JP2001193051A - 薬液注入用パッカー - Google Patents

薬液注入用パッカー

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JP2001193051A
JP2001193051A JP2000007370A JP2000007370A JP2001193051A JP 2001193051 A JP2001193051 A JP 2001193051A JP 2000007370 A JP2000007370 A JP 2000007370A JP 2000007370 A JP2000007370 A JP 2000007370A JP 2001193051 A JP2001193051 A JP 2001193051A
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tube
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chemicals
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Saburo Kadowaki
三郎 門脇
Tatsuo Miura
辰夫 三浦
Shinsuke Sasaki
晋助 佐々木
Shingo Takahira
真悟 高比良
Fukio Tsurukame
富貴男 鶴亀
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KUBOTA CONCRETE KK
KUBOTA PLASTIC KANZAI KOJI KK
SASAKI GIKEN KK
Kubota Corp
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
KUBOTA CONCRETE KK
KUBOTA PLASTIC KANZAI KOJI KK
SASAKI GIKEN KK
Kubota Corp
Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薬液注入用パッカー10は、薬液注入用チュ
ーブ24が装着されたインサート管の外面に配置され、
インサート管とともに地山に打設されたAGF鋼管内に
挿入される。そして、チューブ24からパッカー10の
閉空間28内に薬液が充填され、それによって、薬液の
注入領域を仕切る仕切壁が形成される。閉空間28は袋
状の織布等によって構成されるので、閉空間28内に薬
液が充填されると、パッカー10が膨らんでその内周部
がインサート管の外面に密着される。したがって、イン
サート管の外面に凹凸がある場合でも、薬液が漏洩する
心配はない。 【効果】 封止部材等を用いることなく、薬液の漏洩を
簡単かつ確実に防止でき、施工性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薬液注入用パッカー
に関し、特にたとえばトンネル工事の鋼管先受工法(以
下、「AGF工法」という。)において、地山に打設さ
れたAGF鋼管内に配置されて薬液の注入領域を仕切る
仕切壁となる、薬液注入用パッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7に示す従来のAGF工法
では、薬液注入用チューブ1およびパッカー2が装着さ
れたインサート管3が準備され、このインサート管3が
地山4に打設されたAGF鋼管5内に挿入される。そし
て、薬液注入用チューブ1からパッカー2の内側に薬液
が充填されて、薬液の注入領域を仕切る仕切壁6が形成
され、その後、各注入領域に薬液がステップ注入され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来では、筒状のパッ
カー2をインサート管3の外周面に粘着テープ7等で固
定していたため、インサート管3の外面に凹凸がある場
合(図6)には、インサート管3の外面全周にパッカー
2を確実に密着させることができず、インサート管3と
パッカー2との隙間A(図6(B))から薬液が漏洩す
るおそれがあった。そのため、隙間Aに薬液の漏洩を防
止するための封止部材8を装着しなければならず、施工
性が悪いという問題があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、薬
液の漏洩を防止して施工性を向上できる、薬液注入用パ
ッカーを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、地山に打設
されたAGF鋼管内に配置され、薬液注入用チューブか
ら吐出された薬液が充填されて仕切壁となる、薬液注入
用パッカーであって、薬液がしみ出す孔を有するかつ閉
空間を構成する袋状の本体を備える、薬液注入用パッカ
ーである。
【0006】
【作用】薬液注入用パッカーは、薬液注入用チューブが
装着されたインサート管の外面に配置される。そして、
インサート管が、チューブおよびパッカーとともに地山
に打設されたAGF鋼管内に挿入され、チューブからパ
ッカーの閉空間内に薬液が充填され、それによって、薬
液の注入領域を仕切る仕切壁が形成される。その後、パ
ッカーにより仕切られた各注入領域に薬液がステップ注
入される。
【0007】パッカーの閉空間は袋状であるため、閉空
間内に薬液が充填されると、パッカーが膨らんでその内
周部がインサート管の外面に密着される。したがって、
インサート管の外面に凹凸がある場合でも、薬液が漏洩
する心配はない。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、袋状の本体がインサ
ート管の外面に密着されるので、封止部材等を用いるこ
となく、薬液の漏洩を簡単かつ確実に防止できる。した
がって、施工性を向上できる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1に示すこの実施例の薬液注入用パッカー
10は、たとえば図2に示すように、AGF鋼管12に
挿入されるインサート管14の外面に配置されて、薬液
の注入領域を仕切る仕切壁16となるものである。
【0011】ここで、AGF鋼管12は、単体長さが
2.0〜4.0m程度のものを複数本継ぎ足しながら地
山18に打設されるものであり、その側壁には、薬液注
入用の複数の孔12aが全面にわたって穿設されてお
り、また、パッカー10に対応する箇所には、孔12a
よりも大きめの孔12bが穿設されている。
【0012】インサート管14(図2(B))は、AG
F鋼管12の内径よりも小さい外径を有する本体20を
含み、本体20の側部には、複数(この実施例では6
つ)の略U字状の条溝22が軸方向へ延びて形成され
る。各条溝22の断面積は、薬液注入用チューブ24を
収容し得るように、チューブ24の断面積よりも大きく
設定される。なお、インサート管14は、たとえば塩化
ビニル等のような合成樹脂の押出成形により一体に成形
される。
【0013】パッカー10(図1)は、伸縮性と通液性
とを有する織布(綿織布,麻織布またはポリエステル織
布等)からなる袋状の本体26を含む。ここで、通液性
とは、薬液をしみ出させる機能を意味し、構造に着目し
た場合には、薬液がしみ出す孔を有することを意味す
る。織布であれば、縦横に配置された糸によって網目状
の孔が構成されるため、この孔から薬液がしみ出すこと
になる。
【0014】本体26は、インサート管14の外面に配
置され得るように、インサート管14の外径とほぼ同サ
イズの内径を有する筒状に形成される。したがって、本
体26の内部には、内壁26aと外壁26bとによって
伸縮自在の筒状の閉空間28が形成される。そして、本
体26の軸方向中央部における内壁26aには、チュー
ブ24を接続するための孔30が形成される。なお、本
体26は、筒状の外壁26bの内側に筒状の内壁26a
を配置して、これらの両端部を縫い合わせること等によ
り形成される。
【0015】パッカー10(図1)を用いたAGF工法
では、図2に示すように、インサート管14の条溝22
にチューブ24を装着するとともに、インサート管14
の内部にモルタル注入用チューブ32を挿通する。そし
て、インサート管14の外面の所定位置にパッカー10
を配置し、パッカー10の孔30にチューブ24を接着
等により接続する。そして、パッカー10を粘着テープ
等のような固定部材34を用いてインサート管14の外
面に固定する。
【0016】そして、インサート管14を、チューブ2
4および32ならびにパッカー10とともに地山18に
打設されたAGF鋼管12内に挿入し、パッカー10に
対応するチューブ24に薬液圧送ポンプを接続し、チュ
ーブ24からパッカー10の閉空間28内に発泡ウレタ
ン等の薬液36を充填する。すると、図3(A)に示す
ように、織布で形成されたパッカー10(本体26)が
膨らんで、内壁26aがインサート管14の外面(条溝
22の内面を含む。)に密着され、かつ、外壁26bが
AGF鋼管12の内面に密着される。さらに、パッカー
10内の圧力が上昇して織布の隙間(微細孔)から薬液
がしみ出し、この薬液がAGF鋼管12の孔12aおよ
び12bを通して地山18へ注入される。これにより、
薬液の注入領域を仕切る仕切壁16(図2(A))が形
成される。
【0017】その後、パッカー10により仕切られた各
注入領域に薬液(発泡ウレタン,エポキシ,アクリルお
よびシリカレジン等)をステップ注入し、地山18を固
結する。
【0018】この実施例によれば、インサート管14の
外面の条溝22をパッカー10により封止することがで
きるので、薬液の漏洩を簡単かつ確実に防止できる。し
たがって、施工性を向上できる。
【0019】図4に示す他の実施例のパッカー40は、
上述したパッカー10の孔30にホース42の一端を接
着等により接続したものであり、ホース42の他端には
ニップル等のような連結部材44が接続される。したが
って、施工時には、チューブ24を連結部材44に接続
するだけで、チューブ24と閉空間28とを簡単に連通
することができる。
【0020】なお、パッカーの形成材料としては、上述
の織布の他、伸縮性および通液性を有する任意のものを
用いることができる。たとえば、ゴムシートやビニール
シート(発泡ビニールシートを含む。)等のような伸縮
性を有するものであれば、図5に示すように、これに薬
液を通す孔46を形成することにより通液性を付与して
用いることができる。ゴムシートを用いてパッカーを形
成する場合には、たとえばタイヤチューブ状に形成され
て加硫された本体に、薬液を通す多数の孔46がプレス
により形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の薬液注入用パッカーを示
す図解図である。
【図2】図1実施例の使用状態を示す図解図である。
【図3】図1実施例の使用状態を示す断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図6】従来技術を示す図解図である。
【図7】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …薬液注入用パッカー 12 …AGF鋼管 14 …インサート管 16 …仕切壁 18 …地山 24 …チューブ 28 …閉空間 30 …孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500002836 クボタプラスチック管材工事株式会社 大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 (71)出願人 594169400 三建貿易株式会社 大阪市中央区淡路町1丁目4番5号 (72)発明者 門脇 三郎 大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 株式 会社クボタ内 (72)発明者 三浦 辰夫 滋賀県甲賀郡甲西町大字柑子袋字中之町 270 株式会社クボタコンクリート内 (72)発明者 佐々木 晋助 大阪府柏原市国分西2丁目6番22号 株式 会社ササキ技建内 (72)発明者 高比良 真悟 大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 クボ タプラスチック管材工事株式会社内 (72)発明者 鶴亀 富貴男 大阪市中央区淡路町1丁目4番5号 三建 貿易株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB01 BB09 CA10 CB03 DA01 DA02 DA05 DA11 DB04 DC02 2D054 AC15 FA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地山に打設されたAGF鋼管内に配置さ
    れ、薬液注入用チューブから吐出された薬液が充填され
    て仕切壁となる、薬液注入用パッカーであって、 前記薬液がしみ出す孔を有するかつ閉空間を構成する袋
    状の本体を備える、薬液注入用パッカー。
  2. 【請求項2】前記閉空間へ前記薬液を供給するための注
    入ホースをさらに備える、請求項1記載の薬液注入用パ
    ッカー。
JP2000007370A 2000-01-17 2000-01-17 薬液注入用パッカー Withdrawn JP2001193051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040065A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Tokai Rubber Ind Ltd Pc中空床版橋へのアンカー定着工法
US8960312B2 (en) 2010-06-30 2015-02-24 Halliburton Energy Services, Inc. Mitigating leaks in production tubulars

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