JP2000261406A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

通信装置および通信方法

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JP2000261406A
JP2000261406A JP11060563A JP6056399A JP2000261406A JP 2000261406 A JP2000261406 A JP 2000261406A JP 11060563 A JP11060563 A JP 11060563A JP 6056399 A JP6056399 A JP 6056399A JP 2000261406 A JP2000261406 A JP 2000261406A
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JP11060563A
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Wataru Matsumoto
渉 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ通信における処理の簡略化、および通
信品質の向上を実現可能な通信装置を得ること、および
その通信方法を得ること。 【解決手段】 ADSLにより採用されているDMT変
復調方式を用いてデータ通信を行い、データ通信時、T
CM−ISDNの周期に対応したサブフレームをシンボ
ルの管理体系とする通信装置において、サブフレーム
が、TCM−ISDNからの干渉の影響が所定干渉量よ
り小さい区間で連続する複数のFEXTシンボルと、干
渉の影響が所定干渉量より大きい区間で連続する複数の
NEXTシンボルと、連続する複数のFEXTシンボル
における最終シンボルの直後のボーダーシンボルと、か
ら構成され、FEXTシンボルおよびNEXTシンボル
の数量を固定とし、ボーダーシンボルを干渉の影響が少
ない範囲で使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DMT(discrete
multi tone)変復調方式によりデータ通信を行う通信
装置に関するものであり、特に、該データ通信における
処理の簡略化、および通信品質の向上を実現する通信装
置およびその通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の通信装置について説明す
る。まず、DMT変復調方式によるデータ通信を行う従
来の通信装置において、送信系の動作について簡単に説
明する。例えば、電話回線等の既存の伝送路を用いてD
MT変復調方式によるデータ通信を行う場合、送信系で
は、トーンオーダリング処理、すなわち、伝送路のS/
N(signal-to-noise ratio:信号対雑音比)比に基づ
いて、予め設定された周波数帯の複数のトーン(マルチ
キャリア)に、それぞれが伝送可能なビット数の伝送デ
ータを割り振る処理(この処理により、伝送レートが決
定する)、を行う。具体的にいうと、例えば、各周波数
のtone0〜toneX(Xはトーン数を示す整数)
に、それぞれS/N比に応じたビット数の伝送データを
割り振っている。
【0003】そして、S/N比に応じたトーンオーダリ
ング処理、および符号化処理が行われることにより、1
フレーム毎に伝送データが多重化される。さらに、送信
系では、多重化された伝送データに対して逆高速フーリ
エ変換(IFFT)を行い、逆高速フーリエ変換後のパ
ラレルデータをシリアルデータに変換し、その後、D/
Aコンバータを通してディジタル波形をアナログ波形に
変換し、最後にローパスフィルタをかけて、伝送データ
を電話回線上に送信する。
【0004】つぎに、DMT変復調方式によるデータ通
信を行う従来の通信装置において、受信系の動作を簡単
に説明する。上記と同様に、電話回線等の既存の伝送路
を用いてDMT変復調方式によるデータ通信を行う場
合、受信系では、受信データ(前述の伝送データ)に対
し、ローパスフィルタをかけ、その後、A/Dコンバー
タを通してアナログ波形をディジタル波形に変換し、タ
イムドメインイコライザにて時間領域の適応等化処理を
行う。
【0005】その時間領域の適応等化処理がされたデー
タは、シリアルデータからパラレルデータに変換され、
そのパラレルデータに対して高速フーリエ変換を行い、
その後、周波数ドメインイコライザにて周波数領域の適
応等化処理を行う。
【0006】そして、その周波数領域の適応等化処理が
されたデータは、複合処理(最尤複合法)およびトーン
オーダリング処理によりシリアルデータに変換され、そ
の後、レートコンバート処理、FEC(forward error
correction:前方誤り訂正)、デスクランブル処理、C
RC(cyclic redundancy check:巡回冗長検査)等の
処理が行われ、最終的に伝送データが再生される。
【0007】上記のようなDMT変復調方式を用いて、
データ通信を行う有線系ディジタル通信方式としては、
既設の電話回線を使用して数メガビット/秒の高速ディ
ジタル通信を行うADSL(Asymmetrical Digital Sub
scriber Line)通信方式がある。この方式は、ANSI
のT1.413等において標準化されており、また、I
TU−TによるADSLの勧告により、G992.1
(G.dmt)およびG992.2(G.lite)の
時期バージョンにあたるG.dmt.bisおよびG.
lite.bisの日本向け仕様(AnnexC)の高
効率化,高品質化が進められている。
【0008】このG.dmt.bisおよびG.lit
e.bisの日本向け仕様においては、ADSL伝送路
と半二重通信方式のISDN通信システムのISDN伝
送路が、途中の集合線路で束ねられて隣接しており、相
互の干渉が起きないように各装置が制御されている。な
お、ここでいうISDN通信システムは、従来よりNT
Tにおいて採用されている方式である、例えば、TCM
−ISDNサービスのことをいう。
【0009】従って、上記日本向け仕様では、既知のT
CM−ISDN周期(2.5ms)、および米国向け仕
様(Annex A)のDMTシンボルの管理単位であ
るスーパーフレーム(Super frame:17ms)の双方
を両立するために、すなわち、両者との同期を確立する
ために、両者の最小公倍数である85msを単位するハ
イパーフレーム(Hyper frame)と呼ばれるフレームを
採用している。
【0010】図6は、ADSL通信方式における従来の
ハイパーフレームのシンボル形式を示す図である。AD
SLサービスにおいては、図6に示すように、遅延を考
慮した境界(図示の点線)を設け、例えば、局側装置A
TU−CおよびOCU(Office Channel Unit :局内回
線終端装置)のもつTTR(TCM-ISDN Timing Referenc
e)のタイミングに同期して、TCM−ISDNのDS
(Downstream)時にADSLもDSとし、TCM−IS
DNのUS(Upstream)時にADSLもUSとする。具
体的にいうと、OCUによるISDN−DS送信時に、
ATU−CにてNEXT(Near End Cross Talk)−D
S送信を行い、DSU(Digital ServiceUnit:ディジ
タル回線終端装置)によるISDN−US送信時に、端
末側装置ATU−RにてFEXT(Far End Cross Tal
k)−US送信を行う。
【0011】なお、ハイパーフレームは、345シンボ
ル(85ms)にて1ハイパーフレームを構成する。ま
た、図6においては、サイクリックプレフィックスを含
むハイパーフレームの例を表しているが、サイクリック
プレフィックスを含まないハイパーフレームにおいて
も、同様に動作する。ただし、その場合は、1ハイパー
フレーム(345シンボル)が80msとなる。また、
図6における網掛け部分をFEXTシンボル(FEXT
期間に相当する)と呼び、その他のデータをNEXTシ
ンボル(NEXT期間に相当する)と呼ぶ。
【0012】ところで、上記ハイパーフレームにおい
て、後述する各サブフレーム(連続する10個のDMT
シンボルに相当する:ただし、図示のSSおよびISS
を除く)では、TCM−ISDNの漏話雑音(干渉:F
EXTノイズおよびNEXTノイズに相当)を回避する
ため、FEXTシンボルおよびNEXTシンボルの数
が、各周期によってそれぞれ3個と7個である場合と、
4個と6個である場合がある(図6参照)。
【0013】そこで、従来のADSL通信方式の日本向
け仕様(AnnexC)における通信装置では、DMT
シンボルの数量の差による伝送遅延を変化させないよう
に、すなわち、TCM−ISDN周期の伝送量が常に均
一となるように、各トーンへのビットの割り振り(トー
ンオーダリング)を変化させて調整している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来の通信装置では、前述したTCM−ISDN周期の
伝送量を常に均一に保持する処理が、大変複雑化してし
まう、という問題があった。
【0015】また、ADSLの通信装置においては、前
記G.dmt.bisおよびG.lite.bisの日
本向け仕様(AnnexC)の高効率化,高品質化、と
いう観点から、通信品質のさらなる向上が望まれてい
る。
【0016】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、特に、該データ通信における処理の簡略化、およ
び通信品質の向上を実現可能な通信装置を得ること、お
よびその通信方法を得ること、を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる通信装置にあっ
ては、ADSLにより採用されているDMT変復調方式
を用いてデータ通信を行い、データ通信時、TCM−I
SDNの周期に対応した所定フレーム(後述する実施の
形態のサブフレームに相当)をシンボルの管理体系と
し、さらに、前記所定フレームが、前記TCM−ISD
Nからの干渉の影響が所定干渉量より小さい区間で連続
する複数の第1シンボル(FEXTシンボルに相当)
と、前記干渉の影響が所定干渉量より大きい区間で連続
する複数の第2シンボル(NEXTシンボルに相当)
と、前記連続する複数の第1シンボルにおける最終シン
ボルの直後の第3シンボル(ボーダーシンボルに相当)
と、から構成され、前記第1シンボルおよび第2シンボ
ルの数量を固定とし、さらに、前記第3シンボルを前記
干渉の影響が少ない範囲で使用することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、ADSL通信方式のサ
ブフレーム内のFEXTシンボル数を、例えば、3個に
固定し、さらに、NEXTシンボルを、例えば、6個に
固定する。また、連続する3個のFEXTシンボルの、
直後のDMTシンボルにおける1/3を、ボーダーシン
ボルとしてFEXTシンボルと同様に扱う。これによ
り、FEXTシンボル数の変動による、TCM−ISD
N周期の伝送量を常に均一に保持する処理を行う必要が
なくなり、通信装置における処理を簡素化することがで
きる。また、ボーダーシンボルを利用することにより、
さらに効率よくデータ通信を行うことができる。
【0019】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
前記第1シンボル、および前記第3シンボル(ボーダー
シンボルに相当)の使用範囲に、有効なデータを割り当
てることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、ボーダーシンボルに、
有効なデータビットを配分することができる。これによ
り、伝送量を増加させることができる。
【0021】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
前記第1シンボルに有効なデータを割り当て、さらに、
前記第3シンボル(ボーダーシンボルに相当)にエラー
訂正符号の冗長ビットを割り当てることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、ボーダーシンボルに、
エラー訂正符号の冗長ビット等を割り当てることができ
る。これにより、FEXTシンボルのエラー訂正性能を
より向上させることができる。
【0023】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
ADSLにより採用されているDMT変復調方式を用い
てデータ通信を行い、データ通信時、TCM−ISDN
の周期に対応した所定フレームをシンボルの管理体系と
し、さらに、前記所定フレームが、前記TCM−ISD
Nからの干渉の影響が所定干渉量より小さい区間で連続
する複数の第1シンボル(後述する実施の形態のFEX
Tシンボルに相当)と、前記干渉の影響が所定干渉量よ
り大きい区間で連続する複数の第2シンボル(NEXT
シンボルに相当)と、前記連続する複数の第1シンボル
における最終シンボルの直後の第3シンボル(ボーダー
シンボルに相当)と、から構成され、前記第1シンボル
および第2シンボルの数量を固定とし、さらに、前記第
3シンボルを前記干渉の影響が少ない範囲で使用するこ
とを特徴とする。
【0024】この発明によれば、ADSL通信方式のサ
ブフレーム内のFEXTシンボル数を、例えば、3個に
固定し、さらに、NEXTシンボルを、例えば、6個に
固定する。また、連続する3個のFEXTシンボルの、
直後のDMTシンボルにおける1/3を、ボーダーシン
ボルとしてFEXTシンボルと同様に扱う。これによ
り、FEXTシンボル数の変動による、TCM−ISD
N周期の伝送量を常に均一に保持する処理を行う必要が
なくなり、通信装置における処理を簡素化することがで
きる。また、ボーダーシンボルを利用することにより、
さらに効率よくデータ通信を行うことができる。
【0025】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記第1シンボル、および前記第3シンボルの使用範囲
に、有効なデータを割り当てることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、ボーダーシンボルに、
有効なデータビットを配分することができる。これによ
り、伝送量を増加させることができる。
【0027】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記第1シンボルに有効なデータを割り当て、さらに、
前記第3シンボルにエラー訂正符号の冗長ビットを割り
当てることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、ボーダーシンボルに、
エラー訂正符号の冗長ビット等を割り当てることができ
る。これにより、FEXTシンボルのエラー訂正性能を
より向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる通信装置
およびその通信方法の実施の形態を、図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が
限定されるものではない。
【0030】図1は、本発明にかかる通信装置(ADS
Lの局側装置であるATU−Cに相当する)における通
信方法の概要を示す図である。ここで、まず、本発明に
かかる通信方法を実行可能な通信装置の基本動作を図面
に基づいて説明する。DMT(Discrete Multi Tone)
変復調方式を用いて、データ通信を行う有線系ディジタ
ル通信方式としては、既設の電話回線を使用して数メガ
ビット/秒の高速ディジタル通信を行うADSL(Asym
metrical Digital Subscriber Line)通信方式、および
HDSL(high-bit-rate Digital Subscriber Line)
通信方式等のxDSL通信方式がある。なお、この方式
は、ANSIのT1.413等において標準化されてい
る。
【0031】図2は、本発明にかかる通信装置の送信系
の構成を示すものであり、例えば、、ATU−Cの送信
系の構成を示すものである。なお、ATU−Rの送信系
の構成も同様の構成である。図2において、ATU−C
の送信系は、送信データをマルチプレックス/シンクコ
ントロール(図示のMUX/SYNC CONTROLに相当)41にて
多重化し、多重化された送信データに対してサイクリッ
クリダンダンシィチェック(CRC : Cyclic redundancy
checkに相当)42、43にて誤り検出用コードを付加
し、さらに、フォワードエラーコレクション(SCRAM&FE
Cに相当)44、45にてFEC用コードの付加および
スクランブル処理が行われる。
【0032】なお、マルチプレックス/シンクコントロ
ール41から、トーンオーダリング49に至るまでには
2つの経路があり、一つはインターリーブ(INTERLEAV
E)46が含まれるインターリーブドデータバッファ(I
nterleaved Data Buffer)経路、もう一方はインターリ
ーブ46を含まないファストデータバッファ(Fast Dat
a Buffer)経路であり、インターリーブ処理を行うイン
ターリーブドデータバッファ経路の方の遅延が大きくな
る。
【0033】その後、送信データは、レートコンバータ
ー(RATE-CONVERTORに相当)47、48にてレートコン
バート処理を行い、トーンオーダリング(TONE ORDERRI
NG)49にてトーンオーダリング処理を行う。そして、
トーンオーダリングされた送信データに基づいて、コン
ステレーションエンコーダ・ゲインスケーリング(CONS
TELLATION AND GAIN SCALLNGに相当)50にてコンステ
レーションデータを作成し、逆高速フーリエ変換部(IF
FT:Inverse Fast Fourier transformに相当)51にて
逆高速フーリエ変換を行う。
【0034】最後に、インプット・パラレル/シリアル
・バッファ(INPUT PARALLEL/SERIAL BUFFERに相当)5
2にてフーリエ変換後のパラレルデータをシリアルデー
タに変換し、アナログ・プロセッシング・アンド・DA
C(ANALOG PROCESSING ANDDACに相当)53にてD/A
コンバータを通してディジタル波形をアナログ波形に変
換し、続いてローパスフィルタをかけて、送信データを
電話回線上に送信する。
【0035】図3は、本発明にかかる通信装置の受信系
の構成を示すものであり、例えば、、ATU−Rの受信
系の構成を示すものである。なお、ATU−Cの受信系
の構成も同様の構成である。図3において、ATU−R
の受信系は、受信データ(前述の送信データ)に対し、
アナログ・プロセッシング・アンド・ADC(図示のAN
ALOG PROCESSING AND ADCに相当)141にてローパス
フィルタをかけ、その後、A/Dコンバータを通してア
ナログ波形をディジタル波形に変換し、タイムドメイン
イコライザ(TECに相当)142にて時間領域の適応等
化処理を行う。
【0036】その時間領域の適応等化処理がされたデー
タは、インプット・シリアル/パラレル・バッファ(IN
PUT SERIAL / PARALLEL BUFFERに相当)143にてシリ
アルデータからパラレルデータに変換され、そのパラレ
ルデータに対して高速フーリエ変換部(FFT:Fast Four
ier transformに相当)144にて高速フーリエ変換を
行い、その後、周波数ドメインイコライザ(FECに相
当)145にて周波数領域の適応等化処理を行う。
【0037】そして、その周波数領域の適応等化処理が
されたデータは、コンステレーションエンコーダ・ゲイ
ンスケーリング(CONSTELLATION AND GAIN SCALLNGに相
当)146およびトーンオーダリング(TONE ORDERRIN
G)147にて行われる複合処理(最尤複合法)および
トーンオーダリング処理により、シリアルデータに変換
され、その後、レートコンバーター(RATE-CONVERTORに
相当)148,149によるレートコンバート処理、デ
インターリーブ(DEINTERLEAVEに相当)150によるデ
インターリーブ処理、DESCRAM&FEC151,
152によるFEC(forward error correction:前方
誤り訂正)およびデスクランブル処理、サイクリックリ
ダンダンシィチェック(CRC : Cyclic redundancy chec
kに相当)153,154によるCRC(cyclic redund
ancy check:巡回冗長検査)等の処理が行われ、最終的
にマルチプレックス/シンクコントロール(図示のMUX/S
YNC CONTROLに相当)155から受信データが再生され
る。
【0038】また、上記基本動作に加えて、本実施の形
態では、図1に示すように、ADSL通信方式のハイパ
ーフレームにおいて、各サブフレーム(後述する)のF
EXTシンボル数を3個(図示のSSおよびISSを除
く)に固定し、さらに、NEXTシンボルを6個に固定
する。また、連続する3個のFEXTシンボル(図示の
SSおよびISSを除く)の、直後のDMTシンボル
(SSおよびISSを除く)における1/3(サイクリ
ックプレフィックスを除いた1/3とする)を、他のF
EXTシンボルと同様に有効なデータシンボルとして扱
うか、またはエラー訂正符号等の冗長ビットを割り当て
る。
【0039】以降、上記本実施の形態における通信方法
を詳細に説明する。図4は、ハイパーフレームとサブフ
レームの関係を説明するための図である。図4に示すと
おり、ADSL通信方式においては、TCM−ISDN
周期に対応したDMTシンボル管理体系として、サブフ
レーム(Sub frame)というフレームを採用している。
ここでは、同期シンボル(スーパーフレームの同期シン
ボル)であるSSおよびISSを除く連続する10個の
DMTシンボル、すなわち、図示のシンボル番号#0〜
#9,#10〜#19,#20〜#29,…を、個々に
サブフレームと呼ぶ。
【0040】従来は、このサブフレーム内にて、TCM
−ISDNの漏話雑音の影響が小さく比較的多くのビッ
トを割り当てられるFEXTシンボルが、図1に示すと
おり、3個の場合と4個の場合があった。逆にいうと、
TCM−ISDNの漏話雑音の影響が大きく多くのビッ
トを割り当てられない、または全くビットを割り当てる
ことができないNEXTシンボルが、6個の場合と7個
の場合があった。これが原因となり、従来の通信装置で
は、伝送量を常に均一に保持する処理が大変複雑化して
いた。
【0041】そこで、本発明にかかる通信装置において
は、図1に示すように、FEXTシンボルおよびNEX
Tシンボルを先に説明した所定値に固定することによ
り、前記TCM−ISDN周期の伝送量を常に均一に保
持する処理を行う必要がなくなり、通信装置における処
理を簡素化することができる。なお、本発明の通信方法
が実行される対象は、日本向け仕様(Annex C)
のFBMモード(FEXT Bit Mapモード)の
DS(局側装置ATU−Cから端末側装置ATU−Rへ
の伝送)およびUS(端末側装置ATU−Rから局側装
置ATU−Cへの伝送)である。一方、その他のモード
としてDBMモードがあり、このモードにおいてはNE
XTシンボルにもデータを配分するが、本実施の形態で
はこのモードを対象としない。なお、DBMモードの実
施の形態は指定していないが、DBMにあっても、第3
シンボル(ボーダーシンボル)にも有効なデータあるい
は冗長ビットを割り当てられる。
【0042】また、従来は、図1に示すNEXT期間の
完全に外にあるフレームのみが、FEXTシンボルとし
て扱われていたが、本実施の形態においては、連続する
3シンボルとその直後の1/3シンボル(図示の斜線
部)をFEXTシンボル、すなわち、有効なデータとし
て使用する。なお、この斜線で示すシンボルを、説明の
便宜上、ボーダーシンボルと呼ぶ。また、図示の斜線に
示すシンボルを1/3しか使用しない理由としては、図
1を見るとわかるとおり、シンボル番号#207と#2
78等のシンボルがNEXT区間に入り込んでおり、そ
の入り込んでいる区間においてTCM−ISDNのNE
XTノイズの影響があることが要因としてあげられる。
【0043】最後に、ボーダーシンボルの通信方法につ
いて説明する。図5は、ボーダーシンボルの抽出および
再生を説明するための図である。例えば、ADSLにお
ける前256トーンの中で、ここでは3倍周期をもつト
ーン、すなわち、トーン(3)のみに電力を配分し、そ
れ以外のトーンには電力を配分しないようにする。具体
的にいうと、例えば、シンボル番号207のシンボルを
送信する場合、ATU−Cは、図5に示すとおり、サイ
クリックプレフィクスおよび1/3のデータ長のシンボ
ルを出力する。なお、本実施の形態においては、電力を
配分するトーンにトーン3を使用したが、再生しやすい
他のトーンを使用することとしてもよい。
【0044】そして、このデータを受け取ったATU−
Rでは、そのシンボルの信号波形に対応する、例えば、
信号波形Aを、2回複写することにより、通常の1シン
ボル分の信号波形AAAを再生し、その中から電力の配
分されたトーン(3)のデータだけを抽出することによ
りデータを得る。なお、このボーダーシンボルには、先
に説明したように、有効なデータビットを配分すること
もでき、さらに、エラー訂正符号の冗長ビット等を割り
当てることもできる。これにより、1/3のデータ長の
シンボルに有効なデータビットを配分した場合には、ビ
ットレートを(3+1/3)/3=1.11…、すなわ
ち、伝送量を11%増加させることができ、一方、エラ
ー訂正符号の冗長ビットを割り当てる場合には、FEX
Tシンボルのエラー訂正性能をより向上させることがで
きる。
【0045】なお、ATU−Rにおいて、1/3のデー
タ長のボーダーシンボルを伝送するためには、2つの方
法が考えられる。例えば、1つは、出力時の送信アンプ
をOFFする方法であり、もう1つは、インプット・パ
ラレル/シリアル・バッファ52で残り2/3のデータ
を0にする方法である。また、本実施の形態において
は、説明の便宜上、ボーダーシンボルを通常の1/3の
データ長で固定したが、干渉の影響を受けない範囲内で
あれば、他のデータ長で固定することとしてもよい。た
だし、その場合には、該データ長に応じたトーン(キャ
リア)を使用することになる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、ADSL通信方式のサブフレーム内のFEXTシン
ボル数を、例えば、3個に固定し、さらに、NEXTシ
ンボルを、例えば、6個に固定する。また、連続する3
個のFEXTシンボルの、直後のDMTシンボルにおけ
る1/3を、ボーダーシンボルとしてFEXTシンボル
と同様に扱う。これにより、FEXTシンボル数の変動
による、TCM−ISDN周期の伝送量を常に均一に保
持する処理を行う必要がなくなり、通信装置における処
理を簡素化することができる、という効果を奏する。ま
た、ボーダーシンボルを利用することにより、さらに効
率よくデータ通信を行うことができる、という効果を奏
する。
【0047】つぎの発明によれば、ボーダーシンボル
に、有効なデータビットを配分することができる。これ
により、伝送量を増加させることができる、という効果
を奏する。
【0048】つぎの発明によれば、ボーダーシンボル
に、エラー訂正符号の冗長ビット等を割り当てることが
できる。これにより、FEXTシンボルのエラー訂正性
能をより向上させることができる、という効果を奏す
る。
【0049】つぎの発明によれば、ADSL通信方式の
サブフレーム内のFEXTシンボル数を、例えば、3個
に固定し、さらに、NEXTシンボルを、例えば、6個
に固定する。また、連続する3個のFEXTシンボル
の、直後のDMTシンボルにおける1/3を、ボーダー
シンボルとしてFEXTシンボルと同様に扱う。これに
より、FEXTシンボル数の変動による、TCM−IS
DN周期の伝送量を常に均一に保持する処理を行う必要
がなくなり、通信装置における処理を簡素化することが
できる、という効果を奏する。また、ボーダーシンボル
を利用することにより、さらに効率よくデータ通信を行
うことができる、という効果を奏する。
【0050】つぎの発明によれば、ボーダーシンボル
に、有効なデータビットを配分することができる。これ
により、伝送量を増加させることができる、という効果
を奏する。
【0051】つぎの発明によれば、ボーダーシンボル
に、エラー訂正符号の冗長ビット等を割り当てることが
できる。これにより、FEXTシンボルのエラー訂正性
能をより向上させることができる、という効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる通信方法の概要を示す図であ
る。
【図2】 本発明にかかる通信装置の送信系の構成を示
すブロック図である。
【図3】 本発明にかかる通信装置の受信系の構成を示
すブロック図である。
【図4】 ハイパーフレームとサブフレームの関係を説
明するための図である。
【図5】 ボーダーシンボルの抽出および再生を説明す
るための図である。
【図6】 ADSL通信方式における従来のハイパーフ
レームのシンボル形式を示す図である。
【符号の説明】
41 マルチプレックス/シンクコントロール、42,
43 サイクリックリダンダンシィチェック(CR
C)、44,45 フォワードエラーコレクション(F
EC)、46 インターリーブ、47,48 レートコ
ンバーター、49トーンオーダリング、50 コンステ
レーションエンコーダ・ゲインスケーリング、51 逆
高速フーリエ変換部(IFFT)、52 インプット・
パラレル/シリアル・バッファ、53 アナログ・プロ
セッシング・アンド・DAC、141 アナログ・プロ
セッシング・アンド・ADC、142 タイムドメイン
イコライザ(TEC)、143 インプット・シリアル
/パラレル・バッファ、144 高速フーリエ変換部
(FFT)、145 周波数ドメインイコライザ(FE
C)、146 コンステレーションエンコーダ・ゲイン
スケーリング、147トーンオーダリング、148,1
49 レートコンバーター、150 デインターリー
ブ、151,152 DESCRAM&FEC、15
3,154 サイクリックリダンダンシィチェック(C
RC)、155 マルチプレックス/シンクコントロー
ル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ADSLにより採用されているDMT変
    復調方式を用いてデータ通信を行い、データ通信時、T
    CM−ISDNの周期に対応した所定フレームをシンボ
    ルの管理体系とする通信装置において、 前記所定フレームが、 前記TCM−ISDNからの干渉の影響が所定干渉量よ
    り小さい区間で連続する複数の第1シンボルと、 前記干渉の影響が所定干渉量より大きい区間で連続する
    複数の第2シンボルと、 前記連続する複数の第1シンボルにおける最終シンボル
    の直後の第3シンボルと、 から構成され、 前記第1シンボルおよび第2シンボルの数量を固定と
    し、さらに、前記第3シンボルを前記干渉の影響が少な
    い範囲で使用することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記第1シンボル、および前記第3シン
    ボルの使用範囲に、有効なデータを割り当てることを特
    徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1シンボルに有効なデータを割り
    当て、さらに、前記第3シンボルにエラー訂正符号の冗
    長ビットを割り当てることを特徴とする請求項1に記載
    の通信装置。
  4. 【請求項4】 ADSLにより採用されているDMT変
    復調方式を用いてデータ通信を行い、データ通信時、T
    CM−ISDNの周期に対応した所定フレームをシンボ
    ルの管理体系とする通信方法において、 前記所定フレームが、 前記TCM−ISDNからの干渉の影響が所定干渉量よ
    り小さい区間で連続する複数の第1シンボルと、 前記干渉の影響が所定干渉量より大きい区間で連続する
    複数の第2シンボルと、 前記連続する複数の第1シンボルにおける最終シンボル
    の直後の第3シンボルと、 から構成され、 前記第1シンボルおよび第2シンボルの数量を固定と
    し、さらに、前記第3シンボルを前記干渉の影響が少な
    い範囲で使用することを特徴とする通信方法。
  5. 【請求項5】 前記第1シンボル、および前記第3シン
    ボルの使用範囲に、有効なデータを割り当てることを特
    徴とする請求項4に記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 前記第1シンボルに有効なデータを割り
    当て、さらに、前記第3シンボルにエラー訂正符号の冗
    長ビットを割り当てることを特徴とする請求項4に記載
    の通信方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110492944A (zh) * 2019-09-19 2019-11-22 华侨大学 一种基于希尔伯特单边带变换的离散多频光通信系统

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