JP2001195669A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JP2001195669A
JP2001195669A JP2000001994A JP2000001994A JP2001195669A JP 2001195669 A JP2001195669 A JP 2001195669A JP 2000001994 A JP2000001994 A JP 2000001994A JP 2000001994 A JP2000001994 A JP 2000001994A JP 2001195669 A JP2001195669 A JP 2001195669A
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contact
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alarm
tag
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JP2000001994A
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尚敬 ▲高▼濱
Hisataka Takahama
Yoriaki Kuroda
頼明 黒田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高い盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 盗難防止装置を取り付けた対象物Tがゲ
ートに接近して、タグ本体2が送信器から送信された信
号を受信した場合、タグ本体2に内蔵された制御器は警
報器を作動させて警報を発し、対象物Tの盗難を防止す
る。また、タグ本体2を対象物Tから脱離させた場合、
レバーがケースから突出するため、制御器はそれを検出
し、警報器を作動させて警報を発する。一方、タグ本体
2と対象物Tとの間に薄い板材を挿入してレバーを押さ
えた状態で、帯材5を切断した場合、又は、粘着テープ
でタグ本体2を対象物Tに固定した後、帯材5を切断し
た場合、タグ本体2に設けた両接触子の間が不導通状態
になるため、制御器はそれを検出し、警報器を作動させ
て警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難を防止すべき
対象物への取り付け・取り外し状態を検出して自ら警報
を発する自鳴式の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20及び図21は、従来の自鳴式の盗難防
止タグの使用状態を説明する説明図であり、両図中、10
0 は短冊状の盗難防止タグ(以後、単にタグともいう)
である。タグ100 の正面から、常開接点であるボタンス
イッチのボタン102 が進退自在に突出しており、タグ10
0 は、その背面を箱及びケース等、盗難を防止すべき対
象物Tの一面に対向させてそれに当接させることによっ
て、前記ボタン102 をタグ本体101 内へ押し込んで閉路
し、その状態で、粘着テープ,両面テープ又は合成樹脂
製ラップ等の取り付け材によって対象物Tに取り付けて
ある。
【0003】タグ100 は、送信器から送信される信号を
受信するアンテナ、ブザー及びバッテリ等を内蔵してい
る。送信器は、タグ100 が受信し得る強度の信号を所定
の領域内へ送信するようになしてあり、出入口に設置し
たゲートに送信器を配設しておく。タグ100 を取り付け
た対象物Tがゲートに接近して、タグ100 が送信器から
送信された信号を受信した場合、タグ100 は警報器を作
動させて警報音を発し、対象物Tの盗難を防止する。ま
た、取り付け材を取り除いてタグ100 を対象物Tから取
り外した場合、ボタン102 が突出して開路するため、タ
グ100 はそれを検出し、警報器を作動させて警報音を発
する。
【0004】ところで、前述したボタンスイッチに代え
て次のようなレバースイッチを設けた盗難防止タグも開
発されている。
【0005】図22は従来の他の盗難防止タグに設けたレ
バースイッチの構成を示す模式的側面図であり、図中、
91は側面視が略正方形のケースである。ケース91の内部
には、長方形にその長辺を下ていとする台形を設けた形
状の空洞部92が設けてあり、ケース91の上面には前記空
洞部92に連通する開口が開設してある。空洞部92内の開
口近傍には、導線を一回巻回した導通バネ95が配してあ
り、導通バネ95は該導通バネ95に内嵌した支持軸93によ
って支持されている。
【0006】導通バネ95は、略180°に開いた一端側
を空洞部92の壁面に倣って湾曲させてあり、他端側は、
空洞部92の壁面に倣って湾曲させると共に、その先端近
傍の位置と前記一端側の先端の位置とが略一致するよう
になしてある。導通バネ95には三角屋根形状のレバー97
が、その先端をケース91の開口から突出させて連結して
あり、レバー97は導通バネ95によって支持軸93回りに揺
動自在に支持されている。
【0007】支持軸93の両側には、空洞部92の両側面か
らコンマ形状の2つの電極98,98の頭部が突出してお
り、両電極98,98の頭部には導通バネ95の両端部が接触
している。電極98,98の脚部はケース91の外へ延設して
あり、警報器の動作を制御する制御装置に連通する接点
にそれぞれ接続してある。
【0008】このようなレバースイッチは常閉接点とし
て機能し、レバー97が盗難対象物に当接して、空洞部92
内に押し込まれた場合、導通バネ95の両端部が電極98,
98から離隔して開路し、盗難防止タグが対象物から取り
外された場合、レバー97が突出して閉路するため、前述
した制御装置はレバースイッチが閉路した場合、警報器
を作動させて警報音を発する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボタン
スイッチ又はレバースイッチが設けてある従来の盗難防
止装置にあっては、盗難を防止すべき対象物に取り付け
た盗難防止タグのボタン82又はレバー97と対象物との間
に、刃先といった薄い板材を差し込むことが可能な場合
があり、それによって、ボタン82又はレバー97を押し込
んだ状態のまま、即ち警報音を発生させることなく、盗
難防止タグが対象物から取り外されてしまう虞があり、
盗難防止の信頼性が低い。
【0010】また、商品を収納箱内に収納してなる対象
物に盗難防止タグを取り付ける場合、前述した取り付け
材は、収納箱の蓋が開かないように収納箱に巻回してあ
るが、そのようして取り付けた盗難防止タグを粘着テー
プによって収納箱に固定した後、取り付け材を切断し、
収納箱の蓋を開いて内部に収納してある商品を取り出す
こともできる。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、信頼性が高い盗難
防止装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る盗難防止
装置は、警報器を内蔵する盗難防止装置本体と、盗難を
防止すべき対象物に前記盗難防止装置本体を取り付ける
可撓帯とを備え、前記盗難防止装置本体に、盗難防止装
置本体の対象物への取り付け状態を検出する検出手段が
設けてあり、該検出手段が取り付け状態の異常を検出し
た場合、前記警報器を作動させる盗難防止装置におい
て、前記可撓帯は非導電性の基材の一面に導電層を設け
てなり、前記検出手段は、可撓帯の両端近傍の導電層に
それぞれ電気的に接続する少なくとも1対の接続部材
と、対をなす接続部材の間の導通状態を検出する検出器
とを具備することを特徴とする。
【0013】基材の一面に導電層が設けてなる可撓帯を
対象物に1回巻回し、その両端近傍の導電層と盗難防止
装置本体とを1又は複数対の接続部材で電気的に接続す
る。又は、前記可撓帯を対象物に複数回巻回した後に適
宜の位置で切断し、得られた複数対の両端部の内の適宜
対の両端部近傍の導電層と検出器とを1対又は複数対の
接続部材で電気的に接続する。そして、検出器が、対を
なす接続部材の間が非導通状態であることを検出した場
合、可撓帯が切断されたとして盗難防止装置本体に内蔵
された警報器が発報する。
【0014】このように、対象物に盗難防止装置本体を
取り付ける可撓帯の切断を検出して警報を発するため、
盗難防止装置の信頼性が高い。
【0015】第2発明に係る盗難防止装置は、第1発明
において、他の検出手段として、前記対象物に当接させ
る当接部が前記盗難防止装置本体に進出退入自在に設け
てあり、盗難防止装置本体の前記当接部とは反対側の部
分を覆う蓋部材が開閉自在に盗難防止装置本体に取り付
けてあり、前記検出器は盗難防止装置本体内に設けてあ
り、前記接続部材は、盗難防止装置本体の蓋部材に対向
する部分に設けた少なくとも1対の接触子と、蓋部材の
内面に固定してあり、可撓帯の両端部近傍の導電層及び
対をなす接触子を各別に接続させる接触部材とを具備
し、他の検出手段は前記当接部が退入位置から適宜寸法
以上進出した場合、取り付け状態の異常を示す信号を出
力するようになしてあることを特徴とする。
【0016】ボタンスイッチのボタン又はレバースイッ
チのレバー等の当接部が進出退入自在に設けてあり、盗
難防止装置本体の当接部とは反対側に、1対又は複数対
の接触子が設けてある。また、盗難防止装置本体には、
それら接触子を覆う蓋部材が開閉自在に取り付けてあ
る。蓋部材を開き、該当接部を対象物に当接させて当接
部を後退させ、可撓帯が導電層を対象物側とは反対側に
して、両端が接触子の近傍に互いに距離を隔てて位置さ
せた状態で、盗難防止装置本体を可撓帯で対象物に取り
付けて蓋部材を閉じ、蓋部材の裏面に固定してある接触
部材によって、可撓帯の両端部近傍の導電層及び対をな
す接触子を各別に接続しておく。
【0017】これによって対をなす接触子の間は、接触
部材及び可撓帯の導電層によって導通状態になる。可撓
帯が切断された又は蓋部材が開かれた場合、対をなす接
触子の間が非導通状態であるので、検出器はそれを検出
し、警報器が発報される。
【0018】一方、退入位置にある当接部が適宜寸法以
上進出した場合、他の検出手段は取り付け状態の異常を
示す信号を出力し、警報器が発報される。
【0019】このように、対象物に取り付けてある盗難
防止装置本体が対象物から取り外された場合、及び可撓
帯が切断された等の場合に警報が発せられるため、盗難
防止装置の信頼性が更に高い。
【0020】第3発明に係る盗難防止装置は、第1発明
において、前記接続部材として、可撓帯の両端近傍を各
別に突き刺す少なくとも1対の導電性の突刺体が突設し
てあることを特徴とする。
【0021】対象物に可撓帯を巻回し、可撓帯の両端近
傍を対をなす突刺体で突き刺すことによって、盗難防止
装置本体が対象物に取り付けられる。両突刺体は導電性
を有し、可撓帯に突き刺された両突刺体と可撓帯の端部
近傍の導電層とは電気的に接続される。可撓帯が切断さ
れた又は突刺体が可撓帯から引き抜かれた場合、対をな
す突刺体の間が非導通状態であるので、検出器はそれを
検出し、警報器が発報される。
【0022】これによって、前同様、信頼性が高い盗難
防止装置を提供することができる。ところで、盗難防止
装置本体は、突刺体によって可撓帯に吊下させることが
できる。従って、ビン等の括れ部を有する対象物に可撓
帯を掛け廻し、盗難防止装置本体を該対象物に取り付け
ることができる。これによって多くの種類の対象物の盗
難を防止することができる。
【0023】第4発明に係る盗難防止装置は、第2発明
において、前記可撓帯には、少なくとも2本の線状の導
電層が可撓帯の幅方向に距離を隔てて設けてあり、前記
接触子は2対設けてあり、可撓帯の両端近傍の両導電層
と各接触子とを接続する1又は複数の接触部材が前記蓋
部材に固定してあり、前記検出手段として、両導電層の
間の短絡を検出するための回路が1対の接触子の間に介
装してあることを特徴とする。
【0024】第5発明に係る盗難防止装置は、第3発明
において、前記可撓帯には、少なくとも2本の線状の導
電層が可撓帯の幅方向に距離を隔てて設けてあり、前記
突刺体は2対設けてあり、前記検出手段として、両導電
層の間の短絡を検出するための回路が1対の突刺体の間
に介装してあることを特徴とする。
【0025】第4及び第5発明の盗難防止装置にあって
は、少なくとも2本の線状の導電層が設けてある可撓帯
の両端に生じる4端子並びに2対の接触子及び1又は複
数の接触部材によって、或いは、前記4端子及び2対の
突刺体によってループ状の回路を形成する。この回路の
1対の接触子の間、又は1対の突刺体の間に、両導電層
の間の短絡を検出するための回路を介装させる。2本の
線状の導電層の間が短絡された場合、検出手段はそれを
検出して信号を出力し、警報器が発報される。これによ
って、更に信頼性が高い盗難防止装置を提供することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る盗難防止装置の使
用状態を示す斜視図であり、図中、1は警報を発する蓋
付きタグ、5は盗難を防止すべき対象物Tに蓋付きタグ
1を取り付ける帯材である。また、図2及び図3は、図
1に示した蓋付きタグ1の平面図及び側面図であり、蓋
付きタグ1は、警報器を内蔵するタグ本体2に後述する
蓋部材3が開閉自在に外嵌してある。
【0027】図4及び図5は、図2及び図3に示したタ
グ本体2の平面図及び側面図である。タグ本体2は、平
面視が短冊状であり絶縁性合成樹脂製のケース28の内部
に、警報器、バッテリ、信号を受信する受信器、警報器
の動作を制御する制御器等(何れも図示せず)を設けて
なり、ケース28の背面からレバースイッチのレバー21を
進退自在及び揺動自在に突出させてある。
【0028】ケース28の正面には、蓋部材3(図2参
照)から突出する屋根形の凸部22がケース28の長手方向
に平行な中心線上に、ケース28の両端から適宜寸法を隔
てる位置まで設けてある。ケース28の正面であって、ケ
ース28の端部と前述した凸部22の端部との間の部分に
は、2つの接触子S,Sがケース28の短辺方向へ距離を
隔てて設けてあり、両接触子S,Sは前述した制御器に
接続してある。また、ケース28の一端側であってケース
28の両側面には、後述する蓋部材3を揺動自在に支持す
る円柱状のピン部23,23が突設してある。
【0029】図6は、図2及び図3に示した蓋部材3の
裏面図であり、図7は、図6に示した蓋部材3のVII
−VII線による断面図である。蓋部材3は、絶縁性合
成樹脂製であり溝形材状の蓋本体39の裏面に、導電性の
接触金具35,35を取り付けてなり、蓋本体39の長手方向
に直交する方向の内寸は、前述したケース28(図4参
照)の短辺方向の寸法より少し大きい。蓋本体39の長手
方向に平行な中心線上には、ケース28に設けた凸部22
(図4参照)を挿入させる矩形の開口33が設けてある。
【0030】前述した接触金具35,35は、それぞれ2つ
の接触部34,34を設けてなるメガネ橋形状をしており、
両接触金具35,35の長さ寸法は、蓋本体39の長手方向の
寸法より短い。そして、両接触金具35,35は、蓋本体39
の裏面であって、開口33と蓋本体39の両側縁との間の部
分に、両接触金具35,35の一方の接触部34,34が蓋本体
39の一端近傍に位置し、他方の接触部34,34が開口33の
略中央に対応する位置になるように固定してある。
【0031】蓋本体39の一端近傍の両側面には、貫通孔
を開設してなる舌片形状のヒンジ部38,38が設けてあ
り、前述したケース28の両側面に突設してあるピン部2
3,23が両貫通孔に嵌合してある。また、蓋本体39の他
端側は、他の部分の幅寸法より狭くすると共にケース28
の他端に対応する位置で屈曲させてケース28に外嵌係止
する係止部32になしてあり、係止部32は該係止部32の基
端側部分のバネ力によって、ケース28に係止する。ま
た、係止部32の先端はフック状に曲成して、指掛け部に
なしてある。
【0032】図8は図1に示した帯材5の端面図であ
る。帯材5は、タグ本体2に設けた凸部22の長さ寸法よ
り狭い幅寸法であり、裏面に粘着剤が塗布してある非導
電性のテープ(基材)51の表面に、アルミニウム又は銅
等の導電性材料を積層することによって導電層52が形成
してある。
【0033】このような盗難防止装置を対象物Tに取り
付けるには、蓋付きタグ1の係止部32をケース28から脱
離させて蓋部材3を開けると共に、蓋付きタグ1の背面
を対象物Tに当接させてレバー21をケース28内へ挿入さ
せる。帯材5の裏面を対象物Tに対向させ、帯材5がタ
グ本体2に設けた凸部22の上を通るように位置合わせし
て、蓋付きタグ1及び対象物Tの周りに帯材5を巻回す
ることによって、蓋付きタグ1を対象物Tに固定する。
そして、蓋部材3を閉めて係止部32をケース28に外嵌係
止させる。このとき、蓋部材3とタグ本体2との間に帯
材5が挟持固定される一方、蓋部材3の開口33に挿入さ
れた凸部22が前記開口33から突出し、該凸部22上の帯材
5が切断されると共に、凸部22によって帯材5の切断さ
れた両端部が接触することが防止される。
【0034】このようにして盗難防止装置が対象物Tに
取り付けられた場合、図9に示した如く、蓋部材3の裏
面に設けた接触金具35(35)の一方の接触部34(34)が
タグ本体2に設けた接触子S(S)にそれぞれ当接し、
他方の接触部34(34)が切断された帯材5の両端部の導
線層52にそれぞれ当接する。これによって、一方の接触
子S−一方の接触金具35の接触部34−一方の接触金具35
−一方の接触金具35の接触部34−切断された帯材5の一
端近傍の導電層52−導電層52−切断された帯材5の他端
近傍の導電層52−他方の接触金具35の接触部34−他方の
接触金具35−他方の接触金具35の接触部34−他方の接触
子Sからなる回路が形成されるため、両接触子S,Sの
間は導通状態である。
【0035】このような盗難防止装置にあっては、対象
物Tの盗難を次のようにして防止する。出入口に設置し
たゲートに送信器を配設しておき、該送信器から所定の
信号を送信する。盗難防止装置を取り付けた対象物Tが
ゲートに接近して、タグ本体2が送信器から送信された
信号を受信した場合、タグ本体2に内蔵された制御器は
警報器を作動させて警報を発し、対象物Tの盗難を防止
する。また、タグ本体2を対象物Tから脱離させた場
合、レバー21がケース28から突出するため、前述した制
御器はそれを検出し、警報器を作動させて警報を発す
る。
【0036】一方、タグ本体2と対象物Tとの間に薄い
板材を挿入してレバー21を押さえた状態で、帯材5を切
断した場合、又は、粘着テープでタグ本体2を対象物T
に固定した後、帯材5を切断した場合、タグ本体2に設
けた両接触子S,Sの間が不導通状態になるため、前述
した制御器はそれを検出し、警報器を作動させて警報を
発する。従って、本発明に係る盗難防止装置は信頼性が
高い。
【0037】なお、本実施の形態では、タグ本体2のケ
ース28からレバースイッチのレバー21を突出させた場合
について示してあるが、本発明はこれに限らず、タグ本
体2のケース28からボタンスイッチのボタンを進退自在
に突出させてもよいことはいうまでもない。
【0038】(実施の形態2)図10は実施の形態2に係
る盗難防止装置の使用状態を示す斜視図であり、図中、
6はクリップ付きタグである。本実施の形態では、ビン
等の括れ部を有する対象物Tの盗難を防止すべくなして
ある。また、図11及び図12は、図10に示したクリップ付
きタグ6の正面図及び側面図である。クリップ付きタグ
6は、合成樹脂製のケース内に、警報器、バッテリ、信
号を受信する受信器、警報器の動作を制御する制御器等
(何れも図示せず)を設けてなるタグ本体7とクリップ
8とが、複数の導線を絶縁材で被覆してなるワイヤ9に
よって連結してある。対象物Tの括れ部には前述した帯
材5が掛け廻してあり、該帯材5の両端をクリップ8に
よって係止してある。
【0039】図13は図11に示したクリップ8の模式的側
面図であり、図中、81はクリップベースである。また、
図14は図13に示したクリップベース81の正面図である。
クリップ8は、長方形状のクリップベース81にシェル形
状の蓋部材82を開閉自在に設けなり、クリップベース81
の一側面にワイヤ9が接続してある。クリップベース81
の蓋部材82で覆われる内面には、導電性であり尖頭な接
触ピン83,83がワイヤ9の延出方向と交わる方向へ適宜
距離を隔てて立設してあり、両接触ピン83,83にワイヤ
9の各導線が電気的に接続してある。また、蓋部材82に
は矩形のストッパ85(図11参照)が設けてあり、クリッ
プベース81の前記ストッパ85に対応する部分には矩形の
切り欠き84が設けてある。そして、蓋部材82が閉じた場
合、ストッパ85が切り欠き84に嵌合すると共にクリップ
ベース81に係止する。
【0040】このような盗難防止装置を対象物Tに取り
付けるには、帯材5を対象物Tの括れ部に掛け廻し、蓋
部材82が開いてあるクリップ8の接触ピン83,83を帯材
5の両端部に、該両端部を互いに離隔させた状態で穿刺
して帯材5を貫通させた後、蓋部材82を閉じてストッパ
85をクリップベース81に係止させる。これによって、図
15に示した如く、帯材5の両端をクリップ8の接触ピン
83,83で止めると共に、接触ピン83,83と帯材5の導電
層52とが電気的に接続される。
【0041】タグ本体7はワイヤ9によってクリップ8
に吊下されており、該ワイヤ9によって両接触ピン83,
83とタグ本体7とは導通している。タグ本体7に内蔵さ
れた制御器は、ワイヤ9−一方の接触ピン83−帯材5の
導電層52−他方の接触ピン83−ワイヤ9からなる回路の
導通状態を監視し、該回路が非導通状態になった場合、
警報器をして警報を発する。また、タグ本体7に内蔵さ
れた受信器が、ゲートに設けた発信器が発信した信号を
受信した場合、制御器は警報器をして警報を発する。
【0042】なお、本実施の形態では、非導電性のテー
プ51の表面に導電層52が形成してある帯材5を用いた場
合について示してあるが、本発明はこれに限らず、帯状
の導電材を絶縁材で覆ってなる帯材を用いてもよい。そ
のような帯材にあっては、全面が絶縁材で覆ってあるた
め、導電材の腐食が防止されると共に、帯材の取り扱い
が容易である。
【0043】(実施の形態3)図16は、実施の形態3に
係る盗難防止装置の使用状態を示す斜視図であり、図
中、1はタグ本体2及び蓋部材3を備える蓋付きタグ、
5は該蓋付きタグ1を対象物Tに取り付ける帯材であ
る。本実施の形態では、帯材5が短絡された場合でも警
報を発するようになしてある。また、図17は、図16に示
したタグ本体2の平面図であり、図18は図16に示した蓋
部材3の裏面図である。なお、これら各図中、図1、図
4及び図6に示した部分に対応する部分には同じ番号を
付してその説明を省略する。
【0044】帯材5は、非導電性のテープ51の表面両縁
部に導電性材料を積層することによって2本の導電層5
2,52が形成してあり、非導電性のテープ51の裏面に粘
着材が塗布してある。帯材5の両端部は、蓋付きタグ1
の蓋部材3及びタグ本体2によって挟持固定されてい
る。
【0045】タグ本体2のケース28の表面の四隅には、
接触子S1 ,S2 ,S3 ,S4 が設けてあり、蓋部材3
の裏面の接触子S1 〜S4 に対向する部分には、各接触
子S 1 ,S2 ,S3 ,S4 に接触する接触部34,34,3
4,34及び帯材5の両導電層52,52に接触する接触部3
4,34,34,34を設けてなるメガネ橋形状の接触金具3
5,35,35,35が固定してある。
【0046】ケース28の一端側に設けた第1の接触子S
1 は、接触金具35を介して帯材5の一縁部に設けた導電
層52と電気的に接続され、ケース28の一端側に設けた第
2の接触子S2 は、接触金具35を介して帯材5の一縁部
に設けた導電層52と電気的に接続されている。また、ケ
ース28の他端側に設けた第3の接触子S3 は、接触金具
35を介して帯材5の他縁部に設けた導電層52と電気的に
接続され、ケース28の他端側に設けた第4の接触子S4
は、接触金具35を介して帯材5の他縁部に設けた導電層
52と電気的に接続されている。そして、タグ本体2に内
蔵された制御器は、第1〜第4の接触子S1 〜S4 間の
導通状態を後述する監視回路を介して監視し、異常が検
出された場合、警報器をして警報を発する。
【0047】図19は、前述したタグ本体2に内蔵された
監視回路の一例を示す回路図である。第2の接触子S2
と第3の接触子S3 との間にはコンデンサ41が直列に接
続してある。前述した如く、第1の接触子S1 と第2の
接触子S2 とは帯材5の一縁部に設けた導電層52によっ
て接続してあり、第3の接触子S3 と第4の接触子S 4
とは帯材5の他縁部に設けた導電層52によって接続して
ある。これによって第1の接触子S1 −一方の導電層52
−第2の接触子S2 −コンデンサ41−第3の接触子S3
−他方の導電層52−第4の接触子S4 からなるループ回
路が形成される。
【0048】前述した第1の接触子S1 には、正弦波発
生回路43によって発生された正弦波に、直流電圧発生回
路42によって発生された直流電圧が加算回路44によって
重畳された信号が入力されるようになっている。第4の
接触子S4 からの出力は、ローパスフィルタ45に与えら
れるようになっており、ローパスフィルタ45によって交
流成分が除去された直流電圧が直流電圧測定回路46に与
えられる。直流電圧測定回路46は、ローパスフィルタ45
から与えられた直流電圧が零である場合、Hレベルの信
号を第1アンドゲート61及び第2アンドゲート62にそれ
ぞれ与え、前記直流電圧が零でない場合、その測定信号
を出力する。
【0049】一方、第4の接触子S4 からの出力は半波
整流回路47にも与えられるようになっており、半波整流
回路47は入力信号を半波整流してトリガ生成し、生成し
たトリガをリトリガブルワンショットマルチバイブレー
タ48に与える。リトリガブルワンショットマルチバイブ
レータ48は与えられたトリガに応じた時間だけHレベル
の信号を出力し、他の場合はLレベルの信号を出力す
る。リトリガブルワンショットマルチバイブレータ48の
出力は、第1アンドゲート61に直接入力され、また、負
理論のインバータ49を介して第2アンドゲート62にも入
力される。
【0050】直流電圧測定回路46の測定信号、第1アン
ドゲート61及び第2アンドゲート62の出力は制御器63に
与えられるようになっており、制御器63は、直流電圧測
定回路46の測定信号が零であり、第1アンドゲート61が
Hレベルであり、第2アンドゲート62がLレベルである
場合、取り付け状態は正常であるとして、警報器64を作
動させない。
【0051】一方、制御器63は、直流電圧測定回路46の
測定信号が零でなく、第1アンドゲート61がLレベルで
あり、第2アンドゲート62がLレベルである場合、図16
に示した両導電層52,52の間が短絡したとして、警報器
64を作動させる。また、制御器63は、直流電圧測定回路
46の測定信号が零であり、第1アンドゲート61がLレベ
ルであり、第2アンドゲート62がHレベルである場合、
図16に示した帯材5が切断されたとして、警報器64を作
動させる。
【0052】なお、本実施の形態では、蓋付きタグ1を
用いた場合について示してあるが、本発明はこれに限ら
ず、タグ本体7及びクリップ8をワイヤ9で連結してな
るクリップ付きタグ6を用いてもよい。この場合、クリ
ップ8のクリップベース81に4本の接触ピン83,83,8
3,83を立設させておき、一対の接触ピン83,83の間に
コンデンサを直列に接続しておく。
【0053】なお、特許請求の範囲の項に、図面との対
照を便利にするために符号を記載してあるが、この記載
によって本発明は添付図面の構造に限定されるものでは
ない。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1発明に係る盗難
防止装置にあっては、対象物に盗難防止装置本体を取り
付ける可撓帯の切断を検出して警報を発するため、盗難
防止装置の信頼性が高い。
【0055】第2発明に係る盗難防止装置にあっては、
対象物に取り付けてある盗難防止装置本体が対象物から
取り外された場合、及び可撓帯が切断された等の場合に
警報が発せられるため、盗難防止装置の信頼性が更に高
い。
【0056】第3発明に係る盗難防止装置にあっては、
信頼性が高い盗難防止装置を提供することができると共
に、ビン等の括れ部を有する対象物に帯材を掛け廻し、
盗難防止装置本体を該対象物に取り付けることができる
ため、多くの種類の対象物の盗難を防止することができ
る。
【0057】第4及び第5発明に係る盗難防止装置にあ
っては、2本の線状の導電層の間が短絡された場合、検
出器はそれを検出して、警報器が発報されるため、更に
信頼性が高い盗難防止装置を提供することができる等、
本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盗難防止装置の使用状態を示す斜
視図である。
【図2】図1に示した蓋付きタグの平面図である。
【図3】図1に示した蓋付きタグの側面図である。
【図4】図2及び図3に示したタグ本体の平面図であ
る。
【図5】図2及び図3に示したタグ本体の側面図であ
る。
【図6】図2及び図3に示した蓋部材の裏面図である。
【図7】図6に示した蓋部材のVII−VII線による
断面図である。
【図8】図1に示した帯材の端面図である。
【図9】図1に示した盗難防止装置及び対象物の模式的
部分拡大側面である。
【図10】実施の形態2に係る盗難防止装置の使用状態
を示す斜視図である。
【図11】図10に示したクリップ付きタグの正面図であ
る。
【図12】図10に示したクリップ付きタグの側面図であ
る。
【図13】図11に示したクリップの模式的側面図であ
る。
【図14】図13に示したクリップベースの正面図であ
る。
【図15】図10に示したクリップ及び帯材の模式的拡大
平面図である。
【図16】実施の形態3に係る盗難防止装置の使用状態
を示す斜視図である。
【図17】図16に示したタグ本体の平面図である。
【図18】図16に示した蓋部材の裏面図である。
【図19】タグ本体に内蔵された監視回路の一例を示す
回路図である。
【図20】従来の自鳴式の盗難防止タグの使用状態を説
明する説明図である。
【図21】従来の自鳴式の盗難防止タグの使用状態を説
明する説明図である。
【図22】従来の他の盗難防止タグに設けたレバースイ
ッチの構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】
1 蓋付きタグ 2 タグ本体 3 蓋部材 5 帯材 6 クリップ付きタグ 7 タグ本体 8 クリップ 9 ワイヤ 21 レバー 22 凸部 28 ケース 33 開口 34 接触部 35 接触金具 83 接触ピン S 接触子 S1 第1の接触子 S2 第2の接触子 S3 第3の接触子 S4 第4の接触子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警報器(64)を内蔵する盗難防止装置本
    体と、盗難を防止すべき対象物に前記盗難防止装置本体
    を取り付ける可撓帯(5)とを備え、前記盗難防止装置
    本体に、盗難防止装置本体の対象物への取り付け状態を
    検出する検出手段が設けてあり、該検出手段が取り付け
    状態の異常を検出した場合、前記警報器(64)を作動さ
    せる盗難防止装置において、 前記可撓帯(5)は非導電性の基材(51)の一面に導電
    層(52)を設けてなり、 前記検出手段は、可撓帯(5)の両端近傍の導電層(5
    2)にそれぞれ電気的に接続する少なくとも1対の接続
    部材と、対をなす接続部材の間の導通状態を検出する検
    出器(63)とを具備することを特徴とする盗難防止装
    置。
  2. 【請求項2】 他の検出手段として、前記対象物に当接
    させる当接部(21)が前記盗難防止装置本体に進出退入
    自在に設けてあり、 盗難防止装置本体の前記当接部(21)とは反対側の部分
    を覆う蓋部材(3)が開閉自在に盗難防止装置本体に取
    り付けてあり、 前記検出器(63)は盗難防止装置本体内に設けてあり、 前記接続部材は、盗難防止装置本体の蓋部材(3)に対
    向する部分に設けた少なくとも1対の接触子(S)と、
    蓋部材(3)の内面に固定してあり、可撓帯(5)の両
    端部近傍の導電層(52)及び対をなす接触子(S)を各
    別に接続させる接触部材(35)とを具備し、 他の検出手段は前記当接部(21)が退入位置から適宜寸
    法以上進出した場合、取り付け状態の異常を示す信号を
    出力するようになしてある請求項1記載の盗難防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記接続部材として、可撓帯(5)の両
    端近傍を各別に突き刺す少なくとも1対の導電性の突刺
    体(83)が突設してある請求項1記載の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記可撓帯(5)には、少なくとも2本
    の線状の導電層(52)が可撓帯(5)の幅方向に距離を
    隔てて設けてあり、前記接触子(S)は2対設けてあ
    り、可撓帯(5)の両端近傍の両導電層(52)と各接触
    子(S)とを接続する1又は複数の接触部材(35)が前
    記蓋部材(3)に固定してあり、前記検出手段として、
    両導電層の間の短絡を検出するための回路(41)が1対
    の接触子(S)の間に介装してある請求項2記載の盗難
    防止装置。
  5. 【請求項5】 前記可撓帯(5)には、少なくとも2本
    の線状の導電層(52)が可撓帯(5)の幅方向に距離を
    隔てて設けてあり、前記突刺体(83)は2対設けてあ
    り、前記検出手段として、両導電層(52)の間の短絡を
    検出するための回路(41)が1対の突刺体(83)の間に
    介装してある請求項3記載の盗難防止装置。
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