JP2001196654A - 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス - Google Patents

圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス

Info

Publication number
JP2001196654A
JP2001196654A JP2000217702A JP2000217702A JP2001196654A JP 2001196654 A JP2001196654 A JP 2001196654A JP 2000217702 A JP2000217702 A JP 2000217702A JP 2000217702 A JP2000217702 A JP 2000217702A JP 2001196654 A JP2001196654 A JP 2001196654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
piezoelectric transformer
transformer element
protrusions
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000217702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3400412B2 (ja
Inventor
Takeshi Fujimura
健 藤村
Masaaki Toyama
正明 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2000217702A priority Critical patent/JP3400412B2/ja
Publication of JP2001196654A publication Critical patent/JP2001196654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3400412B2 publication Critical patent/JP3400412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランス素子を薄型のケース内部に固定
するに際して、スペーサや専用治具を使用することな
く、組み立て及びケース内部における短手方向への正確
な位置決めを容易に行うと共に、十分な保持強度で固定
する。 【解決手段】 ケース11に圧電トランス素子(以下、
素子)1を収納するに際して、ケース11の柔軟性を利
用して当該ケースの幅を広げて素子1を当該ケース内に
収納し、素子1を突起6a,6b,7a,7bによって
ケース11内の所定位置に仮止めする。ここで、当該ケ
ース幅方向において2つずつ対向するこれらの突起の間
隔Lは、圧電トランス素子1の幅Wよりも少々広く形成
されている。次に、所定位置にて仮止めされた素子1と
ケース11との空隙のうち、素子1の振動の節となる複
数箇所5a1,5a2,5b1,5b2に、硬化後に弾
性特性を有する接着剤を充填することによってケース1
と素子1とを固定し、その後、複数の突起6a,6b,
7a,7bを切り離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランス素子
のケーシング方法及び圧電トランスに関し、例えば、冷
陰極管の点灯駆動用の電源等に用いて好適な圧電トラン
ス素子のケーシング方法及び圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、携帯型のパーソナルコン
ピュータやデスクトップタイプのパーソナルコンピュー
タにおいては、その表示装置として液晶表示パネルが広
く用いられている。この液晶表示パネルの内部には、一
般に、液晶表示パネルを背照するバックライトとして冷
陰極管が備えられている。この冷陰極管を点灯させるた
めには、一般に、略1kV以上の高電圧が必要であり、
発光を維持するためには数百V程度の電圧を印加するこ
とが必要である。
【0003】上記のようなコンピュータ等の製品におい
ては、バックライト点灯用の昇圧モジュールに対しても
小型化、省電力化への要請が高く、このような要請に応
えるべく、その昇圧モジュールの内部に圧電トランス素
子が広く採用されつつある。
【0004】このような圧電トランス素子の2次領域側
には、例えば上記の冷陰極管を駆動可能な程度の高電圧
が発生するため、安全への配慮からケースに収納して実
装することによって周囲と隔離されるのが一般的であ
る。
【0005】圧電トランス素子のケースへの収納方法と
して、例えば特開平6−342945号には、圧電トラ
ンス素子の1次側及び2次側の振動の節の位置(例え
ば、長さLの素子をλ(1波長)モードで駆動させる場
合は当該素子の端面からからそれぞれL/4の位置)に
ゴムバンド等の帯状の弾性素材を接着すると共に、それ
ら弾性素材の外周面とケース内側の壁面とを接着するこ
とにより収納する方法が提案されている。
【0006】図7は、λモードで駆動させる圧電トラン
ス素子を従来方法でケース内に収納した状態を例示する
断面図であり、上記の従来例にて提案されている収納方
法の一般的な応用例である。
【0007】積層型の圧電トランス素子1には、ケース
21への収納に先立って、振動の節となる2ヶ所の位置
にリング状の支持部材25a及び25bが固定されてお
り、1次側の入力端子2及び不図示の入力端子3、並び
に2次側の出力端子4は、リード線15を介してケース
21の端子22乃至24に接続されている。そして、ケ
ース21に蓋26が取り付けられることにより、密閉状
態の圧電トランスを得る。
【0008】このような構造の圧電トランスを使用すれ
ば、駆動時に高電圧が発生する圧電トランス素子1の2
次側を覆うことができ、電子機器への実装後のメンテナ
ンスや、その電子機器内部における配線との接触等に対
する安全性を確保することができる。
【0009】しかしながら、このような構造の圧電トラ
ンスが搭載される電子機器には、更なる薄型化が切望さ
れていると共に、係る構造の圧電トランスを内蔵する電
子機器の制御回路を放電から保護すべく、当該圧電トラ
ンスと当該電子機器内部の沿面(干渉面:例えばインシ
ュレータや他の電子部品等)との距離L1が規定される
場合がある。この場合、距離L1を圧電トランス素子1
の2次側から当該沿面に放電が起こらない所定距離とし
て捉える場合には、圧電トランスに密閉構造を採用せず
に、当該沿面と圧電トランス素子1との距離L2を距離
L1となるように実装することにより、電子機器を更に
薄型化することができる。
【0010】図8は、λモードで駆動させる圧電トラン
ス素子を、その圧電トランス素子の2次側が露出する構
造のケース内に収納した状態を示す図である。
【0011】同図に示すように、一部に開口を有するケ
ース31を使用すれば、当該沿面と圧電トランス素子1
との距離L2が距離L1となる設計を実現することがで
きるので、図7に示す構造のケース21(蓋26を含
む)を使用する場合と比較して電子機器の更なる薄型化
を実現することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】但し、上述した如く当
該沿面に対して圧電トランス素子1を配置するために
は、リング状の支持部材を使用できないため(当該支持
部材の外周面と当該沿面との距離が距離L1とみなされ
ることによる)、圧電トランス素子1をケース31に収
納するに際しては、圧電トランス素子1を、図8に示す
如く駆動時に振動の節となる位置35a及び35bにお
いて接着剤により正確に固定する必要がある。
【0013】しかしながら、ケース31内の所定位置に
圧電トランス素子1を正確に固定するためには、製造工
程において位置35a及び35bに接着剤を充填するの
に先立って、ケース31と圧電トランス素子1との空隙
にスペーサを挿入する、或いは専用の治具を利用する等
の方法により、ケース31と圧電トランス素子1との位
置決め工程が必要であり、量産するに当たっては非効率
的である。特に、空隙にスペーサを挿入する位置決め方
法においては、使用するスペーサに付着した埃や接着剤
の影響により、位置決め精度にバラツキが生じるおそれ
がある。
【0014】また、特開平11−214764号には、
矩形平板の四方の縁部に側壁を有するカバー(ケース)
であって、それら側壁の所定箇所に複数の爪部を形成し
ておき、そのカバー内に直方体形状の圧電トランス素子
を収納するに際しては、それら爪部によって当該圧電ト
ランス素子を係止すると共に、弾性接着剤を介して当該
カバー内側の底部に当該圧電トランス素子を固定し、そ
の後、それら全ての爪部を除去するという手法が提案さ
れている。
【0015】上記の従来技術によれば、圧電トランス素
子の収納に際して上述したスペーサを使用する必要はな
い。しかしながら、圧電トランス素子とケース底面との
間隔を、弾性接着剤によって所定の間隔に正確に位置決
めすることは容易ではなく、特に、プラスッチックやガ
ラス製のビーズを混入させた弾性接着剤によって圧電ト
ランス素子とケース底面との間隔を所定の間隔に位置決
めする場合には、却って間隔が長くなる場合も予想さ
れ、更に、圧電トランスとしての駆動時には、ビーズと
圧電トランス素子との接触により、動作音の発生要因と
なるおそれがある。
【0016】また、上記の従来技術において、圧電トラ
ンス素子は、ケース底面の2ヶ所の位置においてのみ固
定されるため、ケース内部における保持強度が十分であ
るとは言えず、圧電トランスとしての完成後に、外部よ
り相対的に加えられる衝撃に対する信頼性に欠ける。こ
の場合、ケース底面の2ヶ所の固定箇所に使用する弾性
接着剤の量を増やすことよって圧電トランス素子と底面
との接触面積を増やせば、保持強度は向上するが、その
分、駆動時の圧電トランス素子の振動が抑制され、十分
な性能を発揮できないことも予想される。
【0017】また、上記の従来技術においては、図8を
参照して上述したケース底面の一部に開口を有するタイ
プとは異なり、ケース底面がプレーンな平板であり、且
つその平板に対して圧電トランス素子が弾性接着剤を介
して固定されるので、圧電トランスの高さ(厚さ)を薄
型化するには限界がある。
【0018】そこで本発明は、スペーサや専用治具を使
用することなく、組み立てとケース内部における短手方
向への正確な位置決めとが容易に行える圧電トランス素
子のケーシング方法の提供と、係る方法によって製造さ
れた保持強度に優れる薄型の圧電トランスの提供とを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る圧電トランス素子のケーシング方法
は、以下の構成を特徴とする。
【0020】即ち、柔軟性を有する素材によって成型さ
れたケース内部への圧電トランス素子のケーシング方法
であって、前記圧電トランス素子をケース短手方向の所
定位置にて仮止め可能な複数の突起が、ケース長手方向
に延びる2つの側面の内側に設けられたケースを用い
て、前記圧電トランス素子を、該ケースの柔軟性を利用
してそのケース内に収納することにより、前記圧電トラ
ンス素子を、前記複数の突起によって前記所定位置にて
仮止めする収納工程と、前記所定位置にて仮止めされた
前記圧電トランス素子と前記ケースとの空隙のうち、前
記圧電トランス素子が外部より駆動されたときに振動の
節となる複数箇所に、硬化後に弾性特性を有する接着剤
を充填することにより、それら複数箇所において前記圧
電トランス素子と前記ケースとを固定する固定工程と、
前記ケースに設けられている複数の突起を除去する除去
工程とを有することを特徴とする。
【0021】好適な実施形態において、前記ケースに
は、前記複数の突起を、ケース厚さ方向の前記所定位置
にて前記圧電トランス素子に当接可能な間隔で形成する
と共に、ケース幅方向の間隔を、前記圧電トランス素子
の幅より僅かに広い長さに成型しておくことにより、前
記収納工程における前記仮止めを実現すると良い。
【0022】また、前記ケースは、例えば四角い枠形状
に成型しておき、前記ケースの実装側に対向する他方の
側には、前記圧電トランス素子の1次側を覆うカバーを
一体形成すると良い。
【0023】また、上記の場合、前記ケースの実装側に
対向する他方の側には、前記複数の突起を成型せず、そ
れら突起の代わりに、前記1次側のカバーに開口を設
け、その開口に前記圧電トランス素子の一主面に設けら
れた入力電極に接続するためのリード端子を設けると共
に、該カバーの縁部には、該圧電トランス素子の2次側
方向に延びる押え板を一体形成することにより、前記収
納工程における前記仮止めを実現し、前記切断工程にお
いて、前記押え板と、前記ケースの実装側にのみ形成さ
れている前記複数の突起とを除去すると良い。
【0024】更に、上記の場合において、前記ケースの
長手方向に延びる2側面のうち何れか一方の側面は、前
記2次側の位置において側面をなす代わりに、前記ケー
スの実装側の開口を部分的に覆うように形成しておくこ
とにより、前記収納工程における前記仮止めを実現して
も良い。
【0025】尚、上述した何れの方法においても、前記
ケースにおいて、前記複数の突起の両サイドには、それ
ら突起の前記除去工程における除去を容易にすべく、そ
れぞれスリットを設けると良い。
【0026】また、同目的を達成する圧電トランスは、
上記の方法によって製造されたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
及び圧電トランス素子のケーシング方法を、当該ケース
に収納する圧電トランス素子をλ(1波長)モードで駆
動する場合に適用した実施形態として、図面を参照して
詳細に説明する。
【0028】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態に係るケースに、積層構造の一般的な圧電トランス素
子を収納した状態を示す図であり、図1(a)は、実装
側に対向する他方の側から見た平面図を表し、図1
(b)は、圧電トランス素子が収納されたケースの短手
方向の中心位置における断面図である。また、図2は、
第1の実施形態に係るケースの側面図である。そして、
図3は、第1の実施形態に係るケースに、積層構造の一
般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図で
あり、図3(a)は、図1(b)のA−A断面を表し、
図3(b)は、図1(b)のB−B断面を表わす。
【0029】図1(a)及び図1(b)において、11
は、圧電トランス素子1が収納される合成樹脂素材、或
いはプラスティック等の柔軟性を有する素材によって四
角い枠形状に成型されたケースであり、その1次側の端
面には、リード線15を介して入力電極2,3と接続さ
れる端子12,13が設けられ、2次側の端面には、リ
ード線15を介して出力電極4と接続される端子14が
設けられている。
【0030】5a1,5a2,5b1,5b2は、シリ
コン接着剤等の接着剤による固定箇所であり、これらの
固定箇所は、圧電トランス素子1が外部より駆動された
ときに振動の節となる位置としている。
【0031】また、ケース11の枠形状をなす4面のう
ち、長手方向に並行に対向する2面には、ケース11と
一体成型されたところの、突起6a,6b,7a,7b
が設けられている。これらの突起6a,6b,7a,7
bは、上記の複数箇所に接着剤が充填されるのに先立
て、圧電トランス素子1をケース11内の所定位置に挟
持(仮止め)する突起であり、突起6a,6b,7a,
7bの根元部分には、後述する製造工程において切り離
しを容易にすべく、図3(a)及び図3(b)に示すよ
うに窪み(溝)Da,Dbが設けられている。
【0032】ケース11の側面には、図2に示すよう
に、突起6a,6b,7a,7bの両側に、スリット
(溝)S1乃至S4が設けられている。これらの溝は、
後述する製造工程において接着剤によってケース11と
圧電トランス素子1とが固定された後に、突起6a,6
b,7a,7bを、ニッパー等の刃具、或いは作業員の
手作業によって図3(a)及び図3(b)に示す窪みD
a,Dbの位置にて切り離すことを実現させるために設
けられている。ここで、ケース11にスリットS1乃至
S4を設け、突起6a,6b,7a,7bの切断を、図
3(a)及び図3(b)に示す上下方向からでなく、破
線で示す左右方向からアクセス可能とした理由は、ケー
ス11の幅(図3(a)及び図3(b)の横方向の長
さ)をできるだけ小さくするためであり、ケース11と
圧電トランス素子1との僅かな空隙であっても挿入可能
な刃具が有れば、スリットS1乃至S4、並びに窪みD
a,Dbは設けなくて良い。
【0033】次に、上記の構造を有するケース11を利
用した圧電トランス素子1の製造工程におけるケーシン
グの手順を説明する。
【0034】まず、第1の工程として、ケース11の柔
軟性を利用して当該ケースの幅を広げ、圧電トランス素
子1を当該ケース内に収納し、圧電トランス素子1を、
突起6a,6b,7a,7bによってケース11内の所
定位置に挟持(仮止め)させる。
【0035】次に、第2の工程として、第1の工程にお
いて所定位置にて挟持された圧電トランス素子1とケー
ス11との空隙のうち、圧電トランス素子1が外部より
駆動されたときに振動の節となる複数箇所5a1,5a
2,5b1,5b2に、硬化後に弾性特性を有する接着
剤(例えばシリコン接着剤)を充填することにより、そ
れら複数箇所において圧電トランス素子1とケース11
とを固定する。
【0036】そして、第3の工程として、ケース11に
設けられている複数の突起6a,6b,7a,7bを、
図(a)及び図3(b)に破線で示すライン(即ち、窪
みDa,Dbの位置)にてニッパー等の刃具を用いて切
り離す(或いは、手作業によってケース11の外側方向
に折り曲げることによって切り離す)ことにより、圧電
トランス素子1のケース11への収納が完了する。
【0037】尚、本実施形態に係るケース11において
は、突起6a,6b,7a,7bによって圧電トランス
素子1の短手方向の位置決めを容易にする構造とし、長
手方向の位置決めは、作業者が目測にて圧電トランス素
子1に設けられた不図示のマーキングとケース11との
位置を調整する(或いは、治具を使用しても良い)こと
により行うこととしたが、この構造に限られるものでは
なく、例えば、ケース11の1次側及び/または2次側
の端面に突起6a,6b,7a,7bと同様な突起を少
なくとも1つ設けると良い。この場合は、上記の組み立
て工程において、第1の工程にて圧電トランス素子1
を、突起6a,6b,7a,7bにてケース11内の所
定位置に挟持(仮止め)した後に、その挟持状態のまま
圧電トランス素子1を当該ケース端部の突起に当接さ
せ、その状態のまま第2の工程で固定すると共に、第3
の工程においてそれら全ての突起を切断すれば良い。
【0038】このように、図1及び図3に示した構造の
ケース11を用いて、上述の手順で圧電トランス素子1
をケーシングすれば、図7を参照して説明した密閉式の
圧電トランスを利用する場合と比較して電子機器の薄型
化を実現することができると共に、スペーサや専用治具
を使用することなく、圧電トランス素子1をケース11
内の短手方向(即ち、幅方向と厚さ方向との2方向)の
所定位置に正確且つ容易に、十分な保持強度で収納する
ことができ、短時間でケーシングを行うことができるた
めコストダウンを図ることができる。
【0039】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る圧電トランス素子のケース及びそのケー
スを利用するケーシング方法を基本とする第2の実施形
態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態
と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施
形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0040】上述した第1の実施形態では、ケース11
の高さを最小限に抑制するという観点から、図7に例示
する一般的なケースが有する底面及び蓋を省略する構造
とした。これに対して本実施形態では、第1の実施形態
と同様にケース内の所定位置への圧電トランス素子1の
容易な収納と、圧電トランス素子1の2次側(高圧側)
と沿面との位置関係を必要最小限な距離にすることとが
可能であると共に、更に、第1の実施形態に係るケース
11と比較して強度に優れるケースの実現を目的とす
る。
【0041】図4は、第2の実施形態に係るケースに、
積層構造の一般的な圧電トランス素子を収納した状態を
示す図であり、図4(a)は、実装側に対向する他方の
側から見た平面図を表し、図4(b)は、圧電トランス
素子が収納されたケースの短手方向の中心位置における
断面図である。また、図5は、第2の実施形態に係るケ
ースの側面図である。そして、図6は、第2の実施形態
に係るケースに、積層構造の一般的な圧電トランス素子
を収納した状態を示す断面図であり、図6(a)は、図
4(b)のA−A断面を表し、図6(b)は、図4
(b)のB−B断面を表わす。
【0042】本実施形態に係るケース11Aには、図4
乃至図6に示すように、圧電トランス素子1の1次側の
領域を覆う底面(カバー)が成型されており、その部分
だけが第1の実施形態に係るケース11と異なる。
【0043】また、ケース11Aを用いた圧電トランス
素子1の製造工程におけるケーシングの手順は、第1の
実施形態の場合と同様であり、係る手順で圧電トランス
素子1をケーシングすれば、図7を参照して説明した密
閉式の圧電トランスを利用する場合と比較して電子機器
の薄型化を実現することができると共に、図8を参照し
て説明した従来のケース31と同様な収納状態を、スペ
ーサや専用治具を使用することなく、短手方向(即ち、
幅方向と厚さ方向との2方向)の所定位置に正確且つ容
易に、十分な保持強度で収納することができ、コストダ
ウンを図ることができる。
【0044】尚、上述した各実施形態では、一例とし
て、ケース11(11A)の長手方向に並行に対向する
2面に突起6a,6b,7a,7bを成型することによ
り、圧電トランス素子1の短手方向の位置決めを容易に
する構造について説明したが、この構造に限られるもの
ではなく、ケース内の所定位置にて圧電トランス素子1
を挟持可能な複数の突起を、そのケース内面(底面を含
む)に成型すると共に、それら複数の突起を、それぞれ
切断容易な形状(例えば上述したスリットや溝を設ける
等)に成型すれば、上述した組立工程と略同様な作業手
順を実現することができる。
【0045】また、上述した各実施形態では、一例とし
て同一平面上に入力電極2及び3が設けられ、それら入
力電極とケース11(11A)の接続端子12及び13
とをリード線15により接続したが、この構成に限られ
るものではなく、例えば入力電極2及び3がそれぞれ1
次側の端面まで延設された構造を採用しても良い。
【0046】また、上述した各実施形態においては、一
例として積層構造の圧電トランス素子を用いたが、これ
に限られるものではなく、入力電極が圧電トランス素子
の幅方向の上下面に設けられた単板タイプの圧電トラン
ス素子にも採用することができ、この場合も、上記の如
く上下面に設けられた入力電極を1次側の端面までそれ
ぞれ延設された構造とすれば、リード線のハンダ付け部
分がケースの薄型化の弊害となることはない。
【0047】[第3の実施形態]次に、上述した第1及
び第2の実施形態に係る圧電トランス素子のケース及び
そのケースを利用するケーシング方法を基本とする第3
の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1及
び第2の実施形態と同様な構成については重複する説明
を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説
明する。
【0048】上述した第1及び第2の実施形態では、ケ
ース11、ケース11Aの内部において圧電トランス素
子1を、当該ケースの幅方向と厚さ方向との2方向(短
手方向)の所定位置に正確に位置決めするという観点か
ら、図3及び図6に示したように、突起6a,6b,7
a,7bにより、圧電トランス素子1を、ケース11
(ケース11A)内において幅方向及び厚さ方向の所定
位置に挟持(仮止め)した。係るケースによれば、製造
上の理由等により、圧電トランス素子1の幅が所定のサ
イズより少々大きな場合であっても、図2及び図3(図
5及び図6)に示したように、突起6a,6b,7a,
7bの両サイドにスリットS1乃至S4が形成されてい
るので、ケース全体を撓ませることなく、当該突起部分
がそれぞれ有する弾性によって当該素子の大きさの違い
を吸収することができるので、係る圧電トランス素子
を、ケース11(ケース11A)内に正確に挟持(仮止
め)することができる。
【0049】しかしながら、係るケースの構造を採用す
ることによる効果は、基本的には、それぞれ対向する2
つの突起6aの間隔、突起6bの間隔、突起7aの間
隔、突起7bの間隔、並びに圧電トランス素子1の幅が
略同一に形成されていることを前提条件として必要とす
るため、ケース及び圧電トランス素子の製造上の制約に
なることが予想される。
【0050】そこで、本実施形態では、ケース内部にお
ける圧電トランス素子の幅方向の位置決めについては、
ケースと圧電トランス素子との接触を確実に防止(クリ
アランスを確保)できれば良い、という観点に基づき、
圧電トランスとしての性能上問題とはならない圧電トラ
ンス素子の幅方向の大きさのバラツキに柔軟に対応可能
なケースを実現する。
【0051】本実施形態に係るケース11B及びケース
11Cの全体構造は、第1の実施形態におけるケース1
1(図1及び図2)、第2の実施形態におけるケース1
1A(図4及び図5)と基本的には同じ構造を備えてお
り、上記の目的を達成すべく、突起部分の形状だけが少
々異なる。
【0052】即ち、図9及び図10は、第3の実施形態
に係るケースに、積層構造の一般的な圧電トランス素子
を収納した状態を示す断面図であり、図9(a)は、図
1(b)のA−A断面を表し、図9(b)は、図1
(b)のB−B断面を表わし、図10(a)は、図4
(b)のA−A断面を表し、図10(b)は、図4
(b)のB−B断面を表わす。
【0053】本実施形態に係るケース11B及びケース
11Cには、上述した実施形態の突起6a,6b,7
a,7bの代わりに、突起6aa,6ba,7aa,7
baが形成されており、対向する2つの突起6aaの間
隔L、対向する2つの突起7aa間隔Lは、圧電トラン
ス素子1の幅Wよりも、空隙Paの2倍だけ広く形成さ
れている(尚、不図示の突起6ba,7baについても
同様な位置関係であるとする)。
【0054】本実施形態においても、ケース11B及び
ケース11Cを用いた圧電トランス素子1の製造工程に
おけるケーシングの手順は、第1及び第2の実施形態の
場合と同様であり、係る手順で圧電トランス素子1をケ
ーシングすれば、第1及び第2の実施形態と同様な効果
を享受できると共に、性能上問題とはならない圧電トラ
ンス素子の幅方向の大きさのバラツキに柔軟に対応する
ことができ、更なるコストダウンを図ることができる。
【0055】[第4の実施形態]次に、上述した第2及
び第3の実施形態に係る圧電トランス素子のケース及び
そのケースを利用するケーシング方法を基本とする第4
の実施形態を説明する。以下の説明においては、第2及
び第3の実施形態と同様な構成については重複する説明
を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説
明する。
【0056】本実施形態では、上述した第2の実施形態
に係るケース構造を基本として、第3の実施形態と同様
に、性能上問題とはならない圧電トランス素子の幅方向
の大きさのバラツキに柔軟に対応する。
【0057】図11は、第4の実施形態に係るケース
に、積層構造の一般的な圧電トランス素子を収納した状
態を示す図であり、図11(a)は、実装側に対向する
他方の側から見た平面図を表し、図11(b)は、圧電
トランス素子が収納されたケースの短手方向の中心位置
における断面図である。そして、図12は、第4の実施
形態に係るケースに、積層構造の一般的な圧電トランス
素子を収納した状態を示す断面図であり、図12(a)
は、図11(b)のC−C断面を表し、図12(b)
は、図11(b)のD−D断面を表わす。
【0058】本実施形態に係るケース11Dには、図1
1に示すように、圧電トランス素子1の1次側の領域を
覆う底面(カバー)が成型されると共に、弾性接着剤が
硬化するまで当該ケース内において圧電トランス素子1
を図11(b)の下方向に当接させる押え板8が一体成
型されている。また、ケース11Dには、図12(b)
に示すように、第3の実施形態と同様な形状及び寸法を
有する突起6aa,6baが成型されているが、上述し
た実施形態における突起7aa,7ba(7a,7b)
は成型されていない。
【0059】また、ケース11Dには、上記の各実施形
態におけるリード線15の代わりに、1次側の接続端子
12及び13と入力電極2及び3とを接続する金属製の
リード端子9が設けられており、2次側の端面には、接
続端子14と出力電極4とを接続する金属製のリード端
子10が設けられている。
【0060】このような構造を備えるケースDの機能を
説明すると、圧電トランス素子1が当該ケース内部に収
納された際、当該素子は、リード端子9及び押え板8の
応力により、突起6aa,6baに当接する。これによ
り、圧電トランス素子1は、ケース11Dの内部におい
て、ケース厚さ方向(図11(b)の上下方向)の所定
位置に正確に仮止めすることができる。
【0061】また、本実施形態において、ケース11D
の長手方向の側面内側には、弾性接着剤によって固定す
べき箇所5a1,5a2,5b1,5b2に、図13に
示すような突起41が形成されている。これにより、ケ
ース11D内部で仮止めされた状態の圧電トランス素子
1に対して、第2の工程において弾性接着剤を充填する
に際して、弾性接着剤の充填方向を制御することによっ
て不必要な部分への漏れを防止することができ、固定箇
所5a1,5a2,5b1,5b2に確実に注入するこ
とができると共に、ケース11Dと圧電トランス素子1
との保持強度を、所望の設計強度に容易に管理すること
ができる(尚、この突起41は、他の実施形態に適用し
ても良い)。
【0062】本実施形態におけるケース11Dを用いた
圧電トランス素子1の製造工程におけるケーシングの手
順は、第3の工程において、ケース11Dに設けられて
いる複数の突起6aa,6baと押え板8とを、図11
(b)及び図12(b)に破線で示すラインにて切り離
すことが、上述した各実施形態とは異なる。
【0063】上述した本実施形態によれば、圧電トラン
ス素子1の2次側(高圧側)と沿面との位置関係を必要
最小限な距離にすることとが第2の実施形態及び第3の
実施形態に係るケース11Cと同様に可能であると共
に、性能上問題とはならない圧電トランス素子の幅方向
の大きさのバラツキに柔軟に対応することができ、更な
るコストダウンを図ることができる。
【0064】[第5の実施形態]次に、上述した第4の
実施形態に係る圧電トランス素子のケース及びそのケー
スを利用するケーシング方法を基本とする第5の実施形
態を説明する。以下の説明においては、第4の実施形態
と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施
形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0065】本実施形態では、上述した第4の実施形態
に係るケース構造を基本として、圧電トランス素子1の
2次側(高圧側)と沿面との位置関係を、更に極小化す
る。
【0066】図14は、第5の実施形態に係るケース
に、積層構造の一般的な圧電トランス素子を収納した状
態を示す図であり、図14(a)は、実装側に対向する
他方の側から見た平面図を表し、図14(b)は、圧電
トランス素子が収納されたケースの短手方向の中心位置
における断面図である。そして、図15は、第5の実施
形態に係るケースに、積層構造の一般的な圧電トランス
素子を収納した状態を示す断面図であり、図15(a)
は、図14(b)のC−C断面を表し、図15(b)
は、図14(b)のE−E断面を表わす。
【0067】本実施形態に係るケース11Eには、図1
4及び図15に示すように、ケース長手方向の2次側の
一側面を有しない代わりに、短手方向において突起6b
aに対向する位置に突起Cを有する支持ベース11E−
Bが形成されている点が、第3の実施形態におけるケー
ス11Dの構造と異なる。
【0068】即ち、支持ベース11E−Bは、一方の端
部がケース11Eの略中央において、他方の端部がケー
ス11Eが2次側の端面においてつながるように形成さ
れると共に、圧電トランス素子1が収納された状態にお
いて、当該素子の底面に沿って略並行に延びる形状に形
成されている。そして、本実施形態においても、支持ベ
ース11E−B上に形成された突起Cと、短手方向にお
いて対向する突起6baとの間隔Lは、図15(b)に
示すように、圧電トランス素子1の幅Wよりも空隙Pa
の2倍だけ広く形成されている。また、突起Cの両サイ
ドには、切断を容易にするスリットS5が設けられてい
る。
【0069】このような構造を備えるケースEの機能を
説明すると、圧電トランス素子1が当該ケース内部に収
納された際、当該素子は、リード端子9及び押え板8の
応力により、1次側の突起6aaと、2次側の突起6b
a及び突起Cに当接する。これにより、圧電トランス素
子1は、ケース11Eの内部において、ケース厚さ方向
(図14(b)の上下方向)の所定位置に正確に仮止め
することができる。
【0070】本実施形態におけるケース11Eを用いた
圧電トランス素子1の製造工程におけるケーシングの手
順は、第2の工程において、弾性接着剤を、固定箇所5
b1の代わりに固定箇所5cに充填すること、並びに、
第3の工程において、突起Cを図15(b)に破線で示
すラインにて切り離すこととが、上述した第4の実施形
態と異なる。
【0071】上述した本実施形態によれば、第4の実施
形態と同様な効果を享受することができると共に、圧電
トランス素子1の2次側(高圧側)と沿面との位置関係
を、更に極小化することができ、ケース11Eを利用し
た圧電トランスを備える電子機器の更なる小型化を実現
することができる。
【0072】
【発明の効果】上記の本発明によれば、スペーサや専用
治具を使用することなく、組み立てとケース内部におけ
る短手方向への正確な位置決めとが容易に行える圧電ト
ランス素子のケーシング方法の提供と、係る方法によっ
て製造された保持強度に優れる薄型の圧電トランスの提
供が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るケースに、積層構造の一
般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す図であ
る。
【図2】第1の実施形態に係るケースの側面図である。
【図3】第1の実施形態に係るケースに、積層構造の一
般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図で
ある。
【図4】第2の実施形態に係るケースに、積層構造の一
般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す図であ
る。
【図5】第2の実施形態に係るケースの側面図である。
【図6】図6は、第2の実施形態に係るケースに、積層
構造の一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す
断面図である。
【図7】λモードで駆動させる圧電トランス素子を従来
方法でケース内に収納した状態を例示する断面図であ
る。
【図8】λモードで駆動させる圧電トランス素子を、そ
の圧電トランス素子の2次側が露出する構造のケース内
に収納した状態を示す図である。
【図9】第3の実施形態に係るケースに、積層構造の一
般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図で
ある。
【図10】第3の実施形態に係るケースに、積層構造の
一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図
である。
【図11】第4の実施形態に係るケースに、積層構造の
一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す図であ
る。
【図12】第4の実施形態に係るケースに、積層構造の
一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図
である。
【図13】第4の実施形態に係るケースの長手方向の側
面内側に形成された弾性接着剤のガイド用突起を示す斜
視図である。
【図14】第5の実施形態に係るケースに、積層構造の
一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す図であ
る。
【図15】第5の実施形態に係るケースに、積層構造の
一般的な圧電トランス素子を収納した状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:圧電トランス素子,2,3:入力電極,4:出力電
極,6a,6b,6c,6aa,6ba,7a,7b,
7aa,7ba:突起,8:押え板,9,10:リード
端子,11,11A,11B,11C,11D,11
E,21,31:ケース,11E−B:支持ベース,1
2〜14,22〜24,32〜34:実装端子,15:
リード線,25a,25b:支持部材,26:蓋,35
a,35b,5a1,5a2,5b1,5b2,5c:
接着剤による固定箇所,41:弾性接着剤ガイド用突
起,Da,Db:窪み,S1〜S5:スリット,

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する素材によって成型された
    ケース内部への圧電トランス素子のケーシング方法であ
    って、 前記圧電トランス素子をケース短手方向の所定位置にて
    仮止め可能な複数の突起が、ケース長手方向に延びる2
    つの側面の内側に設けられたケースを用いて、前記圧電
    トランス素子を、該ケースの柔軟性を利用してそのケー
    ス内に収納することにより、前記圧電トランス素子を、
    前記複数の突起によって前記所定位置にて仮止めする収
    納工程と、 前記所定位置にて仮止めされた前記圧電トランス素子と
    前記ケースとの空隙のうち、前記圧電トランス素子が外
    部より駆動されたときに振動の節となる複数箇所に、硬
    化後に弾性特性を有する接着剤を充填することにより、
    それら複数箇所において前記圧電トランス素子と前記ケ
    ースとを固定する固定工程と、 固定後の前記ケースに設けられている複数の突起を除去
    する除去工程と、を有することを特徴とする圧電トラン
    ス素子のケーシング方法。
  2. 【請求項2】 前記ケースには、前記複数の突起を、ケ
    ース厚さ方向の前記所定位置にて前記圧電トランス素子
    に当接可能な間隔で形成すると共に、ケース幅方向の間
    隔を、前記圧電トランス素子の幅より僅かに広い長さに
    成型しておくことにより、前記収納工程における前記仮
    止めを実現することを特徴とする請求項1記載の圧電ト
    ランス素子のケーシング方法。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、四角い枠形状の側面をな
    し、そのケースの実装側に対向する他方の側には、前記
    圧電トランス素子の1次側を覆うカバーを一体形成する
    と共に、前記複数の突起は成型せず、それら突起の代わ
    りに、該1次側のカバーに開口を設け、その開口に前記
    圧電トランス素子の一主面に設けられた入力電極に接続
    するためのリード端子を設け、更に、該カバーの縁部に
    は、該圧電トランス素子の2次側方向に延びる押え板を
    一体形成することにより、前記収納工程における前記仮
    止めを実現し、 前記切断工程において、前記押え板と、前記ケースの実
    装側にのみ形成されている前記複数の突起とを除去する
    ことを特徴とする請求項2記載の圧電トランス素子のケ
    ーシング方法。
  4. 【請求項4】 前記ケースの長手方向に延びる2側面の
    うち何れか一方の側面は、前記2次側の位置において側
    面をなす代わりに、前記ケースの実装側の開口を部分的
    に覆うように形成しておくことにより、前記収納工程に
    おける前記仮止めを実現することを特徴とする請求項3
    記載の圧電トランス素子のケーシング方法。
  5. 【請求項5】 前記ケースにおいて、前記複数の突起の
    両サイドには、それら突起の前記除去工程における除去
    を容易にすべく、それぞれスリットを設けることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の圧電トラ
    ンス素子のケーシング方法。
  6. 【請求項6】 前記複数箇所に相当する前記ケースの側
    面内側には、前記固定工程における前記接着剤の充填方
    向をガイドする突起が設けることを特徴とする請求項1
    乃至請求項5の何れかに記載の圧電トランス素子のケー
    シング方法。
  7. 【請求項7】 柔軟性を有する素材によって成型された
    ケース内部に圧電トランス素子が保持された構造を有す
    る圧電トランスであって、 ケース長手方向に延びる2つの側面の内側に複数の突起
    を有するケースの内部に、そのケースの柔軟性を利用し
    て、前記圧電トランス素子が、該複数の突起によってケ
    ース短手方向の所定位置にて仮止めされ、その仮止めに
    よって生じた前記圧電トランス素子と前記ケースとの空
    隙のうち、前記圧電トランス素子が外部より駆動された
    ときに振動の節となる複数箇所に、硬化後に弾性特性を
    有する接着剤が充填されることにより、それら複数箇所
    において前記圧電トランス素子と前記ケースとが固定さ
    れた後、前記複数の突起が除去された構造を有すること
    を特徴とする圧電トランス。
  8. 【請求項8】 前記複数の突起が除去される前のケース
    において、前記複数の突起は、ケース厚さ方向の前記所
    定位置にて前記圧電トランス素子に当接可能な間隔に形
    成されると共に、ケース幅方向の間隔は前記圧電トラン
    ス素子の幅より僅かに広い長さに成型された構造を有す
    ることを特徴とする請求項7記載の圧電トランス。
  9. 【請求項9】 前記ケースは、四角い枠形状の側面をな
    し、そのケースの実装側に対向する他方の側には、前記
    圧電トランス素子の1次側を覆うカバーが一体形成され
    ると共に、前記複数の突起の代わりに、該1次側のカバ
    ーに開口が設けられ、その開口に前記圧電トランス素子
    の一主面に設けられた入力電極に接続するためのリード
    端子が設けられ、更に、該カバーの縁部には、前記接着
    剤が硬化した後に除去されるところの、前記圧電トラン
    ス素子の2次側方向に延びる押え板が一体形成された構
    造を有し、その押え板と、前記ケースの実装側にのみ形
    成されている前記複数の突起とが除去されていることを
    特徴とする請求項8記載の圧電トランス。
  10. 【請求項10】 前記ケースの長手方向に延びる2側面
    のうち何れか一方の側面は、前記2次側の位置において
    側面をなす代わりに、前記ケースの実装側の開口を部分
    的に覆うように形成された構造を有することを特徴とす
    る請求項9記載の圧電トランス。
  11. 【請求項11】 前記複数の突起が除去される前のケー
    スは、前記複数の突起の両サイドに、それら突起の除去
    を容易にすべく、それぞれスリットが設けられた構造を
    有することを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れ
    かに記載の圧電トランス。
  12. 【請求項12】 前記複数箇所に相当する前記ケースの
    側面内側には、前記接着剤の充填方向をガイドする突起
    が設けられた構造を有することを特徴とする請求項7乃
    至請求項11の何れかに記載の圧電トランス。
JP2000217702A 1999-11-05 2000-07-18 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス Expired - Fee Related JP3400412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000217702A JP3400412B2 (ja) 1999-11-05 2000-07-18 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-315615 1999-11-05
JP31561599 1999-11-05
JP2000217702A JP3400412B2 (ja) 1999-11-05 2000-07-18 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001196654A true JP2001196654A (ja) 2001-07-19
JP3400412B2 JP3400412B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=26568374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000217702A Expired - Fee Related JP3400412B2 (ja) 1999-11-05 2000-07-18 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3400412B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3400412B2 (ja) 2003-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1517171B1 (en) Liquid crystal display device
KR0158528B1 (ko) 복합전자부품 및 이의 제조방법
JP4493064B2 (ja) 平面型蛍光ランプの固定構造、及び液晶表示装置
JP2002170521A (ja) 平面型蛍光ランプ、照明装置及び液晶表示装置
US11747684B2 (en) Display panel comprising a conductive structure layer having a bent portion attached to a first smooth surface of a protective strip and manufacturing method for the display panel
JP3400412B2 (ja) 圧電トランス素子のケーシング方法及び圧電トランス
CN102148611A (zh) 压电振动器及使用该压电振动器的振荡器
JPH11214764A (ja) 圧電トランス
JPH11249113A (ja) 液晶表示装置
US6262518B1 (en) Housing for piezoelectric transformer device
KR20210129784A (ko) 보이스 코일 모터 및 이의 제조방법
JP2005259443A (ja) 画像表示装置
JPH0936692A (ja) 圧電振動子
US20230418025A1 (en) Optical module
JP2001060842A (ja) 小型電子部品
JP2002176207A (ja) 圧電トランス素子収納用ケース
JP4426204B2 (ja) 圧電トランス装置
JPH10284973A (ja) 気密端子
KR100258623B1 (ko) 압전변압기 설치장치
JP4153191B2 (ja) 圧電トランス
JPH0733356Y2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JPS6242548A (ja) 半導体装置
KR100322059B1 (ko) 형광표시장치
JP2001244518A (ja) 圧電トランス素子のケース及びケーシング方法及び圧電トランス
JPH09260740A (ja) 圧電トランスおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees