JP2001193638A - 多段式ピストン圧縮機 - Google Patents

多段式ピストン圧縮機

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JP2001193638A
JP2001193638A JP2000002970A JP2000002970A JP2001193638A JP 2001193638 A JP2001193638 A JP 2001193638A JP 2000002970 A JP2000002970 A JP 2000002970A JP 2000002970 A JP2000002970 A JP 2000002970A JP 2001193638 A JP2001193638 A JP 2001193638A
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pressure
piston
refrigerant
crank chamber
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Yoshiyuki Nakane
芳之 中根
Kazuro Murakami
和朗 村上
Susumu Tarao
晋 多羅尾
Kenichi Morita
健一 森田
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダボアとピストンとの間の洩れ損失及
び機械損失を低減させて、性能を向上させた多段式ピス
トン圧縮機を提供すること。 【解決手段】 回転軸20の回転によりシリンダボア1
3a,13b内を摺動して冷媒を圧縮する複数のピスト
ン25,26を設ける。更に、このピストン25,26
に往復運動を与える斜板22が回転し、かつピストン2
5,26の背面となるクランク室30と、シリンダボア
13bの吐出側と他のシリンダボア13aの吸入側とを
接続する中間チャンバ38とを設ける。そして、このク
ランク室30と中間チャンバ38とを連通路45を介し
て連通し、クランク室30の圧力を中間チャンバ38の
圧力とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両空調装
置に使用されて冷媒ガスの圧縮を行なう多段式ピストン
圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧縮比の圧縮機として、例えば特開平
10−184539号公報には、多段式圧縮機が開示さ
れている。これは、ケース内に回転可能に支持された回
転軸の軸線の周囲に配設された複数のシリンダボアと、
このシリンダボア内に収容され、回転軸の回転に基づく
斜板の回転によりその係合部の一部であるシューを介し
て伝達された動力によりシリンダボア内を摺動して冷媒
を圧縮するピストンと、特定のシリンダボアの吐出側と
他のシリンダボアの吸入側とを接続する接続路とを有し
たものである。この構造によって、冷媒が接続路を介し
て複数のシリンダボアを順次通過して圧縮されることに
より多段階高圧化を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この高圧縮
比の圧縮機においては、特に後段の圧縮を行うボアにお
けるピストン背面側とボア内の圧縮室との間の圧力の差
が大きいため、この圧力差によりシリンダボアとピスト
ンとの隙間から冷媒が洩れやすくなり、多量のブローバ
イガスが生じる。従って、大きな洩れ損失が発生し、圧
縮機の性能が低下していた。
【0004】また、上記の圧力差が大きいということ
は、ピストンの前面に作用する圧力とピストンの背面に
作用する圧力との差が大きいということである。この場
合、ピストンは大きな圧縮反力を受けることになるが、
この圧縮反力は、シューと斜板との間及びシューとピス
トンとの間において大きな摩擦力となり、更に、斜板が
固定された回転軸にも反力が作用する。そのため、これ
らが機械損失となって、圧縮機の性能を更に低下してい
た。
【0005】本発明は、このような従来技術に存在する
課題に着目してなされたものである。従って、その目的
とするところは、シリンダボアとピストンとの間の洩れ
損失及び機械損失を低減させて、性能を向上させる多段
式ピストン圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、特定のシリンダボアの吐
出側と他のシリンダボアの吸入側とを接続する接続路を
介して冷媒が複数のシリンダボアを順次通過することに
より多段階高圧化が行われる多段式ピストン圧縮機にお
いて、ピストンの背面に作用する圧力が、吸入圧力より
高く吐出圧力より低い中間圧力に設定されるように中間
圧力設定手段を設けたものである。
【0007】従って、ピストン背面に与えられる中間圧
力の作用により、ピストンの前面に作用する圧力、すな
わちシリンダボア内で圧縮される冷媒の圧力と、ピスト
ンの背面に作用する圧力との圧力差が減る。このため、
洩れ損失及び機械損失を低減させることができ、高圧縮
比の多段式ピストン圧縮機の性能を向上させることがで
きる。なお、本発明において、吸入圧力とは圧縮機に最
初に導入される冷媒圧力、吐出圧力とは圧縮機から外部
冷凍回路に吐出される冷媒圧力を指すものとする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多段式ピストン圧縮機において、ケース内にクランク
室を設け、そのクランク室内には、回転軸の回転をピス
トンの往復運動に変換するクランク機構を配置し、中間
圧力設定手段によりクランク室内が中間圧力に設定され
るものである。
【0009】従って、ピストンを介してクランク機構に
伝えられる圧縮反力を小さくすることができる。そのた
め、機械損出を低減させることができるので、圧縮機の
性能を向上させることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の多段式ピストン圧縮機において、クランク機構が、回
転軸に固定された斜板と、その斜板の外周に摺動可能に
係合するようにピストンの基端部に設けられた係合部と
によりなるようにしたものである。
【0011】従って、高速回転に適した斜板式にしたの
で、同数で同体積のシリンダボアで比較した場合、複数
のシリンダボアを通過するために吐出される冷媒の吐出
容量が少なくなる多段式圧縮機であっても、高速回転を
行うことにより吐出冷媒量を確保して、確実に冷却する
ことができる。このように、この高速回転を行う際に
は、回転軸が受ける圧縮反力は大きくなるが、本発明の
多段式ピストン圧縮機とすれば、前述のようにこの圧縮
反力を低減して、圧縮機の性能を向上させることができ
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れかに記載の多段式ピストン圧縮機におい
て、シリンダボアが接続路の上流側の第1のシリンダボ
ア及び接続路の下流側の第2のシリンダボアよりなり、
冷媒が2段に圧縮されるものである。
【0013】一般に、多段に圧縮すると冷媒が複数のシ
リンダボアを順次通過するため、吐出された冷媒が多く
の弁を通過する。そのため、吐出される冷媒により開か
れる弁の回数が多くなり、圧力損失が多くなる。従っ
て、通常、高圧縮比が必要な二酸化炭素を冷媒にしてい
る場合であっても、2段で圧縮すれば、圧力損失を最小
限に抑えながら十分な圧縮比が得られる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れかに記載の多段式ピストン圧縮機におい
て、中間圧力設定手段がクランク室と接続路とを連通す
る連通路により構成され、この連通路を介して中間圧力
がクランク室内に供給されるようにしたものである。
【0015】従って、クランク室を中間圧力に設定する
のに、連通路を設けるだけでよく、複雑な機構が不要で
あり、構造自体を簡単にすることができる。請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の多段式ピストン圧縮機
において、回転軸を駆動する電動モータが配設されてい
るモータ室とクランク室との連通部分に回転軸又は斜板
を支持するための軸受を設けたものである。
【0016】従って、冷媒が連通部分を通過する際に、
冷媒中に浮遊した状態にある潤滑油のミストを軸受が取
り入れる。そのため、軸受が潤滑油をより多く含み、冷
媒を圧縮する際のピストンの往復運動がよりスムーズに
行える。従って、機械損失が低減し、性能を更に向上さ
せることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、冷媒として二酸
化炭素を用いる圧縮機において具体化した一実施形態を
図1及び図2に従って説明する。
【0018】図1に示すように、ほぼ円筒形状をした圧
縮機10のケースは、モータハウジング11、フロント
ハウジング12、シリンダブロック13、リアハウジン
グ14から構成されている。なお、図1の左方を圧縮機
の前方とし、右方を後方とする。
【0019】また、モータハウジング11とシリンダブ
ロック13との間には回転軸20がベアリング18、2
1を介して回転可能に支持され、その回転軸20はフロ
ントハウジング12に形成した壁部12aの中心孔12
bを遊嵌している。
【0020】図1に示されているモータハウジング11
には、モータ室29が区画形成されており、ここにはロ
ータ15とステータ16とよりなる電動モータ17が収
容されている。
【0021】このシリンダブロック13には、径が大き
い第1のシリンダボア13bと径が小さい第2のシリン
ダボア13aとが、回転軸20の軸線方向の周囲に、互
いに180°ずらした位置に形成されている。
【0022】フロントハウジング12の内部で区画形成
されているクランク室30内において、回転軸20には
円盤形状の斜板22が外嵌固定されており、この斜板2
2は、フロントハウジング12の壁部12aの後面に当
接された軸受27により支持されている。他方、シリン
ダボア13a,13bには、ピストン25,26がそれ
ぞれ前後方向に摺動可能に内嵌されている。またピスト
ン25,26の後方部には、溝部25a,26aが設け
られており、この溝部25a,26aには、一対の半球
形状のシュー23,24が内設されている。一対の半球
形状のシュー23,24の間には、斜板22の先端が摺
動可能に挟持されている。そして、ピストン25,26
の溝部25a,26a及びシュー23,24により斜板
22に対する係合部が構成されている。すなわち、斜板
22、ピストン25,26の溝部25a,26a及びシ
ュー23,24によりクランク機構が構成されている。
【0023】リアハウジング14の周壁には吸入通路4
2が、側壁には吐出通路40がそれぞれ開口している。
リアハウジング14の内側面には、吸入通路42に連通
している吸入チャンバ37と、シリンダボア13a,1
3b同士を接続する接続路である中間チャンバ38と、
吐出通路40に接続されている吐出チャンバ39とが区
画形成されている。また、リアハウジング14は、シリ
ンダブロック13とで、5つのポート31a,31b,
31c,31d,31eを有したポート形成部材31及
び吸入弁形成部材32を挟着している。
【0024】ここで、ポート31aは吸入チャンバ37
と第1のシリンダボア13bとを連通させるポートであ
り、ポート31bは第1のシリンダボア13bと中間チ
ャンバ38とを連通させるポートである。また、ポート
31cは第2のシリンダボア13aと中間チャンバ38
とを連通させるポートであり、ポート31dは第2のシ
リンダボア13aと吐出チャンバ39とを連通させるポ
ートである。更に、ポート31eは、後述する連通路4
5と中間チャンバ38とを連通させるポートである。
【0025】また、吸入弁形成部材32には、ポート形
成部材31のポート31a,31cに整合する位置にお
いて吸入弁32a、32bが形成されている。更に、ポ
ート31b,31dにそれぞれ対応するようにシリンダ
ブロック13には、吐出弁34,36がリテーナ33,
35とともに固定されている。
【0026】また、シリンダブロック13には、クラン
ク室30と中間チャンバ38とを連通させる中間圧力設
定手段としての連通路45が形成されている。従って、
クランク室30は連通路45を介して中間チャンバ38
と連通し、更にクランク室30は軸受27間の隙間及び
中心孔12bを介してモータ室29と連通している。
【0027】以上のように本実施の形態における圧縮機
は構成されるが、次にこの作用について述べる。回転軸
20が電動モータ17によって回転させられると、斜板
22が回転し、シュー23,24を介してピストン2
5,26に伝達される。すなわち回転軸20の回転力が
斜板22によりピストン25、26の往復運動に変換さ
れる。吸入通路42から吸入チャンバ37へに至った二
酸化炭素である冷媒は、第1のシリンダボア13b内の
ピストン26が前方に移動する吸入工程の際に、吸入弁
32aを押し開けて通過し、第1のシリンダボア13b
に吸入される。そして、斜板22が回転することにより
ピストン26は後方に移動して吐出工程を行い、第1の
シリンダボア13b内の冷媒を圧縮する。そして、ピス
トン26が図1に示すように上死点の位置付近となる
と、吐出弁34が開いて、シリンダボア13bにより圧
縮された冷媒は中間チャンバ38に吐出される。
【0028】中間チャンバ38に吐出された冷媒の一部
は、ポート31e及び連通路45を通過してクランク室
30に供給される。更に、クランク室30から軸受27
及びフロントハウジング12の中心孔12bを介してモ
ータ室29へと供給される。
【0029】そして、第2のシリンダボア13a内のピ
ストン25が後方に移動して吸入工程を行うと、中間チ
ャンバ38の冷媒が、吸入弁32bを押し開けて、第2
のシリンダボア13aに吸入される。次にピストン25
はシリンダボア13aの冷媒を圧縮する。ピストン25
が上死点の位置付近となると、吐出弁36が開いて、ピ
ストン26により圧縮された冷媒は吐出チャンバ39に
吐出される。そして、圧縮された冷媒は吐出通路40を
介して空調装置の他の図示しない部分、例えば凝縮器に
供給される。
【0030】次に、上述の実施形態によって期待できる
効果について、以下に記載する。・ 本実施の形態にお
いては、クランク室30と中間チャンバ38とを連通路
45を介して連通し、クランク室30の圧力と中間チャ
ンバ38の圧力とを同じ中間圧力とした。すなわち、ピ
ストン26の背面であるクランク室30は吸入圧力(吸
入チャンバ37内の圧力)より高く、吐出圧力(吐出チ
ャンバ39内の圧力)より低い中間圧力に設定されてい
るので、第1のシリンダボア13b側のピストン26の
背面と前面との圧力差は少なく、第1のシリンダボア1
3bで圧縮された冷媒はピストン26の外周からクラン
ク室30に洩れることはほとんどない。また、ポート3
1a側のピストン25の前面にある圧縮された冷媒の圧
力とピストン25の背面に作用するクランク室30の圧
力との圧力差も従来に比べて小さくなったので、第2の
シリンダボア13aで圧縮された冷媒はピストン25の
外周からクランク室30に洩れることが少なくなる。そ
のため、ピストン25,26とシリンダボア13a,1
3bの隙間からのガス洩れを低減させることができる。
同時に、ピストン25,26の前後間の圧力差が少なく
なったために、ピストン25,26の往復運動の際の圧
縮反力も小さくなり、機械損失を低減させることができ
る。従って、多段式圧縮機の性能を向上させることがで
きる。
【0031】・ 本実施の形態においては、クランク室
30と中間チャンバ38とを連通路45を介して連通す
ることにより、クランク室30の圧力を中間チャンバ3
8の圧力とほぼ同じにした。すなわち連通路45を設け
るという簡単な構成だけで、クランク室30の圧力と中
間チャンバ38の圧力とほぼ同じ圧力に設定することが
できる。
【0032】・ 本実施の形態では、冷媒は軸受27を
通過するので、冷媒のガス中に分散している潤滑油のミ
ストを軸受27が取り入れる。そのため、潤滑油が十分
な軸受27とすることができ、特に、この軸受27は圧
縮反力を受けるものであるため、更なる機械損失を低減
させることができ、多段式ピストン圧縮機の性能を更に
向上させることができる。(変形例)なお、この実施形
態は、次のように変更して具体化することも可能であ
る。
【0033】・ 上記実施の形態においては、固定容量
の片頭斜板式の多段式ピストン圧縮機としたが、可変容
量の斜板式の多段式ピストン圧縮機に適用してもよい
し、両頭型の多段式ピストン圧縮機に適用してもよい
し、勿論、斜板式に限らずウェーブカム式の多段式ピス
トン圧縮機に適用してもよい。
【0034】・ 上記実施の形態においては、電動モー
タ17を具備した圧縮機としたが、モータを具備せず
に、車両エンジンなどの外部駆動源に電磁クラッチ等の
クラッチ機構を介して連結駆動される圧縮機としてもよ
い。
【0035】・ 上記実施例では、電動モータ17を配
設したモータ室29も、クランク室30を介して中間チ
ャンバ38に連通させるようにしたが、モータ室29を
クランク室30に連通させなくてもよい。更に、上記実
施例では、斜板22とフロントハウジング12との間に
配設された中心孔12bの部分に軸受27を設けるよう
にしたが、ラジアルベアリングを配設してもよい。
【0036】・ 上記実施の形態においては、ピストン
25,26の背面に作用する圧力を、第1のシリンダボ
ア13bで圧縮された冷媒の圧力とほぼ同じとしたが、
ピストン25,26の背面に作用する圧力は、吸入圧力
より高く吐出圧力より低い圧力であれば、効果を奏する
ことができる。勿論、上記実施の形態のように2段の圧
縮機だけでなく、冷媒が更に多くのシリンダボアを通過
して圧縮される3段以上の多段式圧縮機であっても、多
段式ピストン圧縮機であれば、本発明は適用可能であ
る。また、上記実施の形態では、全ての冷媒が通過する
一対のシリンダボア13a,13bしか設けなかった
が、これらを複数対設けるようにしてもよい。
【0037】・ 上記実施の形態においては、冷媒とし
て二酸化炭素を用いたが、他の冷媒ガス、例えばアンモ
ニア、プロパンガス等の自然冷媒を用いてもよい。な
お、プロパンガスを冷媒として使用する際には、モータ
室に導入しないほうが好ましい。
【0038】最後に、上記実施形態から把握できる技術
的思想について記載する。 (1)冷媒を偶数回圧縮するようにした圧縮機におい
て、圧縮される全回数の半分の回数の圧縮が終了した冷
媒の圧力を用いて、前記中間圧力が設定される請求項1
乃至請求項7の何れかに記載の多段式ピストン圧縮機。
【0039】このようにすれば、ピストンの背面に作用
する圧力と、ピストンの前面、すなわちシリンダボア内
の圧力との圧力差がどのピストンにおいても大きくなり
すぎることがない。従って、漏れ損失及び機械損失を効
果的に低減することができ、圧縮機の性能を向上させる
ことができる。
【0040】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、ピストンの
背面と、前面、すなわちシリンダボア内で圧縮される冷
媒との圧力差が少なくなるので、漏れ損失及び機械損失
を低減することができ、圧縮機の性能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における多段式圧縮機の
正面断面図。
【図2】 図1における2−2線の要部の断面図。
【符号の説明】
10…圧縮機、11…ケースとしてのモータハウジン
グ、12…ケースとしてのフロントハウジング、13…
ケースとしてのシリンダブロック、13a,13b…シ
リンダボア、14…ケースとしてのリアハウジング、1
7…電動モータ、20…回転軸、22…斜板、25,2
6…ピストン、25a,26a…係合部、27…軸受、
29…モータ室、30…クランク室、38…接続路とし
ての中間チャンバ、45…連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多羅尾 晋 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 森田 健一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB05 AC03 CB00 CD01 CD05 3H076 AA06 AA39 BB05 BB23 CC07 CC20 CC24 CC28 CC36 CC94 CC95

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に回転可能に支持された回転軸
    と、その回転軸の軸線の周囲において前記ケース内に配
    設された複数のシリンダボアと、 前記シリンダボア内に収容され、前記回転軸の回転によ
    りシリンダボア内を摺動して冷媒を圧縮するピストン
    と、 特定のシリンダボアの吐出側と他のシリンダボアの吸入
    側とを接続する接続路とを有し、冷媒が前記接続路を介
    して複数のシリンダボアを順次、通過することにより多
    段階高圧化が行われる多段式ピストン圧縮機において、 前記ピストンの背面に作用する圧力が、吸入圧力より高
    く吐出圧力より低い中間圧力に設定されるようにした中
    間圧力設定手段を設けたことを特徴とする多段式ピスト
    ン圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ケース内にクランク室を設け、その
    クランク室内には、前記回転軸の回転をピストンの往復
    運動に変換するクランク機構を配置し、中間圧力設定手
    段によりクランク室内が中間圧力に設定される請求項1
    に記載の多段式ピストン圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記クランク機構が、前記回転軸に固定
    された斜板と、その斜板の外周に摺動可能に係合するよ
    うにピストンの基端部に設けられた係合部とによりなる
    請求項2に記載の多段式ピストン圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記シリンダボアが前記接続路の上流側
    の第1のシリンダボア及び前記接続路の下流側の第2の
    シリンダボアよりなり、冷媒が2段に圧縮される請求項
    1乃至請求項3の何れかに記載の多段式ピストン圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 前記中間圧力設定手段がクランク室と前
    記接続路とを連通させる連通路により構成され、前記連
    通路を介して前記中間圧力がクランク室内に供給される
    請求項2乃至請求項4の何れかに記載の多段式ピストン
    圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記回転軸を駆動する電動モータが配設
    されているモータ室と前記クランク室との連通部分に回
    転軸又は斜板を支持するための軸受を設けた請求項5に
    記載の多段式ピストン圧縮機。
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