JP2001195321A - 電子メールに広告情報を挿入して配達する方法、広告メール管理システム、利用者コンピュータおよびプログラム格納媒体 - Google Patents

電子メールに広告情報を挿入して配達する方法、広告メール管理システム、利用者コンピュータおよびプログラム格納媒体

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JP2001195321A
JP2001195321A JP34642899A JP34642899A JP2001195321A JP 2001195321 A JP2001195321 A JP 2001195321A JP 34642899 A JP34642899 A JP 34642899A JP 34642899 A JP34642899 A JP 34642899A JP 2001195321 A JP2001195321 A JP 2001195321A
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Masatoshi Kumagai
正寿 熊谷
Toshihiro Watanabe
利弘 渡邉
Hiroyoshi Shimano
浩義 嶋野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広告への関心度が把握できる電子メールに広
告情報を挿入して配達する方法を提供する。 【解決手段】 多数の広告文や多数のメールアドレス蓄
積したデータベースを付帯する広告メール管理システム
が多数の広告文から一つあるいは複数の広告文を選定す
る広告選定プロセスと、利用者コンピュータから送付さ
れた電子メールに広告文と広告転送指示文を挿入して受
取人メールアドレスに宛てて送付する広告挿入プロセス
と、広告挿入メールを受け取った広告メール受信コンピ
ュータのブラウザが広告転送指示文のURLを指定する
と対応の広告指定ページ掲載サイトへのリンク指示を返
送する広告指定ページ転送プロセスと、広告指定ページ
転送プロセスによって処理した広告IDを含んだアクセ
ス履歴データを作成してデータベースを更新するアクセ
ス履歴記録プロセスとを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
を介して電子メールを配達する方法に関し、特に電子メ
ールに広告情報を挿入して配達する方法に関する。ま
た、その方法を適用した広告メール管理システムや利用
者コンピュータ、さらにはその方法を実現するために利
用者コンピュータに適用されるプログラム記録媒体にも
関する。
【0002】
【従来の技術】メールサーバーは、メールアドレスごと
に適宜な記憶資源を割り当てたメールボックスを備え、
周知のSMTP手順やPOP手順に従ってこの利用者コ
ンピュータと電子メールの送受信処理を行う。具体的に
は、アクセスしてきた利用者コンピュータと利用者ID
やパスワードなどによって所定の認証手続きを行い、利
用者コンピュータの電子メール送受信ソフトウエア(メ
ールソフト)がSMTP手順に従って、ある受取人メー
ルアドレスに宛てた電子メールの配達要求を送付する
と、送付された電子メールをインターネットに送出す
る。それによって、受取人のメールアドレスに該当する
あるメールサーバーの所定のメールボックスに電子メー
ルが送達する。また、利用者コンピュータからPOP手
順に従ったメール受信要求を受けとると、メールソフト
が指定したメールボックスに格納されている電子メール
を取り出してこの利用者コンピュータに転送する。
【0003】ところで、電子メールの大きな特徴とし
て、同一の内容の電子メールを複数の受取人に宛てて送
付する「同報配信」がある。もちろん、郵便やFAXで
も同報配信は可能であるが、電子メールの大きな特徴
は、受取人ごとに郵送料や通信費が掛からないというこ
とにある。すなわち、印刷費や通信費を大幅に削減する
ことができる。
【0004】上述の電子メールの同報配信機能を利用し
た業務形態として広告メールがある。これは、電子メー
ルの本文に、広告文のキャッチコピーを記載したもので
ある。そして、普通はその広告文に関連する詳しい情報
の入手先として詳細情報が掲載されているホームページ
(広告指定ページ)のULRが載されている。一般的な
メールソフトでは、URLに該当するテキストをマウス
で指示してクリックするなどの操作を行うと自動的にブ
ラウザが起動して、そのURLにある広告指定ページを
取り寄せて表示するようになっている。そのため、広告
メールの閲覧者は興味のある広告に関連する詳細情報を
いつでもすぐに入手することができる。広告主にとって
も、その後の閲覧者との直接的な交渉(広告商品の購入
など)に結びつく機会が増えることになる。したがっ
て、電子メールを広告媒体として利用する価値や効果は
極めて大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】広告メールの送付形態
には大きく2つのタイプがある。一方は、配信元(広告
主、広告代理業者など)が広告メールを不特定多数のメ
ールアドレスに対して送付するダイレクトメールタイプ
であり、他方は配信元が希望者にのみ広告メールを送付
する購読タイプである。ダイレクトメールタイプは、不
特定多数の受取人に宛てて広告メールを送付するため、
受取人が広告に対して興味を示すという保証がない。受
取人にとっても不必要な広告メールは迷惑である。ま
た、受取人にしてみれば、メールアドレスは自ら通知し
ない限り他人には知られないはずである。それなのに、
広告メールの配信元は受取人のメールアドレスを何らか
の方法で入手したことになる。この入手方法に疑問を持
つ受取人にとっては不快でもある。
【0006】一方、購読タイプは、電子メール利用者が
広告メールの「配達申し込み」をした上で広告メールの
「購読者」となっている。もちろん、あらかじめ配達さ
れる広告メールの内容をある程度把握しているため、購
読者が送付された広告メールに掲載されている広告に興
味を示す確率は高い。また、広告メールの配達申し込み
時点で、配信元にメールアドレスの他に、購読者の年齢
や性別などの個人情報を通知する場合も多く、購読者の
個人情報に応じて広告を適宜に選べばより大きい宣伝効
果が期待できる。さらに、購読者の個人情報に基づいて
簡単な市場調査もできる。
【0007】しかし、購読タイプの広告メールの配達方
法では、あらかじめ購読希望者を募集する必要があるた
め、広告メールの配信部数はある程度限定されてしま
う。また、購読申し込みをしていない人の中にも、広告
に興味を示す人も多いはずであり、潜在的な需要を開拓
することもできない。そのため極めて大きな広告効果は
期待できない。
【0008】そこで、特開平10−320314号公報
には一般の電子メールの本文に電子メールを挿入する電
子メール広告挿入装置の技術が開示されている。この広
告挿入装置は多数の広告文を記憶しており、所定のアル
ゴリズムに基づいて電子メールに挿入する広告を選択す
る。そして、広告の挿入を許可した利用者が送付した電
子メールの本文に広告を挿入して「広告挿入メール」と
し、受取人に宛てて送出している。そのため、あらかじ
め購読者を募ることなく不特定多数の人に広告挿入メー
ルが配達される。ダイレクトメールタイプと異なり受取
人のメールアドレスは不要なので受取人が受ける不快感
も少ない。また、送信者の属性(個人情報や送信履歴な
ど)に基づいて挿入する広告を選択することで、宣伝効
果の高いと思われる広告を積極的に挿入したり、同じ広
告が続けて挿入されることを防止したりしている。
【0009】しかし、この技術では、受取人が広告挿入
メール中の広告に関心を持ったかどうか、すなわち、広
告指定ページを閲覧したかどうかの履歴を取ることがで
きない。そのため、閲覧従量制による広告料金を設定す
ることができない。閲覧従量制は、広告挿入メール起源
として広告指定ページが閲覧された回数、すなわち、広
告挿入メールの受取人が広告指定ページにアクセスした
回数、に従って広告料金を設定する料金体系である。こ
の閲覧従量制は、実際の宣伝効果を把握することで広告
料の妥当性を確認したい広告主側と、宣伝効果の高い広
告については相応の報酬を得たいと考える配信元の双方
にとって合理的な料金体系と言える。
【0010】そこで本発明は、広告メールを起源とした
広告指定ページの閲覧状況を確実に把握できる電子メー
ルに広告情報を挿入して配達する方法とその方法を適用
した広告メール管理システムを提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、電子メールに広告情報を挿入して配達
する方法であって、次の事項(1)〜(8)によって特
定される。 (1)広告メール管理システム インターネットに接続された一つあるいは連携して動作
する複数のコンピュータから構成される情報処理システ
ムであって、広告IDによって識別される多数の広告文
を含む広告情報や利用者ID別のパスワードなどを含む
利用者情報などを蓄積したデータベースと、広告選定プ
ロセスと広告挿入プロセスと広告指定ページ転送プロセ
スとアクセス履歴記録プロセスとを実行する。 (2)利用者コンピュータ 前記広告メール管理システムに所定の認証手続きに従っ
てアクセスする外部のコンピュータであって、電子メー
ル送受信用ソフトウエアにより受取人を指定した電子メ
ールを前記広告メール管理システムに送付して前記受取
人のメールアドレスに転送を依頼する。 (3)広告選定プロセス 前記広告メール管理システムにいて適時に実行され、前
記データベースに格納されている多数の広告文から一つ
あるいは複数の広告文を所定のアルゴリズムに基づいて
選定する。 (4)広告挿入プロセス 前記広告メール管理システムにおいて実行され、電子メ
ールの送付要求とともにアクセスしてきた前記利用者コ
ンピュータから利用者IDを取得するステップと、この
利用者コンピュータから受け取った電子メールの本文に
前記広告選定プロセスにて選定された広告文とこの広告
文に関連した広告転送指示文とを挿入するステップと、
前記広告文および前記広告転送指示文を挿入した広告挿
入メールを受取人のメールアドレスに宛ててネットワー
クに送出するステップとを含んでいる。前記広告転送指
示文は、前記電子メールの本文に挿入した広告文の広告
IDと前記利用者IDとをパラメータとして所定のUR
Lに附記した文字列である。 (5)広告メール受信コンピュータ インターネットに接続可能な不特定多数のコンピュータ
であり、電子メール送受信ソフトウエアにより所定のメ
ールボックスから前記広告挿入メールを受け取ってその
メール本文を表示するとともに、ブラウザにより前記広
告転送指示文中の前記URLをネットワークに送出す
る。 (6)広告指定ページ転送プロセス 前記広告メール受信コンピュータから送出された前記U
RLを受け取った前記広告メール管理システムにおいて
実行され、前記URLに含まれる前記広告IDを取得す
るステップと、前記データベースを参照して当該広告I
Dに対応付けされている広告指定ページ掲載サイトのU
RLを特定するステップと、この広告指定ページ掲載サ
イトのURLへのリンク指示を前記受信コンピュータに
返送するステップとを含んでいる。 (7)広告指定ページの表示 前記広告メール受信コンピュータのブラウザが前記リン
ク指示に従って前記広告指定ページ掲載サイトに公開さ
れているホームページを取り寄せて表示する。 (8)アクセス履歴記録プロセス 前記広告メール管理システムにおいて前記広告指定ペー
ジ転送プロセスに関連して実行され、この広告指定ペー
ジ転送プロセスにより処理した広告IDを含む適宜な前
記アクセス履歴データを作成して前記データベースを更
新する。
【0012】また第1の発明において、前記アクセス履
歴記録プロセスは、前記広告指定ページ転送プロセスに
より処理した前記広告IDと前記利用者IDとの対応づ
けを含む適宜な前記アクセス履歴データを作成して前記
データベースを更新すること電子メールに広告情報を挿
入して配達する方法を第2の発明とし、前記広告挿入プ
ロセスは、前記電子メールに付帯する受取人のメールア
ドレスを取得するステップを含み、前記広告転送指示文
は、所定のURLに前記電子メールの本文に挿入した広
告文の広告IDと前記取得した利用者IDとこの前記取
得した受取人のメールアドレスを特定できる受取人特定
データとをパラメータとして附記した文字列であり、前
記アクセス履歴記録プロセスは、前記広告指定ページ転
送プロセスにて処理した前記広告IDと前記利用者ID
と前記受取人特定データとを対応づけた適宜な前記アク
セス履歴データを作成して前記データベースを更新する
電子メールに広告情報を挿入して配達する方法を第3の
発明としている。
【0013】第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明
において、前記広告メール管理システムに付帯する前記
データベースに格納されている前記利用者情報には広告
の数や表現方法などの広告属性が含まれており、前記広
告メール管理システムは前記広告挿入プロセスにおい
て、アクセスしてきた利用者コンピュータから取得した
前記利用者IDに対応する広告属性に基づいて当該電子
メールに前記広告文および前記広告転送指示文を適宜に
挿入するステップを実行する電子メールに広告情報を挿
入して配達する方法としている。
【0014】第5の発明は、第1〜3のいずれかの発明
において、前記利用者コンピュータは、前記受取人を指
定した電子メールに挿入される広告の数や表現方法など
の広告属性を指定するための設定入力を受け付けるとと
もに、当該広告属性を付帯させた電子メールを前記広告
メール管理システムに送付し、前記広告メール管理シス
テムは前記広告挿入プロセスにおいて、前記電子メール
に付帯する広告属性に基づいて当該電子メールに前記広
告文および前記広告転送指示文を適宜に挿入するステッ
プを実行する電子メールに広告情報を挿入して配達する
方法としている。
【0015】第6の発明は、第1〜5の発明のいずれか
に記載の方法に適用される前記広告メール管理システム
であって、インターネットを介して前記利用者コンピュ
ータとデータ通信する手段と、前記データベースと、前
記広告選定プロセスと前記広告挿入プロセスと前記広告
指定ページ転送プロセスと前記アクセス履歴記録プロセ
スとをそれぞれ実行する手段とを備えている。
【0016】第6の発明において、前記データベースは
広告IDによって識別される多数の広告文を蓄積した広
告文データベースと、前記利用者関連情報を蓄積した利
用者データベースと、広告IDによって識別される多数
の前記広告ページ掲載サイトのURLを蓄積した広告ペ
ージ掲載サイトデータベースと、前記アクセス履歴デー
タを蓄積したアクセス履歴データベースとから構成さ
れ、前記広告文データベースと、前記利用者データベー
スと、前記広告選定プロセスと前記広告挿入プロセスと
をそれぞれ実行する手段とを備えた第1のサーバー装置
と、前記広告ページ掲載サイトデータベースと、前記ア
クセス履歴データベースと、前記広告指定ページ転送プ
ロセスと前記アクセス履歴記録プロセスとをそれぞれ実
行する手段とを備えた第2のサーバー装置とがネットワ
ーク上に分散配置されている広告メール管理システムを
第7の発明としている。
【0017】第8の発明は、第1〜5の発明のいずれか
に記載の方法に適用される前記利用者コンピュータであ
って、所定のSMTPサーバーにアクセスするための初
期設定データを記憶し、インターネットを介して前記広
告メール管理システムに接続する処理と、受取人を指定
した電子メールに広告の挿入を許可するか不許可とする
かを決めるユーザ入力データを受け付ける広告挿入指示
処理と、この指示処理により広告挿入許可の入力データ
を取得した場合にその電子メールを受け取るべきSMT
Pサーバーとして前記広告メール管理システムを一時的
に指定するSMTPサーバー変更処理とを実行すること
としている。
【0018】第9の発明は、第8の発明の利用者コンピ
ュータにおいて、前記広告挿入指示処理は、前記電子メ
ールに挿入すべき広告の数や表現方法などの広告属性を
指定するための設定入力を受け付けるとともに当該広告
属性を電子メールに付帯させることとしている。
【0019】第10の発明は、インターネットに接続し
たコンピュータが第8または第9の発明に記載の利用者
コンピュータとして機能するためのプログラムが格納さ
れたデータ記録媒体であって、前記広告挿入指示処理
と、前記SMTPサーバー変更処理とを実行するための
プログラムが格納されているプログラム格納媒体として
いる。
【0020】なお第11の発明は、第1〜5の発明のい
ずれかにおいて、広告メール管理システムがPOPサー
バーとしても機能することとした電子メールに広告情報
を挿入して配達する方法であって、広告メール管理シス
テムは、前記利用者情報として前記利用者のメールアド
レスを付帯する前記データベースに格納するとともに、
当該利用者のメールアドレスに相当するメールボックス
を備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】===ネットワーク構成と広告メ
ールの流れ=== 図1は、本発明による電子メールに広告情報を挿入して
配達する方法を説明するためのインターネットにおける
ネットワーク構成の一例を示している。インターネット
INETを介して、メールサーバーやWWWサーバーを
はじめとする多数のホストコンピュータ10や不特定多
数のユーザが使用するパーソナルコンピュータなどのユ
ーザ端末20とが有機的に結合されている。
【0022】本発明の方法によれば、インターネットI
NETを介して電子メール本文に広告を挿入してその広
告メールを受取人に宛てて配達するだけではなく、広告
メールの受取人が実際にその広告に関連する詳細情報を
掲載したホームページを取り寄せたかどうかをアクセス
履歴データとして管理することができる。
【0023】以下、上記実施例のネットワーク構成にお
いて、広告メールの配達やアクセス履歴データの管理が
次の手順〜によって実行されることとして本発明を
解説する。 あるユーザ端末(利用者コンピュータ)20aがあ
る人のメールアドレス(受取人アドレス)に宛てた電子
メールの送信要求をSMTPサーバー機能を備えたある
ホストコンピュータ(広告メール管理システム)10a
に送付する。 広告メール管理システム10aが利用者コンピュー
タ20aから受け取った電子メールに広告を挿入して広
告メールとし、受取人アドレス宛にインターネットIN
ETに送出する。 受取人アドレスに該当する所定のメールサーバー1
0cのメールボックス(受取人メールボックス)に広告
メールが送達する。受取人が使用するユーザ端末(広告
メール受信コンピュータ)20bのメールソフトがメー
ルサーバー10cに電子メールの受信要求を送出して受
取人メールボックス内の広告メールを受け取るととも
に、その広告挿入メールの本文を表示する。 広告メール受信コンピュータ20bのブラウザにて
広告挿入メールの本文に記載されている広告文に附記さ
れたURLを指定する。 広告メール管理システム10aがあるWWWサーバ
ー10b内のWebサイト(広告指定ページ掲載サイ
ト)に公開されている所定のホームページ(広告指定ペ
ージ)を広告メール受信コンピュータ20bに転送す
る。 上記の処理に関連して、広告メール受信コンピュ
ータ20bに転送した広告指定ページに対応する広告を
特定してアクセス履歴データとして記録する。
【0024】===本発明の構成要件=== 上記手順に示された各種構成要件について定義し、その
動作/構造などを説明する。
【0025】<広告メール管理システム>広告メール管
理システム10aは、本発明の本質である。インターネ
ットINETに接続される一つあるいは連携して動作す
る複数のコンピュータから構成された情報処理システム
であり、データベースを付帯する。データベースには広
告IDによって識別される多数の広告文を含む広告情報
や利用者ID別の利用者情報として蓄積している。広告
情報としては、広告指定ページ掲載サイトのURLや広
告の属性、例えば、広告主の業種(スポーツ用品製造メ
ーカー、コンピュータ関連企業、旅行代理店など)や閲
覧従量制において広告主が希望する広告指定ページの閲
覧回数がある。利用者情報としては、認証用のパスワー
ドだけでもよいし、氏名・年齢・性別・職業・趣味など
の個人情報を加えてもよい。個人情報は、利用者がこの
広告メール管理システムのサービス享受者としてこのシ
ステムの運営業者に対して登録手続きを行ったときに通
知するようにすれば得ることができる。そして、広告選
定プロセスと広告挿入プロセスと広告指定ページ転送プ
ロセスとアクセス履歴記録プロセスとを実行して、広告
メールの配達業務と広告情報やアクセス履歴データの管
理業務とを遂行する。
【0026】なお、本実施例における広告メール管理シ
ステム10aは、1系統のホストコンピュータであり、
メールサーバーや広告情報の管理用コンピュータとして
機能するためのプログラムを搭載している。もちろん、
複数台のコンピュータがインターネットINET上に分
散配置されていてもよい。データベースについてもその
格納データにしたがって分散させるなど適宜に配置する
ことができる。
【0027】<利用者コンピュータ>前記広告メール管
理システムにユーザIDやパスワードを通知するなどし
て所定の認証手続きを行い、広告メール管理システム1
0aがアクセスを許可した外部のコンピュータ20aで
ある。広告メール管理システム10aをSMTPサーバ
ーとしてメールソフトがSMTP手順に従って受取人を
指定した電子メールを広告メール管理システム10aに
送付して受取人アドレスに転送を依頼する。
【0028】なお、広告メール管理システム10aがP
OPサーバーも含んでメールサーバーとして機能するこ
ととしてもよい。そして、利用者のメールアドレスに対
応するメールボックスを広告メール管理システム10a
に備えさせてもよい。この場合、データベースに格納さ
れている利用者情報として利用者のメールアドレスも含
むこととなる。もちろん、利用者のメールアドレスに対
応するメールボックスは他のメールサーバーにあっても
よい。
【0029】<広告メール受信コンピュータ>インター
ネットINETに接続可能な不特定多数のコンピュータ
であり、メールソフトが受取人アドレスに該当する所定
のメールサーバー10cのメールボックスに送達した広
告挿入メールを受け取ってそのメール本文を表示する。
また、この広告メール受信コンピュータ20bのブラウ
ザがURLを指定することで所定のホストコンピュータ
に対してホームページの送付要求を送出したり、CGI
(Common Gateway Interface)など所定のプログラムの
実行要求を送付したりする。
【0030】===広告情報処理=== 次に、広告メール管理システムが実行する各プロセスや
インターネット上における通信手順など、広告情報の処
理過程について説明する。
【0031】<広告選定プロセス>広告メール管理シス
テムにおいて適時に実行され、データベースに格納され
ている多数の広告文から複数の広告文を所定のアルゴリ
ズムに基づいて選定する。広告選定プロセスの実行時期
としては、所定の時間ごとに実行することとしてもよい
し、利用者コンピュータから電子メールの送付要求を受
け取ったときなど適宜な時点を契機として実行されるこ
ととしてもよい。広告文の選定アルゴリズムとしては、
ランダムに抽出してもよいし、例えば、広告主が希望す
る閲覧回数が多いほど優先的に選択されるなど適宜に重
み付けを行うこととしてもよい。また、利用者の個人情
報に応じて相応の属性(ジャンルなど)が対応づけされ
た広告文を選択するなど適宜に抽出するようにしてもよ
い。
【0032】<広告挿入プロセス>図2はインターネッ
ト上における各コンピュータ間での通信手順を概略的に
示している。まず利用者コンピュータ20aが受取人ア
ドレスに宛てた電子メールの送付要求を広告メール管理
システムに送付する。(s1)。この送付要求に対して
広告メール管理システム10aは次の手順で広告挿入プ
ロセスを実行する。
【0033】まず、電子メールの送付要求を受け付ける
際の認証手続きなどを通して利用者IDを取得する。も
ちろん、電子メールに付帯する差出人のメールアドレス
をデータベースに照会して利用者IDを特定してもよ
い。つぎに、利用者コンピュータ20aから受け取った
電子メールの本文に広告選定プロセスにて選定された広
告文とこの広告文に関連した広告転送指示文とを挿入す
る(s2)。そして、広告文および広告転送指示文を挿
入した広告挿入メールを受取人アドレスに宛ててネット
ワークに送出する(s3)。広告転送指示文は、電子メ
ールの本文に挿入した広告文に対応付けされた広告ID
と取得した利用者IDとをパラメータとして所定のUR
Lに附記した文字列である。所定のURLとは、広告メ
ール管理システム10aが実装する所定のCGIプログ
ラムの格納位置を示している。
【0034】<広告メールの送達と広告指定ページの転
送指示>インターネットに送出された広告挿入メールは
上述のごとく受取人アドレスに該当するメールサーバー
10cの所定のメールボックスに送達する。広告メール
受信コンピュータ20bのメールソフトがこのメールサ
ーバー10cに対して電子メールの配達要求を送付する
と(s4)、広告挿入メールが広告メール受信コンピュ
ータ20bに配達される(s5)。
【0035】広告メール受信コンピュータ20bのメー
ルソフトが表示した広告挿入メールの本文には広告メー
ル管理システム10aにて挿入された広告文と広告転送
指示文とが記載されている。もちろん、複数の広告文が
記載されていれば各広告文ごとに広告転送指示文が記載
されていることになる。広告転送指示文はURLそのも
のであるから、ブラウザ連動型のメールソフトであれば
メール本文中のURLを指示(マウスポインタで指示し
てクリックなど)するだけでブラウザが起動してそのU
RLを指定する(s6)。ブラウザに連動しないメール
ソフトであれば、広告指示文をそのままブラウザにて指
定すればよい。
【0036】<広告指定ページ転送プロセス>上述した
ように、広告メール受信コンピュータ20bにて指示さ
れたURLには広告指定ページ転送プロセスを実行する
ためのCGIプログラムが格納されている。このプログ
ラムは、指示されたURLにパラメータとして付帯して
いる広告IDを取得するとともに、広告IDに対応付け
されている広告指定ページ掲載サイトのURLをデータ
ベースを参照して特定する処理と(s7)、この広告指
定ページ掲載サイトのURLへのリンク指示を広告ペー
ジ受信コンピュータに返送する処理(s9)とを行う。
【0037】<広告指定ページの表示>広告メール受信
コンピュータ20bのブラウザは、広告メール管理シス
テム10aから広告指定ページ掲載サイトのURLへの
リンク指示を受け取ると、このサイトがあるWWWサー
バー20bに対して広告指定ページの送付を要求する
(s10)。WWWサーバー20bはこの要求に従って
広告指定ページに相当するHTML文書を広告メール受
信コンピュータ20bに返送する(s11)。広告メー
ル受信コンピュータ20bのブラウザはこのHTML文
書を解釈して広告指定ページを表示する。
【0038】<アクセス履歴記録プロセス>広告メール
管理システム10aにおいて広告指定ページ転送プロセ
スに関連して実行される。広告指定ページ転送プロセス
により処理した広告IDを含む適宜なアクセス履歴デー
タを作成して前記データベースを更新する(s8)。本
実施例では、広告指定ページ転送プロセスによって広告
IDとともに処理された利用者IDもアクセス履歴デー
タに含ませることで、閲覧従量制による料金設定ととも
に、どの利用者が送付した広告挿入メールに対してどの
広告が指示されたかも把握できるようにしている。そし
て、利用者の属性と広告の属性とに基づいて、その後の
市場調査のためのデータとして提供できるようにしてい
る。
【0039】===利用者コンピュータによる広告挿入
制御=== 利用者は、電子メールの送付先によっては広告を挿入し
てもらいたくない場合もあり得る。また、利用者が他の
メールサーバーを利用する環境にある場合には、電子メ
ールに広告を挿入してもいい場合に限り広告メール管理
システム10aをSMTPサーバーとして利用するとい
う形態も考えられる。そこで、本発明は、このような場
合にも対応して広告の挿入を制御できる方式を提供して
いる。広告の挿入制御方式としては、利用者コンピュー
タ20a側だけの処理によって達成する場合と、利用者
コンピュータ20aと広告メール管理システム10aと
が連携して制御する方法とがある。
【0040】<利用者コンピュータのみによる広告挿入
制御>電子メールをインターネットに送出する前に、S
MTPサーバーとして広告メール管理システム10aを
指定し、メールソフトが指定のSMTPに電子メールを
送付する。この方式では利用者が直接メールソフトのア
カウント(SMTPサーバー)設定事項を変更してもよ
いが、広告を挿入する度にアカウントを設定し直してい
たのでは面倒である。そこで、以下に示す実施例では、
設定広告の挿入の許可/不許可を指示し、許可する場合
に限り広告メール管理システム10aをSMTPサーバ
ーに指定し、不許可の場合は他のSMTPサーバーを指
定する設定支援ソフトウエア(制御ソフト)を使用して
いる。なお、具体的な例として、OS(Operation Syst
em)にマイクロソフト社のWindows95(登録商標)が組
み込まれた利用者コンピュータにおける制御と操作環境
について説明する。
【0041】利用者コンピュータ20aには広告メール
管理システム10a以外のメールサーバーをSMTPサ
ーバーとして利用するための設定がなされているものと
する。Windows95では、レジストリと呼ばれる初期設定
ファイルがアプリケーションごとに用意されており、メ
ールソフトのレジストリには(広告メール管理システム
10a以外の)所定のSMTPサーバーにアクセスする
ためにサーバー名、ID、パスワードなどが記述されて
いる。もちろん、この初期設定ファイルにはPOPサー
バーについての設定事項も記述されている。メールソフ
トは電子メールを送受信する際、この初期設定ファイル
を参照して所定のPOPサーバーにアクセスして指定の
メールボックスから電子メールを取り寄せ、所定のSM
TPサーバーに対して受取人指定の電子メールを送付す
るのである。
【0042】また、利用者コンピュータ20aには広告
メール管理システム10aを利用して電子メールに広告
を挿入させるために上記の制御ソフトがインストールさ
れている。利用者が電子メールに広告を挿入させたい場
合、メールソフトに先立って、まず、この制御ソフトを
起動させる。この起動操作が広告の挿入を許可する旨の
指示入力となる。もちろん、制御ソフトの起動後に、広
告の挿入の許可/不許可の指示入力を促す画面をディス
プレイに表示し、利用者がマウスをクリックするなどし
て「許可」の指示を入力することとしてもよい。
【0043】制御ソフトのレジストリにはSMTPサー
バーとして広告メール管理システムが設定されており、
制御ソフトは、広告の挿入を許可する旨の入力がなされ
ると、先のメールソフトのレジストリを参照する。この
例では、SMTPサーバーとして広告メール管理システ
ムが設定されていないので、メールソフトのレジストリ
のファイル名を変えるなどして設定内容を保存したの
ち、制御ソフトのレジストリの内容をメールソフトのレ
ジストリに上書きする。これによって、メールソフトは
この上書きされたレジストリに従って電子メールを送信
することになる。
【0044】電子メールの送信が終了し、メールソフト
を終了させると制御ソフトは先に保存したメールソフト
の設定内容をメールソフトのレジストリに上書きして初
期設定ファイルを復元する。なお、メールソフトのレジ
ストリに当初からSMTPサーバーとして広告メール管
理システムが記述されている場合は、先の初期設定の保
存や復元処理は行わなくてもよい。
【0045】なお、レジストリと同様な設定ファイルは
他のOSにもあり、上述の制御ソフトは利用者コンピュ
ータが使用するOSに従って提供すればよい。制御ソフ
トの供給形態としては、CD−ROMやフロッピーディ
スクなどのデータ記録媒体であってもよいし、インター
ネットを介してダウンロードできるように所定のWWW
サーバーに用意しておき、そのWWWサーバーに利用者
コンピュータがアクセスしてHTTPやFTPなどの周
知の手順によって取り寄せることとしてもよい。
【0046】<広告メール管理システムと連動した広告
挿入制御>電子メールをインターネットに送出する前
に、広告の挿入の許可/不許可を指示し、許可する場合
にはその旨を記述したデータを電子メールに付帯させて
この電子メールを広告メール管理システム10aに送付
する。なお、この電子メールに広告挿入許可データを付
帯させる方法としては、広告挿入を許可/不許可とする
旨の指示入力を受け付けるとともに、挿入許可の指示入
力に従ってその直後に送付する電子メールに前記広告許
可データを付帯する専用のソフトウエア(制御ソフト)
を使用するようにすればよい。また、事前の取り決めと
して、電子メールの本文中に特定の文字や数字を記入し
たり、一部のメールソフトに備わっている「重要度」な
どを適宜に設定することで電子メールのソースコード中
に所定のパラメータを附記させたりすることとしてもよ
い。
【0047】広告メール管理システム10a側では、利
用者コンピュータ20aより送付された電子メールに広
告挿入許可する旨のデータが付帯していれば広告挿入プ
ロセスを実行し、付帯していなければ通常のSMTPサ
ーバーと同様に、受取人アドレスに宛てて電子メールを
インターネット上に送出する。
【0048】<その他の広告挿入制御>広告の挿入を許
可/不許可とする旨の指示に限らず、広告の数やレイア
ウトなどの広告属性を制御することも可能である。例え
ば、上述の制御ソフトのオプション機能として、広告属
性の設定入力機能を付加し、この機能によって設定され
た広告属性を示すコードなどを電子メールに付帯させて
広告メール管理システム10aに送付することとすれば
よい。あるいは、広告属性を示すデータファイルを作成
して電子メールとともに添付ファイルとして送付するこ
とも考えられる。広告メール管理システム10aは、こ
の送付された広告属性に従って指定の数の広告を指定の
体裁で電子メールに挿入するプロセスを実行する。
【0049】なお、広告属性の指定は、上述の制御ソフ
トによらず、広告メール管理システム10aのデータベ
ースに利用者情報として格納しておいてもよい。この場
合は、利用者が広告メール管理システム10aの運営者
と利用契約を結んだときに提示してもよいし、所定のU
RLによって特定されるWWWサイトに広告属性の設定
用フォームを用意しておき、利用者IDとパスワードな
どとともに、広告属性を記入することとしてもよい。そ
して、この記入された広告属性を該当する利用者の利用
者情報としてデータベースに格納する。
【0050】===補足・その他の実施例=== アクセス履歴データは、広告主に対する宣伝効果を提示
するためのデータとなるとともに、より多くの利用者を
獲得するためのデータとしても活用できる。例えば、利
用者のメールボックスが広告メール管理システムにあれ
ば、広告の挿入を許可した回数や受信者の広告指示回数
などに応じてインターネット接続料金を割り引いたり、
広告を挿入するときにのみ広告メール管理システムをS
MTPサーバーとして利用する人に対しては、商品など
に還元できるクーポンを与えるなど「余得」を与えるた
めの参考データにするのである。
【0051】また上記実施例において、アクセス履歴デ
ータは、広告メールの送信者と受取人が指示した広告と
を対応づけしたものである。当然のことではあるが、電
子メールには差出人(利用者)と受取人(広告メール受
信者)のメールアドレスが付帯している。したがって、
広告メール管理システムは受取人アドレスを取得するこ
とができる。
【0052】そこで、広告メール管理システムが利用者
からの電子メールを受け取ると、その受取人にもIDを
発行し受取人アドレスと対応づけしてデータベースに格
納するとともに、受取人IDも広告転送指示文中にパラ
メータとして付帯させる。そして、広告指定ページ転送
プロセスにおいてこの受取人IDも取得してアクセス履
歴データに含ませればよい。それによって、誰が誰に送
った広告メールについて、どの広告が閲覧されたかを把
握することができる。そのため、広告指定ページの閲覧
可能性が高い広告を広告メールの送信段階で選定するこ
とができる。また、受信者に直接広告を送付すればより
高い宣伝効果が期待できる。もちろん、アクセス履歴デ
ータを参照して、受信者に対してもある程度の余得を与
えて広告挿入メールやダイレクトメールの受信を受け入
れやすくするようにしてもよい。
【0053】なお、利用者IDや受取人IDはメールア
ドレスと同様に固有のものであるからメールアドレスそ
のものをIDとして使用することもできる。この場合、
広告転送指示文のパラメータとしてメールアドレスがそ
のまま記載されてしまう。そこで、メールアドレスを所
定の方式でエンコードすることとしてもよい。そして、
そのエンコードされたメールアドレスを適時にデコード
して各種プロセスの実行時にデータベース参照用として
使用すればよい。
【0054】利用者コンピュータにインストールされる
制御ソフトはメールソフトの起動前に立ち上げておくこ
ととしているが、制御ソフトをメールソフトの「プラグ
インプログラム」、すなわち付帯機能を実現するための
追加プログラムとすれば、メールソフトにおける一つの
指示操作として広告挿入の許可/不許可や広告属性の設
定が行える。
【0055】広告属性が利用者情報として広告メール管
理システム側にあっても、その広告電子メールに広告属
性を付帯させてもより。その場合、電子メールに付帯し
た広告属性を優先させればよい。また、この電子メール
に付帯した広告属性を利用者情報としてデータベースを
更新することとしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の方法によれば、利用者が宛先を
指定して送付した電子メールに広告文を挿入して配達し
ているため、電子メールの利用者を対象とする極めて不
特定で多数の人に宛てて広告を提示することができる。
さらに、広告挿入メールには広告文と、その広告IDと
利用者IDとをパラメータとした所定URLとが広告転
送指示文として記載されている。そのため、広告挿入メ
ールの受信者が広告に興味を示してそのURLを指定す
れば、メール受信者は広告に関連する詳細な情報をホー
ムページという形態でほぼ瞬時に得ることができる。一
方、広告の配信元は、広告ページの転送プロセスに際し
て広告IDを取得できるため、この広告IDをアクセス
履歴データとして記録して、広告の閲覧状況を正確に把
握することができる。そのため、閲覧従量制など柔軟な
広告料金体系を採用することができる。広告主にとって
もアクセス履歴データを参照することで市場調査などが
行える。
【0057】アクセス履歴データとして利用者IDも含
めれば、利用者ごとに受信者の広告ページの閲覧状況が
把握できる。そこで、利用者ごとに宣伝効果の高い広告
を選択的に挿入して広告指定ページの閲覧確率を高める
ことができる。さらに、電子メールに付帯する受信者の
メールアドレスを取得して、そのアドレスを特定するた
めのデータを広告転送指示文に付加すれば、広告メール
の受信者も特定することができる。それによって、広告
指定ページの閲覧可能性が極めて高い広告を確実に広告
メールに挿入することができる。受信者に直接広告を送
付すれば宣伝効果は絶大である。
【0058】電子メールに挿入すべき広告の数や表現方
法など広告属性を利用者コンピュータが送付する電子メ
ールに付帯させたり、利用者情報として利用者IDに対
応づけてデータベースに格納しておけば、利用者の希望
に応じて適宜に広告を電子メールに挿入できる。また、
利用者コンピュータに専用のソフトウエアをインストー
ルするなどして、広告挿入の許可/不許可を含めた広告
属性を簡単に設定できるようにしておけば、広告挿入時
にのみ広告メール管理システムをSMTPサーバーに指
定する場合にもメールソフトの設定変更操作が不要とな
る。そのため、利用者にとっては広告メール管理システ
ムの利用に際して煩わしさが無くなり、新規利用者の獲
得が容易になる。
【0059】また、本発明の方法を適用した広告メール
管理システムは、使用するコンピュータの処理能力や設
置スペースなどに応じて1つのコンピュータにデータベ
ースを含めて集中配置したり複数のコンピュータや複数
のデータベースをネットワーク上に分散配置したりする
など、柔軟なシステム構成とすることができる。
【0060】なお、利用者情報として利用者のメールア
ドレスも含め、そのメールアドレスに対応するメールボ
ックスを備えた広告メール管理システムとすれば、メー
ルサーバーとしても機能することになる。それによっ
て、電子メールを新規に利用する人にとっては、他のプ
ロバイダと契約することなく、この広告メール管理シス
テムをメールサーバーとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の広告メール管理システムを含むインタ
ーネットにおけるネットワーク構成図である。
【図2】本発明の方法による広告情報の処理過程を通信
手順の流れ図として示している。
【符号の説明】
INET インターネット 10a 広告メール管理システム 10b WWWサーバー 10c メールサーバー 20a 利用者コンピュータ 20b 広告メール受信コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋野 浩義 東京都渋谷区桜丘町20番1号 インターキ ュー株式会社内 Fターム(参考) 5B089 GA11 GB04 HA10 HB07 JA31 KB07 LA09 5K030 HA06 KA02 KA06 KA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子メールに広告情報を挿入して配達す
    る方法であって、次の事項(1)〜(8)によって特定
    される。 (1)広告メール管理システム インターネットに接続された一つあるいは連携して動作
    する複数のコンピュータから構成される情報処理システ
    ムであって、広告IDによって識別される多数の広告文
    を含む広告情報や利用者ID別のパスワードなどを含む
    利用者情報などを蓄積したデータベースと、広告選定プ
    ロセスと広告挿入プロセスと広告指定ページ転送プロセ
    スとアクセス履歴記録プロセスとを実行する。 (2)利用者コンピュータ 前記広告メール管理システムに所定の認証手続きに従っ
    てアクセスする外部のコンピュータであって、電子メー
    ル送受信用ソフトウエアにより受取人を指定した電子メ
    ールを前記広告メール管理システムに送付して前記受取
    人のメールアドレスに転送を依頼する。 (3)広告選定プロセス 前記広告メール管理システムにいて適時に実行され、前
    記データベースに格納されている多数の広告文から一つ
    あるいは複数の広告文を所定のアルゴリズムに基づいて
    選定する。 (4)広告挿入プロセス 前記広告メール管理システムにおいて実行され、電子メ
    ールの送付要求とともにアクセスしてきた前記利用者コ
    ンピュータから利用者IDを取得するステップと、この
    利用者コンピュータから受け取った電子メールの本文に
    前記広告選定プロセスにて選定された広告文とこの広告
    文に関連した広告転送指示文とを挿入するステップと、
    前記広告文および前記広告転送指示文を挿入した広告挿
    入メールを受取人のメールアドレスに宛ててネットワー
    クに送出するステップとを含んでいる。前記広告転送指
    示文は、前記電子メールの本文に挿入した広告文の広告
    IDと前記利用者IDとをパラメータとして所定のUR
    Lに附記した文字列である。 (5)広告メール受信コンピュータ インターネットに接続可能な不特定多数のコンピュータ
    であり、電子メール送受信ソフトウエアにより所定のメ
    ールボックスから前記広告挿入メールを受け取ってその
    メール本文を表示するとともに、ブラウザにより前記広
    告転送指示文中の前記URLをネットワークに送出す
    る。 (6)広告指定ページ転送プロセス 前記広告メール受信コンピュータから送出された前記U
    RLを受け取った前記広告メール管理システムにおいて
    実行され、前記URLに含まれる前記広告IDを取得す
    るステップと、前記データベースを参照して当該広告I
    Dに対応付けされている広告指定ページ掲載サイトのU
    RLを特定するステップと、この広告指定ページ掲載サ
    イトのURLへのリンク指示を前記受信コンピュータに
    返送するステップとを含んでいる。 (7)広告指定ページの表示 前記広告メール受信コンピュータのブラウザが前記リン
    ク指示に従って前記広告指定ページ掲載サイトに公開さ
    れているホームページを取り寄せて表示する。 (8)アクセス履歴記録プロセス 前記広告メール管理システムにおいて前記広告指定ペー
    ジ転送プロセスに関連して実行され、この広告指定ペー
    ジ転送プロセスにより処理した広告IDを含む適宜な前
    記アクセス履歴データを作成して前記データベースを更
    新する。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アクセス履歴記
    録プロセスは、前記広告指定ページ転送プロセスにより
    処理した前記広告IDと前記利用者IDとの対応づけを
    含む適宜な前記アクセス履歴データを作成して前記デー
    タベースを更新することを特徴とする電子メールに広告
    情報を挿入して配達する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記広告挿
    入プロセスは、前記電子メールに付帯する受取人のメー
    ルアドレスを取得するステップを含み、前記広告転送指
    示文は、所定のURLに前記電子メールの本文に挿入し
    た広告文の広告IDと前記取得した利用者IDとこの前
    記取得した受取人のメールアドレスを特定できる受取人
    特定データとをパラメータとして附記した文字列であ
    り、前記アクセス履歴記録プロセスは、前記広告指定ペ
    ージ転送プロセスにて処理した前記広告IDと前記利用
    者IDと前記受取人特定データとを対応づけた適宜な前
    記アクセス履歴データを作成して前記データベースを更
    新することを特徴とする電子メールに広告情報を挿入し
    て配達する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    データベースに格納されている前記利用者情報には広告
    の数や表現方法などの広告属性が含まれており、前記広
    告メール管理システムは前記広告挿入プロセスにおい
    て、アクセスしてきた利用者コンピュータから取得した
    前記利用者IDに対応する広告属性に基づいて当該電子
    メールに前記広告文および前記広告転送指示文を適宜に
    挿入するステップを実行することを特徴とする電子メー
    ルに広告情報を挿入して配達する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    利用者コンピュータは、前記電子メールに挿入すべき広
    告の数や表現方法などの広告属性を指定するための設定
    入力を受け付けるとともに、当該広告属性を付帯させた
    電子メールを前記広告メール管理システムに送付し、前
    記広告メール管理システムは前記広告挿入プロセスにお
    いて、前記電子メールに付帯する広告属性に基づいて当
    該電子メールに前記広告文および前記広告転送指示文を
    適宜に挿入するステップを実行することを特徴とする電
    子メールに広告情報を挿入して配達する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法に
    適用される前記広告メール管理システムであって、イン
    ターネットを介して前記利用者コンピュータとデータ通
    信する手段と、前記データベースと、前記広告選定プロ
    セスと前記広告挿入プロセスと前記広告指定ページ転送
    プロセスと前記アクセス履歴記録プロセスとをそれぞれ
    実行する手段とを備えることを特徴とする広告メール管
    理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の前記広告メール管理シ
    ステムにおいて、前記データベースは広告IDによって
    識別される多数の広告文を蓄積した広告文データベース
    と、前記利用者関連情報を蓄積した利用者データベース
    と、広告IDによって識別される多数の前記広告ページ
    掲載サイトのURLを蓄積した広告ページ掲載サイトデ
    ータベースと、前記アクセス履歴データを蓄積したアク
    セス履歴データベースとから構成され、前記広告文デー
    タベースと、前記利用者データベースと、前記広告選定
    プロセスと前記広告挿入プロセスとをそれぞれ実行する
    手段とを備えた第1のサーバー装置と、前記広告ページ
    掲載サイトデータベースと、前記アクセス履歴データベ
    ースと、前記広告指定ページ転送プロセスと前記アクセ
    ス履歴記録プロセスとをそれぞれ実行する手段とを備え
    た第2のサーバー装置とがネットワーク上に分散配置さ
    れていることを特徴とする広告メール管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法に
    適用される前記利用者コンピュータであって、所定のS
    MTPサーバーにアクセスするための初期設定データを
    記憶し、インターネットを介して前記広告メール管理シ
    ステムに接続する処理と、受取人を指定した電子メール
    に広告の挿入を許可するか不許可とするかを決めるユー
    ザ入力データを受け付ける広告挿入指示処理と、この指
    示処理により広告挿入許可の入力データを取得した場合
    にその電子メールを受け取るべきSMTPサーバーとし
    て前記広告メール管理システムを一時的に指定するSM
    TPサーバー変更処理とを実行することを特徴とする利
    用者コンピュータ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記広告挿入指示処
    理は、前記電子メールに挿入すべき広告の数や表現方法
    などの広告属性を指定するための設定入力を受け付ける
    とともに当該広告属性を電子メールに付帯させることを
    特徴とする利用者コンピュータ。
  10. 【請求項10】 インターネットに接続したコンピュー
    タが請求項8または9に記載の利用者コンピュータとし
    て機能するためのプログラムが格納されたデータ記録媒
    体であって、前記広告挿入指示処理と、前記SMTPサ
    ーバー変更処理とを実行するためのプログラムが格納さ
    れたことを特徴とするプログラム格納媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかにおいて、前
    記広告メール管理システムは、前記利用者情報として前
    記利用者のメールアドレスを付帯する前記データベース
    に格納するとともに、当該利用者のメールアドレスに相
    当するメールボックスを備えることを特徴とする電子メ
    ールに広告情報を挿入して配達する方法。
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