JP2001193686A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

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JP2001193686A
JP2001193686A JP2000005627A JP2000005627A JP2001193686A JP 2001193686 A JP2001193686 A JP 2001193686A JP 2000005627 A JP2000005627 A JP 2000005627A JP 2000005627 A JP2000005627 A JP 2000005627A JP 2001193686 A JP2001193686 A JP 2001193686A
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Masahiro Hiraishi
雅弘 平石
Katsuhiko Kada
勝彦 加田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプの内部基材表面に、耐食性及び放
熱性に優れたコーティング層を形成した真空ポンプを提
供する。 【解決手段】 真空ポンプの内部基材4の表面に、放熱
性の高い黒色ニッケル合金(黒色クロム合金)3からな
る金属被膜中に、耐食性の高いセラミックスや樹脂等の
微粒子2を分散含有させたコーティング層1を設けたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプに係わ
り、特に、腐食性ガスを吸引し、高負荷による放熱性を
要する内部の部品表面処理に関する。
【0002】
【従来の技術】気体分子に一定の方向の運動量を回転翼
などで機械的に与えることにより、気体を輸送する真空
ポンプとして、ドライ真空ポンプ、分子ドラッグポン
プ、ターボ分子ポンプ等がある。ドライ真空ポンプは、
大気圧から低真空までの排気をするもので、ポンプ内の
ガス通路に一切油を使用することなく、回転翼、スクリ
ュー翼、メカニカルブースタなどの機構で機械的に気体
を排気するものである。分子ドラッグポンプは、気体分
子に運動量を与えるための高速回転子表面が常にその面
と平行に動く形式のもので、例えば、スクリュー形状の
翼部が高速回転体に取り付けられ、翼部の高速の回転に
より高真空を得ることができるものである。
【0003】ターボ分子ポンプは、気体分子どうしの衝
突が無視できるような低い圧力の条件下で、円板に斜め
にスリットを切った回転翼と、それとほぼ同じ形状で、
スリットの傾きが回転翼とは反対の固定翼とが、交互に
配置された構造で、回転翼は極めて高い回転速度で駆動
され、両翼の隙間を通って気体分子が通過し、真空に排
気され超高真空を得ることができるものである。分子ポ
ンプとして一般に分子ドラッグポンプとターボ分子ポン
プが挙げられるが、これらの真空排気系には背圧用のポ
ンプとして油回転ポンプやメカニカルブースタポンプや
ドライ真空ポンプ等が必要になる。
【0004】図8に磁気軸受装置を備えたターボ分子ポ
ンプの断面を示す。駆動軸28は上方にラジアル保護軸
受17と下方にスラスト・ラジアル保護軸受25を備
え、磁気浮上の機構を備えて、高周波モータ27によっ
て高速回転するもので、駆動軸28の上部には回転体に
回転翼体16を備え、それと対向するハウジング側にス
ペーサ29で積み上げられた固定翼30が設けられて、
回転翼体16が高速で回転することによって、吸気口1
4からガスを保護ネット15を通して吸引し、ハウジン
グ下部の排気口26から吸引したガスを排出する。
【0005】真空装置は単に真空にするだけではなく、
真空にした後いろいろな気体を導入し反応させる装置が
多くなっている。低圧CVD、プラズマCVD、プラズ
マエッチング、リアクティブイオンエッチング、イオン
注入等の装置においては、可燃性、爆発性、毒性、腐食
性、悪臭のあるガスが使われ、極めて危険である。特
に、半導体製造用各種装置等には、これらのガスに対す
る対策が講じられる。そして、活性なガスは、装置に使
っている各種材料(真空容器、ガスケット、ポンプ油な
ど)を腐食する。特に、腐食性のガスとして、NH
HCl、Cl S、BF、PCl、PCl
SnCl、SiF等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空ポンプは以
上のように構成されているが、真空ポンプ、特に回転に
よりポンプ作用を営むターボポンプ等の真空ポンプが、
高負荷で腐食性ガスを吸引する装置に用いられている場
合、真空ポンプの基材としてステンレス系の材料が用い
られ、時には、テフロン等の耐食性コートを行なう場合
もある。また、高速回転翼体16などの基材として、ア
ルミニウムの表面に、高耐食、高放熱性のコーティング
が要求されている。従来、図7に示すように、耐食性と
放熱性を高めるために、内部部品の基材4の表面に酸化
珪素メッキ13のコーティングが施されていた。
【0007】この酸化珪素メッキ13は、放熱性におい
ては非常に優れているが、耐食性において、アルミニウ
ムより若干良い程度であり、従来、耐食性のみが要求さ
れている装置に用いられるニッケルメッキと比べると、
この酸化珪素メッキ13の耐食性は非常に低いという問
題がある。一方、真空ポンプの用途にあまり用いられて
いないが、黒ニッケルメッキ、黒クロムメッキは耐食性
と放熱性が高い。しかし、黒ニッケルメッキ、黒クロム
メッキは、成分中に硫黄など耐食性に悪影響を与える成
分を含むため、通常のニッケルメッキほどの耐食性が得
られないという課題がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、放熱性に優れた黒ニッケルメッキ、黒
クロムメッキの耐食性を向上させて、真空ポンプの基材
表面に、耐食性及び放熱性に優れたコーティング層を形
成した真空ポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の真空ポンプは、回転によりガスを排気する
真空ポンプにおいて、黒色ニッケル合金もしくは黒色ク
ロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有させた
耐食性および放熱性の高いコーティング層を内部部品の
基材表面に設けたものである。
【0010】また、本発明の真空ポンプは、基材表面に
設けた金属メッキ層と、黒色ニッケル合金もしくは黒色
クロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有させ
た耐食性および放熱性の高いコーティング層とを少なく
とも2層以上組み合わせて耐食性および放熱性の高いコ
ーティング層を内部部品の基材表面に設けたものであ
る。
【0011】また、本発明の真空ポンプは、黒色ニッケ
ル合金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜中に微
粒子を分散含有させたコーティング層と、または、基材
表面に設けた金属メッキ層と黒色ニッケル合金もしくは
黒色クロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有
させたコーティング層と、ニッケル合金もしくはクロム
合金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有させたコー
ティング層とを少なくとも2層以上組み合わせて耐食性
および放熱性の高いコーティング層を内部部品の基材表
面に設けたものである。
【0012】また、本発明の真空ポンプは、基材表面に
設けた金属メッキ層と、ニッケル合金もしくはクロム合
金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有させたコーテ
ィング層と、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金
からなる金属被膜層とを少なくとも2層以上組み合わせ
て耐食性および放熱性の高いコーティング層を内部部品
の基材表面に設けたものである。
【0013】また、本発明の真空ポンプは、黒色ニッケ
ル合金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜中に微
粒子を分散含有させたコーティング層と、黒色ニッケル
合金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜層とを少
なくとも2層以上組み合わせて耐食性および放熱性の高
いコーティング層を内部部品の基材表面に設けたもので
ある。
【0014】また、本発明の真空ポンプは、基材表面に
設けた金属メッキ層と黒色ニッケル合金もしくは黒色ク
ロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分散含有させた
コーティング層と、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロ
ム合金からなる金属被膜層とを、少なくとも3層以上組
み合わせて耐食性および放熱性の高いコーティング層を
内部部品の基材表面に設けたものである。
【0015】さらに、黒色ニッケル合金もしくは黒色ク
ロム合金からなる金属被膜中に分散含有させる前記微粒
子が、セラミックス粉末からなるものである。
【0016】また、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロ
ム合金からなる金属被膜中に分散含有させる前記微粒子
が、樹脂粉末からなるものである。
【0017】本発明の真空ポンプは上記のように構成さ
れており、内部部品の基材表面に、放熱性の高い黒色ニ
ッケル合金又は黒色クロム合金に微粒子を分散含有させ
た分散メッキ合金層を設けたり、金属メッキ層を設けて
その上に前記分散メッキ層を設けたり、さらに、ニッケ
ル合金又はクロム合金に微粒子を分散含有させた分散メ
ッキ合金層や、黒色ニッケル合金又は黒色クロム合金の
メッキ合金層とを組み合わせた複合層からなるコーティ
ングを施し、分散含有させる前記微粒子として耐食性の
高いセラミックスあるいは樹脂(例えば、テフロン樹
脂、フッ化グラファイトなど)を用いるので、それによ
って耐食性を向上させている。
【0018】また、ニッケル合金層あるいはクロム合金
層は、セラミックス粒子を保持する作用があり、セラミ
ックス自体が高い放熱性を有しており、さらに、黒ニッ
ケル・黒クロムをマトリックスにしてセラミックスを分
散させた場合、コーティング層は艶消し黒になり、放熱
性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の真空ポンプの一実施例を
図1を参照しながら説明する。図1は本発明の真空ポン
プ内の内部部品の基材表面の断面を示す図である。本発
明の真空ポンプは、黒色ニッケル合金(黒色クロム合
金)3からなる金属被膜中に、微粒子2を分散含有させ
たコーティング層1が真空ポンプの内部基材4、例え
ば、回転翼体16、固定翼30、本体円筒部31の内
面、フランジ32の内面、スペーサ29、保護ネット1
5、排気口6などの表面にコートされたものである。
【0020】基材4は、一般にアルミニウムやステンレ
スの金属が使われている。高速に回転する回転翼体16
は、軽量で加工性の良い、ガス放出の少ないアルミニウ
ムの材料が使われ、真空ポンプ本体円筒部31は、機械
的な強度と耐食性とガス放出の観点から、ステンレスも
しくはアルミニウム合金の材料が使われているケースが
多い。黒色ニッケル合金(黒色クロム合金3)は、放熱
性は良いが耐食性がやや低い。従って、それを補うため
に非常に耐食性の高い微粒子を、黒ニッケル又は黒クロ
ムに分散含有させて耐食性を向上させる。さらに、黒ニ
ッケル又は黒クロムに微粒子をマトリックス状に分散含
有させた場合、そのコーティング層1は艶消し黒にな
り、通常の黒ニッケル又は黒クロム以上に放熱性が向上
する。
【0021】微粒子2は、耐食性の高い材料で、セラミ
ック又は樹脂、例えば、テフロンやフッ化グラファイト
等が使われる。セラミックスを使用すると、セラミック
ス自体が非常に耐食性が高く、腐食雰囲気からのバリア
効果があるため、黒ニッケル又は黒クロムの耐食性の悪
さを補う。また、ニッケル合金層あるいはクロム合金層
はセラミックス粒子を保持する作用も持っている。上記
のように、アルミニウム等の基材4の表面に形成された
コーティング層1は、黒ニッケル(黒クロム)の耐食性
の低い特性を、耐食性の高い微粒子をその中に分散含有
させて補っているので、従来の基材4と比べて、耐食性
と放熱性の両特性が非常に高いものになっている。
【0022】図2は本発明の他の実施例を示すもので、
基材表面の断面を示す図である。本発明の真空ポンプ
は、基材4の表面に金属メッキ層6を形成して、さら
に、その上に黒色ニッケル合金(黒色クロム合金)3か
らなる金属被膜中に微粒子2を分散含有させたコーティ
ング層1を設け、コーティング層5としたものである。
金属メッキ層6は、基材4と黒色ニッケル合金(黒色ク
ロム合金)3とのインターフェースの役割を果たすもの
で、熱伝導、接着強度などの点から設けられたものであ
る。
【0023】図2に示すサンプルについて説明する。基
材4はアルミニウムを用い、金属メッキ層6は無電解N
i−Pメッキにより厚み7μmとし、分散含有した微粒
子2としてアルミナセラミックスの平均粒径4.7μm
を用い、3として黒色ニッケル合金の厚み10μmを形
成した。これにより、熱放射係数は1.00とほぼ理想
黒体に等しい膜が得られた。通常の黒ニッケルは艶があ
るため、その熱放射係数は0.98となっていた。耐食
性については、10%濃度の塩酸溶液中の腐食試験を行
ない比較した。従来の図7に示す酸化珪素メッキ13を
設けた試料は、浸漬して直ちに膜が溶解し、約5分で基
材4が現れ激しく泡が発生した。黒ニッケルを設けた試
料は、浸漬してから10時間で泡がでて反応し始めた。
それに対し、本発明の図2に示すものは、12時間浸漬
しても変化が観察できなかった。これはニッケルメッキ
とほぼ等しい耐食性であることが判明した。
【0024】図3は本発明の他の実施例を示すもので、
基材表面の断面を示す図である。本発明の真空ポンプ
は、図2に示すコーティング層5の上に、微粒子9を分
散含有したニッケル合金(クロム合金)8を、中間にコ
ートしてコーティング層7としたもので、放熱性よりも
耐食性が特に要求される個所に用いると良い。この場
合、ニッケル合金層がインターフェースの役割を果た
す。
【0025】図4は本発明の他の実施例を示すもので、
基材表面の断面を示す図である。本発明の真空ポンプ
は、基材4の表面に金属メッキ層6を形成し、その上に
ニッケル合金(クロム合金)8をコートし、さらに、黒
色ニッケル合金(黒色クロム合金)11をコートしたも
のである。黒色ニッケル合金(黒色クロム)11の層を
表面に形成しているので、耐食性よりも放熱性が特に要
求される個所に用いると良い。黒色ニッケル合金(黒色
クロム合金)11の特性を生かしたものである。
【0026】図5は本発明の他の実施例を示すもので、
基材表面の断面を示す図である。本発明の真空ポンプ
は、図1に示すコーティング層1の上に黒色ニッケル合
金(黒色クロム合金)11をさらにコートしたものであ
る。これは図4と同様、黒色ニッケル合金(黒色クロ
ム)11の層を表面に形成しているので、耐食性よりも
放熱性が特に要求される個所に用いると良い。
【0027】図6は本発明の他の実施例を示すもので、
基材表面の断面を示す図である。本発明の真空ポンプ
は、図2に示すコーティング層5の上に、さらに黒色ニ
ッケル合金(黒色クロム合金)11をコートし、コーテ
ィング層10aとしたものである。これは図5の場合と
同様の効果を有するもので、図6の場合は金属メッキ層
6がインターフェースとしての役割を果たす。即ち熱伝
導や接着強度の点から、図6の方が優れている。
【0028】本発明は、耐食性を向上させるために、セ
ラミックスや樹脂などの微粒子2、9を用い、基材4の
表面に、微粒子2、9を分散含有した黒色ニッケル合金
(黒色クロム合金)3をコートし、または、微粒子2、
9を分散含有した黒色ニッケル合金(黒色クロム合金)
3及びニッケル合金(クロム合金)8と、微粒子を分散
含有しない黒色ニッケル合金(黒色クロム合金)11
と、金属メッキ層6とを組み合わせて2層以上にコート
して、耐食性と放熱性を向上させたものである。
【0029】
【発明の効果】本発明の真空ポンプは上記のように構成
されており、放熱性の高い黒色のニッケル合金もしくは
黒色のクロム合金からなる金属被膜中に、耐食性の高い
セラミックスやテフロンやフッ化グラファイトなどの微
粒子を、分散含有させたコーティング層が、真空ポンプ
の内部基材表面に形成されているので、耐食性および放
熱性が向上し、反応ガスとして腐食性ガスなどを扱う真
空装置のポンプとして安心して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の一実施例
を示す図である。
【図2】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の他の実施
例を示す図である。
【図3】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の他の実施
例を示す図である。
【図4】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の他の実施
例を示す図である。
【図5】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の他の実施
例を示す図である。
【図6】 本発明の真空ポンプ内の部品表面の他の実施
例を示す図である。
【図7】 従来の真空ポンプの部品表面の断面を示す図
である。
【図8】 ターボ分子ポンプの断面を示す図である。
【符号の説明】
1…コーティング層 2…微粒子 3…黒色ニッケル合金 4…基材 5…コーティング層 6…金属メッ
キ層 7…コーティング層 8…ニッケル
合金 9…微粒子 10…コーティ
ング層 11…黒色ニッケル合金 12…コーテ
ィング層 13…酸化珪素メッキ 14…吸気口 15…保護ネット 16…回転翼
体 17…保護軸受 18…センサ 19…ラジアル磁気軸受 20…電源導
入端子 21…ラジアル磁気軸受 22…セン
サ 23…スラスト磁気軸受 24…センサ 25…保護軸受 26…排気口 27…高周波モータ 28…駆動軸 29…スペーサ 30…固定翼 31…本体円筒部 32…フラン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金からな
    る金属被膜中に微粒子を分散含有させた耐食性および放
    熱性の高いコーティング層を内部部品の基材表面に設け
    たことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 【請求項2】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、基材表面に設けた金属メッキ層と、黒色ニッケル
    合金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜中に微粒
    子を分散含有させた耐食性および放熱性の高いコーティ
    ング層とを少なくとも2層以上組み合わせて耐食性およ
    び放熱性の高いコーティング層を内部部品の基材表面に
    設けたことを特徴とする真空ポンプ。
  3. 【請求項3】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金からな
    る金属被膜中に微粒子を分散含有させたコーティング層
    と、または、基材表面に設けた金属メッキ層と黒色ニッ
    ケル合金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜中に
    微粒子を分散含有させたコーティング層と、ニッケル合
    金もしくはクロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分
    散含有させたコーティング層とを少なくとも2層以上組
    み合わせて耐食性および放熱性の高いコーティング層を
    内部部品の基材表面に設けたことを特徴とする真空ポン
    プ。
  4. 【請求項4】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、基材表面に設けた金属メッキ層と、ニッケル合金
    もしくはクロム合金からなる金属被膜中に微粒子を分散
    含有させたコーティング層と、黒色ニッケル合金もしく
    は黒色クロム合金からなる金属被膜層とを少なくとも2
    層以上組み合わせて耐食性および放熱性の高いコーティ
    ング層を内部部品の基材表面に設けたことを特徴とする
    真空ポンプ。
  5. 【請求項5】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金からな
    る金属被膜中に微粒子を分散含有させたコーティング層
    と、黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金からなる
    金属被膜層とを少なくとも2層以上組み合わせて耐食性
    および放熱性の高いコーティング層を内部部品の基材表
    面に設けたことを特徴とする真空ポンプ。
  6. 【請求項6】回転によりガスを排気する真空ポンプにお
    いて、基材表面に設けた金属メッキ層と黒色ニッケル合
    金もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜中に微粒子
    を分散含有させたコーティング層と、黒色ニッケル合金
    もしくは黒色クロム合金からなる金属被膜層とを、少な
    くとも3層以上組み合わせて耐食性および放熱性の高い
    コーティング層を内部部品の基材表面に設けたことを特
    徴とする真空ポンプ。
  7. 【請求項7】黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金
    からなる金属被膜中に分散含有させる前記微粒子が、セ
    ラミックス粉末からなることを特徴とする請求項1また
    は請求項4記載の真空ポンプ。
  8. 【請求項8】黒色ニッケル合金もしくは黒色クロム合金
    からなる金属被膜中に分散含有させる前記微粒子が、樹
    脂粉末からなることを特徴とする請求項1または請求項
    4記載の真空ポンプ。
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