JP2001192841A - 二酸化珪素被膜の形成方法 - Google Patents

二酸化珪素被膜の形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム溶解法で二酸化珪素被膜を形成
する方法において、二酸化珪素被膜上に吸着するアルミ
ニウム系不純物を効率的に除去して高品質の二酸化珪素
被膜を形成する。 【解決手段】 アルミニウムを溶解させることにより二
酸化珪素被膜を過飽和状態とした珪弗化水素酸溶液より
なる処理液に基材を接触させて該基材表面に二酸化珪素
被膜を成膜し、その後該基材を洗浄する二酸化珪素被膜
の形成方法において、該基材の洗浄に当たり、該基材表
面に付着した液をpH以下5の酸性に維持した状態で洗
浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二酸化珪素被膜の形
成方法に係り、特に珪弗化水素酸の酸化珪素過飽和水溶
液と基材とを接触させて基材表面に二酸化珪素被膜を析
出させる方法(以下「液相析出法」と称す場合があ
る。)において、二酸化珪素被膜上に吸着する弗化アル
ミニウムや水酸化アルミニウムなどのアルミニウム系不
純物を効率的に除去して、高品質の二酸化珪素被膜を形
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化珪素被膜の形成方法としては、珪
弗化水素酸の二酸化珪素過飽和水溶液と基材とを接触さ
せて基材表面に二酸化珪素被膜を析出させる液相析出法
が一般に採用されており、この液相析出法としては、従
来、以下の反応式に示すように、珪弗化水素酸溶液に二
酸化珪素を飽和させた後、アルミニウムを溶解させるこ
とにより、液相から二酸化珪素を析出させる所謂アルミ
ニウム溶解法がある(特公昭62−20876号公
報)。
【0003】 HSiF+2HO→6HF+SiO Al3++6HF→HAlF+3H このアルミニウム溶解法は、低温で緻密な二酸化珪素被
膜の成膜が可能な上に、あらゆる形状の基材の表面に全
面的に膜形成が可能であるという特長があり、液晶ディ
スプレー用基板用途において、ガラス基板の表面に二酸
化珪素被膜を形成して、ガラスからのアルカリイオンの
溶出を防止したり、液晶ディスプレー用プラスチック基
板用途において、プラスチック基板の表面に二酸化珪素
被膜を形成して内部からのガス拡散を防止して真空成膜
処理性を向上させたり、或いは、例えば、プラスチック
レンズ用途において、吸湿による形状変化の防止のため
にレンズ表面に二酸化珪素被膜を形成してプラスチック
内への水分の侵入を防止するなど、様々な目的及び分野
において応用されている。
【0004】なお、二酸化珪素被膜の形成方法として
は、上記アルミニウム溶解法の他に、硼酸添加法もあ
る。しかし、アルミニウム溶解法では、浸漬するアルミ
ニウムの表面積のみで成膜速度を制御できるのに対し、
硼酸添加法では硼酸の添加に従って溶液の濃度が変化す
るため成膜速度の制御が難しいという不具合があり、こ
のため、アルミニウム溶解法が好適であるとされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウム溶解法では、次のような問題があった。
【0006】即ち、形成された二酸化珪素被膜の表面に
アルミニウムイオン又はその化合物(弗化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム等)が不純物として吸着され易
く、この二酸化珪素被膜に吸着されたアルミニウム系不
純物は、ブラシ洗浄や超音波洗浄などの通常の洗浄方法
では除去できず、また、これらの洗浄手段とアルカリ洗
剤や酸洗剤などを組み合わせても完全に除去することが
できなかった。このように二酸化珪素被膜にアルミニウ
ム系不純物が吸着した基材では、これを液晶ディスプレ
ー用ガラスやレンズなどの精密基材として用いる場合
に、画像の欠陥やレンズ特性への悪影響の原因となると
いう不具合があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、アル
ミニウム溶解法で二酸化珪素被膜を形成する方法におい
て、二酸化珪素被膜上に吸着するアルミニウム系不純物
を効率的に除去して高品質の二酸化珪素被膜を形成する
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の二酸化珪素被膜
の形成方法は、アルミニウムを溶解させることにより二
酸化珪素被膜を過飽和状態とした珪弗化水素酸溶液より
なる処理液に基材を接触させて、該基材表面に二酸化珪
素被膜を成膜し、その後該基材を洗浄して基材への付着
液を流去する二酸化珪素被膜の形成方法において、該基
材の洗浄に当たり、該基材表面に付着した液をpH5以
下の酸性に維持した状態でシャワー洗浄することを特徴
とする。
【0009】本発明者らは、従来のアルミニウム溶解法
により二酸化珪素被膜を形成した場合、二酸化珪素被膜
上に吸着したアルミニウム系不純物を洗浄しても容易に
除去し得ない原因について検討した結果、次のような知
見を得た。
【0010】アルミニウムイオン或いは弗化アルミニウ
ムイオンは、酸性下においては水溶液中で安定に存在す
るが、pH5を超える条件、おおむねpH6以上になる
と、水酸化物となって不溶化し、通常の洗浄操作では除
去できなくなる。
【0011】このようにアルミニウムイオンが中性条件
下で不溶化する現象は下記反応式で示される。フッ化ア
ルミニウムイオンがヒドロキシル化した後に重合する反
応によるものであり、一旦重合すると、容易に元の状態
に戻らず、このため洗浄による除去が困難となる。
【0012】ヒドロキシル化反応:AlF 3−+OH
→AlF(OH)3− 重合反応:AlF(OH)3−+AlF(OH)
3−→[AlF(OH)]4−+2F 上記ヒドロキシル化と重合の繰り返し: [AlF(OH) m−↓(沈殿) 従来においては、二酸化珪素被膜を形成した基材を洗浄
水(pH7の純水)槽に浸漬して洗浄するため、この洗
浄水内でアルミニウムイオンの不溶化が起こり、除去す
ることができなかった。
【0013】本発明では、pH5以下の酸性条件を維持
し、アルミニウムイオンが不溶化して容易に除去し得な
くなる前にシャワー洗浄するため、シャワー洗浄により
アルミニウム系不純物を容易に除去することができる。
【0014】本発明では、特に、二酸化珪素被膜が成膜
された基材をpH5以下の酸性水溶液槽に浸漬し、その
後シャワー洗浄することが好ましい。
【0015】また、この場合において、二酸化珪素被膜
が成膜された基材を、2槽以上で構成されるpH5以下
の酸性水溶液槽に順次浸漬することにより、基材に付着
した処理液が希釈されアルミニウムイオン濃度が下がる
ため、アルミニウム系不純物をより一層効率的に除去す
ることができるようになる。
【0016】更に、ここで用いる酸性水溶液に、アルミ
ニウムイオンを安定化する作用のあるキレート剤を添加
しておくことにより、シャワー洗浄の際のアルミニウム
イオンの不溶化を確実に防止して、より一層アルミニウ
ム系不純物の効率的な除去を行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の二酸化珪素被膜の
形成方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】本発明の二酸化珪素被膜の形成方法におい
て、二酸化珪素被膜を成膜する方法自体は、従来のアル
ミニウム溶解法と同様に実施することができ、例えば二
酸化珪素を飽和状態とした珪弗化水素酸溶液にアルミニ
ウムの粉末又は板材等を添加して二酸化珪素の過飽和溶
液とし、この溶液に基材を浸漬する方法を採用すること
ができる。
【0019】ここで珪弗化水素酸溶液の珪弗化水素酸濃
度はアルミニウム添加前において、1.0〜4.0モル
/L程度であることが好ましい。また、この珪弗化水素
酸溶液に添加するアルミニウム量は、添加前の珪弗化水
素酸溶液中の珪弗化水素酸に対して0.01〜1モル倍
であることが好ましい。また、この溶液の温度は20〜
60℃であることが好ましい。
【0020】本発明では、このような処理液中にガラス
又はプラスチック等の基材を浸漬して二酸化珪素被膜を
成膜させた後、これを引き上げ、基材表面の処理液のp
Hを5以下の酸性条件に維持した状態でシャワー洗浄
(洗浄水をシャワー状に注ぎかける洗浄)する。
【0021】このようにpH5以下の酸性条件を維持し
た状態でシャワー洗浄する方法には特に制限はないが、
二酸化珪素被膜が形成された基材を、pH5以下の酸性
水溶液槽に浸漬し、その後シャワー洗浄するのが好まし
い。また、この場合において、二酸化珪素被膜が形成さ
れた基材を、2槽以上で構成されるpH5以下の酸性水
溶液槽に順次浸漬することにより、基材表面のアルミニ
ウムイオン量を低減してシャワー洗浄による除去効率を
高めることができる。
【0022】pH5以下の酸性水溶液としては、特に制
限はなく、二酸化珪素被膜の形成に用いる処理液が強酸
性であるため、この処理液を利用してpH5以下の酸性
水溶液としてもよい。また、より確実にpH5以下を維
持するために、別途調製した酸性水溶液を用いても良
い。この酸性水溶液の酸の濃度は特に限定されず、pH
5以下を維持できれば良い。ただし、シャワー洗浄後の
酸の残留を避けるために、過剰の酸を用いることは好ま
しくない。
【0023】また、酸性水溶液の調製に用いる酸の種類
には特に制限はなく、pHを5以下に維持できるもので
あればいかなるものも用いることができる。このような
ものとして、珪弗化水素酸や弗化水素酸、硫酸、硝酸、
スルファミン酸など公知の酸を用いることができる。
【0024】更に、洗浄効果の向上を目的として水溶液
槽に界面活性剤などを添加してもよい。また、基材の浸
漬中に基材を揺動したり、超音波を印加することもアル
ミニウムイオンの希釈に有効である。
【0025】酸性水溶液槽の浸漬時間には特に制限はな
く、酸性水溶液槽のpHや槽数等に応じて適宜決定され
るが、一般的には2秒〜1分で十分である。
【0026】なお、酸性水溶液槽を2槽以上用いる場
合、各槽の酸性水溶液のpHは同一であっても異なるも
のであっても良いが、シャワー洗浄後の酸の残留を防止
する点からは、後段の槽ほどpHが高い方が好ましい。
この場合においても、いずれの槽の酸性水溶液もpH5
以下であることが重要である。
【0027】また、用いる酸性水溶液には、キレート剤
を添加することにより、アルミニウムイオンを安定化し
て、不溶化物の生成を防止し、より一層二酸化珪素被膜
のアルミニウム系不純物量を低減することができる。こ
の場合、キレート剤としては、酸性下でアルミニウムイ
オンとキレート化合物を形成するものであれば、いかな
るものも用いることができ、特に限定されない。そのよ
うなものとして、蓚酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸
などのヒドロキシ・カーボネート系封鎖剤の他、エチレ
ンジアミン・4酢酸やニトリック・3酢酸などが挙げら
れる。また、その濃度も特に限定されないが、過度に濃
度が高いと洗浄後にキレート剤が残留しやすくなるた
め、通常は0.5重量%以下、特に0.01〜0.1重
量%程度とされる。
【0028】このような酸性水溶液槽に浸漬した後のシ
ャワー洗浄に用いる水は、純水等のpH中性の清浄水が
用いられる。シャワー洗浄水量は表面の処理液ないし酸
性水溶液やアルミニウム系不純物を十分に除去できる量
であれば良く、特に制限されない。
【0029】シャワー洗浄後は常法に従って乾燥した
後、製品とされる。
【0030】なお、シャワー液として酸性液を用いるこ
とでもアルミ系不純物を除去することが可能であり、ま
た、これによりシャワー洗浄に先立ち酸性液中に基材を
浸漬する工程を省略できる可能性もあるが、この場合に
は、シャワー液が強酸性の液である必要があり、安全上
の問題を考慮するとこのような強酸性の液で洗浄するこ
とは工業生産の面から好ましいことではない。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0032】実施例1〜7、比較例1〜4 2.5モル/Lの濃度の珪弗化水素酸溶液に二酸化珪素
(工業用シリカゲル)を溶解させ、二酸化珪素の飽和状
態とし、この溶液1Lに50mm×50mm×3mm
(厚さ)のアルミニウム板4枚を1時間浸漬し、二酸化
珪素の過飽和状態とした。このときのアルミニウムの溶
解量は2.6g/L(=0.10モル/L)であった。
この処理液を35℃の水浴に入れ、予め十分に洗浄、乾
燥した50mm×50mm×1mm(厚さ)のソーダラ
イムガラス板を浸漬し、1時間保持して、ガラス板上に
厚さ100nmの二酸化珪素被膜を成膜した。
【0033】二酸化珪素被膜が成膜されたガラス板を引
き上げ、それぞれ、表1に示す方法で洗浄を行った。
【0034】即ち、実施例1では、pH1のフッ酸酸性
水溶液2Lを入れた第1槽(室温)に浸漬し、液中で揺
動させて30秒間保持した後、純水1Lをシャワー状に
注ぎかけてシャワー洗浄した後乾燥した。
【0035】実施例2,3及び比較例1では、第1槽の
水溶液のpHを表1に示すpH値としたこと以外は実施
例1と同様にして洗浄を行った。
【0036】実施例6,7及び比較例4では、第1槽の
水溶液のpHを表1に示すpH値とすると共に、この水
溶液にキレート剤(蓚酸)を表1に示す濃度で添加した
こと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
【0037】実施例4、比較例2,3では、表1に示す
pHのフッ酸酸性水溶液(又は水)2Lを入れた第1
槽、第2槽及び第3槽(いずれも室温)の3つの槽に順
次浸漬し、各々の槽で30秒間揺動させ、第3槽浸漬後
に実施例1と同様にしてシャワー洗浄した。
【0038】実施例5では、表1に示すpHのフッ酸酸
性水溶液2Lを入れた第1槽、第2槽、第3層及び第4
槽(いずれも室温)の4つの槽に順次浸漬し、各々の槽
で30秒間揺動させ、第4槽浸漬後に実施例1と同様に
してシャワー洗浄した。
【0039】洗浄、乾燥後の各ガラス板をICP(プラ
ズマ発光)分析して、各二酸化珪素被膜に残留したアル
ミニウム量を定量し、結果を表1に示した。
【0040】また、外観を目視観察し、下記基準で評価
して結果を表1に示した。
【0041】 ◎:くもりがなくて極めて良好 ○:局部的にくもりがあるがおおむね良好 ×:全体的にくもり状であり不良
【0042】
【表1】
【0043】表1より、pH5以下に維持した状態でシ
ャワー洗浄することにより、アルミニウム残留量を著し
く低減できることが明らかである。
【0044】これに対して、シャワー洗浄前にpH5を
超える条件になると、アルミニウムイオンが不溶化して
シャワー洗浄では除去し得なくなる。pH5を超える条
件となる前後でpH5以下としても、1回でもpH5を
超える条件になると、アルミニウムイオンは不溶化し、
また、キレート剤を用いてもpH5を超える条件では、
アルミニウムイオンの不溶化を防止することはできな
い。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の二酸化珪素
被膜の形成方法によれば、アルミニウム溶解法で二酸化
珪素被膜を形成する方法において、二酸化珪素被膜上に
吸着するアルミニウム系不純物を効率的に除去して高品
質の二酸化珪素被膜を形成することができる。このた
め、本発明によれば、二酸化珪素被膜の液晶ディスプレ
ー用基板やレンズ等の用途において、欠陥のない高特性
の製品を歩留り良く製造することが可能とされる。
【0046】請求項2〜4の方法によれば、二酸化珪素
被膜上に吸着したアルミニウム系不純物をより一層効率
的に除去することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 之啓 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G072 AA25 BB09 FF01 GG01 HH05 JJ09 JJ18 LL06 LL07 MM24 MM31 NN21 UU21 4K022 AA03 AA13 BA15 BA20 BA33 DA04 DA09 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムを溶解させることにより二
    酸化珪素を過飽和状態とした珪弗化水素酸溶液よりなる
    処理液に基材を接触させて、該基材表面に二酸化珪素被
    膜を成膜し、その後該基材を洗浄して基材への付着液を
    流去する二酸化珪素被膜の形成方法において、 該基材の洗浄に当たり、該基材表面に付着した液をpH
    5以下の酸性に維持した状態でシャワー洗浄することを
    特徴とする二酸化珪素被膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シャワー洗浄に先立
    ち、二酸化珪素被膜が成膜された基材をpH5以下の酸
    性水溶液槽に浸漬し、その後シャワー洗浄することを特
    徴とする二酸化珪素被膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、シャワー洗浄に先立
    ち、二酸化珪素被膜が成膜された基材を、2槽以上で構
    成されるpH5以下の酸性水溶液槽に順次浸漬すること
    を特徴とする二酸化珪素被膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、該酸性水溶液
    にキレート剤が添加されていることを特徴とする二酸化
    珪素被膜の形成方法。
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