JP2001069048A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001069048A
JP2001069048A JP24101399A JP24101399A JP2001069048A JP 2001069048 A JP2001069048 A JP 2001069048A JP 24101399 A JP24101399 A JP 24101399A JP 24101399 A JP24101399 A JP 24101399A JP 2001069048 A JP2001069048 A JP 2001069048A
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JP
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training signal
training
processing
signal
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JP24101399A
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English (en)
Inventor
Wataru Matsumoto
渉 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーニング信号を受信し適応等化処理を行
って等化係数を算出するトレーニング処理の時間を短縮
することを実現する。 【解決手段】 平均手段としてのタイムドメインイコラ
イザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ(FE
Q)5が、前シンボル受信分までの受信トレーニング信
号の平均を取る平均化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信を開始
する前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行っ
て等化係数を算出するトレーニング処理を行い、データ
通信の際前記トレーニング処理により算出された等化係
数に基づいて適応等化処理を行う通信装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の通信装置間でデータ通信を
行う場合、ノイズの影響を改善するためには、データ通
信を開始する前にトレーニング信号を送受信し適応等化
処理を行って等化係数を算出するトレーニング処理を行
い、データ通信の際にトレーニング処理を行った結果得
られた等化係数に基づいて適応等化処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の通信装
置では、データ通信を開始する前にトレーニング信号を
送受信し適応等化処理を行って等化係数を算出していた
が、等化係数が決まるまでに多数のトレーニング信号を
送受信しなければならず、トレーニング時間がかかると
いう問題があった。また、自通信装置で用いている通信
方式と異なる他の通信方式を用いた通信装置への干渉ノ
イズ等を考慮して、トレーニング信号を受信可能な期間
と受信不可能な期間とがある場合、トレーニング信号を
受信する期間が限られてしまうため、さらにトレーニン
グ時間がかかる等の問題があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、トレーニング信号を受信し適応等化処
理を行って等化係数を算出するトレーニング処理の時間
を短縮することのできる通信装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信装置
は、データ通信を開始する前にトレーニング信号を受信
し適応等化処理を行って等化係数を算出するトレーニン
グ処理を行い、データ通信の際前記トレーニング処理に
より算出された等化係数に基づいて適応等化処理を行う
ようにした通信装置において、前記トレーニング処理時
に、前記トレーニング信号を受信する毎に今まで受信し
た全ての前記トレーニング信号の平均を取る平均手段
と、前記平均手段により平均されたトレーニング信号に
基づき前記適応等化処理を行って等化係数を算出する等
化係数算出手段とを備えるものである。
【0006】本発明に係る通信装置は、データ通信を開
始する前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行
って等化係数を算出するトレーニング処理を行い、デー
タ通信の際前記トレーニング処理により算出された等化
係数に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置
において、前記トレーニング処理時にトレーニング信号
を受信した場合、その受信したトレーニング信号を受信
トレーニング信号として処理する一方、前記トレーニン
グ処理時にトレーニング信号を受信しない場合、以前に
受信した前記トレーニング信号を受信トレーニング信号
として処理する信号処理手段と、前記信号処理手段によ
り処理された受信トレーニング信号に基づき前記適応等
化処理を行って等化係数を算出する等化係数算出手段と
を備えるものである。
【0007】本発明に係る通信装置は、データ通信を開
始する前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行
って等化係数を算出するトレーニング処理を行い、デー
タ通信の際前記トレーニング処理により算出された等化
係数に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置
において、前記トレーニング処理時に、前記トレーニン
グ信号を受信する毎に今まで受信した全ての前記トレー
ニング信号の平均を取る平均手段と、前記トレーニング
処理時に前記平均手段により平均されたトレーニング信
号を受信した場合、その平均されたトレーニング信号を
受信トレーニング信号として処理する一方、前記トレー
ニング処理時に前記平均手段により平均されたトレーニ
ング信号を受信しない場合、以前に受信した前記平均手
段により平均されたトレーニング信号を受信トレーニン
グ信号として処理する信号処理手段と、前記信号処理手
段により処理された受信トレーニング信号に基づき前記
適応等化処理を行って等化係数を算出する等化係数算出
手段とを備えるものである。
【0008】本発明に係る通信装置は、データ通信を開
始する前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行
って等化係数を算出するトレーニング処理を行い、デー
タ通信の際前記トレーニング処理により算出された等化
係数に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置
において、前記トレーニング処理時にトレーニング信号
を受信した場合、その受信したトレーニング信号を受信
トレーニング信号として処理する一方、前記トレーニン
グ処理時にトレーニング信号を受信しない場合、以前に
受信した前記トレーニング信号を受信トレーニング信号
として処理する信号処理手段と、前記信号処理手段によ
り処理された受信トレーニング信号を受信する毎に今ま
で受信した全ての前記受信トレーニング信号の平均を取
る平均手段と、前記平均手段により平均された受信トレ
ーニング信号に基づき前記適応等化処理を行って等化係
数を算出する等化係数算出手段とを備えるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明に係
る通信装置の実施の形態1を図面に基づき説明する。な
お、以下のすべての実施の形態では、通信装置はxDS
L通信方式の1つであるADSL(Asymmetric Digital
Subscriber Line)通信を行うものとして説明するが、
データ通信に先立ってトレーニング信号の送受信を行う
通信装置であればよく、これに限られない。
【0010】ここでxDSL通信方式とは、近年、有線
系ディジタル通信方式として注目されている通信方式
で、既設の電話用銅線ケーブルを使用して高速ディジタ
ル通信を行うADSL通信方式や、HDSL(high-bit
-rate Digital Subscriber Line)通信方式、VDSL
(Very-high-bit-rate Digital Subscriber Line)通信
方式等がある。これに用いられている主な変復調方式に
は、DMT(Discrete MultiTone)変復調方式やOFD
M(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変復
調方式等のマルチキャリア変復調方式がある。
【0011】図1は、本発明に係る通信装置の実施の形
態1であるADSL通信装置の通信モデム等の受信部な
いしは受信専用機(以下、受信系という。)の構成の一
例を具体的に示した説明図である。図1において、1は
アナログプロセッシング・A/Dコンバータ(Analog P
rocessing And ADC)、2は時間領域の適応等価処理を
行うタイムドメンイコライザ(TEQ;Time domain Eq
ualizer)、3は入力シリアル/パラレルバッファ、4
は離散フーリエ変換部(DFT)、5は周波数ドメイン
イコライザ(FEQ;Frequency domain Equalizer)、
6はコンステレーションエンコーダ・ゲインスケーリン
グ( Constellation encoder and gain scaling )、7
はトンオーダリング(Tone ordering)、8はデインタ
ーリーブ(Deinterleave)、9,10はデスクランブル
・フォワードエラーコレクション(Descram and FE
C)、11,12はサイクリックリダンダンシィチェッ
ク(crc)、13はミュックス/シンクコントロール(Mux
/Sync Control)である。
【0012】また、14はタイムドメンイコライザ(T
EQ)2において使用する前シンボル受信分までの受信
信号の平均値を格納しておくTEQ用バッファ、15は
周波数ドメンイコライザ(FEQ)5において使用する
前シンボル受信分までの受信信号の平均値を格納してお
くFEQ用バッファである。
【0013】次に動作を説明する。まず、簡単に、この
実施の形態1のADSL通信装置の受信系の動作を説明
すると、アナログプロセッシング・A/Dコンバータ1
が受信波に対しLPFをかけ、A/Dコンバータを通し
てアナログ波形をディジタル波形に変換し、続いてタイ
ムドメンイコライザ(TEQ)2を通して時間領域の適
応等化処理を行う。
【0014】次に、その時間領域の適応等化処理がされ
たデータは、入力シリアル/パラレルバッファ3を経由
して、シリアルデータからパラレルデータに変換され、
離散フーリエ変換部(DFT)4で離散フーリエ変換さ
れ、周波数ドメンイコライザ(FEQ)5により周波数
領域の適応等化処理が行われる。
【0015】そして、コンステレーションエンコーダ・
ゲインスケーリング6によりConstellationデータを再
生し、トンオーダリング7でシリアルデータに変換し、
デスクランブル・フォワードエラーコレクション9でF
ECやデスクランブル処理し、場合によっては、デイン
ターリーブ8をかけてデスクランブル・フォワードエラ
ーコレクション10でFECやデスクランブル処理し、
その後、サイクリックリダンダンシィチェック11,1
2を行なって、ミュックス/シンクコントロール(Mux/
Sync Control)13によりデータを再生する。
【0016】次に、トレーニングを行う動作について詳
細に説明する。図2は、本実施の形態1のトレーニング
の動作を示す説明図である。図2において、図2(a)
は送信トレーニング信号、図2(b)は伝送路を介して
受信された受信トレーニング信号、図2(c)は受信ト
レーニング信号を平均化することにより得られた平均化
された受信トレーニング信号、図2(d)は平均化され
た受信トレーニング信号にFEQ・TEQ処理を行うこ
とにより得られたFEQ・TEQ処理された受信トレー
ニング信号である。
【0017】まず、送信側のADSL通信装置からある
一定の波形の送信トレーニング信号を送信する(図2
(a))。送信された送信トレーニング信号は、伝送路
を介してノイズの影響を受けて歪んだ状態で受信側のA
DSL通信装置により受信され(図2(b))、タイム
ドメインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイ
コライザ(FEQ)5に入力し、平均化処理が行われる
(図2(c))。
【0018】タイムドメインイコライザ(TEQ)2或
いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5では、受信
トレーニング信号B(n)(n=0,1,2,3,,,)
が入力されると、式(1)により平均化処理を行う。 C(n)=(C(n-1)×n+B(n))/(n+1) (1)
【0019】つまり、最初の受信トレーニング信号B
(0)が入力された場合、タイムドメインイコライザ(T
EQ)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は平均化処理は行わず、受信トレーニング信号B(0)を
平均化された受信トレーニング信号C(0)としてTEQ
用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に格納する
とともに、デフォルトの等化係数を用いてTEQ処理或
いはFEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理された受信
トレーニング信号D(0)を得る(図2(d))。そし
て、タイムドメインイコライザ(TEQ)2或いは周波
数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTEQ・F
EQ処理された受信トレーニング信号D(0)と内部に持
っている参照信号とを比較して新たな等化係数k(0)を
算出する。
【0020】次に、受信トレーニング信号B(1)が入力
された場合、式(1)により、 C(1)=(C(0)×1+B(1))/(1+1) =(C(0)+B(1))/2 となる(図2(c))。このとき、C(0)はTEQ用バ
ッファ14或いはFEQ用バッファ15より得る。そし
て、この平均化された受信トレーニング信号C(1)をT
EQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に格納
するとともに、先に算出した等化係数k(0)を用いてT
EQ処理或いはFEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理
された受信トレーニング信号D(1)を得る(図2
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(1)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(1)を算出する。
【0021】さらに、受信トレーニング信号B(2)が入
力された場合、式(1)により同様に、 C(2)=(C(1)×2+B(2))/(2+1) =(C(1)×2+B(2))/3 となる(図2(c))。このとき、C(1)はTEQ用バ
ッファ14或いはFEQ用バッファ15より得る。そし
て、この平均化された受信トレーニング信号C(2)をT
EQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に格納
するとともに、先に算出した等化係数k(1)を用いてT
EQ処理或いはFEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理
された受信トレーニング信号D(2)を得る(図2
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(2)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(2)を算出する。
【0022】また、受信トレーニング信号B(3)が入力
された場合、式(1)により同様に、 C(3)=(C(2)×3+B(3))/(3+1) =(C(2)×3+B(3))/4 となる(図2(c))。このとき、C(2)はTEQ用バ
ッファ14或いはFEQ用バッファ15より得る。そし
て、この平均化された受信トレーニング信号C(3)をT
EQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に格納
するとともに、先に算出した等化係数k(2)を用いてT
EQ処理或いはFEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理
された受信トレーニング信号D(3)を得る(図2
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(3)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(3)を算出する。
【0023】以降、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、TEQ・FEQ処理された受信トレーニング信号D
(n)が収束するまで上記処理を繰り返してトレーニング
処理を行い、データ通信の際の等化係数を決定する。
【0024】ここで、上記式(1)に基づいて平均化処
理を行うことによりトレーニング処理の時間を短縮でき
る理由について、以下に具体的に説明する。受信トレー
ニング信号B(n)の歪みは、伝送路により発生するノイ
ズX(n)の影響が大きいため、受信トレーニング信号B
(n)は送信トレーニング信号A(n)及びノイズX(n)を用
いて式(2)のように表すことができる。 B(n)=A(n)+X(n) (2) 式(1)における平均化された受信トレーニング信号C
(n)は、受信トレーニング信号B(n)の平均値を表してい
るので、式(2)を用いると以下のように表すことがで
きる。
【0025】
【0026】式(3)において、送信トレーニング信号
A(i)はiの値にかかわらず一定であるため、その平均
値は常に一定である。一方、ノイズX(i)はランダムな
値であるため、母数(n)が増える程その平均値は限り
なく0に近付く。したがって、母数(n)が増える程、
受信トレーニング信号C(n)は送信トレーニング信号A
(n)の値に近付くので、この平均化処理を行わずに、受
信トレーニング信号B(n)に対して直接TEQ・FEQ
処理を行う場合と比較して、TEQ・FEQ処理された
受信トレーニング信号D(n)が収束するまでの時間が短
縮されるので、トレーニング処理の時間を短縮すること
ができる。
【0027】以上説明したように、データ通信を開始す
る前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行って
等化係数を算出するトレーニング処理を行い、データ通
信の際前記トレーニング処理により算出された等化係数
に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置にお
いて、前記トレーニング処理時に、前記トレーニング信
号を受信する毎に今まで受信した全ての前記トレーニン
グ信号の平均を取る平均手段と、前記平均手段により平
均されたトレーニング信号に基づき前記適応等化処理を
行って等化係数を算出する等化係数算出手段とを備える
ことにより、受信トレーニング信号が収束するまでの時
間が短縮されるので、トレーニング処理の時間を短縮す
ることができる。
【0028】また、本実施の形態1では、TEQ用バッ
ファ14及びFEQ用バッファ15をそれぞれタイムド
メインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコ
ライザ(FEQ)5とは別に設けたが、タイムドメイン
イコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ
(FEQ)5内に含めても同様の効果を得ることができ
る。
【0029】なお、本実施の形態1において平均化処理
を行うのは、図1における平均手段としてのタイムドメ
インイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコラ
イザ(FEQ)5としたが、これに限られず、平均化処
理は他の回路で行っても、或いは別に設けて行っても同
様の効果を得ることができる。
【0030】また、本実施の形態1において等化係数を
算出するのは、図1における等化係数算出手段としての
タイムドメインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメ
インイコライザ(FEQ)5としたが、これに限られ
ず、等化係数を算出するのは他の回路で行っても、或い
は別に設けて行っても同様の効果を得ることができる。
【0031】実施の形態2.上記実施の形態1では、全
てのシンボルでトレーニング信号を送信する場合につい
て説明したが、本実施の形態2では、ノイズの影響を回
避する等のために、トレーニング信号を送信しないシン
ボルが存在する場合について説明する。
【0032】例えば、マルチキャリア変復調方式を用い
たADSL通信の伝送路と、既存のISDN等の時分割
二重方式通信の伝送路とが途中の集合線路で束ねられて
隣接している場合、相互の干渉ノイズ等による影響を考
慮する必要がある。この場合、ADSL通信装置では、
ISDN等の他の通信方式への干渉ノイズの影響を与え
ないでデータを送信することが必要となる。そこで、本
実施の形態2では、この点を考慮したものについて説明
する。
【0033】本発明に係る通信装置の実施の形態2であ
るADSL通信装置の通信モデム等の受信系の構成は図
1と同様であるため、構成の説明は省略して、以下に動
作を説明する。図3は、本実施の形態2におけるトレー
ニングの動作を示す説明図である。図3は、他の通信方
式への干渉ノイズの影響を与えないようにするために、
通常のデータ通信時と同様にトレーニング処理時におい
ても、例えば10シンボル単位で送信するトレーニング
信号について、前半4シンボルを送信し、後半6シンボ
ルは送信しない場合を示している。図3において、図3
(a)は送信トレーニング信号、図3(b)は伝送路を
介して受信された受信トレーニング信号、図2(d)は
受信された受信トレーニング信号にFEQ・TEQ処理
を行うことにより得られたFEQ・TEQ処理された受
信トレーニング信号である。
【0034】従来のADSL通信装置では、受信した受
信トレーニング信号B(0)〜B(3)についてのみTEQ・
FEQ処理を行い、干渉ノイズによる影響を考慮して送
信側から受信トレーニング信号が送られず、受信トレー
ニング信号を受信しないB(4)〜B(9)の期間については
TEQ・FEQ処理を行っていなかった。このため、全
てのシンボルでトレーニング信号を送信する場合と比較
して、トレーニング処理の時間が多くかかっていた。
【0035】そこで、本発明に係る通信装置では、受信
トレーニング信号を受信していないB(4)〜B(9)の期間
について、入力された受信トレーニング信号B(3)を参
照してそれぞれのシンボルにおける受信トレーニング信
号として使用する。
【0036】具体的には、送信側のADSL通信装置か
らある一定の送信トレーニング信号A(0)〜A(3)を送信
し、A(4)〜A(9)の期間についてはトレーニング信号は
送信しない。そして、伝送路を介して受信側のADSL
通信装置により受信トレーニング信号B(0)〜B(3)が受
信され、B(4)〜B(9)の期間についてはトレーニング信
号は受信されない。
【0037】ここで、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、受信トレーニング信号B(0)が入力される(図3
(b))と、デフォルトの等化係数を用いてTEQ・F
EQ処理を行い、FEQ・TEQ処理された受信トレー
ニング信号D(0)を得て(図3(d))、この信号D(0)
と内部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係
数k(0)を算出する。そして、タイムドメインイコライ
ザ(TEQ)2或いは周波数ドメインイコライザ(FE
Q)5は、受信トレーニング信号B(1)が入力されると
(図3(b))、先に算出した等化係数k(0)を用いて
TEQ・FEQ処理を行い、FEQ・TEQ処理された
受信トレーニング信号D(1)を得て(図3(d))、こ
の信号D(1)と内部に持っている参照信号とを比較して
新たな等化係数k(1)を算出する。受信トレーニング信
号B(2)が入力された場合も同様に(図3(b))、先
に算出した等化係数k(1)を用いてTEQ・FEQ処理
を行い、FEQ・TEQ処理された受信トレーニング信
号D(2)を得て(図3(d))、この信号D(2)と内部に
持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k(2)
を算出する。
【0038】タイムドメインイコライザ(TEQ)2或
いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、受信ト
レーニング信号B(3)が入力されると(図3(b))、
TEQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に受
信トレーニング信号B(3)を格納するとともに、受信ト
レーニング信号B(3)について先に算出した等化係数k
(2)を用いてTEQ・FEQ処理を行い、FEQ・TE
Q処理された受信トレーニング信号D(3)を得る(図3
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(3)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(3)を算出する。
【0039】そして、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、受信トレーニング信号B(4)を処理する段階になる
と、TEQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15
を参照して(図3(b))、格納された受信トレーニン
グ信号B(3)を受信トレーニング信号B(4)として、先に
算出した等化係数k(3)を用いてTEQ・FEQ処理を
行い、TEQ・FEQ処理された受信トレーニング信号
D(4)を得る(図3(d))。タイムドメインイコライ
ザ(TEQ)2或いは周波数ドメインイコライザ(FE
Q)5は、このTEQ・FEQ処理された受信トレーニ
ング信号D(4)と内部に持っている参照信号とを比較し
て新たな等化係数k(4)を算出する。
【0040】受信トレーニング信号B(5)〜B(9)を処理
する段階になった場合も同様に、TEQ用バッファ14
或いはFEQ用バッファ15に格納された受信トレーニ
ング信号B(3)を参照して(図3(b))、新たな等化
係数k(4)〜k(8)を用いてTEQ・FEQ処理を行い、
TEQ・FEQ処理された受信トレーニング信号D(5)
〜D(9)を得て(図3(d))、この信号D(5)〜D(9)
と内部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係
数k(5)〜k(9)を算出する。
【0041】以降、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、TEQ・FEQ処理された受信トレーニング信号D
(n)が収束するまで上記処理を繰り返してトレーニング
処理を行い、データ通信の際の等化係数を決定する。
【0042】これにより、受信トレーニング信号を受信
していないB(4)〜B(9)の期間についてもTEQ・FE
Q処理を行うことができるため、受信トレーニング信号
を受信していないB(4)〜B(9)の期間についてTEQ・
FEQ処理を行っていなかった場合と比較して、トレー
ニング処理の時間を短縮することができる。
【0043】以上説明したように、データ通信を開始す
る前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行って
等化係数を算出するトレーニング処理を行い、データ通
信の際前記トレーニング処理により算出された等化係数
に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置にお
いて、前記トレーニング処理時にトレーニング信号を受
信した場合、その受信したトレーニング信号を受信トレ
ーニング信号として処理する一方、前記トレーニング処
理時にトレーニング信号を受信しない場合、以前に受信
した前記トレーニング信号を受信トレーニング信号とし
て処理する信号処理手段と、前記信号処理手段により処
理された受信トレーニング信号に基づき前記適応等化処
理を行って等化係数を算出する等化係数算出手段とを備
えることにより、受信トレーニング信号を受信していな
い期間についてもTEQ・FEQ処理を行うことができ
るため、トレーニング処理の時間を短縮することができ
る。
【0044】また、本実施の形態2では、TEQ用バッ
ファ14及びFEQ用バッファ15をそれぞれタイムド
メインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコ
ライザ(FEQ)5とは別に設けたが、タイムドメイン
イコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ
(FEQ)5内に含めても同様の効果を得ることができ
る。
【0045】また、本実施の形態2では、10シンボル
単位で送信するトレーニング信号について、前半4シン
ボルを送信し、後半6シンボルは送信しない場合につい
て説明したが、処理単位のシンボル数、トレーニング信
号を送信するシンボル数、トレーニング信号を送信しな
いシンボル数は他の値でもよく、これに限られない。
【0046】また、本実施の形態2では、4シンボル目
の受信トレーニング信号をTEQ用バッファ14及びF
EQ用バッファ15に格納する場合について説明した
が、格納する受信トレーニング信号はこれに限られず、
他の受信トレーニング信号を格納するようにしても同様
の効果を得ることができる。
【0047】なお、本実施の形態2において格納された
受信トレーニング信号を参照してトレーニング信号を受
信しない期間の受信トレーニング信号として処理するの
は、図1における信号処理手段としてのタイムドメイン
イコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ
(FEQ)5としたが、これに限られず、格納された受
信トレーニング信号を参照してトレーニング信号を受信
しない期間の受信トレーニング信号として処理するのは
他の回路で行っても、或いは別に設けて行っても同様の
効果を得ることができる。
【0048】また、本実施の形態2において等化係数を
算出するのは、図1における等化係数算出手段としての
タイムドメインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメ
インイコライザ(FEQ)5としたが、これに限られ
ず、等化係数を算出するのは他の回路で行っても、或い
は別に設けて行っても同様の効果を得ることができる。
【0049】また、本実施の形態2では、タイムドメイ
ンイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライ
ザ(FEQ)5が、TEQ用バッファ14及びFEQ用
バッファ15に格納された信号を参照することにより、
受信トレーニング信号を受信していない期間についても
TEQ・FEQ処理を行うようにしたが、他の回路にお
いて、受信したトレーニング信号を元に受信トレーニン
グ信号を受信していない期間の受信トレーニング信号を
作成するようにしても、同様の効果を得ることができ
る。
【0050】実施の形態3.上記実施の形態2では、ノ
イズの影響を回避する等のために、トレーニング信号を
送信しないシンボルが存在するとき、バッファに格納し
た受信トレーニング信号を参照してトレーニング信号を
受信していない期間もトレーニング処理を行う場合につ
いて説明したが、本実施の形態3では、トレーニング信
号を送信しないシンボルが存在するとき、受信したトレ
ーニング信号について平均化処理を行い、かつ平均化処
理したトレーニング信号を参照してトレーニング信号を
受信していない期間もトレーニング処理を行う場合につ
いて説明する。
【0051】本発明に係る通信装置の実施の形態3であ
るADSL通信装置の通信モデム等の受信系の構成は図
1と同様であるため、以下に動作を説明する。図4は、
本実施の形態3におけるトレーニングの動作を示す説明
図である。図4は、上記実施の形態2と同様に、10シ
ンボル単位で送信するトレーニング信号について、前半
4シンボルを送信し、後半6シンボルは送信しない場合
を示している。図4において、図4(a)は送信トレー
ニング信号、図4(b)は伝送路を介して受信された受
信トレーニング信号、図4(c)は受信トレーニング信
号を平均化することにより得られた平均化された受信ト
レーニング信号、図4(d)は平均化された受信トレー
ニング信号にFEQ・TEQ処理を行うことにより得ら
れたFEQ・TEQ処理された受信トレーニング信号で
ある。
【0052】送信トレーニング信号A(0)〜A(2)から、
FEQ・TEQ処理された受信トレーニング信号D(0)
〜D(2)を得て新たな等化係数k(0)〜k(2)を算出する
までの動作は、上記実施の形態1と同様であるため説明
は省略する。受信トレーニング信号B(3)を受信した後
の動作について以下に説明する。タイムドメインイコラ
イザ(TEQ)2或いは周波数ドメインイコライザ(F
EQ)5は、受信トレーニング信号B(3)が入力された
場合、式(1)により、 C(3)=(C(2)×3+B(3))/(3+1) =(C(2)×3+B(3))/4 となる(図4(c))。このとき、C(2)はTEQ用バ
ッファ14或いはFEQ用バッファ15より得る。そし
て、この平均化された受信トレーニング信号C(3)をT
EQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15に格納
するとともに、先に算出した等化係数k(2)を用いてT
EQ処理或いはFEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理
された受信トレーニング信号D(3)を得る(図4
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(3)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(3)を算出する。
【0053】そして、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、受信トレーニング信号B(4)を処理する段階になる
と、TEQ用バッファ14或いはFEQ用バッファ15
を参照して(図4(c))、格納された平均化された受
信トレーニング信号C(3)を平均化された受信トレーニ
ング信号C(4)として、先に算出した等化係数k(3)を用
いてTEQ・FEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理さ
れた受信トレーニング信号D(4)を得る(図4
(d))。タイムドメインイコライザ(TEQ)2或い
は周波数ドメインイコライザ(FEQ)5は、このTE
Q・FEQ処理された受信トレーニング信号D(4)と内
部に持っている参照信号とを比較して新たな等化係数k
(4)を算出する。
【0054】受信トレーニング信号B(5)〜B(9)を処理
する段階になった場合も同様に、TEQ用バッファ14
或いはFEQ用バッファ15に格納された平均化された
受信トレーニング信号C(3)を参照して(図4
(c))、新たな等化係数k(4)〜k(8)を用いてTEQ
・FEQ処理を行い、TEQ・FEQ処理された受信ト
レーニング信号D(5)〜D(9)を得て(図4(d))、こ
の信号D(5)〜D(9)と内部に持っている参照信号とを比
較して新たな等化係数k(5)〜k(9)を算出する。
【0055】また、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、図示はしないが、受信トレーニング信号B(10)が入
力されると、式(1)により平均化された受信トレーニ
ング信号C(10)は、 C(10)=(C(9)+B(10))/(10+1) =(C(9)+B(10))/11 となる。C(9)はTEQ用バッファ14或いはFEQ用
バッファ15より得る。このとき、TEQ用バッファ1
4或いはFEQ用バッファ15には、平均化された受信
トレーニング信号C(3)が格納されており、この信号を
平均化された受信トレーニング信号C(9)として扱う。
そして、上記(1)式より求めた平均化された受信トレ
ーニング信号C(10)をTEQ用バッファ14或いはFE
Q用バッファ15に格納するとともに、先に算出した等
化係数k(9)を用いてTEQ・FEQ処理された受信ト
レーニング信号D(10)を得る。タイムドメインイコライ
ザ(TEQ)2或いは周波数ドメインイコライザ(FE
Q)5は、このTEQ・FEQ処理された受信トレーニ
ング信号D(10)と内部に持っている参照信号とを比較し
て新たな等化係数k(10)を算出する。
【0056】以降、タイムドメインイコライザ(TE
Q)2或いは周波数ドメインイコライザ(FEQ)5
は、TEQ・FEQ処理された受信トレーニング信号D
(n)が収束するまで上記処理を繰り返してトレーニング
処理を行い、データ通信の際の等化係数を決定する。
【0057】これにより、受信したトレーニング信号に
ついて平均化処理を行い、かつ受信トレーニング信号を
受信していない期間についてもTEQ・FEQ処理を行
うことができるため、トレーニング処理の時間を更に短
縮することができる。
【0058】以上説明したように、データ通信を開始す
る前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行って
等化係数を算出するトレーニング処理を行い、データ通
信の際前記トレーニング処理により算出された等化係数
に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置にお
いて、前記トレーニング処理時に、前記トレーニング信
号を受信する毎に今まで受信した全ての前記トレーニン
グ信号の平均を取る平均手段と、前記トレーニング処理
時に前記平均手段により平均されたトレーニング信号を
受信した場合、その平均されたトレーニング信号を受信
トレーニング信号として処理する一方、前記トレーニン
グ処理時に前記平均手段により平均されたトレーニング
信号を受信しない場合、以前に受信した前記平均手段に
より平均されたトレーニング信号を受信トレーニング信
号として処理する信号処理手段と、前記信号処理手段に
より処理された受信トレーニング信号に基づき前記適応
等化処理を行って等化係数を算出する等化係数算出手段
とを備えることにより、受信トレーニング信号が収束す
るまでの時間が短縮され、かつ受信トレーニング信号を
受信していない期間についてもTEQ・FEQ処理を行
うことができるため、トレーニング処理の時間を短縮す
ることができる。
【0059】また、本実施の形態3では、TEQ用バッ
ファ14及びFEQ用バッファ15をそれぞれタイムド
メインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコ
ライザ(FEQ)5とは別に設けたが、タイムドメイン
イコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ
(FEQ)5内に含めても同様の効果を得ることができ
る。
【0060】また、本実施の形態3では、10シンボル
単位で送信するトレーニング信号について、前半4シン
ボルを送信し、後半6シンボルは送信しない場合につい
て説明したが、処理単位のシンボル数、トレーニング信
号を送信するシンボル数、トレーニング信号を送信しな
いシンボル数は他の値でもよく、これに限られない。
【0061】なお、本実施の形態3において平均化処理
を行うのは、図1における平均手段としてのタイムドメ
インイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコラ
イザ(FEQ)5としたが、これに限られず、平均化処
理は他の回路で行っても、或いは別に設けて行っても同
様の効果を得ることができる。
【0062】また、本実施の形態3において格納された
受信トレーニング信号を参照してトレーニング信号を受
信しない期間の受信トレーニング信号として処理するの
は、図1における信号処理手段としてのタイムドメイン
イコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライザ
(FEQ)5としたが、これに限られず、格納された受
信トレーニング信号を参照してトレーニング信号を受信
しない期間の受信トレーニング信号として処理するのは
他の回路で行っても、或いは別に設けて行っても同様の
効果を得ることができる。
【0063】また、本実施の形態3において等化係数を
算出するのは、図1における等化係数算出手段としての
タイムドメインイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメ
インイコライザ(FEQ)5としたが、これに限られ
ず、等化係数を算出するのは他の回路で行っても、或い
は別に設けて行っても同様の効果を得ることができる。
【0064】また、本実施の形態3では、タイムドメイ
ンイコライザ(TEQ)2及び周波数ドメインイコライ
ザ(FEQ)5が、TEQ用バッファ14及びFEQ用
バッファ15に格納された平均化された受信トレーニン
グ信号を参照することにより、受信トレーニング信号を
受信していない期間についてもTEQ・FEQ処理を行
うようにしたが、他の回路において、受信したトレーニ
ング信号を元に受信トレーニング信号を受信していない
期間の受信トレーニング信号を作成した後、平均化処理
を行うようにしても同様の効果を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、データ通信を開始
する前にトレーニング信号を受信し適応等化処理を行っ
て等化係数を算出するトレーニング処理を行い、データ
通信の際前記トレーニング処理により算出された等化係
数に基づいて適応等化処理を行うようにした通信装置に
おいて、前記トレーニング処理時に、前記トレーニング
信号を受信する毎に今まで受信した全ての前記トレーニ
ング信号の平均を取る平均手段と、前記平均手段により
平均されたトレーニング信号に基づき前記適応等化処理
を行って等化係数を算出する等化係数算出手段とを備え
ることにより、受信トレーニング信号が収束するまでの
時間が短縮されるので、トレーニング処理の時間を短縮
することができる。
【0066】また、データ通信を開始する前にトレーニ
ング信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出
するトレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレ
ーニング処理により算出された等化係数に基づいて適応
等化処理を行うようにした通信装置において、前記トレ
ーニング処理時にトレーニング信号を受信した場合、そ
の受信したトレーニング信号を受信トレーニング信号と
して処理する一方、前記トレーニング処理時にトレーニ
ング信号を受信しない場合、以前に受信した前記トレー
ニング信号を受信トレーニング信号として処理する信号
処理手段と、前記信号処理手段により処理された受信ト
レーニング信号に基づき前記適応等化処理を行って等化
係数を算出する等化係数算出手段とを備えることによ
り、受信トレーニング信号を受信していない期間につい
てもTEQ・FEQ処理を行うことができるため、トレ
ーニング処理の時間を短縮することができる。
【0067】また、データ通信を開始する前にトレーニ
ング信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出
するトレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレ
ーニング処理により算出された等化係数に基づいて適応
等化処理を行うようにした通信装置において、前記トレ
ーニング処理時に、前記トレーニング信号を受信する毎
に今まで受信した全ての前記トレーニング信号の平均を
取る平均手段と、前記トレーニング処理時に前記平均手
段により平均されたトレーニング信号を受信した場合、
その平均されたトレーニング信号を受信トレーニング信
号として処理する一方、前記トレーニング処理時に前記
平均手段により平均されたトレーニング信号を受信しな
い場合、以前に受信した前記平均手段により平均された
トレーニング信号を受信トレーニング信号として処理す
る信号処理手段と、前記信号処理手段により処理された
受信トレーニング信号に基づき前記適応等化処理を行っ
て等化係数を算出する等化係数算出手段とを備えること
により、受信トレーニング信号が収束するまでの時間が
短縮され、かつ受信トレーニング信号を受信していない
期間についてもTEQ・FEQ処理を行うことができる
ため、トレーニング処理の時間を短縮することができ
る。
【0068】また、データ通信を開始する前にトレーニ
ング信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出
するトレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレ
ーニング処理により算出された等化係数に基づいて適応
等化処理を行うようにした通信装置において、前記トレ
ーニング処理時にトレーニング信号を受信した場合、そ
の受信したトレーニング信号を受信トレーニング信号と
して処理する一方、前記トレーニング処理時にトレーニ
ング信号を受信しない場合、以前に受信した前記トレー
ニング信号を受信トレーニング信号として処理する信号
処理手段と、前記信号処理手段により処理された受信ト
レーニング信号を受信する毎に今まで受信した全ての前
記受信トレーニング信号の平均を取る平均手段と、前記
平均手段により平均された受信トレーニング信号に基づ
き前記適応等化処理を行って等化係数を算出する等化係
数算出手段とを備えることにより、受信トレーニング信
号が収束するまでの時間が短縮され、かつ受信トレーニ
ング信号を受信していない期間についてもTEQ・FE
Q処理を行うことができるため、トレーニング処理の時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信装置の通信モデム等の受信
系の構成を機能的に示した説明図である。
【図2】 本実施の形態1におけるトレーニングの動作
を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態2におけるトレーニングの動作
を示す説明図である。
【図4】 本実施の形態3におけるトレーニングの動作
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アナログプロセッシング・A/Dコンバータ 2 タイムドメンイコライザ(平均手段、信号処理手
段、等化係数算出手段) 3 入力シリアル/パラレルバッファ 4 離散フーリエ変換部 5 周波数ドメインイコライザ(平均手段、信号処理手
段、等化係数算出手段) 6 コンステレーションエンコーダ・ゲインスケーリン
グ 7 トンオーダリング 8 デインターリーブ 9、10 デスクランブル・フォワードエラーコレクシ
ョン 11、12 サイクリックリダンダンシィチェック 13 ミュックス/シンクコントロール 14 TEQ用バッファ 15 FEQ用バッファ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ通信を開始する前にトレーニング
    信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出する
    トレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレーニ
    ング処理により算出された等化係数に基づいて適応等化
    処理を行うようにした通信装置において、 前記トレーニング処理時に、前記トレーニング信号を受
    信する毎に今まで受信した全ての前記トレーニング信号
    の平均を取る平均手段と、 前記平均手段により平均されたトレーニング信号に基づ
    き前記適応等化処理を行って等化係数を算出する等化係
    数算出手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 データ通信を開始する前にトレーニング
    信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出する
    トレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレーニ
    ング処理により算出された等化係数に基づいて適応等化
    処理を行うようにした通信装置において、 前記トレーニング処理時にトレーニング信号を受信した
    場合、その受信したトレーニング信号を受信トレーニン
    グ信号として処理する一方、前記トレーニング処理時に
    トレーニング信号を受信しない場合、以前に受信した前
    記トレーニング信号を受信トレーニング信号として処理
    する信号処理手段と、 前記信号処理手段により処理された受信トレーニング信
    号に基づき前記適応等化処理を行って等化係数を算出す
    る等化係数算出手段とを備えたことを特徴とする通信装
    置。
  3. 【請求項3】 データ通信を開始する前にトレーニング
    信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出する
    トレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレーニ
    ング処理により算出された等化係数に基づいて適応等化
    処理を行うようにした通信装置において、 前記トレーニング処理時に、前記トレーニング信号を受
    信する毎に今まで受信した全ての前記トレーニング信号
    の平均を取る平均手段と、 前記トレーニング処理時に前記平均手段により平均され
    たトレーニング信号を受信した場合、その平均されたト
    レーニング信号を受信トレーニング信号として処理する
    一方、前記トレーニング処理時に前記平均手段により平
    均されたトレーニング信号を受信しない場合、以前に受
    信した前記平均手段により平均されたトレーニング信号
    を受信トレーニング信号として処理する信号処理手段
    と、 前記信号処理手段により処理された受信トレーニング信
    号に基づき前記適応等化処理を行って等化係数を算出す
    る等化係数算出手段とを備えたことを特徴とする通信装
    置。
  4. 【請求項4】 データ通信を開始する前にトレーニング
    信号を受信し適応等化処理を行って等化係数を算出する
    トレーニング処理を行い、データ通信の際前記トレーニ
    ング処理により算出された等化係数に基づいて適応等化
    処理を行うようにした通信装置において、 前記トレーニング処理時にトレーニング信号を受信した
    場合、その受信したトレーニング信号を受信トレーニン
    グ信号として処理する一方、前記トレーニング処理時に
    トレーニング信号を受信しない場合、以前に受信した前
    記トレーニング信号を受信トレーニング信号として処理
    する信号処理手段と、 前記信号処理手段により処理された受信トレーニング信
    号を受信する毎に今まで受信した全ての前記受信トレー
    ニング信号の平均を取る平均手段と、 前記平均手段により平均された受信トレーニング信号に
    基づき前記適応等化処理を行って等化係数を算出する等
    化係数算出手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039259A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> デジタル伝送方式の復号器及び受信装置

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