JP2001196154A - 高周波誘導加熱式調理装置 - Google Patents

高周波誘導加熱式調理装置

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JP2001196154A
JP2001196154A JP2000079083A JP2000079083A JP2001196154A JP 2001196154 A JP2001196154 A JP 2001196154A JP 2000079083 A JP2000079083 A JP 2000079083A JP 2000079083 A JP2000079083 A JP 2000079083A JP 2001196154 A JP2001196154 A JP 2001196154A
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heating coil
heating
pot
section
frequency induction
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JP2000079083A
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Kazuhiro Oya
一浩 大宅
Mikio Ando
幹雄 安藤
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Parchitec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鍋が大きくなったり、その外面の形状が複雑と
なったりしても、材料の選定及び加工が容易で、安価な
加熱コイル保持具を備えた 高周波誘導加熱式調理装置
を提供する。 【解決手段】 金属製の鍋1に渦電流を発生させ、高周
波誘導により加熱するところの、少なくとも1個の加熱
ユニット2を備え、且つその加熱ユニット2が、線状又
は帯状の加熱コイル2c,その加熱コイル2cに高周波
電流を通電するインバータ2f,及び前記加熱コイル2
cを、鍋1の外面に沿うよう敷設する加熱コイル保持具
5,を備えたものであって、加熱コイル保持具5は、複
数片の平板状の支持体5aを備えており、しかも、その
各支持体5aの少なくとも大半の部分は、隣り合う他の
支持体5aとは、加熱コイル2cを架橋支持可能な限
り、離間して配置され、そのうえ、その厚み部分に加熱
コイル2cが敷設されるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
第1節
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源としてガス・
油等の代りに電気を利用した高周波誘導加熱式調理装置
に関するものであって、特に、加熱コイル保持具の改良
に関するものである。 第2節
【従来の技術】高周波誘導加熱式調理装置については、
既に出願人によって、それぞれ炊飯、積層状卵焼等の専
用のもの、さらに調理方法の異なる多様な料理の加熱調
理に対応した、汎用のものを提案済みである。また、煮
炊機と称して、攪拌をも自動的に行う装置が幾つか提案
されている。 第3節 上記いずれのものも、金属製の鍋に渦電流を発生させ、
高周波誘導により加熱するところの、少なくとも1個の
加熱ユニットを備え、且つその加熱ユニットは、線状又
は帯状の加熱コイル,鍋の外面に沿って敷設する非磁性
体よりなる加熱コイル保持具,を備えている。 第4節 鍋が小さく、その外面の形状が単純なものであれば、加
熱コイルを敷設する、加熱コイル保持具の面は、比較的
容易に、且つ安価に形成可能であるが、鍋が大きくなつ
たり、その外面の形状が複雑となったりすると、非磁性
且つ不良導体(例えばセラミック)であるため、その材
料の選定及び加工が困難となり、そのための出費が著増
するという問題点がある。しかも、保持具への加熱コイ
ルの敷設には、位置決め、固定等煩雑であり、多大の時
間を要するという問題点がある。 第5節
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
した従来技術の欠点を除くためになされたものであっ
て、その目的とするところは、鍋が大きくなったり、そ
の外面の形状が複雑となったりしても、材料の選定及び
製作が容易で、安価であり、しかも加熱コイルの敷設が
容易な加熱コイル保持具を備えたところの、各種煮炊き
物、炒め物、天ぷら、汁物、さらに解凍等可能な高周波
誘導加熱式調理装置を提供するものである。 第6節
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、請求項1の発明の高周波誘導加熱式調理装置は、金
属製の鍋1に渦電流を発生させ、高周波誘導により加熱
するところの、少なくとも1個の加熱ユニット2を備
え、且つその加熱ユニット2が、線状又は帯状の加熱コ
イル2c,その加熱コイル2cに高周波電流を通電する
インバータ2f,及び前記加熱コイル2cを、鍋1の外
面の少なくとも一部にに沿うよう敷設する加熱コイル保
持具5,15,25,35を備えたものであって、加熱
コイル保持具5,15,25,35は、複数片の支持体
5a,15a,25a,35aを備えており、しかも、
その各支持体5a,15a,25a,35aの少なくと
も大半の部分は、隣り合う他の支持体5a,15a,2
5a,35aとは、加熱コイル2cを架橋支持可能な限
り、離間して配置している。 第7節 請求項2の発明は、請求項1の発明の構成に加えて、各
支持体5a,15a,25a,35aは平板状であり、
且つ、その厚み部分に加熱コイル2cを敷設するよう構
成している。なお、厚み部分とは、平板状の支持体5
a,15a,25a,35aの縁に沿って形成される、
平板の面に垂直又は略垂直な部分(面)のことを意味す
る。 第8節 請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の構成に加え
て、複数片の支持体5a,25a,35aの少なくとも
一部を、鍋1の鉛直中心線の周りに放射状に配列したも
のである。 第9節 請求項4の発明は、請求項1又は2の発明のいずれかの
構成に加えて、複数片の支持体15a,25a,35a
の少なくとも一部を、互いに格子状に交差させて配列し
たものである。 第10節 請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明の
構成に加えて、各支持体25a,35aの上面に複数の
凹状保持部25b,35bを形成し、その凹状保持部2
5b,35bに加熱コイル2cを嵌込み、敷設可能に構
成している。 第11節 請求項1の発明によれば、加熱コイル保持具5,15,
25,35は、複数片の支持体5a,15a,25a,
35aを備えているため、鍋1が大きくなったり、その
外面の形状が複雑となったりしても、各支持体5a,1
5a,25a,35aは、安価な、非磁性且つ不良導体
よりなる材料を用いて、加熱コイル2cを敷設する、限
定された上縁部分のみを鍋1の外面の形状に合わせるよ
う製作すればよく、材料入手、成形・加工等の製作を含
め、そのコストを著しく低減可能である。もちろん、そ
れによって鍋1と加熱コイル2cとの間隔を全敷設面に
わたって最適な値にすることが可能であり、より一層の
均一加熱が可能となり、熱効率も向上する。 第12節 請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に
加えて、支持体5a,15a,25a,35aは、平板
状であり、且つ、その厚み部分に加熱コイル2cを敷設
するよう構成しているため、大量生産品の安価な平板状
の材料を所望の形状に裁断することによって製作可能で
あり、コストを一層低減可能である。 第13節 請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の作用
効果に加えて、鍋1の外面形状が、外側に凸の、曲線又
は/及び折れ線を鉛直線を軸に回転させた回転体(断面
円形)である場合、同形・同寸の複数片の支持体5a,
25a,35aを製作し、鍋1の鉛直中心線を軸に放射
状に配列し、そのうえに加熱コイル2cを渦巻き状に敷
設すればよく、さらにコストを低減可能である。 第14節 請求項4の発明によれば、請求項1又は2の発明のいず
れかの作用効果に加えて、複数片の支持体15a,25
a,35aは、形状・寸法の種類は増加するが、支持体
15a,25a,35a間の間隔の粗密の差が小さくな
り、支持体15a,25a,35aの片数は、放射状配
列のものよりも条件によっては少なくすることが出来
る。 第15節 請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の発明
のいずれかの作用効果に加えて、加熱コイル2cの断面
形状、敷設パターンが決まれば、その断面形状に合わせ
た凹状保持部5bを、敷設パターンに合わせて形成し、
加熱コイル2cを、始点から終点に向かって、各凹状保
持部25b,35bに順に嵌め込んで行くだけで、加熱
コイル2cが如何なる断面形状であっても、また、敷設
パターンがどうであっても、それに合わせて、加熱コイ
ル2cを確実、且つ容易に敷設可能である。 第16節
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。それぞれ図1は本発明の実施の
形態に係わる調理装置の原理を示す加熱ユニット断面図
及びその制御系統を示すブロック図、図2は、図1の加
熱コイル及びその保持具を示す縦断面図、図3はその平
面図、図4は加熱ユニットの正面図、図5はその側面
図、及び図6は鍋搬送配置機構4を備えた高周波誘導加
熱式調理装置の全体外形を示す斜視図である。 第17節 本発明の実施の形態例に係わる高周波誘導加熱式調理装
置は、金属製の鍋1をそれぞれ加熱する加熱ユニット
2,その加熱ユニット2に鍋1を搬送配置する鍋搬送配
置機構4,及びその鍋搬送配置機構4ならびに加熱ユニ
ット2を間接的に制御する集中制御部6,を備えたもの
である。 第18節 なお、上記調理装置の前段には、種類によって異なる食
材の加工・秤量等の前処理器具群、後段には、鍋からバ
ット等への移替機、空になった鍋の洗浄器等の後処理器
具群が配置され、隣接する器具の間には、コンベアが設
けられている(図示省略)。 第19節 先ず鍋1について説明すると、図4及び5に示すよう
に、通常は、鍋1の外面形状は、外側に凸の、曲線又は
/及び折れ線を鉛直線を軸に回転させた回転体であっ
て、底面よりも開口上面が広い、断面円形の椀状であ
る。上端周縁にはフランジ1aが取付けられると共に、
開口面は、ヒンジによって開閉自在の蓋1bで覆われて
いる。 第20節 しかも、後述するように、加熱ユニット2に載せられた
状態で、食材を手前側へ排出可能に、水平軸2xの周り
に回動自在に支持されている。なお、本体は、断面長方
形、長円形等も可能であり、円形に限定されるものでは
ない。鍋1としては、ゴム状シール材によって蓋1bと
のシール性が高められ、加圧下での加熱が可能なもの
(いわゆる圧力鍋)も含まれる。 第21節 鍋1の材質その他の構成について説明すると、本体は、
例えばアルミの鋳込みによって製造されており、その内
外面は、それぞれフッ素加工、鉄及びアルミ亜鉛溶射加
工されており、蓋1bはステンレス製である。なお、鍋
1の本体と蓋1bとの間には、後述する蒸気温度を検出
するための蒸気口1cが設けられている。その他、鍋1
の外面にはラベル・印刷・刻印等のその鍋1固有の釜識
別用記号Rが記載されていて、釜1の順序が入れ替って
も、調理装置の入口に設けられた光センサー等の識別手
段Pにより鍋1の識別が可能になっている。 第22節 次に加熱ユニット2について説明すると、図1に示すよ
うに、先ず鍋1をフランジを介して支持する箱状の支持
枠2aが設けられ、その支持枠2a内には、鍋1を発熱
させる加熱コイル2cが設けられているが、その加熱コ
イル2cを鍋1の側面及び底面に沿うよう保持するため
に、後述する非磁性の加熱コイル保持具5が設けられて
いる。加熱コイル2に高周波電流が通電されると、磁
場が変化し、鍋1を通る磁場が変化し、鍋1に渦電流が
発生することにより、鍋1が発熱するよう構成されてい
る。なお、加熱ユニット2は、図6では、水平1列(例
えば5個)に配置されているが、図4及び5に示すよう
に1個でよく、これに限定されるものではない。 第23節 加熱コイル保持具5について図1乃至3により説明す
る。これは複数片の支持体5aを備えており、しかも、
その各支持体5aの少なくとも大半の部分は、隣り合う
他の支持体5aとは、加熱コイル2cを架橋支持可能な
限り、離間して配置してある。しかも、各支持体5aは
平板状であり、且つ、平板状の材料の裁断(必要であれ
ば研削・研磨)によって形成され、その厚み部分に加熱
コイル2cが敷設されるよう、上縁部分は、鍋1の外面
に沿った曲線又は折れ線に形成されている。 第24節 さらに、鍋1の外面形状が、外側に凸の、曲線又は/及
び折れ線を鉛直線を軸に回転させた回転体(断面円形)
である場合について説明すると、支持体5aはいずれも
同形・同寸に形成されており、支持枠2aの底面に、鍋
1の鉛直中心線を軸にして、放射状に配列された状態で
固定されている。そのため、支持体5aの上縁部分の各
点は、鍋1の外面から等距離にあり、それらを含む面
(包絡面)は、鍋1の外面に沿った形状となっている。 第25節 加熱コイル2cの支持体5aへの敷設に当たっては、先
ず、等幅の帯状且つ渦巻き状の良導体金属板よりなり、
しかも全体の形状が敷設面に一致するよう形成されたも
のが準備される。その製作(コイル化)の方法として
は、上記金属平板をプレス等で成形した後、レーザーに
よって等幅の帯状且つ渦巻き状に溶断する等の手段が挙
げられるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
製作された加熱コイル2cは、複数片の支持体5aに載
置された後、ネジ等(図示省略)によって、支持体5a
に固定される。 第26節 なお、鍋1が浅い場合、加熱コイル2cは、平板のま
ま、レーザーによって、等幅の帯状且つ渦巻き状に溶断
によって製作し、僅かずつずらすことによって、変形
し、敷設面に一致させた後、ネジ等によって、支持体5
aに固定することも可能である。また、反対に鍋1の外
面の形状の変化が大きい場合は、1本の加熱コイルによ
らず、例えば、中央底面部は円形渦巻きとしても、側面
は螺旋状のものにするか、又は側面を周方向に複数の区
域に分割して、変形渦巻きやヘアピン状のものにするか
等複数本に分離して敷設してもよい。 第27節 各鍋1を搬送配置する鍋搬送配機構4について説明する
と、図6に示すように、列状に配列された複数の加熱ユ
ニット2の両側上方を長手方向に延びる一対の水平レー
ル4a,4a、そのレール4a,4a上を走行する走行
体4b及びその走行体4bに懸垂された鍋持上げ部材4
cを備えており、鍋1は鍋持上げ部材4cにより持上げ
られ、走行体4bの移動に伴って、高周波誘導加熱部分
3の上方を水平方向に搬送され、加熱ユニット2に配置
されるように構成されている。なお、上記走行体4bに
は、必要に応じて、調味料・香辛料等をそれぞれ鍋1に
添加可能に、添加剤ユニット(図示省略)も付設され
る。 第28節 各加熱ユニット2の制御手段について図1により説明す
ると、センサとして、鍋1の底面中央に当接するよう取
付けられた底面温度センサ2dと,上記蒸気口1cより
噴出する蒸気温度を検出可能な蒸気温度センサ2eと,
の2種類が設けられている。なお、底面温度センサ2d
は、鍋1内の温度・加熱度合を知るためばかりでなく、
被加熱物の攪拌程度を知るために有効であり、また、蒸
気温度センサ2eは、被加熱物の加熱度合の他、内容物
に含まれる水分量を知るうえに有効である。 第29節 さらに、各加熱ユニット2には、予め複数種の加熱カー
ブ及びその加熱カーブに対応する操作手順が書込まれた
プログラムメモリ2hが設けられている。そのため、集
中制御部6から各加熱コイル2cへの加熱開始の信号が
通信ケーブルによりインタフェース2kを介して各加熱
ユニット2のインバータ2fに送られると、選定された
加熱カーブに沿って、インバータ2fが制御されると共
に、調理作業者に対して、光・音声よりなる指示手段2
sによって、操作についての指示が発せられるよう、デ
ィスプレイ2p、発光体2q、スピーカ2rが設けられ
ている。 第30節 なお、集中制御部6は、調理装置のみならず、それの作
動に必要な、前段の食材の加工・秤量等の前処理器具
群、後段の移替機、鍋の洗浄器等の後処理器具群、コン
ベアの制御も可能に構成されているが、それに限定され
るものではなく、小規模のものでは、調理装置のみを制
御するものであってもよい。また、ここでプログラムメ
モリ2hとは、予め複数種の加熱カーブ及び調理者へ操
作手順が入力された、RAMや着脱自在の各種記憶媒体
に、それぞれ変更可能に書かれたプログラムを意味す
る。 第31節 先ず加熱コイル保持具5の作用について説明する。加熱
コイル保持具5は、複数片の支持体5aを備えているた
め、鍋1が大きくなったり、その外面の形状が複雑とな
ったりしても、各支持体5aは、平板状であり、且つ、
その厚み部分に加熱コイル2cが敷設されるよう構成さ
れているため、安価な、非磁性且つ不良導体よりなる材
料を用いて、加熱コイル2cを敷設する、限定された上
縁部分のみを鍋1の外面の形状に合わせるよう裁断すれ
ばよく、材料入手・成形・加工等の製作を含め、そのコ
ストを著しく低減可能である。 第32節 もちろん、鍋1と加熱コイル2cとの間隔を全敷設面に
わたって最適な値にすることが可能であり、より一層の
均一加熱が可能となり、熱効率も向上する。なお、加熱
コイル保持具として、複数の支持体5aの間の上面全部
ではなく、その一部を比較的に単純な形状の板が架橋し
たものは、加熱コイル2cの敷設容易、強度増大等の効
果の他に、上記作用効果も発揮され、上面が一体の従来
例に比較して優れており、本発明に含まれる。 第33節 その他、鍋1の外面形状が、外側に凸の、曲線又は/及
び折れ線を鉛直線を軸に回転させた回転体(断面円形)
である場合、同形・同寸の複数片の支持体5aを製作
し、鍋1の鉛直中心線を軸に放射状に配列し、そのうえ
に加熱コイル2cを渦巻き状に敷設すればよく、さらに
コストを低減可能である。 第34節 次に調理装置による調理について説明する。先ず、非加
熱物が装填された鍋1は、コンベアを介して調理装置の
入口に運ばれる。ここで、釜搬送配置機構4の走行体4
bが、レール4a,4aに案内されて、調理装置の入口
側に水平移動し、鍋持上げ部材4cが降下し、鍋1を持
上げる。この鍋持上げ部材4cによって持上げられた鍋
1は走行体4bに伴われて、加熱ユニット2の上方を移
動し、任意の加熱ユニット2へ搬送され、配置される。 第35節 なお、その際、鍋1の外面に記載された鍋識別用記号R
により、鍋1の順序が入れ替っても、光センサー等の識
別手段Pにより鍋1の識別が可能になっており、その鍋
識別データが集中制御部6に転送される。そのため、集
中制御部6によって、各鍋1が配置された加熱ユニット
2に対して最適の加熱カーブ及びその加熱カーブに対応
する操作手順が確実に選定される。 第36節 加熱ユニット2に鍋1が配置されると、後述する通り、
集中制御部6により制御されて、その加熱ユニット2に
高周波電流が通電され、鍋1を通る磁場が変化し、その
磁場の変化により、鍋1に渦電流が発生し、鍋1が発熱
し、後述するよう、その熱によって内部の被加熱物が設
定された加熱カーブに沿って加熱され、調理が進行す
る。 第37節 その際、集中制御部6から各加熱コイル2cへの加熱開
始の信号が通信ケーブルによりインタフェース2kを介
して各加熱ユニット2のインバータ2fに送られると共
に、プログラムメモリ2hに予め書込まれた複数種の加
熱カーブの中から、最適の加熱カーブ及びそれに対応す
る調理作業者に対する、操作手順が選定される。その選
定された加熱カーブに沿って、各インバータ2fがそれ
ぞれ制御されると共に、次々とディスプレイ2p、発光
体2q、スピーカ2rから操作についての指示が発せら
れるので、調理作業者は、それに従って、攪拌器具によ
る攪拌等種々の操作を行えばよい。 第38節 なお、加熱カーブとして、被加熱物の種類、煮、炊き、
炒め、揚げ等の形態の種類等に応じて、それぞれ複数種
類準備されており、さらにその加熱カーブに対してそれ
ぞれ電力値を変更する時期を決めるセンサ2d,2eの
検出値が設定されている。 第39節 例えば、圧力鍋1で黒豆を煮る場合の手順について説明
すると、先ず、黒豆をさっと洗って水気を切る。次に錆
びた釘を数本を洗い、ガーゼに包む。3番目に、圧力鍋
1に黒豆の2倍の水を入れて沸騰させ、砂糖・醤油・塩
を指定量加える。4番目に、それに前述り黒豆を入れ、
重曹少量とガーゼに包んだ釘を入れて蓋1bをして、す
ぐ加熱を止め、そのまま約10時間静置する。5番目
に、蓋1bを取り、強火にし、黒い泡・アクが浮き上が
って来たら取り除き、その分差し水を追加する。6番目
に、蓋1bをして、重い錘を付け、シューシューと沸騰
して来たら、弱火にし、20分で加熱を止め、静置す
る。 第40節 加熱カーブとそれに対応する操作手順とが書かれたプロ
グラムメモリhを選択し、調理装置を作動させると、上
述の手順では曖昧な表現となっているが、後は、プログ
ラムメモリhにそれぞれ書かれている通りに、強火、加
圧時の強弱加熱の、温度、時間が設定された3種類の加
熱カーブに基づいて加熱が行われ、また、調味料や水等
の添加、泡・アク取り等の指示が、ディスプレイ2p、
発光体2q、スピーカ2rから発せられるので、調理作
業者は、それに従って操作すれば、非熟練者でも目的の
圧力鍋による煮豆が容易に製造可能である。なお、電力
は、センサ2d,2e検出値と設定値との差によって、
フィードバック又はフィードフォーワード制御される。 第41節 揚げ物について説明すると、例えば小魚をから揚げする
場合、塩水で洗って、背に切れ目を入れ、小麦粉をまぶ
して4〜5分おき、165〜170℃の油で気長くカラ
ッと揚げるのに対して、茄子等野菜を揚げる場合は、洗
って、適当な大きさに切って、小魚と同じ温度で、さっ
と色よく揚げる。 第42節 この場合も、手順に沿って、加熱カーブとそれに対応す
る操作手順とが書かれたプログラムメモリhを選択し、
加熱ユニット2に載置された鍋1に油を入れ、調理装置
を作動させると、加熱カーブに基づき加熱される。底面
温度センサ2dの検出値により上記温度に達したことが
検出されれば、片数、間隔等を付けて、食材を油の中に
入れるよう指示が発せられる。蒸気温度センサ2eによ
り、一旦温度が下がるが、また元の温度に復帰し、所定
時間経過したことで、今度は揚げ上がった食材を掬い揚
げるよう指示が発せられるので、調理作業者はその指示
に従って操作すればよい。 第43節 以上のように、加熱ユニット2での調理が完了すると、
鍋1が手前側に傾けられ、バットに移されることもある
が、通常は、集中制御部6によって制御されて、走行体
4bがその鍋1の位置に移動し、鍋持上げ部材4cが降
下し、鍋1を持上げたうえ、調理装置の出口へ運ぶ。出
口へ運ばれた鍋1は、必要があれば、熟成等で暫く静置
されることがあるが、バット等への移替が行われ、さら
に、空になった鍋1は洗浄器(図示省略)に送られ、洗
浄され、次の調理の時のために待機させられる。以上の
ことから、調理作業者が固体・液体の食材の入った鍋1
を持ち運ぶ必要がなく、負担が著しく軽減される。 第44節 その他、予め複数種の加熱カーブ及びそれに対応する操
作手順が入力された着脱自在の記憶媒体等が準備されて
いれば、その記憶媒体を介して、集中制御部6又は各加
熱ユニット2に加熱カーブ及びそれに対応する操作手順
が書込み可能である。それによって、加熱カーブ及びそ
れに対応する操作手順の入力がさらに容易になり、調理
現場における調理が著しく容易になる。 第45節 また、熱源に電気が使用されていることは、従来例のよ
うにガス漏れによる中毒・爆発等の危険性が全くなく、
安全であり、しかも、調理装置の構造が簡単になり、給
気・燃焼ガスの排気の設備も不必要であって、その運転
保守が極めて容易になる。 第46節 加熱コイル保持具15の第2の実施の形態例について図
7により説明すると、上記の実施の形態例の構成に加え
て、複数片の支持体15aが、互いに長方形の格子状に
交差するよう配列されたものであって、例えば水平断面
が長円形の外面形状を持つ鍋1に対しては、長円形の長
径及び短径にそれぞれ平行な平板状の支持体15aが、
互いに交差するよう配列されている。しかも、各支持体
15aの上縁部分の形状は、鍋1の外面の、その支持体
15aを含む鉛直断面に合わせて、裁断等によって形成
されている。 第47節 そのため、複数片の支持体15aは、形状・寸法の種類
は増加するが、放射状に配列されたものに比較して、支
持体15a間の間隔の粗密の差が小さくなり、条件によ
っては、片数を低減可能である。 第48節 加熱コイル保持具25の第3の実施の形態例について図
8により説明すると、その構成は上記第1又は第2の実
施の形態例の構成と略同様であるが、特に、支持体25
aの集合体の上面には、前述の実施の形態例同様、加熱
コイル2cが渦巻き状に敷設可能に、各支持体25aの
上面が切り欠かれ、複数の凹状保持部25bが形成され
ている。 第49節 この加熱コイル2cは、例えば径0.4ミリのエナメル
被覆の銅線、51本を撚り合わせた束状のものよりな
る。また、凹状保持部25bは、加熱コイル2cの径よ
り僅かに大きい径の円形に形成されると共に、加熱コイ
ル2cの径より若干小さい幅の開口が形成されている。
なお、凹状保持部25bの断面形状、配置は、加熱コイ
ル2cの断面形状、敷設パターンが決まるものであっ
て、これに限定されるものではない。 第50節 加熱コイル2cの保持具25への敷設に当たっては、僅
かに変形、扁平化された加熱コイル2cが各凹状保持部
25bの開口から差し込まれ、さらにその固定のため、
例えば開口部に耐熱性の接着剤が添付される。なお、鍋
1と加熱コイル2cとの電気的絶縁を確実にするため、
両者の間にガラス繊維織布よりなり、絶縁シートShが
配置される。 第51節 作用について説明すると、加熱コイル2cが如何なる断
面形状であっても、また、敷設パターンがどうであって
も、それに合わせて、凹状保持部25bの断面形状、配
置が決定されれば、後は、加熱コイル2cは、始点から
終点に向かって、各凹状保持部25bに順に嵌め込ま
れ、さらに開口に接着剤が添付され、固定されるだけ
で、加熱コイル2cを容易に敷設可能であり、加熱コイ
ル2cの作業性、固定の確実性に優れている。 第52節 加熱コイル保持具35の第4の実施の形態例について図
9により説明すると、前述の第3の実施の形態例の凹状
保持部25bが、支持体25aの切り欠きによって形成
されたのに対して、支持体35aが切り欠かれることな
く、その上面に、別に準備された板状成形体よりなる凹
状保持部35bが取り付けられたものである。そのため
当然ながら、鍋1の底面と支持体35aの上面との距離
は、第3の実施形態例のそれよりもその分だけ開けられ
る。 第53節 なお、支持体35aへの取付は、底に設けられた脚部3
5cを介して、溶着、ボルト35e等によって行われ
る。また、この凹状保持部35bの、加熱コイル2cの
長手方向の長さは、支持体35aの厚さと同じでもよ
く、また、加熱コイル2cの折れ曲がりを少なくするす
るためには、それよりも長い方がよく、特に限定される
ものではない。 第54節 作用について説明すると、第3の実施の形態例のそれと
略同じであるが、凹状保持部35bの開口を、第3の実
施の形態例のそれよりも小さくすることが出来る。それ
によって、加熱コイル2cの嵌込み時に、弾性限界内で
それを変形させることによって、開口部を大きくすれ
ば、加熱コイル2cを扁平化することなく、嵌込み可能
であり、その後の接着剤等による加熱コイル2cの固定
も不要となる。 第55節
【発明の効果】以上のとおり請求項1の記載の発明によ
れば、鍋1が大きくなったり、その外面の形状が複雑と
なったりしても、各支持体5a,15a,25a,35
aは、安価な、非磁性且つ不良導体よりなる材料を用い
て、加熱コイル2cを敷設する、限定された上縁部分の
みを鍋1の外面の形状に合わせよう製作すればよく、材
料入手・成形・加工等を含め、そのコストを著しく低減
可能である。もちろん、それによって鍋1と加熱コイル
2cとの間隔を全敷設面にわたって最適な値にすること
が可能であり、より一層の均一加熱が可能となり、熱効
率も向上する。 第56節 請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え
て、支持体5a,15a,25a,35aは、大量生産
品の安価な平板状の材料を所望の形状に裁断することに
よって製作可能であり、コストを一層低減可能である。 第57節 請求項3の発明によれば、請求項1又2の発明の効果に
加えて、鍋1の外面形状が、外側に凸の、曲線又は/及
び折れ線を鉛直線を軸に回転させた回転体(断面円形)
である場合、同形・同寸の複数片の支持体5a,25
a,35aを製作し、鍋1の鉛直中心線を軸に放射状に
配列し、そのうえに加熱コイル2cを渦巻き状に敷設す
ればよく、さらにコストを低減可能である。 第58節 請求項4に記載の発明によれば、請求項1又2の発明の
効果に加えて、複数片の支持体15a,25a,35a
は、形状・寸法の種類は増加するが、支持体15a,2
5a,35a間の間隔の粗密の差が小さくなり、支持体
15a,25a,35aの片数は、放射状配列のものよ
りも条件によっては少なくすることが出来る。 第59節 請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の発明
のいずれかの効果に加えて、加熱コイル2cの断面形
状、敷設パターンが決まれば、加熱コイル2cが如何な
る断面形状であっても、また、敷設パターンがどうであ
っても、それに合わせて、加熱コイル2cを確実、且つ
容易に敷設可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる高周波誘導加熱式
調理装置の原理を示す加熱ユニット断面図及びその制御
系統を示すブロック図である。
【図2】図1の加熱コイル及びその保持具を示す縦断面
図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】加熱ユニットの全体外形を示す正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】鍋搬送配置機構を備えた高周波誘導加熱式調理
装置の全体外形を示す斜視図である。
【図7】加熱コイル及びその保持具の第2の実施の形態
例を示す平面図である。
【図8】加熱コイル及び加熱コイル保持具の第3の実施
の形態例の要部を示す部分断面図である。
【図9】加熱コイル及び加熱コイル保持具の第4の実施
の形態例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鍋 1a フランジ 1b 蓋 1c 蒸気口 2 加熱ユニット 2a 支持枠 2c 加熱コイル 2d 温度センサ 2e 蒸気センサ 2f インバータ 2h プログラムメモリ 2k インタフェース 2p ディスプレイ 2q 発光体 2r スピーカ 2s 指示手段 2x 水平軸 4 鍋搬送配置機構 4a レール 4b 走行体 4c 鍋持上げ部材 5 加熱コイル保持具 5a 支持体 6 集中制御部 15 加熱コイル保持具 15a 支持体 25 加熱コイル保持具 25a 支持体 25b 凹状保持部 35 加熱コイル保持具 35a 支持体 35b 凹状保持部 35c 脚部 35e ボルト P 識別手段 R 識別記号 Sh 絶縁シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA02 AA08 AB01 AB04 AB05 AC37 AD03 AD05 AD35 AD40 CD42 CD43 4B054 AA02 AB01 AB04 AC12 BA10 BB11 CA04 CE15 CE17 CG01 CG10 CH11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の鍋(1)に渦電流を発生させ、
    高周波誘導により加熱するところの、少なくとも1個の
    加熱ユニット(2)を備え、且つその加熱ユニット
    (2)が、線状又は帯状の加熱コイル(2),その加熱
    コイル(2c)に高周波電流を通電するインバータ(2
    f),及び前記加熱コイル(2c)を、鍋(1)の外面
    の少なくとも一部に沿うよう敷設する加熱コイル保持具
    (5,15,25,35),を備えた高周波誘導加熱式
    調理装置であって、 加熱コイル保持具(5,15,25,35)は、複数片
    の支持体(5a,15a,25a,35a)を備えてお
    り、しかも、その各支持体(5a,15a,25a,3
    5a)の少なくとも大半の部分は、隣り合う他の支持体
    (5a,15a,25a,35a)とは、加熱コイル
    (2c)を架橋支持可能な限り、離間して配置している
    ことを特徴とする高周波誘導加熱式調理装置。
  2. 【請求項2】 各支持体(5a,15a,25a,35
    a)は、平板状であり、且つ、その厚み部分に加熱コイ
    ル(2c)を敷設するよう構成していることを特徴とす
    る、請求項1に記載の高周波誘導加熱式調理装置。
  3. 【請求項3】 複数片の支持体(5a,25a,35
    a)の少なくとも一部を、鍋(1)の鉛直中心線の周り
    に放射状に配列したことを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の高周波誘導加熱式調理装置。
  4. 【請求項4】 複数片の支持体(15a,25a,35
    a)の少なくとも一部を、互いに格子状に交差させて配
    列したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の高周
    波誘導加熱式調理装置。
  5. 【請求項5】 各支持体(25a,35a)の上面に、
    複数の凹状保持部(25b,35b)を設け、その凹状
    保持部(25b,35b)に加熱コイル(2c)を嵌込
    み、敷設可能に構成したことをを特徴とする、請求項1
    乃至4のいずれかに記載の高周波誘導加熱式調理装置。
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