滑らかな動画が得られることを確認できた。
【0095】(第5実施形態)次に、本発明を具体化し
た第5実施形態を図5〜図7に従って説明する。本実施
形態のMPEGビデオデコーダの構成は第4実施形態の
それと同じである。デコードコア回路4は、1フレーム
期間内に2つのIピクチャまたはPピクチャをMPEG
ビデオパートに準拠してデコードし、各ピクチャ毎のビ
デオ出力を生成する能力を有する。そして、デコードコ
ア回路4は、1フレーム期間内に2つのIピクチャまた
はPピクチャをデコードした場合、先にデコードしたI
ピクチャまたはPピクチャのビデオ出力についてはディ
スプレイ8へ出力せず、後でデコードしたIピクチャま
たはPピクチャのビデオ出力だけをディスプレイ8へ出
力する。つまり、後でデコードしたIピクチャまたはP
ピクチャだけを、再生ピクチャとして扱う。そして、先
にデコードしたIピクチャまたはPピクチャのビデオ出
力は、順方向予測を行う際に用いる中途データとして扱
う。
【0096】前記したように、4倍速再生以上の高速再
生時には、フレームバッファ22のBピクチャ格納領域
22cは不要になる。そこで、本実施形態では、4倍速
再生以上の高速再生時において、不要になったフレーム
バッファ22のBピクチャ格納領域22cに、先にデコ
ードしたIピクチャまたはPピクチャのビデオ出力を格
納する。従って、先にデコードしたIピクチャまたはP
ピクチャのビデオ出力を格納しておくためのフレームバ
ッファを別個に設ける必要はない。
【0097】次に、本実施形態の動作を図6および図7
に従って説明する。図6(a)に示すようなGOP構成
のビデオストリームが記録媒体から読み出された場合、
各フレーム期間において処理されるピクチャ(デコード
コア回路4でデコードするピクチャ、ディスプレイ8で
再生するピクチャ、ピクチャスキップ回路6を介してス
キップするピクチャ)は図6(b)に示すようになる。
【0098】図7に、図6に示す場合におけるビットバ
ッファ2の占有量Bm の変化を示す。まず、Pピクチャ
P1をデコードする。ここで、PピクチャP1がビット
バッファ2から読み出された後でもまだ、占有量Bm が
閾値B3thnを越えている場合、続いて読み出された2つ
のBピクチャB2,B3はデコードせずにスキップす
る。それでもまだ、占有量Bm が閾値B3thnを越えてい
る場合、PピクチャP4をデコードする。このとき、先
にデコードしたPピクチャP1については、デコードコ
ア回路4において順方向予測を行ってPピクチャP4を
生成する際の中途データとして用いるだけで再生はしな
い。そして、PピクチャP4だけを再生する。これらの
処理を1フレーム期間内に行う。
【0099】次の1フレーム期間内ではBピクチャB5
をデコードして再生する。これに対して、第2実施形態
(図示点線)では、まず、PピクチャP1をデコードし
て再生し、次に、各BピクチャB2,B3はデコードせ
ずにスキップする。これらの処理を1フレーム期間内に
行う。従って、この時点において、PピクチャP4はビ
ットバッファ2に蓄積されたままになっている。そのた
め、次の1フレーム期間内において、PピクチャP4を
デコードしている途中でビットバッファ2がオーバーフ
ローする恐れが極めて高くなる。
【0100】以上詳述したように本実施形態によれば、
第4実施形態の効果に加えて、以下に示す効果を得るこ
とができる。 4倍速再生以上の高速再生時において、ビットバッフ
ァ2のオーバーフローを回避した上でデコード可能なP
ピクチャが増える。その結果、デコード可能なBピクチ
ャも増える。従って、高速再生時における動画の動きを
さらに滑らかにして画質をより向上させることができ
る。
【0101】第2実施形態と同様に、本実施形態にお
いて、閾値B3thnを閾値Bthn と同じ値に設定しても、
上記と同様の効果を得ることができる。尚、上記各実施
形態は以下のように変更してもよく、その場合でも同様
の作用および効果を得ることができる。 〔1〕上記各実施形態において、Dピクチャに基づく高
速再生を併用して行う。この場合、上記各実施形態の効
果をさらに高めることができる。
【0102】〔2〕上記式(8)の係数nを、通常の再
生速度に対する倍率nより大きな値にする。例えば、2
倍速再生においては、式(8)の係数nを2より大きな
値(n>2)にする。この場合にも上記各実施形態と同
様の効果を得ることができるが、係数nを大きくし過ぎ
ると再生される動画に生じるコマ落ちも多くなる。つま
り、係数nと倍率nを等しくするのが最良ではあるが、
若干であれば係数nの値を調整してもよいということで
ある。
【0103】〔3〕第4実施形態において、フレームバ
ッファ22をビットバッファ2とは別個に設ける。 〔4〕第5実施形態において、先にデコードしたIピク
チャまたはPピクチャのビデオ出力を格納しておくため
のフレームバッファを、フレームバッファ22とは別個
に設ける。
【0104】〔5〕第1実施形態と第2実施形態とを併
用する。 〔6〕ビデオCDプレーヤだけでなく、VTR(Video
Tape Recorder )、DVD(Digital Video Disk)プレ
ーヤなどのMPEG方式を利用する蓄積メディアの再生
装置に適用する。 〔7〕第1〜5実施形態をCPUを用いたソフトウェア
的な処理に置き代える。すなわち、各回路(3〜7,1
2)における信号処理をCPUを用いたソフトウェア的
な信号処理に置き代える。
【0105】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項1〜4のいずれか1項に記載のMPEGビ
デオデコーダにおいて、デコードコア回路と判定制御回
路とを1チップ上に形成したMPEGビデオデコーダ。
【0106】(ロ)請求項5に記載のMPEGビデオデ
コーダにおいて、デコードコア回路と判定制御回路とビ
デオストリーム解析回路とを1チップ上に形成したMP
EGビデオデコーダ。上記(イ)または(ロ)のように
すれば、MPEGビデオデコーダ全体を小型化すること
ができる。
【0107】ところで、本明細書において、発明の構成
に係る部材は以下のように定義されるものとする。 (a)判定制御回路は、可変閾値オーバーフロー判定回
路5とピクチャスキップ回路6と制御コア回路7とから
構成される。 (b)ビデオストリーム解析回路はピクチャヘッダ検出
・データ量解析回路12から構成される。
【0108】(c)記録媒体とは、ビデオCDだけでな
く、DVD、CD−ROM、ハードディスク、ビデオテ
ープなどのあらゆるディジタル記録媒体を含むものとす
る。
【0109】
【発明の効果】1〕ビットバッファのオーバーフローを
回避することが可能なMPEGビデオデコーダを提供す
ることができる。 2〕特殊再生時における動画の動きを滑らかにして画質
を向上させることと、ビットバッファのオーバーフロー
を回避することとが共に可能なMPEGビデオデコーダ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2実施形態の要部ブロック回路
図。
【図2】第1実施形態を説明するためのグラフ。
【図3】第2実施形態を説明するためのグラフ。
【図4】第3実施形態の要部ブロック回路図。
【図5】第4および第5実施形態の要部ブロック回路
図。
【図6】第5実施形態を説明するための模式図。
【図7】第5実施形態を説明するためのグラフ。
【図8】従来例の要部ブロック回路図。
【図9】従来例を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
1,11,21…MPEGビデオデコーダ 2…ビットバッファ 3…ピクチャヘッダ検出回路 4…MPEGビデオデコードコア回路 5…可変閾値オーバーフロー判定回路 6…ピクチャスキップ回路 6a,6b…ノード 7…制御コア回路 8…ディスプレイ 12…ピクチャヘッダ検出・データ量解析回路 22…フレームバッファ 22a…前方参照領域 22b…後方参照領域 22c…Bピクチャ格納領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットバッファと、 前記ビットバッファから読み出された各ピクチャをMP
    EGビデオパートに準拠してデコードするデコードコア
    回路と、 前記ビットバッファの占有量の閾値を設定すると共に、
    占有量が閾値を越えた場合には、占有量が閾値を下回る
    まで前記ビットバッファから前記デコードコア回路へ供
    給されるピクチャを前記デコードコア回路に転送せずに
    スキップさせる判定制御回路とを備えたことを特徴とす
    るMPEGビデオデコーダ。
  2. 【請求項2】 ビデオストリームを蓄積するビットバッ
    ファと、 前記ビットバッファから読み出された各ピクチャをMP
    EGビデオパートに準拠してデコードするデコードコア
    回路と、 動画の再生速度に基づいて前記ビットバッファの占有量
    の閾値を設定すると共に、占有量が閾値を越えた場合に
    は、占有量が閾値を下回るまで前記ビットバッファから
    前記デコードコア回路へ供給されるピクチャを前記デコ
    ードコア回路に転送せずにスキップさせる判定制御回路
    とを備えたことを特徴とするMPEGビデオデコーダ。
  3. 【請求項3】 ビデオストリームを蓄積するビットバッ
    ファと、 前記ビットバッファから読み出された各ピクチャをMP
    EGビデオパートに準拠してデコードするデコードコア
    回路と、 動画の再生速度に基づいて前記ビットバッファの占有量
    の閾値を設定すると共に、占有量が閾値を越えた場合に
    は、占有量が閾値を下回るまで前記ビットバッファから
    前記デコードコア回路へ供給されるピクチャを前記デコ
    ードコア回路に転送せずにスキップし、スキップするピ
    クチャはBピクチャだけで、PピクチャおよびIピクチ
    ャはスキップしない判定制御回路とを備えたことを特徴
    とするMPEGビデオデコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のM
    PEGビデオデコーダにおいて、前記判定制御回路は、
    IピクチャまたはPピクチャの読み出し後に前記ビット
    バッファの占有量が閾値を下回っても、次にビットバッ
    ファから読み出されるピクチャがBピクチャであればス
    キップすることを特徴としたMPEGビデオデコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のM
    PEGビデオデコーダにおいて、前記ビットバッファに
    蓄積されるビデオストリームについて、前記ビットバッ
    ファに入力される前に、ビデオストリームに含まれる各
    ピクチャのタイプを検出すると共に各ピクチャのデータ
    量を解析するビデオストリーム解析回路を備え、前記判
    定制御回路は、前記ビデオストリーム解析回路の解析し
    たビデオストリームに含まれる各ピクチャのタイプおよ
    び各ピクチャのデータ量に基づいて、スキップするピク
    チャを選定することを特徴としたMPEGビデオデコー
    ダ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のM
    PEGビデオデコーダにおいて、前記デコードコア回路
    は、前記ビットバッファにおけるデータの占有量を低下
    させるために、1フレーム期間内に2つのPピクチャを
    デコードし、先にデコードしたPピクチャについては後
    にデコードしたPピクチャの順方向予測を行うための中
    途データとして扱うのみで再生は行わず、後でデコード
    したPピクチャだけを再生ピクチャとして扱うことを特
    徴としたMPEGビデオデコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のM
    PEGビデオデコーダにおいて、前記デコードコア回路
    が生成した各ピクチャのデコード結果を格納するフレー
    ムバッファを備え、そのフレームバッファの内部は前方
    参照領域、後方参照領域、Bピクチャ格納領域の3つの
    領域に分けられ、前記デコードコア回路は、1フレーム
    期間内に2つのPピクチャをデコードし、先にデコード
    したPピクチャについては後にデコードしたPピクチャ
    の順方向予測を行うための中途データとして扱うのみで
    再生は行わず、その中途データはBピクチャ格納領域に
    格納し、後でデコードしたPピクチャだけを再生ピクチ
    ャとして扱うことを特徴としたMPEGビデオデコー
    ダ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のM
    PEGビデオデコーダにおいて、前記閾値は、ビデオス
    トリームのシーケンスの先頭に付くシーケンスヘッダに
    よって規定されるバッファサイズ(Vbv Buffer Size )
    とビットレート(Bit Rate)とピクチャレート(Pictur
    e Rate)と、通常の再生速度に対する実際の再生速度の
    倍率(n)とによって設定されることを特徴としたMP
    EGビデオデコーダ。
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