JP2001196000A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2001196000A
JP2001196000A JP2000006302A JP2000006302A JP2001196000A JP 2001196000 A JP2001196000 A JP 2001196000A JP 2000006302 A JP2000006302 A JP 2000006302A JP 2000006302 A JP2000006302 A JP 2000006302A JP 2001196000 A JP2001196000 A JP 2001196000A
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color cathode
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Hideo Tanabe
英夫 田辺
Mitsuru Watanabe
満 渡辺
Takao Nakamura
考雄 中村
Hiroshi Kawasaki
浩 川崎
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Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/0738Mitigating undesirable mechanical effects
    • H01J2229/0744Vibrations

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外部からカラー陰極線管に印加される衝撃を吸
収してシャドウマスクの振動を防止する。 【解決手段】蛍光面を内面に形成したパネル1と、電子
銃14を収容したネック3と、パネルとネックとを連接
するファンネル2とからなる真空外囲器を備え、パネル
1内に懸架した色選別電極構体6を具備し、色選別電極
構体6は薄板に多数の電子ビーム通過孔を形成した色選
別電極7と、この色選別電極7を保持する保持枠8とを
有し、上記保持枠8に弾性材で形成した単一の振動抑制
部材12をそのスプリングバック力により弾圧接触させ
て装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係り、特に色選別電極構体を具備し外部衝撃に起因する
色選別電極構体の振動を抑制して表示画像の品質劣化を
防止したカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機やパソコン等の情報処理機
器のモニターとしてカラー陰極線管が広く使用されてい
る。この種のカラー陰極線管は、内面に画面(スクリー
ン)を形成する複数色(一般には3色、以下の説明では
3色として説明する)に区分した蛍光体層を塗布したパ
ネルと、3色の蛍光体層に対応する電子ビームを発射す
る電子銃を収納したネック、およびパネルからネックに
到る断面が漸次減少する漏斗形状のファンネルとからな
る真空外囲器で構成され、上記パネルの内面に近接し
て、上記各色の蛍光体層を選別するためのシャドウマス
クあるいはアパーチャグリル(商品名)、所謂色選別電
極を有する色選別電極構体を具備したものが主流となっ
ている。
【0003】色選別電極構体は、概して多数の電子ビー
ム通過孔(丸孔、長方形または矩形孔等)あるいはすだ
れ状の開口(以下、電子ビーム通過孔と総称する)を形
成した色選別電極(以下、シャドウマスクと総称する)
と、その周辺を保持する保持枠(以下、マスクフレーム
と称する)とから構成されている。そして、マスクフレ
ームの外周に取り付けた懸架機構でパネルの側壁(スカ
ート部)の内面に懸架支持されている。以下、シャドウ
マスクをマスクフレームに取り付けたものをシャドウマ
スク構体と称することにする。
【0004】このシャドウマスクの機能は、3色の蛍光
体層のそれぞれに対応して電子銃から発射される3本の
電子ビームが上記蛍光体層のそれぞれに分担して射突す
るように当該3本の電子ビームの各通路を制御するもの
である。
【0005】この種のシャドウマスク構体を構成するシ
ャドウマスクは、通常、鉄(Fe)もしくは熱膨張係数
の小さな鉄−ニッケル合金(Fe−Ni合金)からなる
薄板に電子ビーム通過孔を形成したものである。パネル
の内面に形成した蛍光体層は、この電子ビーム通過孔の
形状に略対応した形状を有し、各色の蛍光体層は前記区
分にしたがって塗布形成されている。
【0006】なお、以下の説明で、シャドウマスクに形
成した電子ビーム通過孔の形状を特定する場合は、上記
丸孔をもったシャドウマスクをドット型シャドウマス
ク、長方形または矩形孔をもったシャドウマスクをスロ
ット型シャドウマスク、すだれ状の孔をもったシャドウ
マスクをアパーチャグリルと言うことにする。
【0007】一般に、シャドウマスク構体を構成するシ
ャドウマスクは、カラー陰極線管の動作中に、電子ビー
ムが射突することによって温度が上昇して熱膨張を起こ
す。このため、3色の蛍光体層に近接して配置したシャ
ドウマスクの多数の電子ビーム通過孔の中のいくつかの
配置位置が若干変位し、電子ビームの射突位置のずれを
生じ、正しい色再現ができなくなるという不所望の事態
が発生する。
【0008】シャドウマスク構体は薄い板に多数の電子
ビーム通過孔あるいはアパーチャグリルを形成し、これ
を枠状のマスクフレームに溶接して構成されている。こ
のシャドウマスク構体は、マスクフレームの外側に固定
したスプリング材で構成したマスク懸架機構をパネルの
スカート部内壁に植設したスタッドピンに係合させて装
着している。
【0009】このような構造のカラー陰極線管に外部か
ら衝撃が加わったり、モニターセットやカラーテレビセ
ット、内蔵音声機構から発生する振動、あるいは消磁装
置の動作に伴う振動が発生すると、この衝撃や振動はパ
ネルのスタッドピンと懸架機構を介してシャドウマスク
構体のマスクフレームに伝わり、このマスクフレームに
溶接したシャドウマスクを振動させる。その結果、電子
ビームが射突する蛍光体の位置に微小なずれが生じ、色
ずれ等の表示画像の劣化が発生する。
【0010】張力を印加して架張した形式のシャドウマ
スク構体では、熱膨張により上記張力が減少し、振動し
易くなる。また、近年の画面サイズの大型化やシャドウ
マスクを構成する板材の薄肉化に伴い、ドット型やスロ
ット型のシャドウマスクでも、外部衝撃の印加による振
動が発生し易くなっている。
【0011】特に、高精細の画像表示を目的としたモニ
ター用などのカラー陰極線管では、表示画像の精細度を
上げようとしたとき、シャドウマスクの熱膨張に起因す
る電子ビームの射突位置のずれは無視できなくなる。
【0012】このような不所望の事態を避けるために、
シャドウマスクを備えたカラー陰極線管においては、ア
パーチャグリルを用いたものの場合は当該アパーチャグ
リルの上下方向(アパーチャグリルの延在方向、垂直走
査方向)に張力を印加した状態でマスクフレームに固定
し、ドット型シャドウマスク、またはスロット型シャド
ウマスクを用いたものではシャドウマスクの構成材料と
して熱膨張係数の小さなFe−Ni合金を用いて、これ
をプレス成型したものをマスクフレームに取り付けてい
る。
【0013】さらに、近年、パネルの外面(画面:フェ
ース)を平坦とした、所謂フラット型のカラー陰極線管
が実用化されている。このフラット型のカラー陰極線管
では、シャドウマスクの熱膨張に起因する電子ビームの
射突位置のずれによる上記した影響が顕著に現れ、また
Fe−Ni合金を用いたスロット型シャドウマスクまた
はドット型シャドウマスクでも少なくとも上下方向に張
力を印加した状態でマスクフレームに取り付けたシャド
ウマスク構体も実用化されている。
【0014】上記した何れのシャドウマスク構体におい
ても、精細度を高くすると、色純度裕度(ピュリティ裕
度)が小さくなり、例えば動作中にカラー陰極線管の外
部から衝撃が加わったり、あるいはカラーテレビや情報
処理機器に内蔵する音声再生装置(スピーカ等)からの
音響、もしくは通常のテレビ受像機などには設置してあ
る消磁回路の動作時に発生する減衰振動でシャドウマス
ク構体が振動を起こして、電子ビームと蛍光体層の位置
ずれが生じ、その結果として、所謂ハウリング現象(画
面のゆれ)が発生する。
【0015】このハウリング現象は上記した張力を印加
した形式のシャドウマスク構体で顕著であり、画面のゆ
れが長時間にわたって持続する場合がある。また、張力
を印加したものに限らず、プレス成型したシャドウマス
クでも同様の現象が発生する場合がある。
【0016】このようなハウリング現象を解消する従来
技術として、シャドウマスク構体のマスクフレームとパ
ネルのスカート部内壁に植設したピン(スタッドピン)
との間に振動吸収部材を取り付け、強い外部衝撃やスピ
ーカ等からの音響による振動を吸収し、シャドウマスク
構体には僅かの振動しか加わらないようにしたものが実
開平6−48152号公報に開示されている。
【0017】上記公報に開示の振動吸収部材は、マスク
フレームに固定した固定部と、この固定部の延長領域か
ら略60度に屈曲した第1吸収部と、この第1吸収部か
ら略60度に屈曲された第2吸収部とからなる、全体と
して略三角形状を有し、第1吸収部および第2吸収部の
それぞれに球形部材(ボール)を取り付けたものであ
る。
【0018】この振動吸収部材は、カラー陰極線管に印
加された外部振動を第1吸収部と第2吸収部との間にあ
る略三角形状の頂点部とスタッドピンの狭い頂上部との
間の摩擦、および第2吸収部の端部と固定部との間の摩
擦とで一次的に吸収し、さらに第1吸収部と第2吸収部
のそれぞれに取り付けた球形部材の重さに基づく慣性力
で二次的に制動させるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平6−481
52号公報に開示の手段は、球形部材を取り付けた略三
角形状のもので構成した複雑な構造であるため、カラー
陰極線管の製造工程が多くなり、コスト高となる問題が
ある。
【0020】また、同公報に開示の手段は、外部衝撃に
よるシャドウマスクの振動を正しく制動するためには、
略三角形状の頂点部とスタッドピンの狭い頂上部との正
しい位置合わせをする必要がある。すなわち、振動吸収
部材をマスクフレームに固定する際に、その固定位置の
位置決め精度を充分に高める必要があると共に、シャド
ウマスク構体をパネルの固定する際にそのマスクフレー
ムの装着を高精度に位置決めする必要があることから、
マスクフレームに振動吸収部材を高い寸法精度で取り付
ける作業が要求されるという問題がある。
【0021】本発明の目的は、上記の諸問題を解消し、
簡単な構成で外部からカラー陰極線管に印加される衝撃
を吸収してシャドウマスクの振動を防止したカラー陰極
線管を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、シャドウマスク構体を構成するマスクフ
レームに弾性材で形成した単一の振動抑制部材を装着し
たことを特徴とする。以下、本発明の代表的な構成を記
述する。
【0023】(1):蛍光面を内面に形成したパネル
と、電子銃を収容したネックと、パネルとネックとを連
接するファンネルとからなる真空外囲器を備え、上記パ
ネル内に懸架した色選別電極構体(シャドウマスク構
体)を具備し、上記シャドウマスク構体は、薄板に多数
の電子ビーム通過孔を形成した色選別電極(シャドウマ
スク)と、このシャドウマスクを保持する保持枠(マス
クフレーム)とを有し、上記マスクフレームに弾性材で
形成した単一の振動抑制部材を装着した。
【0024】(2):マスクフレームを、その一部また
は全部の断面が中空部を有する部材で構成し、上記中空
部に弾性材で形成した単一の振動抑制部材を装着した。
【0025】(3):マスクフレームを、その一部また
は全部の断面がL字形の部材で構成し、上記L字形の隅
内に沿って弾性材で形成した単一の振動抑制部材を装着
した。
【0026】(4):前記振動抑制部材の端部に前記マ
スクフレームに係合して離脱を防止するための係止部を
有するものとした。
【0027】(5):前記振動抑制部材を単一の細長薄
板または単一の棒状体で形成した。
【0028】上記本発明の構成において、前記振動抑制
部材の固有振動数がマスクフレームの固有振動数と異な
り、前記振動抑制部材はマスクフレームから離脱しない
ように取り付け、そのマスクフレームの壁面との弾圧接
触部が外部衝撃で瞬間的に移動、あるいは乖離してマス
クフレームの振動を抑制する。これにより、シャドウマ
スクへの振動の伝達が抑制される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【0030】図1は本発明によるカラー陰極線管の第1
実施例を説明する全体構成の模式断面図である。このカ
ラー陰極線管は内面に区画した3色の蛍光体層5を塗布
したパネル1と、3本の電子ビーム16を発射する電子
銃14を収容したネック3と、パネル1とネック3を連
接するファンネル2とで真空外囲器を構成している。
【0031】パネル1の外面4は画面であり、内面に形
成した蛍光体層5に近接してシャドウマスク構体6が設
置してある。このシャドウマスク構体6は、色選別電極
であるシャドウマスク7と、このシャドウマスクを固定
したマスクフレーム8で構成されている。マスクフレー
ム8の長辺8Aの外側には板状の懸架スプリング9の一
端が溶接してあり、他端をパネル1のスカート内壁に植
設したスタッドピン(図示せず)に係止し、同様にマス
クフレーム8の短辺8Bの外側にも板状の懸架スプリン
グ11の一端が溶接してあり、パネル1のスカート内壁
に植設したスタッドピン17に懸架スプリング11の他
端を係止してシャドウマスク構体6を懸架してある。な
お、符号15は磁気シールドであり、地磁気等の外部磁
気から電子ビーム16を遮蔽している。
【0032】電子銃14から発射された3本の電子ビー
ム16のそれぞれは、ネック3とファンネル2の遷移領
域に外装した偏向ヨーク13で発生される水平磁界と垂
直磁界で2方向に偏向され、シャドウマスク7に形成し
た電子ビーム通過孔で色選別されて所定の蛍光体層5に
射突する。
【0033】シャドウマスク構体6を構成するマスクフ
レーム8の長辺8Aには振動抑制部材12が内挿設置さ
れ、その両端に折り曲げ12Aを有し、この折り曲げ1
2Aを当該マスクフレーム8の長辺8Aの開口端に係合
させて脱落を防止している。
【0034】図2は図1におけるシャドウマスク構体の
構成を説明する模式図である。同図(a)に示したよう
に、このシャドウマスク構体6は、前記したスロット型
シャドウマスクで構成され、そのマスクフレーム8は、
断面が略三角形の長辺8Aと断面がコ字形の短辺8Bを
組み合わせた枠状部材である。
【0035】このマスクフレーム8の一対の長辺8Aの
間に長方形の電子ビーム通過孔19を多数形成したスロ
ット型シャドウマスク7を張力をかけて溶接している。
長辺8Aの外側には懸架スプリング9が、短辺8Bにも
懸架スプリング11が溶接されている。この懸架スプリ
ング9および11は、所定の幅を持つ帯状の薄板スプリ
ング部材である。
【0036】マスクフレーム8の長辺8Aは、板体の曲
げと溶接で断面が略三角形に形成してあり、その中空内
部すなわちシャドウマスク7に直角な部分の裏面に沿っ
て振動抑制部材12が内挿設置され、その両端に形成し
た折り曲げ12Aを当該直角な部分の端縁に係止してあ
る。振動抑制部材12はその両端の折り曲げ12Aの間
の一箇所もしくは複数箇所で上記直角な部分の裏面の壁
面に弾性接触するように長手方向に沿って湾曲されてい
る。この振動抑制部材12のサイズ、大きさ、重量を種
々の値に変えて実験したところ、振動抑制部材12一個
あたりの重量はマスクフレームの総重量の1%乃至15
%、その一個あたりの長辺8Aに対する弾圧の大きさが
当該一個あたりの重量の1.1倍乃至10倍としたとき
に振動防止効果が良好であった。これは、基本的には、
振動抑制部材12の固有振動数がマスクフレームのそれ
より大きく異なって両者の間での弾圧接触部の移動と瞬
間的な乖離と接触を繰り返してマスクフレームの振動を
早急に減少させることによる。
【0037】本実施例では、マスクフレーム8の総重量
1200gに対し、板厚1.2mm、幅12mm、長さ
450mmのFe−Ni合金板を曲げ加工して形成した
重量50gの振動抑制部材12を、100gの力で長辺
8Aに弾圧するようにした。
【0038】なお、このシャドウマスク7は、図2の
(b)に示したように、長手方向が張力印加方向に向い
た多数の長方形のスロット(電子ビーム通過孔)19を
ブリッジ部20を介して配置したものである。このシャ
ドウマスク7のサイズの一例を挙げると、次のとおりで
ある。
【0039】シャドウマスク7の板体は、厚さが0.1
mmのFe−Ni合金板であり、縦方向(短辺方向:垂
直走査方向)サイズは320mm、横方向(長辺方向:
水平走査方向)サイズは420mmである。そして、縦
約300mm、×横約400mmの範囲の有効面内に、
幅が0.06mm、長さが0.21mmのスロット19
が、縦ピッチが0.26mm、横ピッチが0.24mm
で多数形成されている。
【0040】スロット19を連結するブリッジ20は、
スロット19が当該スロット19の縦列の一列置き毎に
同じ位置となるように配置してあり、隣り合うスロット
の縦列毎に半ピッチずれるようになっている。
【0041】マスクフレーム8の長辺8Aと短辺8Bは
共に、厚さが1.5mmのFe−Ni合金板で形成され
ている。
【0042】このようにシャドウマスク構体のマスクフ
レームに振動抑制部材を設置した本実施例の構成によ
り、カラー陰極線管に外部から衝撃あるいは音響振動も
しくは消磁動作等の振動が印加された際、当該衝撃ある
いは音響振動がマスクフレームで吸収され、シャドウマ
スクの振動を抑制し、色ずれなどの画質劣化を防止する
ことができる。
【0043】図3は本発明によるカラー陰極線管の第2
実施例を説明するシャドウマスク構体のマスクフレーム
の要部模式図である。本実施例は、図3の(a)に示し
たように、前記第1実施例におけるマスクフレーム8の
長辺8Aを構成する断面が略三角形の内側斜面に振動抑
制部材12を内挿設置したものである。
【0044】この振動抑制部材12は、図3(b)、図
3(c)に示すように、上記長辺8Aの内側斜面(図3
(b))又は直角形成部の長手方向の略中央に(図3
(c))、点Pで弾圧接触するような湾曲を有し、両端
に形成した折り曲げ12Aを当該長辺8Aの内側斜面の
端部に係止して脱落しないように設置してある。
【0045】本実施例によっても、カラー陰極線管に外
部から衝撃あるいは音響振動もしくは消磁動作等の振動
が印加された際、当該衝撃あるいは音響振動などがマス
クフレームで吸収され、シャドウマスクの振動を抑制
し、色ずれなどの画質劣化を防止することができる。
【0046】図4は本発明によるカラー陰極線管の第3
実施例を説明するシャドウマスク構体のマスクフレーム
の要部模式図である。本実施例は、シャドウマスク構体
を構成するマスクフレームを板体の曲げと溶接で断面が
略四角形をなす中空部材としたものに振動抑制部材を内
挿したものである。
【0047】すなわち、図4に示したように、マスクフ
レーム8の長辺8Aを構成する断面が略四角形の内側壁
面に振動抑制部材12を内挿設置したものである。振動
抑制部材12を設置した内側壁面は、シャドウマスクの
溶接辺と直交する壁面とする。この振動抑制部材12
も、上記長辺8Aの当該振動抑制部材12の係止壁面と
対向する内側反対壁面に弾圧接触するような湾曲を有
し、両端に形成した折り曲げ12Aを当該長辺8Aの内
側壁面の端部に係止して脱落しないように設置してあ
る。
【0048】本実施例によっても、カラー陰極線管に外
部から衝撃あるいは音響振動もしくは消磁動作等の振動
が印加された際、当該衝撃あるいは音響振動などがマス
クフレームで吸収され、シャドウマスクの振動を抑制
し、色ずれなどの画質劣化を防止することができる。
【0049】図5は本発明によるカラー陰極線管の第4
実施例を説明するシャドウマスク構体のマスクフレーム
の要部模式図である。本実施例も、第3実施例と同様に
シャドウマスク構体を構成するマスクフレームを板体の
曲げと溶接で断面が略四角形をなす中空部材としたもの
に振動抑制部材を内挿したものである。
【0050】図5に示したように、マスクフレーム8の
長辺8Aを構成する断面が略四角形の内側壁面に振動抑
制部材12を内挿設置した。振動抑制部材12を設置し
た内側壁面は、シャドウマスクの溶接辺と直交する壁面
とする。この振動抑制部材12も、上記長辺8Aの当該
振動抑制部材12の係止壁面と対向する内側反対壁面に
弾圧接触するような湾曲を有し、両端に形成した折り曲
げ12Aを当該長辺8Aの内側壁面の端部から後退した
位置に形成した係止溝12Bに係止して脱落しないよう
に設置してある。
【0051】本実施例によっても、カラー陰極線管に外
部から衝撃あるいは音響振動もしくは消磁動作等の振動
が印加された際、当該衝撃あるいは音響振動などがマス
クフレームで吸収され、シャドウマスクの振動を抑制
し、色ずれなどの画質劣化を防止することができる。
【0052】図6と図7は本発明によるカラー陰極線管
の第5実施例と第6実施例を説明するシャドウマスク構
体のマスクフレームの要部模式図である。これらの実施
例は、マスクフレームの長辺が断面L字形の板部材で構
成したものに本発明を適用したものである。
【0053】本実施例では、マスクフレームを断面がL
字形の長辺8Aと短辺8Bを枠状に溶接して構成してあ
り、その長辺8AのL字形の内側壁面に振動抑制部材1
2を取り付ける。その取り付け場所は、図6の第5実施
例のように、シャドウマスクを溶接する辺でもよいし、
図7に示した第6実施例のように、短辺を溶接する辺で
も良い。
【0054】本実施例によっても、カラー陰極線管に外
部から衝撃あるいは音響振動もしくは消磁動作等の振動
が印加された際、当該衝撃あるいは音響振動などがマス
クフレームで吸収され、シャドウマスクの振動を抑制
し、色ずれなどの画質劣化を防止することができる。
【0055】図8は本発明によるカラー陰極線管の第7
実施例を説明する全体構成の模式断面図である。本実施
例のカラー陰極線管は、そのシャドウマスク構体60が
プレス方式の自己形状保持型シャドウマスク、すなわち
シャドウマスク70がドット型またはスロット型の電子
ビーム通過孔を形成したシャドウマスク原板をパネル1
の内面形状に倣ってプレス成型したもので、その周辺を
マスクフレーム80の内周縁に溶接したものである。図
8に示したカラー陰極線管は、シャドウマスク構体の部
分を除いて図1に示したものと基本的には同じであるの
で、その他の構成の説明は省略する。
【0056】図8におけるシャドウマスク構体60を構
成するマスクフレーム80はシャドウマスクの溶接側の
壁が大なるL字形の断面をなすが、基本的には断面がI
字形の帯状の枠体でよい。そして、マスクフレーム80
の長辺80Aの内面(L字形の隅内、またはI字形の内
壁)に沿って振動抑制部材12を取り付けたものであ
る。
【0057】図9は図8における振動抑制部材の取り付
け構造を説明するマスクフレームの斜視図である。振動
抑制部材12はマスクフレーム80の長辺の内面に弾圧
接触するように湾曲され、両端に折り曲げ12Aを備え
ている。マスクフレーム80の長辺の端部近傍には溝1
2Bが形成してある。この溝12Bに振動抑制部材12
の折り曲げ12Aを係止する。このとき、振動抑制部材
12をその湾曲が戻る方向に当該湾曲のスプリング力
(弾性)に抗して係止する。
【0058】したがって、振動抑制部材12は、その湾
曲部で長辺80Aの内壁に弾圧接触する。この振動抑制
部材12のマスクフレームへの取り付け態様は前記した
各実施例でも同様である。
【0059】本実施例によっても、カラー陰極線管に外
部から衝撃あるいは音響振動もしくは消磁動作等の振動
が印加された際、当該衝撃あるいは音響振動などがマス
クフレームで吸収され、シャドウマスクの振動を抑制
し、色ずれなどの画質劣化を防止することができる。
【0060】上記本発明の各実施例で説明したように、
シャドウマスクの振動抑制部材はシャドウマスク構体に
溶接する必要がなく、組み立ての際に単にマスクフレー
ムの中空部または内壁に沿って弾圧接触させて装着する
ものであるため、特別の組み立て工程を要せず、従来技
術のような複雑な機構でないため、製造コストも低減で
きる。
【0061】上記では、振動抑制部材をマスクフレーム
の長辺に装着したが、必ずしも長辺である必要はなく、
その短辺、または長辺と短辺に装着してもよい。さら
に、マスクフレームの長辺または短辺の一方、あるいは
各一方、その他の組み合わせとすることでも本発明の目
的が達成される。これらの実施の形態は上記実施例に順
ずるので、特に説明はしない。
【0062】上記の振動抑制部材は、帯状の金属スプリ
ング材を好適とするが、これに代えて棒状の金属スプリ
ング材を用いてもよい。また、マスクフレームとの弾圧
接触点は一箇所に限らず、当該振動抑制部材の湾曲を複
数として二箇所以上でマスクフレームと弾圧接触させる
ようにしても同様の効果を奏する。
【0063】さらに、以上の実施例では、パネルの外面
を平坦として所謂フラット型のカラー陰極線管について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、従来からの曲面をもったパネル外面としたカラー陰
極線管にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャドウマスクとマスクフレームからなるシャドウマス
ク構体を具備したカラー陰極線管に対し、簡単な構成で
外部から当該カラー陰極線管に印加される衝撃に起因す
る振動をマスクフレームで吸収してシャドウマスクの振
動を防止し、表示画像の品質の劣化を効果的に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の第1実施例を説
明する全体構成の模式断面図である。
【図2】図1におけるシャドウマスク構体の構成を説明
する模式図である。
【図3】本発明によるカラー陰極線管の第2実施例を説
明するシャドウマスク構体のマスクフレームの要部模式
図である。
【図4】本発明によるカラー陰極線管の第3実施例を説
明するシャドウマスク構体のマスクフレームの要部模式
図である。
【図5】本発明によるカラー陰極線管の第4実施例を説
明するシャドウマスク構体のマスクフレームの要部模式
図である。
【図6】本発明によるカラー陰極線管の第5実施例を説
明するシャドウマスク構体のマスクフレームの要部模式
図である。
【図7】本発明によるカラー陰極線管の第6実施例を説
明するシャドウマスク構体のマスクフレームの要部模式
図である。
【図8】本発明によるカラー陰極線管の第7実施例を説
明する全体構成の模式断面図である。
【図9】図8における振動抑制部材の取り付け構造を説
明するマスクフレームの斜視図である。
【符号の説明】
1・・・パネル、2・・・ファンネル、3・・・ネッ
ク、4・・・パネルの外面(画面)、5・・・蛍光体
層、6・・・色選別電極構体(シャドウマスク構体)、
7・・・色選別電極(シャドウマスク)、8・・・マス
クフレーム、8A・・・マスクフレームの長辺、8B・
・・マスクフレームの短辺、9,11・・・懸架スプリ
ング、12・・・振動抑制部材、12A・・・折り曲
げ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 満 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 中村 考雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 川崎 浩 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C031 EE08 EE15 EH04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面を内面に形成したパネルと、電子銃
    を収容したネックと、パネルとネックとを連接するファ
    ンネルとからなる真空外囲器を備え、上記パネル内に懸
    架した色選別電極構体を具備し、 上記色選別電極構体は、薄板に多数の電子ビーム通過孔
    を形成した色選別電極と、この色選別電極を保持する保
    持枠とを有し、上記保持枠に弾性材で形成した単一の振
    動抑制部材をそのスプリングバック力により弾圧接触さ
    せて装着したことを特徴とするカラー陰極線管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1372181A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-17 Thomson Licensing S.A. Vibration absorber device for colour cathode-ray tube

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