JP2001196842A - 反射鏡アンテナの鏡面精度測定装置およびこれを応用した鏡面制御システム - Google Patents

反射鏡アンテナの鏡面精度測定装置およびこれを応用した鏡面制御システム

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JP2001196842A
JP2001196842A JP2000003924A JP2000003924A JP2001196842A JP 2001196842 A JP2001196842 A JP 2001196842A JP 2000003924 A JP2000003924 A JP 2000003924A JP 2000003924 A JP2000003924 A JP 2000003924A JP 2001196842 A JP2001196842 A JP 2001196842A
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antenna
reflector
aberration
mirror surface
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Tomohiro Mizuno
友宏 水野
Mikio Takabayashi
幹夫 高林
Shigeru Makino
滋 牧野
Hiroyuki Deguchi
博之 出口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波の測定電波を用いて鏡面アンテナ1の
鏡面精度を測定する従来の方法では、実用副反射鏡4を
移動させることでフレネル領域での測定に起因する収差
を抑制しているので、主反射鏡ユニット3の反射面全体
において好適に当該収差を抑制することができないなど
の課題があった。 【解決手段】 フレネル領域での測定に起因する収差を
補償する鏡面形状の収差補正副反射鏡12を用いるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は反射鏡アンテナの
鏡面精度を測定する鏡面精度測定装置およびこの鏡面精
度に基づいて複数の鏡面パネルからなる主反射鏡ユニッ
トの鏡面精度を向上させる反射鏡アンテナの鏡面制御シ
ステムに係り、特に、ミリ波やサブミリ波で観測を行う
大口径電波望遠鏡などの反射鏡アンテナの鏡面精度測定
や鏡面精度制御のために好適に用いることができる反射
鏡アンテナの鏡面精度測定装置およびこれを応用した鏡
面制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 反射鏡アンテナは、例えば上記大口径
電波望遠鏡を例に説明すれば、遠方にある星などから放
出された電波を反射鏡で反射し、その反射鏡で反射され
て収束された電波を一次放射器で受信することで、当該
星などを観測するものである。当該星などから放射され
る電波は球面波状に広がって伝搬してゆくが、十分に離
れた観測点においてはほぼ平面波状に電波が入射するこ
とになる。上記電波望遠鏡においては平面波状の電波を
効率よくその一次放射器に集約するために主反射鏡上の
開口面位相分布が一様(開口面上の全ての場所で同位
相)である必要がある。この開口面分布は主反射鏡の鏡
面精度に直接依存する。従って、上記反射鏡アンテナの
鏡面精度は当該反射鏡アンテナの観測能力を決定付ける
一要因となり、その精度を向上させることはとても重要
である。
【0003】このような反射鏡アンテナの鏡面精度を測
定する技術としては従来、専用ゲージや測距測角儀など
を用いた測定技術や、電波ホログラフィ法を用いた測定
技術が実施されている。図12は電波ホログラフィ法を
用いた鏡面精度測定装置の測定原理を説明するための説
明図である。図において、33は鏡軸がその中心に位置
するパラボラ形状に形成された主反射鏡、34は主反射
鏡33の鏡軸上の焦点位置に配設されて所定の電波を送
信する一次放射器、35はそれぞれこの主反射鏡33で
反射されてその鏡軸方向と平行に送信される平行電波、
36は上記電波35の周波数においてフラウンホーファ
領域となる距離でもって上記鏡軸方向に垂直な面として
定義される観測面である。
【0004】一次放射器34から放射された電波は主反
射鏡33で反射され、その主反射鏡33の鏡面が正確に
パラボラ形状に形成されている場合には同図に示すよう
に上記鏡軸方向には位相が揃った平行電波35が送信さ
れ、その鏡軸との交点を中心とする同心円状の放射界分
布となる放射界分布を観測面36上で観測することがで
きる。また、主反射鏡33の鏡面がその一部においても
パラボラ形状とは異なる形状に形成されていれば、その
部分で反射された電波35の位相が他の部分で反射され
た電波35の位相とは異なる位相にて上記観測面36に
到達することになるので、それだけ上記観測面上で観測
される放射界分布に歪みが発生することになる。
【0005】そして、上記電波ホログラフィ法は、上記
放射界分布を観測し、この観測された放射界分布に対し
て逆フーリエ変換などの演算処理を実施することで上記
反射鏡アンテナの開口面37上の電波の位相分布を求
め、さらにこの位相分布の誤差に基づいて主反射鏡33
の鏡面誤差を求めるものである。
【0006】また、上記大口径電波望遠鏡などにおいて
は実際には、相反性の原理に基づいて衛星や星から送信
された電波35を主反射鏡33の向きを変化させながら
受信して上記フラウンホーファ領域における放射界分布
を測定し、これに基づいて主反射鏡33の鏡面誤差を求
めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フラウンホーファ領域
における放射界分布に基づいて反射鏡アンテナの鏡面精
度を測定する従来の鏡面精度測定装置は以上の原理に基
づくものなので、特にミリ波やサブミリ波で観測を行う
大口径電波望遠鏡などの反射鏡アンテナの鏡面精度を測
定して、その鏡面精度を当該観測に十分なものとするこ
とが極めて難しいなどの課題があった。
【0008】具体的に説明する。アンテナ利得の点から
考えると鏡面精度は観測波長に比べて充分に小さいこと
が条件となる。従って、上記主反射鏡33が如何に大き
くとも、観測に使用する電波35の周波数帯がミリ波帯
やサブミリ波帯となるにつれてそれに応じた高い鏡面精
度が必要となる。このような高い鏡面精度を実現するた
めには鏡面の測定精度を上げる必要がある。位相の測定
精度の観点から、鏡面の測定精度を向上するためにはよ
り高い(波長の短い)周波数帯の電波を用いて鏡面精度
を評価しなくてはならない。
【0009】しかしながら、上記大口径電波望遠鏡は地
上に固定して設置されるものであり、それに平行な電波
35を入射して鏡面精度を測定するためには衛星や星な
どから送信された電波を利用することになる。従って、
その設置場所に応じて測定に利用することができる電波
の周波数は限られてしまい、ミリ波帯やサブミリ波帯で
の観測が可能となる鏡面精度が得られるような周波数帯
の電波を利用することが難しい。また、例えそのような
周波数帯の電波を測定に利用することができたとして
も、非常に限られた数の中から選んだ周波数の測定電波
となってしまうので、所望の鏡面精度を得るために最適
な測定電波を利用することができる場合は極めて少な
い。
【0010】また、このように所望の鏡面精度を得るた
めに最適な周波数の測定電波を得ることができる場合で
あっても、電波の伝搬損失は周波数と伝搬距離に比例し
て大きくなることからミリ波帯やサブミリ波帯の非常に
遠方にある波源を用いて測定を行うことは受信感度の点
からも困難である。
【0011】その結果、ミリ波やサブミリ波で観測を行
う大口径電波望遠鏡などの反射鏡アンテナの鏡面精度を
測定して、その鏡面精度を当該観測に十分なものとする
ことは極めて難しいものとなっている。
【0012】そこで、発明者らは既に、フラウンホーフ
ァ領域よりも短い距離、すなわちフレネル領域に設置さ
れたコリメーションアンテナから所望の高い周波数の測
定電波を送信し、この測定電波を反射鏡アンテナにて受
信し、この受信した放射界分布に基づいて当該反射鏡ア
ンテナの鏡面精度を測定する技術について検討し、一定
の成果を得るに至っている。この測定原理であれば、測
定に用いる電波の伝播経路が短いので伝播損失が抑制さ
れ、しかも、地上に設置された他の反射鏡アンテナなど
から任意の周波数の測定電波を送信し、これを鏡面精度
測定に利用することができる。
【0013】図13は「フレネル領域電波ホログラフィ
による大口径アンテナの評価法」(出口他,信学技報A
P98−4第25頁から第31頁,1998年4月)に
開示された、従来のフレネル領域からの測定電波に基づ
いて反射鏡アンテナの鏡面精度を測定し且つ制御する鏡
面制御システムの構成を示すシステム構成図である。図
において、38は反射鏡を有する供試アンテナ、39は
この供試アンテナ1とフレネル領域内の所定の距離にて
対向して配設されたコリメーションアンテナである。
【0014】供試アンテナ38において、40は主反射
鏡ユニット、42は実用副反射鏡、43は一次放射器、
44は一次放射器に接続される受信機、45はマウント
部、46は姿勢制御手段、47はホログラフィ演算手
段、48は鏡面制御手段である。
【0015】次にこのような供試アンテナ38の鏡面精
度制御処理について説明する。姿勢制御手段46の制御
に基づいて供試アンテナ38の向きを変えながら、コリ
メーションアンテナ39からの測定電波を一次放射器4
3で受信する。ホログラフィ演算手段47は、上記供試
アンテナ38の向きと受信機44から出力される電界強
度受信信号とに基づいて放射界分布データを生成し、こ
の放射界分布データに対してフラウンホーファ領域で観
測されたデータとみなして逆フーリエ変換などの演算処
理を実施して供試アンテナ38の開口面上の電波の位相
分布を求め、さらにこの位相分布に基づいて主反射鏡ユ
ニット40の鏡面誤差を求める。鏡面制御手段48はこ
の鏡面誤差に基づいてこの鏡面誤差を抑制するように複
数の鏡面パネル41を制御し、これにより鏡面精度を制
御する。
【0016】そして、このような鏡面制御システムであ
れば、実際にフラウンホーファ領域からの測定電波を用
いる場合よりも測定電波の減衰量が削減されるので、こ
のフラウンホーファ領域からの測定電波として使用する
ことができなかった高い周波数帯の電波を用いて鏡面精
度を精度良く測定して制御することができる。
【0017】ところで、このようにフレネル領域となる
距離から測定電波を送信し、これを供試アンテナ38で
受信してその鏡面精度を測定しようとした場合、当該電
波は供試アンテナ38の開口において平面ではなく球面
状の等位相波面となってしまう。この球面状の等位相波
面と開口面との経路長差を位相に換算したものがフレネ
ル領域で観測することに起因する収差となり、この収差
は周波数が高いほど波長が短くなるために大きくなって
しまう。
【0018】従ってこの収差により、供試アンテナに入
射した電波がその一次放射器に集約されなくなってしま
うため利得が低下し、適切なダイナミックレンジを得ら
れなくなってしまう。
【0019】また、充分なダイナミックレンジが確保で
きたとしても、それを逆フーリエ変換などして求めた供
試アンテナ38の開口面における位相分布には当然に、
供試アンテナ38の本来の鏡面誤差による位相分布に、
上述のフレネル領域で測定するために生じた収差分の位
相分布が加えられたものとなってしまうため、これを用
いて達成することができる供試アンテナ38の鏡面精度
は限られたものとなってしまう。
【0020】そこで、この従来の鏡面制御システムにお
いても、同図の矢印で示すように、実用副反射鏡42を
駆動することにより新たな収差を発生させ、上記のフレ
ネル領域で観測するために生じる収差分を打ち消して補
償できるように、実用副反射鏡42を主反射鏡ユニット
40の鏡軸方向に移動させている。
【0021】しかしながら、このように実用副反射鏡4
2を移動させる所謂フォーカシング技術を用いたとして
も、開口面の全域において、フレネル領域で測定するこ
とに起因する収差を完全に打ち消すことができるように
はならなかった。図14はこのような実用副反射鏡42
を移動させる所謂フォーカシング技術を用いた場合の収
差およびその残差の一例を示す特性図である。図におい
て、横軸は主反射鏡ユニット40の半径方向の位置、縦
軸は開口面上の位相、49はフレネル領域で観測するこ
とに起因する収差の特性曲線、50は実用副反射鏡をフ
ォーカシングさせることに起因する収差の特性曲線、5
1はこれら2つの収差の残差である。
【0022】そして、このような残差51が残っている
とその残差51が発生している部位において、測定電波
の周波数を上げていくにつれて位相回転量が360度以
上となってしまう限界点があり、このような限界点を超
えた開口面位相分布では位相の360度以上の回転を判
別・補正する必要があり、直接にこの開口面位相分布か
ら鏡面精度に換算することはできない。
【0023】その結果、このような従来のフレネル領域
からの測定電波に基づいて供試アンテナ38の鏡面精度
を測定し且つ制御する鏡面制御システムであったとして
も、ミリ波やサブミリ波で観測を行う大口径電波望遠鏡
などの供試アンテナ38の鏡面精度を測定して、その鏡
面精度を当該観測に十分なものとすることはできなかっ
た。
【0024】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、従来においては使用することがで
きなかった高い周波数の観測電波を用いることができ、
しかも、その観測電波に基づいて得られた放射界分布に
おけるフレネル領域で測定することに起因する収差を効
果的に抑制し、これにより測定電波の周波数において3
60度以上の位相回転を生ずることなく、ミリ波やサブ
ミリ波で観測を行う大口径電波望遠鏡の鏡面精度を精度
良く測定することができる反射鏡アンテナの鏡面精度測
定装置およびこれを応用した鏡面制御システムを得るこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係る反射鏡ア
ンテナの鏡面精度測定装置は、反射鏡を有する供試アン
テナとフレネル領域内の所定の距離にて対向して配設さ
れたコリメーションアンテナと、上記供試アンテナ内の
電波伝搬経路に配設され、上記フレネル領域で測定する
ことに起因する収差を抑制する形状に形成された収差補
正部材と、上記供試アンテナの姿勢を制御して上記距離
における放射界分布を測定する放射界分布測定手段と、
当該放射界分布により上記供試アンテナの開口面位相分
布を演算する開口面位相分布演算手段と、上記開口面位
相分布に基づき上記供試アンテナの鏡面精度を演算する
鏡面精度演算手段とを備えるものである。
【0026】この発明に係る鏡面制御システムは、複数
の鏡面パネルで形成される主反射鏡ユニットを含む1乃
至複数の反射鏡を備えた供試アンテナの鏡面精度を制御
する鏡面制御システムにおいて、供試アンテナとなる反
射鏡アンテナとフレネル領域内の所定の距離にて対向し
て配設されたコリメーションアンテナと、上記フレネル
領域で測定することに起因する収差を抑制する形状に形
成された収差補正部材と、上記反射鏡アンテナの姿勢を
制御して上記距離における放射界分布を測定する放射界
分布測定手段と、当該放射界分布により上記供試アンテ
ナの開口面位相分布を演算する開口面位相分布演算手段
と、上記開口面位相分布に基づき上記供試アンテナの鏡
面精度を演算する鏡面精度演算手段と、当該鏡面精度に
基づき上記複数の鏡面パネルを制御する鏡面制御手段と
を備えるものである。
【0027】この発明に係る鏡面制御システムは、収差
補正部材が、反射鏡アンテナの主反射鏡ユニット以外の
反射鏡と置き換えて用いられる反射鏡であって、上記置
き換えられた反射鏡の配設位置に配設され、上記置き換
えられた反射鏡の鏡面形状に、フレネル領域で測定する
ことに起因する収差を補正する曲面形状に形成されてい
るものである。
【0028】この発明に係る鏡面制御システムは、収差
補正部材が、反射鏡アンテナの主反射鏡以外の反射鏡と
置き換えて用いられる反射鏡であって、上記置き換えら
れた反射鏡を用いた場合に、フレネル領域で測定するこ
とに起因する収差を抑制することができる変位位置に配
設され、上記置き換えられた反射鏡の鏡面形状に、フレ
ネル領域で測定することに起因する収差から上記置き換
えられた反射鏡を上記変位位置に変位させたことにより
生じる収差を引いた残差を補正する曲面形状に形成され
ているものである。
【0029】この発明に係る鏡面制御システムは、収差
補正部材としての反射鏡とこれにより置き換えられる反
射鏡とが共に固定して配設される支持部材を備え、この
支持部材を回動させることでこれらの反射鏡を置き換え
るものである。
【0030】この発明に係る鏡面制御システムは、反射
鏡アンテナの主反射鏡ユニット以外の反射鏡のうちの1
つは、反射面形状が変形できるように複数の鏡面パネル
で構成され、この複数の鏡面パネルで構成される鏡面形
状を、それ本来の観測時の鏡面形状からフレネル領域で
測定することに起因する収差を補正する形状に変化させ
ることで、上記収差補正部材として機能させるものであ
る。
【0031】この発明に係る鏡面制御システムは、収差
補正部材が、フレネル領域で測定することに起因する収
差を補正する透過型収差補正部材であるものである。
【0032】この発明に係る鏡面制御システムは、供試
アンテナとなる反射鏡アンテナに、上記収差補正部材を
追加したものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による供
試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡
面制御システムの構成を示すシステム構成図である。図
において、1は反射鏡を有する供試アンテナ、2はこの
供試アンテナ1と所定の距離でもって離間した位置に配
設され、この供試アンテナ1に対して所定の測定電波を
送信するコリメーションアンテナである。そして、上記
供試アンテナ1とコリメーションアンテナ2との距離
は、当該測定電波の周波数においてフレネル領域とみな
すことができる距離となっている。
【0034】反射鏡を有する供試アンテナ1において、
3は主反射鏡ユニット、4は本来の設計形状で与えられ
る実用副反射鏡(反射鏡)、5は一次放射器、6は一次
放射器5に接続される受信機(放射界分布測定手段)、
7は供試アンテナ1の姿勢を変化させるマウント部、8
は供試アンテナ1の姿勢を制御する姿勢制御手段であ
る。
【0035】主反射鏡ユニット3において、10は主反
射鏡の反射面を分割して構成する鏡面パネル、11は鏡
面パネルを駆動するアクチュエータ、9は鏡面パネル1
0とアクチュエータ11を保持するバックストラクチャ
である。
【0036】また、12は供試アンテナ1の鏡面精度測
定時に実用副反射鏡4の代わりに元の配設位置に取り付
けられる収差補正副反射鏡(収差補正部材)、13は上
記姿勢制御手段8より与えられる姿勢制御信号および受
信機6より与えられる受信信号が入力され、鏡面精度測
定時にはこれらの信号に基づいて開口面分布を算出し、
その位相分布から主反射鏡ユニット3の鏡面誤差を求め
るホログラフィ演算手段(開口面分布演算手段、鏡面精
度演算手段)、14はこの主反射鏡ユニット3の鏡面誤
差に基づいて上記複数のアクチュエータ11のそれぞれ
に対して駆動信号を出力する鏡面制御手段(鏡面制御手
段)である。
【0037】なお、上記収差補正副反射鏡12は、実用
副反射鏡4の鏡面形状を基にフレネル領域で測定するこ
とに起因する収差(経路長差)を補正する形状で与えら
れている。図2はこの発明の実施の形態1における上記
収差補正部材12の鏡面形状の決定方法について説明す
る図である。同図において、15は主反射鏡ユニット3
の反射面、16は実用副反射鏡4の反射面、17は主反
射鏡ユニットの鏡軸、Oは一次放射器の位相中心、18
は鏡軸方向に垂直でOを含む平面、19は適当な距離に
定義された供試アンテナ1の開口面、20は供試アンテ
ナ1に入射する入射波、Mは主反射鏡ユニット3の反射
面上の点、21は主反射鏡ユニット3からの反射波、S
は主反射鏡ユニット3の反射面上の点Mを反射した電波
と実用副反射鏡4の幾何学的な交点、22は副反射鏡か
らの反射波である。
【0038】そして、線分OSの長さをla、線分SM
の長さをlb、点Mと焦点面18との距離をlcとした
時、上記主反射鏡ユニット3の鏡面形状と実用副反射鏡
4の鏡面形状との組み合わせの下では下記式1が成立す
ることになり、鏡軸方向に平行に開口面上のいずれの点
を通過した電波も、そこから幾何学的に一次放射器5の
位相中心Oまで等光路長で与えられるための式である。
【0039】これに対して、フレネル領域で観測するた
めに生じる経路長差lq(ρ)は下記式2で表される。
同式においてρは開口面19上の中心からの半径であ
り、rは上記フレネル領域内となる供試アンテナ1の開
口面とコリメーションアンテナまでの距離である。従っ
て、この実施の形態1における収差補正副反射鏡12の
反射面は、上記実用副反射鏡4の反射面16の形状にこ
の式2で表される光路長差分を補正する形状となり、下
記式3に基づく曲面形状に形成されればよい。なお、同
図は一次放射器5が直接実用副反射鏡4に吹き付けるカ
セグレン形式の供試アンテナの例であるが、例えば、グ
レゴリアン形式の供試アンテナであっても、収束ビーム
給電系を備えた供試アンテナであっても同様の設計概念
で収差補正副反射鏡12の曲面形状を特定することがで
きる。また、その他の要因の収差を補正するための鏡面
形状となっている場合にも同様の設計概念で収差補正副
反射鏡12の曲面形状を特定することができる。
【0040】 la+lb−lc = Const(一定) ・・・ 式1 lq(ρ) = (ρ/2r)(1−ρ/4r) ・・・式2 la+lb−lc−lq(ρ) = Const(一定) ・・・ 式3
【0041】次に本発明による反射鏡を有する供試アン
テナ1の鏡面精度測定・調整法について説明する。鏡面
測定時にはフレネル領域となる距離に配設されたコリメ
ーションアンテナ2からの電波を供試アンテナ1の実用
副反射鏡4を収差補正用反射鏡12に置き換えて受信す
る。ここで、供試アンテナ1の姿勢を変化させて測定を
行うことにより、上記姿勢制御信号と受信信号から放射
界分布データが生成される。この放射界分布データは上
述のとおりフレネル領域で測定を行うために生じる収差
分を補正してあるため、フラウンホーファ領域での測定
を模擬したものとなっている。これに逆フーリエ変換な
どの演算処理を施し、供試アンテナ1の開口面19上の
電磁界分布(開口面分布)を求め、更にこの位相分布に
基づいて主反射鏡上の鏡面誤差分布を算出する。この鏡
面誤差分布に基づき鏡面制御手段14はこの鏡面誤差分
布に基づいてこの鏡面誤差を抑制するようにアクチュエ
ータ11を駆動する。
【0042】その結果、フレネル領域で測定することに
起因する収差(経路長差)を収差補正副反射鏡12で補
正して、あたかもフラウンホーファ領域から測定電波が
送信されたかのように測定状態を形成し、この測定状態
にて測定された放射界分布データを用いて供試アンテナ
1の開口面19上の電波の位相分布を求めているので、
減衰などのために本来フラウンホーファ領域からの電波
として用いることができなかった高い周波数の測定電波
を用いて、フラウンホーファ領域からの電波を用いた測
定状態を模倣し、これにより高い鏡面精度を得ることが
できる。なお上記開口面分布は、上記放射界分布データ
の測定間隔に応じたデータ範囲で与えられ、上記放射界
分布データの測定範囲に応じたデータ間隔となる。
【0043】特に、フレネル領域で測定することに起因
する収差(経路長差)を収差補正副反射鏡12で補正し
ているので、開口19の全体に渡って当該収差を効果的
に補正することができ、単に実用副反射鏡4の位置を鏡
軸17方向に移動させたような従来の収差補正方法に比
べてフレネル領域で測定することに起因する収差を格段
に補正することができる。その結果、ミリ波やサブミリ
波で観測するために必要な鏡面精度を得ることができ
る。
【0044】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2に係る供試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且
つ制御する鏡面制御システムの構成を示すシステム構成
図である。図において、23は供試アンテナ1の鏡面精
度測定時に実用副反射鏡4の替わりに取り付けられる収
差補正副反射鏡(収差補正部材)である。この収差補正
副反射鏡23は、従来技術と同様にフレネル領域での測
定に起因する収差(経路長差)を抑制するように実用副
反射鏡4を観測位置からずれた位置(変位位置)に配設
される。
【0045】なお、この実施の形態ではこの変位位置は
観測位置から鏡軸17方向へずれた位置となる。この位
置であれば、フレネル領域で測定を行うことに起因する
収差を補正するための収差分以外の新たな収差を生じる
ことはない。また、その変位量は、実用副反射鏡4を駆
動することにより新たな収差を発生させ、上記のフレネ
ル領域で測定するために生じる収差分を打ち消して補償
できるものであればよい。
【0046】また、この収差補正副反射鏡23の反射面
は、実用副反射鏡4の鏡面形状に、フレネル領域で測定
することに起因する収差(経路長差)から上記実用副反
射鏡4を上記変位位置に変位させたことにより生じる収
差を引いた残差を補正する曲面形状に形成されている。
この変位に起因する収差をlp(ρ)とした場合、この
実施の形態2の収差補正副反射鏡23の反射面は下記式
4に基づく曲面形状となる。これ以外の構成は実施の形
態1と同様であり説明を省略する。
【0047】 la+lb−lc−{lp(ρ)+lq(ρ)} = Const(一定) ・・・ 式4
【0048】次に動作について説明する。鏡面精度測定
時には、実用副反射鏡4に替えて収差補正副反射鏡23
を上記変位位置に配設し、この状態で放射界分布データ
を測定する。これ以外の動作は観測時の動作を含めて実
施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0049】そして、フレネル領域で測定することに起
因する収差(経路長差)を収差補正副反射鏡23の鏡面
形状および変位位置にて補正して、あたかもフラウンホ
ーファ領域からの測定電波を用いて供試アンテナ1の開
口面19上の電磁界分布を求めているかのようにするこ
とができるので、実施の形態1と同様に、本来フラウン
ホーファ領域からの電波として用いることができなかっ
た高い周波数の測定電波を用いて鏡面精度を求めること
ができ、ひいてはこれに基づいて高い鏡面精度を得るこ
とができる。
【0050】なお、この実施の形態2の収差補正補助反
射鏡23の方が、実施の形態1の収差補正補助反射鏡1
2よりも実用副反射鏡4の形状に対する変形量が小さ
い。
【0051】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3に係る供試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且
つ制御する鏡面制御システムの構成を示すシステム構成
図である。図において、24は実用副反射鏡4および収
差補正副反射鏡12が対向する両端部に固定されるとと
もにそれらの一対の反射鏡4,13の中央部において回
転可能に配設された回転アーム(支持部材)である。ま
た、この回転アーム24の回転中心は鏡軸17上に位置
するようになっている。これ以外の構成は実施の形態1
と同様であり説明を省略する。
【0052】次に動作について説明する。観測時には、
実用副反射鏡4を主反射鏡ユニット3に対向させるよう
に回転アーム24を設定する。鏡面精度測定時には、観
測時の状態から180度回転させて収差補正副反射鏡1
2が主反射鏡ユニット3に対向するように回転アーム2
4を設定する。これ以外の動作は実施の形態1と同様で
あり説明を省略する。
【0053】そして、このように回転アーム24の両端
に実用副反射鏡3および収差補正副反射鏡12を配設す
るとともに、この回転アーム24を回転することで主反
射鏡ユニット3に対向する反射鏡を切りかえるので、例
えば大口径の電波望遠鏡などであったとしても実用副反
射鏡4や収差補正副反射鏡12を予め精度良く設置する
ことができる。
【0054】しかも、観測時や鏡面精度測定時には回転
アーム24が鏡軸17に沿った姿勢にて保持されるの
で、電波の経路からみて一方の副反射鏡を他方の副反射
鏡の陰となる位置に配置することができるので、電波の
送受信特性を劣化させたりすることがない効果がある。
【0055】なお、この実施の形態3では実施の形態1
の収差補正副反射鏡12に対して固定アーム24を配設
した例について説明したが、他にも例えば図5に示すよ
うに実施の形態2の収差補正副反射鏡23に対して固定
アーム24を配設するようにしてもよい。なお、この場
合には同図にも示すように、固定アーム24が回転した
際に収差補正副反射鏡23が実用副反射鏡4の観測位置
から変位した変位位置となるように、一対の反射鏡4,
23の中央部からずれた位置を中心に回転可能に配設す
る必要がある。
【0056】また、これらの図では回転アーム24の両
端部に2つの反射鏡を配設する例で説明したが、回転ア
ーム24に対する反射鏡の配設位置は必ずしもこれに限
られるものではない。基本的には、回転アーム24の回
転動作などによって2つの反射鏡が切り替えられればよ
い。
【0057】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4に係る供試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且
つ制御する鏡面制御システムの構成を示すシステム構成
図である。図において、反射面を分割して構成する複数
の鏡面パネル27と、鏡面パネル27を駆動するアクチ
ュエータ28と、鏡面パネル27およびアクチュエータ
28を保持するバックストラクチャ26とからなる能動
副反射鏡ユニット(反射鏡)、29は上記複数のアクチ
ュエータ28を伸縮制御する副反射鏡制御手段である。
また、この能動副反射鏡ユニット25は、複数のアクチ
ュエータ28が伸縮されることで、実施の形態1の実用
副反射鏡4と同じ観測位置において、二次曲面形状の反
射面、並びに、二次曲面形状にフレネル領域で測定する
ことに起因する収差(経路長差)を補正する曲面形状の
反射面を形成することができる。これ以外の構成は実施
の形態1と同様であり説明を省略する。
【0058】次に動作について説明する。観測時には、
副反射鏡制御手段29の制御によって能動副反射鏡ユニ
ット25は二次曲面形状の反射面を形成する。鏡面精度
測定時には能動副反射鏡ユニット25は二次曲面形状に
フレネル領域で測定することに起因する収差(経路長
差)を補正する曲面形状の反射面を形成する。これ以外
の動作は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0059】そして、フレネル領域で測定することに起
因する収差(経路長差)を能動副反射鏡ユニット25の
鏡面形状にて補正して、あたかもフラウンホーファ領域
からの測定電波を用いて供試アンテナ1の開口面19上
の電磁界分布を求めているかのようにすることができる
ので、実施の形態1と同様に高い周波数の測定電波を用
いて鏡面精度を求めることができ、ひいてはこれに基づ
いて高い鏡面精度を得ることができる。
【0060】なお、実施の形態2と同様に、この能動副
反射鏡ユニット25が主反射鏡ユニット3の鏡軸17方
向に移動可能としても良い。この場合には、この能動副
反射鏡ユニット25の変位位置における鏡面形状は、実
施の形態2の収差補正副反射鏡24と同じ曲面形状とな
ればよい。
【0061】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5に係る供試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且
つ制御する鏡面制御システムの構成を示すシステム構成
図である。図において、30は鏡面精度測定時に主反射
鏡ユニット3の中心に開設された開口内に配設される収
差補正レンズ(透過型収差補正部材)である。この収差
補正レンズ30は上記配設位置においてフレネル領域で
測定することに起因する収差(経路長差)を補正する曲
面形状のレンズ面に形成され、且つ、当該測定電波を透
過する材質にて形成されている。これ以外の構成は実施
の形態1と同様であり説明を省略する。
【0062】次に動作について説明する。鏡面精度測定
時には主反射鏡ユニット3の中心の開口内に収差補正レ
ンズ30を配設する。これ以外の動作は観測時の動作を
含めて実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0063】そして、フレネル領域で測定することに起
因する収差(経路長差)を収差補正レンズ30にて補正
して、あたかもフラウンホーファ領域からの測定電波を
用いて供試アンテナ1の開口面19上の電磁界分布を求
めているかのようにすることができるので、実施の形態
1と同様に高い周波数の測定電波を用いて鏡面精度を求
めることができ、ひいてはこれに基づいて高い鏡面精度
を得ることができる。
【0064】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6に係る供試アンテナおよびその鏡面精度を測定し且
つ制御する鏡面制御システムの構成を示すシステム構成
図である。図において、31は収差補正レンズ30と同
一の位置に配設される透過型位相器(透過型収差補正部
材)である。この透過型位相器31は、例えば送受用の
ピックアップホーンの間に位相器を設けたものを二次元
的に配列したものや、誘電体基板上に金属パッチや金属
ストリップを二次元的に配列するとともにこれらをダイ
オード接続したものであり、鏡面精度測定時に位相量を
二次元的に変化させることでフレネル領域で測定するこ
とに起因する収差(経路長差)を補正するものである。
これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略
する。
【0065】次に動作について説明する。観測時には透
過型位相器31による補正は行わない。鏡面精度測定時
には透過型位相器31を動作させて補正を行う。これ以
外の動作は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0066】そして、フレネル領域で測定することに起
因する収差(経路長差)を透過型位相器31にて補正し
て、あたかもフラウンホーファ領域からの測定電波を用
いて供試アンテナ1の開口面19上の電磁界分布を求め
ているかのようにすることができるので、実施の形態1
と同様に高い周波数の測定電波を用いて鏡面精度を求め
ることができ、ひいてはこれに基づいて高い鏡面精度を
得ることができる。
【0067】なお、以上の実施の形態では、主反射鏡ユ
ニット3と実用副反射鏡4との2つの反射鏡を備える供
試アンテナ1にて本発明を説明したが、本発明は反射鏡
の個数に関係無く適用することでき且つそれにより鏡面
精度を向上させることができる。つまり主反射鏡ユニッ
ト3のみを備える供試アンテナであっても図9に示すよ
うに測定電波の経路上に新たに収差補正副反射鏡32を
追加し、この追加した収差補正副反射鏡32でフレネル
領域で測定することに起因する収差(経路長差)を補正
させるようにすれば、当該供試アンテナの鏡面精度を精
度良く測定して制御することができる。逆に、ビーム給
電系などにおける反射鏡などを含めて3つ以上の反射鏡
を備える供試アンテナなどにおいても、いずれかの反射
鏡を収差補正副反射鏡に置き換えることで、供試アンテ
ナの鏡面精度を精度良く測定して制御することができ
る。
【0068】また、主反射鏡ユニット3や実用副反射鏡
4などは必ずしも略円形状の外形に形成されて回転対称
な形状である必要はなく、例えば図10に示すように、
主反射鏡ユニット3の鏡軸17が供試アンテナの開口1
9と垂直に交わらないような所謂オフセットアンテナで
あっても本願発明を適用することで精度良く鏡面精度を
測定して制御することができる。なお、このオフセット
アンテナにおいて実施の形態2のように実用副反射鏡4
と収差補正副反射鏡23との配設位置を変位させる場合
には図11の矢印に示す方向に変位させればよい。
【0069】更に、本願発明が適用される供試アンテナ
は、主反射鏡ユニット3や実用副反射鏡4の鏡面形状が
パラボラ形状や二次曲面形状に限定されるものではな
く、パラボラに基づく形状であればよい。例えば高能率
型の収差鏡面系やビーム整形による修正鏡面系において
は、鏡面形状が純粋な二次曲面とは異なるが、上記と全
く同様にして本発明で示した鏡面測定・調整法を適用す
ることができる。なお、上記図9から図11において各
符号は図2と同一であり説明を省略する。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、反射
鏡を有する供試アンテナとフレネル領域内の所定の距離
にて対向して配設されたコリメーションアンテナと、上
記供試アンテナ内の電波伝搬経路に配設され、上記フレ
ネル領域で測定することに起因する収差を抑制する形状
に形成された収差補正部材と、上記供試アンテナの姿勢
を制御して上記距離における放射界分布を測定する放射
界分布測定手段と、当該放射界分布により上記供試アン
テナの開口面位相分布を演算する開口面位相分布演算手
段と、上記開口面位相分布に基づき上記供試アンテナの
鏡面精度を演算する鏡面精度演算手段とを備えるので、
フレネル領域で測定することに起因する収差を収差補正
部材で抑制して、あたかもフラウンホーファ領域から測
定電波が送信されたかのように測定状態を形成し、この
測定状態にて測定された放射界分布データを用いて電波
ホログラフィ法にて反射鏡アンテナの開口面上の電波の
位相分布を求めることができる。その結果、減衰などの
ために本来フラウンホーファ領域からの電波として用い
ることができなかった高い周波数の測定電波を用いてフ
ラウンホーファ領域からの電波を用いた測定状態を模倣
し、これにより高い鏡面精度を測定することができる効
果がある。
【0071】特に、フレネル領域で測定することに起因
する収差を収差補正部材で抑制しているので、単に実用
副反射鏡の位置を鏡軸方向に移動させたような従来の収
差補正方法に比べてフレネル領域で測定することに起因
する収差を開口の全体に渡って効果的に抑制することが
できる。その結果、ミリ波やサブミリ波で観測するため
に必要な鏡面精度を得ることができる効果がある。
【0072】この発明によれば、複数の鏡面パネルで形
成される主反射鏡ユニットを含む1乃至複数の反射鏡を
備えた供試アンテナの鏡面精度を制御する鏡面制御シス
テムにおいて、供試アンテナとなる反射鏡アンテナとフ
レネル領域内の所定の距離にて対向して配設されたコリ
メーションアンテナと、上記フレネル領域で測定するこ
とに起因する収差を抑制する形状に形成された収差補正
部材と、上記反射鏡アンテナの姿勢を制御して上記距離
における放射界分布を測定する放射界分布測定手段と、
当該放射界分布により上記供試アンテナの開口面位相分
布を演算する開口面位相分布演算手段と、上記開口面位
相分布に基づき上記供試アンテナの鏡面精度を演算する
鏡面精度演算手段と、当該鏡面精度に基づき上記複数の
鏡面パネルを制御する鏡面制御手段とを備えるので、フ
レネル領域で測定することに起因する収差を収差補正部
材で抑制して、あたかもフラウンホーファ領域から測定
電波が送信されたかのように測定状態を形成し、この測
定状態にて測定された放射界分布データを用いて電波ホ
ログラフィ法にて反射鏡アンテナの開口面上の電波の位
相分布を求めることができる。その結果、減衰などのた
めに本来フラウンホーファ領域からの電波として用いる
ことができなかった高い周波数の測定電波を用いてフラ
ウンホーファ領域からの電波を用いた測定状態を模倣
し、これにより高い鏡面精度を測定することができる効
果がある。
【0073】特に、フレネル領域で測定することに起因
する収差を収差補正部材で抑制しているので、単に実用
副反射鏡の位置を鏡軸方向に移動させたような従来の収
差補正方法に比べてフレネル領域で測定することに起因
する収差を開口の全体に渡って効果的に抑制することが
できる。その結果、ミリ波やサブミリ波で観測するため
に必要な鏡面精度を得ることができる効果がある。
【0074】この発明によれば、収差補正部材が、反射
鏡アンテナの主反射鏡ユニット以外の反射鏡と置き換え
て用いられる反射鏡であって、上記置き換えられた反射
鏡の配設位置に配設され、上記置き換えられた反射鏡の
鏡面形状に、フレネル領域で測定することに起因する収
差を補正する曲面形状に形成されているので、フレネル
領域で測定することに起因する収差を開口の全体に渡っ
て効果的に補正することができる効果がある。
【0075】この発明によれば、収差補正部材が、反射
鏡アンテナの主反射鏡以外の反射鏡と置き換えて用いら
れる反射鏡であって、上記置き換えられた反射鏡を用い
た場合に、フレネル領域で測定することに起因する収差
を抑制することができる変位位置に配設され、上記置き
換えられた反射鏡の鏡面形状に、フレネル領域で測定す
ることに起因する収差から上記置き換えられた反射鏡を
上記変位位置に変位させたことにより生じる収差を引い
た残差を補正する曲面形状に形成されているので、フレ
ネル領域で測定することに起因する収差を開口の全体に
渡って効果的に補正することができる効果がある。
【0076】この発明によれば、収差補正部材としての
反射鏡とこれにより置き換えられる反射鏡とが共に固定
して配設される支持部材を備え、この支持部材を回動さ
せることでこれらの反射鏡を置き換えるので、例えば大
口径の電波望遠鏡などであったとしてもこれらの反射鏡
を共に予め精度良く設置することができる効果がある。
【0077】この発明によれば、反射鏡アンテナの主反
射鏡ユニット以外の反射鏡のうちの1つは、反射面形状
が変形できるように複数の鏡面パネルで構成され、この
複数の鏡面パネルで構成される鏡面形状を、それ本来の
観測時の鏡面形状からフレネル領域で測定することに起
因する収差を補正する形状に変化させることで、上記収
差補正部材として機能させるので、フレネル領域で測定
することに起因する収差を開口の全体に渡って効果的に
補正することができる効果がある。
【0078】この発明によれば、収差補正部材が、フレ
ネル領域で測定することに起因する収差を補正する透過
型収差補正部材であるので、フレネル領域で測定するこ
とに起因する収差を開口の全体に渡って効果的に補正す
ることができる効果がある。
【0079】なお、これらの発明において、供試アンテ
ナとなる反射鏡アンテナに、上記収差補正部材を追加し
たものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における上記収差補
正部材の鏡面形状の決定方法について説明する図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成の変形例を示すシステム構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態6に係る反射鏡アンテ
ナおよびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態に係る反射鏡アンテナ
およびその鏡面精度を測定し且つ制御する鏡面制御シス
テムの構成の変形例(その1)を示すシステム構成図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態に係る反射鏡アンテ
ナ(オフセットアンテナ)およびその鏡面精度を測定し
且つ制御する鏡面制御システムの構成の変形例(その
2)を示すシステム構成図である。
【図11】 図10のオフセットアンテナにおいて実用
副反射鏡と収差補正副反射鏡との配設位置を変位させる
場合の説明図である。
【図12】 従来の電波ホログラフィ法を用いた鏡面精
度測定装置の測定原理を説明するための説明図である。
【図13】 従来のフレネル領域からの測定電波に基づ
いて反射鏡アンテナの鏡面精度を測定し且つ制御する鏡
面制御システムの構成を示すシステム構成図である。
【図14】 図13の鏡面制御システムにおいて、実用
副反射鏡を移動させる所謂フォーカシング技術を用いた
場合の収差およびその残差の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 供試アンテナ、2 コリメーションアンテナ、3
主反射鏡ユニット、4実用副反射鏡(反射鏡、副反射
鏡)、5 一次放射器、6 受信機(放射界分布測定手
段)、7 マウント部、8 姿勢制御手段、9 バック
ストラクチャ、10 鏡面パネル、11 アクチュエー
タ、12 収差補正副反射鏡(収差補正部材)、13
ホログラフィ演算手段(開口面位相分布演算手段、鏡面
精度演算手段)、14 鏡面制御手段、15 主反射鏡
ユニットの反射面、16 実用副反射鏡の反射面、17
主反射鏡ユニットの鏡軸、O 一次放射器の位相中
心、18 鏡軸方向に垂直でOを含む平面、19 開口
面、20 入射電波、M 主反射鏡ユニットの反射面上
の点、21 主反射鏡ユニット3からの反射波、S交
点、22 副反射鏡からの反射波、23 収差補正副反
射鏡(収差補正部材)、24 回転アーム(支持部
材)、25 能動副反射鏡ユニット(反射鏡)、26
バックストラクチャ、27 鏡面パネル、28 アクチ
ュエータ、29 副反射鏡制御手段、30 収差補正レ
ンズ(透過型収差補正部材)、31 透過型位相器(透
過型収差補正部材)、32 収差補正副反射鏡。33
主反射鏡、34 一次放射器、35 平行電波、36
観測面、37 反射鏡アンテナの開口面、38 反射鏡
アンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 滋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 出口 博之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J020 AA03 BA09 BA17 BC02 CA02 CA05 DA03 DA04 5J021 AA01 AA02 AB07 BA01 DA03 DA06 EA03 FA20 FA24 FA26 HA05 HA07 JA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射鏡を有する供試アンテナとフレネル
    領域内の所定の距離にて対向して配設されたコリメーシ
    ョンアンテナと、 上記供試アンテナ内の電波伝搬経路に配設され、上記フ
    レネル領域で測定することに起因する収差を抑制する形
    状に形成された収差補正部材と、 上記供試アンテナの姿勢を制御して上記距離における放
    射界分布を測定する放射界分布測定手段と、 当該放射界分布により上記供試アンテナの開口面位相分
    布を演算する開口面位相分布演算手段と、 上記開口面位相分布に基づき上記供試アンテナの鏡面精
    度を演算する鏡面精度演算手段とを備える反射鏡アンテ
    ナの鏡面精度測定装置。
  2. 【請求項2】 複数の鏡面パネルで形成される主反射鏡
    ユニットを含む1乃至複数の反射鏡を備えた供試アンテ
    ナの鏡面精度を制御する鏡面制御システムにおいて、 供試アンテナとなる反射鏡アンテナとフレネル領域内の
    所定の距離にて対向して配設されたコリメーションアン
    テナと、 上記フレネル領域で測定することに起因する収差を抑制
    する形状に形成された収差補正部材と、 上記反射鏡アンテナの姿勢を制御して上記距離における
    放射界分布を測定する放射界分布測定手段と、 当該放射界分布により上記供試アンテナの開口面位相分
    布を演算する開口面位相分布演算手段と、 上記開口面位相分布に基づき上記供試アンテナの鏡面精
    度を演算する鏡面精度演算手段と、 当該鏡面精度に基づき上記複数の鏡面パネルを制御する
    鏡面制御手段とを備える反射鏡アンテナの鏡面制御シス
    テム。
  3. 【請求項3】 収差補正部材は、反射鏡アンテナの主反
    射鏡ユニット以外の反射鏡と置き換えて用いられる反射
    鏡であって、 上記置き換えられた反射鏡の配設位置に配設され、 上記置き換えられた反射鏡の鏡面形状に、フレネル領域
    で測定することに起因する収差を補正する曲面形状に形
    成されていることを特徴とする請求項2記載の反射鏡ア
    ンテナの鏡面制御システム。
  4. 【請求項4】 収差補正部材は、反射鏡アンテナの主反
    射鏡以外の反射鏡と置き換えて用いられる反射鏡であっ
    て、 上記置き換えられた反射鏡を用いた場合に、フレネル領
    域で測定することに起因する収差を抑制することができ
    る変位位置に配設され、 上記置き換えられた反射鏡の鏡面形状に、フレネル領域
    で測定することに起因する収差から上記置き換えられた
    反射鏡を上記変位位置に変位させたことにより生じる収
    差を引いた残差を補正する曲面形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の反射鏡アンテナの鏡面制
    御システム。
  5. 【請求項5】 収差補正部材としての反射鏡とこれによ
    り置き換えられる反射鏡とが共に固定して配設される支
    持部材を備え、この支持部材を回動させることでこれら
    の反射鏡を置き換えることを特徴とする請求項3または
    請求項4記載の反射鏡アンテナの鏡面制御システム。
  6. 【請求項6】 反射鏡アンテナの主反射鏡ユニット以外
    の反射鏡のうちの1つは、反射面形状が変形できるよう
    に複数の鏡面パネルで構成され、この複数の鏡面パネル
    で構成される鏡面形状を、それ本来の観測時の鏡面形状
    からフレネル領域で測定することに起因する収差を補正
    する形状に変化させることで、上記収差補正部材として
    機能させることを特徴とする請求項2から4記載の反射
    鏡アンテナの鏡面制御システム。
  7. 【請求項7】 収差補正部材は、フレネル領域で測定す
    ることに起因する収差を補正する透過型収差補正部材で
    あることを特徴とする請求項2記載の反射鏡アンテナの
    鏡面制御システム。
  8. 【請求項8】 供試アンテナとなる反射鏡アンテナに、
    上記収差補正部材を追加したことを特徴とする請求項2
    から7記載の反射鏡アンテナの鏡面制御システム。
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