JP2001197264A - 原稿読取装置の光学ユニット駆動方法 - Google Patents

原稿読取装置の光学ユニット駆動方法

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JP2001197264A
JP2001197264A JP2000002375A JP2000002375A JP2001197264A JP 2001197264 A JP2001197264 A JP 2001197264A JP 2000002375 A JP2000002375 A JP 2000002375A JP 2000002375 A JP2000002375 A JP 2000002375A JP 2001197264 A JP2001197264 A JP 2001197264A
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Yukiya Satou
之也 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学ユニットの駆動開始から原稿読み取り位置
までのモータへの印加電流を多段階制御とし、光学ユニ
ットの動作不良のない、脱調に対処できる原稿読取装置
の光学ユニット駆動方法を提供する。 【解決手段】光学ユニットが刻印91の位置に移動する
まで、モータに流す電流を最大電流値A1にして、光学
ユニットを速度v1で駆動し、時間t1で光学ユニット
が刻印を検知すると、電流値A2(A2<A1)にし
て、速度v2まで加速する。ワイヤのたるみなどで、時
間t1が経過しても刻印が検出されない場合、電流値A
4にして、速度v1を維持し、時間t2で刻印を検知す
ると、電流値A5にして速度v2に加速し、速度v2を
維持する。時間t3が経過しても,刻印が検知されない
場合、モータと光学ユニットの駆動を停止し、報知手段
でその旨を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿固定方式によ
り原稿画像を読み取る原稿読取装置における光学ユニッ
トの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャナ等の原稿読取装置におけ
る光学ユニットを駆動する際には、光学ユニットを駆動
するモータの起動時に最大の電流を流す必要がある。そ
のため、例えば光学ユニット駆動用のパルスモータのス
テップ数を増やすなどの手法を用いて、最大電流を確保
する手法が用いられている。
【0003】光学ユニットは原稿を読み取るために、図
4に示すように、初期待機位置であるホームポジション
から加速域、光学ユニットが定常速度に達してから原稿
を走査するまでにシェーディング補正を行う光量補正
域、および原稿読取域を通過して、原稿読取後の停止位
置である図外のオーバラン停止位置までの領域を通過す
る。図4に示すように、加速域ではパルスモータに供給
するパルス周波数を最大にして、駆動電流を最大値にす
る。そして、最大電流を流す時間がパルスモータの起動
してから所定時間に達すると、光学ユニットが光量補正
域に入ったとして、電流値を減少させてモータを所定の
一定速度に回転させて、光学ユニットを定常速度で副走
査方向に走査する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにモータの起動時に所定時間、最大電流を流すと、モ
ータの発熱量が多くなる。また、光学ユニットを走査す
るワイヤに起動時などに負荷がかかり、ワイヤのたるみ
が発生する。さらに、パルスモータ起動時の負荷により
脱調が発生することがある。このような不具合は、光学
ユニットの動作不良を招く原因となっていた。
【0005】また、最大電流を所定時間通電するので電
力消費量が多くなり、消費電力を低減して節電を行うこ
とが難しいという問題があった。さらに、加速域におけ
る光学ユニットの加速パターンである加速テーブルも予
め定められているために、光学ユニットを走査するワイ
ヤのたるみ等の不安定要素により脱調が発生した際など
に、使用者が対応することは不可能であった。
【0006】本発明は、このような欠点を解決するため
のもので、光学ユニットの駆動開始から原稿読み取り位
置までのモータへの印加電流、またはパルス周波数を多
段階制御とし、光学ユニットの動作不良のない、脱調に
対処できる原稿読取装置の光学ユニット駆動方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0008】(1) 光源と原稿読取手段とからなる光学ユ
ニットを副走査方向に走査し、原稿台に載置した原稿に
該光源から光を照射して原稿の画像を該原稿読取手段で
読み取る原稿固定方式の原稿読取装置の光学ユニット駆
動方法において、光学ユニットを停止位置から原稿読取
時の走査速度v2に加速する加速域で、光学ユニットが
所定の加速度で加速されて走査速度v1(v1<v2)
に到達する位置まで移動する間に該光学ユニットを駆動
するモータに最大電流を流し、該走査速度v1に到達す
る位置を光学ユニットが通過後にモータの電流値を減少
させることを特徴とする。
【0009】この構成においては、原稿読取装置の光学
ユニットを、停止位置から原稿読取時の走査速度v2に
加速する加速域において、光学ユニットを駆動するモー
タに最大電流を流し、光学ユニットが走査速度v1(v
1<v2)に到達する位置を通過すると、モータの電流
値を減少させる。したがって、光学ユニットを加速する
途中でモータの電流を最大値から減少させるので、モー
タの発熱、光学ユニットを走査するワイヤーのたるみや
過負荷による脱調の発生頻度が抑制されて、光学ユニッ
トの動作不良の発生を抑制できる。また、モータの温度
上昇が抑制されることによりモータ内部での損失が低減
されて、同じトルクを発生させるのに従来より小型のモ
ータを使用することができるとともに、消費電力の低減
を図ることができる。
【0010】(2) 前記走査速度v1に到達する位置には
刻印を印し、前記光源から刻印に光を照射し前記読取手
段で刻印を読み取って、前記光学ユニットの所定箇所の
通過を検知することを特徴とする。
【0011】この構成においては、光学ユニットが走査
速度v1に到達する位置に刻印を印して、光学ユニット
が光学ユニットが走査速度v1に到達する位置を通過し
たことを、刻印を読取手段で読みとって検知する。した
がって、新たに刻印の読取手段を設けずに、光学ユニッ
トの原稿読取手段によって刻印を光学的に読み取るよう
にするので、走査速度v1に到達する位置の通過を容易
に検知することができる。
【0012】(3) 前記光学ユニットが前記走査速度v1
に到達する位置を通過するまでに経過した時間に応じ
て、前記走査速度v1に到達する位置を通過後の前記光
学ユニットを走査する加速度を変化させることを特徴と
する。
【0013】この構成においては、光学ユニットが走査
速度v1に到達する位置を通過後の光学ユニットを走査
する加速度は、光学ユニットが走査速度v1に到達する
位置を通過するまでに経過した時間によって変化させ
る。したがって、原稿読み取り装置の光学ユニットを架
橋するワイヤの張り具合によって、最適な加速テーブル
を選択することが可能となり、装置毎の特性、及び装置
の状態に応じた制御が可能となりモータの脱調を防止で
きる。
【0014】(4) 前記光学ユニットが所定時間内に前記
走査速度v1に到達する位置を通過しないと、前記モー
タに流す電流を停止するとともに、その旨を報知手段で
報知することを特徴とする。
【0015】この構成においては、光学ユニットの走査
速度v1に到達する位置を所定時間内に光学ユニットが
通過しないと、光学ユニットを駆動するモータに流す電
流を停止して、停止したことを報知手段で報知する。し
たがって、モータの起動後、モータロックや脱調による
トラブルを早めに検知して光学ユニットの駆動を停止す
るので、光学ユニットやモータを保護することができ
る。また、トラブルの発生が表示によりユーザに認識さ
れやすくなる。
【0016】(5) 前記停止位置は、光学ユニットの初期
待機位置であるホームポジションであることを特徴とす
る。
【0017】この構成においては、光学ユニットは初期
待機位置であるホームポジションでの停止状態から加速
域で原稿読取時の走査速度v2に加速される。したがっ
て、光学ユニットを駆動して、原稿を読み取る前の加速
域において、電流値を制御して、モータの発熱や脱調な
どによる光学ユニットの動作不良を防止して、確実に原
稿を読み取ることができる。
【0018】(6) 前記停止位置は、光学ユニットの原稿
読取後の停止位置であるオーバラン停止位置であること
を特徴とする。
【0019】この構成においては、光学ユニットは原稿
読取後の停止位置であるオーバラン停止位置での停止状
態から加速域で原稿読取時の走査速度v2に加速され
る。したがって、光学ユニットを駆動して、原稿を読取
後の加速域において、電流値を制御して、モータの発熱
や脱調などによる光学ユニットの動作不良を防止して、
確実にホームポジションに戻り、次の読取工程に備える
ことができる。
【0020】(7) (6) の構成において、前記オーバラン
停止位置は前記原稿読取手段で読み取る原稿サイズによ
って異なり、原稿サイズ毎に前記走査速度v1に到達す
る位置に刻印を印し、前記光源から刻印に光を照射し前
記読取手段で刻印を読み取って、前記光学ユニットの前
記走査速度v1に到達する位置の通過を検知するとする
ことができる。
【0021】この構成においては、原稿読取手段で読み
取る原稿のサイズ毎に、光学ユニットの原稿読取後の停
止位置であるオーバラン停止位置は異なり、各オーバラ
ン停止位置毎に走査速度v1に到達する位置に刻印を印
し、その刻印を読み取って光学ユニットの走査速度v1
に到達する位置の通過を検知する。したがって、光学ユ
ニットが原稿を読取を完了して一旦停止し、ホームポジ
ションに復帰するリターン動作において、原稿サイズ毎
に適切な箇所でモータの電流値を減少させることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る原稿読取
装置の光学ユニットの駆動方法が適用される装置の一実
施形態として、原稿読取装置を備えた画像形成装置につ
いて以下に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る光学ユニットの駆動
方法が実施される画像読取装置を搭載した画像形成装置
の概略の構成図である。画像形成装置41は、原稿など
の画像を読み取る画像読取装置であるスキャナ部42、
画像を記録用紙に形成する画像形成部43、画像形成部
43に記録用紙を給紙する給紙部44などから構成され
る。各部は完全に分離できるユニットになっており、画
像形成装置41は各ユニットを組み合わせて使用され
る。
【0024】スキャナ部42は、原稿50を載置する透
明なガラス板などからなる原稿台51、原稿50に光を
照射する光源であるコピーランプ53、コピーランプ5
3が原稿台51に載置した原稿50以外に光を照射する
のを防止し、コピーランプ53の光を原稿50の読取位
置に集束するレフレクタ52、原稿50からの反射光を
反射する第1ミラー54、第2ミラー55、第3ミラー
56、原稿の画像情報をCCDに導くための固定式結像
レンズ57、及び反射光の撮像手段である光電変換素子
(以下、CCDと称する。)58を含む構成である。ま
た、レフレクタ52、コピーランプ53及び第1ミラー
54によって第1キャリッジ47が構成させる。さら
に、第2ミラー55及び第3ミラー56によって第2キ
ャリッジ48が構成される。加えて、第1キャリッジ4
7と第2キャリッジ48とによって、光学ユニットが構
成される。
【0025】画像形成部43は、ドラム形状の感光体ド
ラム71、感光体ドラム71の表面を所定の電位に帯電
させる主帯電器72、、画像処理された変調光を感光体
ドラム71に照射して静電潜像を形成するレーザスキャ
ニングユニット(以下、LSUと称する。)45、静電
潜像をトナー像に変換する現像器73、給紙部44から
給紙された記録用紙にトナー像を転写する転写器74、
感光体ドラム71の表面を除電する除電器75、及び感
光体ドラム71の表面に残留したトナーを回収するクリ
ーニング部76を含む構成である。
【0026】LSU45は、半導体レーザ61、ポリゴ
ンミラー62、第1f−θレンズ63、第4ミラー6
4、第5ミラー65及び第2f−θレンズ66によって
構成される。
【0027】給紙部44は、記録用紙を収納する給紙カ
セット77、画像形成部43に記録用紙を給紙する給紙
ローラ78、トナー像を記録用紙に定着させる定着器4
6、記録用紙を排紙する排紙ローラ79、排紙された記
録用紙を積層する排紙トレイ80を含む構成である。
【0028】図1において、スキャナ部42で読み取っ
た画像の印刷工程を説明する。第1キャリッジ47は所
定の速度で副走査方向に移動しながら、原稿台51に載
置された原稿50に、コピーランプ53から光を照射す
る。この時、第2キャリッジ48は第1キャリッジの半
分の移動速度で副走査方向に移動する。原稿50からの
画像の反射光は、第1キャリッジの第1ミラー54、第
2キャリッジの第2ミラー55・第3ミラー56及び結
像レンズ57を介して撮像手段であるCCD58で受光
される。
【0029】CCD58の受光信号は、図外の画像処理
部で画像処理が行われた後に半導体レーザ61に送られ
る。そして、半導体レーザ61から、画像情報に対応す
る変調光がポリゴンミラー62、第1f−θレンズ6
3、第4ミラー64、第5ミラー65及び第2f−θレ
ンズ66を経て、感光体ドラム71の表面に照射され
る。
【0030】感光体ドラム71の表面は、主帯電器72
により所定の電位に帯電され、LSU45から照射され
た光の露光によって、静電潜像を担持することとなる。
この静電潜像は現像器73でトナー像に変換された後、
転写器74で、給紙カセット77から給紙ローラ78を
介して搬送された記録用紙に転写される。そして、記録
用紙に定着器46でトナー像が定着されて、記録用紙は
排紙ローラ79で排出され、排紙トレイ80に積層す
る。
【0031】また、転写工程を終了した感光体ドラム7
1の表面は除電器75で除電され、残留トナーはクリー
ニング部76によって回収される。
【0032】次に、上記構成の画像形成装置における原
稿読取装置であるスキャナ部42の詳細な構成及び動作
を図2、図3を用いて説明する。図2は、スキャナ部4
1の平面図及び側面図である。また、図3は、光学ユニ
ットの各走査領域における光学ユニットの走査速度及び
モータに流す電流値の関係を示す図である。
【0033】前記のように、スキャナ部42は、原稿台
51、第1キャリッジ47と第2キャリッジ48とによ
って構成された光学ユニット、固定式結像レンズ57及
びCCD58などによって構成される。また、原稿台5
1のプラテンガラスは光学ユニットの助走領域と原稿載
置領域とに分かれており、助走領域の原稿載置領域側の
プラテンガラス上には、コピーランプ53における光量
の補正(調整)及び載置する原稿の先端調整を行うため
の調整板59が設けられている。
【0034】上記のように構成されたスキャナ部42に
おいて、光学ユニットは通常、初期待機位置であるホー
ムポジションで停止している。そして、画像形成装置の
使用者が、原稿台51に原稿を載置し、図外のスタート
ボタンなどを操作して原稿読取要求を行うと、コピーラ
ンプ53から載置された原稿に光が照射される。また、
光学ユニットの主走査方向の端部に配置、連結された図
外のプーリに、プーリに架けられた図外のワイヤを介し
て、光学ユニットの駆動源である図外のステップモータ
からの駆動力が伝達される。そして、ステップモータの
回転によって図外の光学ユニット駆動用のプーリにワイ
ヤが巻き取られて光学ユニットに連結されたプーリが回
転し、光学ユニットは副走査方向に走査される。
【0035】光学ユニットで安定して原稿の画像を読み
取るために、原稿読取域においては、所定の一定速度で
走査する必要がある。そのため、原稿の画像を読み取る
前に、光学ユニットの速度を等速にするための助走距離
が必要であり、これが加速域である。なお、加速域と光
量補正域とで、前記の助走領域が構成される。
【0036】加速域には、図2に示すように、プラテン
ガラス下面の一端で光学ユニットの初期待機位置である
ホームポジションから副走査方向に距離X(本発明の画
像形成装置においては、3mmの位置である。)で、主
走査方向におけるプラテンガラスの端部近傍の位置に、
刻印または塗料によるマーキング(以下、刻印91と称
する。)を印す。この、刻印91を印した距離Xの位置
は、良品の光学ユニットを加速度α1で加速した際に、
光学ユニットが速度v1になる位置である。なお、図2
の平面図においては、理解しやすいように刻印をプラテ
ンガラスの上面に図示している。
【0037】光学ユニットは以下のような駆動方法で駆
動される。 (1) 光学ユニットが刻印91の位置に移動するまでは、
図3(B)に示すようにパルスモータに最大の電流値A
1を印加して、図3(A)に示すように所定の速度v1
まで加速度α1で加速する。そして、時間t1でCCD
58が刻印を検知すると、制御部は加速テーブルを選
択し、電流値A2(A2<A1)の電流をパルスモータ
に流して、速度v2(v2>v1)になるまで加速度α
2(α2<α1)で加速する。この時、光学ユニットが
速度v2になるまでの所定時間は電流値を一定に保つ。
そして、所定時間が経過したら段階的に電流値を減少さ
せて電流値A3の電流を流して一定速度v2を維持す
る。
【0038】(2) ワイヤのたるみなどにより、時間t1
が経過しても光学ユニットが刻印が施された部位を通過
せずに、CCD58が刻印を検知しない時には、図3
(B)に示すようにパルスモータに最大の電流値A1を
印加して、図3(A)に示すように時間t1まで加速度
α1で光学ユニットを速度v1まで加速する。そして、
電流値A4(A4<A2)の電流をパルスモータに流し
て、速度v1を維持する。そして、時間t2(t2>t
1)で光学ユニットが刻印が施された部位を通過して、
CCD58が刻印を検知すると、制御部は加速度テーブ
ルを選択し、電流値A5(A4<A5<A2)の電流
を流して速度v2になるまで加速度α3(α1>α3>
α2)で加速する。この時、光学ユニットが速度v2に
なるまでの所定時間は電流値を一定に保つ。そして、所
定時間が経過したら段階的に電流値を減少させて電流値
A3の電流を流して一定速度v2を維持する。
【0039】(3) (2) の駆動方法において、時間t3
(t3>t2)が経過しても、光学ユニットが刻印を施
した部位を通過せずに、CCD58によって刻印が検知
されない場合は、光学ユニットを駆動するワイヤ、プー
リにおける不具合、またはパルスモータのロックや脱調
など問題が発生したとして、制御部は、パルスモータに
流す電流を停止して、パルスモータ及び光学ユニットの
駆動を停止するとともに、報知手段である図外の表示部
にエラー表示を行う。また、音声によって、パルスモー
タを停止したことを報知してもよい。
【0040】問題が発生せずに、光学ユニットが一定速
度v2で駆動されて、光量補正域に入ると、光源の照射
光量の安定、及びシェーディング補正と呼ばれる光量補
正(白レベル補正、黒レベル補正)が行われる。その後
に原稿に光を照射して原稿の画像情報を光学ユニットで
読み取って、CCD58を用いて制御部に原稿の画像情
報を入力する。
【0041】このように、光学ユニットを加速する途中
でパルスモータの電流を最大値から減少させるので、パ
ルスモータの発熱、光学ユニットを走査するワイヤのた
るみや過負荷による脱調の発生が抑制されて、光学ユニ
ットの動作不良による不具合の発生が抑制される。
【0042】また、パルスモータの発熱による温度上昇
が抑制されることにより、パルスモータ内部での損失が
低減される。そのため、同じトルクを発生させるのに、
従来より小型のパルスモータを使用することができると
ともに、消費電力を低減することができる。
【0043】次に、本発明は、原稿読取装置の原稿読取
後における停止位置から、初期待機位置であるホームポ
ジションに移動する際にも適用できる。以下に、原稿読
取後における停止位置での駆動方法を説明する。
【0044】原稿読取域において、原稿の後端部まで走
査して画像を読み取った光学ユニットは、原稿の後端部
から所定距離だけ通過すると、制御部はパルスモータへ
流す電流を停止して、光学ユニットの駆動を停止すると
ともに、コピーランプ53への通電を停止する。このよ
うにして、光学ユニットは原稿後端から所定距離をおい
て一旦停止する。
【0045】その後、光学ユニットは、次工程の原稿読
取のためにホームポジションに移動されるが、この際
に、前記のようにホームポジションから光学ユニットを
起動した場合と同様に、光学ユニットのスタート位置で
あるオーバーラン停止位置からホームポジション側の距
離Xの位置に刻印を印し、図3(B)に示した電流制御
を行うことができる。
【0046】但し、オーバーラン停止位置は原稿サイズ
によって異なるので、図2に示したように、原稿サイズ
がB5、A4、A3のそれぞれのサイズの場合のオーバ
ーラン停止位置からホームポジション方向に距離Xの位
置に刻印92、93、94を印す。
【0047】そして、この際も光学ユニットは、前記の
(1) 、(2) 、(3) で述べた駆動方法で駆動する。そし
て、光学ユニットが一定速度v2となり、調整板59の
下部に移動すると、パルスモータに流す電流を停止す
る。すると、光学ユニットは減速して、初期待機位置で
あるホームポジションで停止する。
【0048】上記のように駆動することで、原稿サイズ
に制限されずに、本発明の第1実施形態と同様に、電流
制御を行って、光学ユニットの駆動不良を防ぐことがで
きる。
【0049】なお、本発明は、画像形成装置の原稿読取
装置の光学ユニットを一実施形態として説明を行った
が、本発明は、単体で使用されるスキャナなどの原稿
(画像)読取装置にも適用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0051】(1) 原稿読取装置の光学ユニットを、停止
位置から原稿読取時の走査速度v2に加速する加速域に
おいて、光学ユニットを駆動するモータに最大電流を流
し、光学ユニットが走査速度v1(v1<v2)に到達
する位置を通過すると、モータの電流値を減少させるこ
とによって、光学ユニットを加速する途中でモータの電
流を最大値から減少させるので、モータの発熱、光学ユ
ニットを走査するワイヤーのたるみや過負荷による脱調
の発生頻度が抑制されて、光学ユニットの動作不良の発
生を抑制できる。また、モータの温度上昇が抑制される
ことによりモータ内部での損失が低減されて、同じトル
クを発生させるのに従来より小型のモータを使用するこ
とができるとともに、消費電力の低減を図ることができ
る。
【0052】(2) 光学ユニットが走査速度v1に到達す
る位置に刻印を印して、光学ユニットが光学ユニットが
走査速度v1に到達する位置を通過したことを、刻印を
読取手段で読みとって検知することにより、新たに刻印
の読取手段を設けずに、光学ユニットの原稿読取手段に
よって刻印を光学的に読み取るようにするので、走査速
度v1に到達する位置の通過を容易に検知することがで
きる。
【0053】(3) 光学ユニットが走査速度v1に到達す
る位置を通過後の光学ユニットを走査する加速度は、光
学ユニットが走査速度v1に到達する位置を通過するま
でに経過した時間によって変化させるので、原稿読み取
り装置の光学ユニットを架橋するワイヤの張り具合によ
って、最適な加速テーブルを選択することが可能とな
り、装置毎の特性、及び装置の状態に応じた制御が可能
となりモータの脱調を防止できる。
【0054】(4) 光学ユニットの走査速度v1に到達す
る位置を所定時間内に光学ユニットが通過しないと、光
学ユニットを駆動するモータに流す電流を停止して、停
止したことを報知手段で報知するので、モータの起動
後、モータロックや脱調によるトラブルを早めに検知し
て光学ユニットの駆動を停止するので、光学ユニットや
モータを保護することができる。また、トラブルの発生
を表示などで報知することで、使用者に容易に認識させ
ることができる。
【0055】(5) 光学ユニットは初期待機位置であるホ
ームポジションでの停止状態から加速域で原稿読取時の
走査速度v2に加速されるため、光学ユニットを駆動し
て、原稿を読み取る前の加速域において、電流値を制御
して、モータの発熱や脱調などによる光学ユニットの動
作不良を防止して、確実に原稿を読み取ることができ
る。
【0056】(6) 光学ユニットは原稿読取後の停止位置
であるオーバラン停止位置での停止状態から加速域で原
稿読取時の走査速度v2に加速されるので、光学ユニッ
トを駆動して、原稿を読取後の加速域において、電流値
を制御して、モータの発熱や脱調などによる光学ユニッ
トの動作不良を防止して、確実にホームポジションに戻
り、次の読取工程に備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ユニットの駆動方法が実施さ
れる画像読取装置を搭載した画像形成装置の概略の構成
図である。
【図2】スキャナ部41の平面図及び側面図である。
【図3】本発明に係る光学ユニットの各走査領域におけ
る光学ユニットの走査速度及びモータに流す電流値の関
係を示す図である。
【図4】従来の光学ユニットの各走査領域における光学
ユニットの走査速度及びモータに流す電流値の関係を示
す図である。
【符号の説明】
42−スキャナ部(原稿読取装置) 47−第1キャリッジ 48−第2キャリッジ 51−原稿台 59−調整板 91、92、93、94−刻印

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と原稿読取手段とからなる光学ユニ
    ットを副走査方向に走査し、原稿台に載置した原稿に該
    光源から光を照射して原稿の画像を該原稿読取手段で読
    み取る原稿固定方式の原稿読取装置の光学ユニット駆動
    方法において、 光学ユニットを停止位置から原稿読取時の走査速度v2
    に加速する加速域で、光学ユニットが所定の加速度で加
    速されて走査速度v1(v1<v2)に到達する位置ま
    で移動する間に該光学ユニットを駆動するモータに最大
    電流を流し、該走査速度v1に到達する位置を光学ユニ
    ットが通過後にモータの電流値を減少させることを特徴
    とする原稿読取装置の光学ユニット駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記走査速度v1に到達する位置には刻
    印を印し、前記光源から刻印に光を照射し前記読取手段
    で刻印を読み取って、前記光学ユニットの所定箇所の通
    過を検知することを特徴とする請求項1に記載の原稿読
    取装置の光学ユニット駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記光学ユニットが前記走査速度v1に
    到達する位置を通過するまでに経過した時間に応じて、
    前記走査速度v1に到達する位置を通過後の前記光学ユ
    ニットを走査する加速度を変化させることを特徴とする
    請求項1または2に記載の原稿読取装置の光学ユニット
    駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記光学ユニットが所定時間内に前記走
    査速度v1に到達する位置を通過しないと、前記モータ
    に流す電流を停止するとともに、その旨を報知手段で報
    知することを特徴とする請求項1または2に記載の原稿
    読取装置の光学ユニット駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記停止位置は、光学ユニットの初期待
    機位置であるホームポジションであることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の原稿読取装置の光学
    ユニット駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記停止位置は、光学ユニットの原稿読
    取後の停止位置であるオーバラン停止位置であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の原稿読取
    装置の光学ユニット駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191393A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置

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