JP2001197142A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

通信装置および通信方法

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JP2001197142A
JP2001197142A JP2000005657A JP2000005657A JP2001197142A JP 2001197142 A JP2001197142 A JP 2001197142A JP 2000005657 A JP2000005657 A JP 2000005657A JP 2000005657 A JP2000005657 A JP 2000005657A JP 2001197142 A JP2001197142 A JP 2001197142A
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JP2000005657A
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Masashi Narukawa
昌史 成川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア変復調方式を用いてデータ通
信を行う場合、他の通信システムと伝送レートの互換性
を保ちながら、遅延時間を抑えて効率良くデータ通信を
行う。 【解決手段】 マルチプレックス/シンクコントロール
1において、連続した68個のフレームの末尾には送信
データを含まないシンクシンボルが付加された合計69
個のフレームで構成される単位長17msのスーパーフ
レームにデータを割り当てる際、第二の伝送チャネルの
8フレームにつき2フレームずつ、均等にデータを割り
当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のトーンに
データを割り当ててデータ通信を行うDMT(Discrete
MultiTone)変復調方式等のマルチキャリア変復調方式を
用いてデータ通信を行う通信装置及び通信方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有線系ディジタル通信方式とし
て、既設の電話用銅線ケーブルを使用して高速ディジタ
ル通信を行うADSL(Asymmetric Digital Subscriber
Line)通信方式、HDSL(High-bit-rate Digital Sub
scriber Line)通信方式、VDSL(Very-high-bit-rate
Digital Subscriber Line)通信方式、SHDSL(Sing
le-Pair High-bit-rate Digital Subscriber Line)通信
方式、SSDSL(Synchronized Symmetric Digital Su
bscriber Line)通信方式等のxDSL通信方式が注目さ
れている。これらの通信方式に用いられる主な変復調方
式に、DMT(Discrete MultiTone)変復調方式がある。
【0003】xDSL通信方式を用いてデータ通信を行
う場合、他の通信システムと伝送レートの互換性を考慮
する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、xDSL通信
方式に関するITU−T勧告であるG.992.1、
G.992.2において、伝送するデータを割り当てる
第一の伝送チャネルは32kbpsの倍数でのみ送受信
するよう規定している。
【0005】例えば、40kbpsのように32kbp
sで割り切れない伝送レートで通信する場合、G.99
2.1、G.992.2では、余った伝送レートをAO
C(ADSL Overhead control Channel)、あるいはEOC
(Embedded Operations Channel)等の管理用の信号を割
り当てる第二の伝送チャネルの一部に割り振るよう規定
しているが、32kbpsで割り切れない残りの8kb
psの伝送レートをAOCやEOCに割り当てる際に、
AOCやEOCを構成するビット配置の中のどの部分を
使用するのかについて、G.992.1やG.992.
2には具体的な規定はなく、互換性を確保することは困
難であった。
【0006】また、他の通信システムと伝送レートの互
換性を保ちながら、32kbpsで割り切れずに余った
伝送レートをAOCあるいはEOCの一部に割り振るこ
とにより生じる遅延を抑えることができ、かつ効率良く
AOCやEOCに割り当てる方法は提案されていなかっ
た。
【0007】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、マルチキャリア変復調方式を用い
たデータ通信において、伝送するデータを割り当てる第
一の伝送チャネルと、管理用の信号を割り当てる第二の
伝送チャネルとを用いてデータ通信を行う場合、他の通
信システムと伝送レートの互換性を保ちながら、遅延時
間を抑えて効率良くデータ通信を行うことのできる通信
装置および通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信装置
は、伝送すべきデータが主として割り当てられる第一の
伝送チャネルと、管理用の信号が主として割り当てられ
る第二の伝送チャネルとを用いてデータ伝送を行う通信
装置において、データを前記第一の伝送チャンネルに割
当てると共に、その際にそのデータ全てを前記第一の伝
送チャネルに割り当てない場合は、その残りのデータを
前記第二の伝送チャネルの一部に周期的に割り当てて所
定のフレームを構成するフレーム構成手段と、前記フレ
ーム構成手段により構成された前記所定フレームに基づ
いてデータを送信する送信手段とを備えるものである。
【0009】本発明に係る通信装置は、伝送すべきデー
タが主として割り当てられる第一の伝送チャネルと、管
理用の信号が主として割り当てられる第二の伝送チャネ
ルとを用いて伝送されたデータを受信する通信装置にお
いて、データを前記第一の伝送チャンネルに割当てると
共に、その際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャネ
ルに割り当てない場合は、その残りのデータを前記第二
の伝送チャネルの一部に周期的に割り当てて構成された
所定のフレームに基づいて送信されたデータを受信する
受信手段と、前記受信手段により受信したデータに基づ
いて前記所定フレームを復元するフレーム復元手段と、
前記フレーム復元手段により復元した前記所定フレーム
からデータを再生して受信データとして処理するデータ
再生手段とを備えるものである。
【0010】また、前記フレーム構成手段は、データを
前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、その際に
そのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当てな
い場合は、その残りのデータを前記第二の伝送チャネル
の一部に周期的に所定単位で割り当てて所定のフレーム
を構成するものである。
【0011】また、前記受信手段は、データを前記第一
の伝送チャンネルに割当てると共に、その際にそのデー
タ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当てない場合
は、その残りのデータを前記第二の伝送チャネルの一部
に周期的に所定単位で割り当てて構成された所定のフレ
ームに基づいて送信されたデータを受信するものであ
る。
【0012】また、前記データ伝送は、複数のトーンに
データを割り当ててデータ伝送を行うマルチキャリア変
復調方式を用いて行うものである。
【0013】本発明に係る通信方法は、伝送すべきデー
タが主として割り当てられる第一の伝送チャネルと、管
理用の信号が主として割り当てられる第二の伝送チャネ
ルとを用いてデータ伝送を行う通信方法において、デー
タを前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、その
際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当
てない場合は、その残りのデータを前記第二の伝送チャ
ネルの一部に周期的に割り当てて構成された所定のフレ
ームに基づいてデータを送信し、前記送信されたデータ
を受信し、前記受信したデータに基づいて復元した前記
所定フレームからデータを再生して受信データとして処
理するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
係るDMT変復調方式を用いたADSL端末装置(AT
U−R)及びADSL局側装置(ATU−C)の通信モ
デム等の送信部ないしは送信専用機(以下、送信系とい
う)の構成を示した説明図である。
【0015】図1において、1はフレーム構成手段とし
てのマルチプレックス/シンクコントロール(Mux/Sync
Control)、2、3は、サイクリックリダンダンシィチェ
ック(crc)、4、5はスクランブル・フォワードエラー
コレクション(Scram and FEC)、6はインターリーブ、
7、8はレートコンバータ(Rate-Convertor)、9はトー
ンオーダリング(Tone ordering)、10はコンステレー
ションエンコーダ・ゲインスケーリング(Constellation
encoder and gain scalling)、11は逆離散フーリエ
変換部(IDFT)、12は入力パラレル/シリアルバッファ
(Input Parallel/Serial Buffer)、13は送信手段とし
てのアナログプロセッシング・D/Aコンバータ(Analo
g Processing and DAC)である。
【0016】図2は、本発明に係るDMT変復調方式を
用いたADSL端末装置(ATU−R)及びADSL局
側装置(ATU−C)の通信モデム等の受信部ないしは
受信専用機(以下、受信系という)の構成を示した説明
図である。
【0017】図2において、101は受信手段としての
アナログプロセッシング・A/Dコンバータ(Analog Pr
ocessing and ADC)、102はタイムドメインイコライ
ザ(TEQ)、103は入力シリアル/パラレルバッファ(In
put Serial/Parallel Buffer)、104は離散フーリエ
変換部(DFT)、105は周波数ドメインイコライザ(FE
Q)、106はコンステレーションエンコーダ・ゲインス
ケーリング(Constellationencoder and gain scallin
g)、107はトーンオーダリング(Tone ordering)、1
08、109はレートコンバータ(Rate-Convertor)、1
10はデインターリーブ(Deinterleave)、111、11
2はフレーム復元手段としてのデスクランブル・フォワ
ードエラーコレクション(Descram and FEC)、113、
114はサイクリックリダンダンシィチェック(crc)、
115はデータ再生手段としてのマルチプレックス/シ
ンクコントロール(Mux/Sync Control)である。
【0018】まず、送信系の動作を説明すると、図1に
おいて送信データをマルチプレックス/シンクコントロ
ール1により多重化し、サイクリックリダンダンシィチ
ェック2、3により誤り検出用コードを付加し、フォワ
ードエラーコレクション4、5でFEC用コードの付加
およびスクランブル処理し、場合によってはインターリ
ーブ6をかける。その後、レートコンバータ7、8でレ
ートコンバート処理し、トーンオーダリング9でトーン
オーダリング処理し、コンステレーションエンコーダ・
ゲインスケーリング10によりコンステレーションデー
タを作成し、逆離散フーリエ変換部11にて逆離散フー
リエ変換し、D/Aコンバータを通してディジタル波形
をアナログ波形に変換し、続いてローパスフィルタをか
ける。
【0019】一方、受信系の動作を説明すると、図2に
おいてアナログプロセッシング・A/Dコンバータ10
1が受信信号に対しローパスフィルタをかけ、A/Dコ
ンバータを通してアナログ波形をディジタル波形に変換
し、続いてタイムドメインイコライザ102を通して時
間領域の適応等化処理を行う。次に、その時間領域の適
応等化処理がされたデータは、入力シリアル/パラレル
バッファ103を経由して、シリアルデータからパラレ
ルデータに変換され、離散フーリエ変換部104で離散
フーリエ変換され、周波数ドメインイコライザ105に
より周波数領域の適応等化処理が行われる。
【0020】そして、コンステレーションエンコーダ・
ゲインスケーリング106によりコンステレーションデ
ータを再生し、トーンオーダリング107でシリアルデ
ータに変換し、レートコンバータ108、109でレー
トコンバート処理し、デスクランブル・フォワードエラ
ーコレクション111でFECやデスクランブル処理
し、場合によっては、デインターリーブ110をかけて
デスクランブル・フォワードエラーコレクション112
でFECやデスクランブル処理し、その後、サイクリッ
クリダンダンシィチェック113、114を行って、マ
ルチプレックス/シンクコントロール115によりデー
タを再生する。
【0021】次に、本発明の特徴部分の詳細な動作につ
いて以下に説明する。
【0022】図3は本発明に係る通信装置におけるフレ
ーム構成を示した説明図である。図3において、(a)
はマルチプレックス/シンクコントロール1に入力され
る均一レートのデータであり、(b)はマルチプレック
ス/シンクコントロール1において構成されるフレーム
である。(b)のフレームは、スーパーフレームと呼ば
れ、連続した68個のフレームの末尾には送信データを
含まないシンクシンボルが付加された合計69個のフレ
ームで構成される単位長17msのフレームである。こ
のスーパーフレームは、シンクシンボルを除き、データ
を伝送するための第一の伝送チャネルの他に、第二の伝
送チャネルとしてファストバイトと呼ばれる1バイトの
領域を持っている。ここで、ファストバイトはインター
リーブ6によりインターリーブ処理されないデータを含
むフレームに含まれるものであり、インターリーブ6に
よりインターリーブ処理されるデータを含むフレームに
含まれるものはシンクバイトと呼ばれる。
【0023】第二の伝送チャネルは一般的に、ADSL
通信システムの管理、運用のための信号を伝送するため
に使用され、このような用途に使用される第二の伝送チ
ャネルはAOCあるいはEOCと呼ばれ、G.992.
1、G.992.2では、第二の伝送チャネルの一部を
データ伝送に使用してもよいと規定されている。ただ
し、フレーム0、1、34、35に含まれる管理用チャ
ネルはインジケータビットと呼ばれ、必ずADSL通信
システムの管理、運用のための信号を伝送するために使
用すると規定されているため、データ伝送に使用するこ
とはできない。また、フレーム2n及びフレーム2n+
1の第二の伝送チャネルが組で使用されるため、組で使
用されている一方のフレームの第二の伝送チャネルにデ
ータを割り当てた場合、組で使用されている他方のフレ
ームの第二のチャネルにADSL通信システムの管理、
運用等の信号を割り当てることはできない。このADS
L通信システムの管理、運用等の信号を割り当てること
ができない部分をダミービットと呼ぶ。
【0024】前述の通り、G.992.1、G.99
2.2では、第一の伝送チャネルは32kbpsの倍数
でのみ送受信を行うことができるため、40kbpsの
ように、32kbpsで割り切れない伝送レートで通信
する場合、40kbpsを32kbpsで割ったときの
余り8kbpsを、第二の伝送チャネルに割り振るよう
規定している。8kbpsのデータを伝送するには、1
スーパーフレーム当り以下のビット数が必要となる。 8kbps×17ms=126ビット …(1)式 第二の伝送チャネルの1フレーム当りの大きさは1バイ
トであるため、8kbpsのデータを第二の伝送チャネ
ルに割り当てて伝送するには、1スーパーフレーム当り
以下のフレーム数の第二の伝送チャネルが必要となる。 126ビット/1バイト=17フレーム …(2)式 第二の伝送チャネルは、1スーパーフレーム中に68フ
レームに存在するが、その中の17フレームの第二の伝
送チャネルをデータ通信に割り当てることにより、8k
bpsの通信が可能となる。
【0025】図4は、本発明に係る通信装置において第
二の伝送チャネルにデータを割り当てる場合の例を示し
た説明図である。図4では、遅延時間を抑えて効率良く
データ通信を行うために、第二の伝送チャネルの8フレ
ームにつき2フレームずつ、かつ均等となるように、す
なわち周期的にデータを割り当てている。つまり、フレ
ーム8n+6(nは0以上7以下の整数)、フレーム8
n+7(nは0以上7以下の整数)、フレーム67の第
二の伝送チャネルにデータを割り当てている。フレーム
8n+6とフレーム8n+7とは、組で使用されている
両方のフレームの第二の伝送チャネルにデータを割り当
てているため、ダミービットは発生しない。フレーム6
6の第二の伝送チャネルだけが、組で使用されているも
う一方のフレーム67の第二の伝送チャネルのみにデー
タを割り当てているため、ダミービットとなる。発生す
るダミービットはこれだけであり、ダミービットの発生
を抑えた効率良くデータ通信を行うことができる。
【0026】次に、図4に示した方法において発生する
遅延時間について、送信側及び受信側に分けて以下に説
明する。まず、送信側で発生する遅延時間について説明
する。図5は、本発明に係る送信側通信装置において発
生する遅延時間を示した説明図である。図5において、
(a)はマルチプレックス/シンクコントロール1に入
力される均一レートのデータであり、(b)はマルチプ
レックス/シンクコントロール1において構成されるス
ーパーフレームである。マルチプレックス/シンクコン
トロール1に入力される40kbpsのデータ(a)
は、入力される順にスーパーフレーム(b)の各フレー
ムに割り当てられる。フレームnへの変換を途切れるこ
となく、連続して行うためには、スーパーフレーム
(b)のフレームnへのデータ割り当てが始まる時刻C
において、フレーム0からフレームnに割り当てられる
データの入力が完了している必要がある。そこで、スー
パーフレーム(b)のフレーム0からフレームnまでに
含まれる総ビット数をB(n)とすると、(a)において
フレーム0からフレームnに割り当てられるデータを入
力するのに必要な時間は(B(n)ビット/40kbp
s)となる。
【0027】一方、(b)においてフレーム0へのデー
タ割り当てが始まる時刻Bから、フレームnへのデータ
割り当てが始まる時刻Cまでの時間は((17ms/6
9)×n)となる。したがって、フレームnにデータを
割り当てる場合に発生する遅延時間、すなわち時刻Aか
ら時刻Bまでの時間は以下のようになる。 B(n)ビット/40kbps−(17ms/69)×n …(3)式 この(3)式を用いてn=0〜67について遅延時間を
算出すると、最大となるのはn=67の場合となり、そ
の値は以下のようになる。 B(67)ビット/40kbps−(17ms/69)×67 =17ms×40kbps/40kbps−(17ms/69)×67 =0.493ms …(4)式
【0028】次に、受信側で発生する遅延時間について
説明する。図6は、本発明に係る受信側通信装置におい
て発生する遅延時間を示した説明図である。図6におい
て、(a)はマルチプレックス/シンクコントロール1
15に入力されるスーパーフレームであり、(b)はマ
ルチプレックス/シンクコントロール115において変
換される均一レートのデータである。スーパーフレーム
(b)の各フレームに割り当てられたデータは、順に4
0kbpsのデータ(b)に変換される。このとき、ス
ーパーフレーム(a)のフレームnに割り当てられたデ
ータの変換が開始される時刻Fにおいて、(a)におい
てフレームnまでのデータの入力が完了し、(b)にお
いてフレーム(n−1)に割り当てられたデータの変換
が完了して均一レートのデータとして送出されている必
要がある。ここで、時刻Eにフレーム0に割り当てられ
たデータを変換し始め、時刻Fにフレーム(n−1)に
割り当てられたデータを変換し終わるまでにかかる時間
は(B(n-1)ビット/40kbps)となる。
【0029】一方、(a)において時刻Dにフレーム0
のデータの入力を開始し、時刻Fにフレームnのデータ
の入力を完了するまでにかかる時間は((17ms/6
9)×(n+1))となる。したがって、フレームnの
データの変換を開始する場合に発生する遅延時間、すな
わち時刻Dから時刻Eまでの時間は以下のようになる。 (17ms/69)×(n+1)−B(n-1)ビット/40kbps…(5)式 この(5)式を用いてn=0〜67について遅延時間を
算出すると、最大となるのはn=6の場合となり、その
値は以下のようになる。 (17ms/69)×(6+1)−B(6-1)ビット/40kbps =17ms/69×7−48ビット/40kbps =0.525ms …(6)式
【0030】したがって、図4に示した方法において発
生する遅延時間は、送信側と受信側で発生する遅延時間
を合計した以下の値となる。 0.493ms+0.525ms =1.018ms …(7)式
【0031】次に、図4に示すような本発明に係る通信
装置の比較例として、第二の伝送チャネルに周期的にデ
ータを割り当てない場合について説明する。図7は、第
二の伝送チャネルのフレーム2からフレーム18にデー
タを割る当てる場合の例を示した説明図である。
【0032】まず、送信側で発生する遅延時間について
説明する。遅延時間の計算式は図4に示した場合と同様
に(3)式で求めることができ、n=0〜67について
遅延時間を算出すると、最大となるのはn=18の場合
となり、その値は以下のようになる。 B(18)ビット/40kbps−(17ms/69)×18 =288ビット/40kbps−(17ms/69)×18 =2.765ms …(8)式
【0033】次に、受信側で発生する遅延時間について
説明する。遅延時間の計算式は図4に示した場合と同様
に(5)式で求めることができ、n=0〜67について
遅延時間を算出すると、最大となるのはn=2の場合と
なり、その値は以下のようになる。 (17ms/69)×(2+1)−B(2-1)ビット/4
0kbps=17ms/69×3−16ビット/40k
bps=0.339ms
【0034】したがって、図7に示すような比較例の遅
延時間は、送信側と受信側で発生する遅延時間を合計し
た以下の値となる。 2.765ms+0.339ms=3.104ms
【0035】つまり、本発明に係る通信装置における遅
延時間1.018msは、比較例の遅延時間3.104
msのほぼ1/3であり、遅延時間が抑えられているこ
とが分かる。
【0036】以上説明したように、第二の伝送チャネル
の8フレームにつき2フレームずつ、均等にデータを割
り当てることにより、割り当てられたデータに偏りが少
なくダミービットの発生を抑えることができるため、他
の通信システムと伝送レートの互換性を保ちながら、遅
延時間を抑えて効率良くデータ通信を行うことができ
る。
【0037】また、本実施の形態1では、32kbps
の倍数でのみ送受信を行う本発明に係る通信装置と、4
0kbpsの伝送レートで通信を行う他の通信装置との
互換性を考慮した場合について説明したが、他の通信装
置の伝送レートが、本発明に係る通信装置で扱う伝送レ
ートで割り切ることができない場合であればこれに限ら
れず、他の伝送レートでも同様の効果を得ることができ
る。
【0038】また、本実施の形態1では、ADSL通信
装置の場合について説明したが、複数のトーンにデータ
を割り当ててデータ通信を行うマルチキャリア変復調方
式を用いてデータ通信を行う通信装置であればよく、こ
れに限られない。
【0039】また、本実施の形態1において図1及び図
2を用いて説明した機能は、H/Wで実現してもよい
し、S/Wで実現してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る通信装置で
は、伝送すべきデータが主として割り当てられる第一の
伝送チャネルと、管理用の信号が主として割り当てられ
る第二の伝送チャネルとを用いてデータ伝送を行う通信
装置において、データを前記第一の伝送チャンネルに割
当てると共に、その際にそのデータ全てを前記第一の伝
送チャネルに割り当てない場合は、その残りのデータを
前記第二の伝送チャネルの一部に周期的に割り当てて所
定のフレームを構成するフレーム構成手段と、前記フレ
ーム構成手段により構成された前記所定フレームに基づ
いてデータを送信する送信手段とを備えることにより、
第二の伝送チャネルに均一にデータを割り当てているた
め、他の通信システムと伝送レートの互換性を保ちなが
ら、遅延時間を抑えてデータ通信を行うことができる。
【0041】本発明に係る通信装置では、伝送すべきデ
ータが主として割り当てられる第一の伝送チャネルと、
管理用の信号が主として割り当てられる第二の伝送チャ
ネルとを用いて伝送されたデータを受信する通信装置に
おいて、データを前記第一の伝送チャンネルに割当てる
と共に、その際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャ
ネルに割り当てない場合は、その残りのデータを前記第
二の伝送チャネルの一部に周期的に割り当てて構成され
た所定のフレームに基づいて送信されたデータを受信す
る受信手段と、前記受信手段により受信したデータに基
づいて前記所定フレームを復元するフレーム復元手段
と、前記フレーム復元手段により復元した前記所定フレ
ームからデータを再生して受信データとして処理するデ
ータ再生手段とを備えることにより、第二の伝送チャネ
ルに均一にデータを割り当てているため、他の通信シス
テムと伝送レートの互換性を保ちながら、遅延時間を抑
えてデータ通信を行うことができる。
【0042】また、前記フレーム構成手段は、データを
前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、その際に
そのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当てな
い場合は、その残りのデータを前記第二の伝送チャネル
の一部に周期的に所定単位で割り当てて所定のフレーム
を構成することにより、第二の伝送チャネルに均一にか
つダミービットの発生を抑えてデータを割り当てている
ため、他の通信システムと伝送レートの互換性を保ちな
がら、遅延時間を抑えて効率良くデータ通信を行うこと
ができる。
【0043】また、前記受信手段は、データを前記第一
の伝送チャンネルに割当てると共に、その際にそのデー
タ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当てない場合
は、その残りのデータを前記第二の伝送チャネルの一部
に周期的に所定単位で割り当てて構成された所定のフレ
ームに基づいて送信されたデータを受信することによ
り、第二の伝送チャネルに均一にかつダミービットの発
生を抑えてデータを割り当てているため、他の通信シス
テムと伝送レートの互換性を保ちながら、遅延時間を抑
えて効率良くデータ通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るDMT変復調方式を用いた通信
モデム等の送信系の構成を示した説明図
【図2】 本発明に係るDMT変復調方式を用いた通信
モデム等の受信系の構成を示した説明図
【図3】 本発明に係る通信装置におけるフレーム構成
を示した説明図
【図4】 本発明に係る通信装置において第二の伝送チ
ャネルにデータを割り当てる場合の例を示した説明図
【図5】 本発明に係る送信側通信装置において発生す
る遅延時間を示した説明図
【図6】 本発明に係る受信側通信装置において発生す
る遅延時間を示した説明図
【図7】 第二の伝送チャネルのフレーム2からフレー
ム18にデータを割る当てる場合の例を示した説明図
【符号の説明】
1 マルチプレックス/シンクコントロール 2、3 サイクリックリダンダンシィチェック 4、5 スクランブル・フォワードエラーコレクション 6 インターリーブ 7、8 レートコンバータ 9 トーンオーダリング 10 コンステレーションエンコーダ・ゲインスケーリ
ング 11 逆離散フーリエ変換部 12 入力パラレル/シリアルバッファ 13 アナログプロセッシング・D/Aコンバータ 101 アナログプロセッシング・A/Dコンバータ 102 タイムドメインイコライザ 103 入力シリアル/パラレルバッファ 104 離散フーリエ変換部 105 周波数ドメインイコライザ 106 コンステレーションエンコーダ・ゲインスケー
リング 107 トーンオーダリング 108、109 レートコンバータ 110 デインターリーブ 111、112 デスクランブル・フォワードエラーコ
レクション 113、114 サイクリックリダンダンシィチェック 115 マルチプレックス/シンクコントロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送すべきデータが主として割り当てら
    れる第一の伝送チャネルと、管理用の信号が主として割
    り当てられる第二の伝送チャネルとを用いてデータ伝送
    を行う通信装置において、 データを前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、
    その際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割
    り当てない場合は、その残りのデータを前記第二の伝送
    チャネルの一部に周期的に割り当てて所定のフレームを
    構成するフレーム構成手段と、 前記フレーム構成手段により構成された前記所定フレー
    ムに基づいてデータを送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 伝送すべきデータが主として割り当てら
    れる第一の伝送チャネルと、管理用の信号が主として割
    り当てられる第二の伝送チャネルとを用いて伝送された
    データを受信する通信装置において、 データを前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、
    その際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割
    り当てない場合は、その残りのデータを前記第二の伝送
    チャネルの一部に周期的に割り当てて構成された所定の
    フレームに基づいて送信されたデータを受信する受信手
    段と、 前記受信手段により受信したデータに基づいて前記所定
    フレームを復元するフレーム復元手段と、 前記フレーム復元手段により復元した前記所定フレーム
    からデータを再生して受信データとして処理するデータ
    再生手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 前記フレーム構成手段は、データを前記
    第一の伝送チャンネルに割当てると共に、その際にその
    データ全てを前記第一の伝送チャネルに割り当てない場
    合は、その残りのデータを前記第二の伝送チャネルの一
    部に周期的に所定単位で割り当てて所定のフレームを構
    成することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記受信手段は、データを前記第一の伝
    送チャンネルに割当てると共に、その際にそのデータ全
    てを前記第一の伝送チャネルに割り当てない場合は、そ
    の残りのデータを前記第二の伝送チャネルの一部に周期
    的に所定単位で割り当てて構成された所定のフレームに
    基づいて送信されたデータを受信することを特徴とする
    請求項2記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記データ伝送は、複数のキャリアにデ
    ータを割り当てるマルチキャリア変復調方式を用いてデ
    ータ伝送を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかの請求項に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 伝送すべきデータが主として割り当てら
    れる第一の伝送チャネルと、管理用の信号が主として割
    り当てられる第二の伝送チャネルとを用いてデータ伝送
    を行う通信方法において、 データを前記第一の伝送チャンネルに割当てると共に、
    その際にそのデータ全てを前記第一の伝送チャネルに割
    り当てない場合は、その残りのデータを前記第二の伝送
    チャネルの一部に周期的に割り当てて構成された所定の
    フレームに基づいてデータを送信し、 前記送信されたデータを受信し、前記受信したデータに
    基づいて復元した前記所定フレームからデータを再生し
    て受信データとして処理することを特徴とする通信方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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